JPH05285845A - 電着砥石およびその製造方法 - Google Patents

電着砥石およびその製造方法

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JPH05285845A
JPH05285845A JP8411192A JP8411192A JPH05285845A JP H05285845 A JPH05285845 A JP H05285845A JP 8411192 A JP8411192 A JP 8411192A JP 8411192 A JP8411192 A JP 8411192A JP H05285845 A JPH05285845 A JP H05285845A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 個々の超砥粒の過剰な食い込みを防ぎ、研削
抵抗を低減して切れ味を向上する一方、高い砥粒保持力
を確保して、長寿命を得る。 【構成】 台金10と、その砥粒層形成面10Aに形成
されたNi−S系合金からなる下地めっき層12と、こ
の下地めっき層12上に形成された電着砥粒層14とを
有する。電着砥粒層14は、下地めっき層12上に順次
形成されたNi−Co系合金層16およびNi−P系合
金層18により、超砥粒20を下地めっき層12上に単
層状に固定したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種研削や切断に使用
される電着砥石およびその製造方法に係わり、特に、砥
石寿命を延長するとともに切れ味を高めるための改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電着砥石は、台金の砥粒層形成
面に、ダイヤモンドまたはCBN等の超砥粒を、電解め
っきで形成されるNiめっき相により単層状に固着させ
たものであるが、 砥粒層形成面の形状や砥粒の粒度ばらつき、砥粒分
布の不均一等により、金属めっき相の厚さが不均等にな
りやすい、 電解めっきにより得られるNiめっき相は軟質であ
る、等の理由により、砥粒保持力が小さく、砥粒が比較
的早期に脱落して寿命が短いという欠点を有している。
【0003】この欠点を改善するため、例えば特開昭6
3−221977号公報には、図2に示すような電着砥
石が提案されており、この砥石は次の工程を経て作成さ
れる。 まず、台金1の砥粒層形成面1Aに電解めっき
によりNi下地めっき層2を形成し、その上に超砥粒3
を分散しつつ電解めっきによりNi担持相4を析出させ
て超砥粒3を仮固定する。
【0004】次いで、無電解めっきを施してこれら仮固
定された超砥粒3の間にNi−P系合金層5を析出さ
せ、超砥粒3を所定の深さまで埋め込み、さらに熱処理
を施してNi−P系合金層5を硬質化させる。
【0005】この電着砥石によれば、超砥粒3を保持す
る金属めっき相4,5全体の厚さが均一になり、砥粒保
持力のばらつきが是正できるうえ、熱処理によってNi
−P系合金相5が硬化するから、砥粒保持力が全体的に
向上して無駄な砥粒脱落が減り、砥石寿命が延長でき
る。
【0006】また、特開昭63−221978号公報に
は、前記Ni下地めっき層2とNi担持相4との間に、
Ni−P系合金からなる第2の下地相を形成する構成が
開示されている。この場合には、熱処理により硬質化し
た第2の下地相によって超砥粒3の下端を支持するか
ら、切込みに対する砥粒保持力がいっそう向上できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者ら
が前記2種の電着砥石を試作し、研削試験を行ったとこ
ろ、次のような問題が判明した。すなわち、これらの砥
石は、通常の電着砥石に比して確かに砥粒保持力が高く
長寿命であるが、その反面、個々の超砥粒が被削材に切
