JPH0528559Y2 - - Google Patents

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JPH0528559Y2
JPH0528559Y2 JP1987182736U JP18273687U JPH0528559Y2 JP H0528559 Y2 JPH0528559 Y2 JP H0528559Y2 JP 1987182736 U JP1987182736 U JP 1987182736U JP 18273687 U JP18273687 U JP 18273687U JP H0528559 Y2 JPH0528559 Y2 JP H0528559Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、放射性物質の貯蔵装置に係わり、特
に、放射性物質を容器内に充填するとともに、こ
の容器を収納管内に挿入して収納状態とし、か
つ、この収納状態において、収納管内の気体が外
部へ放出されることを防止する機能を備えた貯蔵
装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、原子力プラントの廃棄物処理施設等にお
いては、放射性物質を溶融ガラスとともに収納容
器内に充填し、この溶融ガラスを固化させること
により前記放射性物質をガラス中に封じ込め、さ
らに、この収納容器を貯蔵建屋内に収納して、放
射性物質からの放射線量が設定レベル以下に減衰
するまで継続して貯蔵することが行われている。
第4図は、前述した貯蔵を行うために検討され
ている貯蔵装置の一例を示すものである。
この貯蔵装置Sは、貯蔵建屋Aにその天井B
(一般に、貯蔵建屋Aは地中に構築されるもので
あるから、この天井Bは地表レベルと同等かある
いは地表レベルよりも低く設けられる)を上下に
貫通する有底筒状の収納管1を複数配設するとと
もに、これらの収納管1をほぼ全長に亙つて覆う
ことにより収納管1の外周部に環状の冷却用の空
気通路Vを形成する外管2を配設し、前記収納管
1の上部に、収納管1の開口部1aを開閉するプ
ラグ3を着脱可能に取り付け、さらに、収納管1
の開口端部に、前記プラグ3を覆つて蓋体4を着
脱可能に取り付けた構成となつている。
そしてこの貯蔵装置Sは、前記蓋体4およびプ
ラグ3を収納管1から取り外してその開口部1a
を開放し、この開口部1aから放射性物質が収納
された収納容器5を順次挿入し、次いで、前記開
口部1aを前記プラグ3および蓋体4によつて再
度閉塞して収納管1を密閉状態とし、こののち
に、第4図に矢印で示すように、各冷却空気用の
通路Vに下方から上方へ向けて冷却空気を送り込
むことにより、前記収納管1および収納容器5の
壁を介して放射性物質との熱交換を行つて、これ
らの収納管1や収納容器5の過加熱を防止するよ
うにしている。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案は、前述した技術における次のような問
題点を解決せんとするものである。
すなわち、前述した貯蔵装置Sにおいては、前
記冷却空気用通Vへ供給される冷却空気は、貯蔵
容器5等との熱交換を終えたのちに貯蔵建屋Aの
外部へ放出されるのであるが、前記収納管1に何
等かの原因でピンホールや亀裂等が生じた場合、
収納管1内の気体が建屋A内に流出し、さらに、
冷却空気とともに外部へ放出されることが想定さ
れるといつた問題点である。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、前述した問題点を有効に解消し得る
放射性物質の貯蔵装置を提供することを目的と
し、この目的を達成するために、本考案に係わる
放射性物質の貯蔵装置は、貯蔵建屋における天井
に、収納容器を挿入する収納管が複数立設状態に
支持されるとともに、該収納管の開口部にこれを
密閉するプラグが装着される場合に、プラグに収
納管の内部と天井の上方とを連通しかつ非直線部
を有する貫通状態の通気通路が形成され、該通気
通路と気体の吸引により内部圧力を減少させる負
圧発生装置との間に、これらを個々に接続するパ
