JP3405018B2 - 放射性物質乾式貯蔵設備及び放射性物質乾式貯蔵方法 - Google Patents
放射性物質乾式貯蔵設備及び放射性物質乾式貯蔵方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射性物質乾式貯
蔵設備及び放射性物質乾式貯蔵方法に係り、特に、原子
力発電所から発生する使用済燃料等の放射性物質等の高
レベル放射性物質を貯蔵するのに最適な放射性物質貯蔵
設備及び放射性物質乾式貯蔵方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】原子力発電所から発生する使用済燃料集
合体は、解体処理するとともにプルトニウム等の再度燃
料集合体として使用できる有用物質を回収する再処理さ
れる計画にある。従来、このような使用済燃料集合体
は、その再処理を行うまでの間、原子炉の燃料集合体プ
ール等に一時保管されている。しかしながら、年々増大
する使用済燃料集合体によりそのプール等の保管設備も
限界に達する恐れがある。そこで、再処理を行うまでの
期間、安全にかつ取り出し可能な状態で長期間保管でき
る設備が必要となってきている。 【0003】この目的に対応した放射性物質乾式貯蔵設
備は、放射性廃棄物の固化体(例えばガラス固化体)及
び使用済燃料集合体等の放射性物質が発する崩壊熱を常
時除去して燃料集合体やガラス固化体が異常加熱しない
ように、空気によって除熱を行っている。また、特に揮
発性の放射性物質が長期間外部に漏洩しないように、放
射性物質はキャニスタとその収納管の二重で密封管理で
きる構成になっている。この放射性物質乾式貯蔵設備に
言及した公知例としては、特開平5−273393 号公報,特
公平5−11598号公報,特開平4−198898 号公報などがあ
る。 【0004】特開平5−273393 号公報及び特公平5−115
98号公報に示された放射性物質乾式貯蔵設備は、遮蔽能
力のない溶接密封容器であるキャニスタに放射性物質を
充填し、このキャニスタを貯蔵施設内に多数配置した円
筒状鋼製スリーブ(収納管)内に装荷し、収納管上部を
遮蔽能力のあるプラグによって再密封を行っている。キ
ャニスタ内の放射性物質からの崩壊熱は、収納管の上端
部を保持する天井スラブとこの天井スラブの下方に位置
し収納管の下端部を保持する床スラブとの間に形成され
る冷却空気通路内を流れる空気によって冷却される。 【0005】特開平4−198898 号公報に示された放射性
物質乾式貯蔵設備も、前述の各特許公報と同様に、高レ
ベル放射性物質のガラス固化体を収納した複数のキャニ
スタを、有底筒状ピット(収納管)内に段積みして収納
するものである。この収納管の上端部は上スラブ、その
下端部は上スラブの下方に位置する下スラブに保持され
る。冷却空気が流れる冷却用流路が収納管を取り囲んで
その周囲に配置される。収納管内のガラス固化体から発
生する崩壊熱は、冷却用空気流路内を上方に向かって流
れる空気によって冷却される。冷却用流路内への空気の
供給は、自然換気である。 【0006】これらの放射性物質乾式貯蔵設備における
放射性物質の密封・監視方法はどの場合においても、使
用済燃料集合体をキャニスタと呼ばれる溶接密封容器に
収納(一次密封)した後、キャニスタを収納管に再度収
納し、プラグと呼ばれる蓋によって再密封(二次密封)
される。また、キャニスタ内は放射性物質の崩壊熱除去
のために熱伝導性が良く、かつ放射性物質まわりの材料
の腐食防止を考慮してヘリウムが注入されている。さら
に、キャニスタ内の放射性物質の漏洩は、収納管内への
キャニスタ内のヘリウムの漏洩感知、及びキャニスタ内
と収納管内の圧力に差をつけ収納管内の圧力変化を測定
することによって監視される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】放射性物質乾式貯蔵設
備では貯蔵する放射性物質を安全にかつ取り出し可能な
状態で長期間保管できる設備が必要とされている。特
に、放射性物質乾式貯蔵設備は、放射性物質の貯蔵密度
を大きくして多量の放射性物質を貯蔵できることが強く
望まれている。しかしながら、多くの放射性物質を高密
度に貯蔵すると、前述した放射性物質の崩壊熱も増大す
る。 【0008】上記した特開平5−273393 号公報,特公平
5−11598号公報,特開平4−198898号公報に記載された
放射性物質乾式貯蔵設備は、複数の収納管を有する。崩
壊熱を発生する放射性物質を密封したキャニスタが、更
に密封された収納管内に収納される。キャニスタ内に
は、ヘリウムが充填されている。その収納管は、外側を
水平もしくは垂直に流れる冷却空気によって冷却され
る。放射性物質が臨界状態に達しないようにバスケット
と呼ばれる仕切板が、キャニスタ内に挿入されている。
このため、キャニスタ内のヘリウムはほとんど流動でき
ないので、仕切板及びヘリウムの熱伝導によって崩壊熱
はキャニスタの外側に移動する。キャニスタは放射性物
質乾式貯蔵設備に備え付きの収納管内にクレーンなどに
よって収納されるので、キャニスタと収納管との間の間
隙は、キャニスタの挿入性を考慮して余裕を設けてい
る。従って、通常、10〜20mmの空気層がキャニスタ
と収納管との間に形成される。この間隙は自然対流が生
じるには狭いので、その間隙も空気の熱伝導によって熱
が伝えられる。この結果、キャニスタと収納管との間隙
における熱抵抗は非常に大きなものとなり、その間には
100〜150℃の温度差が生じることになる。例え
ば、貯蔵する放射性物質が使用済燃料集合体であると仮
定すると、使用済燃料集合体の表面温度には403℃と
いう制限温度が設けられており、この温度ギャップの大
きさは1本の収納管内に収納できる使用済燃料集合体の
体数を制限することになる。 【0009】本発明の目的は、効率よく内部の放射性物
質を冷却でき、内部収納管の気密性を容易に確認できる
放射性物質乾式貯蔵設備を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の特徴は、上端部が開閉可能に密封される複数の外
部収納管と、これらの外部収納管内にそれぞれ放射性物
質を収納しない状態で設置されており、かつ設置後に内
部に放射性物質が収納される内部収納管と、前記各外部
収納管の相互間に冷却ガスを供給する手段とを備え、前
記内部収納管の外面の一部を前記外部収納管の内面に接
触させ、前記内部収納管の外面または前記外部収納管の
内面に溝が形成され、前記溝と連通して前記内部収納管
の気密性を検出する気密検出手段を設けたことにある。 【0011】上記の目的を達成する本発明の他の特徴
は、上端部が開閉可能に密封される複数の外部収納管
と、これらの外部収納管内にそれぞれ放射性物質を収納
しない状態で設置されており、かつ設置後に内部に放射
性物質が収納される内部収納管と、前記各外部収納管の
