JPH05289725A - 数値制御情報作成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力された形状要素と実際の形状との関係を
オペレーターが直感的に把握し得るようにする。 【構成】 形状要素毎グラフィックデータ生成部１０に
より、形状要素毎の形状データに基づき、予め定められ
た表示サイズに収まるようなグラフィックデータを生成
する。形状要素入力順表示グラフィックデータ生成部１
１は、生成されたグラフィックデータに基づき形状要素
の入力順に表示装置９上に表示するグラフィックデータ
を生成する。入力された形状要素と、実際の形状との関
係を直感的に把握することが容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、形状データを形状要素
に分割して入力し、入力された形状データに基づいて数
値制御工作機械を制御する数値制御情報を作成する数値
制御情報作成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、形状データを形状要素に分割
して入力し、入力された形状データに基づいて数値制御
工作機械を制御する数値制御情報を作成する数値制御情
報作成装置が知られている。この装置においては、オペ
レータの操作の補助となるよう、入力された形状要素を
表示装置上に入力順に表示している。

【０００３】図５は、従来の数値制御情報作成装置の構
成を示すブロック図である。この数値制御情報作成装置
は、キーボード等より入力された形状要素データを受け
入れるデータ入力部１を有しており、データ入力部１に
は、受け入れた形状要素データを格納する入力形状要素
データ格納部２が接続されている。入力形状要素データ
格納部２は、入力形状要素データ格納部２から入力形状
要素データを読み出してこのデータに基づき表示装置９
上に表示する文字データである形状要素表示データを生
成する形状要素表示データ生成部３に接続されており、
かつ入力形状要素データに基づき前後の形状要素のデー
タ内容から各形状要素の始点、終点、または円弧であれ
ば更に半径や中心位置を求める形状計算を行い形状要素
データを確定する形状計算部４にも接続されている。

【０００４】更に、形状計算部４は、形状要素として確
定したデータを格納する確定形状要素データ格納部５に
接続されており、確定形状要素データ格納部５は、確定
形状要素データ格納部５に格納されたデータを読み出し
てそのデータに基づいて表示装置９上に表示するグラフ
ィックを生成する確定形状グラフィックデータ生成部６
に接続されている。そして、確定形状グラフィックデー
タ生成部６及び形状要素表示データ生成部３は、確定形
状グラフィックデータと形状要素表示データを表示信号
に変換して表示装置９に送り、表示装置９上に形状要素
毎のデータを表示するとともに確定した形状をグラフィ
ック表示する表示装置制御部７に接続されている。ま
た、確定形状要素データ格納部５は、確定形状要素デー
タ格納部５に格納されたデータに基づいて数値制御情報
を生成する数値制御情報生成部８に接続されており、数
値制御情報生成部８により生成された数値制御情報は、
紙テープや磁気ディスク等の形態で外部出力される。ま
た、数値制御装置に内蔵された数値制御情報作成装置で
あれば、そのまま、数値制御工作機械の運転に利用され
る。

【０００５】図６は、表示装置９上に入力された形状要
素を入力順に表示した一例を表したものである。表示装
置９の上部には、入力された形状要素の内、形状が確定
したものをグラフィック表示し、下部には、各形状要素
の入力データを入力順に表示（開始点、左斜上、左、右
円弧、上、左斜上）している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来の数値制御情報作
成装置は、上述したように単純に入力された形状要素を
入力順に表示装置上に表示されているだけであったた
め、入力された形状要素と実際の形状との関係をオペレ
ータが直感的につかむことは非常に困難であった。すな
わち、図６に示した表示例でもわかるように、下部に表
示された形状要素に対応した形状が上部に表示された形
状のどの部分に当たるかを直感的につかむことは困難で
あるため、オペレータが、ある形状に対応した形状要素
を表示装置上で確認するには、その形状を形状の開始点
から順に数えた後、形状要素の表示を最初から順に数
え、同じ順位にあったものを確認する等の方法を取らざ
るを得なかった。このような確認方法は、入力形状が複
雑化し表示される形状要素の数が増えてくるに従って、
オペレータにとって非常に煩わしくなる。

【０００７】本発明は、上記のような課題を解消するた
めになされたものであって、その目的は、入力された形
状要素と実際の形状との関係をオペレータが直感的に把
握し得るような表示を行える数値制御情報作成装置を提
供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明に係る数値制御情
報作成装置は、形状要素毎の形状データに基づき予め定
められた表示サイズに収まるようなグラフィックデータ
を生成する第１の生成手段と、生成されたグラフィック
データに基づき形状要素の入力順に表示装置上に表示す
るグラフィックデータを生成する第２の生成手段とを備
えることを特徴とする。

【０００９】

【作用】本発明に係る数値制御情報作成装置は、形状要
素毎の形状データに基づき予め定められた表示サイズに
収まるようなグラフィックデータを生成し、形状要素の
入力順に表示装置上に表示するグラフィックデータを前
記グラフィックデータに基づき生成する。さらに、形状
要素の形状を表したグラフィック表示を形状要素の入力
順に表示する。これにより、入力された形状要素と、実
際の形状との関係を直感的につかむことが容易になる。

