JPH05285970A - ポリウレタン成形物の製造方法 - Google Patents

ポリウレタン成形物の製造方法

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JPH05285970A
JPH05285970A JP11546592A JP11546592A JPH05285970A JP H05285970 A JPH05285970 A JP H05285970A JP 11546592 A JP11546592 A JP 11546592A JP 11546592 A JP11546592 A JP 11546592A JP H05285970 A JPH05285970 A JP H05285970A
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JP
Japan
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polyol
polyurethane
foam
weight
polymer
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JP11546592A
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English (en)
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Hiromitsu Takeyasu
弘光 武安
Shigeyuki Ozawa
茂幸 小沢
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】弾性ポリウレタンフォームからポリウレタン成
形物を得る。 【構成】水酸基価が11〜24、総不飽和度が0.02
6以下、かつ水酸基数が3のポリオキシアルキレンポリ
オールを使用して得られるポリウレタン弾性フォーム
を、温度180℃、圧力180kg/cm2 の条件で5
分間、加熱加圧処理し、密度が15〜16倍になったポ
リウレタン成形物を製造した。 【効果】得られるポリウレタンの物性が優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリウレタン弾性フォ
ームからポリウレタン成形物を製造する方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリウレタン弾性フォームは水酸
基価28〜35程度、総不飽和度0.07以上のポリオ
キシアルキレンポリオールとポリイソシアネートから製
造されている。これらポリウレタン弾性フォームを再生
利用する方法として、このフォームを加熱圧縮すること
によりエラストマー化することがなされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
得られたポリウレタン弾性フォームを加熱加圧処理して
得られたエラストマーの機械強度は著しく低く、エラス
トマーとして殆ど使用に適さないものであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の点に鑑みポリオキ
シアルキレンポリオールの分子構造とポリイソシアネー
トと構造の組み合わせについて鋭意研究、検討した結
果、下記の発明を見いだした。すなわち本発明は、水酸
基価が5〜28、総不飽和度が0.035以下、かつ水
酸基数が2〜8のポリオキシアルキレンポリオールを使
用して得られるポリウレタン弾性フォームを、加熱加圧
処理し、密度を10倍以上にすることを特徴とする、ポ
リウレタン成形物の製造方法である。
【0005】最近、地球環境問題により、使用済ポリウ
レタン軟質フォームの廃棄方法や処理、再生方法が種々
検討されている。たとえば、燃焼廃棄する方法もある
が、燃焼装置及び廃ガス処理装置等が必要で、経済的に
利点がない。
【0006】再生処理方法として、加熱加圧し、エラス
トマーを得る方法も知られていたが、従来のポリエーテ
ルポリオールを使用して製造されたポリウレタンフォー
ムを加熱加圧して得られたエラストマーは、熱劣化のた
めに機械強度が低く、実用上の使用には適さないもので
あった。
【0007】ところで、本発明の方法によってポリウレ
タン弾性フォームから得られたポリウレタン成形物は、
機械強度もポリウレタンエラストマーとして充分であ
り、実用に耐え得るものである。すなわち、ポリオー
ル、イソシアネート、及び鎖延長剤を用いて得られるエ
ラストマーと同様に使用され得るものであり、汎用のベ
ルト等の成型物、自動車用防振材などの用途に適用可能
である。
【0008】さらに、本発明の特徴として、通常よく使
用される接着バインダーを使用する必要がないことが挙
げられる。ポリウレタンフォームは通常熱溶着性が低い
ため、エラストマー化の際には未使用残液ポリオールな