相互間に冷却ガスを供給する手段とを備え、前記外部収
納管と前記内部収納管との間に固体の伝熱促進物質を配
置したことにある。 本発明の他の特徴によれば、固体の
伝熱促進物質が外部収納管の内面と内部収納管の外面に
接触しているので、固体の伝熱促進物質を通しての伝熱
量が増加する。このため、崩壊熱を発生する放射性物質
の冷却効率を更に向上させることができる。 【0012】好ましい第1実施態様の特徴は、上記本発
明の特徴に加えて、前記外部収納管の上端部に着脱可能
に取り付けられた第1の蓋、及び前記内部収納管の上端
部に着脱可能に取り付けられた第2の蓋を備えたことに
ある。 【0013】外部収納管及び内部収納管が別々の蓋によ
り密封されるので、放射性物質を二重の収納管内に貯蔵
できる。これは、万一、内部収納管の気密性が損なわれ
ても放射性物質が外部に飛散することを外部収納管で防
止できる。このように、安全性の高い放射性物質乾式貯
蔵設備が得られる。 【0014】 【0015】 【0016】 【0017】 【0018】 【0019】 【0020】好ましい第2実施態様の特徴は、上記本発
明の特徴又は他の特徴に加えて、前記内部収納管が内部
に前記放射性物質である使用済燃料集合体を複数段積重
ねることが可能な長さを有することにある。 【0021】内部収納管内に使用済燃料集合体を複数段
に積重ねて貯蔵できるので、放射性物質の貯蔵密度を著
しく高めることができる。 【0022】好ましい第3実施態様の特徴は、上記本発
明の特徴,本発明の他の特徴又は第1実施態様の特徴に
加えて、前記内部収納管の気密性を検出する手段が備え
られていることにある。気密検出手段が設けられている
ので、内部収納管の気密性を容易に確認できる。 【0023】好ましい第4実施態様の特徴は、上記本発
明の特徴,本発明の他の特徴,第1実施態様の特徴又は
第3実施態様の特徴に加えて、前記内部収納管内に、こ
の内部収納管内面に接し使用済燃料集合体が間に挿入さ
れる仕切格子部材を設けたことにある。 【0024】仕切格子部材を通して内部収納管に伝えら
れる熱量が増加するので、崩壊熱を発生する放射性物質
の冷却効率を更に向上させることができる。 【0025】好ましい第5実施態様の特徴は、第4実施
態様の特徴に加えて、前記仕切格子部材が中性子吸収材
で構成されていることにある。仕切格子部材が放射性物
質から放射される中性子を吸収するので、内部収納管内
に収納した放射性物質の未臨界状態を維持できる。 【0026】好ましい第6実施態様の特徴は、上記本発
明の特徴,本発明の他の特徴,第1実施態様の特徴,第
2実施態様の特徴又は第3実施態様の特徴に加えて、前
記第2蓋が前記内部収納管内に不活性ガスを供給する注
入孔を有することにある。第2蓋を内部収納管に取り付
けた後に、注入孔を通して不活性ガスを内部収納管内に
注入できるので、内部収納管内への不活性ガスの注入が
簡単に行える。 【0027】好ましい第7実施態様の発明の特徴は、複
数の使用済燃料集合体を格子部材で構成された搬送手段
内に装荷し、この搬送手段を前記内部収納管内に装荷す
ることにある。搬送手段により複数の放射性物質を一度
に内部収納管内へ装荷できるので、内部収納管内への放
射性物質の収納が短時間に行える。 【0028】 【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
例を詳細に述べる。 (実施例1) 本発明の好適な一実施例である放射性物質乾式貯蔵設備
を図1,図2,図3及び図4を用いて説明する。本実施
例の放射性物質乾式貯蔵設備1は、使用済燃料集合体を
貯蔵する設備であって、コンクリート製の建屋を有す
る。この建屋は、燃料装荷室6,燃料貯蔵室7,燃料充
填室8,燃料仮置き室9及び燃料取り出し室10を内部
に有する。燃料貯蔵室7,燃料仮置き室9及び燃料取り
出し室10がこの順番に配置される。燃料装荷室6は燃
料貯蔵室7の上方に位置する。燃料充填室8は燃料仮置
き室9の上方に位置する。燃料装荷室6と燃料貯蔵室7
とは、コンクリート製の上部スラブ11によって互いに
隔離される。コンクリート製の下部スラブ12が燃料貯
蔵室7の底部を構成する。 【0029】放射性物質乾式貯蔵設備1は、横断面が円
形の収納管2(外部収納管)及び収納管4(内部収納管)を
含む二重収納管を有する。収納管4は、収納管2内に設
置されている。収納管4の下端が収納管2内の底面と接
触している。収納管2の上端部は、着脱可能な一次蓋3
で密封される。収納管4の上端部は、着脱可能な二次蓋
5で密封される。一次蓋3は放射線遮蔽材にて作られて
いる。収納管2は、燃料貯蔵室7内に配置される。収納
管2の上端部は、収納管2の上方への熱膨張を吸収でき
るように上部スラブ11に取り付けられる。上部スラブ
11は収納管2の位置決め及びその転倒防止の機能を有
する。収納管2の下端部は、下部スラブ12に保持され
る。すなわち、下部スラブ12は収納管2及び4の全重
量を支える。中性子吸収材で作られた仕切板13が、収
納管4内に設置される。使用済燃料集合体14は、収納
管4内で仕切板13間に形成される空間に収納されてい
る。 【0030】一次蓋3には、図4に示すように、圧力計
21が取り付けられる。一次蓋3に設けられた圧力導入
通路22が、一次蓋3と二次蓋5との間に形成される間
隙23の圧力を圧力計21に導く。間隙23は、収納管
2と収納管4との間に形成される間隙24と連通する。
一次蓋3に取り付けられるサンプリング管25も、間隙
23に連絡される。計測信号を伝送する信号線(図示せ
ず)が、圧力計21に接続され、放射性物質乾式貯蔵設
備1の建屋外に設けられた監視室(図示せず)の表示装置
に接続される。サンプリング管25も、監視室に導かれ
る。一次蓋3は、ボルト26によって収納管2のフラン
ジ2Aに取り付けられる。機密性を保つシール材27
が、一次蓋3とフランジ2Aとの間に設けられる。二次
蓋5は、ボルト28によって収納管4のフランジ4Aに
取り付けられる。機密性を保つシール材29が、二次蓋
5とフランジ4Aとの間に設けられる。 【0031】不活性ガス注入孔30が二次蓋5に設けら
れる。二次蓋5が収納管4にボルト28によって取り付
けられた後、不活性ガス注入孔30より収納管4内にヘ
リウムが注入される。ヘリウムを充填した後、不活性ガ
ス注入孔30は、栓31を溶接にて取り付けることによ
り封鎖される。収納管4内へのヘリウムの注入、及び不
活性ガス注入孔30の栓31による封鎖は、収納管2を
一次蓋3で密封する前に行われる。 【0032】冷却空気流入ダクト15及び冷却空気排出
ダクト17が、放射性物質乾式貯蔵設備1の建屋内に設
けられる。燃料貯蔵室7は、空気流入部に空気整流板1
9を、空気排出部に空気整流板20をそれぞれ有する。
冷却空気流入ダクト15は、空気流入口16を有し、燃
料貯蔵室7に連絡される。冷却空気排出ダクト17は、
