JPH05289413A - 摩擦帯電付与部材 - Google Patents

摩擦帯電付与部材

Info

Publication number
JPH05289413A
JPH05289413A JP4091270A JP9127092A JPH05289413A JP H05289413 A JPH05289413 A JP H05289413A JP 4091270 A JP4091270 A JP 4091270A JP 9127092 A JP9127092 A JP 9127092A JP H05289413 A JPH05289413 A JP H05289413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituted
toner
formula
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4091270A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Nagase
貴行 永瀬
Kiyotaka Yamaguchi
清隆 山口
Masashi Takei
正史 武居
Shigeo Yamamura
重夫 山村
Masayuki Kiyoyanagi
正幸 清柳
Junko Yamamoto
純子 山本
Masaharu Nomura
正治 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd, Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP4091270A priority Critical patent/JPH05289413A/ja
Publication of JPH05289413A publication Critical patent/JPH05289413A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】下記一般式(1) 【化1】 (A1 - 1 + −Y1 −Z−Y2 −X2 + (A2 - (1) {式(1)においてX1 + 及びX2 + は、互いに独立に
式(2) 【化2】 [式中、R1 、R2 及びR3 は、それぞれアルキル基、
シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリ
ール基または、アラルキル基]を表し、Y1 及びY2
互いに独立に直接結合、炭素数1から10のアルキレン
基または炭素数3から10のアルケニレン基を、Zは二
価の連結基を、(A1 - および(A2 - は互いに独
立に陰イオンをそれぞれ表す}で表される化合物の少な
くとも1種を表面に有することを特徴とする摩擦帯電付
与部材。 【効果】地肌汚れがなく、階調性、細線再現性等に優
れ、環境安定性の高い摩擦帯電付与部材が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真、静電印刷、
静電記録等に用いられる静電荷像現像用トナーに対し、
摩擦帯電を付与する部材に関する。
【0002】詳しくは、トナーに摩擦帯電を付与するキ
ャリヤやスリーブ(現像ローラー)、ドクターブレード
等の搬送規制部材あるいはその他の摩擦帯電付与部材に
関する。
【0003】
【従来の技術】従来から、静電荷像をトナーを用いて現
像する方法として、トナーとキャリヤとを混合した二成
分現像剤を用いる方法と、トナーのみを単独に用いる、
いわゆる一成分現像剤を用いる方法とが知られている。
【0004】前記の方法は、トナーとキャリヤとを撹拌
摩擦することにより、お互いをそれぞれ逆極性に帯電せ
しめ、この帯電したトナーにより静電荷像を可視化する
方法であり、トナーとキャリヤの種類により、磁性キャ
リヤを用いるマグネットブラシ法、ビーズキャリヤを用
いるカスケード法、ファーブラシ法がある。
【0005】後者の一成分現像法には、トナー粒子を噴
霧状態にして用いるパウダークラウド法、トナー粒子を
直接的に静電荷像に接触させて現像する接触現像法(タ
ッチダウン現像法ともいう)等がある。
【0006】これらの現像方法に適用されるトナーとし
て、一般に結着樹脂にカーボンブラック等の着色剤を分
