JPH05286050A - 熱可塑性樹脂発泡体の製造方法及び製造装置 - Google Patents
熱可塑性樹脂発泡体の製造方法及び製造装置Info
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- JPH05286050A JPH05286050A JP4094245A JP9424592A JPH05286050A JP H05286050 A JPH05286050 A JP H05286050A JP 4094245 A JP4094245 A JP 4094245A JP 9424592 A JP9424592 A JP 9424592A JP H05286050 A JPH05286050 A JP H05286050A
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】加熱発泡により発生した排ガスを利用するとと
もに、発泡体の出口部から流出する排ガスをも完全に捕
集して、大気を汚染したり、その製造装置やその周辺を
汚染することがない熱可塑性樹脂発泡体の製造方法及び
製造装置を提供する。 【構成】発泡室3の出口部31から流出する排ガスを周
囲の外気とともに捕集し、この捕集ガスを、予熱管路7
の管路入口71に供給して、加熱発泡室1内にて熱を吸
収させる。この予熱したガスを燃焼装置5の通気性の触
媒エレメント52を通過させて、昇華物を分解させる。
得られた高温のガスを供給口32に供給し、発泡体4の
加熱発泡に使用する。
もに、発泡体の出口部から流出する排ガスをも完全に捕
集して、大気を汚染したり、その製造装置やその周辺を
汚染することがない熱可塑性樹脂発泡体の製造方法及び
製造装置を提供する。 【構成】発泡室3の出口部31から流出する排ガスを周
囲の外気とともに捕集し、この捕集ガスを、予熱管路7
の管路入口71に供給して、加熱発泡室1内にて熱を吸
収させる。この予熱したガスを燃焼装置5の通気性の触
媒エレメント52を通過させて、昇華物を分解させる。
得られた高温のガスを供給口32に供給し、発泡体4の
加熱発泡に使用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂発泡体の
製造方法及び製造装置に関するものである。
製造方法及び製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂発泡性シートを連続
的に加熱発泡するにあたり、加熱発泡により発生した排
ガスを利用することにより省エネルギー化と大気汚染の
防止を図ることを目的として、例えば、特公平3─39
454号公報に記載され、図4に示す如く、発泡性シー
ト141´の加熱発泡により発生する昇華物を燃焼によ
り加熱分解せしめてガス状生成物を得るとともに、この
ガス状生成物を用いて発泡性シート141´を連続的に
加熱発泡させる方法、及び、発泡性シート141´を供
給する入口部121´と発泡を完成したシート142´
の出口部131´を有し、かつ発泡性シート141´の
加熱発泡により発生する昇華物を含んだガスの排出口1
22´の設けられた予熱室12´と、加熱ガスの供給口
132´の設けられた発泡室13´を具備し、排出口1
22´と供給口132´とを管路16´で連結して閉回
路を形成し、この閉回路に昇華物を含んだガスを燃焼す
るための燃焼装置15´を介在させた装置が提案されて
いる。
的に加熱発泡するにあたり、加熱発泡により発生した排
ガスを利用することにより省エネルギー化と大気汚染の
防止を図ることを目的として、例えば、特公平3─39
454号公報に記載され、図4に示す如く、発泡性シー
ト141´の加熱発泡により発生する昇華物を燃焼によ
り加熱分解せしめてガス状生成物を得るとともに、この
ガス状生成物を用いて発泡性シート141´を連続的に
加熱発泡させる方法、及び、発泡性シート141´を供
給する入口部121´と発泡を完成したシート142´
の出口部131´を有し、かつ発泡性シート141´の
加熱発泡により発生する昇華物を含んだガスの排出口1
22´の設けられた予熱室12´と、加熱ガスの供給口
132´の設けられた発泡室13´を具備し、排出口1
22´と供給口132´とを管路16´で連結して閉回
路を形成し、この閉回路に昇華物を含んだガスを燃焼す
るための燃焼装置15´を介在させた装置が提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、加熱発泡によ
り発生した排ガスが発泡室13´の出口部131´から
流出し、大気を汚染するとともに、その排ガス中の昇華
物が冷却固化して製造装置やその周辺を汚染してしまう
という問題点があった。
り発生した排ガスが発泡室13´の出口部131´から
流出し、大気を汚染するとともに、その排ガス中の昇華
物が冷却固化して製造装置やその周辺を汚染してしまう
という問題点があった。
【0004】本発明は、上記の如き従来の問題点を解消
し、加熱発泡により発生した排ガスを利用するととも
に、加熱発泡室の出口部から流出する排ガスをも完全に
捕集して、大気を汚染したり、その製造装置やその周辺
を汚染することがない熱可塑性樹脂発泡体の製造方法及
び製造装置を提供することを目的とするものである。
し、加熱発泡により発生した排ガスを利用するととも