空気排出口18を有し、燃料貯蔵室7に連絡される。 【0033】原子炉から取り出された使用済燃料集合体
14は、原子力発電所より輸送キャスク32内に収納さ
れて放射性物質乾式貯蔵設備1の燃料取り出し室10内
に搬送される。燃料取り出し室10内においてクレーン
33によって輸送キャスク32から取り出された使用済
燃料集合体14は、クレーン33をレール34に沿って
移動させることにより、燃料充填室8に導かれ、燃料仮
置き室9に仮置きされる。使用済燃料集合体14は、燃
料取り出し室10内で検査される。上部スラブ11は、
燃料充填室8と燃料仮置き室9との間にも設けられる。
この上部スラブ11は、燃料充填室8の床でありかつ燃
料仮置き室9の天井となる。 【0034】燃料装荷機36が、燃料装荷室6と燃料貯
蔵室7との間で上部スラブ11上を移動する。燃料装荷
機36は、燃料収納部37及び駆動部38を有する。燃
料吊り上げ機39が、燃料収納部37内に設けられる。
駆動部38は、燃料装荷機36を上部スラブ11に沿っ
て移動させる。燃料充填室8内の燃料出し入れ口40の
上方に燃料装荷機36が位置した後、燃料収納部37の
下端部に設けられた開閉手段を開いている。燃料出し入
れ口40は、この時、当然開いている。燃料吊り上げ機
39は、燃料出し入れ口40を通って燃料仮置き室9内
まで下降し、燃料仮置き室9内に置かれた使用済燃料集
合体14を掴む。燃料吊り上げ機39は、使用済燃料集
合体14を燃料収納部37内まで引き上げる。燃料収納
部37の開閉手段が閉じ、燃料収納部37が密封され
る。燃料出し入れ口40も密封される。燃料装荷室6と
燃料貯蔵室7とを分離する壁に設けられた開閉扉(図示
せず)を開く。燃料装荷機36は、その開いた部分を通
って燃料装荷室6まで移動する。開閉扉は、燃料装荷機
36が通過した後、直ちに閉じられる。燃料装荷機36
は、使用済燃料集合体を装荷する収納管4の上に達した
とき、移動が停止される。燃料収納部37の開閉手段が
開いて燃料吊り上げ機39と共に使用済燃料集合体14
が下降する。この使用済燃料集合体14は、収納管4内
に収納される。前述した所定の作業を実施し、二次蓋5
が収納管4に取り付けられ、そして一次蓋3が収納管2
に取り付けられる。収納管4内には、ヘリウムが充填さ
れている。間隙23及び24内には空気が充填される。
燃料装荷機36を用いて使用済燃料集合体14を運搬す
るので、放射性物質が周囲の環境に飛散しない。このた
め、収納管2及び4を密封した後に、作業員が燃料装荷
室6に立ち入って作業をすることが可能である。 【0035】収容した使用済燃料集合体14の崩壊熱に
よって、収納管2及び4は熱膨張する。収納管2は、上
部スラブ11内に軸方向に摺動可能に設置されるので、
収納管2の軸方向の熱膨張が可能となる。収納管4は収
納管2よりも高温となるが、間隙23は収納管4の軸方
向の熱膨張を吸収できる程度の幅を有している。 【0036】また、使用済燃料集合体14の崩壊熱は、
燃料貯蔵室7内に冷却空気を供給することにより除去さ
れる。この冷却空気は、建屋外部から空気流入口17よ
り取り込まれ、冷却空気流入ダクト15、及び空気整流
板19の間を介して燃料貯蔵室7に達する。収納管2の
間を水平方向に流れた冷却空気は、空気整流板20の
間、及び冷却空気排出ダクト17を通り空気流入口16
より建屋外に排出される。使用済燃料集合体14の崩壊
熱は、収納管4及び収納管2を介して冷却空気へと伝え
られる。冷却空気が流れる駆動力は、自然循環力であ
り、崩壊熱によって加温された冷却空気の浮力による空
気排出ダクト114における煙突効果による。 【0037】本実施例は、使用済燃料集合体14を直接
収納する収納管4を収納管2内に予め設置しているの
で、収納管2と収納管4との間の間隙24の幅を著しく
小さくできる。すなわち、工場等で収納管4を収納管2
内に予め設置できるので、収納管4の外形を収納管2の
内径に限りなく近づけることができる。このため、収納
管4と収納管2との間の温度ギャップ(熱抵抗)を大幅に
低減でき、収納管4から収納管2に伝えられる熱量が大
幅に増大するので、冷却空気による使用済燃料集合体1
4の崩壊熱の除去効率が著しく向上する。従来のよう
に、使用済燃料集合体を収納し密封されたキャニスタを
一重の収納管内に収納する場合には、キャニスタが収納
管内でスムーズに移動できるようにキャニスタと収納管
内面との間隙の幅を大きくする必要がある。本実施例
は、間隙24の幅がキャニスタと収納管内面との間隙の
幅よりも著しく狭くできるので、従来に比べて使用済燃
料集合体14の冷却効率を向上できるのである。本実施
例は、温度が高くなる収納管4の半径方向中央部での使
用済燃料集合体の温度を大幅に低減できるので、従来の
キャニスタにそれを収納する場合に比べて収納管4内に
収納する使用済燃料集合体の体数を増加できる。これ
は、放射性物質乾式貯蔵設備における使用済燃料集合体
の貯蔵密度を増大させる。収納管が二重になっているの
で、内部の収納管4に万一亀裂等が入っても、外部の収
納管2によって放射能が外部に飛散することを防止でき
る。本実施例は、このように安全性も高い。 【0038】収納管4内に熱伝導率の高いヘリウムが充
填されているので、使用済燃料集合体14の崩壊熱の外
部への放熱が効率良く行われる。 【0039】仕切板13の中性子吸収効果により、内部
の使用済燃料集合体14が未臨界状態に保持される。仕
切板13は使用済燃料集合体14の転倒を防止する。更
に、仕切板13は、数個所において収納管4と接触して
おり、使用済燃料集合体14の崩壊熱を熱伝導によって
収納管4に伝える機能も有する。 【0040】一次蓋3及び二次蓋5はボルトにより取り
付けられているので、使用済燃料集合体14を収納管4
内に収納するとき、及びその中から取り出すときの作業
が容易に行える。 【0041】収納管4内の使用済燃料集合体14の腐食
防止、更には前述したような崩壊熱の外部への放熱向上
のため、収納管2及び4内にヘリウムが充填されてい
る。この充填には収納管4内を一度真空にした後、ヘリ
ウムを封入する必要がある。収納管4内のヘリウム圧力
は、収納管2、すなわち間隙23及び24の空気圧力よ
りも高くなっている。二次蓋5に設けられた不活性ガス
注入孔30を通してヘリウムを収納管4内に充填するの
で、収納管4内へのヘリウムの充填が容易に行える。直
径の小さな不活性ガス注入孔30に栓31を挿入して栓
31を溶接するので、収納管4内へのヘリウムの封入が
簡単にできる。 【0042】収納管4に何らかの原因で亀裂が発生した
とき、収納管4内の圧力の高いヘリウムが間隙24に流
出し、間隙24の圧力を上昇させる。圧力計21は、こ
の圧力の上昇を測定する。測定された圧力は、監視室の
表示装置に表示される。表示装置を見ることによって、
収納管4に亀裂等が発生したことを知ることができる。
また、サンプリング管25でサンプリングされたガス
