JPH05288633A - 液体検知センサ - Google Patents

液体検知センサ

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JPH05288633A
JPH05288633A JP8545992A JP8545992A JPH05288633A JP H05288633 A JPH05288633 A JP H05288633A JP 8545992 A JP8545992 A JP 8545992A JP 8545992 A JP8545992 A JP 8545992A JP H05288633 A JPH05288633 A JP H05288633A
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JP
Japan
Prior art keywords
swelling
liquid
optical fiber
restraint member
restraint
Prior art date
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Pending
Application number
JP8545992A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichi Kawatake
隆一 川竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
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Publication date
Application filed by NHK Spring Co Ltd filed Critical NHK Spring Co Ltd
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Publication of JPH05288633A publication Critical patent/JPH05288633A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】液の検出感度に優れかつ膨潤部材を部分的に交
換することなどが容易に行えるような液体検知センサを
提供することを目的とする。 【構成】液体の吸収によって膨潤する膨潤部材15と、
膨潤部材15の外側に螺旋状に巻かれる第1の拘束部材
13および第2の拘束部材14を備えている。第2の拘
束部材14は、第1の拘束部材13と交差するように第
1の拘束部材13と等ピッチで逆方向に巻かれている。
光ファイバ16は、拘束部材13,14の各交差部19
を結ぶ線上において、膨潤部材15の外周部と拘束部材
13,14との間に配索されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば液体を移送する
管の液漏れを検出するシステムなどに好適な液体検知セ
ンサに関する。
【0002】
【従来の技術】送油管などに生じた液漏れを検出する手
段として、光ファイバと後方散乱損失測定器(OTD
R)等を用いた光学的検出システムが提案されている。
この種の検出システムに用いられる従来の液体検知セン
サは、特開平2−25731号公報や特開昭64−19
34号公報あるいは実開昭62−143237号公報等
の先行技術に見られるように、光ファイバと膨潤部材の
外側に拘束部材をコイル状に巻付けたものが知られてい
る。
【0003】これらの先行技術は、液漏れが生じた時に
被検知液を膨潤部材に吸収させて膨潤部材に体積膨張を
生じさせるとともに、膨潤部材の膨張に伴う動きを拘束
部材によって拘束することにより、光ファイバに曲げ変
形(マイクロベンド)を生じさせるようにしている。こ
の場合、光ファイバに送出された伝送光のパワー損失が
光ファイバの変形部分で増加するため、パワー損失と損
失発生時点をOTDR等の測定器によって検出すること
により、液漏れ発生箇所を特定できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記いず
れの先行技術も、液漏れを生じた時点すなわち膨潤部材
の膨張が始まってから、マイクロベンドが一定の検知レ
ベルに達するまでにかなりの遅れ時間を生じる。このた
め液漏れを検知できるまでに時間がかかり、液漏れによ
る被害が大きくなりやすいなど、検知感度の点で問題が
あった。従って本発明の目的は、膨潤部材が液に触れて
からマイクロベンドを生じるまでの時間が短くかつ検出
感度の高い液体検知センサを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を果たすために
開発された本発明の液体検知センサは、液体の吸収によ
って膨潤する膨潤部材と、上記膨潤部材の外側に螺旋状
に巻かれる第1の拘束部材と、上記第1の拘束部材と交
差するように第1の拘束部材と等ピッチで逆方向に巻か
れる第2の拘束部材と、上記第1の拘束部材と第2の拘
束部材との交差部を結ぶ線上に沿って上記膨潤部材の外
周部と拘束部材との間に配索される光ファイバとを具備
している。なお、必要に応じて、特定の種類の液を吸収
した時に膨潤する膨潤部材を上記光ファイバの軸線方向
に部分的に配置するようにしてもよい。
