JPH05288429A - 冷媒蒸発器 - Google Patents
冷媒蒸発器Info
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- JPH05288429A JPH05288429A JP8714092A JP8714092A JPH05288429A JP H05288429 A JPH05288429 A JP H05288429A JP 8714092 A JP8714092 A JP 8714092A JP 8714092 A JP8714092 A JP 8714092A JP H05288429 A JPH05288429 A JP H05288429A
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- tank
- refrigerant
- outlet
- pipe
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱交換効率を高めて冷房能力の向上を図ると
ともに、出口空気の温度分布を均一化すること。 【構成】 熱交換部の上部には一対の冷媒タンク5が配
され、熱交換部の前面側に配された冷媒タンク5には入
口パイプ6と出口パイプ7とが接続されている。また、
熱交換部前面側の冷媒タンク5内は、入口パイプ6と連
通する入口側と出口パイプ7と連通する出口側とに区画
されている。そして、出口側の後面側冷媒タンク5(第
3タンク5c)および出口側の前面側冷媒タンク5(第
4タンク5d)と出口パイプ7とがガスバイパス管8に
よって連通され、第3タンク5cおよび第4タンク5d
内を流れるガス冷媒の一部が出口パイプ7に導かれる。
ともに、出口空気の温度分布を均一化すること。 【構成】 熱交換部の上部には一対の冷媒タンク5が配
され、熱交換部の前面側に配された冷媒タンク5には入
口パイプ6と出口パイプ7とが接続されている。また、
熱交換部前面側の冷媒タンク5内は、入口パイプ6と連
通する入口側と出口パイプ7と連通する出口側とに区画
されている。そして、出口側の後面側冷媒タンク5(第
3タンク5c)および出口側の前面側冷媒タンク5(第
4タンク5d)と出口パイプ7とがガスバイパス管8に
よって連通され、第3タンク5cおよび第4タンク5d
内を流れるガス冷媒の一部が出口パイプ7に導かれる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用空気調和装置等
に使用される冷凍サイクルの冷媒蒸発器に関する。
に使用される冷凍サイクルの冷媒蒸発器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱交換部の上部に一対のタン
クを備えた冷媒蒸発器がある。熱交換部は、U字状の冷
媒通路を形成する偏平管と伝熱用のフィンとを交互に積
層して構成され、各冷媒通路の両端部がタンクに連通さ
れている。送風空気が当たる熱交換部の前面側に配され
たタンクには、その中央寄りの箇所に入口配管と出口配
管とが接続され、その前面側タンク内は、タンクの長手
方向(偏平管の積層方向)に、入口配管と連通する入口
側と出口配管と連通する出口側とに区画されている。こ
の冷媒蒸発器は、入口配管より導入された冷媒が熱交換
部の各冷媒通路を流れる際に送風空気との熱交換によっ
て蒸発することから、入口側の熱交換部を流れる冷媒よ
り出口側の熱交換部を流れる冷媒の方が乾き度が高くな
る。このため、出口側熱交換部では、冷媒中のガス成分
が多くなることから、体積流量の増大に伴って圧力損失
が上昇し、その結果、冷房能力の低下を招くことにな
る。また、入口側熱交換部の出口空気温度より出口側熱
交換部の出口空気温度の方が高くなり、熱交換部全体の
出口温度分布が不均一となる。
クを備えた冷媒蒸発器がある。熱交換部は、U字状の冷
媒通路を形成する偏平管と伝熱用のフィンとを交互に積
層して構成され、各冷媒通路の両端部がタンクに連通さ
れている。送風空気が当たる熱交換部の前面側に配され
たタンクには、その中央寄りの箇所に入口配管と出口配
管とが接続され、その前面側タンク内は、タンクの長手
方向(偏平管の積層方向)に、入口配管と連通する入口
側と出口配管と連通する出口側とに区画されている。こ
の冷媒蒸発器は、入口配管より導入された冷媒が熱交換
部の各冷媒通路を流れる際に送風空気との熱交換によっ
て蒸発することから、入口側の熱交換部を流れる冷媒よ