は、監視室にある質量分析装置まで導かれ成分が分析さ
れる。ここで、ヘリウムが分析されると、収納管4に亀
裂等の損傷が発生したことが分かる。本実施例は間隙2
3及び24に空気を充填したが、この部分の伝熱量を増
加させるために、熱伝導率の高いヘリウムを間隙24等
に充填しても良い。この場合、質量分析装置による収納
管4の損傷を検出できるように、収納管4内のヘリウム
に他の種類のガス(例えばアルゴン)を少量添加するとよ
い。収納管4の損傷を検出するためには、圧力計21及
びサンプリング管25の少なくとも一方を設置すればよ
い。 【0043】収納管4の外面を収納管の内面に接触させ
ることによって、収納管4から収納管2への伝熱量は最
も大きくなる。 【0044】本実施例は、従来、一重の収納管内に使用
済燃料集合体を収納するために用いていたキャニスタが
不要となる。従来は、キャニスタ内に使用済燃料集合体
を密封し、このキャニスタを収納管内に収納している。
このため、使用済燃料集合体を収納した後に密封のため
にキャニスタを溶接し、溶接部の検査等を、従来行って
いる。本実施例では、このような作業も不要になる。 【0045】放射性物質乾式貯蔵設備1は、使用済燃料
集合体14の替りに放射性廃棄物の固化体を収納管4内
に収納しても今までに述べた機能を発揮できる。これ
は、以下に述べる全ての実施例に対しても言えることで
ある。 (実施例2) 本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵設備42
を図5に基づいて以下に説明する。本実施例の放射性物
質乾式貯蔵設備42は、放射性物質乾式貯蔵設備1の燃
料装荷機36の替りに使用済燃料集合体装荷クレーン4
3を設けたものである。放射性物質乾式貯蔵設備42の
他の構成は、放射性物質乾式貯蔵設備1の他の構成と同
じである。 【0046】使用済燃料集合体装荷クレーン43は、燃
料仮置き室9内に置かれた使用済燃料集合体14を吊り
下げて燃料装荷室6まで移動し、二次蓋5が取り外され
ている収納管4内に装荷される。その後に行われる作業
は実施例1と同じである。本実施例は以下の点を除いて
実施例1と同じ効果を得ることができる。本実施例は、
使用済燃料集合体14そのものを移動するので、燃料装
荷室6が放射能で汚染される可能性がある。 (実施例3) 本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵設備を、
図6,図7及び図8を用いて以下に説明する。本実施例
の放射性物質乾式貯蔵設備は、図1の実施例における収
納管4の外面を収納管2の内面に接触させたものであ
る。すなわち、本実施例は、収納管2の内径と等しい外
径を有する収納管4Bを備える。収納管4Bの外面を収
納管2の内面に接触させる方法としては、収納管4Bを
収納管2内に挿入した後、収納管4Bを拡管させる方
法、及び収納管4Bを収納管2よりも熱膨張率の大きな
材料で構成する方法等がある。収納管4Bの外面には、
複数の溝44が形成されている。これらの溝44は、実
施例1の間隙24に相当し間隙23に連通する。間隙及
び溝44には空気が充填される。以上述べた以外の本実
施例の構成は、図1の実施例と同じ構成である。 【0047】収納管4Bに亀裂が発生した場合には、収
納管4B内のヘリウムが溝内に漏洩する。これによる間
隙23の圧力上昇が圧力計21で測定され、サンプリン
グ管25でサンプリングされた空気中のヘリウムが分析
されることにより、収納管4Bの損傷を検知できる。 【0048】収納管4Bの外面の一部が収納管2に接触
しているので、使用済燃料集合体14の崩壊熱で加熱さ
れた収納管4Bの熱量が収納管2に伝わり易くなる。こ
れは、使用済燃料集合体14の冷却効率が向上する。 【0049】本実施例は、図1の実施例と同じ効果も得
ることができる。 (実施例4) 本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵設備を、
図9を用いて以下に説明する。本実施例の放射性物質乾
式貯蔵設備は、図1の実施例における収納管2と収納管
4との間に伝熱促進物質(例えば金網)45を充填したも
のである。本実施例の他の構成は、図1の実施例と同じ
構成である。 【0050】本実施例は、伝熱促進物質45の機能によ
り実施例1よりも収納管4内の使用済燃料集合体14の
冷却を効率よく行うことができる。本実施例における収
納管4内の使用済燃料集合体14の温度を実施例1にお
けるその使用済燃料集合体の温度よりも低下させること
ができる。本実施例は、実施例1と同じ効果を得ること
もできる。 (実施例5) 本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵設備46
を、図10及び図11を用いて以下に説明する。放射性
物質乾式貯蔵設備46は、図1に示すように、収納管4
を収納管2内に内蔵した構成を有する。収納管2のフラ
ンジ2Aの下側に、図1に示すように、上部スラブ11
の一部が存在する。本実施例では、上部スラブ11のそ
の部分が収納管2を支えている。すなわち、収納管2は
上部スラブ11から吊り下げられている。ハニカム状の
伝熱フィン49が、燃料貯蔵室7内において、収納管2
の間に設置される。伝熱フィン49は、各収納管2に接
触している。上部プレナム47が、燃料貯蔵室7内の上
端部に形成される。上部プレナム47は冷却空気排出ダ
クト17に連絡される。下部プレナム48が、燃料貯蔵
室7内で、収納管2及び伝熱フィン49の下方に形成さ
れる。下部プレナム48は冷却空気流入ダクト15に連
絡される。本実施例においても、図示されていないが、
実施例1の燃料装荷機36が用いられる。 【0051】冷却空気流入ダクト15に取り込まれた冷
却空気は、下部プレナム48から収納管2相互に形成さ
れた空間を上方に向かって流れる。その空間において
は、冷却空気は伝熱フィン49内を流れる。収納管4内
の使用済燃料集合体の崩壊熱は、収納管4を介して収納
管2に伝えられる。崩壊熱の一部は、伝熱フィン49に
も伝えられる。冷却空気は、収納管2の表面及び伝熱フ
ィン49の表面と接触することにより、その崩壊熱を除
去する。加熱された冷却空気は、上部プレナム47及び
冷却空気排出ダクト17を通って建屋外に放出される。 【0052】伝熱フィン49は、収納管2の伝熱面積の
増大に寄与しており、内部の使用済燃料集合体の崩壊熱
の除去性能を向上させる。伝熱フィン49は、更に、収
納管2の周囲を支えるので、収納管2の耐震性を向上さ
せる。 【0053】本実施例は、実施例1と同様に、収納管2
内に収納管4が予め設置されており、それぞれの収納管
が蓋で開閉可能に密封されるので、実施例1において収
納管2及び4の構成で得られる効果も生じる。 (実施例6) 本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵設備にお
