JPH05285919A - 開口付成形体の泥漿鋳込み成形法 - Google Patents
開口付成形体の泥漿鋳込み成形法Info
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- JPH05285919A JPH05285919A JP8703992A JP8703992A JPH05285919A JP H05285919 A JPH05285919 A JP H05285919A JP 8703992 A JP8703992 A JP 8703992A JP 8703992 A JP8703992 A JP 8703992A JP H05285919 A JPH05285919 A JP H05285919A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B28—WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
- B28B—SHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
- B28B7/00—Moulds; Cores; Mandrels
- B28B7/28—Cores; Mandrels
- B28B7/30—Cores; Mandrels adjustable, collapsible, or expanding
- B28B7/303—Cores; Mandrels adjustable, collapsible, or expanding specially for making undercut recesses or continuous cavities the inner section of which is superior to the section of either of the mouths
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- B28B—SHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
- B28B1/00—Producing shaped prefabricated articles from the material
- B28B1/26—Producing shaped prefabricated articles from the material by slip-casting, i.e. by casting a suspension or dispersion of the material in a liquid-absorbent or porous mould, the liquid being allowed to soak into or pass through the walls of the mould; Moulds therefor ; specially for manufacturing articles starting from a ceramic slip; Moulds therefor
- B28B1/261—Moulds therefor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 成形空間に泥漿を供給して吸液性の成形型の
成形空間面に着肉物を付着させた後、着肉物を離型して
成形体を得る泥漿鋳込み成形法により開口付成形体を成
形する方法であって、該成形型の成形空間面のうち開口
形成予定部に非吸水性の軟質材を取り付け、離型時に該
軟質材を着肉物から抜き去ることにより開口を形成する
ようにした開口付成形体の成形法において、逆テーパ形
状の開口を形成する。 【構成】 成形型11に貫通孔12を設け、内孔に芯材
を挿入した中空筒状の軟質材13を貫通孔12に挿入し
て泥漿16を鋳込む。着肉物の離型に際しては、まず芯
材15を抜き取り、軟質材13を縮径変形させて抜き出
す。 【効果】 逆テーパ形状の開口を形成し得る突出部分1
3Aを有する軟質材13を容易に抜き取ることができ
る。開口17Aの縁部を損傷させることなく着肉物17
を離型できる。
成形空間面に着肉物を付着させた後、着肉物を離型して
成形体を得る泥漿鋳込み成形法により開口付成形体を成
形する方法であって、該成形型の成形空間面のうち開口