込む時に、各超砥粒にかかる衝撃が大きい。特に、相対
的に突出量の大きい超砥粒に荷重が集中し、これらが摩
耗あるいは破砕する傾向があり、強固な砥粒保持力の割
には切れ味が持続しないのである。
【0008】また、局部的に過剰な切込みが生じるため
に研削抵抗が大きく、比較的大きな砥石駆動力が必要
で、発熱量も大きい。さらに、硬脆材料を研削する際に
は、局部的かつ過剰な切込みにより被削材表面にチッピ
ングが発生しやすく、仕上げ面粗さが向上しにくい欠点
も有している。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するためになされたもので、まず本発明の電着砥石は、
台金と、その砥粒層形成面に形成されたNi−S系合金
からなる下地めっき層と、この下地めっき層上に形成さ
れた電着砥粒層とを有し、この電着砥粒層は、前記下地
めっき層上に順次形成されたNi−Co系合金層および
Ni−P系合金層により、超砥粒を前記下地めっき層上
に単層状に固定したものであることを特徴とする。
【0010】一方、本発明の電着砥石の製造方法は、台
金の砥粒層形成面にNi−S系合金からなる下地めっき
層を形成した後、電解めっき浴内で前記下地めっき層上
に超砥粒を分散させつつ下地めっき層上にNi−Co系
合金を析出させて超砥粒を仮固定し、さらに無電解めっ
き浴中でNi−Co系合金層上にNi−P系合金層を形
成することにより、超砥粒を下地めっき層上に単層状に
固定して電着砥粒層を形成することを特徴としている。
なお、電着砥粒層を形成した後、300〜500℃の熱
処理を施すことによりNi−P系合金層を硬化させるこ
とが望ましい。
【0011】
【作用】本発明の電着砥石では、個々の超砥粒の下端が
Ni−S系合金からなる下地めっき層で支持されてお
り、このNi−S系合金は熱処理により大幅に軟質化し
クッション性に優れるため、研削時に個々の超砥粒に対
し荷重がかかるとその荷重に応じて超砥粒が後退し、切
込み時の衝撃が緩和できる。したがって、超砥粒の突出
量にばらつきがあっても、各超砥粒の切込み量を平均化
する作用が得られ、局部的な深切込みを防いで研削抵抗
が低減でき、硬脆材料の研削時にもチッピングが生じに
くい。
【0012】このような緩衝効果が得られるにも係わら
ず、各超砥粒の側面全周は、硬質なNi−P系合金層お
よびNi−Co系合金層によって支持されているため、
無駄な砥粒脱落を防ぐに十分な砥粒保持力が確保でき、
長寿命である。
【0013】
【実施例】図1は、本発明に係わる電着砥石の一実施例
を示す断面拡大図である。図中符号10は少なくともそ
の表面が導電体で形成された台金で、この台金10の砥
粒層形成面10Aには、Ni−S系合金からなる下地め
っき層12が形成され、さらに下地めっき層12上に電
着砥粒層14が形成されている。
【0014】電着砥粒層14は、下地めっき層12上に
順次形成されたNi−Co系合金層16およびNi−P
系合金層18により、超砥粒20を下地めっき層12の
表面に沿って単層状に固定したものである。台金10の
形状は限定されず、カップ型,ホイール型,総型など従
来使用されているいかなる形状の台金でもよい。また、
砥粒層形成面10Aさえ導電体で構成されていれば、内
部は非導電体であってもよい。
【0015】下地めっき層12の厚さは1〜10μmが
好ましい。1μm未満ではクッション性が不十分になる
とともに台金10への密着性が悪化する。また、10μ
mより大では、下地めっき層12のクッション性が高く
なり過ぎ、下地めっき層12による砥粒の支持力が低下
し、研削負荷が増大すると砥粒が下地めっき層中にくい
込むため、研削能力が低下するおそれがある。因みに下
地めっき層12は、めっき直後ではビッカース硬さが5
00〜650程度であるが、300℃以上で熱処理する
とビッカース硬さは200以下となる。
【0016】Ni−Co系合金層16の厚さは、超砥粒