り出口側の熱交換部を流れる冷媒の方が乾き度が高くな
る。このため、出口側熱交換部では、冷媒中のガス成分
が多くなることから、体積流量の増大に伴って圧力損失
が上昇し、その結果、冷房能力の低下を招くことにな
る。また、入口側熱交換部の出口空気温度より出口側熱
交換部の出口空気温度の方が高くなり、熱交換部全体の
出口温度分布が不均一となる。
【0003】そこで、特開平2−50059号公報の蒸
発器では、入口配管より流入するガス冷媒を出口配管へ
短絡させる短絡路を設けることにより、液冷媒の気化を
効率良く行わせて冷房能力の向上を図る技術が開示され
ている。また、出口側の後面側タンクと前面側タンクと
を連通するガスバイパス路を設けて、後面側タンク内の
ガス冷媒を前面側タンクへ導き、冷媒通路を通って後面
側タンクから前面側タンクへ流れる液冷媒の量を増大さ
せることで冷房能力の増大を図る従来技術がある。
発器では、入口配管より流入するガス冷媒を出口配管へ
短絡させる短絡路を設けることにより、液冷媒の気化を
効率良く行わせて冷房能力の向上を図る技術が開示され
ている。また、出口側の後面側タンクと前面側タンクと
を連通するガスバイパス路を設けて、後面側タンク内の
ガス冷媒を前面側タンクへ導き、冷媒通路を通って後面
側タンクから前面側タンクへ流れる液冷媒の量を増大さ
せることで冷房能力の増大を図る従来技術がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、短絡路を設
けた蒸発器では、膨張弁で減圧された気液二相状態の冷
媒が入口配管を通過する際に、ガス冷媒と液冷媒とが混
合した状態で流れるため、ガス冷媒のみを出口配管に導
くことは困難である。従って、入口配管より流入した液
冷媒の一部がガス冷媒とともに短絡路を通って直接出口
配管に導かれることにより、熱交換部を流れる液冷媒の
量が減少するため、却って冷房能力が低下することも考
えられる。また、出口配管に導かれた液冷媒が冷媒圧縮
機に吸引されて、冷媒圧縮機で液圧縮が行われることに
より、冷媒圧縮機に悪影響を及ぼす虞がある。
けた蒸発器では、膨張弁で減圧された気液二相状態の冷
媒が入口配管を通過する際に、ガス冷媒と液冷媒とが混
合した状態で流れるため、ガス冷媒のみを出口配管に導
くことは困難である。従って、入口配管より流入した液
冷媒の一部がガス冷媒とともに短絡路を通って直接出口
配管に導かれることにより、熱交換部を流れる液冷媒の
量が減少するため、却って冷房能力が低下することも考
えられる。また、出口配管に導かれた液冷媒が冷媒圧縮
機に吸引されて、冷媒圧縮機で液圧縮が行われることに
より、冷媒圧縮機に悪影響を及ぼす虞がある。
【0005】出口側の後面側タンクと前面側タンクとを
連通するガスバイパス路を設けた従来技術では、後面側
タンク内のガス冷媒がガスバイパス路を通って前面側タ
ンク内に流入する。このため、前面側タンク内のガス冷
媒量が増大して、前面側タンク内の圧力損失が上昇する
ことから、出口側熱交換部の各冷媒通路を冷媒が流れに
難くなる。従って、ガスバイパス路を設けたことで冷房
能力の向上を図ることは困難である。本発明は、上記事
情に基づいて成されたもので、その目的は、熱交換効率
を高めて冷房能力の向上を図るとともに、出口空気の温
度分布を均一化することのできる冷媒蒸発器の提供にあ
る。
連通するガスバイパス路を設けた従来技術では、後面側
タンク内のガス冷媒がガスバイパス路を通って前面側タ
ンク内に流入する。このため、前面側タンク内のガス冷
媒量が増大して、前面側タンク内の圧力損失が上昇する
ことから、出口側熱交換部の各冷媒通路を冷媒が流れに
難くなる。従って、ガスバイパス路を設けたことで冷房
能力の向上を図ることは困難である。本発明は、上記事
情に基づいて成されたもので、その目的は、熱交換効率
を高めて冷房能力の向上を図るとともに、出口空気の温
度分布を均一化することのできる冷媒蒸発器の提供にあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、内部にU字状の冷媒通路を有する偏平管
と伝熱用のフィンとを交互に積層して熱交換部を形成す
るとともに、この熱交換部の上部に前記冷媒通路と連通
する第1のタンクおよび第2のタンクが形成され、前記
第1のタンク内が長手方向に入口側と出口側とに区画さ
れて、入口側の前記第1のタンクには入口配管が接続さ
れ、出口側の前記第1のタンクには出口配管が接続され
た冷媒蒸発器において、一端が出口側の前記第2のタン