形成予定部に非吸水性の軟質材を取り付け、離型時に該
軟質材を着肉物から抜き去ることにより開口を形成する
ようにした開口付成形体の成形法において、逆テーパ形
状の開口を形成する。 【構成】 成形型11に貫通孔12を設け、内孔に芯材
を挿入した中空筒状の軟質材13を貫通孔12に挿入し
て泥漿16を鋳込む。着肉物の離型に際しては、まず芯
材15を抜き取り、軟質材13を縮径変形させて抜き出
す。 【効果】 逆テーパ形状の開口を形成し得る突出部分1
3Aを有する軟質材13を容易に抜き取ることができ
る。開口17Aの縁部を損傷させることなく着肉物17
を離型できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は開口付成形体の泥漿鋳込
み成形法に係り、特にテーパ状の開口を有する成形体を
容易かつ効率的に製造する方法に関する。
み成形法に係り、特にテーパ状の開口を有する成形体を
容易かつ効率的に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】成形型の型内に形成される成形空間へ泥
漿(成形用の粉粒状坏土を泥状にしたもの)を注入し、
泥漿中の水分を成形型中へ浸透させると共に、粉粒状坏
土を当該成形型内面へ着肉させ、しかる後、成形型から
分離して着肉物を取り出すという泥漿鋳込み成形法は、
各種衛生陶器類等を製造する方法として、今日、多用さ
れている。
漿(成形用の粉粒状坏土を泥状にしたもの)を注入し、
泥漿中の水分を成形型中へ浸透させると共に、粉粒状坏
土を当該成形型内面へ着肉させ、しかる後、成形型から
分離して着肉物を取り出すという泥漿鋳込み成形法は、
各種衛生陶器類等を製造する方法として、今日、多用さ
れている。
【0003】従来、この泥漿鋳込み成形法により、水洗
トイレのロータンクやロータンクの蓋等のように、開口
を有する成形体を製造する場合には、例えば、上型と下
型との間の成形空間に泥漿を供給して着肉させ、この着
肉物を離型して、まず開口のない成形体を成形した後、
この成形体の開口形成部を作業員の手作業により切り抜
いて開口を形成する方法が行なわれている。
トイレのロータンクやロータンクの蓋等のように、開口
を有する成形体を製造する場合には、例えば、上型と下
型との間の成形空間に泥漿を供給して着肉させ、この着
肉物を離型して、まず開口のない成形体を成形した後、
この成形体の開口形成部を作業員の手作業により切り抜
いて開口を形成する方法が行なわれている。
【0004】上記従来の方法では、 泥漿鋳込み成形後、煩雑な開口の切り抜き作業が必
要とされ、作業工数が多く、製造効率が低い。 切り抜き作業時に成形体に亀裂や欠けが生じるおそ
れがあり、製品の歩留りが悪い。 作業員の手作業によるため、開口位置が所定位置か
らずれるおそれがあり、精度良く開口を形成することが
難しい。 熟練した作業員を必要とする。 等の欠点があった。
要とされ、作業工数が多く、製造効率が低い。 切り抜き作業時に成形体に亀裂や欠けが生じるおそ
れがあり、製品の歩留りが悪い。 作業員の手作業によるため、開口位置が所定位置か
らずれるおそれがあり、精度良く開口を形成することが
難しい。 熟練した作業員を必要とする。 等の欠点があった。
【0005】上記従来の問題点を解決し、開口を有する
成形体を泥漿鋳込み成形法により容易かつ効率的に製造
することができる方法として、本出願人は先に、第5図
に示す如く、少なくとも一方の成形型(第5図では上型
1)の開口形成予定部に軟質材4を取り付け、該軟質材
4を他方の成形型又は他方の成形型に取り付けられた軟
質材(第5図では下型2)に密着させ、その後、泥漿3
を供給する開口付成形体の泥漿鋳込み成形法を特許出願
した(特願平1−178622号。以下「先願」とい
う。)。
成形体を泥漿鋳込み成形法により容易かつ効率的に製造
することができる方法として、本出願人は先に、第5図
に示す如く、少なくとも一方の成形型(第5図では上型
1)の開口形成予定部に軟質材4を取り付け、該軟質材
4を他方の成形型又は他方の成形型に取り付けられた軟
質材(第5図では下型2)に密着させ、その後、泥漿3
を供給する開口付成形体の泥漿鋳込み成形法を特許出願
した(特願平1−178622号。以下「先願」とい
う。)。
【0006】この先願の方法によれば、成形型の開口形
成予定部に取り付けられた軟質材4により、この軟質材
4以外の部分の成形空間に着肉がなされるため、この軟
