JP3329976B2 - 漏油検知システム - Google Patents

漏油検知システム

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龍二 宮藤
一希 寺島
晃之 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバセンサをセ
ンサ本体とした漏油検知センサ及びその漏油検知センサ
を用いた漏油検知システムに関するものである
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバをセンサ本体とした漏
油検知センサは、コアを偏心させた構造の偏心コア光
ファイバを用い、光ファイバが油に触れることで光ファ
イバの損失が増加することを利用したもの(例えば、”
油吸収材コート偏心コア光ファイバを用いた分布形漏油
検知センサ、電子情報通信学会論文誌、vol.J74
−C−I,P286を参照)、光ファイバの外周に油
膨潤性ゴムを被覆し、その外部に拘束コイルを巻き付け
たもの(例えば、”油漏洩検知用分布系光ファイバセン
サシステム、第3回光波センシング技術研究会、LST
3−25,1989を参照)が知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例のう
ち、の偏心コア形光ファイバ漏油検知センサでは、コ
アを偏心させた光ファイバを製造する技術が難しく、こ
のため製造コストが高くなり、また、偏心コアに対する
クラッドの薄い方向に光ファイバを曲げた場合の損失発
生が一般の光ファイバに比べ生じ易く、ふ設時に曲げを
極力受けない状態にしなければならないといった取り扱
い性の問題もあった。また、の油膨潤ゴム被覆光ファ
イバセンサでは、油膨潤ゴムの外周に拘束コイルを巻き
付ける際、拘束コイル巻付け時の張力を正確に制御しな
いと油のない状態でも光ファイバに損失を発生させてし
まい、製造条件の制御が難しく、また、外圧が加わるこ
とによっても漏油検知と同様の損失が発生し、これらの
区別が難しいという問題があった。
【0004】本発明の目的は、上記のような従来技術の
問題点を解決すべく、製造コストが低く、製造条件の制
御も容易で、取り扱い性も良く、尚且つ外圧に対する感
度が低い光ファイバ形の漏油検知センサを用いた漏油検
知システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段・作用】本発明により提供
する漏油検知システムは、油を吸収することにより膨潤
する材料をクラッドに用いた光ファイバを穴の開いた金
属管内に収容してなり、金属管は金属テープを円筒状に
形成し側縁同志の合わせ目を溶接して得られ、その溶接
線上で溶接を行わない領域を設けることにより当該穴が
形成された光ファイバ形漏油検知センサを円筒状の漏油
検知対象物にピッチL S 、巻き径D S でN S 回巻き付けて
なり、Nを自然数としたときの金属管における穴のピッ
チを、(L S 2 +(2πD S 2 1/2 ×(1±N/N S )と
したものである。
【0006】
【0007】本発明の漏油検知システムにおける光ファ
イバ形漏油検知センサにおいて、光ファイバ自体は、ク
ラッドを漏油により膨潤する材料により形成するのであ
るから、同心円状の構造であり、また、センシング部分
がコアとクラッドのみの単純な2層構造であるため、製
造が容易で製造コストも低くできる。また、外圧に対し
て弱点になるような構造でもないため、外圧に対しての
損失発生も一般の光ファイバと同程度に小さくすること
ができる。また、コアに直に接するクラッドの膨潤によ
る損失発生機構を利用するため、光ファイバの外周に油
膨潤材を被覆する場合と比べ、油膨潤材の膨潤度は小さ
くても十分な検知感度を得ることができる。
【0008】そして、かかるセンシング用の光ファイバ
が穴の開いた金属管に収容されているので、機械的強度
を確保した上で、センシング対象の油がセンサ用光ファ
イバに直に接することが可能である。本発明によれば、
かかる金属管は金属テープを円筒状に形成し側縁同志の
合わせ目を溶接して得られ、その溶接線上で溶接を行わ
ない領域を設けることにより当該穴が形成されたもので
あるため、予めテープ状金属に穴明け加工を行うといっ
た必要がなく容易に製造できる。
【0009】また、本発明の漏油検知システムにおいて
は、円筒状の漏油検知対象物にピッチLs、巻き径Ds
でNs回巻き付けてなり、Nを自然数としたときの金属
管における穴のピッチが、(Ls2 +(2πDs)2
1/2 ×(1±N/Ns)となるように金属管に対する穴
開けピッチを選定しているので、漏油検知対象物に巻き
付けて使用する際、金属管の穴の開いた位置が円筒状の
漏油検知対象物の円周方向に均一に分布し、ひいては漏
油がどの方向で生じても遍く検知することができるので
ある。特に、漏油検知対象物が水平に布設されている場
合、漏れた油は漏油検知対象物の下側に集まるが、穴の
位置が上記のようにして円周方向に均一に分布している
ので、漏油を逃さずに検知することができるのである。
【0010】
【実施例】図1は本発明の漏油検知システムにおける
ファイバ形漏油検知センサの好ましい実施例を示したも
のである。本実施例では、光ファイバ心線3は、通常の
光ファイバと同様の石英ガラスを主体としたコア1と、
そのコア1の外周に例えば、シリコーン樹脂等の高分子
材料からなり油を吸収することにより膨潤する性質とさ
れたクラッド2とで構成され、クラッド2の膨潤により
コア1に応力が加わり損失を発生させるものである。
【0011】しかして、光ファイバ心線3(クラッド
2)の外周には、光ファイバ心線3の強度を確保するシ
ースとしての金属管4が被せられている。この金属管4
は、周囲からの漏洩油を油検知部である光ファイバ心線
3に直に触れさせるため、例えば、ステンレス製の如き
金属管4自身に幅約100μm,長さ10mmの穴4bを
500mm間隔で開けさせたものである。この穴4bを形
