JPH05290390A - トラッキングサーボのバランス調整装置 - Google Patents

トラッキングサーボのバランス調整装置

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JPH05290390A
JPH05290390A JP8541692A JP8541692A JPH05290390A JP H05290390 A JPH05290390 A JP H05290390A JP 8541692 A JP8541692 A JP 8541692A JP 8541692 A JP8541692 A JP 8541692A JP H05290390 A JPH05290390 A JP H05290390A
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balance
peak
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特別な治具を用いずにセット内で自動的にト
ラッキングバランス調整できるようにする。 【構成】 TOC読み取り時、バランスコントローラ6
0は発振器42に外乱信号ANを発生させ、トラッキン
グサーボ系に印加させる。検波回路44はRF信号の下
側エンベロープを検出し、該エンベロープ波形に対し、
S/H回路54と56により、外乱信号ANの上側ピー
クと下側ピークに対応する2つのピークレベルが検出さ
れ、減算器58で差が求められる。バランスコントロー
ラ60は減算器58で求めた差が最小となるようにバラ
ンス調整回路22bに対しバランス調整制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトラッキングサーボのバ
ランス調整装置に係り、特にCD、MD、LD、CD−
ROM等の光ディスクや光磁気ディスクを対象にして再
生や記録を行う装置において、特別な治具を用いること
なく、セット内でトラッキングサーボのバランス調整を
自動的に行えるようにしたトラッキングサーボのバラン
ス調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばCDプレーヤでは、光ピックアッ
プから発射したレーザのビームスポットがディスクの記
録トラックを正確にトレースして初めてディスク記録情
報の読み取りが可能となる。ディスクの記録トラックの
位置はディスクの芯振れにより常時変動することから、
該変動に関わらずビームスポットが常に記録トラックを
正確にトレースできるようにするため、CDプレーヤに
はトラッキングサーボが掛けられている。
【0003】図11は従来の3スポット法によるトラッ
キングサーボ系の構成図である。10はコンパクトディ
スク、12はディスクを一定線速度で回転するスピンド
ルモータ、14は3スポット法によりディスクにレーザ
ビームを照射するとともに反射ビームを検出する光ピッ
クアップ、16は光ピックアップに設けられてメインビ
ームスポットの反射ビームを受光する4分割フォトダイ
オードであり、D A 〜DD から成る。DA とDC が並列
接続されて、(A+C)信号を出力し、D B とDD が並
列接続されて、(B+D)信号を出力するようになって
いる。17EはサイドビームスポットAの反射ビームを
受光するフォトダイオードであり、E信号を出力し、1
7FはサイドビームスポットBの反射ビームを受光する
フォトダイオードであり、F信号を出力する。なお、サ
イドビームスポットAとBは、ディスク信号面上におい
てメインビームスポットの前後で左右にわずかにずれた
位置に来るようになっている。
【0004】図12は3スポット法によるトラッキング
誤差の検出方法を示す説明図である。図12(1)に示
す如く、メインビームスポットが記録トラックの真上に
あるとき、サイドビームスポットAの反射光量とサイド
ビームスポットBの反射光量が同じとなり、フォトダイ
オード16Eと16Fの出力レベルは同じとなる。図1
2(2)に示す如く、メインビームスポットが記録トラ
ックから右にずれた場合、サイドビームスポットAから
の反射光量がサイドビームスポットBからの反射光量よ
り多くなり、フォトダイオード16Eの出力レベルは1
6Fより大きくなる。逆に、図12(3)に示す如く、
メインビームスポットが記録トラックから右にずれた場
合、サイドビームスポットBからの反射光量がサイドビ
ームスポットAからの反射光量より多くなり、フォトダ
イオード16Eの出力レベルは16Fより小さくなる。
よって、(E−F)は、メインビームスポットが記録ト
ラックの真上にあるとき零となり、記録トラックより右
にずれると+となって、絶対値がずれ量に比例して大き
くなり、逆に、記録トラックより左にずれると−となっ
て、絶対値がずれ量に比例して大きくなることから、該
(E−F)がメインビームスポットと記録トラックの誤
差を示すことになる。
【0005】18は4分割フォトダイオード16の(A
+C)信号(光電流信号)を電流−電流変換して(A+
C)′信号(電圧信号)とする電流−電圧変換器(I−
V変換器)、19は4分割フォトダイオード16の(B
+D)信号(光電流信号)を電流−電流変換して(B+
D)′信号(電圧信号)とする電流−電圧変換器(I−
V変換器)である。20はフォトダイオード16EのE
信号(光電流信号)を電流−電流変換してE′信号(電
圧信号)とする電流−電圧変換器(I−V変換器)、2
1はフォトダイオード16FのF信号(光電流信号)を
電流−電流変換してF′信号(電圧信号)とする電流−
電圧変換器(I−V変換器)である。
【0006】22は減算器で、k・(E′−F′)の演
算を行ってトラッキングエラー信号を作成する。減算器
22はオペアンプ22a、抵抗R1 〜R3 、フィードバ
ック抵抗Rf から成り、F′信号が抵抗R1 を介してオ
ペアンプ22aの反転入力端子(−)、E′信号が抵抗
2 を介して非反転入力端子(+)に入力されている。
オペアンプ22aの出力端子がフィードバック抵抗Rf
を介して反転入力端子(−)と接続されており、非反転
入力端子(+)が抵抗R3 を介して接地されている。こ