どとイソシアネートからなるイソシアネートプレポリマ
ーなどを接着バインダーとして使用することが多い。本
発明の弾性ポリウレタンフォームはそれ自体熱溶着性が
あるため、そのような接着バインダーの使用が必要な
い。
【0009】以下に、本発明におけるポリウレタン弾性
フォームを製造するために使用する各原料成分の説明を
行う。本発明において使用されるポリオキシアルキレン
ポリオールは通常のポリウレタン弾性フォームに用いら
れる原料に比べて、低不飽和度であり、かつ低水酸基価
のものである。
【0010】こうしたポリオキシアルキレンポリオール
は一般的にアルカリ触媒以外の触媒、たとえばジエチル
亜鉛、塩化鉄、金属ポルフィリン、複金属シアン化物錯
体等を触媒に用いることによって得られる。
【0011】特に、複金属シアン化物錯体の使用により
良好なポリオキシアルキレンポリオールが得られる。こ
のようなポリオキシアルキレンポリオールの製造方法と
しては、例えば下記文献に記載されている。USP38
29505、USP3941849、USP43551
88、USP3427334、USP3427335、
USP4472560、USP44775、EP283
148の明細書。
【0012】本発明において、上記低不飽和度かつ低水
酸基価のポリオキシアルキレンポリオールの1種以上を
用いることができる。また、ポリオキシアルキレンポリ
オール以外に必要により任意にポリエステル系ポリオー
ル、水酸基含有ポリジエン系ポリマー、ポリカーボネー
ト系ポリオール等の2〜8の水酸基、特に2〜4個の水
酸基を有するポリオールを併用することができる。
【0013】特にポリオキシアルキレンポリオールの1
種類以上あるいはそれをマトリックスとするポリマー分
散ポリオールのみからなるか、それを主成分としてポリ
エステル系や水酸基含有ポリジエン系ポリマーなどの少
量(通常30重量%以下)との併用が好ましい。
【0014】本発明におけるポリオキシアルキレンポリ
オールとしては、多価アルコール、糖類、アルカノール
アミン、多価フェノール類、それらにアルキレンオキシ
ドを付加して得られる目的物よりは低分子量のポリオキ
シアルキレンポリオール、その他の開始剤にモノエポキ
シドの少なくとも1種を付加して得られるポリオキシア
ルキレンポリオールが用いられる。
【0015】モノエポキシドとしては、1,2−プロピ
レンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、2,3−ブ
チレンオキシド、スチレンオキシド、その他の炭素数3
以上のアルキレンオキシドの少なくとも1種、及びそれ
らの少なくとも1種とエチレンオキシドの併用が好まし
い。
【0016】特に好ましくは、1,2−プロピレンオキ
シド、1,2−ブチレンオキシド、及び2,3−ブチレ
ンオキシドから選ばれる少なくとも1種、またはそれら
の少なくとも1種とエチレンオキシドの併用が好まし
い。最も好ましくは、1,2−プロピレンオキシド由来
のオキシプロピレン基を70重量%以上、特に80重量
%以上含むポリオキシアルキレンポリオールである。
【0017】上記ポリオキシアルキレンポリオールは1
級水酸基価の高いポリオキシアルキレンポリオールが好
ましい。このようなポリオキシアルキレンポリオール
は、分子末端にオキシエチレン基やポリオキシエチレン
ブロック鎖を有する。これら末端部分に存在するオキシ
エチレン基の割合は少なくとも2重量%、特に2〜20
重量%が好ましい。最も好ましくは5〜20重量%であ
る。
【0018】本発明におけるポリオキシアルキレンポリ
オールは2種以上の混合物であってもよい。ただし、実
質的に水酸基価28を超えるポリオキシアルキレンポリ
オールは含まないことが好ましい。また、混合物の平均
の水酸基数、水酸基価、総不飽和度は上記の範囲内にあ
ることが必要である。
【0019】本発明のポリオキシアルキレンポリオール
は、ポリマー分散ポリオールであってもよい。ポリマー
分散ポリオールは前記ポリオキシアルキレンポリオール
をマトリックスとし、このマトリックス中にポリマー微
粒子が安定的に分散している分散体である。ポリマーと
しては付加重合体系ポリマーや縮重合体系ポリマーがあ
る。
【0020】マトリックスが従来のポリオールであるポ
リマー分散ポリオールは公知であり、ポリウレタン弾性
フォーム用ポリオールとして広く用いられている。本発
明におけるポリマー分散ポリオールは前記ポリオキシア
ルキレンポリオールをマトリックスとして従来の方法で
製造することができる。
【0021】また、従来知られているポリマー分散ポリ
オールの比較的少量を前記ポリオキシアルキレンポリオ
ールに添加してもよい。この場合、従来のポリマー分散
ポリオールのマトリックスのポリオールが前記ポリオキ
シアルキレンポリオールに少量添加されることになる
が、その場合でも平均として前記ポリオキシアルキレン
ポリオールの水酸基価と総不飽和度の範囲内にあること
が必要である。