ク内上部または出口側の前記第1のタンク内上部に開口
し、他端が前記出口配管内に開口するガスバイパス路を
設けたことを技術的手段とする。
成するために、内部にU字状の冷媒通路を有する偏平管
と伝熱用のフィンとを交互に積層して熱交換部を形成す
るとともに、この熱交換部の上部に前記冷媒通路と連通
する第1のタンクおよび第2のタンクが形成され、前記
第1のタンク内が長手方向に入口側と出口側とに区画さ
れて、入口側の前記第1のタンクには入口配管が接続さ
れ、出口側の前記第1のタンクには出口配管が接続され
た冷媒蒸発器において、一端が出口側の前記第2のタン
ク内上部または出口側の前記第1のタンク内上部に開口
し、他端が前記出口配管内に開口するガスバイパス路を
設けたことを技術的手段とする。
【0007】
【作用】上記構成より成る本発明の冷媒蒸発器は、以下
の作用を奏する。入口配管より第1のタンクへ流入した
冷媒は、入口側熱交換部の各冷媒通路を流れて入口側の
第2のタンクへ至り、その第2のタンク内を出口側へ流
れる。この第2のタンク内では、液冷媒より比重の軽い
ガス冷媒がタンク内の上部側を流れ、液冷媒がタンク内
の下部側を流れるため、ガス冷媒の一部は、出口側の熱
交換部に形成される各冷媒通路を通ることなく、出口側
の第2のタンク内上部に開口するガスバイパス路を通っ
て直接出口配管に導かれる。また、液冷媒は、ガスバイ
パス路を通ることなく、出口側の第2のタンクから出口
側の熱交換部に形成される各冷媒通路を流れて蒸発し、
出口側の第1のタンクへ至る。この出口側の第1のタン
ク内では、タンク内上部にガスバイパス路が開口するこ
とで、出口側の第1のタンク内を流れるガス冷媒の一部
がガスバイパス路を通って出口配管に導かれる。
の作用を奏する。入口配管より第1のタンクへ流入した
冷媒は、入口側熱交換部の各冷媒通路を流れて入口側の
第2のタンクへ至り、その第2のタンク内を出口側へ流
れる。この第2のタンク内では、液冷媒より比重の軽い
ガス冷媒がタンク内の上部側を流れ、液冷媒がタンク内
の下部側を流れるため、ガス冷媒の一部は、出口側の熱
交換部に形成される各冷媒通路を通ることなく、出口側
の第2のタンク内上部に開口するガスバイパス路を通っ
て直接出口配管に導かれる。また、液冷媒は、ガスバイ
パス路を通ることなく、出口側の第2のタンクから出口
側の熱交換部に形成される各冷媒通路を流れて蒸発し、
出口側の第1のタンクへ至る。この出口側の第1のタン
ク内では、タンク内上部にガスバイパス路が開口するこ
とで、出口側の第1のタンク内を流れるガス冷媒の一部
がガスバイパス路を通って出口配管に導かれる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の冷媒蒸発器の実施例を図1な
いし図5を基に説明する。図1は冷媒蒸発器の平面図、
図2は冷媒蒸発器の全体正面図である。本実施例の冷媒
蒸発器1は、図2に示すように、多数の偏平管2と伝熱
用のフィン3とを交互に積層して成るドロンカップタイ
プの熱交換器を採用したもので、冷媒と送風空気との熱
交換を行う熱交換部4、この熱交換部4の上部に位置す
る一対の冷媒タンク5、冷媒の流入口を成す入口パイプ
6と冷媒の流出口を成す出口パイプ7、および冷媒タン
ク5内から乾き度の高いガス冷媒を出口パイプ7に導く
ガスバイパス管8(本発明のガスバイパス路)より構成
される。
いし図5を基に説明する。図1は冷媒蒸発器の平面図、
図2は冷媒蒸発器の全体正面図である。本実施例の冷媒
蒸発器1は、図2に示すように、多数の偏平管2と伝熱
用のフィン3とを交互に積層して成るドロンカップタイ
プの熱交換器を採用したもので、冷媒と送風空気との熱
交換を行う熱交換部4、この熱交換部4の上部に位置す
る一対の冷媒タンク5、冷媒の流入口を成す入口パイプ
6と冷媒の流出口を成す出口パイプ7、および冷媒タン
ク5内から乾き度の高いガス冷媒を出口パイプ7に導く
ガスバイパス管8(本発明のガスバイパス路)より構成
される。
【0009】偏平管2は、内面に多数のリブ9を有する
一対の成型プレート10(図3参照)を向かい合わせて
接合され、内部にU字状の冷媒通路を形成するととも
に、冷媒タンク5の一部を成す一対のタンク部11を形
成する。入口パイプ6および出口パイプ7は、プレス成
型された2枚のカップタンク12(図4参照・なお図4
は出口側のカップタンク12を示す)を向かい合わせて
接合することにより、冷媒タンク5の一部を成す一対の