質材4の部分に開口が形成された成形体が成形される。
成予定部に取り付けられた軟質材4により、この軟質材
4以外の部分の成形空間に着肉がなされるため、この軟
質材4の部分に開口が形成された成形体が成形される。
【0007】ところで、泥漿鋳込み法の一つとして、成
形型内に泥漿を供給し、ある程度着肉させた後、残余の
泥漿を排出し、次いでこの状態に保持して着肉物の水分
を成形型に移行させた後、着肉物を成形型から離型させ
る排泥鋳込み法も広く採用されている。この排泥鋳込み
法で開口付きの成形体を成形するには、第6図の如く、
シリコン等の軟質材4を成形型1Aに取り付けておけば
良い。なお、第6図の3Aは成形型1Aへの着肉物を示
す。
形型内に泥漿を供給し、ある程度着肉させた後、残余の
泥漿を排出し、次いでこの状態に保持して着肉物の水分
を成形型に移行させた後、着肉物を成形型から離型させ
る排泥鋳込み法も広く採用されている。この排泥鋳込み
法で開口付きの成形体を成形するには、第6図の如く、
シリコン等の軟質材4を成形型1Aに取り付けておけば
良い。なお、第6図の3Aは成形型1Aへの着肉物を示
す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような開口をテー
パ形状に形成することが必要とされる場合がある。例え
ば、小便器の給水穴にあっては、配管の接続のために、
成形体の内部空間に向けて拡径するテーパ形状の開口を
設ける必要がある。
パ形状に形成することが必要とされる場合がある。例え
ば、小便器の給水穴にあっては、配管の接続のために、
成形体の内部空間に向けて拡径するテーパ形状の開口を
設ける必要がある。
【0009】このようなテーパ形状の開口を形成するた
めには、第7図に示す如く、成形型1にテーパ形状の軟
質材4Aを設けて泥漿3を鋳込む方法が考えられる。
めには、第7図に示す如く、成形型1にテーパ形状の軟
質材4Aを設けて泥漿3を鋳込む方法が考えられる。
【0010】しかし、この方法では、常に軟質材を取り
付けた成形型側へ向けて拡径するテーパ形状の開孔しか
形成することができない。例えば第7図において、成形
型1Aに向けて縮径する開口を形成することはできな
い。これは、成形型1Aに向って縮径する開口を形成す
るべく、第8図に示す如く、成形型1Aに向って縮径す
る(即ち、突出方向先端側が拡径する)軟質材4Bを設
けて泥漿3を鋳込むと、着肉物3Aを離型する際、軟質
材4Bが着肉物3Aの開口縁部に引掛ってしまい、離型
することができないためである。
付けた成形型側へ向けて拡径するテーパ形状の開孔しか
形成することができない。例えば第7図において、成形
型1Aに向けて縮径する開口を形成することはできな
い。これは、成形型1Aに向って縮径する開口を形成す
るべく、第8図に示す如く、成形型1Aに向って縮径す
る(即ち、突出方向先端側が拡径する)軟質材4Bを設
けて泥漿3を鋳込むと、着肉物3Aを離型する際、軟質
材4Bが着肉物3Aの開口縁部に引掛ってしまい、離型
することができないためである。
【0011】本発明は上記従来の問題点を解決し、軟質
材を成形型の開口形成予定部に取り付けて泥漿鋳込み成
形する開口付成形体の泥漿鋳込み成形法において、軟質
材を取り付けた成形型側に向けて縮径するテーパ形状
(逆テーパ形状)の開口を形成することができる開口付
成形体の泥漿鋳込み成形法を提供することを目的とす
る。
材を成形型の開口形成予定部に取り付けて泥漿鋳込み成
形する開口付成形体の泥漿鋳込み成形法において、軟質
材を取り付けた成形型側に向けて縮径するテーパ形状
(逆テーパ形状)の開口を形成することができる開口付
成形体の泥漿鋳込み成形法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、成形空
間に泥漿を供給して吸液性の成形型の成形空間面に着肉
物を付着させた後、着肉物を離型して成形体を得る泥漿
鋳込み成形法により開口付成形体を成形する方法であっ
て、該成形型の成形空間面のうち開口形成予定部に非吸
水性の軟質材を取り付け、離型時に該軟質材を着肉物か
ら抜き去ることにより開口を形成するようにした開口付
成形体の成形法である。
間に泥漿を供給して吸液性の成形型の成形空間面に着肉
物を付着させた後、着肉物を離型して成形体を得る泥漿
鋳込み成形法により開口付成形体を成形する方法であっ
て、該成形型の成形空間面のうち開口形成予定部に非吸
水性の軟質材を取り付け、離型時に該軟質材を着肉物か