の減算器22によれば、トラッキングエラー信号TE
は、一般に、 TE={R4(R1+Rf )/R1(R2+R3 )}・E′−(R1/Rf )・F′ ・・(1) と表される。ここで、R1=R2 , Rf =R3とすれば、 TE=(Rf /R1 )・(E′−F′) となる。なお、電流−電圧変換器20と21、減算器2
2によりトラッキングエラー検出回路が構成される。
【0007】24はトラッキングエラー信号TEに対し
位相補償と低域ブーストを行うサーボアンプ、26はサ
ーボアンプの出力を増幅するトラッキングドライバ、2
8は光ピックアップ14に設けられて、トラッキングド
ライバの出力で駆動されながら対物レンズ30をコンパ
クトディスク10に対し、半径方向に移動させるトラッ
キングアクチュエータである。コンパクトディスク10
の芯振れでメインビームスポットが記録トラックから右
にずれたとき、トラッキングエラー信号TEが正とな
り、トラッキングドライバ26は対物レンズ30を左に
移動させる。反対に、コンパクトディスク10の芯振れ
でメインビームスポットが記録トラックから左にずれた
とき、トラッキングエラー信号TEが負となり、トラッ
キングドライバ26は対物レンズ30を右に移動させ
る。このようにして、コンパクトディスク10の芯振れ
に追従しながら、メインビームスポットが記録トラック
を正確にトレースできるようになっている。
【0008】なお加算器32で(A+C)′+(B+
D)′の演算がなされてRF信号が作成され、波形等化
・整形回路34で波形等化と波形整形がなされたあと、
2値化RF信号(EFM信号)として出力される。該E
FM信号はディジタル信号処理回路36に送出されて、
オーディオデータやサブコードの読み取りがなされる。
【0009】ところで、光ピックアップ14の光学系や
フォトダイオード16E、16F、4分割フォトダイオ
ード16が理想的な特性を有する場合はよいが、実際に
は素子自体の特性のバラツキや光ピックアップ14の中
での機械的配置のバラツキ等から、メインビームスポッ
トが記録トラックの真上にあっても光ピックアップ14
から出力されるE信号とF信号は完全なバランス状態と
はならず、差が零とならないのが普通である。E信号と
F信号をこのようなアンバランスな状態のままにする
と、トラッキングサーボ系によって制御されるメインビ
ームスポットと記録トラックとの間に定常偏差が残り、
メインビームスポットから記録トラックが右に離れる方
向又は左に離れる方向に芯振れしたときに、オントラッ
ク状態へ復帰させるためのトラッキングサーボの働きが
鈍くなり、サーボ外れを起こし易くなる。
【0010】このため、従来より、セットの組立後、ト
ラッキングサーボ系のバランス調整を行い、ビームスポ
ットが記録トラックの真上に在るときは、トラッキング
エラー信号TEが完全に零となるようにしてから、出荷
するようにしている。具体的には、予め、図11に示す
如く、減算器22aの抵抗R3 を半固定抵抗にして、
(1)式から明らかなようにE信号成分のレベルを調整
可能としておく。また、サーボアンプ24とトラッキン
グドライバ26の間にサーボをオン・オフするためのサ
ーボスイッチ25を設けておく。ディスクの芯振れが百
トラック程度に亘ることから、サーボスイッチ25を開
いて、トラッキングサーボをオフ状態としたとき、トラ
ッキングエラー信号TEは図13に示す如く、交流変化
をする。但し、トラッキングサーボ系におけるE信号と
F信号のバランスの悪さに比例して、正側振幅V1 と負
側振幅V2 の差が大きくなることから、トラッキングバ
ランス調整時、サーボスイッチ25をオフさせた状態
で、減算器22の出力側にオシロスコープ38を接続
し、トラッキングエラー信号TEの正側振幅V1と負側
振幅V2 が同一となるように半固定抵抗R3 を調整す
る。トラッキングエラー信号TEの正側振幅V1 と負側
振幅V2 が同一となれば、E信号とF信号のバランスが
取れたことになり、トラッキングサーボ系はメインビー
ムスポットが記録トラックから右にずれる方向又は左に
ずれる方向のいずれに芯振れする場合でも、最適なトラ
ッキングサーボ動作を行えるようになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術では、オシロスコープの如き特別な治具を用
意しなければならないほか、セット組立後、作業者が手
作業でトラッキングバランス調整をしなければならず、
手間が掛かるという問題があった。以上から、本発明の
目的は、特別な治具を用いることなく、自動的にトラッ
キングバランス調整のできるトラッキングサーボのバラ
ンス調整装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明におい
ては、ピックアップの検出出力からトラッキングエラー
検出回路でトラッキングエラー信号を作成し、該トラッ
キングエラー信号の位相補償を行ったのちトラッキング
ドライバに出力し、該トラッキングドライバでトラッキ
ングアクチュエータを駆動するようにしたトラッキング
サーボ系と、トラッキングエラー検出回路でトラッキン
グバランス調整を行うバランス調整回路と、を有するト
ラッキングサーボのバランス調整装置において、所定時
に、正弦波の外乱信号を発生し、トラッキングサーボ系
に印加する外乱信号印加手段と、ピックアップの検出出
力から作成されたRF信号のエンベロープ検波を行う検
波手段と、該検波手段で求めたエンベロープの内、外乱
信号の上側ピークと下側ピークに対応する2つのピーク
レベルを検出するピーク検出手段と、該ピーク検出手段
で検出した2つのピークレベルの差が最小となるように
バランス調整回路に対するバランス調整制御を行う制御
手段とを設けたことにより達成される。
【0013】また、本発明においては、所定時に、正弦
波の外乱信号を発生してトラッキングサーボ系に印加す
る外乱信号印加手段と、ピックアップの検出出力から作
成されたRF信号のエンベロープ検波を行う検波手段
と、該検波手段で求めたエンベロープの下側ピークレベ
ルと上側ピークレベルを検出するピーク検出手段と、該
ピーク検出手段で検出した2つのピークレベルの中央の