ける収納管の構成を図12及び図13を用いて説明す
る。本実施例の放射性物質乾式貯蔵設備は、実質的に図
1の放射性物質乾式貯蔵設備と同じ構成を有する。た
だ、本実施例の放射性物質乾式貯蔵設備は、収納管4内
に、図1の放射性物質乾式貯蔵設備の収納管4内に設け
られた仕切板13を備えていない。 【0054】本発明の各実施例では、キャニスタを使用
しない関係上、使用済燃料集合体を一体ずつ収納管4内
に装荷する必要がある。このため、使用済燃料集合体を
収納管4内に収納するのに多くの時間を有する。本実施
例は、篭(ラック)50を用いて複数の使用済燃料集合
体14を一度に運搬する。篭50は、実施例1における
仕切板13に相当する中性子吸収材にて作られた格子板
51の下端に底板52を取り付けた構成を有する。篭5
0は収納管4内に挿入できる大きさを有する。また、格
子板51は、下部における外周部で下方に行くほど細く
なるテーパ部53を有する。格子板51の外周は、格子
板51が収納管4内に挿入された状態で、収納管4の内
面に近接する。格子板51の上端には、一対の吊り上げ
金具54が設けられる。 【0055】図3に示すように、燃料取り出し室10に
おいてクレーン33により輸送キャスク32から取り出
された複数の使用済燃料集合体14は、篭50の格子板
51間に装荷される。使用済燃料集合体14が装荷され
た篭50は、吊り上げ金具54をクレーン33で保持さ
れて燃料仮置き室9に仮置きされる。その後、使用済燃
料集合体14が装荷された篭50は、燃料装荷機36内
に収納されて燃料装荷室6へ移動される。燃料装荷機3
6は、使用済燃料集合体14を収納すべき収納管4の真
上で停止する。使用済燃料集合体14が装荷された篭5
0は、収納管4内に装荷される。テーパ部53が格子板
51の下部に設けられるので、篭50の収納管4内への
装荷がスムーズに行われる。格子板51が中性子吸収材
であるので、篭50の移動時等において、複数の使用済
燃料集合体14を未臨界の状態に保持できる。 【0056】本実施例は、篭50を用いて複数の使用済
燃料集合体14を一度に移動できかつ収納管4内に装荷
できるので、実施例1に比べて使用済燃料集合体14の
収納管4への装荷を短時間に行うことができる。テーパ
部53の形成により格子板51の半径方向の端面55を
収納管4に実質的に接触させることができる。このた
め、格子板51の端面55から収納管4への熱の移動を
効率よく行うことができる。なお、本実施例は、実施例
1と同じ効果を得ることができる。 (実施例7) 本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵設備56
を図14を用いて説明する。本実施例の放射性物質乾式
貯蔵設備は、図1に示す実施例と実質的に同じ構成を有
する。しかしながら、放射性物質乾式貯蔵設備56の収
納管4Cは、図1の収納管4の長さよりも長く、二段積
みした使用済燃料集合体14を収納できる長さを有す
る。収納管2Bの長さも、収納管4Cに対応して長くな
っている。当然のことながら、下部スラブ12から上部
スラブ11までの高さも、収納管2Bに合わせて高くな
っている。図5の実施例と同様に、燃料装荷機36に替
えて使用済燃料集合体装荷クレーン43を用いている。 【0057】複数の使用済燃料集合体14を収納した篭
50が、使用済燃料集合体装荷クレーン43によって収
納管4C内に挿入される。その後、複数の使用済燃料集
合体14を収納した別の篭50が、同じ収納管4Cに挿
入され、前に収納した使用済燃料集合体14の上に載置
される。収納管4Cは二次蓋5で密封され、収納管2B
が一次蓋3で密封される。 【0058】本実施例は、実施例6で得られる効果を生
じる。さらに、本実施例は、使用済燃料集合体14を容
易に二段積みに収納管内に収納できる。このように二段
積みできることは、放射性物質乾式貯蔵設備に収納でき
る使用済燃料集合体14の収納密度を著しく高めること
ができる。 【0059】 【発明の効果】本発明によれば、外部収納管と内部収納
管との間における伝熱量が増大するので、内部収納管内
に収納された放射性物質の冷却効率を向上できる。これ
は、内部収納管内におけるより多くの放射性物質を収納
でき、放射性乾式貯蔵設備における放射性物質の貯蔵密
度を高めることにつながる。更に、内部収納管の気密性
を容易に確認できる。
蔵設備及び放射性物質乾式貯蔵方法に係り、特に、原子
力発電所から発生する使用済燃料等の放射性物質等の高
レベル放射性物質を貯蔵するのに最適な放射性物質貯蔵
設備及び放射性物質乾式貯蔵方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】原子力発電所から発生する使用済燃料集
合体は、解体処理するとともにプルトニウム等の再度燃
料集合体として使用できる有用物質を回収する再処理さ
れる計画にある。従来、このような使用済燃料集合体
は、その再処理を行うまでの間、原子炉の燃料集合体プ
ール等に一時保管されている。しかしながら、年々増大
する使用済燃料集合体によりそのプール等の保管設備も
限界に達する恐れがある。そこで、再処理を行うまでの
期間、安全にかつ取り出し可能な状態で長期間保管でき
る設備が必要となってきている。 【0003】この目的に対応した放射性物質乾式貯蔵設
備は、放射性廃棄物の固化体(例えばガラス固化体)及
び使用済燃料集合体等の放射性物質が発する崩壊熱を常
時除去して燃料集合体やガラス固化体が異常加熱しない
ように、空気によって除熱を行っている。また、特に揮
発性の放射性物質が長期間外部に漏洩しないように、放
射性物質はキャニスタとその収納管の二重で密封管理で
きる構成になっている。この放射性物質乾式貯蔵設備に
言及した公知例としては、特開平5−273393 号公報,特
公平5−11598号公報,特開平4−198898 号公報などがあ
る。 【0004】特開平5−273393 号公報及び特公平5−115
98号公報に示された放射性物質乾式貯蔵設備は、遮蔽能
力のない溶接密封容器であるキャニスタに放射性物質を
充填し、このキャニスタを貯蔵施設内に多数配置した円
筒状鋼製スリーブ(収納管)内に装荷し、収納管上部を
遮蔽能力のあるプラグによって再密封を行っている。キ
ャニスタ内の放射性物質からの崩壊熱は、収納管の上端
部を保持する天井スラブとこの天井スラブの下方に位置
し収納管の下端部を保持する床スラブとの間に形成され
る冷却空気通路内を流れる空気によって冷却される。 【0005】特開平4−198898 号公報に示された放射性
物質乾式貯蔵設備も、前述の各特許公報と同様に、高レ
ベル放射性物質のガラス固化体を収納した複数のキャニ
スタを、有底筒状ピット(収納管)内に段積みして収納
するものである。この収納管の上端部は上スラブ、その
下端部は上スラブの下方に位置する下スラブに保持され