ら抜き去ることにより開口を形成するようにした開口付
成形体の成形法である。
【0013】請求項1の開口付成形体の泥漿鋳込み成形
法は、上記方法において、前記成形型には、前記軟質材
を取り付ける箇所に貫通孔が設けられ、該貫通孔に前記
軟質材が挿入されており、該軟質材は中空筒状であると
共に、該成形型から前記成形空間内に突き出た突出部分
は、突出方向先端側が拡径する逆テーパ形状であり、該
軟質材の内孔に芯材が挿抜自在に挿入されており、成形
の間は該芯材を該内孔に挿入し、前記軟質材の前記突出
部分をして前記逆テーパ形状に維持せしめ、前記着肉物
を離型させるに際しては、該芯材を後退させて該突出部
分を縮径変形させるようにしたことを特徴とする。
法は、上記方法において、前記成形型には、前記軟質材
を取り付ける箇所に貫通孔が設けられ、該貫通孔に前記
軟質材が挿入されており、該軟質材は中空筒状であると
共に、該成形型から前記成形空間内に突き出た突出部分
は、突出方向先端側が拡径する逆テーパ形状であり、該
軟質材の内孔に芯材が挿抜自在に挿入されており、成形
の間は該芯材を該内孔に挿入し、前記軟質材の前記突出
部分をして前記逆テーパ形状に維持せしめ、前記着肉物
を離型させるに際しては、該芯材を後退させて該突出部
分を縮径変形させるようにしたことを特徴とする。
【0014】請求項2の方法は、前記方法において、前
記成形型には、前記軟質材を取り付ける箇所に貫通孔が
設けられ、該貫通孔に前記軟質材が挿入されており、該
軟質材は、該貫通孔の挿入方向に延在する細条体を束ね
たものであると共に、細条体のうちの少なくとも一本は
軟質材の中心部に外周面から離隔した状態にて配置され
ており、該軟質材のうち、前記成形型から前記成形空間
内に突き出た突出部分は、突出方向先端側が拡径する逆
テーパ形状であり、前記着肉物を離型させるに際して
は、前記軟質材の中心部に位置する細条体を後退させ、
該軟質材の外周部に位置する細条体の突出部分を中心側
に退動変形させるようにしたことを特徴とする。
記成形型には、前記軟質材を取り付ける箇所に貫通孔が
設けられ、該貫通孔に前記軟質材が挿入されており、該
軟質材は、該貫通孔の挿入方向に延在する細条体を束ね
たものであると共に、細条体のうちの少なくとも一本は
軟質材の中心部に外周面から離隔した状態にて配置され
ており、該軟質材のうち、前記成形型から前記成形空間
内に突き出た突出部分は、突出方向先端側が拡径する逆
テーパ形状であり、前記着肉物を離型させるに際して
は、前記軟質材の中心部に位置する細条体を後退させ、
該軟質材の外周部に位置する細条体の突出部分を中心側
に退動変形させるようにしたことを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明の方法においては、軟質材のうち、成形
型から成形空間内に突き出た突出部分は、突出方向先端
側が拡径する逆テーパ形状であることから、泥漿鋳込み
成形によりこの軟質材の逆テーパ形状に倣う逆テーパ形
状の開孔を形成することができる。
型から成形空間内に突き出た突出部分は、突出方向先端
側が拡径する逆テーパ形状であることから、泥漿鋳込み
成形によりこの軟質材の逆テーパ形状に倣う逆テーパ形
状の開孔を形成することができる。
【0016】請求項1の方法において、着肉物を離型さ
せるに際しては、中空筒状の軟質材の内孔に挿入されて
いる芯材を後退させて、逆テーパ形状を成形空間突出部
分を縮径変形させることにより、容易に着肉物を離型さ
せることができる。
せるに際しては、中空筒状の軟質材の内孔に挿入されて
いる芯材を後退させて、逆テーパ形状を成形空間突出部
分を縮径変形させることにより、容易に着肉物を離型さ
せることができる。
【0017】請求項2の方法において、着肉物を離型さ
せるに際しては、軟質材を構成する複数の細条体のう
ち、中心部に位置する細条体を後退させ、当該部分に空
間を形成し、その後、外周部に位置する細条体を、その
突出部分を中心の空間側に退動変形させることにより抜
き取ることにより、容易に着肉物を離型させることがで
きる。
せるに際しては、軟質材を構成する複数の細条体のう
ち、中心部に位置する細条体を後退させ、当該部分に空
間を形成し、その後、外周部に位置する細条体を、その
突出部分を中心の空間側に退動変形させることにより抜
き取ることにより、容易に着肉物を離型させることがで
きる。