レベルを求め、該中央レベルをスレッショールドレベル
として、前記検波手段で求めたエンベロープを波形整形
する波形整形手段と、波形整形手段の出力デューティと
50%の差が最小となるようにバランス調整回路に対す
るバランス調整制御を行う制御手段とを設けたことによ
り達成される。
【0014】
【作用】本発明によれば、所定時に、正弦波の外乱信号
を発生し、トラッキングサーボ系に印加し、この際、ピ
ックアップの検出出力から作成されたRF信号のエンベ
ロープ検波を行い、該エンベロープの内、外乱信号の上
側ピークと下側ピークに対応する2つのピークレベルを
検出し、検出した2つのピークレベルの差が最小となる
ようにバランス調整制御を行う。これにより、バランス
調整時にオシロスコープの如き特別な治具を用意しなく
て済むほか、セット内で自動的にトラッキングバランス
調整を行うことができ、人手で調整作業を行わずに済
む。
【0015】また、所定時に、正弦波の外乱信号を発生
してトラッキングサーボ系に印加し、この際、ピックア
ップの検出出力から作成されたRF信号のエンベロープ
検波を行い、該エンベロープの下側ピークレベルと上側
ピークレベルを検出し、検出した2つのピークレベルの
中央のレベルを求め、該中央レベルをスレッショールド
レベルとして、前記エンベロープを波形整形したときの
デューティと50%の差が最小となるようにバランス調
整制御を行う。これによっても、バランス調整時にオシ
ロスコープの如き特別な治具を用意しなくて済むほか、
セット内で自動的にトラッキングバランス調整を行うこ
とができ、人手で調整作業を行わずに済む。
【0016】
【実施例】図1は本発明の実施例構成図である。図中、
図11と同一の構成部分については同一の符号が付して
ある。10はコンパクトディスク、12はディスクを一
定線速度で回転するスピンドルモータ、14は3スポッ
ト法によりディスクにレーザビームを照射するとともに
反射ビームを検出する光ピックアップ、16は光ピック
アップに設けられてメインビームスポットの反射ビーム
を受光する4分割フォトダイオードであり、DA 〜DD
から成る。DA とDC が並列接続されて、(A+C)信
号を出力し、DB とDD が並列接続されて、(B+D)
信号を出力するようになっている。17Eはサイドビー
ムスポットAの反射ビームを受光するフォトダイオード
であり、E信号を出力し、17Fはサイドビームスポッ
トBの反射ビームを受光するフォトダイオードであり、
F信号を出力する。なお、サイドビームスポットAとB
は、ディスク信号面上においてメインビームスポットの
前後で左右にわずかにずれた位置に来るようになってい
る。
【0017】18は4分割フォトダイオード16の(A
+C)信号(光電流信号)を電流−電圧変換して(A+
C)′信号(電圧信号)とする電流−電圧変換器(I−
V変換器)、19は4分割フォトダイオード16の(B
+D)信号(光電流信号)を電流−電圧変換して(B+
D)′信号(電圧信号)とする電流−電圧変換器(I−
V変換器)である。20はフォトダイオード16EのE
信号(光電流信号)を電流−電圧変換してE′信号(電
圧信号)とする電流−電圧変換器(I−V変換器)、2
1はフォトダイオード16FのF信号(光電流信号)を
電流−電圧変換してF′信号(電圧信号)とする電流−
電圧変換器(I−V変換器)である。
【0018】220は減算器で、k・(E′−F′)の
演算を行ってトラッキングエラー信号を作成する。図2
に示す如く、減算器220はオペアンプ22a、抵抗R
1 、R2 、R31〜R35、スイッチSW1 〜SW5 、フィ
ードバック抵抗Rf から成り、F′信号が抵抗R1 を介
してオペアンプ22aの反転入力端子(−)、E′信号
が抵抗R2 を介して非反転入力端子(+)に入力されて
いる。オペアンプ22aの出力端子がフィードバック抵
抗Rf を介して反転入力端子(−)と接続されている。
抵抗R31〜R35は各々スイッチSW1 〜SW5 と個別に
直列接続されたのち、非反転入力端子(+)とアース間
に互いに並列に接続されている。各スイッチSW1 〜S
5 は外部制御で個別に開閉可能になっている。抵抗R
31〜R35は抵抗値が段階的に異なる値となっている(R
31<R32<R33<R34<R35)。これら抵抗R31〜R35
とスイッチSW1 〜SW5 により、バランス調整回路2
2bが構成されている。なお、本実施例ではスイッチS
1 〜SW5 は後述するバランスコントローラにより、
択一的に1つが閉じた状態とされる。
【0019】この減算器220によれば、トラッキング
エラー信号FEは、一般に、 TE={R4(R1+Rf )/R1(R2+R3i)}・E′−(R1/Rf )・F′ ・・(2) と表される(但し、i=1〜5)。ここで、R1=R2 , R
f =R33 とすれば、スイッチSW3 だけ閉じたとき、 TE=(Rf /R1 )・(E′−F′) となる。閉とするスイッチをSW2 にしたり、SW1
したりすると、E信号系のレベルが段階的に増大し、閉
とするスイッチをSW4 にしたり、SW5 にしたりする
と、E信号系のレベルが段階的に減少する。よって、光
ピックアップ14でE信号系とF信号系のバランスが取
れているときはスイッチSW3 を閉じればよく、E信号
系のレベルがF信号系より小さくなっているときは、ス
イッチSW 2 を閉じたり、SW1 を閉じたりし、E信号
系のレベルがF信号系より大きくなっているときは、ス
イッチSW4 を閉じたり、SW5 を閉じたりすること
で、トラッキングバランスの調整が可能となる。なお、
電流−電圧変換器20と21、減算器220によりトラ
ッキングエラー検出回路が構成される。
【0020】24はトラッキングエラー信号FEに対し
位相補償と低域ブーストを行うサーボアンプ、26はサ
ーボアンプの出力を増幅するトラッキングドライバ、2
8は光ピックアップ14に設けられて、トラッキングド
ライバの出力で駆動されながら対物レンズ30をコンパ
クトディスク10に対し、半径方向に移動させるトラッ
キングアクチュエータである。コンパクトディスク10
の芯振れでメインビームスポットが記録トラックから右