タンク部13と一体に形成され、その一方(図4左側)
のタンク部13は、それぞれ入口パイプ6および出口パ
イプ7と連通されている。なお、本発明の入口配管は、
入口パイプ6と入口パイプ6に連通する第1のタンク部
13より構成され、出口配管は、出口パイプ7と出口パ
イプ7に連通する第2のタンク部13より構成される。
この入口パイプ6および出口パイプ7を形成する各カッ
プタンク12およびカップタンク12を中央部に配し
て、各偏平管2を積層することにより、各偏平管2に設
けられたタンク部11と、入口パイプ6および出口パイ
プ7と一体に設けられた各タンク部13によって冷媒タ
ンク5が形成されている。
一対の成型プレート10(図3参照)を向かい合わせて
接合され、内部にU字状の冷媒通路を形成するととも
に、冷媒タンク5の一部を成す一対のタンク部11を形
成する。入口パイプ6および出口パイプ7は、プレス成
型された2枚のカップタンク12(図4参照・なお図4
は出口側のカップタンク12を示す)を向かい合わせて
接合することにより、冷媒タンク5の一部を成す一対の
タンク部13と一体に形成され、その一方(図4左側)
のタンク部13は、それぞれ入口パイプ6および出口パ
イプ7と連通されている。なお、本発明の入口配管は、
入口パイプ6と入口パイプ6に連通する第1のタンク部
13より構成され、出口配管は、出口パイプ7と出口パ
イプ7に連通する第2のタンク部13より構成される。
この入口パイプ6および出口パイプ7を形成する各カッ
プタンク12およびカップタンク12を中央部に配し
て、各偏平管2を積層することにより、各偏平管2に設
けられたタンク部11と、入口パイプ6および出口パイ
プ7と一体に設けられた各タンク部13によって冷媒タ
ンク5が形成されている。
【0010】この冷媒タンク5は、送風空気が当たる熱
交換部4の前面側(図1の下側)と後面側(図1の上
側)とに配されて、各偏平管2によって形成されるU字
状の冷媒通路と連通されている。入口パイプ6および出
口パイプ7は、熱交換部4の前面側に配される冷媒タン
ク5(本発明の第1のタンク)と連通されている。そし
て、熱交換部4の前面側に配された冷媒タンク5は、そ
の内部が、冷媒タンク5の長手方向(図1の左右方向)
に、入口パイプ6と連通する入口側と出口パイプ7と連
通する出口側とに区画されている。また、熱交換部4の
後面側に配された冷媒タンク5(本発明の第2のタン
ク)内には、入口側から出口側(図1右側から左側)へ
向かって流れる冷媒を冷媒タンク5の末端まで届かせる
ために、冷媒タンク5の中央部に配された偏平管2にノ
ズル状の絞り部(図示しない)が設けられている。ここ
で、入口パイプ6と連通する前面側の冷媒タンク5を第
1タンク5a、出口パイプ7と連通する前面側の冷媒タ
ンク5を第4タンク5d、入口側熱交換部4の各冷媒通
路を介して第1タンク5aと連通する後面側の冷媒タン
ク5を第2タンク5b、出口側熱交換部4の各冷媒通路
を介して第4タンク5dと連通する後面側の冷媒タンク
5を第3タンク5cと呼ぶ。
交換部4の前面側(図1の下側)と後面側(図1の上
側)とに配されて、各偏平管2によって形成されるU字
状の冷媒通路と連通されている。入口パイプ6および出
口パイプ7は、熱交換部4の前面側に配される冷媒タン
ク5(本発明の第1のタンク)と連通されている。そし
て、熱交換部4の前面側に配された冷媒タンク5は、そ
の内部が、冷媒タンク5の長手方向(図1の左右方向)
に、入口パイプ6と連通する入口側と出口パイプ7と連
通する出口側とに区画されている。また、熱交換部4の
後面側に配された冷媒タンク5(本発明の第2のタン
ク)内には、入口側から出口側(図1右側から左側)へ
向かって流れる冷媒を冷媒タンク5の末端まで届かせる
ために、冷媒タンク5の中央部に配された偏平管2にノ
ズル状の絞り部(図示しない)が設けられている。ここ
で、入口パイプ6と連通する前面側の冷媒タンク5を第
1タンク5a、出口パイプ7と連通する前面側の冷媒タ
ンク5を第4タンク5d、入口側熱交換部4の各冷媒通
路を介して第1タンク5aと連通する後面側の冷媒タン
ク5を第2タンク5b、出口側熱交換部4の各冷媒通路
を介して第4タンク5dと連通する後面側の冷媒タンク
5を第3タンク5cと呼ぶ。
【0011】ガスバイパス管8は、出口側の最外列に配
された偏平管2aと出口パイプ7を形成するカップタン
ク12とを接続して、第3タンク5cおよび第4タンク
5dと出口パイプ7とを連通するものである。ガスバイ