散させた微粉末、あるいはこれにさらにマグネタイトな
どの磁性材料を分散させた磁性微粉末を用いる。
【0007】このようなトナーは、静電荷像の極性に応
じて正または負の電荷に帯電せしめられる。この目的の
ためにはトナーの主成分である結着樹脂の摩擦帯電性を
利用して帯電させることもできるが、それだけでは帯電
性は総じて低く、現像によって得られた画像は弱帯電ト
ナーの影響でかぶり易く、しかも不鮮明なものとなる。
そこで、高い摩擦帯電量をトナーに与えるためには、帯
電性を付与する荷電制御剤をトナーに含有分散させるこ
とが、行われている。
【0008】しかしながら、これらのトナーに添加され
る荷電制御剤は所望の帯電性を付与するためにある程度
の量がトナーの表面にでている必要がある。そのため、
かなりの量の荷電制御剤を添加する必要があることや、
またこの表面に出ている荷電制御剤が、トナーとキャリ
ヤの摩擦、トナー同士の摩擦、静電潜像担持体との摩
擦、搬送規制部材との摩擦等によりトナー表面から脱落
し、キャリヤや静電潜像担持体、現像スリーブ等の汚染
が生じる。その結果、これらがトナーの帯電性に悪影響
を及ぼし、さらに印字枚数が進むにしたがい、画像濃度
の低下、カブリの増大、細線再現性の低下などの種々の
画像品質の低下を招く。
【0009】そこで、これらの問題を解決するために、
例えば荷電制御剤と結着樹脂との親和性を高めるように
荷電制御剤を表面処理する方法があるが、このような表
面処理を施すと帯電付与性が低下することが多い。ま
た、分散性向上のために機械的剪断力を強くするなどの
方法により、荷電制御剤を細かく分散させてこれらの問
題を解決する方法もあるが、トナー表面に存在する荷電
制御剤の割合が減少し、充分な帯電性を得るためには、
さらに多くの荷電制御剤を添加する必要がある。
【0010】これらのことから、実用上満足し得る帯電
付与のための添加剤は非常に限られており、実用化され
ているものは少ない。
【0011】また、カラー画像を得るためには、トナー
に添加される荷電制御剤は、白色または無色である必要
があるが、従来から用いられているものは暗色のものが
多く、実用化されているものは非常に少ないのが現状で
ある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は帯電付与をト
ナーの添加剤のみで行うのみでなく、トナーに接触して
現像に必要な電荷を付与もしくは補助的に付与させるよ
うな摩擦帯電付与部材(キャリヤ、現像スリーブ、ドク
ターブレード)に関して、従来の問題点を克服した優れ
た負帯電性を付与する摩擦帯電付与部材を提供すること
にある。
【0013】さらに、カラートナーの帯電に適した摩擦
帯電付与部材の提供並びに連続印字を行っても初期画像
と同等の優れた画像品質を与える、摩擦帯電付与部材を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記の課題
を解決するために鋭意検討した結果、下記の一般式
(1)で表される化合物の少なくとも1種を表面に有す
ることを特徴とする摩擦帯電付与部材を提供することに
より前記の課題が解決されることを見いだした。
【0015】すなわち、本発明は下記一般式(1)
【0016】
【化3】 (A1 - 1 + −Y1 −Z−Y2 −X2 + (A2 - (1) {式(1)において、X1 + 及びX2 + は、互いに独立
に式(2)
【0017】
【化4】
【0018】[式(2)中、R1 、R2 及びR3 は、互
いに独立に、置換もしくは未置換のアルキル基、置換も
しくは未置換のシクロアルキル基、置換もしくは未置換
のアルケニル基、置換もしくは未置換のアルキニル基、
置換もしくは未置換のアリール基または、置換もしくは
未置換のアラルキル基を表す。]を表し、Y1 及びY2
は互いに独立に、直接結合、炭素数1から10のアルキ
レン基または炭素数3から10のアルケニレン基を表
し、Zは二価の芳香族基;二価の複素環基;−NR
4 −;−N(R4 )CO−;−O−;−OCH2 CH2
O−;−CH=CH−CH=CH−;−NR4 −,−N
(R4 )CO−,−O−,−OCH2 CH2 O−,−C
(=O)−を連結基とする芳香族基、アルキル基、アル
キレン基、もしくは複素環基;または置換されたアルキ