る。冷却空気が流れる冷却用流路が収納管を取り囲んで
その周囲に配置される。収納管内のガラス固化体から発
生する崩壊熱は、冷却用空気流路内を上方に向かって流
れる空気によって冷却される。冷却用流路内への空気の
供給は、自然換気である。 【0006】これらの放射性物質乾式貯蔵設備における
放射性物質の密封・監視方法はどの場合においても、使
用済燃料集合体をキャニスタと呼ばれる溶接密封容器に
収納(一次密封)した後、キャニスタを収納管に再度収
納し、プラグと呼ばれる蓋によって再密封(二次密封)
される。また、キャニスタ内は放射性物質の崩壊熱除去
のために熱伝導性が良く、かつ放射性物質まわりの材料
の腐食防止を考慮してヘリウムが注入されている。さら
に、キャニスタ内の放射性物質の漏洩は、収納管内への
キャニスタ内のヘリウムの漏洩感知、及びキャニスタ内
と収納管内の圧力に差をつけ収納管内の圧力変化を測定
することによって監視される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】放射性物質乾式貯蔵設
備では貯蔵する放射性物質を安全にかつ取り出し可能な
状態で長期間保管できる設備が必要とされている。特
に、放射性物質乾式貯蔵設備は、放射性物質の貯蔵密度
を大きくして多量の放射性物質を貯蔵できることが強く
望まれている。しかしながら、多くの放射性物質を高密
度に貯蔵すると、前述した放射性物質の崩壊熱も増大す
る。 【0008】上記した特開平5−273393 号公報,特公平
5−11598号公報,特開平4−198898号公報に記載された
放射性物質乾式貯蔵設備は、複数の収納管を有する。崩
壊熱を発生する放射性物質を密封したキャニスタが、更
に密封された収納管内に収納される。キャニスタ内に
は、ヘリウムが充填されている。その収納管は、外側を
水平もしくは垂直に流れる冷却空気によって冷却され
る。放射性物質が臨界状態に達しないようにバスケット
と呼ばれる仕切板が、キャニスタ内に挿入されている。
このため、キャニスタ内のヘリウムはほとんど流動でき
ないので、仕切板及びヘリウムの熱伝導によって崩壊熱
はキャニスタの外側に移動する。キャニスタは放射性物
質乾式貯蔵設備に備え付きの収納管内にクレーンなどに
よって収納されるので、キャニスタと収納管との間の間
隙は、キャニスタの挿入性を考慮して余裕を設けてい
る。従って、通常、10〜20mmの空気層がキャニスタ
と収納管との間に形成される。この間隙は自然対流が生
じるには狭いので、その間隙も空気の熱伝導によって熱
が伝えられる。この結果、キャニスタと収納管との間隙
における熱抵抗は非常に大きなものとなり、その間には
100〜150℃の温度差が生じることになる。例え
ば、貯蔵する放射性物質が使用済燃料集合体であると仮
定すると、使用済燃料集合体の表面温度には403℃と
いう制限温度が設けられており、この温度ギャップの大
きさは1本の収納管内に収納できる使用済燃料集合体の
体数を制限することになる。 【0009】本発明の目的は、効率よく内部の放射性物
質を冷却でき、内部収納管の気密性を容易に確認できる
放射性物質乾式貯蔵設備を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の特徴は、上端部が開閉可能に密封される複数の外
部収納管と、これらの外部収納管内にそれぞれ放射性物
質を収納しない状態で設置されており、かつ設置後に内
部に放射性物質が収納される内部収納管と、前記各外部
収納管の相互間に冷却ガスを供給する手段とを備え、前
記内部収納管の外面の一部を前記外部収納管の内面に接
触させ、前記内部収納管の外面または前記外部収納管の
内面に溝が形成され、前記溝と連通して前記内部収納管
の気密性を検出する気密検出手段を設けたことにある。 【0011】上記の目的を達成する本発明の他の特徴
は、上端部が開閉可能に密封される複数の外部収納管
と、これらの外部収納管内にそれぞれ放射性物質を収納
しない状態で設置されており、かつ設置後に内部に放射
性物質が収納される内部収納管と、前記各外部収納管の
相互間に冷却ガスを供給する手段とを備え、前記外部収
納管と前記内部収納管との間に固体の伝熱促進物質を配
置したことにある。 本発明の他の特徴によれば、固体の
伝熱促進物質が外部収納管の内面と内部収納管の外面に
接触しているので、固体の伝熱促進物質を通しての伝熱
量が増加する。このため、崩壊熱を発生する放射性物質
の冷却効率を更に向上させることができる。 【0012】好ましい第1実施態様の特徴は、上記本発
明の特徴に加えて、前記外部収納管の上端部に着脱可能
に取り付けられた第1の蓋、及び前記内部収納管の上端
部に着脱可能に取り付けられた第2の蓋を備えたことに
ある。 【0013】外部収納管及び内部収納管が別々の蓋によ
り密封されるので、放射性物質を二重の収納管内に貯蔵
できる。これは、万一、内部収納管の気密性が損なわれ
ても放射性物質が外部に飛散することを外部収納管で防
止できる。このように、安全性の高い放射性物質乾式貯
蔵設備が得られる。 【0014】 【0015】 【0016】 【0017】 【0018】 【0019】 【0020】好ましい第2実施態様の特徴は、上記本発
明の特徴又は他の特徴に加えて、前記内部収納管が内部
に前記放射性物質である使用済燃料集合体を複数段積重
ねることが可能な長さを有することにある。 【0021】内部収納管内に使用済燃料集合体を複数段
に積重ねて貯蔵できるので、放射性物質の貯蔵密度を著
しく高めることができる。 【0022】好ましい第3実施態様の特徴は、上記本発
明の特徴,本発明の他の特徴又は第1実施態様の特徴に
加えて、前記内部収納管の気密性を検出する手段が備え
られていることにある。気密検出手段が設けられている
ので、内部収納管の気密性を容易に確認できる。 【0023】好ましい第4実施態様の特徴は、上記本発
明の特徴,本発明の他の特徴,第1実施態様の特徴又は
第3実施態様の特徴に加えて、前記内部収納管内に、こ
の内部収納管内面に接し使用済燃料集合体が間に挿入さ
れる仕切格子部材を設けたことにある。 【0024】仕切格子部材を通して内部収納管に伝えら
れる熱量が増加するので、崩壊熱を発生する放射性物質
の冷却効率を更に向上させることができる。 【0025】好ましい第5実施態様の特徴は、第4実施
態様の特徴に加えて、前記仕切格子部材が中性子吸収材
で構成されていることにある。仕切格子部材が放射性物
質から放射される中性子を吸収するので、内部収納管内
に収納した放射性物質の未臨界状態を維持できる。 【0026】好ましい第6実施態様の特徴は、上記本発
明の特徴,本発明の他の特徴,第1実施態様の特徴,第
2実施態様の特徴又は第3実施態様の特徴に加えて、前
記第2蓋が前記内部収納管内に不活性ガスを供給する注
入孔を有することにある。第2蓋を内部収納管に取り付
けた後に、注入孔を通して不活性ガスを内部収納管内に