【0018】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0019】第1図は本発明の請求項1の一実施方法を
示す要部拡大断面図、第2図は第1図の方法で使用され
る軟質材の斜視図である。第3図は本発明の請求項2の
方法で使用される軟質材の斜視図、第4図は、この軟質
材を用いる請求項2の一実施方法を示す要部拡大断面図
である。
示す要部拡大断面図、第2図は第1図の方法で使用され
る軟質材の斜視図である。第3図は本発明の請求項2の
方法で使用される軟質材の斜視図、第4図は、この軟質
材を用いる請求項2の一実施方法を示す要部拡大断面図
である。
【0020】本発明の方法は、基本的には、先願の方法
と同様に、吸液性の成形型の成形空間面のうち開口形成
予定部に非吸水性の軟質材を取り付け、この成形空間に
泥漿を供給して成形型の成形空間面に着肉物を付着させ
た後、着肉物を離型して成形体を得る際に、該軟質材を
着肉物から抜き去ることにより開口を形成して、開口付
成形体を成形する方法である。
と同様に、吸液性の成形型の成形空間面のうち開口形成
予定部に非吸水性の軟質材を取り付け、この成形空間に
泥漿を供給して成形型の成形空間面に着肉物を付着させ
た後、着肉物を離型して成形体を得る際に、該軟質材を
着肉物から抜き去ることにより開口を形成して、開口付
成形体を成形する方法である。
【0021】第1図〜第4図に示す如く、成形型11の
軟質材13,14の取り付け箇所に貫通孔11Aを設
け、この貫通孔11Aに軟質材13,14を挿入する。
軟質材13,14は、成形型11から成形空間内に突き
出た突出部分13A,14Aが、突出方向先端側に向っ
て拡径する逆テーパ形状とされている。
軟質材13,14の取り付け箇所に貫通孔11Aを設
け、この貫通孔11Aに軟質材13,14を挿入する。
軟質材13,14は、成形型11から成形空間内に突き
出た突出部分13A,14Aが、突出方向先端側に向っ
て拡径する逆テーパ形状とされている。
【0022】請求項1の方法においては、第2図及び第
1図(a)に示す如く、中空筒状の軟質材13の内孔に
芯材15を挿入した状態で泥漿を成形型11,12間の
成形空間内に供給する。これにより、軟質材13は、突
出部分13Aの逆テーパ形状を維持し、この逆テーパ形
状に倣う逆テーパ形状の開口17Aを有した着肉物17
が形成される。
1図(a)に示す如く、中空筒状の軟質材13の内孔に
芯材15を挿入した状態で泥漿を成形型11,12間の
成形空間内に供給する。これにより、軟質材13は、突
出部分13Aの逆テーパ形状を維持し、この逆テーパ形
状に倣う逆テーパ形状の開口17Aを有した着肉物17
が形成される。
【0023】着肉物17を離型するに際しては、まず、
芯材15を引き抜き、その後軟質材13を抜き取る。こ
の場合、中空筒状の軟質材13は、容易にその突出部分
13Aが第2図(b)に示す如く縮径変形するため、成
形型11の貫通孔11Aから抜き取ることができる。
芯材15を引き抜き、その後軟質材13を抜き取る。こ
の場合、中空筒状の軟質材13は、容易にその突出部分
13Aが第2図(b)に示す如く縮径変形するため、成
形型11の貫通孔11Aから抜き取ることができる。
【0024】なお、ここで使用される芯材15として
は、軟質材13の内孔13Aに挿入した際に、その突出
部分の逆テーパ形状を十分に維持できる程度の剛性を有
するものであれば良く、例えば、鉄等の金属製芯材等を
用いることができる。
は、軟質材13の内孔13Aに挿入した際に、その突出
部分の逆テーパ形状を十分に維持できる程度の剛性を有
するものであれば良く、例えば、鉄等の金属製芯材等を
用いることができる。
【0025】また、この芯材の形状は円柱状、角柱状或
いは中空円柱状等いずれの形状であってもよいが、抜き
易さの点からは円柱状であることが好ましい。
いは中空円柱状等いずれの形状であってもよいが、抜き
易さの点からは円柱状であることが好ましい。
【0026】また、軟質材13は、着肉物17にエグレ
等の傷を付けることがないよう、着肉物17よりも軟質
であることが重要であり、その材質には特に制限はない
が、通常の場合、シリコンゴム等のような軟質材が用い
られる。
等の傷を付けることがないよう、着肉物17よりも軟質
であることが重要であり、その材質には特に制限はない
が、通常の場合、シリコンゴム等のような軟質材が用い
られる。
【0027】なお、第1,2図において、芯材15は軟