レン基[式中、R4 は水素原子、置換もしくは未置換の
アルキル基、置換もしくは未置換のアリール基または置
換もしくは未置換のアラルキル基を表す。]を表し、
(A1 - および(A2 - は互いに独立に陰イオンを
表す。}で表される化合物の少なくとも1種を表面に有
することを特徴とする摩擦帯電付与部材を提供する。
【0019】上記化合物は、そのまま溶剤や分散媒中に
分散するか樹脂中に分散して塗液となして使用する。バ
インダー樹脂を使用する場合、その100部に対し上記
化合物が0.5〜200部、特に10〜100部(部は
重量部を意味する)となるような割合で用いるのが好ま
しい。このような樹脂としては、一般的なものが使用で
きる。例えば、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステ
ル、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリロニトリ
ル、ポリイソプレンやポリブタジエン等のゴム系樹脂、
ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ樹
脂、ロジン、ポリカーボネート、フェノール樹脂、塩素
化パラフィン、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコ
ーン樹脂、テフロン、およびこれらの誘導体、あるいは
これらの共重合体、及びこれらの混合物である。
【0020】上記塗液を摩擦帯電付与部材の母材にディ
ッピング、スプレー法、ハケ塗り等により塗布し、乾燥
させれば、本発明の摩擦帯電付与部材が得られる。上記
摩擦帯電付与化合物をキャリヤに混合付着させる場合の
付着量は、キャリヤ1kg当り1〜100g、好ましくは
5〜30gがよく、スリーブ等へ付着させる場合の付着
量は、有効面積1cm2 当り0.01〜10mg、好ましく
は0.1〜2mgがよい。上記範囲に満たないと帯電付与
力及び寿命が充分でなく、また上記範囲を超えて使用し
ても帯電付与力、寿命等の効用は飽和して無駄である。
また、上記化合物を分散させた樹脂をそのまま成形して
摩擦帯電付与部材としてもよい。この場合、補強、摩擦
防止、抵抗調節等の効果を考慮してカーボンブラック、
カーボン繊維、ガラス繊維、シリカ、酸化チタン、酸化
アルミ、酸化スズなどの添加剤を含有させても良い。さ
らにキャリヤやスリーブへのトナースペントを防ぐ目的
で脂肪酸金属塩、弗化ビニリデン等を含有させても良
い。
【0021】前記化合物を適用できるキャリヤとして、
公知のキャリヤがすべて使用できる。鉄、ニッケル、ア
ルミニウム、銅等の金属または合金、金属酸化物等の金
属化合物の粒子、さらには、ガラス、炭化ケイ素等のセ
ラミック粒子が用いられる。
【0022】さらには、前記化合物を適用できる現像ス
リーブ、ドクターブレードとしては、鉄、アルミニウ
ム、ステンレス等の金属または合金、プラスチックやゴ
ム等の非金属化合物など、従来使用されているスリー
ブ、ドクターブレードが使用できる。
【0023】また、本発明の摩擦帯電付与部材を使用す
る際に用いるトナーは、非磁性、磁性のいずれであって
も有効であり、しかもトナーを帯電させて現像するすべ
ての現像方法に適用できる。
【0024】さらにこれらのトナーは、より効率的な帯
電付与をあたえるために、少量の帯電付与剤、例えば、
染料、顔料、荷電制御剤等を含有していても良い。また
必要に応じて、コロイダルシリカのような流動化剤、酸
化チタン、酸化アルミニウム等の金属酸化物や炭化ケイ
素などの研磨剤、脂肪酸金属塩等の潤滑剤などを含有さ
せてもよい。
【0025】本発明の摩擦帯電付与部材に用いられる化
合物の具体例としては、以下の表に示すような例示化合
物(1)〜(109)が上げられる。
【0026】これらの化合物は公知の方法、例えばトリ
オルガノホスフィンとオルガノジハライドを反応させる
ことにより得られる。また、生成したホスホニウム塩は
公知の方法により陰イオンを他の陰イオンに置き換える
ことができる。
【0027】次に本発明の一般式(1)の化合物の合成
例を示す。合成例中、部は特に限定しない限り重量部を
示す。
【0028】合成例1 α,α’−o−キシリレンジブロマイド5.3部を10
0部のアセトニトリルに溶解させ、これにトリフェニル