に、加熱発泡室の出口部から流出する排ガスをも完全に
捕集して、大気を汚染したり、その製造装置やその周辺
を汚染することがない熱可塑性樹脂発泡体の製造方法及
び製造装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の熱可塑性樹脂発
泡体の製造方法は、有機発泡剤を含有する熱可塑性樹脂
発泡性シートを加熱発泡室にて連続的に加熱発泡するに
あたり、加熱発泡室の出口部から流出する排ガスを周囲
の外気とともに捕集し、この捕集ガスを加熱発泡室の熱
により予熱し、加熱発泡室から排出した排ガスと混合
し、この混合ガス中の前記発泡性シートの加熱発泡によ
り発生した昇華物を燃焼により加熱分解せしめて加熱ガ
スを得るとともに、この加熱ガスを加熱発泡室に導き、
熱可塑性樹脂発泡性シートを連続的に加熱発泡せしめる
方法である。
泡体の製造方法は、有機発泡剤を含有する熱可塑性樹脂
発泡性シートを加熱発泡室にて連続的に加熱発泡するに
あたり、加熱発泡室の出口部から流出する排ガスを周囲
の外気とともに捕集し、この捕集ガスを加熱発泡室の熱
により予熱し、加熱発泡室から排出した排ガスと混合
し、この混合ガス中の前記発泡性シートの加熱発泡によ
り発生した昇華物を燃焼により加熱分解せしめて加熱ガ
スを得るとともに、この加熱ガスを加熱発泡室に導き、
熱可塑性樹脂発泡性シートを連続的に加熱発泡せしめる
方法である。
【0006】本発明の熱可塑性樹脂発泡体の製造装置
は、有機発泡剤を含有する熱可塑性樹脂発泡性シートを
供給する入口部と発泡を完了した発泡体の出口部が設け
られ、かつ加熱ガスの供給口と排ガスの排出口が設けら
れた加熱発泡室を具備し、排出口と供給口が管路で連結
されて閉回路が形成され、この閉回路に燃焼装置が介在
された熱可塑性樹脂発泡体の製造装置において、加熱発
泡室内に熱交換可能に予熱管路が設けられ、その予熱管
路の管路入口が加熱発泡室の出口部の外側付近に開口さ
れ、予熱管路の管路出口が閉回路に連結されている装置
である。
は、有機発泡剤を含有する熱可塑性樹脂発泡性シートを
供給する入口部と発泡を完了した発泡体の出口部が設け
られ、かつ加熱ガスの供給口と排ガスの排出口が設けら
れた加熱発泡室を具備し、排出口と供給口が管路で連結
されて閉回路が形成され、この閉回路に燃焼装置が介在
された熱可塑性樹脂発泡体の製造装置において、加熱発
泡室内に熱交換可能に予熱管路が設けられ、その予熱管
路の管路入口が加熱発泡室の出口部の外側付近に開口さ
れ、予熱管路の管路出口が閉回路に連結されている装置
である。
【0007】本発明において、熱可塑性樹脂発泡シート
とは、有機発泡剤を含むヘラット状又はチューブ状のシ
ートを加熱発泡時の粘度特性が発泡に適した状態となる
ように架橋させたものである。
とは、有機発泡剤を含むヘラット状又はチューブ状のシ
ートを加熱発泡時の粘度特性が発泡に適した状態となる
ように架橋させたものである。
【0008】使用する熱可塑性樹脂としては、低密度ポ
リエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系重合体、エチ
レン─プロピレン共重合体、エチレン─ブタジエン共重
合体、エチレン─酢酸ビニル共重合体、エチレン─アク
リル酸エステル共重合体、エチレン─アクリル酸共重合
体、エチレン─塩化ビニル共重合体、塩化ビニル─酢酸
ビニル共重合体等の共重合体、及び、エチレン系樹脂に
天然ゴム、ブタジエンゴム、イソブチレンゴム、ニトリ
ルゴム、スチレン─ブタジエンゴム等のゴム状物質を混
入すると、得られるエチレン系樹脂発泡体の引張り強度
や弾性が向上する。
リエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系重合体、エチ
レン─プロピレン共重合体、エチレン─ブタジエン共重
合体、エチレン─酢酸ビニル共重合体、エチレン─アク
リル酸エステル共重合体、エチレン─アクリル酸共重合
体、エチレン─塩化ビニル共重合体、塩化ビニル─酢酸
ビニル共重合体等の共重合体、及び、エチレン系樹脂に
天然ゴム、ブタジエンゴム、イソブチレンゴム、ニトリ
ルゴム、スチレン─ブタジエンゴム等のゴム状物質を混
入すると、得られるエチレン系樹脂発泡体の引張り強度
や弾性が向上する。
【0009】又、有機発泡剤としては、アゾジカルボン
アミド(分解温度約190℃)、N・N´─ジニトロペ
ンタメチレンテトラミン(分解温度約204℃)、P・
P´─オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド(分解
温度約164℃)がエチレン系樹脂の溶融温度の関係上
好適に使用される。
アミド(分解温度約190℃)、N・N´─ジニトロペ
ンタメチレンテトラミン(分解温度約204℃)、P・
P´─オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド(分解
温度約164℃)がエチレン系樹脂の溶融温度の関係上
好適に使用される。
【0010】この有機発泡剤の添加量は、得ようとする
発泡体の発泡倍率によって決定されるものであり、おお
ざっぱにいえば熱可塑性樹脂100重量部に対し発泡倍
率の1/2重量部の見当で添加される。例えば、発泡倍
