JPH05287916A - 階段室型の多層集合住宅 - Google Patents
階段室型の多層集合住宅Info
- Publication number
- JPH05287916A JPH05287916A JP12116592A JP12116592A JPH05287916A JP H05287916 A JPH05287916 A JP H05287916A JP 12116592 A JP12116592 A JP 12116592A JP 12116592 A JP12116592 A JP 12116592A JP H05287916 A JPH05287916 A JP H05287916A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- porch
- staircase
- entrance
- fire
- dwelling unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Steps, Ramps, And Handrails (AREA)
- Emergency Lowering Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 火災発生時における階段室の火炎や煙による
汚染を防止して、避難安全性や消防活動の安全性を向上
できるようにした階段室型の多層集合住宅を提供する。 【構成】 階段室型の多層集合住宅において、階段室１
の壁部Ｗに各住戸２に対応する防火戸３を設け、各住戸
２には、前記防火戸３に面して外気に開放された玄関ポ
ーチ４を設けると共に、当該玄関ポーチ４に面した出入
口５を設ける。
汚染を防止して、避難安全性や消防活動の安全性を向上
できるようにした階段室型の多層集合住宅を提供する。 【構成】 階段室型の多層集合住宅において、階段室１
の壁部Ｗに各住戸２に対応する防火戸３を設け、各住戸
２には、前記防火戸３に面して外気に開放された玄関ポ
ーチ４を設けると共に、当該玄関ポーチ４に面した出入
口５を設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、階段室型の多層集合住
宅に関するものである。
宅に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図５に示すように、階段室ａに接して住
戸ｂ，ｂを配置した従来の階段室型の多層集合住宅にお
いては、階段室ａの壁部ｃに直接、各住戸ｂ，ｂの玄関
扉ｄ，ｄが設けられていた。このため、或る階の住戸ｂ
で火災が発生した時、火災住戸ｂの玄関扉ｄが何らかの
原因で完全に閉鎖しない場合、火炎や煙が階段室ａに噴
出し、階段室ａが火炎や煙で汚染され、階段室ａを経て
行われる他住戸（同一階や上階の住戸）ｂからの避難や
消防活動に支障が生じる可能性があった。尚、図中のｅ
はエレベーター、ｆはバルコニー、破線矢印ｇは二方向
避難径路を示している。
戸ｂ，ｂを配置した従来の階段室型の多層集合住宅にお
いては、階段室ａの壁部ｃに直接、各住戸ｂ，ｂの玄関
扉ｄ，ｄが設けられていた。このため、或る階の住戸ｂ
で火災が発生した時、火災住戸ｂの玄関扉ｄが何らかの
原因で完全に閉鎖しない場合、火炎や煙が階段室ａに噴
出し、階段室ａが火炎や煙で汚染され、階段室ａを経て
行われる他住戸（同一階や上階の住戸）ｂからの避難や
消防活動に支障が生じる可能性があった。尚、図中のｅ
はエレベーター、ｆはバルコニー、破線矢印ｇは二方向
避難径路を示している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来欠点に鑑
み、本発明は、火災発生時における階段室の火炎や煙に
よる汚染を防止して、避難安全性や消防活動上の安全性
を向上できるようにした階段室型の多層集合住宅を提供
するものである。
み、本発明は、火災発生時における階段室の火炎や煙に
よる汚染を防止して、避難安全性や消防活動上の安全性
を向上できるようにした階段室型の多層集合住宅を提供
するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、階段室
型の多層集合住宅において、階段室の壁部に各住戸に対
応する防火戸を設け、各住戸には、前記防火戸に面して
外気に開放された玄関ポーチを設けると共に、当該玄関
ポーチに面した出入口を設けたことにある。
型の多層集合住宅において、階段室の壁部に各住戸に対
応する防火戸を設け、各住戸には、前記防火戸に面して
外気に開放された玄関ポーチを設けると共に、当該玄関
ポーチに面した出入口を設けたことにある。
【０００５】
【作用】上記の構成によれば、各住戸の出入口と階段室
との間に、外気に開放された玄関ポーチがあるため、何
れか階の住戸で火災が発生した際、火災住戸から火炎や
煙が噴出することがあっても、玄関ポーチがクッション
のスペースとなり、且つ、これらの火炎や煙が玄関ポー
チから直接屋外へと排出されるので、階段室の煙汚染等
が防止されることになる。また、外気に開放された玄関
ポーチがあるため、玄関周りの採光、通風も良好なもの
となる。
との間に、外気に開放された玄関ポーチがあるため、何
れか階の住戸で火災が発生した際、火災住戸から火炎や
煙が噴出することがあっても、玄関ポーチがクッション
のスペースとなり、且つ、これらの火炎や煙が玄関ポー
チから直接屋外へと排出されるので、階段室の煙汚染等