ホスフィン10.5部を加え、還流下で3時間加熱する
(約20分でホスホニウム塩の結晶が析出してくる)。
放冷した後、これを少量のアセトニトリルで洗浄して1
3.5部のo−キシリレンビス(トリフェニルホスホニ
ウムブロマイド)(例示化合物88)を得る。
【0029】合成例2 合成例1により得られたo−キシリレンビス(トリフェ
ニルホスホニウムブロマイド)10部をメタノール60
部に溶解した。この溶液を3%テトラフルオロホウ酸ナ
トリウム水溶液500部に滴下し、析出した結晶を濾別
するとo−キシリレンビス(トリフェニルホスホニウム
テトラフルオロボレート)(例示化合物92)8.2部
が得られる。
【0030】同様に合成することにより、(1)〜(1
09)の化合物が得られる。
【0031】前記化合物は、適用すべき摩擦帯電付与部
材の母材の形態にもよるが、一般にメチルエチルケト
ン、キシレン等の溶剤に完全に溶解させるか、平均粒径
が10〜0.01μm、特に好ましくは2〜0.1μm
の粒子として溶剤に分散させて本発明の摩擦帯電付与部
材の形成に供することが好ましい。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】
【表5】
【0037】
【表6】
【0038】
【表7】
【0039】
【表8】
【0040】
【表9】
【0041】
【表10】
【0042】
【表11】
【0043】
【表12】
【0044】
【表13】
【0045】
【表14】
【0046】
【表15】
【0047】
【表16】
【0048】
【表17】
【0049】
【表18】
【0050】
【表19】
【0051】
【表20】
【0052】
【表21】
【0053】
【表22】
【0054】
【表23】
【0055】
【表24】
【0056】
【表25】
【0057】
【表26】
【0058】
【表27】
【0059】以下、本発明を下記の実施例によってさら
に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0060】
【実施例】実施例1 メチルエチルケトン1リットル中に化合物(13)10
0gを溶解分散させ、これに鉄粉キャリヤ(パウダーテ
ック社製Z−200キャリヤ)1Kgを分散させ、ボール
ミル中で1時間撹拌混合した。
【0061】このキャリヤ混合液を乾燥させ、完全に溶
剤を除去し、軽い凝集をほぐして本発明の摩擦帯電付与
部材を得た。
【0062】また本発明品と比較するため、上記操作に
おいて化合物(13)を添加しないで、比較品キャリヤ
を作製した。
【0063】別途、トナーは下記組成物より作製した。
【0064】 スチレン−2−エチルヘキシルアクリレート 100重量部 カーボンブラック 10重量部 上記組成の混合物を混練、粉砕、分級し、5〜20μm
の粒径の黒色トナーを得た。
【0065】このトナーを前記各々のキャリヤ100重
量部に対して5重量部加えて混合し、現像剤とした。
【0066】これらの現像剤の摩擦帯電量をブローオフ
法により測定したところ下記の通りであった。
【0067】 本発明品(実施例1) −14.2μc/g 比較品 −4.0μc/g 次にこの現像剤について、三洋電気社製SFT1150
を用いて画像テストを行ったところ、本発明品では地肌
汚れのない、階調性、細線再現性等に優れた良好な画像
が得られ、しかもその画像は50,000枚の画像出し
後も変わらず良好であった。これに対し比較品では、地
肌汚れが多く、階調性、細線再現性の悪い画像で、しか
も2,000枚で画像濃度の変化を生じた。
【0068】また、本発明品は35℃、85%RH、お
よび10℃、20%RHという高温高湿および低温低湿
環境下においてもほとんど変化がなく良好であった。
【0069】実施例2 キシレン1リットル中にポリメチルアクリレート樹脂1
00gを溶解し、これに化合物(19)を50g溶解分
散させた。これを実施例1と同様に鉄粉キャリヤ1Kgを
処理し、本発明の摩擦帯電付与部材を得た。また本発明
品と比較するため、上記操作において化合物(19)を
添加しないで比較品キャリヤを作製した。これを用いて
実施例1と同様にトナーと組合せて現像剤とした。この
現像剤の摩擦帯電量をブローオフ法により測定したとこ
ろ−16.7μc/gであった。なお、比較品は−5.