パス管8と接続される最外列の偏平管2aには、図5に
示すように、各タンク部11とガスバイパス管8とを連
通するための連通路14が設けられている。この連通路
14は、各タンク部11が向かい合う側で、各タンク部
11の上部寄りに開口されている。また、ガスバイパス
管8と接続されるカップタンク12には、図4に示すよ
うに、出口パイプ7に連通する第1のタンク部13とガ
スバイパス管8とを連通するための連通路15が設けら
れている。この連通路15は、各タンク部13が向かい
合う側に形成されている。従って、ガスバイパス管8の
一端側は、二股に分岐されて、第3タンク5c内の上部
および第4タンク5d内の上部に開口し、ガスバイパス
管8の他端は、出口パイプ7と連通するタンク部13内
に開口されている。なお、このガスバイパス管8は、第
3タンク5cと第4タンク5dとの窪みに沿って配され
ることから、ガスバイパス管8が冷媒蒸発器1の外側へ
飛び出すことはない。
された偏平管2aと出口パイプ7を形成するカップタン
ク12とを接続して、第3タンク5cおよび第4タンク
5dと出口パイプ7とを連通するものである。ガスバイ
パス管8と接続される最外列の偏平管2aには、図5に
示すように、各タンク部11とガスバイパス管8とを連
通するための連通路14が設けられている。この連通路
14は、各タンク部11が向かい合う側で、各タンク部
11の上部寄りに開口されている。また、ガスバイパス
管8と接続されるカップタンク12には、図4に示すよ
うに、出口パイプ7に連通する第1のタンク部13とガ
スバイパス管8とを連通するための連通路15が設けら
れている。この連通路15は、各タンク部13が向かい
合う側に形成されている。従って、ガスバイパス管8の
一端側は、二股に分岐されて、第3タンク5c内の上部
および第4タンク5d内の上部に開口し、ガスバイパス
管8の他端は、出口パイプ7と連通するタンク部13内
に開口されている。なお、このガスバイパス管8は、第
3タンク5cと第4タンク5dとの窪みに沿って配され
ることから、ガスバイパス管8が冷媒蒸発器1の外側へ
飛び出すことはない。
【0012】次に、本実施例の冷媒蒸発器1の作用を説
明する。図示しない膨張弁によって減圧された霧状の冷
媒は、入口パイプ6より第1タンク5aへ流入し、入口
側熱交換部4の各冷媒通路を流れる際に、送風空気と熱
交換されて第2タンク5bへ流入し、絞り部を介して第
3タンク5cへ流れる。冷媒タンク5内を流れる気液二
相の冷媒は、液冷媒より比重の軽いガス冷媒の方が冷媒
タンク5内の上部側を流れ、液冷媒が冷媒タンク5内の
下部側を流れることになる。従って、第3タンク5cに
流入した冷媒のうち、送風空気との熱交換によって蒸発
したガス冷媒の多くは、出口側熱交換部4の各冷媒通路
を通過することなく、第3タンク5c内の上部に開口す
るガスバイパス管8を通って出口パイプ7に連通する第
1のタンク部13へ導かれ、そのまま出口パイプ7より
流出する。また、第3タンク5cに流入した液冷媒とガ
ス冷媒の一部は、出口側熱交換部4の各冷媒通路を流れ
て第4タンク5dへ流入する。ここで、出口側熱交換部
4の各冷媒通路を流れる際に送風空気との熱交換によっ
て蒸発したガス冷媒の一部は、第4タンク5dを流れる
ことなく、第4タンク5d内の上部に開口するガスバイ
パス管8を通って出口パイプ7に連通する第1のタンク
部13へ導かれ、そのまま出口パイプ7より流出する。
そして、残りのガス冷媒は第4タンク5dを流れて出口
パイプ7より流出する。
明する。図示しない膨張弁によって減圧された霧状の冷
媒は、入口パイプ6より第1タンク5aへ流入し、入口
側熱交換部4の各冷媒通路を流れる際に、送風空気と熱
交換されて第2タンク5bへ流入し、絞り部を介して第
3タンク5cへ流れる。冷媒タンク5内を流れる気液二
相の冷媒は、液冷媒より比重の軽いガス冷媒の方が冷媒
タンク5内の上部側を流れ、液冷媒が冷媒タンク5内の
下部側を流れることになる。従って、第3タンク5cに
流入した冷媒のうち、送風空気との熱交換によって蒸発
したガス冷媒の多くは、出口側熱交換部4の各冷媒通路
を通過することなく、第3タンク5c内の上部に開口す
るガスバイパス管8を通って出口パイプ7に連通する第
1のタンク部13へ導かれ、そのまま出口パイプ7より
流出する。また、第3タンク5cに流入した液冷媒とガ
ス冷媒の一部は、出口側熱交換部4の各冷媒通路を流れ
て第4タンク5dへ流入する。ここで、出口側熱交換部