【0022】このように、本発明におけるポリマー分散
ポリオールのマトリックスであるポリオキシアルキレン
ポリオールは前記と同じ要件(水酸基価と総不飽和度
等)である必要がある。
【0023】ポリマー分散ポリオール中のポリマー微粒
子は、アクリロニトリル、スチレン、アルキルメタクリ
レート、アルキルアクリレート、その他のビニルモノマ
ーのホモポリマーやコポリマー等の付加重合体系ポリマ
ーやポリエステル、ポリウレア、ポリウレタン、メラミ
ン樹脂等の縮重合系ポリマーからなる。
【0024】このポリマー微粒子の存在により、ポリマ
ー分散ポリオール全体の水酸基価はマトリックスのポリ
オールの水酸基価よりも一般的にいって低下する。従っ
て、前記ポリオキシアルキレンポリオールをマトリック
スとするポリマー分散ポリオールの全体の水酸基価は5
〜28以下であることが好ましい。
【0025】ポリマー分散ポリオールあるいはそれと前
記ポリオキシアルキレンポリオールとの混合物中におけ
るポリマー微粒子の含有量は、通常60重量%以下、特
に40重量%以下である。ポリマー微粒子の量は特に多
い必要はなく、また多すぎても、経済的な面以外では不
都合ではない。多くの場合20重量%以下で充分に有効
である。
【0026】また、ポリオキシアルキレンポリオール中
のポリマー微粒子の存在は必ずしも必須ではないが、好
ましくは少なくとも0.1重量%、さらに好ましくは少
なくとも1重量%存在することが好ましい。
【0027】本発明において、上記高分子量ポリオール
のみを(ただし水を除く)イソシアネート化合物と反応
させることができるが、さらに低分子量のイソシアネー
ト基と反応し得る多官能性化合物(本発明では架橋剤と
呼ぶ)を高分子量のポリオキシアルキレンポリオールと
ともに使用することができる。
【0028】この多官能性化合物は、水酸基、1級アミ
ノ基、あるいは、2級アミノ基などのイソシアネート反
応性基を2個以上有すイソシアネート反応性基当りの分
子量が600以下、特に300以下の化合物が適当であ
る。このような架橋剤としてはポリウレタン技術分野で
通常架橋剤あるいは鎖伸長剤と呼ばれている化合物を含
む。
【0029】このような化合物としては、たとえば多価
アルコール、アルカノールアミン、ポリアミン、及び多
価アルコール、アルカノールアミン、糖類、ポリアミ
ン、モノアミン、多価フェノール類などに少量のアルキ
レンオキサイドを付加して得られる低分子量のポリオキ
シアルキレンポリオール系ポリオールがある。
【0030】さらに、低分子量のポリエステル系ポリオ
ールやヒマシ油系ポリオール、ポリアミンなども使用で
きる。好ましくは、エチレングリコール、プロピレング
リコール、1,4−ブタンジオール、グリセリンなどの
多価アルコール、ジエタノールアミン、トリエタノール
アミンなどのアルカノールアミン、水酸基価が200以
上のポリオキシアルキレン系ポリオール及びt−ブチル
トリレンジアミン、ジエチルトリレンジアミン、クロル
ジアミノベンゼン等のポリアミンが用いられる。
【0031】特に好ましくは水酸基価が200以上で水
酸基数が3〜8のポリオキシアルキレン系ポリオールか
らなる。この多官能性化合物の使用量は高分子量ポリオ
ール100重量部に対して約10重量部以下、特に0.
2〜5重量部が好ましい。
【0032】ポリイソシアネート化合物としては、イソ
シアネート基を2以上有する芳香族系、脂環族系、ある
いは脂肪族系のポリイソシアネート、それら2種類以上
の混合物、及びそれらを変性して得られる変性ポリイソ
シアネートがある。
【0033】具体的には、たとえば、トリレンジイソシ
アネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト(MDI)、ポリメチレンポリフェニルイソシアネー
ト(通称:クルードMDI)、キシリレンジイソシアネ
ート(XDI) 、イソホロンジイソシアネート(IPD
I)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)な
どのポリイソシアネートやそれらのプレポリマー型変性
体、ヌレート変性体、ウレア変性体、カルボジイミド変
性体などがある。
【0034】好ましくは、TDI、MDI、クルードM
DI、及びそれらの変性体から選ばれる少なくとも1種
の芳香族ポリイソシアネートが用いられる。より好まし
くは、MDI、クレードMDI及びそれらの変性体の少
なくとも1種とTDIあるいはその変性体との混合物が
用いられる。TDIの量は50〜100重量%が好まし
い。最も好ましくは、TDIあるいはその変性体とクル
ードMDIあるいはその変性体の97/3〜50/5
0、特に90/10〜60/40の重量割合範囲の混合
物が好ましい。また、この混合物の変性体も好ましい。
【0035】TDIとしては2,4体、2,6体あるい
はその混合物が好ましく、2,4体/2,6体の重量比
が95/5〜50/50、特に90/10〜65/35