1μc/gであった。
【0070】次にこの現像剤について、実施例1と同様
に三洋電気社製SFT1150を用いて画像テストを行
ったところ、本発明品では地肌汚れのない、階調性、細
線再現性等に優れた良好な画像が得られ、しかもその画
像は50,000枚の画像出し後も変わらず良好であっ
た。これに対し、比較品では地肌汚れが多く、階調性、
細線再現性の悪い画像で、しかも2,000枚で画像濃
度変化を生じた。
【0071】また、本発明品は35℃、85%RH、お
よび10℃、20%RHという高温高湿および低温低湿
環境下においてもほとんど変化がなく良好であった。
【0072】実施例3 キシレン1リットル中にポリメチルメタクリレート樹脂
100gを溶解し、これに化合物(20)を20g、ケ
ッチェンブラックEC5gを溶解分散させた。この溶液
に現像スリーブ(ポリウレタンローラー(硬度26度、
体積固有抵抗値4.6×105 Ω・cm)をディッピング
でコートし、乾燥後、本発明の摩擦帯電付与部材を得
た。これをリコー社製プリンターLP1060−SP3
の現像器にセットした。
【0073】また本発明と比較するために、上記操作に
おいて化合物(20)を添加しないで、比較品現像スリ
ーブを作製し、同様に現像器にセットした。
【0074】別途、トナーは下記組成物より作製した。
【0075】 スチレン−2−エチルヘキシルアクリレート 100重量部 ポリプロピレンワックス 3重量部 カーボンブラック 10重量部 上記組成の混合物を混練、粉砕、分級し、5〜20μm
の粒径の黒色トナーを得た。このトナーを上記現像器に
装入し、LP1060−SP3を用いて画像テストを行
ったところ、本発明品では地肌汚れのない、階調性、細
線再現性等に優れた良好な画像が得られ、しかもその画
像は20,000枚の画像出し後も変わらず良好であっ
た。これに対し、比較品では、地肌汚れが多く、階調
性、細線再現性の悪い画像で、しかも1,000枚で画
像濃度変化を生じた。
【0076】また、現像スリーブ上のトナーの比電荷
量:Q/Mを測定するために、出口側にフィルター層を
具備したファラデーゲージを介して現像スリーブ上のト
ナーを吸引し、ファラデーゲージ内にトラップされたト
ナーの比電荷を測定する吸引法比電荷測定装置により、
Q/Mを測定したところ 本発明品(実施例3) −9.1μc/g 比較品 −1.6μc/g であり、本発明品の場合トナーが完全に負に帯電してい
ることが確認された。
【0077】さらに、本発明品は35℃、85%RH、
および10℃、20%RHという高温高湿および低温低
湿環境下においてもほとんど変化がなく良好であった。
【0078】実施例4 メチルエチルケトン1リットルとレザミンME−823
LP(ポリエステル系ウレタン樹脂溶液(固形分30
%):大日精化工業(株))100gを混合し、これに
化合物(92)を20g、ケッチェンブラックEC5g
を溶解分散させた。この溶液に現像スリーブ(ポリウレ
タンローラー(硬度26度、体積固有抵抗値4.6×1
5 Ω・cm)をディッピングでコートし、乾燥後、本発
明の摩擦帯電付与部材を得た。これをリコー社製プリン
ターLP1060−SP3の現像器にセットした。
【0079】また本発明と比較するために、上記操作に
おいて化合物(92)を添加しないで、比較品現像スリ
ーブを作製し、同様に現像器にセットした。
【0080】これらの現像器に実施例3と同じトナーを
装入し、LP1060−SP3を用いて画像テストを行
ったところ、本発明品では地肌汚れのない、階調性、細
線再現性等に優れた良好な画像が得られ、しかもその画
像は20,000枚の画像出し後も変わらず良好であっ
た。これに対し、比較品では、地肌汚れが多く、階調
性、細線再現性の悪い画像で、しかも1,000枚で画
像濃度変化を生じた。また、現像スリーブ上のトナーの
比電荷量:Q/Mを実施例3と同様に吸引法比電荷測定
装置により測定したところ 本発明品(実施例4) −9.8μc/g 比較品 −1.3μc/g であり、本発明品の場合トナーが完全に負に帯電してい
ることが確認された。
【0081】さらに、本発明品は35℃、85%RH、
および10℃、20%RHという高温高湿および低温低
湿環境下においてもほとんど変化がなく良好であった。
【0082】実施例5 メチルエチルケトン1リットル中に化合物(87)10
0gを溶解分散させ、これを鉄粉キャリヤ(パウダーテ
ック社製Z−200キャリヤ)1Kgを分散させ、ボール
ミル中で1時間撹拌混合させた。
【0083】このキャリヤ混合液を乾燥させ、完全に溶
剤を除去し、軽い凝集をほぐして本発明の摩擦帯電付与
部材を得た。
【0084】また本発明品と比較するため、上記操作に
おいて化合物(87)を添加しないで、比較品キャリヤ
を作製した。
【0085】別途、トナーは下記組成物より作製した。
【0086】 スチレン−2−エチルヘキシルアクリレート 100重量部 カーボンブラック 10重量部 上記組成の混合物を混練、粉砕、分級し、5〜20μm
の粒径の黒色トナーを得た。