4の各冷媒通路を流れる際に送風空気との熱交換によっ
て蒸発したガス冷媒の一部は、第4タンク5dを流れる
ことなく、第4タンク5d内の上部に開口するガスバイ
パス管8を通って出口パイプ7に連通する第1のタンク
部13へ導かれ、そのまま出口パイプ7より流出する。
そして、残りのガス冷媒は第4タンク5dを流れて出口
パイプ7より流出する。
【0013】このように、本実施例では、第3タンク5
cおよび第4タンク5d内を流れる乾き度の高いガス冷
媒を直接出口パイプ7に導くことができるため、出口側
熱交換部4での圧力損失が低減し、延いては、冷媒蒸発
器1全体として圧力損失の低減を図ることができるた
め、冷房性能の向上を実現することができる。また、出
口側熱交換部4の各冷媒通路を流れる冷媒中のガス成分
が減少することで、出口側熱交換部4の各冷媒通路を流
れる液冷媒の割合が多くなる。その結果、液冷媒と送風
空気との熱交換効率が高まることから、従来の冷媒蒸発
器より出口側熱交換部4の出口空気温度を下げることが
でき、出口空気温度のバラツキ(不均一)を少なくする
ことができる。
cおよび第4タンク5d内を流れる乾き度の高いガス冷
媒を直接出口パイプ7に導くことができるため、出口側
熱交換部4での圧力損失が低減し、延いては、冷媒蒸発
器1全体として圧力損失の低減を図ることができるた
め、冷房性能の向上を実現することができる。また、出
口側熱交換部4の各冷媒通路を流れる冷媒中のガス成分
が減少することで、出口側熱交換部4の各冷媒通路を流
れる液冷媒の割合が多くなる。その結果、液冷媒と送風
空気との熱交換効率が高まることから、従来の冷媒蒸発
器より出口側熱交換部4の出口空気温度を下げることが
でき、出口空気温度のバラツキ(不均一)を少なくする
ことができる。
【0014】次に、本発明の第2実施例を説明する。図
6は冷媒蒸発器1の出口側を示す部分断面図である。本
実施例では、本発明のガスバイパス路を、冷媒蒸発器1
の出口側を構成する各偏平管2および出口パイプ7を形
成するカップタンク12と一体に形成したものである。
出口側の最外列に配される偏平管2aを形成する各成型
プレート10には、図7(成型プレート10の正面図)
および図8(図7のA−A断面図)に示すように、ガス
バイパス路の一部を形成する円筒状のガス通路16と、
各タンク部11の上部とガス通路16とを連絡する連絡
路17とがプレス成型によって一体に形成されている。
なお、この最外列に配された偏平管2aの外側を成す成
型プレート10に形成されたガス通路16は、図6に示
すように、成型プレート10の外部に配されるエンドプ
レート18によって閉塞される。
6は冷媒蒸発器1の出口側を示す部分断面図である。本
実施例では、本発明のガスバイパス路を、冷媒蒸発器1
の出口側を構成する各偏平管2および出口パイプ7を形
成するカップタンク12と一体に形成したものである。
出口側の最外列に配される偏平管2aを形成する各成型
プレート10には、図7(成型プレート10の正面図)
および図8(図7のA−A断面図)に示すように、ガス
バイパス路の一部を形成する円筒状のガス通路16と、
各タンク部11の上部とガス通路16とを連絡する連絡
路17とがプレス成型によって一体に形成されている。
なお、この最外列に配された偏平管2aの外側を成す成
型プレート10に形成されたガス通路16は、図6に示
すように、成型プレート10の外部に配されるエンドプ
レート18によって閉塞される。
【0015】最外列に配される偏平管2aと隣接する偏
平管2から出口パイプ7を形成するカップタンク12に
隣接する偏平管2までの各偏平管2を形成する各成型プ
レート10には、図9(成型プレート10の正面図)お
よび図10(図9のB−B断面図)に示すように、ガス
バイパス路の一部を形成する円筒状のガス通路16がプ
レス成型によって一体に形成されている。また、出口パ
イプ7を形成するカップタンク12には、図11(カッ
プタンク12の正面図)および図12(図11のC−C
断面図)に示すように、出口パイプ7と連通する第1の
タンク部13とカップタンク12に隣接する成型プレー
ト10に形成されたガス通路16とを連絡する連絡路1
9が形成されている。上記の各成型プレート10によっ
て形成された各偏平管2および出口パイプ7を形成する
カップタンク12とを積層することにより、各ガス通路
16が連通されて、図6に示すように、第3タンク5c
および第4タンク5dと出口パイプ7とを連通するガス
バイパス路が形成される。