イプと、該パイプの途中に配され圧力を検出する
圧力センサおよび流路の開閉を行なうバルブとが
連設される構成を採用している。
[作用] 収納管の内部に収納容器を挿入した収納状態に
おいて、負圧発生装置の作動により収納管の内部
が減圧雰囲気とされるとともに、バルブを閉じる
ことにより個々の収納管毎に隔離され、負圧発生
装置の作動停止状態にあつても、減圧雰囲気の保
持がなされる。
そして、圧力センサによつて圧力の検出がなさ
れて、個々の収納管毎に管理される。また、プラ
グの通気通路が非直線部を有することにより、通
気通路が放射線の漏洩路となることを回避する。
収納管にピンホールや亀裂が生じる等によつて
減圧雰囲気が損われた場合には、その箇所のみが
圧力センサによつて検出され、負圧発生装置の作
動とバルブを開ける操作とにより、対応する収納
管の内部が減圧雰囲気に維持される。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を第1図ないし第3図
に基づき説明する。
なお、以下の説明中、第3図と共通する部分は
同一符号を用いて説明を簡略化する。
本実施例に示す放射性物質の貯蔵装置10は、
放射性物質の貯蔵建屋Aに、その天井Bを上下に
貫通し、かつ、放射性物質が充填された収納容器
5が挿入される有底筒状の収納管1を配設すると
ともに、この収納管1をほぼ全長に亙つて取り囲
んでその外周部に環状の冷却空気用通路Vを形成
する外管2を配設した構成は、第4図に示す構造
と同様である。
そして、本実施例では、前記収納管1の開口部
1aを閉塞するプラグ3に、前記収納管1の内部
と外部とを連通しかつ一部に非直線部を有する通
気通路11を形成し、こ通気通路11に、前記収
納管1内の気体を吸引することにより、収納管1
内の圧力を外部の圧力よりも低く保持する負圧発
生手段12を連設した概略構成となつている。
次いで、これらの詳細について説明すれば、前
記通気通路11は、本実施例では、断面が円形の
パイプPをプラグ3内に埋設することによつて形
成されており、かつ、第2図および第3図に詳述
するように、プラグ3の中心軸線回りに、上方へ
(外方へ)向かつて漸次大径となるような螺旋状
に設けることによつて全体として非直線形状とな
されている。
このように前記通気通路11に非直線部を形成
するのは、放射線が直進性を有しており、かつ、
前記通気通路11内は気体が存在するのみで放射
線の遮蔽機能が極めて低く、仮にこの放射線の照
射方向と前記通気通路11の直線部の方向とが一
致した場合、通気通路11の直線部において前記
プラグ3の放射線遮蔽機能が低下してしまうこと
から、これを防止するための処置である。
一方、前記通気通路11を形成するパイプP
は、前記プラグ3の上端から突出させられたのち
に、第2図および第3図に示すように、天井Bに
形成された収納溝13内に収納されて所定位置ま
で導かれている。
前記負圧発生装置12は、前記パイプPの外部
側の端部に連設されており、第1図に示すよう
に、各収納管1に対応して設けられた複数のパイ
プPが集合させられた状態で接続されるダストモ
ニタ14と、このダストモニタ14の下流側に設
けられた吸引ポンプ15とによつて構成され、こ
の吸引ポンプ15は、貯蔵建屋Aの排気処理系へ
接続されている。
さらに本実施例においては、前記各プラグ3と
ダストモニタ14との間に位置するパイプPに、
上流側から下流側向けて、圧力センサ16とバル
ブ17が設けられており、前者は各パイプP内の
圧力、すなわち、収納管1内の圧力を検出するよ
うになされ、また、後者は各パイプPをその途中
において開閉するようになされている。
しかしてこのように構成された本実施例の放射
性物質の貯蔵装置10は、従来と同様に、蓋体4
およびプラグ3を収納管1から取り外して収納管
1の上方の開口部1aを開放し、この開口部1a
から放射性物質が充填された収納容器5を挿入し
たのちに、前記開口部1aに再度プラグ3および
蓋体4を順次装着して、収納容器5の収納を行
い、また、冷却空気を貯蔵建屋A内の下部から各
冷却用空気通路Vを経て貯蔵建屋Aの上部へ循環
させたのちに外部へ放出することにより、前記収