【0006】
【作用】被検知液が膨潤部材に吸収されると、この膨潤
部材は径方向と長手方向に膨張する。膨潤部材の外側に
は第1の拘束部材と第2の拘束部材が互いにX状に交差
するように巻付けられているから、膨潤部材の膨張に伴
う動きが規制されることにより、拘束部材の交差部に保
持されている光ファイバがマイクロベンドを起こす。こ
うして光ファイバに伝送損失が発生するため、OTDR
等の光パルス試験器によって伝送光のパワー損失と損失
発生時点を検出することにより、液体の存在と液漏れ発
生箇所が検出される。
【0007】第1の拘束部材と第2の拘束部材は互いに
X状に交差しており、これらの交差部を結ぶ線上におい
て膨潤部材と拘束部材との間に光ファイバが配索されて
いるため、膨潤時に光ファイバが効率良く速やかに湾曲
することができ、膨潤部材の膨張が始まってから短時間
のうちにマイクロベンドが一定の検知レベルに達するよ
うになる。しかもこのような構成の拘束部材と光ファイ
バおよび膨潤部材の組合わせであれば、膨潤部材の部分
的交換を容易に行うことができる。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例について、図1ないし
図7を参照して説明する。図2に示された液漏れ検出シ
ステム1は、液体検知センサ10と光パルス試験器11
とを備えて構成されている。液体検知センサ10は、液
漏れを検出すべき配管(図示せず)に沿って配設される
ものであり、下記構造の光ファイバユニット12と拘束
部材13,14とを備えている。
【0009】図1に示されるように、光ファイバユニッ
ト12は、液の吸収によって体積膨張を生じる円柱状の
膨潤部材15と、膨潤部材15の軸線方向に延びる光フ
ァイバ16とによって構成されている。第1の拘束部材
13は、膨潤部材15の外側に一定ピッチで螺旋状に巻
かれている。第2の拘束部材14は、第1の拘束部材1
3とX状に交差するように第1の拘束部材13と等ピッ
チで逆方向に巻かれている。
【0010】上記光ファイバ16は、膨潤部材15の外
周部と拘束部材13,14との間において、拘束部材1
3,14の交差部19を結ぶ線上に沿って膨潤部材15
の軸線方向に配索されている。なお、光ファイバ16に
沿ってテンションメンバ(図示せず)を設けることによ
り、光ファイバユニット12に働く張力の一部をテンシ
ョンメンバに負担させてもよい。
【0011】膨潤部材15は光ファイバ16のほぼ全長
にわたって連続して設けられていてもよいし、あるい
は、図3に示されるように、液漏れを検出する必要のあ
る箇所(例えば配管の継手部等)に部分的に膨潤部材1
5を設けるようにしてもよい。また、特定の被検知液を
吸収した時に膨潤する複数種類の膨潤部材を光ファイバ
16の軸線方向に部分的に配置することによって、特定
の複数種類の液体をほぼ同一位置で検知できるようにし
てもよい。
【0012】検出すべき液体が石油等の油類の場合、膨
潤部材15の材料は油類を効率良く吸収するゴム、プラ
スチック、エラストマなどが使用される。膨潤部材15
として好適に使用される材料は、例えばエチレンプロピ
レンゴム等のエチレン・オレフィン系化合物、スチレン
・エチレン・ブチレン・スチレン化合物、エチレン・エ
チルアクリレート、エチレン・ビニルアセテートなどで
ある。被検知液が水の場合は、水膨潤性樹脂とクロロプ
レンゴムとを混合成形加硫したゴム状体などを使用する
とよい。
【0013】第1の拘束部材13と第2の拘束部材14
は、それぞれ単線からなるものを使用してもよいが、好
ましくは10本以上の可撓性細線の束からなるものを使用
することにより、十分な可撓性をもたせるとよい。可撓
性細線は、ステンレス鋼線等の金属線やガラス繊維等の
無機繊維あるいはアラミド繊維等の高分子繊維を用い
る。これらの繊維は、繊維強化プラスチック(FRP)
と同様に、マトリックス樹脂によって固めるようにして
もよい。また、巻付けた形状を維持しつつセンサ10自
身の曲げ易さを向上させるために、拘束部材13,14
の交差部19のみに樹脂を含浸・硬化させるようにして
もよい。
【0014】上記拘束部材13,14は、膨潤部材15
が膨張して拘束部材13,14に引張り力が働いた時
に、引張り力に耐える引張り強さと、ほとんど伸びない
性質が必要である。このような要求を満たすために、弾
性率が 500kg/mm2 以上のものが使用される。
【0015】なお、図8に示す光ファイバユニット22
のように、前記拘束部材13,14に加えて、リング状
の第3の拘束部材23を設けるようにしてもよい。第3
の拘束部材23は、第1の拘束部材13と第2の拘束部
材14の交差部19を通って膨潤部材15の円周方向に
巻付けられている。
【0016】図2に示す光パルス試験器11の一例は後
方散乱損失測定装置(OTDR)であり、光ファイバ1
6に発生するパワー損失を検出できるように光ファイバ
16の一端側に接続されている。図示例の光パルス試験
器11は、光ファイバ16に光パルスを送出するパルス
光源25と、光/電気変換機能を有する光検出器26
と、光ファイバ16内に生じた後方散乱光を光検出器2
6に導く光方向性結合器27と、信号処理装置28と、
表示装置29などを備えて構成されている。
【0017】光パルス試験器11の作用は次の通りであ
る。パルス光源25から出た光パルスは、光方向性結合
器27を介して、光ファイバ16に入射する。この入射