成するには、先ず、テープ状金属を円筒状に形成し側縁
同志の合わせ目を溶接(4a)して所望の管とする際
に、溶接線4a上で溶接を行わない領域を設けることと
する。このようにすることで予めテープ状金属に穴開け
加工を施す必要がなく容易に製作することができる。
【0012】上記のような構成の光ファイバ形漏油セン
サは、図2に示すように、光ファイバの長手方向の損失
分布を測定することのできるOTDR5に光ファイバ心
線3を接続して漏油監視区間に布設して使用する。漏油
があると、金属管4に開いた穴4bから浸入する油によ
り光ファイバ心線3のクラッドが膨潤し、油浸入部での
光ファイバの損失が増加するのでOTDR5により図3
に示すような波形が得られ、この波形の段差発生部で油
検知による損失が発生していることを認識できるのであ
る。
【0013】
【0014】図4は、本発明の漏油検知システムの好ま
しい実施例を示したものであり、漏油検知対象物をOF
ケーブル6としたものである。本実施例では、光ファイ
バ形漏油検知センサ(見掛け上では金属管4)をOFケ
ーブル6にピッチLs、巻き径DsでNs回巻き付けた
場合、Nを自然数としたときの金属管における穴4bの
ピッチPsは、Ps=1周分の長さ+(1周分の長さ/
14)=(Ls2 +(2πDs)2 1/2 ×(1±N/
Ns)としてなるものである(本実施例ではN=1)。
【0015】このようにして穴ピッチを選定した金属管
4が巻き付けられた本実施例にあっては、穴4bの開い
ている位置がOFケーブル6の円周方向に均一に分布す
るので、漏油がどの方向で生じてもこれを検知すること
ができる。特に、OFケーブル6が水平に布設されてい
る場合、漏れた油はOFケーブルの下側に集まるが、穴
4bの位置は円周方向に均一に分布しているので、下側
に集まった漏油をも逃さずに検知することができるので
ある。
【0016】尚、本発明の漏油検知システムにおける
ファイバ形漏油検知センサは、OFケーブル布設ルート
に沿って布設しても、OFケーブルの漏油を検知するこ
とが可能である。
【0017】図5及び図6は、本発明の漏油検知システ
ムにおける光ファイバ形漏油検知センサのさらに別な使
用例を示したもので、図5の場合には、光ファイバ形漏
油検知センサにおける光ファイバ心線3を、通常の光フ
ァイバ3´の遠端側に接続したものである。このように
することで、油のない状態での光ファイバ伝送損失は、
通常の光ファイバ3´の方が本発明の漏油検知システム
におけるセンサ用としての光ファイバ心線3よりも一般
に小さいので、より遠方での漏油監視を行うことができ
る。
【0018】図6の例は、光ファイバ形漏油検知センサ
における光ファイバ心線3と通常の光ファイバ3′とを
交互に直列に接続し、センシング用光ファイバ心線3を
複数個接続することにより、より広範囲での漏油監視を
可能にしたものである。
【0019】
【発明の効果】以上説明したような本発明によれば、製
造コストが低く、製造条件の制御も容易で、本来の検知
対象でない外圧に対する感度も一般の光ファイバと同程
度に小さい光ファイバ形漏油検知センサを用いて円筒状
の検知対象物に巻き付けてシステムを構築する場合、金
属管の穴ピッチを特定して漏油をあらゆる方向から検知
できるように改良された漏油検知システムを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の漏油検知システムにおける光ファイバ
形漏油検知センサの一実施例を示し、(イ)は横断面
図、(ロ)は側面図。
【図2】本発明の漏油検知システムにおける光ファイバ
形漏油検知センサの使用系統を示す説明図。
【図3】本発明の漏油検知システムにおける光ファイバ
形漏油検知センサによる漏油検知時の波形を示す説明
図。
【図4】本発明の漏油検知システムの一実施例を示す側
面的説明図。
【図5】本発明の漏油検知システムにおける光ファイバ
形漏油検知センサの別な使用例を示した説明図。
【図6】本発明の漏油検知システムにおける光ファイバ
形漏油検知センサのさらに別な使用例を示した説明図。
【符号の説明】
1 コア 2 クラッド 3 光ファイバ心線 4 金属管 4a 溶接線 4b 穴 6 OFケーブル(円筒状の漏油検知対象物)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺島 一希 東京都中央区銀座六丁目15番1号 電源 開発株式会社内 (72)発明者 中村 晃之 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日 立電線株式会社オプトロシステム研究所 内 (72)発明者 山本 哲 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日 立電線株式会社オプトロシステム研究所 内 審査官 本郷 徹 (56)参考文献 特開 平5−322690(JP,A) 特開 平4−236892(JP,A) 実開 昭59−4104(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 3/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油を吸収することにより膨潤する材料をク
    ラッドに用いた光ファイバを穴の開いた金属管内に収容
    してなり、金属管は金属テープを円筒状に形成し側縁同
    志の合わせ目を溶接して得られ、その溶接線上で溶接を
    行わない領域を設けることにより当該穴が形成された
    ファイバ形漏油検知センサを円筒状の漏油検知対象物に
    ピッチL S 、巻き径D S でN S 回巻き付けてなり、Nを自
    然数としたときの金属管における穴のピッチを、(L S 2
    +(2πD S 2 1/2 ×(1±N/N S )としたことを特
    徴とする漏油検知システム。
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