が防止されることになる。また、外気に開放された玄関
ポーチがあるため、玄関周りの採光、通風も良好なもの
となる。
【０００６】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１は階段室１を中心にして２戸の住戸２，２
を配置した所謂２戸１の階段室型の多層集合住宅を示
す。この実施例は、上記の階段室型多層集合住宅におい
て、防火区画された階段室１の壁部Ｗに各住戸２，２に
対応する防火戸３，３を設け、各住戸２，２には、前記
防火戸３，３に面して外気に開放された玄関ポーチ４，
４を設けると共に、当該玄関ポーチ４，４に面した出入
口５，５を設けた点に特徴がある。図中の６，６は玄関
扉、７はエレベーター、８ａ，８ｂはバルコニーであ
る。図示しないが、バルコニー８ｂも、バルコニー８ａ
と同様に連続したものにしてもよい。
明する。図１は階段室１を中心にして２戸の住戸２，２
を配置した所謂２戸１の階段室型の多層集合住宅を示
す。この実施例は、上記の階段室型多層集合住宅におい
て、防火区画された階段室１の壁部Ｗに各住戸２，２に
対応する防火戸３，３を設け、各住戸２，２には、前記
防火戸３，３に面して外気に開放された玄関ポーチ４，
４を設けると共に、当該玄関ポーチ４，４に面した出入
口５，５を設けた点に特徴がある。図中の６，６は玄関
扉、７はエレベーター、８ａ，８ｂはバルコニーであ
る。図示しないが、バルコニー８ｂも、バルコニー８ａ
と同様に連続したものにしてもよい。
【０００７】上記の構成によれば、住戸２の出入口５と
階段室１との間に、外気に開放された玄関ポーチ４があ
るため、玄関周りの採光、通風が良好となるばかりでな
く、何れか階の住戸２で火災が発生した際、火災住戸２
から火炎や煙が噴出することがあっても、玄関ポーチ４
がクッションのスペースとなり、且つ、これらの火炎や
煙が玄関ポーチ４から直接屋外へと排出されるので、階
段室１の煙汚染等が防止される。また、エレベーター７
も避難・消防活動に使え、防災対策が万全なものとな
る。従って、階段室１を経て行われる他の住戸２からの
避難や消防活動を安全に行うことができる。
階段室１との間に、外気に開放された玄関ポーチ４があ
るため、玄関周りの採光、通風が良好となるばかりでな
く、何れか階の住戸２で火災が発生した際、火災住戸２
から火炎や煙が噴出することがあっても、玄関ポーチ４
がクッションのスペースとなり、且つ、これらの火炎や
煙が玄関ポーチ４から直接屋外へと排出されるので、階
段室１の煙汚染等が防止される。また、エレベーター７
も避難・消防活動に使え、防災対策が万全なものとな
る。従って、階段室１を経て行われる他の住戸２からの
避難や消防活動を安全に行うことができる。
【０００８】図２〜図４は本発明の他の実施例を示す。
この実施例は、各住戸２を、２層以上のメゾネット形式
とし、且つ、各住戸２に吹き抜け９を設けた点に特徴が
ある。この実施例のように、各住戸２の空間が複数層分
あり、各層の空間が吹き抜け９によって連続している場
合には、火災が大きくなる傾向があるので、住戸２の出
入口５と階段室１との間に、外気に開放された附室的な
玄関ポーチ４を設けることによる安全上の利点は、より
一層顕著なものとなる。
この実施例は、各住戸２を、２層以上のメゾネット形式
とし、且つ、各住戸２に吹き抜け９を設けた点に特徴が
ある。この実施例のように、各住戸２の空間が複数層分
あり、各層の空間が吹き抜け９によって連続している場
合には、火災が大きくなる傾向があるので、住戸２の出
入口５と階段室１との間に、外気に開放された附室的な
玄関ポーチ４を設けることによる安全上の利点は、より
一層顕著なものとなる。
【０００９】尚、図２〜図４に示した階段室型の多層集
合住宅は、鉄筋コンクリートで堺床・堺壁を含めた一次
構造物（枠）を造り、この枠の中に二次構造物である住
戸２を嵌め込んだものである。二次構造物としての住戸
２には、居住者の生活等に合わせて自由に増改築ができ
るように、軽量鉄骨造、木造等が適宜採用される。
合住宅は、鉄筋コンクリートで堺床・堺壁を含めた一次
構造物（枠）を造り、この枠の中に二次構造物である住
戸２を嵌め込んだものである。二次構造物としての住戸
２には、居住者の生活等に合わせて自由に増改築ができ
るように、軽量鉄骨造、木造等が適宜採用される。
【００１０】
【発明の効果】本発明は、上述した構成よりなり、各住
戸の出入口と階段室との間に、外気に開放された玄関ポ
ーチがあるため、玄関周りの採光、通風が良好なものと
なり、しかも、何れか階の住戸で火災が発生した際、火
災住戸から火炎や煙が噴出することがあっても、玄関ポ
ーチがクッションのスペースとなり、且つ、これらの火
炎や煙が玄関ポーチから直接屋外へと排出されるので、
階段室の煙汚染等が防止され、階段室を経て行われる住
戸からの避難や消防活動を安全に行うことができる。
戸の出入口と階段室との間に、外気に開放された玄関ポ
ーチがあるため、玄関周りの採光、通風が良好なものと
なり、しかも、何れか階の住戸で火災が発生した際、火
災住戸から火炎や煙が噴出することがあっても、玄関ポ
ーチがクッションのスペースとなり、且つ、これらの火
炎や煙が玄関ポーチから直接屋外へと排出されるので、
階段室の煙汚染等が防止され、階段室を経て行われる住
戸からの避難や消防活動を安全に行うことができる。
【図１】本発明の一実施例を示す階段室型の多層集合住
宅の概略平面図である。
宅の概略平面図である。