注入できるので、内部収納管内への不活性ガスの注入が
簡単に行える。 【0027】好ましい第7実施態様の発明の特徴は、複
数の使用済燃料集合体を格子部材で構成された搬送手段
内に装荷し、この搬送手段を前記内部収納管内に装荷す
ることにある。搬送手段により複数の放射性物質を一度
に内部収納管内へ装荷できるので、内部収納管内への放
射性物質の収納が短時間に行える。 【0028】 【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
例を詳細に述べる。 (実施例1) 本発明の好適な一実施例である放射性物質乾式貯蔵設備
を図1,図2,図3及び図4を用いて説明する。本実施
例の放射性物質乾式貯蔵設備1は、使用済燃料集合体を
貯蔵する設備であって、コンクリート製の建屋を有す
る。この建屋は、燃料装荷室6,燃料貯蔵室7,燃料充
填室8,燃料仮置き室9及び燃料取り出し室10を内部
に有する。燃料貯蔵室7,燃料仮置き室9及び燃料取り
出し室10がこの順番に配置される。燃料装荷室6は燃
料貯蔵室7の上方に位置する。燃料充填室8は燃料仮置
き室9の上方に位置する。燃料装荷室6と燃料貯蔵室7
とは、コンクリート製の上部スラブ11によって互いに
隔離される。コンクリート製の下部スラブ12が燃料貯
蔵室7の底部を構成する。 【0029】放射性物質乾式貯蔵設備1は、横断面が円
形の収納管2(外部収納管)及び収納管4(内部収納管)を
含む二重収納管を有する。収納管4は、収納管2内に設
置されている。収納管4の下端が収納管2内の底面と接
触している。収納管2の上端部は、着脱可能な一次蓋3
で密封される。収納管4の上端部は、着脱可能な二次蓋
5で密封される。一次蓋3は放射線遮蔽材にて作られて
いる。収納管2は、燃料貯蔵室7内に配置される。収納
管2の上端部は、収納管2の上方への熱膨張を吸収でき
るように上部スラブ11に取り付けられる。上部スラブ
11は収納管2の位置決め及びその転倒防止の機能を有
する。収納管2の下端部は、下部スラブ12に保持され
る。すなわち、下部スラブ12は収納管2及び4の全重
量を支える。中性子吸収材で作られた仕切板13が、収
納管4内に設置される。使用済燃料集合体14は、収納
管4内で仕切板13間に形成される空間に収納されてい
る。 【0030】一次蓋3には、図4に示すように、圧力計
21が取り付けられる。一次蓋3に設けられた圧力導入
通路22が、一次蓋3と二次蓋5との間に形成される間
隙23の圧力を圧力計21に導く。間隙23は、収納管
2と収納管4との間に形成される間隙24と連通する。
一次蓋3に取り付けられるサンプリング管25も、間隙
23に連絡される。計測信号を伝送する信号線(図示せ
ず)が、圧力計21に接続され、放射性物質乾式貯蔵設
備1の建屋外に設けられた監視室(図示せず)の表示装置
に接続される。サンプリング管25も、監視室に導かれ
る。一次蓋3は、ボルト26によって収納管2のフラン
ジ2Aに取り付けられる。機密性を保つシール材27
が、一次蓋3とフランジ2Aとの間に設けられる。二次
蓋5は、ボルト28によって収納管4のフランジ4Aに
取り付けられる。機密性を保つシール材29が、二次蓋
5とフランジ4Aとの間に設けられる。 【0031】不活性ガス注入孔30が二次蓋5に設けら
れる。二次蓋5が収納管4にボルト28によって取り付
けられた後、不活性ガス注入孔30より収納管4内にヘ
リウムが注入される。ヘリウムを充填した後、不活性ガ
ス注入孔30は、栓31を溶接にて取り付けることによ
り封鎖される。収納管4内へのヘリウムの注入、及び不
活性ガス注入孔30の栓31による封鎖は、収納管2を
一次蓋3で密封する前に行われる。 【0032】冷却空気流入ダクト15及び冷却空気排出
ダクト17が、放射性物質乾式貯蔵設備1の建屋内に設
けられる。燃料貯蔵室7は、空気流入部に空気整流板1
9を、空気排出部に空気整流板20をそれぞれ有する。
冷却空気流入ダクト15は、空気流入口16を有し、燃
料貯蔵室7に連絡される。冷却空気排出ダクト17は、
空気排出口18を有し、燃料貯蔵室7に連絡される。 【0033】原子炉から取り出された使用済燃料集合体
14は、原子力発電所より輸送キャスク32内に収納さ
れて放射性物質乾式貯蔵設備1の燃料取り出し室10内
に搬送される。燃料取り出し室10内においてクレーン
33によって輸送キャスク32から取り出された使用済
燃料集合体14は、クレーン33をレール34に沿って
移動させることにより、燃料充填室8に導かれ、燃料仮
置き室9に仮置きされる。使用済燃料集合体14は、燃
料取り出し室10内で検査される。上部スラブ11は、
燃料充填室8と燃料仮置き室9との間にも設けられる。
この上部スラブ11は、燃料充填室8の床でありかつ燃
料仮置き室9の天井となる。 【0034】燃料装荷機36が、燃料装荷室6と燃料貯
蔵室7との間で上部スラブ11上を移動する。燃料装荷
機36は、燃料収納部37及び駆動部38を有する。燃
料吊り上げ機39が、燃料収納部37内に設けられる。
駆動部38は、燃料装荷機36を上部スラブ11に沿っ
て移動させる。燃料充填室8内の燃料出し入れ口40の
上方に燃料装荷機36が位置した後、燃料収納部37の
下端部に設けられた開閉手段を開いている。燃料出し入
れ口40は、この時、当然開いている。燃料吊り上げ機
39は、燃料出し入れ口40を通って燃料仮置き室9内
まで下降し、燃料仮置き室9内に置かれた使用済燃料集
合体14を掴む。燃料吊り上げ機39は、使用済燃料集
合体14を燃料収納部37内まで引き上げる。燃料収納
部37の開閉手段が閉じ、燃料収納部37が密封され
る。燃料出し入れ口40も密封される。燃料装荷室6と
燃料貯蔵室7とを分離する壁に設けられた開閉扉(図示
せず)を開く。燃料装荷機36は、その開いた部分を通
って燃料装荷室6まで移動する。開閉扉は、燃料装荷機
36が通過した後、直ちに閉じられる。燃料装荷機36
は、使用済燃料集合体を装荷する収納管4の上に達した
とき、移動が停止される。燃料収納部37の開閉手段が
開いて燃料吊り上げ機39と共に使用済燃料集合体14
が下降する。この使用済燃料集合体14は、収納管4内
に収納される。前述した所定の作業を実施し、二次蓋5
が収納管4に取り付けられ、そして一次蓋3が収納管2
に取り付けられる。収納管4内には、ヘリウムが充填さ
れている。間隙23及び24内には空気が充填される。
燃料装荷機36を用いて使用済燃料集合体14を運搬す
るので、放射性物質が周囲の環境に飛散しない。このた
め、収納管2及び4を密封した後に、作業員が燃料装荷
室6に立ち入って作業をすることが可能である。 【0035】収容した使用済燃料集合体14の崩壊熱に
よって、収納管2及び4は熱膨張する。収納管2は、上
部スラブ11内に軸方向に摺動可能に設置されるので、
収納管2の軸方向の熱膨張が可能となる。収納管4は収
納管2よりも高温となるが、間隙23は収納管4の軸方