率を30倍にしたいときは、有機発泡剤を約15重量部
の割合で添加する。
発泡体の発泡倍率によって決定されるものであり、おお
ざっぱにいえば熱可塑性樹脂100重量部に対し発泡倍
率の1/2重量部の見当で添加される。例えば、発泡倍
率を30倍にしたいときは、有機発泡剤を約15重量部
の割合で添加する。
【0011】尚、上記有機発泡剤の中でも、アゾジカル
ボンアミドは分解が急激に起こり、しかも着色及び爆発
のおそれがなく、更にエチレン系樹脂に対する混練溶融
温度及び発泡樹脂との釣り合いがうまくとれていて起泡
の細かい発泡体が得られ、最も好ましい。
ボンアミドは分解が急激に起こり、しかも着色及び爆発
のおそれがなく、更にエチレン系樹脂に対する混練溶融
温度及び発泡樹脂との釣り合いがうまくとれていて起泡
の細かい発泡体が得られ、最も好ましい。
【0012】尚、熱可塑性樹脂としてエチレン系樹脂、
有機発泡剤としてジアゾカルボンアミドを使用する場合
は、これにステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウ
ム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸マグネシウ
ム、モノステアリン酸アルミニウム、ジステアリン酸ア
ルミニウム、パルミチル酸アルミニウム、オクト酸アル
ミニウム等の脂肪酸の金属塩を添加すると、エチレン系
樹脂中へアゾジカルボンアミドの分解が急激に起こり、
その結果更に良好な発泡体が得られるのでその使用が望
ましい。脂肪酸の金属塩の添加量は、エチレン系樹脂1
00重量部に対し0.5〜3重量部が好ましい。
有機発泡剤としてジアゾカルボンアミドを使用する場合
は、これにステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウ
ム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸マグネシウ
ム、モノステアリン酸アルミニウム、ジステアリン酸ア
ルミニウム、パルミチル酸アルミニウム、オクト酸アル
ミニウム等の脂肪酸の金属塩を添加すると、エチレン系
樹脂中へアゾジカルボンアミドの分解が急激に起こり、
その結果更に良好な発泡体が得られるのでその使用が望
ましい。脂肪酸の金属塩の添加量は、エチレン系樹脂1
00重量部に対し0.5〜3重量部が好ましい。
【0013】又、熱可塑性樹脂を架橋させる手段として
電離性放射線を使用する場合は、電子線、x線、β線、
γ線等が使用できるが、工業的観点から電子線の使用が
好ましい。
電離性放射線を使用する場合は、電子線、x線、β線、
γ線等が使用できるが、工業的観点から電子線の使用が
好ましい。
【0014】電離性放射線の照射量は0.5〜20Mr
adの範囲が好ましく、0.5Mrad未満では、発泡
倍率の低い起泡の不均一な多泡体しか得られず、又、逆
に、20Mradを越えると架橋度が大きくなり過ぎて
良好に発泡しない。尚、均一に照射させるため、同一線
量の電子線をシートの表と裏から照射する等の工夫を加
える。
adの範囲が好ましく、0.5Mrad未満では、発泡
倍率の低い起泡の不均一な多泡体しか得られず、又、逆
に、20Mradを越えると架橋度が大きくなり過ぎて
良好に発泡しない。尚、均一に照射させるため、同一線
量の電子線をシートの表と裏から照射する等の工夫を加
える。
【0015】又、熱可塑性樹脂を架橋させる手段として
架橋剤を用いる場合は、ジクミルパーオキサイド(分解
温度約166℃)、2・5─ジメチル─2・5─ジター
シャリーパーオキシヘキサン(分解温度約157℃)、
ジターシャリーブチルパーテレフタレート(分解温度約
144℃)等の有機過酸化物を使用するに際しては、前
に述べた有機発泡体の分解温度よりも約20℃以上低い
分解温度を有する有機過酸化物を使用するのが望まし
く、最良の結果が得られる組み合わせは、有機過酸化物
がジアゾカルボン酸アミドであって、有機過酸化物がジ
クミルパーオキサイドの組合わせである。
架橋剤を用いる場合は、ジクミルパーオキサイド(分解
温度約166℃)、2・5─ジメチル─2・5─ジター
シャリーパーオキシヘキサン(分解温度約157℃)、
ジターシャリーブチルパーテレフタレート(分解温度約
144℃)等の有機過酸化物を使用するに際しては、前
に述べた有機発泡体の分解温度よりも約20℃以上低い
分解温度を有する有機過酸化物を使用するのが望まし
く、最良の結果が得られる組み合わせは、有機過酸化物
がジアゾカルボン酸アミドであって、有機過酸化物がジ
クミルパーオキサイドの組合わせである。
【0016】有機過酸化物の添加量は一般にキシレンに
対するゲル分率が30〜45重量%のなるように添加す
るのが好ましい。
対するゲル分率が30〜45重量%のなるように添加す
るのが好ましい。
【0017】本発明において、昇華物とは、有機発泡剤
を含む熱可塑性樹脂を加熱発泡させた際に発生する発泡
ガス中の成分で、常に硬化した時析出して固体となる物
質であり、主として有機発泡剤の分解物、発泡助剤とし
て使用する樹脂酸の金属塩及び未発泡の有機発泡剤等が
含まれる。
を含む熱可塑性樹脂を加熱発泡させた際に発生する発泡
ガス中の成分で、常に硬化した時析出して固体となる物
質であり、主として有機発泡剤の分解物、発泡助剤とし