【図２】本発明の別実施例を示す階段室型の多層集合住
宅の１階平面図である。
宅の１階平面図である。
【図３】上記多層集合住宅の２階平面図である。
【図４】上記多層集合住宅の断面図である。
【図５】従来例の説明図である。
【符号の説明】 １…階段室、２…住戸、３…防火戸、４…玄関ポーチ、
５…出入口。
５…出入口。
フロントページの続き (72)発明者 古平 章夫 東京都江東区南砂二丁目５番14号 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 原田 完三 東京都中央区銀座八丁目21番１号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 石橋 畝 東京都中央区銀座八丁目21番１号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 竹内 良介 東京都中央区銀座八丁目21番１号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 石原 遵 東京都港区芝四丁目２番３号 株式会社長 谷工コーポレーション内 (72)発明者 今西 語龍 東京都港区芝四丁目２番３号 株式会社長 谷工コーポレーション内 (72)発明者 青山 洋文 東京都港区芝四丁目２番３号 株式会社長 谷工コーポレーション内 (72)発明者 浜野 俊一 東京都港区芝四丁目２番３号 株式会社長 谷工コーポレーション内 (72)発明者 水野 智之 東京都港区芝二丁目32番１号 株式会社長 谷工コーポレーション内
Claims (1)
- 【請求項１】 階段室型の多層集合住宅において、階段
室の壁部に各住戸に対応する防火戸を設け、各住戸に
は、前記防火戸に面して外気に開放された玄関ポーチを
設けると共に、当該玄関ポーチに面した出入口を設けた
ことを特徴とする階段室型の多層集合住宅。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4121165A JP2992401B2 (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 階段室型の多層集合住宅 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4121165A JP2992401B2 (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 階段室型の多層集合住宅 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05287916A true JPH05287916A (ja) | 1993-11-02 |
| JP2992401B2 JP2992401B2 (ja) | 1999-12-20 |
Family
ID=14804457
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4121165A Expired - Fee Related JP2992401B2 (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 階段室型の多層集合住宅 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2992401B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008156017A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Mitsubishi Jisho Sekkei Inc | エレベータ付き建物 |
| JP2014156757A (ja) * | 2013-01-17 | 2014-08-28 | Mitsubishi Jisho Sekkei Inc | 住戸群および複数の住戸群を含む集合住宅 |
| CN112867840A (zh) * | 2018-10-24 | 2021-05-28 | 松下知识产权经营株式会社 | 开闭控制系统、开闭控制方法以及程序 |
-
1992
- 1992-04-14 JP JP4121165A patent/JP2992401B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008156017A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Mitsubishi Jisho Sekkei Inc | エレベータ付き建物 |
| JP2014156757A (ja) * | 2013-01-17 | 2014-08-28 | Mitsubishi Jisho Sekkei Inc | 住戸群および複数の住戸群を含む集合住宅 |
| CN112867840A (zh) * | 2018-10-24 | 2021-05-28 | 松下知识产权经营株式会社 | 开闭控制系统、开闭控制方法以及程序 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2992401B2 (ja) | 1999-12-20 |
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