JPH05287484A - 溶融亜鉛合金めっき被覆物の製造方法 - Google Patents
溶融亜鉛合金めっき被覆物の製造方法Info
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- JPH05287484A JPH05287484A JP11307092A JP11307092A JPH05287484A JP H05287484 A JPH05287484 A JP H05287484A JP 11307092 A JP11307092 A JP 11307092A JP 11307092 A JP11307092 A JP 11307092A JP H05287484 A JPH05287484 A JP H05287484A
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- bath
- steel material
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 鉄鋼材料を、アルミニウム0.10〜10重
量%及び銅1.5〜10重量%を含み、残部が不可避不
純物を別として亜鉛からなる浴中に浸漬してその表面に
亜鉛アルミニウム合金めっきを施すに際し、めっき後の
冷却速度を100℃/sec以下に保つ。 【効果】 Al−Cu−Zn合金めっき皮膜の膨れが回
避でき、従ってめっき厚さが均一で外観も美麗で平滑な
めっき皮膜を得ることができ、実用性の高いめっき被覆
物が得られる。
量%及び銅1.5〜10重量%を含み、残部が不可避不
純物を別として亜鉛からなる浴中に浸漬してその表面に
亜鉛アルミニウム合金めっきを施すに際し、めっき後の
冷却速度を100℃/sec以下に保つ。 【効果】 Al−Cu−Zn合金めっき皮膜の膨れが回
避でき、従ってめっき厚さが均一で外観も美麗で平滑な
めっき皮膜を得ることができ、実用性の高いめっき被覆
物が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄鋼材料表面に溶融亜
鉛合金めっき被覆物を形成するに際し、良好な外観と均
一なめっき厚さを有する溶融亜鉛合金めっき被覆物を製
造する方法に関する。
鉛合金めっき被覆物を形成するに際し、良好な外観と均
一なめっき厚さを有する溶融亜鉛合金めっき被覆物を製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】近年、亜鉛めっきに比
較して高耐食性であることから、亜鉛アルミニウム合金
めっきが注目され、建材、吊架線、架線金物等、屋外の
用途に広く使われることとなり、海洋、海岸地域、温泉
地帯を初めとする厳しい腐食環境において、またメイン
テナンスフリーが要求される場合の鋼材の防錆方法とし
て位置付けられている。
較して高耐食性であることから、亜鉛アルミニウム合金
めっきが注目され、建材、吊架線、架線金物等、屋外の
用途に広く使われることとなり、海洋、海岸地域、温泉
地帯を初めとする厳しい腐食環境において、またメイン
テナンスフリーが要求される場合の鋼材の防錆方法とし
て位置付けられている。
【0003】亜鉛アルミニウム合金めっきの方法として
は、鋼材を脱脂あるいは焼鈍し、酸洗あるいは還元を行
うことによって、表面の清浄化を行った後、フラックス
処理を実施した上で、あるいは還元雰囲気のまま、溶融
めっき浴に浸漬あるいは通過せしめる方法が一般的であ
る。溶融めっき浴への浸漬法は次の二つに大別できる。
すなわち、(1)直接浸漬法:溶融亜鉛アルミニウム合
金浴に直接浸漬する方法、(2)間接浸漬法:一旦亜鉛
めっき(溶融めっき法、電気めっき法のいずれも可)あ
るいは金属めっきを施し、その後に溶融亜鉛アルミ合金
浴に浸漬する方法、である。
は、鋼材を脱脂あるいは焼鈍し、酸洗あるいは還元を行
うことによって、表面の清浄化を行った後、フラックス
処理を実施した上で、あるいは還元雰囲気のまま、溶融
めっき浴に浸漬あるいは通過せしめる方法が一般的であ
る。溶融めっき浴への浸漬法は次の二つに大別できる。
すなわち、(1)直接浸漬法:溶融亜鉛アルミニウム合
金浴に直接浸漬する方法、(2)間接浸漬法:一旦亜鉛
めっき(溶融めっき法、電気めっき法のいずれも可)あ
るいは金属めっきを施し、その後に溶融亜鉛アルミ合金
浴に浸漬する方法、である。
【0004】これら亜鉛アルミニウム合金めっき被覆物
における外観の良好さ、及びめっき厚さの均一性は実用
上極めて重要である。しかるに、従来、亜鉛アルミニウ
ム合金めっき、特にAl−Cu−Zn合金めっきにおい
て、めっき皮膜の一部に微細な膨れが生じ、めっき厚さ
の不均一化、外観不良がしばしば生じ、問題となってい
た。
における外観の良好さ、及びめっき厚さの均一性は実用
上極めて重要である。しかるに、従来、亜鉛アルミニウ
ム合金めっき、特にAl−Cu−Zn合金めっきにおい
て、めっき皮膜の一部に微細な膨れが生じ、めっき厚さ
の不均一化、外観不良がしばしば生じ、問題となってい
た。
【0005】本発明は、めっき皮膜に膨れを生じず、め
っき厚さが均一で、外観不良の起こらない実用性の高い
亜鉛アルミニウム合金めっき被覆物を製造し得る方法を
提供することを目的とする。
っき厚さが均一で、外観不良の起こらない実用性の高い
亜鉛アルミニウム合金めっき被覆物を製造し得る方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明は、鉄鋼材料
を、アルミニウム0.10〜10重量%及び銅1.5〜
10重量%を含み、残部が不可避不純物を別として亜鉛
からなる浴中に浸漬してその表面に亜鉛アルミニウム合
金めっきを施すに際し、めっき後の冷却速度を100℃
/sec以下に保つことにより、前記課題を達成したもの
である。
を、アルミニウム0.10〜10重量%及び銅1.5〜
10重量%を含み、残部が不可避不純物を別として亜鉛
からなる浴中に浸漬してその表面に亜鉛アルミニウム合