平管2から出口パイプ7を形成するカップタンク12に
隣接する偏平管2までの各偏平管2を形成する各成型プ
レート10には、図9(成型プレート10の正面図)お
よび図10(図9のB−B断面図)に示すように、ガス
バイパス路の一部を形成する円筒状のガス通路16がプ
レス成型によって一体に形成されている。また、出口パ
イプ7を形成するカップタンク12には、図11(カッ
プタンク12の正面図)および図12(図11のC−C
断面図)に示すように、出口パイプ7と連通する第1の
タンク部13とカップタンク12に隣接する成型プレー
ト10に形成されたガス通路16とを連絡する連絡路1
9が形成されている。上記の各成型プレート10によっ
て形成された各偏平管2および出口パイプ7を形成する
カップタンク12とを積層することにより、各ガス通路
16が連通されて、図6に示すように、第3タンク5c
および第4タンク5dと出口パイプ7とを連通するガス
バイパス路が形成される。
【0016】〔変形例〕第1実施例では、出口側の最外
列に配された偏平管2aにガスバイパス管8を接続した
が、第3タンク5cおよび第4タンク5dを形成するど
の偏平管2に接続しても良い。あるいは第3タンク5c
および第4タンク5dを形成するすべての偏平管2に接
続しても良い。また、第3タンク5cだけ、あるいは第
4タンク5dだけにガスバイパス管8を接続しても良
い。もちろん、第2実施例で示したガスバイパス路につ
いても同様の変形例を適用することができる。
列に配された偏平管2aにガスバイパス管8を接続した
が、第3タンク5cおよび第4タンク5dを形成するど
の偏平管2に接続しても良い。あるいは第3タンク5c
および第4タンク5dを形成するすべての偏平管2に接
続しても良い。また、第3タンク5cだけ、あるいは第
4タンク5dだけにガスバイパス管8を接続しても良
い。もちろん、第2実施例で示したガスバイパス路につ
いても同様の変形例を適用することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の冷媒蒸発器は、出口側タンクを
流れる乾き度の高いガス冷媒を直接出口配管に導くこと
ができる。その結果、出口側熱交換部での圧力損失が低
減されて、液冷媒と送風空気との熱交換効率が高まり、
冷房能力の向上を図ることができる。また、出口側熱交
換部の各冷媒通路を流れる冷媒分布が均一化されるた
め、入口側と出口側との出口空気温度のばらつきを少な
くすることができる。
流れる乾き度の高いガス冷媒を直接出口配管に導くこと
ができる。その結果、出口側熱交換部での圧力損失が低
減されて、液冷媒と送風空気との熱交換効率が高まり、
冷房能力の向上を図ることができる。また、出口側熱交
換部の各冷媒通路を流れる冷媒分布が均一化されるた
め、入口側と出口側との出口空気温度のばらつきを少な
くすることができる。
【図1】本発明の第1実施例に適用された冷媒蒸発器の
平面図である。
平面図である。
【図2】本発明の第1実施例に適用された冷媒蒸発器の
全体正面図である。
全体正面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る偏平管を成す成型プ
レートの正面図である。
レートの正面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る出口パイプを形成す
るカップタンクの正面図である。
るカップタンクの正面図である。
【図5】本発明の第1実施例に適用された冷媒蒸発器の
最外列に配された偏平管を成す成型プレートの正面図で
ある。
最外列に配された偏平管を成す成型プレートの正面図で
ある。
【図6】本発明の第2実施例に適用された冷媒蒸発器の
出口側を示す部分断面図である。
出口側を示す部分断面図である。
【図7】本発明の第2実施例に適用された冷媒蒸発器の
最外列に配された偏平管を成す成型プレートの正面図で
ある。
最外列に配された偏平管を成す成型プレートの正面図で
ある。
【図8】図7のA−A断面図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る偏平管を成す成型プ
レートの正面図である。
レートの正面図である。
【図10】図9のB−B断面図である。
【図11】本発明の第2実施例に係る出口パイプを形成
するカップタンクの正面図である。
するカップタンクの正面図である。
【図12】図11のC−C断面図である。