て使用する樹脂酸の金属塩及び未発泡の有機発泡剤等が
含まれる。
【0018】
【作用】本発明の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法は、加
熱発泡室の出口部から流出する排ガスを周囲の外気とと
もに捕集し、この捕集ガスを加熱発泡室の熱により予熱
し、加熱発泡室から排出した排ガスと混合し、この混合
ガス中の前記発泡性シートの加熱発泡により発生した昇
華物を燃焼により加熱分解せしめて加熱ガスを得るとと
もに、この加熱ガスを加熱発泡室に導き、熱可塑性樹脂
発泡性シートを連続的に加熱発泡せしめることにより、
消費エネルギーが少なくてすみ、しかも、加熱発泡室の
出口部から流出する排ガスをも完全に捕集して、大気を
汚染したり、排ガス中の昇華物の冷却固化物を析出させ
て製造装置やその周辺を汚染することが全くない。
熱発泡室の出口部から流出する排ガスを周囲の外気とと
もに捕集し、この捕集ガスを加熱発泡室の熱により予熱
し、加熱発泡室から排出した排ガスと混合し、この混合
ガス中の前記発泡性シートの加熱発泡により発生した昇
華物を燃焼により加熱分解せしめて加熱ガスを得るとと
もに、この加熱ガスを加熱発泡室に導き、熱可塑性樹脂
発泡性シートを連続的に加熱発泡せしめることにより、
消費エネルギーが少なくてすみ、しかも、加熱発泡室の
出口部から流出する排ガスをも完全に捕集して、大気を
汚染したり、排ガス中の昇華物の冷却固化物を析出させ
て製造装置やその周辺を汚染することが全くない。
【0019】本発明の熱可塑性樹脂発泡体の製造装置
は、加熱発泡室内に熱交換可能に予熱管路が設けられ、
その予熱管路の管路入口が加熱発泡室の出口部の外側付
近に開口され、予熱管路の管路出口が閉回路に連結され
ていることにより、消費エネルギーが少なくてすみ、し
かも、大気を汚染したり、製造装置やその周辺を汚染す
ることなく熱可塑性樹脂発泡体を製造する装置として用
いることができる。
は、加熱発泡室内に熱交換可能に予熱管路が設けられ、
その予熱管路の管路入口が加熱発泡室の出口部の外側付
近に開口され、予熱管路の管路出口が閉回路に連結され
ていることにより、消費エネルギーが少なくてすみ、し
かも、大気を汚染したり、製造装置やその周辺を汚染す
ることなく熱可塑性樹脂発泡体を製造する装置として用
いることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例により図面を参照して
説明する。図1は本発明の熱可塑性樹脂発泡体の製造装
置の一実施例、及びその製造装置を用いた熱可塑性樹脂
発泡体の製造方法の一実施例の一工程を模式的に示す説
明図である。
説明する。図1は本発明の熱可塑性樹脂発泡体の製造装
置の一実施例、及びその製造装置を用いた熱可塑性樹脂
発泡体の製造方法の一実施例の一工程を模式的に示す説
明図である。
【0021】11は加熱発泡室であり、予熱室12の下
に発泡室13が連設された竪型のものである。予熱室1
2の上部には、発泡性シート141を供給する入口部1
21が設けられ、下部は発泡室13に連通されている。
発泡室13の上部は、予熱室12に連通されており、下
部には発泡を完了した発泡体142を引き出す出口部1
31が設けられている。予熱室12内及び発泡室13内
には、それぞれ、輻射型ヒーター10が取り付けられて
いる。
に発泡室13が連設された竪型のものである。予熱室1
2の上部には、発泡性シート141を供給する入口部1
21が設けられ、下部は発泡室13に連通されている。
発泡室13の上部は、予熱室12に連通されており、下
部には発泡を完了した発泡体142を引き出す出口部1
31が設けられている。予熱室12内及び発泡室13内
には、それぞれ、輻射型ヒーター10が取り付けられて
いる。
【0022】発泡室13の下部付近には、発泡用の加熱
ガスの供給口132が設けられ、予熱室12の上部付近
には排ガスを排出する排出口122が設けられている。
排出口122と供給口132が管路16によりブロアー
19と燃焼装置15とを介して連結されて閉回路が形成
されている。
ガスの供給口132が設けられ、予熱室12の上部付近
には排ガスを排出する排出口122が設けられている。
排出口122と供給口132が管路16によりブロアー
19と燃焼装置15とを介して連結されて閉回路が形成
されている。
【0023】燃焼装置15は、例えば、燃焼室151、
触媒エレメント152、ガス予熱機器153、自動制御
装置(図示せず)等から構成されている。燃焼室151
には、触媒エレメント152とガス予熱機器153の一
部が装着され、かつ燃焼前のガスが入る排ガス供給口1
54と、燃焼後浄化されて排出させる燃焼ガス排出口1
55が設けられている。
触媒エレメント152、ガス予熱機器153、自動制御
装置(図示せず)等から構成されている。燃焼室151
には、触媒エレメント152とガス予熱機器153の一
部が装着され、かつ燃焼前のガスが入る排ガス供給口1
54と、燃焼後浄化されて排出させる燃焼ガス排出口1
55が設けられている。
【0024】排出口122からの排ガスは、ブロアー1
9により管路16を通って燃焼装置15の排ガス供給口
154に入り、ガス予熱機器153によって燃料管路1
56から供給される燃料の燃焼によって予熱される。予
熱されたガスは、通気性の触媒エレメント152を通過