にずれたとき、トラッキングエラー信号TEが正とな
り、トラッキングドライバ26は対物レンズ30を左に
移動させる。反対に、コンパクトディスク10の芯振れ
でメインビームスポットが記録トラックから左にずれた
とき、トラッキングエラー信号TEが正となり、トラッ
キングドライバ26は対物レンズ30を右に移動させ
る。このようにして、コンパクトディスク10の芯振れ
に追従しながら、メインビームスポットがディスクの記
録トラックを正確にトレースできるようになっている。
【0021】なお加算器32で(A+C)′+(B+
D)′の演算がなされてRF信号が作成され、波形等化
・整形回路34で波形等化と波形整形がなされたあと、
2値化RF信号(EFM信号)として出力される。該E
FM信号はディジタル信号処理回路36に入力されて、
オーディオデータやサブコードの読み取りがなされる。
【0022】40はサーボアンプとトラッキングドライ
バの間に設けた加算器、42は一定振幅、一定周波数f
の正弦波から成る外乱信号ANを発生し、加算器40へ
出力する発振器であり、バランスコントローラの指示に
従い発振動作を開始したり、停止したりする。なお、発
振器42は外乱信号ANと同期して2fの周波数で変化
する方形波信号MN1 と、外乱信号ANと同期してfの
周波数で変化する方形波信号MN2 も発生する(図6参
照)。44は加算器32から出力されるRF信号に対し
エンベロープ検波を行い、RF信号の下側エンベロープ
を検出する検波回路、46は方形波信号NM1 の立ち下
がりタイミングでパルスSPを発生するパルス発生器、
48と50はAND回路、52は反転回路であり、AN
D回路48は方形波信号MN2 とパルスSPの論理積を
取って、外乱信号ANの上側ピークタイミングに相当す
るサンプリングパルスSP1 を出力し、AND回路50
は方形波信号MN2 を反転回路52で反転した方形波信
号とパルスSPの論理積を取って、外乱信号ANの下側
ピークタイミングに相当するサンプリングパルスSP2
を出力する。
【0023】54と56はS/H回路(サンプリング&
ホールド回路)であり、検波回路44で検波されたRF
信号の下側エンベロープに対し、S/H回路54はサン
プリングパルスSP1 を用いてサンプリング&ホールド
を行い、S/H回路56はSP2 を用いてサンプリング
&ホールドを行う。58は減算器で、S/H回路54の
出力とS/H回路56の出力の差を計算する。60はマ
イコン構成のバランスコントローラであり、所定のバラ
ンス調整時に、発振器42から外乱信号ANを発生させ
たあと、減算器58の出力に基づき、バランス調整回路
22bでの最適な抵抗値を定め、スイッチSW1 〜SW
5 の開閉制御を行ってバランス調整制御を行う。62は
セット組立時等の任意時点で作業者等がトラッキングバ
ランス調整を指示するトラッキングバランス調整指示キ
ーである。64はシステムコントローラであり、セット
に装填されたコンパクトディスク10のTOC情報の読
み取りを行う際、トラッキングバランス調整指令をバラ
ンスコントローラ60に出力する。
【0024】図3はバランスコントローラ64の処理を
示す流れ図、図4はトラックずれ量とRF信号の振幅の
関係を示す線図、図5と図6はトラッキングバランス調
整時の各部の動作波形図であり、以下、これらの図に従
って説明する。パワーオンでバランスコントローラ60
はバランス調整回路22bのスイッチSW3 だけ閉とし
他のスイッチは開とする(図3のステップ101)。パ
ワーオン時にセットに既にコンパクトディスク10が装
填済みであったとき、または、パワーオン後、セットに
コンパクトディスク10が装填されたとき、システムコ
ントローラ64はTOC情報を読み取るため、トラッキ
ングサーボを含む各種サーボをオンするが、各種サーボ
が正常に立ち上がったあと、バランスコントローラ60
にバランス調整指令を出力する。
【0025】各種サーボのオンで、コンパクトディスク
10は規定の線速度で回転制御され、光ピックアップ1
4がディスク記録信号を検出し、4分割フォトダイオー
ド16から(A+C)信号と(B+D)信号(ともに電
流信号)を出力する。そして、電流−電圧変換器18と
19で個別に電流−電圧変換され(A+C)′信号と
(B+D)′信号(ともに電圧信号)として出力され
る。また、光ピックアップ14はメインビームスポット
と記録トラックのずれに応じて、フォトダイオード17
Eと17FからE信号とF信号を出力する。そして、電
流−電圧変換器20と21で個別に電流−電圧変換され
E′信号とF′信号(ともに電圧信号)として出力さ
れ、減算器220で減算されてトラッキングエラー信号
TEが作成される。このトラッキングエラー信号TEは
サーボアンプ24で位相補償と低域ブーストがなされた
あと、加算器40に出力される。最初、発振器42は非
稼働状態となっており、発振器42から加算器40に出
力される外乱信号ANは無信号状態となっているので、
サーボアンプ24の出力がそのままトラッキングドライ
バ26に入力されて増幅されたのち、トラッキングアク
チュエータ28の駆動がなされる。この結果、対物レン
ズ30がコンパクトディスク10に対し半径方向に移動
し、芯振れに応じてメインビームスポットが記録トラッ
クを正確にトレースするようにする。
【0026】但し、光ピックアップ14の光学系やフォ
トダイオード17E、17FのバラツキでE信号とF信
号がアンバランスになっているとき、メインビームスポ
ットは記録トラックの真上に来ず、定常偏差が残ること
になる。一方、加算器32で(A+C)′信号と(B+
D)′信号が加算されてRF信号が作成されたのち、波
形等化・整形回路34で波形等化と波形整形がなされて
2値化RF信号として出力される。この2値化RF信号
はディジタル信号処理回路36に入力されてサブコード
(TOC)やオーディオデータの読み取りがなされ、サ
ブコードはシステムコントローラ64に出力される。加
算器32から出力されたRF信号は検波回路44でエン
ベロープ検波がなされ、S/H回路54と56に出力さ
れる。
【0027】ところで、バランスコントローラ60はシ
ステムコントローラ64からバランス調整指令を受ける