質材13より若干上方に突出しているが、この部分は面
一であっても良い。ただし、図示の如く、芯材15を軟
質材13より突出させることにより、芯材15の抜き取
りが容易となり、好ましい。
質材13より若干上方に突出しているが、この部分は面
一であっても良い。ただし、図示の如く、芯材15を軟
質材13より突出させることにより、芯材15の抜き取
りが容易となり、好ましい。
【0028】請求項2の方法においては、第3図に示す
如く、貫通孔の挿入方向に延在する複数(本実施例にお
いては9個)細条体14a,14b,14c,14d,
14e,14f,14g,14h,14iを束ねた軟質
材14を用いる。
如く、貫通孔の挿入方向に延在する複数(本実施例にお
いては9個)細条体14a,14b,14c,14d,
14e,14f,14g,14h,14iを束ねた軟質
材14を用いる。
【0029】これらの細条体14a〜14iのうち、細
条体14aは軟質材14の中心部にあり、軟質材14の
外周面からは離隔した状態で配置されている。
条体14aは軟質材14の中心部にあり、軟質材14の
外周面からは離隔した状態で配置されている。
【0030】このような軟質材14を用いて成形を行な
うには、成形型11の貫通孔11Aに軟質材14を挿入
して、第4図(a)に示す如く、成形型11,12間の
成形空間内に泥漿を供給する。これにより、軟質材14
の逆テーパ形状に倣う逆テーパ形状の開口17Aを有し
た着肉物17が形成される。
うには、成形型11の貫通孔11Aに軟質材14を挿入
して、第4図(a)に示す如く、成形型11,12間の
成形空間内に泥漿を供給する。これにより、軟質材14
の逆テーパ形状に倣う逆テーパ形状の開口17Aを有し
た着肉物17が形成される。
【0031】着肉物17を離型するに際しては、まず、
第4図(b)に示す如く、細条体14aを引き抜き、細
条体14aが存在していた部分に空間18を設け、その
後、細条体14bをこの空間18側へ寄せながら、貫通
孔11Aより上方へ抜き取る。次いで、順次細条体14
c〜14iを抜き取る。
第4図(b)に示す如く、細条体14aを引き抜き、細
条体14aが存在していた部分に空間18を設け、その
後、細条体14bをこの空間18側へ寄せながら、貫通
孔11Aより上方へ抜き取る。次いで、順次細条体14
c〜14iを抜き取る。
【0032】この請求項2の方法において、軟質材14
の外周部を構成する細条体14b〜14iは、着肉物1
7にエグレ等の傷を付けることがないよう、着肉物17
より軟質であることが重要であり、その材質には特に制
限はないが、通常の場合、シリコンゴム等の軟質材が用
いられる。
の外周部を構成する細条体14b〜14iは、着肉物1
7にエグレ等の傷を付けることがないよう、着肉物17
より軟質であることが重要であり、その材質には特に制
限はないが、通常の場合、シリコンゴム等の軟質材が用
いられる。
【0033】一方、軟質材14の中心部の細条体14a
は、周囲の細条体14b〜14iよりも硬度の高い物質
とするのが好ましく、例えば、金属等で構成しても良
い。
は、周囲の細条体14b〜14iよりも硬度の高い物質
とするのが好ましく、例えば、金属等で構成しても良
い。
【0034】この軟質材14の細条体の形状や数等には
特に制限はなく、例えば、中心部の細条体については円
柱形状とすることもできる。
特に制限はなく、例えば、中心部の細条体については円
柱形状とすることもできる。
【0035】なお、請求項1,2の方法において、芯材
又は中心部の細条体の抜き取りを容易にするために、こ
れらの外周面にグリース等を塗っておくこともできる。
又は中心部の細条体の抜き取りを容易にするために、こ
れらの外周面にグリース等を塗っておくこともできる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の請求項1,
2の開口付成形体の泥漿鋳込み成形法によれば、軟質材
を取り付けた成形型を用いて、泥漿鋳込み成形により、
開口を有する成形体を成形する方法において、逆テーパ
形状の開口を有した成形体を成形することが可能とされ
る。この成形体は、その開口縁部に損傷が全くなく、仕
上り精度が良い。
2の開口付成形体の泥漿鋳込み成形法によれば、軟質材
を取り付けた成形型を用いて、泥漿鋳込み成形により、
開口を有する成形体を成形する方法において、逆テーパ
形状の開口を有した成形体を成形することが可能とされ
る。この成形体は、その開口縁部に損傷が全くなく、仕