する際、酸化燃焼し排ガス中の昇華物が分解される。こ
の際燃焼熱を発生し、昇華物含有量によって決まる温度
上昇がある。このようにして得られた高温のガスは燃焼
ガス排気口155から排出されるとともに、管路16を
通ってブロアー19により供給口132に供給されて発
泡体142の加熱発泡に使用される。
9により管路16を通って燃焼装置15の排ガス供給口
154に入り、ガス予熱機器153によって燃料管路1
56から供給される燃料の燃焼によって予熱される。予
熱されたガスは、通気性の触媒エレメント152を通過
する際、酸化燃焼し排ガス中の昇華物が分解される。こ
の際燃焼熱を発生し、昇華物含有量によって決まる温度
上昇がある。このようにして得られた高温のガスは燃焼
ガス排気口155から排出されるとともに、管路16を
通ってブロアー19により供給口132に供給されて発
泡体142の加熱発泡に使用される。
【0025】発泡室13と予熱室12内を熱交換可能に
通過する一対の予熱管路17が設けられ、その予熱管路
17の管路入口171が発泡室13の出口部131の外
側付近に開口され、管路出口172が予熱室12の入口
部121の付近に開口されている。予熱管路17には、
図示しないが、加熱発泡室11の熱を吸収し易くするた
めに、その周囲にフィンを多数設けるのが好ましい。
通過する一対の予熱管路17が設けられ、その予熱管路
17の管路入口171が発泡室13の出口部131の外
側付近に開口され、管路出口172が予熱室12の入口
部121の付近に開口されている。予熱管路17には、
図示しないが、加熱発泡室11の熱を吸収し易くするた
めに、その周囲にフィンを多数設けるのが好ましい。
【0026】尚、特に図示しないが、管路出口は、必ず
しも予熱室12の入口部121の付近に開口されている
必要はなく、予熱室12内の排出口122の付近に開口
させて、その開口部から放出される捕集ガスを排出口1
22から排出されるべき排ガスと合流させるようにして
もよいし、又、予熱室12内から直接上記の閉回路に連
結させるようにしてもよい。
しも予熱室12の入口部121の付近に開口されている
必要はなく、予熱室12内の排出口122の付近に開口
させて、その開口部から放出される捕集ガスを排出口1
22から排出されるべき排ガスと合流させるようにして
もよいし、又、予熱室12内から直接上記の閉回路に連
結させるようにしてもよい。
【0027】発泡室13の出口部131の外側が、フー
ド18により、予熱管路17の管路入口171とともに
一体に覆われている。予熱管路17の管路出口172は
ブロアー112を介して管路111により燃焼装置15
のガス供給口154に連結される如くして、閉回路に連
結されている。そして、ブロアー112により、発泡室
13の出口部131から流出する排ガスを周囲の外気と
ともに捕集し、その捕集ガスを予熱管路17の管路入口
171より予熱管路17内を通過させて、加熱発泡室1
1の熱を吸収させた後、閉回路の加熱装置154の排ガ
ス供給口154に供給することができるようにされてい
る。
ド18により、予熱管路17の管路入口171とともに
一体に覆われている。予熱管路17の管路出口172は
ブロアー112を介して管路111により燃焼装置15
のガス供給口154に連結される如くして、閉回路に連
結されている。そして、ブロアー112により、発泡室
13の出口部131から流出する排ガスを周囲の外気と
ともに捕集し、その捕集ガスを予熱管路17の管路入口
171より予熱管路17内を通過させて、加熱発泡室1
1の熱を吸収させた後、閉回路の加熱装置154の排ガ
ス供給口154に供給することができるようにされてい
る。
【0028】次に上記の製造装置を用いた、本発明の熱
可塑性樹脂発泡体の製造方法の一実施例を、図1を参照
して説明する。
可塑性樹脂発泡体の製造方法の一実施例を、図1を参照
して説明する。
【0029】有機発泡剤を含有する熱可塑性樹脂発泡性
シート141を加熱発泡室11にて連続的に加熱発泡す
るにあたり、ブロアー19により、排出口122から加
熱発泡室11の排ガスを管路16を通して燃焼装置15
の排ガス供給口154に入れる。又、同時に、ブロアー
112により発泡室13の出口部131から流出する排
ガスを周囲の外気とともに捕集し、この捕集ガスを管路
入口171より予熱管路17を通して加熱発泡室11の
熱を吸収させる。この予熱したガスを管路出口172よ
り管路111を通して燃焼装置15の排ガス供給口15
4に入れる。
シート141を加熱発泡室11にて連続的に加熱発泡す
るにあたり、ブロアー19により、排出口122から加
熱発泡室11の排ガスを管路16を通して燃焼装置15
の排ガス供給口154に入れる。又、同時に、ブロアー
112により発泡室13の出口部131から流出する排
ガスを周囲の外気とともに捕集し、この捕集ガスを管路
入口171より予熱管路17を通して加熱発泡室11の
熱を吸収させる。この予熱したガスを管路出口172よ
り管路111を通して燃焼装置15の排ガス供給口15
4に入れる。
【0030】そして、これらの排ガスをガス予熱機器1
53によって燃料管路から供給される燃料の燃焼によっ
て予熱する。予熱したガスを、通気性の触媒エレメント
152を通過させて、酸化燃焼し排ガス中の昇華物を分