と(ステップ102)、まず、発振器42を稼働状態と
し、外乱信号ANを発生させて加算器40に入力させる
とともに、方形波信号MN1とMN2 を発生させる(ス
テップ103、図6参照)。ここで、トラッキングサー
ボ系に外乱信号ANが印加されると、メインビームスポ
ットは記録トラックに対し、周期的に右にずれたり左に
ずれたりすることになり、この際、RF信号の振幅は、
図4に示す如く、トラックずれ量の絶対値が大きくなる
ほど小さくなる。よって、加算器32から出力されるR
F信号の下側エンベロープは図5に示す如く、外乱信号
ANの周波数fに対し、2fの周波数で変化し、かつ、
メインビームスポットが記録トラックの真上に来る毎
に、下側ピークとなる。一方、RF信号の下側エンベロ
ープの内、2fの周波数で変化する上側ピークタイミン
グは、外乱信号ANの上側ピークタイミングと下側ピー
クタイミングに相当しているが、光ピックアップ14の
E信号系とF信号系が元々バランス状態にあれば、図5
の上側に示す如く、RF信号のエンベロープ波形の上側
ピークは全て同じレベルとなるが、アンバランスなとき
は、図5の下側に示す如く、相隣る上側ピークは異なっ
たレベルとなる(アンバランスな度合が大きいほどレベ
ル差は大きくなる)。
【0028】外乱信号ANが上側ピークになっていると
きと下側ピークになっているときのRF信号エンベロー
プ波形の上側ピークレベルはS/H回路54とS/H回
路56で個別にサンプリング&ホールドされ、減算器5
8でレベル差ΔLが求められたのち、バランスコントロ
ーラ60に入力される。バランスコントローラ60は方
形波信号MN2 の立ち下がりタイミングで減算器58の
出力ΔLを入力し、バランスコントローラ60に内蔵さ
れたメモリに現在閉じられているスイッチSW 3 に対応
して登録する(ステップ104)。次いで、スイッチS
2 を閉じ、スイッチSW3 を開いて、減算器220の
非反転入力端子(+)とアース間に接続される抵抗をR
32に切換え、一定時間後に、再び、方形波信号MN2
立ち下がりタイミングで減算器58の出力ΔLを入力
し、スイッチSW2 に対応して登録し(ステップ105
でNO、106、104)、同様にして、スイッチSW
1 、SW4 、SW5 を択一的に閉じたときの減算器58
の各出力ΔLを入力し、登録する。
【0029】これらの処理が終わったならば、バランス
コントローラ60は、メモリに登録された中で一番減算
器58からの入力レベルの絶対値の小さかったスイッチ
を探し、該スイッチを閉じ、他のスイッチを開くことで
トラッキングバランス調整制御を行ったあと(ステップ
107)、発振器42の動作を停止し、トラッキングバ
ランス調整処理を終える(ステップ108)。
【0030】このようにして、トラッキングバランス調
整が完了すれば、トラッキングサーボ系は、メインビー
ムスポットが記録トラックから右にずれる方向又は左に
ずれる方向のいずれに芯振れする場合でも、最適なトラ
ッキングサーボ動作を行えるようになり、TOC情報の
読み取りは元より、その後のオーディオデータの読み取
りも正確に行えることになる。しかも、トラッキングバ
ランス調整はセットに内蔵された回路だけで完全に自動
でなされるため、従来の如き、オシロスコープ等の特別
な治具は不要であり、また、作業者等が人手で調整する
必要もなくなる。また、バランス調整時、トラッキング
サーボ系に設けたスイッチを開いてサーボオフ状態とし
なくて済むので、TOC情報の読み取りと平行してバラ
ンス調整することができる。
【0031】これと異なり、セット組立後の調整時や、
ユーザがセットを購入したあと、コンパクトディスク1
0の再生中の任意の時点でトラッキングバランス調整を
行いたい場合、トラッキングバランス調整指示キー62
を押圧すれば、バランスコントローラ60は、ステップ
109でYESと判断し、システムコントローラ64か
らバランス調整指令を受けたときと全く同様にして、ト
ラッキングバランスの自動調整処理を行う(ステップ1
03以降の処理)。この際、トラッキングサーボ系に設
けたスイッチを開いてサーボオフ状態としなくて済むの
で、コンパクトディスク10のミュージック演奏と平行
してバランス調整させることができる。
【0032】なお、上記実施例においては、バランス調
整回路22bで5段階の抵抗値の切り換えができるよう
にしたが、4段階以下または6段階以上で切り換えがで
きるようにしてもよい。例えば、図2のバランス調整回
路22bと同様の構成において、5つのスイッチの内、
任意の1または複数のスイッチを同時に閉とするように
すれば、5つの抵抗R31〜R35の値を適当に設定してお
くことで、6段階以上の切り換えが可能となる。また、
各段階の抵抗値を一通り切り換えた内、減算器58の出
力の絶対値の最小のものを最適な抵抗値としたが、最
初、スイッチSW 3 を閉じた状態の時に、減算器58の
出力の絶対値が零または一定範囲内であれば、直ちに、
バランス調整処理を終え、若し、スイッチSW3 を閉じ
た状態の時に減算器58の出力の絶対値が一定範囲を越
えていれば、減算器58の出力の符号に応じて閉とする
スイッチを1つ隣のスイッチSW2 またはSW4 に切り
換えて、再び、減算器58の出力をチェックし、零また
は一定範囲内であれば、そこで、バランス調整処理を終
え、まだ、減算器58の出力が同符号のまま絶対値が一
定範囲を越えていれば、更に、閉とするスイッチをSW
1 またはSW5 に切り換えるようにして、バランス調整
を行うこともできる。
【0033】図7は上記した実施例の変形例を示す一部
省略した構成図である。なお、図1と同一の構成部分に
は同一の符号が付してある。420はバランスコントロ
ーラの制御で稼働状態にされると、一定振幅、一定周波
数fの外乱信号ANを発生して加算器40へ出力する発
振器、66は外乱信号ANをその中心レベル(0V)を
スレッショールドレベルとして波形整形し、該外乱信号
ANが正の間はHレベル、負の間はLレベルとなる基準
パルスNPを出力する波形整形回路、68は基準パルス
NPがHレベルとなっている期間を計時するタイマ、7
0と72は、各々、検波回路44から出力されたRF信