【0087】このトナーを前記各々のキャリヤ100重
量部に対して5重量部加えて混合し、現像剤とした。
【0088】これらの現像剤の摩擦帯電量をブローオフ
法により測定したところ下記の通りであった。
【0089】 本発明品(実施例5) −13.5μc/g 比較品 −4.0μc/g 次にこの現像剤を三洋電気社製SFT1150を用いて
画像テストを行ったところ、本発明品では地肌汚れのな
い、階調性、細線再現性等に優れた良好な画像が得ら
れ、しかもその画像は50,000枚の画像出し後も変
わらず良好であった。これに対し比較品では、地肌汚れ
が多く、階調性、細線再現性の悪い画像で、しかも2,
000枚で画像濃度の変化を生じた。
【0090】また、本発明品は35℃、85%RH、お
よび10℃、20%RHという高温高湿および低温低湿
環境下においてもほとんど変化がなく良好であった。
【0091】実施例6 メチルエチルケトン1リットル中に化合物(103)1
00gを溶解分散させ、これに鉄粉キャリヤ(パウダー
テック社製Z−200キャリヤ)1Kgを分散させ、これ
にボールミル中で1時間撹拌混合させた。
【0092】このキャリヤ混合液を乾燥させ、完全に溶
剤を除去し、軽い凝集をほぐして本発明の摩擦帯電付与
部材を得た。
【0093】また本発明品と比較するため、上記操作に
おいて化合物(103)を添加しないで、比較品キャリ
ヤを作製した。
【0094】別途、トナーは下記組成物より作製した。
【0095】 スチレン−2−エチルヘキシルアクリレート 100重量部 カーボンブラック 10重量部 上記組成の混合物を混練、粉砕、分級し、5〜20μm
の粒径の黒色トナーを得た。
【0096】このトナーを前記各々のキャリヤ100重
量部に対して5重量部加えて混合し、現像剤とした。
【0097】これらの現像剤の摩擦帯電量をブローオフ
法により測定したところ下記の通りであった。
【0098】 本発明品(実施例6) −14.6μc/g 比較品 −4.0μc/g 次にこの現像剤を三洋電気社製SFT1150を用いて
画像テストを行ったところ、本発明品では地肌汚れのな
い、階調性、細線再現性等に優れた良好な画像が得ら
れ、しかもその画像が50,000枚の画像出し後も変
わらず良好であった。これに対し比較品では、地肌汚れ
が多く、階調性、細線再現性の悪い画像で、しかも2,
000枚で画像濃度の変化を生じた。
【0099】また、本発明品は35℃、85%RH、お
よび10℃、20%RHという高温高湿および低温低湿
環境下においてもほとんど変化がなく良好であった。
【0100】実施例7 キシレン1リットル中にポリメチルアクリレート樹脂1
00gを溶解し、これに化合物(106)を50g溶解
分散させた。これに鉄粉キャリヤ1Kgを分散させ、実施
例1と同様に処理し、本発明の摩擦帯電付与部材を得
た。この現像剤を用いて実施例1と同様にトナーと組合
せ現像剤とした。この現像剤の摩擦帯電量をブローオフ
法により測定したところ−17.7μc/gであった。
また、本発明品と比較するため、上記操作において化合
物(106)を添加しないで比較品キャリヤを作製し
た。
【0101】次にこの現像剤を実施例1と同様に三洋電
気社製SFT1150を用いて画像テストを行ったとこ
ろ、本発明品では地肌汚れのない、階調性、細線再現性
等に優れた良好な画像が得られ、しかもその画像が5
0,000枚の画像出し後も変わらず良好であった。こ
れに対し比較品では、地肌汚れが多く、階調性、細線再
現性の悪い画像で、しかも2,000枚で画像濃度変化
を生じた。
【0102】また、本発明品は35℃、85%RH、お
よび10℃、20%RHという高温高湿および低温低湿
環境下においてもほとんど変化がなく良好であった。
【0103】実施例8 キシレン1リットル中にポリメチルアクリレート樹脂1
00gを溶解し、これに化合物(107)を20g、ケ
ッチェンブラックEC5gを溶解分散させた。この溶液
に現像スリーブ(ポリウレタンローラー(硬度26度、
体積固有抵抗値4.6×105 Ω・cm)をディッピング
でコートし、乾燥後、本発明の摩擦帯電付与部材を得
た。これをリコー社製プリンターLP1060−SP3
の現像器にセットした。
【0104】また本発明と比較するために、上記操作に
おいて化合物(107)を添加しないで、比較品現像ス
リーブを作製し、同様に現像器にセットした。
【0105】別途、トナーは下記組成物より作製した。
【0106】 スチレン−2−エチルヘキシルアクリレート 100重量部 ポリプロピレンワックス 3重量部 カーボンブラック 10重量部 上記組成の混合物を混練、粉砕、分級し、5〜20μm
の粒径の黒色トナーを得た。このトナーを上記現像器に
装入し、LP1060−SP3を用いて画像テストを行
ったところ、本発明品では地肌汚れのない、階調性、細
線再現性等に優れた良好な画像が得られ、しかもその画
像は20,000枚の画像出し後も変わらず良好であっ
た。これに対し、比較品では、地肌汚れが多く、階調