光パルスは光ファイバ16内を伝播するが、光ファイバ
16内で生じる散乱により、光パルスの伝送パワーはそ
の到達距離が長くなるにつれて減衰する。その際に、光
ファイバ16内で散乱した光の一部は後方散乱光として
光方向性結合器27を通って光検出器26に届く。図4
は、光検出器26に届いた後方散乱光のパワーを縦軸に
とり、パルス光源25を出てから光検出器26に届くま
での時間を横軸にとって図化したものである。
【0018】ここで、光ファイバ16が曲げ変形(マイ
クロベンド)を起こすことによって光ファイバ16に入
射した光の一部が光ファイバ16の外に放出されると、
その箇所で光パルスのパワーが減少するため、図5に例
示されるように光検出器26に届く後方散乱光のパワー
損失が変化する。この場合に、光パルスがパルス光源2
5を出てからの経過時間Tと光ファイバ16内を進む光
の速度から、マイクロベンドを生じた箇所を求めること
ができる。
【0019】図6は、膨潤部材15が液体を吸収して体
積が膨張した状態を示している。液体を吸収した膨潤部
材15は、径方向と長手方向にそれぞれ拡大する。この
時、拘束部材13,14によって膨潤部材15の動きが
制限されるため、光ファイバ16が曲げ変形を起こすこ
とによって、光ファイバ16に伝送光のパワー損失が発
生する。
【0020】図7は、前記実施例の光ファイバユニット
12を有する液体検知センサ10について、被検知液の
浸漬時間と伝送光のパワー損失との関係を、比較例1,
2と比べた実験結果である。比較例1は、図9に示すよ
うに、1本の拘束部材30を一方向に螺旋状に巻いたも
のである。比較例2は、図10に示すように、光ファイ
バ31とテンションメンバ32を内包する膨潤部材33
の外側に、2本の拘束部材34,35を互いに逆方向に
巻付けてX状に交差させたものである。
【0021】図7の実験結果において、我々が実用上の
検知時間の限界と考えるT0 以内で液漏れを検知できる
のは本実施例と比較例2であるが、本実施例のように拘
束部材13,14の各交差部19を結ぶ線上に光ファイ
バ16を配索したセンサ10の方が、比較例2のセンサ
よりも検出感度と検出速度が格段に優れている。
【0022】しかも本実施例のセンサ10は、膨潤部材
15の部分的な交換が可能であるため保守が容易であ
り、しかも膨潤部材15の種類を被検知液の種類に応じ
て部分的に変えることができるため、複数種類の液の検
出を1本のセンサ10を用いて行うことが可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、膨潤部材が液に触れた
時にマイクロベンドが一定の検知レベルに達するまでの
時間が短く、液漏れ発生時の検知感度が高い。また、膨
潤部材の部分的な交換が可能であるとともに、膨潤部材
の種類を被検知液の種類に応じて部分的に変えることが
できるため、複数種類の液の検出を行うことも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す液体検知センサの一部
の斜視図。
【図2】図1に示された液体検知センサを用いた液漏れ
検出システムの概略図。
【図3】図1に示された液体検知センサの使用態様の一
例を示す斜視図。
【図4】図2に示された液漏れ検出システムによって検
出される光パルスの後方散乱光のパワーと時間との関係
を示す図。
【図5】図2に示された液漏れ検出システムにおいて液
漏れ発生時の後方散乱光のパワーと時間との関係を示す
図。
【図6】膨潤部材が膨潤した様子を示す図。
【図7】本発明によるセンサと比較例のセンサの浸漬時
間とパワー損失増加量との関係を示す図。
【図8】本発明の他の実施例を示す液体検知センサの一
部の斜視図。
【図9】比較例1の斜視図。
【図10】比較例2の斜視図。
【符号の説明】
1…液漏れ検出システム、10…液体検知センサ、11
…光パルス試験器、12…光ファイバユニット、13…
第1の拘束部材、14…第2の拘束部材、15…膨潤部
材、16…光ファイバ、19…交差部、23…第3の拘
束部材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体の吸収によって膨潤する膨潤部材と、
    上記膨潤部材の外側に螺旋状に巻かれる第1の拘束部材
    と、上記第1の拘束部材と交差するように第1の拘束部
    材と等ピッチで逆方向に巻かれる第2の拘束部材と、上
    記第1の拘束部材と第2の拘束部材との交差部を結ぶ線
    上に沿って上記膨潤部材の外周部と拘束部材との間に配
    索される光ファイバとを具備したことを特徴とする液体
    検知センサ。
  2. 【請求項2】上記第1の拘束部材と第2の拘束部材の交
    差部を通って上記膨潤部材の周方向に巻かれた第3の拘
    束部材を備えている請求項1記載の液体検知センサ。
  3. 【請求項3】特定の種類の液を吸収した時に膨潤する互
    いに異なる複数種類の膨潤部材を上記光ファイバの軸線
    方向に部分的に配置したことを特徴とする請求項1記載
    の液体検知センサ。
JP8545992A 1992-04-07 1992-04-07 液体検知センサ Pending JPH05288633A (ja)

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