20の平均粒径の1/5以下であることが望ましい。平
均粒径の1/5より大であると、砥粒保持力の大半を担
うNi−P系合金層18の厚さが相対的に減少するた
め、全体としての砥粒保持力が低下し、砥粒脱落が多く
なる。
【0017】Ni−Co系合金層16中のCo含有量は
10〜60wt%であることが望ましい。10wt%未
満では、耐熱性、耐疲労性が低下して砥粒保持力が低下
する一方、60wt%より大ではCoが高価であるから
コストが高くつく。Ni−Co系合金層16およびNi
−P系合金層18の合計厚さは、超砥粒20の平均粒径
の1/5〜4/5倍であることが望ましい。1/5倍未
満では砥粒保持力が低下し、4/5倍より大では超砥粒
20の突出量が小さく切れ味が悪くなる。
【0018】次に、上記電着砥石の製造方法の一実施例
を説明する。この方法ではまず、台金10の砥粒層形成
面10Aを除く部分にマスキングを施したうえ、台金1
0を電解めっき槽にセットし、砥粒層形成面10AにN
i−S系合金からなる下地めっき層12を形成する。
【0019】Ni−S系合金を析出させるには、Sを含
む有機化合物を含むNiめっき液を使用すればよく、そ
の種の有機化合物としては、例えばサッカリンNa,m
−ベンゼンスルフォン酸Na,ナフタリン−1,3,6
−トリスルフォン酸Na等が挙げられる。含イオウ有機
化合物がめっき中に存在すると、Ni−S系めっき皮膜
は圧縮反応を示し、密着性が向上するとともに、Ni−
S系めっき皮膜は平滑性に優れるため、砥粒の固定のた
めの位置決め精度が向上する。
【0020】次に、別の電解めっき浴内で下地めっき層
12上に、超砥粒20を分散させつつNi−Co系合金
層16を析出させて超砥粒20を単層状に仮固定する。
ここで使用するNiめっき液には、スルファミン酸C
o,塩化Co,臭化Co等のCo塩を添加しておけばよ
い。
【0021】次に、砥粒の仮固定が完了した台金10を
無電解めっき浴に浸漬し、Ni−Co系合金層16上に
Ni−P系合金層18を形成して、超砥粒20を所定の
深さまで埋め込み、電着砥粒層14を形成する。
【0022】電着砥粒層14を形成した後、砥石を洗浄
してこれに300〜500℃の熱処理を施す。すると、
Ni−P系合金層18中のPが析出し、Ni−P系合金
層18が1000Hv程度にまで硬化する。熱処理温度
が300℃未満ではNi−P系合金層18が十分に効果
せず、500℃より高いとNi−P系合金層18が再結
晶し軟質化してしまい、砥粒保持力が低下する。
【0023】なお、Ni−Co系合金層16の硬度は、
析出状態でHv525、熱処理後(400℃以下)でH
v300〜400であり、従来のNiめっき層が熱処理
後にHv200以下まで低下するのに比べ、硬度が高
い。
【0024】前記構成からなる電着砥石によれば、個々
の超砥粒20の下端がNi−S系合金からなる下地めっ
き層12で支持されており、このNi−S系合金は軟質
でクッション性に優れているため、研削時に個々の超砥
粒20に対し荷重がかかるとその荷重に応じて超砥粒2
0が後退し、切込み時の衝撃が緩和できる。したがっ
て、超砥粒20の突出量にばらつきがあっても、各超砥
粒20の切込み量が平均化され、局部的な深切込みを防
いで研削抵抗が低減でき、硬脆材料の研削時にもチッピ
ングが生じにくく、仕上げ面粗さが良好になる。
【0025】また、このような緩衝効果が得られるにも
係わらず、各超砥粒20の側面は、硬質なNi−P系合
金層18およびNi−Co系合金層16によって支持さ
れており、研削時に超砥粒20にかかる水平方向の衝撃
に対する保持強度は高く、無駄な砥粒脱落を防ぐに十分
な砥粒保持力が確保でき、長寿命が得られる。一方、前
記の製造方法によれば、上記のように優れた砥石を容易
に製造することが可能である。
【0026】
【実験例】次に、実験例を挙げて本発明の効果を実証す
る。 (実験例1)外径150mm×内径50.8mm×厚さ