性、細線再現性の悪い画像で、しかも1,000枚で画
像濃度変化を生じた。
【0107】また、現像スリーブ上のトナーの比電荷
量:Q/Mを測定するために、出口側にフィルター層を
具備したファラデーゲージを介して現像スリーブ上のト
ナーを吸引し、ファラデーゲージ内にトラップされたト
ナーの比電荷を測定する吸引法比電荷装置により、Q/
Mを測定したところ 本発明品(実施例8) −8.8μc/g 比較品 −1.6μc/g であり、本発明品の場合トナーが完全に負に帯電してい
ることが確認された。
【0108】さらに、本発明品は35℃、85%RH、
および10℃、20%RHという高温高湿および低温低
湿環境下においてもほとんど変化がなく良好であった。
【0109】実施例9 メチルエチルケトン1リットルとレザミンME−823
LP(ポリエステル系ウレタン樹脂溶液(固形分30
%):大日精化工業(株))100gを混合し、これに
化合物(105)を20g、ケッチェンブラックEC5
gを溶解分散させた。この溶液に現像スリーブ(ポリウ
レタンローラー(硬度26度、体積固有抵抗値4.6×
105 Ω・cm)をディッピングでコートし、乾燥後、本
発明の摩擦帯電付与部材を得た。これをリコー社製プリ
ンターLP1060−SP3の現像器にセットした。
【0110】また本発明と比較するために、上記操作に
おいて化合物(105)を添加しないで、比較品現像ス
リーブを作製し、同様に現像器にセットした。
【0111】これらの現像器に実施例3と同じトナーを
装入し、LP1060−SP3を用いて画像テストを行
ったところ、本発明品では地肌汚れのない、階調性、細
線再現性等に優れた良好な画像が得られ、しかもその画
像は20,000枚の画像出し後も変わらず良好であっ
た。これに対し、比較品では、地肌汚れが多く、階調
性、細線再現性の悪い画像で、しかも1,000枚で画
像濃度変化を生じた。また、現像スリーブ上のトナーの
比電荷量:Q/Mを実施例3と同様に吸引法比電荷測定
装置により測定したところ 本発明品(実施例9) −9.2μc/g 比較品 −1.3μc/g であり、本発明品の場合トナーが完全に負に帯電してい
ることが確認された。
【0112】さらに、本発明品は35℃、85%RH、
および10℃、20%RHという高温高湿および低温低
湿環境下においてもほとんど変化がなく良好であった。
フロントページの続き (72)発明者 武居 正史 兵庫県神戸市兵庫区明和通三丁目二番一五 号 バンドー化学株式会社内 (72)発明者 山村 重夫 埼玉県大宮市宮原町1丁目184の23 (72)発明者 清柳 正幸 埼玉県浦和市井沼方263 (72)発明者 山本 純子 東京都中央区日本橋人形町1−18−3 (72)発明者 野村 正治 埼玉県蓮田市蓮田211

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (A1 - 1 + −Y1 −Z−Y2 −X2 + (A2 - (1) {式(1)において、X1 + 及びX2 + は、互いに独立
    に式(2) 【化2】 [式(2)中、R1 、R2 及びR3 は、互いに独立に、
    置換もしくは未置換のアルキル基、置換もしくは未置換
    のシクロアルキル基、置換もしくは未置換のアルケニル
    基、置換もしくは未置換のアルキニル基、置換もしくは
    未置換のアリール基または、置換もしくは未置換のアラ
    ルキル基を表す。]を表し、Y1 及びY2 は互いに独立
    に、直接結合、炭素数1から10のアルキレン基または
    炭素数3から10のアルケニレン基を表し、Zは二価の
    芳香族基;二価の複素環基;−NR4 −;−N(R4
    CO−;−O−;−OCH2 CH2 O−;−CH=CH
    −CH=CH−;−NR4 −,−N(R4 )CO−,−
    O−,−OCH2 CH2 O−,−C(=O)−を連結基
    とする芳香族基、アルキル基、アルキレン基、もしくは
    複素環基;または置換されたアルキレン基[式中、R4
    は水素原子、置換もしくは未置換のアルキル基、置換も
    しくは未置換のアリール基または置換もしくは未置換の
    アラルキル基を表す。]を表し、(A1 - 及び
    (A2 - は互いに独立に陰イオンを表す。}で表され
    る化合物の少なくとも1種を表面に有することを特徴と
    する摩擦帯電付与部材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の一般式(1)で表され
    る化合物で、キャリヤ、現像スリーブ、またはドクター
    ブレードを被覆してなる摩擦帯電付与部材。