納容器5の冷却を行い、さらに、前述した収納状
態において、吸引ポンプ15を作動させるととも
に各バルブ17を開放することにより、各収納管
1内の圧力が貯蔵建屋A内の圧力に対して所定の
圧力差となるように減圧し、次いで、前記各バル
ブ17を閉塞して前記各収納管1を密閉するとと
もに、吸引ポンプ15の作動を停止することによ
り収納状態となす。
このような収納状態において、前記収納管1に
例えばピンホールが発生して内部と外部とが連通
状態となされた場合、収納管1内部の圧力が外部
の圧力よりも低く保持されていることから、貯蔵
建屋A内の気体が前記ピンホールを介して収納管
1内に流入して収納管1内の気体が外部へ流出し
てしまうことが防止され、この結果、放射性を帯
びた気体やダストが収納管1外部を流れる冷却空
気とともに貯蔵建屋Aの外部へ排出されることが
防止される。
さらに、前記収納管1に何等かの原因で亀裂等
が生じた場合においては、収納管1内の圧力が急
激に上昇することになるから、この圧力変化を圧
力センサ16によつて検出することにより、対応
する収納管1の異常事態が即座に検出され、この
異常事態に対する迅速な対応が可能となる。
したがつて、外気の汚染等の不具合が確実に防
止される。
なお、前記実施例において示した各構成部材の
諸形状や寸法等は一例であつて、設計要求等に基
づき種々変更可能である。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案に係わる放射性物
質の貯蔵装置によれば、以下の効果を奏する。
負圧発生装置の作動により複数の収納管を同
時に減圧雰囲気として、バルブを閉じることに
より個々の収納管毎に隔離して密閉状態にする
ことができる。
この場合にあつて、負圧発生装置の作動停止
状態にあつても、減圧雰囲気の保持を行なうこ
とができる。
圧力センサによつて、個々の収納管毎に圧力
の検出をして精度の高い管理をすることができ
る。
収納管にピンホールや亀裂が生じる等によつ
て減圧雰囲気が損われた場合にあつても、その
箇所を圧力センサによつて検出して、負圧発生
装置の作動とバルブを開ける操作とにより、対
応する収納管の内部を減圧雰囲気に維持し、収
納管内部の気体やダストが外部に放出されるこ
とを確実に防止して、大気の汚染を防止するこ
とができる。
プラグの通気通路が非直線部を有することに
より、通気通路が放射線の漏洩路となることを
回避することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の一実施例を示す
もので、第1図は要部の縦断面、第2図は要部の
拡大断面図、第3図は第2図の−線に沿う矢
視断面図、第4図は貯蔵建屋の一構造例を示す縦
断面である。 1……収納管、1a……開口部、2……外管、
3……プラグ、4……蓋体、5……収納容器、1
0……貯蔵装置、11……通気通路、12……負
圧発生装置、15……吸引ポンプ、16……圧力
センサ、17……バルブ、A……貯蔵建屋、B…
…天井、V……冷却空気用通路、C……開閉機
構、P……パイプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 貯蔵建屋Aにおける天井Bに、収納容器5を挿
    入する収納管1が複数立設状態に支持されるとと
    もに、該収納管の開口部1aにこれを密閉するプ
    ラグ3が装着される放射性物質の貯蔵装置であつ
    て、プラグに収納管の内部と天井の上方とを連通
    しかつ非直線部を有する貫通状態の通気通路11
    が形成され、該通気通路と気体の吸引により内部
    圧力を減少させる負圧発生装置12との間に、こ
    れらを個々に接続するパイプPと、該パイプの途
    中に配され圧力を検出する圧力センサ16および
    流路の開閉を行なうバルブ17とが連設されるこ
    とを特徴とする放射性物質の貯蔵装置。
JP1987182736U 1987-11-30 1987-11-30 Expired - Lifetime JPH0528559Y2 (ja)

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