【００１０】

【実施例】以下、この発明の一実施例を図を用いて説明
する。図１は、本発明の実施例に係る数値制御情報作成
装置の構成を示すブロック図である。この数値制御情報
作成装置が従来例と異なる点は、確定形状グラフィック
データ生成部６に加え、確定形状要素データ格納部５か
ら読み出したデータに基づいて予め定められた表示サイ
ズに形状要素毎の表示形状が適正に収まるよう、形状要
素毎のグラフィックデータを生成する形状要素毎グラフ
ィックデータ生成部１０に接続されていること、及び、
形状要素毎グラフィックデータ生成部１０に、形状要素
毎グラフィックデータ生成部１０が生成した各形状要素
毎グラフィックデータをまとめて形状要素データ毎の形
状が入力順に表示できるようグラフィックデータを生成
する形状要素入力順表示グラフィックデータ生成部１１
が接続されていること、である。更に、形状要素入力順
表示グラフィックデータ生成部１１は、表示装置制御部
７に接続されている。

【００１１】次に、本実施例の動作を図２及び図３のフ
ローチャートに沿って説明する。図２は、形状要素毎グ
ラフィックデータ生成部１０の処理の内容を表したフロ
ーチャートである。形状要素毎グラフィックデータ生成
部１０はまず、確定形状要素データを確定形状要素デー
タ格納部５から入力する（ステップ１）。次に、入力し
た確定形状要素データに基づき、予め定められた表示サ
イズに適正に収まるようなグラフィックデータを各形状
要素毎に生成する（ステップ２）。その後、生成された
グラフィックデータを形状要素入力順表示グラフィック
データ生成部１１に送り（ステップ３）、処理を終了す
る。確定形状要素データを用いたのは、オペレーターが
入力した形状要素毎のデータは、図面上で読み取ること
ができるデータが入力されているだけであるため、グラ
フィックデータを生成するには不十分であるためであ
る。形状計算によって確定された確定形状要素データ
は、オペレーターが入力した形状要素毎のデータに基づ
くデータであることから、形状要素毎グラフィックデー
タ生成部１０は、オペレータが入力した形状要素毎のデ
ータに基づいているということが言える。

【００１２】図３は、形状要素入力順表示グラフィック
データ生成部１１の処理を表したフローチャートであ
る。形状要素入力順表示グラフィックデータ生成部１１
はまず、形状要素毎のグラフィックデータを形状要素毎
グラフィックデータ生成部１０から入力する（ステップ
４）。次に、入力した形状要素毎グラフィックデータか
ら形状要素毎の形状が入力順に表示できるグラフィック
データを生成する（ステップ５）。そして、生成したグ
ラフィックデータを表示装置制御部７に送り（ステップ
６）、処理を終了する。

【００１３】図４は、本実施例における表示装置９上で
の表示の一例である。形状要素毎の形状が、形状要素毎
の形状データと並んで入力順にグラフィック表示されて
いる。図示例において、途中の円弧の形状データの内容
を確認しようとすれば、表示装置上部に表示された円弧
が表示された形状要素のデータを捜しこの形状要素のデ
ータの内容を確認することになるが、形状要素毎の形状
が、入力順にグラフィック表示（１００）されているこ
とにより、対応する形状要素を直感的に捜すことが可能
になる。つまり、本実施例によれば、入力された形状要
素と、実際の形状との関係を直感的につかむことが容易
になる。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の数値制御
情報作成装置によれば、形状要素毎の形状データに基づ
き予め定められた表示サイズに収まるようなグラフィッ
クデータを生成し、生成されたグラフィックデータに基
づき形状要素の入力順に表示装置上に表示するグラフィ
ックデータを生成して形状要素の形状を表したグラフィ
ック表示を形状要素の入力順に表示するように構成した
ので、入力された形状要素と、実際の形状との関係を直
感的に把握することが容易になり、加工形状の入力での
操作性、及び入力した加工形状の変更などの操作性を大
きく改善することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る数値制御情報作成装置
の構成を示すブロック図である。

【図２】本実施例に係る形状要素毎グラフィックデータ
生成部の処理の内容を表したフローチャートである。

【図３】本実施例に係る形状要素入力順表示グラフィッ
クデータ生成部の処理を表したフローチャートである。

【図４】本実施例に係る表示装置上での表示の一例であ
る。

【図５】従来の数値制御情報作成装置の構成を示すブロ
ック図である。

【図６】従来の表示装置上での表示の一例である。

【符号の説明】

１０ 形状要素毎グラフィックデータ生成部 １１ 形状要素入力順表示グラフィックデータ生成部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 形状データを形状要素に分割して入力
   し、入力された形状データに基づいて数値制御情報を作
   成する数値制御情報作成装置において、 前記形状要素毎の形状データに基づき予め定められた表
   示サイズに収まるようなグラフィックデータを生成する
   第１の生成手段と、 前記生成されたグラフィックデータに基づき形状要素の
   入力順に表示装置上に表示するグラフィックデータを生
   成する第２の生成手段と、 を備えることを特徴とする数値制御情報作成装置。