の異性体混合物が好ましい。
【0036】クルードMDIとしては、触媒の存在下で
アニリンとホルムアルデヒドを縮合することによりポリ
メチレンポリフェニルアミン混合物を得、さらにこれを
ホスゲン化することにより得られる。また、これよりジ
フェニルメタンジイソシアネートの一部ないし全部を除
去して得られるものも使用できる。さらに、N−フェニ
ルカルバミン酸エステルとホルムアルデヒドを縮合する
ことにより得られる縮合物を熱分解等で分解して得られ
るポリメチレンポリフェニルイソシアネート混合物から
目的とするクルードMDIを得ることもできる。このク
ルードMDIの1分子当りのイソシアネート基の数は平
均して2を超える必要があり、特に2.1〜4が好まし
い。
【0037】本発明におけるポリイソシアネート化合物
は少なくとも10重量%のイソシアネート基を含むこと
が好ましく、特に少なくとも15重量%特に20重量%
以上のイソシアネート基を含むことが好ましい。
【0038】上記各ポリイソシアネートの変性物として
は、ポリオールやポリオールとポリカルボン酸で変性し
て得られるプレポリマー型変性物やリン酸系触媒で変性
して得られるカルボジイミド型変性物、ヌレート変性物
などが適当である。
【0039】変性用ポリオールとしては多価アルコー
ル、比較的低分子量のポリオキシアルキレンポリオー
ル、ポリエステルポリオール、前記高分子量、低不飽和
度のポリオキシアルキレンポリオール、それらの2種以
上の混合物などがある。ポリカルボン酸はそれよりも過
剰当量のポリオールと併用して使用され、またはあらか
じめ両者を反応させたものを使用してもよい。
【0040】比較的低分子量のポリオキシアルキレンポ
リオールとしては分子量400〜1500のジオールや
トリオールが適当である。ポリカルボン酸としては、炭
素数4〜8の脂肪族あるいは芳香族のジカルボン酸が適
当である。
【0041】ポリオールとポリイソシアネート化合物を
反応させる際、通常触媒の使用が必要とされる。触媒と
しては、活性水素含有基とイソシアネート基の反応を促
進させる有機スズ化合物などの金属化合物系触媒やトリ
エチレンジアミンなどの3級アミン触媒が使用される。
【0042】また、カルボン酸金属塩などのイソシアネ
ート基どうしを反応させる多量化触媒が目的に応じて使
用される。さらに、良好な気泡を形成するための整泡剤
も多くの場合使用される。整泡剤としては、たとえばシ
リコーン系整泡剤や含フッ素化合物系整泡剤等がある。
その他、任意に使用し得る配合剤としては、例えばシリ
カ、アルミナ炭酸カルシウム等の充填剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、光安定剤等の安定剤、着色剤、難燃剤等
がある。
【0043】本発明において、上記ポリオールとポリイ
ソシアネートの反応は発泡剤の存在下で行われる。発泡
剤としては、水、低沸点有機化合物、不活性気体などが
ある。また、1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフル
オロエタン(以下、R−123という)及び/または
1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(以下、R−1
41bという)を使用することもできる。
【0044】トリクロロフルオロメタンなどの従来広く
使用されていた低沸点ハロゲン化炭化水素は近年オゾン
問題によりその使用が制限されるようになった。上記R
−123及びR−141bはそれに代るオゾン層破壊の
おそれが少ない発泡剤である。
【0045】R−123とR−141bの合計の使用量
はポリオール100重量部に対し0〜20重量部が適当
である。特に0〜10重量部の使用が好ましい。水は、
10重量部以下、特に1〜5重量部の使用が好ましい。
【0046】発泡剤として水系発泡剤を用いた場合、前
記ポリイソシアネート化合物の一部が水と反応し、炭酸
ガスを発生する。従って、ポリイソシアネート化合物の
使用量は、高分子量ポリオールや低分子量の多官能性化
合物の合計にさらに水系発泡剤を加えたものを基準と
し、それら合計の1当量に対して0.8〜1.3当量用
いることが好ましい。このポリイソシアネート化合物の
当量数の100倍は通常(イソシアネート)インデック
スと呼ばれている。従って、ポリイソシアネート化合物
のインデックスは80〜130が好ましい。
【0047】本発明においては上記の原料を使用し、公
知の方法を用いて、弾性ポリウレタンフォームを製造す
る。本発明は、このようにして得られた弾性ポリウレタ
ンフォームを加熱加圧処理し、ポリウレタンを高密度化
するものである。
【0048】本発明において高密度化する弾性ポリウレ
タンフォームの形状はいずれであってもよい。たとえ
ば、細かく粉砕したり、裁断したりすることにより適当
な大きさにすればよい。要求される成形物の大きさに応
じて決定することが可能である。