解させる。この際燃焼熱を発生し、昇華物含有量によっ
て決まる温度上昇がある。このようにして得られた加熱
ガスを燃焼ガス排気口155から排出させるとともに、
管路16を通してブロアー19により供給口132に供
給し、発泡体14の加熱発泡に使用する。
53によって燃料管路から供給される燃料の燃焼によっ
て予熱する。予熱したガスを、通気性の触媒エレメント
152を通過させて、酸化燃焼し排ガス中の昇華物を分
解させる。この際燃焼熱を発生し、昇華物含有量によっ
て決まる温度上昇がある。このようにして得られた加熱
ガスを燃焼ガス排気口155から排出させるとともに、
管路16を通してブロアー19により供給口132に供
給し、発泡体14の加熱発泡に使用する。
【0031】第2図は、本発明の製造装置の別の実施
例、及びその製造装置を用いた熱可塑性樹脂発泡体の製
造方法の別の実施例の一工程を模式的に示す説明図であ
る。21は加熱発泡室であり、予熱室22の横に発泡室
23が連設された横型のものである。予熱室22の一端
部には、発泡性シート241を供給する入口部221が
設けられ、他端部は発泡室23に連通されている。発泡
室23の一端部は、予熱室22に連通されており、他端
部には発泡を完了した発泡体242を引き出す出口部2
31が設けられている。予熱室22内及び発泡室23内
には、それぞれ、輻射型ヒーター20が取り付けられて
いる。
例、及びその製造装置を用いた熱可塑性樹脂発泡体の製
造方法の別の実施例の一工程を模式的に示す説明図であ
る。21は加熱発泡室であり、予熱室22の横に発泡室
23が連設された横型のものである。予熱室22の一端
部には、発泡性シート241を供給する入口部221が
設けられ、他端部は発泡室23に連通されている。発泡
室23の一端部は、予熱室22に連通されており、他端
部には発泡を完了した発泡体242を引き出す出口部2
31が設けられている。予熱室22内及び発泡室23内
には、それぞれ、輻射型ヒーター20が取り付けられて
いる。
【0032】発泡室23の出口部231付近には、発泡
用の加熱ガスの供給口232が設けられ、予熱室22の
一端部付近の上方には排ガスを排出する排出口222が
設けられている。排出口222と供給口232は図示し
ない管路によりブロアーと燃焼装置とを介して連結され
て閉回路が形成されている。
用の加熱ガスの供給口232が設けられ、予熱室22の
一端部付近の上方には排ガスを排出する排出口222が
設けられている。排出口222と供給口232は図示し
ない管路によりブロアーと燃焼装置とを介して連結され
て閉回路が形成されている。
【0033】排出口222からの排ガスは、図示しない
ブロアーにより管路を通って燃焼装置の触媒エレメント
を通過する際、酸化燃焼し排ガス中の昇華物が分解され
る。この際燃焼熱を発生し、昇華物含有量によって決ま
る温度上昇がある。このようにして得られた高温のガス
は管路を通ってブロアーにより供給口232に供給され
て発泡体242の加熱発泡に使用される。
ブロアーにより管路を通って燃焼装置の触媒エレメント
を通過する際、酸化燃焼し排ガス中の昇華物が分解され
る。この際燃焼熱を発生し、昇華物含有量によって決ま
る温度上昇がある。このようにして得られた高温のガス
は管路を通ってブロアーにより供給口232に供給され
て発泡体242の加熱発泡に使用される。
【0034】発泡室23内を熱交換可能に通過する予熱
管路27が設けられ、その予熱管路27の管路入口27
1が発泡室23の出口部231の外側付近に開口され、
管路出口272が発泡室23の予熱室22側の端部付近
に開口されている。予熱管路27には、図3に示す如
く、発泡室23の熱を吸収し易くするために、その周囲
にフィン271が多数設けられている。
管路27が設けられ、その予熱管路27の管路入口27
1が発泡室23の出口部231の外側付近に開口され、
管路出口272が発泡室23の予熱室22側の端部付近
に開口されている。予熱管路27には、図3に示す如
く、発泡室23の熱を吸収し易くするために、その周囲
にフィン271が多数設けられている。
【0035】発泡室23の出口部231の外側が、フー
ド28により、予熱管路27の管路入口271とともに
一体に覆われている。予熱管路27の管路出口272は
図示しない管路によりブロアーを介して上記の閉回路に
連結されている。そして、ブロアーにより、発泡室23
の出口部231から流出する排ガスを周囲の外気ととも
に捕集し、その捕集ガスを予熱管路27の管路入口27
1より予熱管路27内を通過させて加熱発泡室21の熱
を吸収させ、これを閉回路に供給して昇華物を分解し、
加熱したガスとして供給口232に戻すことができるよ
うにされている。
ド28により、予熱管路27の管路入口271とともに
一体に覆われている。予熱管路27の管路出口272は
図示しない管路によりブロアーを介して上記の閉回路に
連結されている。そして、ブロアーにより、発泡室23
の出口部231から流出する排ガスを周囲の外気ととも
に捕集し、その捕集ガスを予熱管路27の管路入口27
1より予熱管路27内を通過させて加熱発泡室21の熱
を吸収させ、これを閉回路に供給して昇華物を分解し、
加熱したガスとして供給口232に戻すことができるよ
うにされている。
【0036】次に上記の製造装置を用いた、本発明の熱