JP4091270A 1992-04-10 1992-04-10 摩擦帯電付与部材 Pending JPH05289413A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4091270A JPH05289413A (ja) 1992-04-10 1992-04-10 摩擦帯電付与部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4091270A JPH05289413A (ja) 1992-04-10 1992-04-10 摩擦帯電付与部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05289413A true JPH05289413A (ja) 1993-11-05

Family

ID=14021759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4091270A Pending JPH05289413A (ja) 1992-04-10 1992-04-10 摩擦帯電付与部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05289413A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007050660A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Fujifilm Corp 平版印刷版原版および平版印刷方法
JP2010055072A (ja) * 2008-07-29 2010-03-11 Canon Inc 現像剤担持体及びその製造方法、現像装置及び現像方法
JP2011158491A (ja) * 2010-01-28 2011-08-18 Canon Inc 現像剤担持体及び現像装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007050660A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Fujifilm Corp 平版印刷版原版および平版印刷方法
US7851126B2 (en) 2005-08-19 2010-12-14 Fujifilm Corporation Lithographic printing plate precursor and lithographic printing process
JP4759343B2 (ja) * 2005-08-19 2011-08-31 富士フイルム株式会社 平版印刷版原版および平版印刷方法
JP2010055072A (ja) * 2008-07-29 2010-03-11 Canon Inc 現像剤担持体及びその製造方法、現像装置及び現像方法
US8546051B2 (en) 2008-07-29 2013-10-01 Canon Kabushiki Kaisha Developer bearing member and process for producing same, development apparatus and development method
JP2011158491A (ja) * 2010-01-28 2011-08-18 Canon Inc 現像剤担持体及び現像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5102766A (en) Toner for developing latent electrostatic images
JPH07140725A (ja) 負帯電性トナー用摩擦帯電付与部材
JPH05289413A (ja) 摩擦帯電付与部材
JPS61120164A (ja) 静電荷像現像用帯電付与部材
JPS6333755A (ja) 電子写真用現像剤
JPS63250662A (ja) 摩擦帯電付与部材
JP2695527B2 (ja) 電子写真用現像剤
JPH05297703A (ja) 摩擦帯電付与部材
JPH05297707A (ja) 摩擦帯電付与部材
JPS625256A (ja) 現像方法
JPS61258268A (ja) 静電荷像現像用電荷付与材
JPS61258267A (ja) 静電荷像現像用電荷付与材
JPS61258269A (ja) 静電荷像現像用電荷付与材
JPH0664363B2 (ja) 静電荷像現像用帯電付与部材
JPH07128916A (ja) 正帯電性トナー用摩擦帯電付与部材
JPS61122658A (ja) 静電荷像現像用帯電付与部材
JPH02304468A (ja) 摩擦帯電付与部材
JPS61259262A (ja) 静電荷像現像用電荷付与材
JPS61260259A (ja) 静電荷像現像用電荷付与材
JPH05281852A (ja) 正帯電性トナー用摩擦帯電付与部材
JPH0638171B2 (ja) 静電荷像現像用帯電付与部材
JPH0661010B2 (ja) 静電荷像現像用帯電付与部材
JPH063867A (ja) 摩擦帯電付与部材
JPH05281853A (ja) 負帯電性トナー用摩擦帯電付与部材
JPH0638170B2 (ja) 静電荷像現像用帯電付与部材