1 冷媒蒸発器 2 偏平管 3 フィン 4 熱交換部 5a 第1タンク(第1のタンク) 5d 第4タンク(第1のタンク) 5b 第2タンク(第2のタンク) 5c 第3タンク(第2のタンク) 6 入口パイプ(入口配管) 7 出口パイプ(出口配管) 8 ガスバイパス管(ガスバイパス路)
Claims (1)
- 【請求項1】内部にU字状の冷媒通路を有する偏平管と
伝熱用のフィンとを交互に積層して熱交換部を形成する
とともに、この熱交換部の上部に前記冷媒通路と連通す
る第1のタンクおよび第2のタンクが形成され、前記第
1のタンク内が長手方向に入口側と出口側とに区画され
て、入口側の前記第1のタンクには入口配管が接続さ
れ、出口側の前記第1のタンクには出口配管が接続され
た冷媒蒸発器において、 一端が出口側の前記第2のタンク内上部または出口側の
前記第1のタンク内上部に開口し、他端が前記出口配管
内に開口するガスバイパス路を設けたことを特徴とする
冷媒蒸発器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8714092A JPH05288429A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 冷媒蒸発器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8714092A JPH05288429A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 冷媒蒸発器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05288429A true JPH05288429A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=13906667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8714092A Pending JPH05288429A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 冷媒蒸発器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05288429A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1089046A2 (en) * | 1999-10-01 | 2001-04-04 | Showa Aluminum Corporation | Laminate-type heat exchanger |
JP2003028540A (ja) * | 2001-07-12 | 2003-01-29 | Japan Climate Systems Corp | 熱交換器 |
-
1992
- 1992-04-08 JP JP8714092A patent/JPH05288429A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1089046A2 (en) * | 1999-10-01 | 2001-04-04 | Showa Aluminum Corporation | Laminate-type heat exchanger |
EP1089046A3 (en) * | 1999-10-01 | 2002-05-08 | Showa Denko K.K. | Laminate-type heat exchanger |
EP1369656A2 (en) * | 1999-10-01 | 2003-12-10 | Showa Denko K.K. | Laminate-type heat exchanger |
EP1369656A3 (en) * | 1999-10-01 | 2004-01-02 | Showa Denko K.K. | Laminate-type heat exchanger |
JP2003028540A (ja) * | 2001-07-12 | 2003-01-29 | Japan Climate Systems Corp | 熱交換器 |
JP4511083B2 (ja) * | 2001-07-12 | 2010-07-28 | 株式会社日本クライメイトシステムズ | 熱交換器 |
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