可塑性樹脂発泡体の製造方法の一実施例を、図2を参照
して説明する。
可塑性樹脂発泡体の製造方法の一実施例を、図2を参照
して説明する。
【0037】有機発泡剤を含有する熱可塑性樹脂発泡性
シート241を加熱発泡室21にて連続的に加熱発泡す
るにあたり、図示しないブロアーにより、排出口222
からの排ガスを図示しない管路を通して燃焼装置の排ガ
ス供給口に入れる。又、同時に、図示しないブロアーに
より発泡室23の出口部231から流出する排ガスを周
囲の外気とともに捕集し、この捕集ガスを管路入口27
1より予熱管路27を通させて発泡室23の熱を吸収さ
せる。この予熱したガスを管路出口272より図示しな
い管路を通して燃焼装置の排ガス供給口に入れる。
シート241を加熱発泡室21にて連続的に加熱発泡す
るにあたり、図示しないブロアーにより、排出口222
からの排ガスを図示しない管路を通して燃焼装置の排ガ
ス供給口に入れる。又、同時に、図示しないブロアーに
より発泡室23の出口部231から流出する排ガスを周
囲の外気とともに捕集し、この捕集ガスを管路入口27
1より予熱管路27を通させて発泡室23の熱を吸収さ
せる。この予熱したガスを管路出口272より図示しな
い管路を通して燃焼装置の排ガス供給口に入れる。
【0038】そして、これらの排ガスをガス予熱し、予
熱したガスを通気性の触媒エレメントを通過させて、酸
化燃焼し排ガス中の昇華物を分解させる。この際燃焼熱
を発生し、昇華物含有量によって決まる温度上昇があ
る。このようにして得られた加熱ガスを供給口232に
供給し、発泡体242の加熱発泡に使用する。
熱したガスを通気性の触媒エレメントを通過させて、酸
化燃焼し排ガス中の昇華物を分解させる。この際燃焼熱
を発生し、昇華物含有量によって決まる温度上昇があ
る。このようにして得られた加熱ガスを供給口232に
供給し、発泡体242の加熱発泡に使用する。
【0039】実施例 低密度ポリエチレン100重量部、アゾジカルボンアミ
ド15重量部、ステアリン酸鉛2重量部とからなるシー
トに電子線2.7Mradを照射して架橋した、厚さ
2.25mm、幅650mmの発泡性シート141を、
2.2m/分の速度で図1に示す製造装置の250〜4
00℃に加熱された加熱発泡室1に供給して加熱発泡さ
せたところ、厚さ5mm、幅1,700mmの発泡シー
ト142が得られた。
ド15重量部、ステアリン酸鉛2重量部とからなるシー
トに電子線2.7Mradを照射して架橋した、厚さ
2.25mm、幅650mmの発泡性シート141を、
2.2m/分の速度で図1に示す製造装置の250〜4
00℃に加熱された加熱発泡室1に供給して加熱発泡さ
せたところ、厚さ5mm、幅1,700mmの発泡シー
ト142が得られた。
【0040】この時、管路入口171から吸入されるガ
スの温度は180℃未満であったが、管路出口172及
び排気口122から排出されるガスの温度はともに18
0℃以上であった。この時の排ガス中の昇華物含有量
は、1,500〜3,000mg/Nm3 、排ガスの燃
焼後のガス中の昇華物含有量は30〜60mg/Nm3
であった。この結果昇華物の除去率は98%以上であっ
た。又、燃焼後の加熱ガスの温度は300〜400℃で
あり、これを加熱発泡用の吸気として吸気口132に供
給することができた。
スの温度は180℃未満であったが、管路出口172及
び排気口122から排出されるガスの温度はともに18
0℃以上であった。この時の排ガス中の昇華物含有量
は、1,500〜3,000mg/Nm3 、排ガスの燃
焼後のガス中の昇華物含有量は30〜60mg/Nm3
であった。この結果昇華物の除去率は98%以上であっ
た。又、燃焼後の加熱ガスの温度は300〜400℃で
あり、これを加熱発泡用の吸気として吸気口132に供
給することができた。
【0041】又、加熱発泡により発生した排ガスを出口
部131から周囲の外気とともに捕集することにより、
大気を汚染することがなく、又硬化物を析出させて装置
やその周辺を汚染してしまうようなことが全くなかっ
た。又、予熱管路17により、排ガスを加熱発泡室11
の熱と熱交換を行うので、加熱発泡室1の出口部131
から流出する排ガスを周囲の外気とともに捕集したガス
は管路中で目ずまりを起こすことがなかった。
部131から周囲の外気とともに捕集することにより、
大気を汚染することがなく、又硬化物を析出させて装置
やその周辺を汚染してしまうようなことが全くなかっ
た。又、予熱管路17により、排ガスを加熱発泡室11
の熱と熱交換を行うので、加熱発泡室1の出口部131
から流出する排ガスを周囲の外気とともに捕集したガス
は管路中で目ずまりを起こすことがなかった。
【0042】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂発泡体の製造方法
は、上記の如き構成とされているので、消費エネルギー
が少なくてすみ、しかも、加熱発泡室の出口部からの流
出する排ガスをも完全に捕集して、大気を汚染したり、
昇華物の冷却固化物を析出させて製造装置やその周辺を
汚染するようなことが全くなかった。
は、上記の如き構成とされているので、消費エネルギー
が少なくてすみ、しかも、加熱発泡室の出口部からの流
出する排ガスをも完全に捕集して、大気を汚染したり、
昇華物の冷却固化物を析出させて製造装置やその周辺を