号の下側エンベロープ波形の上側ピークレベルと下側ピ
ークレベルを検出する上側ピークホールド回路と下側ピ
ークホールド回路、74はこれら上側ピークレベルUL
と下側ピークレベルDUの平均レベルを求める平均値回
路、76はRF信号の下側エンベロープ波形を平均値回
路で求めた平均レベルALをスレッショールドレベルに
して波形整形する波形整形回路、78は該波形整形回路
の出力と基準パルスNPの論理積を取り比較パルスCP
を出力するAND回路、80は比較パルスCPがHレベ
ルとなっている期間を計時するタイマ、600はマイコ
ン構成のバランスコントローラであり、所定のバランス
調整時に、発振器420から外乱信号ANを発生させた
あと、タイマ68と80の出力に基づき、バランス調整
回路22bでの最適な抵抗値を求め、スイッチSW1
SW5 の開閉制御を行ってバランス調整制御を行う。他
の構成部分は図1と全く同様に構成されている。
【0034】図8はバランスコントローラ600の処理
を示す流れ図、図9はトラッキングバランス調整時の各
部の動作波形図であり、以下、これらの図に従って説明
する。パワーオンでバランスコントローラ600はバラ
ンス調整回路22bのスイッチSW3 だけ閉とし他のス
イッチは開とする(図8のステップ201)。パワーオ
ン時にセットに既にコンパクトディスク10が装填済み
であったとき、または、パワーオン後、セットにコンパ
クトディスク10が装填されたとき、システムコントロ
ーラ64はTOC情報を読み取るため、トラッキングサ
ーボを含む各種サーボをオンするが、各種サーボが正常
に立ち上がったあと、バランスコントローラ600にバ
ランス調整指令を出力する。
【0035】各種サーボのオンで、コンパクトディスク
10は規定の線速度で回転制御され、光ピックアップ1
4がディスク記録信号を検出し、4分割フォトダイオー
ド16から(A+C)信号と(B+D)信号(ともに電
流信号)を出力する。そして、電流−電圧変換器18と
19で個別に電流−電圧変換され(A+C)′信号と
(B+D)′信号(ともに電圧信号)として出力され
る。また、光ピックアップ14はメインビームスポット
と記録トラックのずれに応じて、フォトダイオード17
Eと17FからE信号とF信号を出力する。そして、電
流−電圧変換器20と21で個別に電流−電圧変換され
E′信号とF′信号(ともに電圧信号)として出力さ
れ、減算器220で減算されてトラッキングエラー信号
TEが作成される。このトラッキングエラー信号TEは
サーボアンプ24で位相補償と低域ブーストがなされた
あと、加算器40に出力される。最初、発振器42は非
稼働状態となっており、発振器42から加算器40に出
力される外乱信号ANは無信号状態となっているので、
サーボアンプ24の出力がそのままトラッキングドライ
バ26に入力されて増幅されたのち、トラッキングアク
チュエータ28の駆動がなされる。この結果、対物レン
ズ30がコンパクトディスク10に対し半径方向に移動
し、芯振れに応じてメインビームスポットが記録トラッ
クを正確にトレースするようにする。
【0036】但し、光ピックアップ14の光学系やフォ
トダイオード17E、17FのバラツキでE信号とF信
号がアンバランスになっているとき、メインビームスポ
ットは記録トラックの真上に来ず、定常偏差が残ること
になる。一方、加算器32で(A+C)′信号と(B+
D)′信号が加算されてRF信号が作成されたのち、波
形等化・整形回路34で波形等化と波形整形がなされて
2値化RF信号として出力される。この2値化RF信号
はディジタル信号処理回路36に入力されてサブコード
(TOC)やオーディオデータの読み取りがなされ、サ
ブコードはシステムコントローラ64に出力される。加
算器32から出力されたRF信号は検波回路44でエン
ベロープ検波がなされ、波形整形回路76に出力され
る。
【0037】ところで、バランスコントローラ640は
システムコントローラ68からバランス調整指令を受け
ると(ステップ202)、まず、発振器420を稼働状
態とし、外乱信号ANを発生させて加算器40に入力さ
せる(ステップ203、図9参照)。トラッキングサー
ボ系に外乱信号ANが印加されると、メインビームスポ
ットは記録トラックに対し周期的に右にずれたり左にず
れたりし、この際、RF信号の振幅は、トラックずれ量
の絶対値が大きくなるほど小さくなる。よって、加算器
32から出力されるRF信号の下側エンベロープは、外
乱信号ANの周波数fに対し、2fの周波数で変化し、
かつ、メインビームスポットが記録トラックの真上に来
る毎に、下側ピークとなる。一方、RF信号の下側エン
ベロープの内、2fの周波数で変化する上側ピークタイ
ミングは、外乱信号ANの上側ピークタイミングと下側
ピークタイミングに相当しているが、光ピックアップ1
4のE信号系とF信号系がアンバランスなときは、下側
に示す如く、相隣る上側ピークは異なったレベルとなる
(アンバランスな度合が大きいほどレベル差は大きくな
る。図4、図5参照)。RF信号の下側エンベロープ波
形は、光ピックアップ14の(A+C)信号系と(B+
D)信号系が元々バランス状態にあれば、2fの周波数
で正弦波状に変化し、各周期は全て同一波形となり、そ
の中心レベルで波形整形した後のパルスはデューティ比
が50%になる。換言すれば、該パルスがHレベルとな
っている期間は、外乱信号ANをその中心レベルで波形
整形したパルスがHレベルとなっている期間の半分とな
る。けれども、光ピックアップ14の(A+C)信号系
と(B+D)信号系がアンバランスなときは、図9に示
す如く、RF信号の下側エンベロープ波形を波形整形し
た後のパルスはデューティ比が50%とは異なった値と
なる(アンバランスな度合が大きいほど差は大きくな
る)。
【0038】外乱信号ANは波形整形回路66によりそ
の中心レベルで波形整形され基準パルスNPとして出力
され、該基準パルスNPがHレベルとなっている期間が
タイマ68で計時される。また、RF信号の下側エンベ
ロープ波形は波形整形回路76によりその中心レベルで
波形整形され、その内、外乱信号ANの正側半周期がA
ND回路78で比較パルスCPとして抽出され、該比較