7mmの1A1ストレート型の台金の砥粒層形成面を除
く部分にマスキングを施し、台金1を下記組成からなる
電解めっき浴に浸漬し、砥粒層形成面にNi−S系合金
からなる下地めっき層を4μmの厚さに形成した。こう
して形成された下地めっき層のS含有量は0.9wt%
だった。
【0027】下地めっき層用の電解めっき浴 硫酸ニッケル:240g/l 塩化ニッケル:40g/l ホウ酸:30g/l ナフタレン1,5ジスルフォン酸Na:6g/l pH:4.0 温度:40℃
【0028】次に、下記組成からなる電解めっき浴内
で、下地めっき層上にNi−Co系合金層を10μmの
厚さに析出させ、超砥粒を単層状に仮固定した。このN
i−Co系合金層の組成はCo含有率が30wt%とな
った。
【0029】Ni−Co系合金層用の電解めっき浴 スルファミン酸Ni:450g/l ホウ酸:30g/l 塩化Ni:10g/l 光沢剤:少量 スルファミン酸Co:8g/l ダイヤモンド砥粒:10g/l(粒径#80/100=
150〜180μm) pH:4.0 温度:50℃
【0030】次に、台金を無電解めっき液(日本カニゼ
ン株式会社製、商品名「ブルーシューマー」)に浸漬
し、92℃で無電解めっきを行い、Ni−Co系合金層
上にNi−P系合金層を形成して、仮固定された超砥粒
を平均粒径の70%まで埋め込んだ。このNi−P系合
金層の組成はNi:90〜92%,P:8〜10%とな
った。さらに、砥石を洗浄してこれに400℃の熱処理
を120分間施し、電着砥石を得た。熱処理により、N
i−P系合金層の硬度は990Hvになった。
【0031】(比較例1)上記と同じ台金上に、下記に
組成を示すNiめっき浴を用いて共析めっきを行い、電
着砥石を得た。砥粒の埋め込み量は上記と同じである。 スルファミン酸Ni:450g/l ホウ酸:30g/l 塩化Ni:10g/l 光沢剤:少量 ダイヤモンド砥粒量:10g/l ダイヤモンド砥粒の大きさ:#80/100
【0032】(比較例2)特開昭63−221977号
公報に記載された砥石を作成した。まず、上記と同じ台
金の研削面に電着めっき法を用いて厚さ4μmのNiめ
っきを形成した。次に、#80/100のダイヤモンド
砥粒を懸濁させたNiめっき液を用いて砥粒を電着し、
平均厚さ10μmのNiめっき相を形成した。さらに、
この上に無電解めっき法により、平均粒径の70%を埋
め込むまでNi−P合金めっき相を形成した。このよう
にして製造した電着砥石を400℃に加熱し、Ni−P
合金めっき相の硬度をHv800程度に高めた。
【0033】(比較例3)特開昭63−2212978
号公報に記載された砥石を作成した。まず、上記と同じ
砥石台金の研削面に、電着めっき法で厚さ4μmのNi
めっきを形成した。次に、無電解めっき法により、厚さ
20μmのNi−P合金めっき相を形成したうえ、#8
0/100のダイヤモンド砥粒を懸濁させたNiめっき
液中で電着し、砥粒を担持した平均厚さ10μmのNi
めっき相を形成した。この上に、無電解めっき法で平均
粒径の70%までNi−P合金めっき相を形成した。こ
のようにして製造した砥石を400℃に加熱して熱処理
し、各Ni−P合金めっき相の硬度を、いずれもHv8
00程度に高めた。
【0034】(比較方法)以上のように作成した4種の
砥石を用いて下記に示す研削試験を行い、研削性能を比
較した。被削材を15cc研削した時点での砥粒残留率
(%)および仕上げ面粗さ:Rmax(μm)を表1に
示す。 研削条件 ホイール風速:150 テーブル送り:10m/min クロス送り:2mm/Pass 切込み:0.015mm 被削材:超硬合金(三菱マテリアル株式会社製「ダイヤ
チタニット」) 研削液:ケミカルソリューション:50倍希釈
【0035】
【表1】
【0036】上表から明らかなように、実験例の砥石で
は砥粒残留率が他の比較例1〜3の砥石に比して高く、