汚染するようなことが全くなかった。
【0043】本発明の熱可塑性樹脂発泡体の製造装置
は、上記の如き構成とされているので、消費エネルギー
が少なくてすみ、しかも、大気を汚染したり、製造装置
やその周辺を汚染することなく熱可塑性樹脂発泡体を製
造する装置として用いることができる。
は、上記の如き構成とされているので、消費エネルギー
が少なくてすみ、しかも、大気を汚染したり、製造装置
やその周辺を汚染することなく熱可塑性樹脂発泡体を製
造する装置として用いることができる。
【0044】
【図1】本発明の製造装置の一実施例、及びその製造装
置を用いた熱可塑性樹脂発泡体の製造方法の一実施例の
一工程を模式的に示す説明図である。
置を用いた熱可塑性樹脂発泡体の製造方法の一実施例の
一工程を模式的に示す説明図である。
【図2】本発明の製造装置の別の実施例、及びその製造
装置を用いた熱可塑性樹脂発泡体の製造方法の別の実施
例の一工程を模式的に示す説明図である。
装置を用いた熱可塑性樹脂発泡体の製造方法の別の実施
例の一工程を模式的に示す説明図である。
【図3】図2の製造装置に用いる予熱管路の一部を拡大
して示す断面図である。
して示す断面図である。
【図4】従来の熱可塑性発泡体の製造装置の一例を模式
的に示す説明図である。
的に示す説明図である。
11,21 加熱発泡室 12,22 予熱室 13,23 発泡室 15 燃焼装置 16,111 管路 17,27 予熱管路 18,28 フード 19,112 ブロアー 121,221 入口部 131,231 出口部 122,222 排出口 132,232 供給口 141,241 発泡性シート 142,242 発泡体 171,271 管路入口 172,272 管路出口
Claims (2)
- 【請求項1】 有機発泡剤を含有する熱可塑性樹脂発泡
性シートを加熱発泡室にて連続的に加熱発泡するにあた
り、加熱発泡室の出口部から流出する排ガスを周囲の外
気とともに捕集し、この捕集ガスを加熱発泡室の熱によ
り予熱し、加熱発泡室から排出した排ガスと混合し、こ
の混合ガス中の前記発泡性シートの加熱発泡により発生
した昇華物を燃焼により加熱分解せしめて加熱ガスを得
るとともに、この加熱ガスを加熱発泡室に導き、熱可塑
性樹脂発泡性シートを連続的に加熱発泡せしめることを
特徴とする熱可塑性樹脂発泡体の製造方法。 - 【請求項2】 有機発泡剤を含有する熱可塑性樹脂発泡
性シートを供給する入口部と発泡を完了した発泡体の出
口部が設けられ、かつ加熱ガスの供給口と排ガスの排出
口が設けられた加熱発泡室を具備し、排出口と供給口が
管路で連結されて閉回路が形成され、この閉回路に燃焼
装置が介在された熱可塑性樹脂発泡体の製造装置におい
て、加熱発泡室内に熱交換可能に予熱管路が設けられ、
その予熱管路の管路入口が加熱発泡室の出口部の外側付
近に開口され、予熱管路の管路出口が閉回路に連結され
てなる熱可塑性樹脂発泡体の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4094245A JPH05286050A (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 熱可塑性樹脂発泡体の製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4094245A JPH05286050A (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 熱可塑性樹脂発泡体の製造方法及び製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05286050A true JPH05286050A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=14104929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4094245A Pending JPH05286050A (ja) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | 熱可塑性樹脂発泡体の製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05286050A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200054711A (ko) * | 2018-11-12 | 2020-05-20 | 한국에너지기술연구원 | 발포공정에서 배출되는 발포 가스 포집장치, 회수장치 및 방법 |
-
1992
- 1992-04-14 JP JP4094245A patent/JPH05286050A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200054711A (ko) * | 2018-11-12 | 2020-05-20 | 한국에너지기술연구원 | 발포공정에서 배출되는 발포 가스 포집장치, 회수장치 및 방법 |
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