上り精度が良い。
【図1】本発明の請求項1の開口付成形体の泥漿鋳込み
成形法の一実施方法を示す要部拡大断面図である。
成形法の一実施方法を示す要部拡大断面図である。
【図2】本発明の請求項1の開口付成形体の泥漿鋳込み
成形法で使用される軟質材の斜視図である。
成形法で使用される軟質材の斜視図である。
【図3】本発明の請求項2の開口付成形体の泥漿鋳込み
成形法で使用される軟質材の斜視図である。
成形法で使用される軟質材の斜視図である。
【図4】本発明の請求項2の開口付成形体の泥漿鋳込み
成形法の一実施方法を示す要部拡大断面図である。
成形法の一実施方法を示す要部拡大断面図である。
【図5】先願の開口付成形体の泥漿鋳込み成形法の一実
施方法を示す断面図である。
施方法を示す断面図である。
【図6】先願の開口付成形体の泥漿鋳込み成形法の一実
施方法を示す断面図である。
施方法を示す断面図である。
【図7】テーパ形状の開孔の形成例を示す断面図であ
る。
る。
【図8】逆テーパ形状の開孔の形成例を示す断面図であ
る。
る。
11,12 成形型 11A 貫通孔 13,14 軟質材 13A,14A 突出部分 14a,14b,14c,14d,14e,14f,1
4g,14h,14i細条体 15 芯材 17 着肉物 17A 開口
4g,14h,14i細条体 15 芯材 17 着肉物 17A 開口
Claims (2)
- 【請求項1】 成形空間に泥漿を供給して吸液性の成形
型の成形空間面に着肉物を付着させた後、着肉物を離型
して成形体を得る泥漿鋳込み成形法により開口付成形体
を成形する方法であって、 該成形型の成形空間面のうち開口形成予定部に非吸水性
の軟質材を取り付け、離型時に該軟質材を着肉物から抜
き去ることにより開口を形成するようにした開口付成形
体の成形法において、 前記成形型には、前記軟質材を取り付ける箇所に貫通孔
が設けられ、該貫通孔に前記軟質材が挿入されており、 該軟質材は中空筒状であると共に、該成形型から前記成
形空間内に突き出た突出部分は、突出方向先端側が拡径
する逆テーパ形状であり、 該軟質材の内孔に芯材が挿抜自在に挿入されており、成
形の間は該芯材を該内孔に挿入し、前記軟質材の前記突
出部分をして前記逆テーパ形状に維持せしめ、 前記着肉物を離型させるに際しては、該芯材を後退させ
て該突出部分を縮径変形させるようにしたことを特徴と
する開口付成形体の泥漿鋳込み成形法。 - 【請求項2】 成形空間に泥漿を供給して吸液性の成形
型の成形空間面に着肉物を付着させた後、着肉物を離型
して成形体を得る泥漿鋳込み成形法により開口付成形体
を成形する方法であって、 該成形型の成形空間面のうち開口形成予定部に非吸水性
の軟質材を取り付け、離型時に該軟質材を着肉物から抜
き去ることにより開口を形成するようにした開口付成形
体の成形法において、 前記成形型には、前記軟質材を取り付ける箇所に貫通孔
が設けられ、該貫通孔に前記軟質材が挿入されており、 該軟質材は、該貫通孔の挿入方向に延在する細条体を束
ねたものであると共に、細条体のうちの少なくとも一本
は軟質材の中心部に外周面から離隔した状態にて配置さ
れており、 該軟質材のうち、前記成形型から前記成形空間内に突き
出た突出部分は、突出方向先端側が拡径する逆テーパ形
状であり、 前記着肉物を離型させるに際しては、前記軟質材の中心
部に位置する細条体を後退させ、該軟質材の外周部に位
置する細条体の突出部分を中心側に退動変形させるよう
にしたことを特徴とする開口付成形体の泥漿鋳込み成形
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8703992A JPH05285919A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 開口付成形体の泥漿鋳込み成形法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8703992A JPH05285919A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 開口付成形体の泥漿鋳込み成形法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05285919A true