砥粒保持力がきわめて高いことが確認できた。また、超
硬合金のような硬脆材料の研削時にもチッピングが生じ
にくく、仕上げ面粗さが良好になることが確認できた。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電着砥石
によれば、個々の超砥粒の下端がNi−S系合金からな
る下地めっき層で支持されており、このNi−S系合金
は300℃以上の熱処理後では、軟質でクッション性に
優れているため、研削時に個々の超砥粒に対し荷重がか
かるとその荷重に応じて超砥粒が後退し、切込み時の衝
撃が緩和できる。したがって、超砥粒の突出量にばらつ
きがあっても、各超砥粒の切込み量が平均化され、局部
的な深切込みを防いで研削抵抗が低減でき、硬脆材料の
研削時にもチッピングが生じにくく、仕上げ面粗さが良
好になる。
【0038】また、このような緩衝効果が得られるにも
係わらず、各超砥粒の側面は、通常のNiめっき層より
も硬いNi−P系合金層およびNi−Co系合金層によ
って支持されているため、無駄な砥粒脱落を防ぐに十分
な砥粒保持力が確保でき、長寿命である。
【0039】一方、本発明の電着砥石の製造方法によれ
ば、上記のように優れた砥石を容易に製造することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電着砥石の一実施例を示す断面拡大図
である。
【図2】従来の電着砥石の一例を示す断面拡大図であ
る。
【符号の説明】
10 台金 12 Ni−S系合金からなる下地めっき層 14 電着砥粒層 16 Ni−Co系合金層 18 Ni−P系合金層 20 超砥粒

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】台金と、その砥粒層形成面に形成されたN
    i−S系合金からなる下地めっき層と、この下地めっき
    層上に形成された電着砥粒層とを有し、 この電着砥粒層は、前記下地めっき層上に順次形成され
    たNi−Co系合金層およびNi−P系合金層により、
    超砥粒を前記下地めっき層上に単層状に固定したもので
    あることを特徴とする電着砥石。
  2. 【請求項2】前記Ni−S系合金からなる下地めっき層
    の厚さは、1〜10μmであることを特徴とする請求項
    1記載の電着砥石。
  3. 【請求項3】前記Ni−Co系合金層の厚さは、前記超
    砥粒の平均粒径の1/20〜1/5倍であることを特徴
    とする請求項1または2記載の電着砥石。
  4. 【請求項4】前記Ni−Co系合金層およびNi−P系
    合金層の合計厚さは、前記超砥粒の平均粒径の1/5〜
    4/5倍であることを特徴とする請求項1,2または3
    記載の電着砥石。
  5. 【請求項5】台金の砥粒層形成面にNi−S系合金から
    なる下地めっき層を形成した後、電解めっき浴内で前記
    下地めっき層上に超砥粒を分散させつつ下地めっき層上
    にNi−Co系合金を析出させて超砥粒を仮固定し、さ
    らに無電解めっき浴中でNi−Co系合金層上にNi−
    P系合金層を形成することにより、超砥粒を下地めっき
    層上に単層状に固定して電着砥粒層を形成することを特
    徴とする電着砥石の製造方法。
  6. 【請求項6】前記電着砥粒層を形成した後、300〜5
    00℃の熱処理を施すことによりNi−P系合金層を硬
    化させることを特徴とする請求項5記載の電着砥石の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2007039934A1 (ja) * 2005-12-27 2009-04-16 ジャパンファインスチール株式会社 固定砥粒ワイヤ
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