金めっきを施すに際し、めっき後の冷却速度を100℃
/sec以下に保つことにより、前記課題を達成したもの
である。
【0007】本発明者らは、通常の溶融めっきで一般的
に用いられている水冷、空冷による冷却方法をAl−C
u−Zn合金めっきに適用した場合、めっき皮膜におけ
る微細な膨れが生じ、めっき厚さの不均一が生じること
につき、種々検討を重ねたところ、従来の冷却方法に従
う場合、めっき後の冷却過程で空気あるいは水の分解に
よって生じた水蒸気又は水素がめっき皮膜が凝固する際
にめっき皮膜中に浸入、吸蔵することによって皮膜を押
し上げ、膨れを招くことを見出した。
に用いられている水冷、空冷による冷却方法をAl−C
u−Zn合金めっきに適用した場合、めっき皮膜におけ
る微細な膨れが生じ、めっき厚さの不均一が生じること
につき、種々検討を重ねたところ、従来の冷却方法に従
う場合、めっき後の冷却過程で空気あるいは水の分解に
よって生じた水蒸気又は水素がめっき皮膜が凝固する際
にめっき皮膜中に浸入、吸蔵することによって皮膜を押
し上げ、膨れを招くことを見出した。
【0008】従って、めっき皮膜の膨れを防止し、めっ
き厚さの均一性を保には、めっき後の冷却過程で空気あ
るいは水の分解を抑え、水蒸気又は水素のめっき皮膜中
への浸入あるいは吸蔵を抑制すればよい。そのため、本
発明ではめっき後の冷却速度を100℃/sec以下、好
ましくは10℃/sec〜80℃/secに保持するようにす
る。
き厚さの均一性を保には、めっき後の冷却過程で空気あ
るいは水の分解を抑え、水蒸気又は水素のめっき皮膜中
への浸入あるいは吸蔵を抑制すればよい。そのため、本
発明ではめっき後の冷却速度を100℃/sec以下、好
ましくは10℃/sec〜80℃/secに保持するようにす
る。
【0009】具体的には、めっき後の鋼材表面温度、水
または空気の温度、その浸入速度、保持時間等を調整し
て冷却速度を上記所定速度に保持する。
または空気の温度、その浸入速度、保持時間等を調整し
て冷却速度を上記所定速度に保持する。
【0010】
【実施例】6.2%Al−7.4%Cu−Zn合金めっ
き浴を用い、一般構造用圧延鋼材(SS 41)をこの
浴中に浸漬後、冷却速度を変えて前記鋼材表面にめっき
皮膜を形成した。その結果を表1に示す。
き浴を用い、一般構造用圧延鋼材(SS 41)をこの
浴中に浸漬後、冷却速度を変えて前記鋼材表面にめっき
皮膜を形成した。その結果を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】
【発明の効果】以上のような本発明によれば、Al−C
u−Zn合金めっき皮膜の膨れが回避でき、従ってめっ
き厚さが均一で外観も美麗で平滑なめっき皮膜を得るこ
とができ、実用性の高いめっき被覆物が得られる。
u−Zn合金めっき皮膜の膨れが回避でき、従ってめっ
き厚さが均一で外観も美麗で平滑なめっき皮膜を得るこ
とができ、実用性の高いめっき被覆物が得られる。
Claims (1)
- 【請求項1】 鉄鋼材料を、アルミニウム0.10〜1
0重量%及び銅1.5〜10重量%を含み、残部が不可
避不純物を別として亜鉛からなる浴中に浸漬してその表
面に亜鉛アルミニウム合金めっきを施すに際し、めっき
後の冷却速度を100℃/sec以下に保つことを特徴と
する溶融亜鉛合金めっき被覆物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04113070A JP3077951B2 (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | 溶融亜鉛合金めっき被覆物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04113070A JP3077951B2 (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | 溶融亜鉛合金めっき被覆物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05287484A true JPH05287484A (ja) | 1993-11-02 |
JP3077951B2 JP3077951B2 (ja) | 2000-08-21 |
Family
ID=14602738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04113070A Expired - Fee Related JP3077951B2 (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | 溶融亜鉛合金めっき被覆物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3077951B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113846282A (zh) * | 2021-09-24 | 2021-12-28 | 广东省科学院新材料研究所 | 具有Zn-Cu合金镀层的医用不锈钢及制备方法和应用 |
-
1992
- 1992-04-06 JP JP04113070A patent/JP3077951B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113846282A (zh) * | 2021-09-24 | 2021-12-28 | 广东省科学院新材料研究所 | 具有Zn-Cu合金镀层的医用不锈钢及制备方法和应用 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3077951B2 (ja) | 2000-08-21 |
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