JPH05285919A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=13903811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8703992A Pending JPH05285919A (ja) | 1992-04-08 | 1992-04-08 | 開口付成形体の泥漿鋳込み成形法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05285919A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1281493A1 (en) * | 2001-08-03 | 2003-02-05 | SACMI COOPERATIVA MECCANICI IMOLA S.c.r.l. | A device for automatically producing an opening or cavity in the side of a ceramic product during moulding in a mould |
CN105082332A (zh) * | 2015-09-05 | 2015-11-25 | 周述文 | 瓷砖背面燕尾槽的制作方法和制作设备 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62141940A (ja) * | 1985-12-16 | 1987-06-25 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | ゼネレ−タ−取付け構造 |
JPH01122405A (ja) * | 1987-11-06 | 1989-05-15 | Toyota Motor Corp | 泥しょう鋳込成形法 |
JPH0494903A (ja) * | 1990-08-10 | 1992-03-27 | Noritake Co Ltd | 陶磁器の鋳込み成形方法及び成形型 |
JPH0499603A (ja) * | 1990-08-18 | 1992-03-31 | Noritake Co Ltd | 飾り用の透かし穴を有する陶磁器の鋳込み成形方法及び成形型 |
-
1992
- 1992-04-08 JP JP8703992A patent/JPH05285919A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62141940A (ja) * | 1985-12-16 | 1987-06-25 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | ゼネレ−タ−取付け構造 |
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JPH0499603A (ja) * | 1990-08-18 | 1992-03-31 | Noritake Co Ltd | 飾り用の透かし穴を有する陶磁器の鋳込み成形方法及び成形型 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1281493A1 (en) * | 2001-08-03 | 2003-02-05 | SACMI COOPERATIVA MECCANICI IMOLA S.c.r.l. | A device for automatically producing an opening or cavity in the side of a ceramic product during moulding in a mould |
US6761555B2 (en) | 2001-08-03 | 2004-07-13 | Sacmi Cooperativa Meccanici Imola Soc. Coop. A R.L. | Device for automatically producing an opening or cavity in the side of a ceramic product during molding in a mould |
CN105082332A (zh) * | 2015-09-05 | 2015-11-25 | 周述文 | 瓷砖背面燕尾槽的制作方法和制作设备 |
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