【0049】加熱加圧処理の条件は、温度160〜20
0℃、圧力100〜250kg/cm2 が好ましい。加
熱加圧処理の方法は特に限定されず、温度、圧力の条件
を満たすものであれば、いずれであってもよい。加熱加
圧処理の時間は0.5〜10分間が好ましい。
【0050】上記加圧加熱処理により、弾性ポリウレタ
ンフォームを高密度化してポリウレタン成形物を得る
が、このとき、ポリウレタン成形物の密度は元のポリウ
レタンフォームの10倍以上である。特に、密度は10
〜20倍になることが好ましい。たとえば、50kg/
m3 の密度を有するフォームの場合、高密度化後の、成
形物の密度は、500kg/m3 以上、特に、500k
g/m3 〜1000kg/m3 であることが好ましい。
本発明の方法は、弾性ポリウレタンフォームを高密度化
し、ポリウレタン成形物を得る方法であるが、従来の方
法と異なり、接着バインダーを含浸したりする必要がな
い。
【0051】
【実施例】以下実施例により、本発明を説明するが本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。下記のポ
リオキシアルキレンポリオール及びイソシアネートを用
いて得られるフォームによって本発明における加熱加圧
試験を行った。
【0052】各ポリオールは、グリセリンを開始剤と
し、亜鉛ヘキサシアノコバルテート錯体を触媒としてプ
ロピレンオキシドを付加し、次いで該触媒を失活させた
後アルカリ触媒を用いてエチレンオキシドを付加し、そ
の後精製して触媒成分を除去して製造されたものであ
る。表1に得られたポリオキシアルキレンポリオールの
名称、ポリオキシアルキレンポリオールの水酸基価(m
gKOH/g)、 オキシエチレン基含有量(EO/重量
%)、総不飽和度(meq/g)を示す。
【0053】比較のために用いたポリオール(ポリオー
ルD,E)は、アルカリ触媒を用いてグリセリンにプロ
ピレンオキシドを反応させ、次にエチレンオキシドを反
応させ、その後精製して製造されたポリオキシアルキル
ポリオールである。
【0054】
【表1】
【0055】ポリマー分散ポリオールは上記ポリオキシ
アルキレンポリオールをマトリックスとし、アクリロニ
トリル付加重合物の微粒子を20重量%含むポリマー分
散ポリオールを使用した。このポリマー分散ポリオール
の名称はマトリックスのポリオールの名称にpを付して
表わす(例:ポリオールAp)。
【0056】イソシアネートF〜Gは表2のものを使用
した。
【0057】
【表2】
【0058】[実施例及び比較例]表3に示すポリオー
ル混合物100部(重量部:以下同様)、水3.0部、
R−123を3.0部、Dabco−33LVを0.7
部、シリコン整泡剤SRX−274C[東レシリコーン
社製]1.0部、及び架橋剤(水酸基価450のソルビ
トール−プロピレンオキシド付加物)3.0部からなる
ポリオールシステム液に表2に示すイソシアネート(I
ndex105)を加えて攪拌後、ただちに60℃に加
温された縦横350mm、高さ100mmの金型にその
混合物を注入し室温で5分間キュアーを行った。
【0059】得られたフォームの一般フォーム物性、及
び、振動物性を測定した後、5万回圧縮耐久性試験を行
った。この後、180℃、180kg/cm2 で5分
間、圧縮処理をして、エラストマー状のシートを作成
し、機械物性を測定した。この結果を表4に示す。
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】
【0062】
【発明の効果】本発明により高弾性フォームからポリウ
レタン成形物製造することができる。本発明の方法は、
元のフォームの形状は問わず、接着バインダーの必要も
なく大変容易な方法である。しかも、得られるポリウレ
タン成形物の諸物性は優れており、通常の方法により得
られるポリウレタンに比較しても遜色がない。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水酸基価が5〜28、総不飽和度が0.0
    35以下、かつ水酸基数が2〜8のポリオキシアルキレ
    ンポリオールを使用して得られるポリウレタン弾性フォ
    ームを、加熱加圧処理し、密度を10倍以上にすること
    を特徴とする、ポリウレタン成形物の製造方法。
  2. 【請求項2】温度160〜200℃の条件で加熱加圧処
    理することを特徴とする、請求項1の製造方法。
  3. 【請求項3】圧力100〜250kg/cm2 の条件で
    加熱加圧処理することを特徴とする、請求項1の製造方
    法。
  4. 【請求項4】加熱加圧処理を0.5〜10分間行うこと
    を特徴とする、請求項1の製造方法。
  5. 【請求項5】加熱加圧処理により、密度を10〜20倍
    にすることを特徴とする、請求項1の製造方法。
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