パルスCPがHレベルとなっている期間がタイマ80で
計時される。タイマ68と80で計時した時間はバラン
スコントローラ600に入力される。バランスコントロ
ーラ600はタイマ68の計時データT0 を入力し、そ
の1/2の時間T0 /2を計算して基準時間データとし
てバランスコントローラ600に内蔵されたメモリに登
録する(ステップ204)。続いて、タイマ80の計時
データT1 を入力し、現在閉じられているスイッチSW
3 に対応した比較時間データとして登録する(ステップ
205)。次いで、スイッチSW2 を閉じ、スイッチS
3 を開いて、減算器220の非反転入力端子(+)と
アース間に接続される抵抗をR32に切換え、一定時間後
に、再び、タイマ80の計時データT2 を入力し、スイ
ッチSW2 に対応した比較時間データとして登録し(ス
テップ206、207)、同様にして、スイッチS
1 、SW4 、SW5 を択一的に閉じたときのタイマ8
0での計時データを入力し、比較時間データとして登録
する。
【0039】これらの処理が終わったならば、バランス
コントローラ600は、メモリに登録された比較時間デ
ータの中で基準時間データとの差が一番小さかったスイ
ッチを探し、該スイッチを閉じ、他のスイッチを開くこ
とでトラッキングバランス調整制御を行ったあと(ステ
ップ208)、発振器420の動作を停止し、トラッキ
ングバランス調整処理を終える(ステップ209)。
【0040】このようにして、トラッキングバランス調
整が完了すれば、トラッキングサーボ系は、メインビー
ムスポットが記録トラックから右にずれる方向又は左に
ずれる方向のいずれに芯振れする場合でも、最適なトラ
ッキングサーボ動作を行えるようになり、TOC情報の
読み取りは元より、その後のオーディオデータの読み取
りも正確に行えることになる。しかも、トラッキングバ
ランス調整はセットに内蔵された回路だけで完全に自動
でなされるため、従来の如き、オシロスコープ等の特別
な治具は不要であり、また、作業者等が人手で調整する
必要がなくなる。また、バランス調整時、トラッキング
サーボ系に設けたスイッチを開いてサーボオフ状態とし
なくて済むので、TOC情報の読み取りと平行してバラ
ンス調整することができる。
【0041】これと異なり、セット組立後の調整時や、
ユーザがセットを購入したあと、コンパクトディスク1
0の再生中の任意の時点でトラッキングバランス調整を
行いたい場合、トラッキングバランス調整指示キー62
を押圧すれば、バランスコントローラ600は、ステッ
プ210でYESと判断し、システムコントローラ64
からバランス調整指令を受けたときと全く同様にして、
トラッキングバランスの自動調整処理を行う(ステップ
203以降の処理)。この際、トラッキングサーボ系に
設けたスイッチを開いてサーボオフ状態としなくて済む
ので、コンパクトディスク10のミュージック演奏と平
行してバランス調整させることができる。なお、上記変
形例においても、バランス調整回路で抵抗値の切り換え
を4段階以下または6段階以上で切り換えができるよう
にしてもよい。
【0042】また、上記した実施例及び変形例におい
て、コンパクトディスクの再生が停止中であっても、ト
ラッキングバランス調整指示キーが押圧されたとき、バ
ランスコントローラがシステムコントローラにサーボオ
ン指令を与えて、一時的に、各種サーボを立ち上げさせ
たのち、バランス調整処理を実行するようにしてもよ
い。また、セットに温度センサを設け、コンパクトディ
スクの再生中にバランスコントローラが常時、温度セン
サの出力を監視し、当該温度が一定値以上になったと
き、或いは、一定値以下になったとき、自動的に、バラ
ンス調整処理を実行するようにしてもよく、更に、コン
パクトディスクの再生が停止中であっても、温度が一定
以上になったとき、或いは、一定以下になったとき、シ
ステムコントローラにサーボオン指令を与えて、一時的
に、各種サーボを立ち上げさせたのち、バランス調整処
理を実行するようにしてもよい。
【0043】また、上記した実施例及び変形例において
は、トラッキングエラー信号を出力する減算器の抵抗切
り換えでバランス調整を行うようにしたが、図10に示
す如く、該減算器22Aの抵抗は固定とする一方、VC
A(電圧制御増幅器)で構成された電流−電圧変換器2
00でE信号(光電流信号)に対する電流−電圧変換を
行うようにし(電流−電圧変換器21はゲイン固定)、
バランス調整時、バランスコントローラ60Aが電圧制
御でバランス調整回路を兼ねた電流−電圧変換器200
のゲインを可変してE′信号のレベルを変え、もって、
バランス調整を行うようにしてもよい。この場合、バラ
ンスコントローラ60Aは、電流−電圧変換器200の
ゲインを段階的に変化させ、図1の場合は減算器58の
出力ΔLの絶対値が最小となるところにゲインを固定す
ればよく、図7の場合は、タイマ68の計時時間の1/
2とタイマ80の計時時間の差が最小となるところにゲ
インを固定すればよい。更に、トラッキング誤差の検出
方法は、3スポット法以外の例えば、プッシュプル法な
どであっても同様に適用することができる。以上、本発
明を実施例により説明したが、本発明は請求の範囲に記
載した本発明の主旨に従い種々の変形が可能であり、本
発明はこれらを排除するものではない。
【0044】
【発明の効果】以上本発明によれば、所定時に、正弦波
の外乱信号を発生し、トラッキングサーボ系に印加し、
この際、ピックアップの検出出力から作成されたRF信
号のエンベロープ検波を行い、該エンベロープの内、外
乱信号の上側ピークと下側ピークに対応する2つのピー
クレベルを検出し、検出した2つのピークレベルの差が
最小となるようにバランス調整制御を行うように構成し
たから、バランス調整時にオシロスコープの如き特別な
治具を用意しなくて済むほか、セット内で自動的にトラ
ッキングバランス調整を行うことができ、人手で調整作
業を行わずに済む。
【0045】また、所定時に、正弦波の外乱信号を発生
してトラッキングサーボ系に印加し、この際、ピックア
ップの検出出力から作成されたRF信号のエンベロープ
検波を行い、該エンベロープの下側ピークレベルと上側
ピークレベルを検出し、検出した2つのピークレベルの
中央のレベルを求め、該中央レベルをスレッショールド
レベルとして、前記エンベロープを波形整形したときの
デューティと50%の差が最小となるようにバランス調
整制御を行うように構成したから、バランス調整時にオ
シロスコープの如き特別な治具を用意しなくて済むほ
か、セット内で自動的にトラッキングバランス調整を行
うことができ、人手で調整作業を行わずに済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例構成図である。
【図2】バランス調整回路を含む減算器の具体的構成図
である。
【図3】バランスコントローラの処理を示す流れ図であ
る。
【図4】トラックずれ量とRF信号の振幅の関係を示す
線図である。
【図5】外乱信号とRF信号の関係を示す波形図であ
る。
【図6】トラッキングバランス調整時の動作波形図であ
る。
【図7】本発明の変形例に係る一部省略した構成図であ
る。
【図8】バランスコントローラの処理を示す流れ図であ
る。
【図9】トラッキングバランス調整時の動作波形図であ
る。
【図10】本発明の他の変形例に係る一部省略した構成
図である。
【図11】従来のトラッキングサーボ系の構成図であ
る。
【図12】トラッキング誤差の検出方法を示す説明図で
ある。
【図13】トラッキングサーボオフ時のトラッキングエ
ラー信号の波形図である。
【符号の説明】
14 光ピックアップ 19、20、200 電流−電圧変換器 22b バランス調整回路 220、22A 減算器 40 加算器 42、420 発振器 44 検波回路 54、56 S/H回路 58 減算器 60、600、60A バランスコントローラ 66、76 波形整形回路 68、80 タイマ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピックアップの検出出力からトラッキン
    グエラー検出回路でトラッキングエラー信号を作成し、
    該トラッキングエラー信号の位相補償を行ったのちトラ
    ッキングドライバに出力し、該トラッキングドライバで
    トラッキングアクチュエータを駆動するようにしたトラ
    ッキングサーボ系と、トラッキングエラー検出回路でト
    ラッキングバランス調整を行うバランス調整回路と、を
    有するトラッキングサーボのバランス調整装置におい
    て、 所定時に、正弦波の外乱信号を発生し、トラッキングサ
    ーボ系に印加する外乱信号印加手段と、 ピックアップの検出出力から作成されたRF信号のエン
    ベロープ検波を行う検波手段と、 該検波手段で求めたエンベロープの内、外乱信号の上側
    ピークと下側ピークに対応する2つのピークレベルを検
    出するピーク検出手段と、 該ピーク検出手段で検出した2つのピークレベルの差が
    最小となるようにバランス調整回路に対するバランス調
    整制御を行う制御手段と、 を設けたことを特徴とするトラッキングサーボのバラン
    ス調整装置。
  2. 【請求項2】 ピックアップの検出出力からトラッキン
    グエラー検出回路でトラッキングエラー信号を作成し、
    該トラッキングエラー信号の位相補償を行ったのちトラ
    ッキングドライバに出力し、該トラッキングドライバで
    トラッキングアクチュエータを駆動するようにしたトラ
    ッキングサーボ系と、トラッキングエラー検出回路でト
    ラッキングバランス調整を行うバランス調整回路と、を
    有するトラッキングサーボのバランス調整装置におい
    て、 所定時に、正弦波の外乱信号を発生してトラッキングサ
    ーボ系に印加する外乱信号印加手段と、 ピックアップの検出出力から作成されたRF信号のエン
    ベロープ検波を行う検波手段と、 該検波手段で求めたエンベロープの下側ピークレベルと
    上側ピークレベルを検出するピーク検出手段と、 該ピーク検出手段で検出した2つのピークレベルの中央
    のレベルを求め、該中央レベルをスレッショールドレベ
    ルとして、前記検波手段で求めたエンベロープを波形整
    形する波形整形手段と、 波形整形手段の出力デューティと50%の差が最小とな
    るようにバランス調整回路に対するバランス調整制御を
    行う制御手段と、 を設けたことを特徴とするトラッキングサーボのバラン
    ス調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6643239B2 (en) 1998-02-13 2003-11-04 Yamaha Corporation Optical disk recording technique capable of forming pits accurately centered on track and servo-balance adjusting technique for optical disk recording
KR100600268B1 (ko) * 2004-10-06 2006-07-13 주식회사 대우일렉트로닉스 홀로그래픽 롬 재생기에서의 트랙킹 서보장치 및 그 방법

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US6643239B2 (en) 1998-02-13 2003-11-04 Yamaha Corporation Optical disk recording technique capable of forming pits accurately centered on track and servo-balance adjusting technique for optical disk recording
KR100600268B1 (ko) * 2004-10-06 2006-07-13 주식회사 대우일렉트로닉스 홀로그래픽 롬 재생기에서의 트랙킹 서보장치 및 그 방법

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