向の熱膨張を吸収できる程度の幅を有している。 【0036】また、使用済燃料集合体14の崩壊熱は、
燃料貯蔵室7内に冷却空気を供給することにより除去さ
れる。この冷却空気は、建屋外部から空気流入口17よ
り取り込まれ、冷却空気流入ダクト15、及び空気整流
板19の間を介して燃料貯蔵室7に達する。収納管2の
間を水平方向に流れた冷却空気は、空気整流板20の
間、及び冷却空気排出ダクト17を通り空気流入口16
より建屋外に排出される。使用済燃料集合体14の崩壊
熱は、収納管4及び収納管2を介して冷却空気へと伝え
られる。冷却空気が流れる駆動力は、自然循環力であ
り、崩壊熱によって加温された冷却空気の浮力による空
気排出ダクト114における煙突効果による。 【0037】本実施例は、使用済燃料集合体14を直接
収納する収納管4を収納管2内に予め設置しているの
で、収納管2と収納管4との間の間隙24の幅を著しく
小さくできる。すなわち、工場等で収納管4を収納管2
内に予め設置できるので、収納管4の外形を収納管2の
内径に限りなく近づけることができる。このため、収納
管4と収納管2との間の温度ギャップ(熱抵抗)を大幅に
低減でき、収納管4から収納管2に伝えられる熱量が大
幅に増大するので、冷却空気による使用済燃料集合体1
4の崩壊熱の除去効率が著しく向上する。従来のよう
に、使用済燃料集合体を収納し密封されたキャニスタを
一重の収納管内に収納する場合には、キャニスタが収納
管内でスムーズに移動できるようにキャニスタと収納管
内面との間隙の幅を大きくする必要がある。本実施例
は、間隙24の幅がキャニスタと収納管内面との間隙の
幅よりも著しく狭くできるので、従来に比べて使用済燃
料集合体14の冷却効率を向上できるのである。本実施
例は、温度が高くなる収納管4の半径方向中央部での使
用済燃料集合体の温度を大幅に低減できるので、従来の
キャニスタにそれを収納する場合に比べて収納管4内に
収納する使用済燃料集合体の体数を増加できる。これ
は、放射性物質乾式貯蔵設備における使用済燃料集合体
の貯蔵密度を増大させる。収納管が二重になっているの
で、内部の収納管4に万一亀裂等が入っても、外部の収
納管2によって放射能が外部に飛散することを防止でき
る。本実施例は、このように安全性も高い。 【0038】収納管4内に熱伝導率の高いヘリウムが充
填されているので、使用済燃料集合体14の崩壊熱の外
部への放熱が効率良く行われる。 【0039】仕切板13の中性子吸収効果により、内部
の使用済燃料集合体14が未臨界状態に保持される。仕
切板13は使用済燃料集合体14の転倒を防止する。更
に、仕切板13は、数個所において収納管4と接触して
おり、使用済燃料集合体14の崩壊熱を熱伝導によって
収納管4に伝える機能も有する。 【0040】一次蓋3及び二次蓋5はボルトにより取り
付けられているので、使用済燃料集合体14を収納管4
内に収納するとき、及びその中から取り出すときの作業
が容易に行える。 【0041】収納管4内の使用済燃料集合体14の腐食
防止、更には前述したような崩壊熱の外部への放熱向上
のため、収納管2及び4内にヘリウムが充填されてい
る。この充填には収納管4内を一度真空にした後、ヘリ
ウムを封入する必要がある。収納管4内のヘリウム圧力
は、収納管2、すなわち間隙23及び24の空気圧力よ
りも高くなっている。二次蓋5に設けられた不活性ガス
注入孔30を通してヘリウムを収納管4内に充填するの
で、収納管4内へのヘリウムの充填が容易に行える。直
径の小さな不活性ガス注入孔30に栓31を挿入して栓
31を溶接するので、収納管4内へのヘリウムの封入が
簡単にできる。 【0042】収納管4に何らかの原因で亀裂が発生した
とき、収納管4内の圧力の高いヘリウムが間隙24に流
出し、間隙24の圧力を上昇させる。圧力計21は、こ
の圧力の上昇を測定する。測定された圧力は、監視室の
表示装置に表示される。表示装置を見ることによって、
収納管4に亀裂等が発生したことを知ることができる。
また、サンプリング管25でサンプリングされたガス
は、監視室にある質量分析装置まで導かれ成分が分析さ
れる。ここで、ヘリウムが分析されると、収納管4に亀
裂等の損傷が発生したことが分かる。本実施例は間隙2
3及び24に空気を充填したが、この部分の伝熱量を増
加させるために、熱伝導率の高いヘリウムを間隙24等
に充填しても良い。この場合、質量分析装置による収納
管4の損傷を検出できるように、収納管4内のヘリウム
に他の種類のガス(例えばアルゴン)を少量添加するとよ
い。収納管4の損傷を検出するためには、圧力計21及
びサンプリング管25の少なくとも一方を設置すればよ
い。 【0043】収納管4の外面を収納管の内面に接触させ
ることによって、収納管4から収納管2への伝熱量は最
も大きくなる。 【0044】本実施例は、従来、一重の収納管内に使用
済燃料集合体を収納するために用いていたキャニスタが
不要となる。従来は、キャニスタ内に使用済燃料集合体
を密封し、このキャニスタを収納管内に収納している。
このため、使用済燃料集合体を収納した後に密封のため
にキャニスタを溶接し、溶接部の検査等を、従来行って
いる。本実施例では、このような作業も不要になる。 【0045】放射性物質乾式貯蔵設備1は、使用済燃料
集合体14の替りに放射性廃棄物の固化体を収納管4内
に収納しても今までに述べた機能を発揮できる。これ
は、以下に述べる全ての実施例に対しても言えることで
ある。 (実施例2) 本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵設備42
を図5に基づいて以下に説明する。本実施例の放射性物
質乾式貯蔵設備42は、放射性物質乾式貯蔵設備1の燃
料装荷機36の替りに使用済燃料集合体装荷クレーン4
3を設けたものである。放射性物質乾式貯蔵設備42の
他の構成は、放射性物質乾式貯蔵設備1の他の構成と同
じである。 【0046】使用済燃料集合体装荷クレーン43は、燃
料仮置き室9内に置かれた使用済燃料集合体14を吊り
下げて燃料装荷室6まで移動し、二次蓋5が取り外され
ている収納管4内に装荷される。その後に行われる作業
は実施例1と同じである。本実施例は以下の点を除いて
実施例1と同じ効果を得ることができる。本実施例は、
使用済燃料集合体14そのものを移動するので、燃料装
荷室6が放射能で汚染される可能性がある。 (実施例3) 本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵設備を、
図6,図7及び図8を用いて以下に説明する。本実施例
の放射性物質乾式貯蔵設備は、図1の実施例における収
納管4の外面を収納管2の内面に接触させたものであ
る。すなわち、本実施例は、収納管2の内径と等しい外
径を有する収納管4Bを備える。収納管4Bの外面を収
納管2の内面に接触させる方法としては、収納管4Bを
収納管2内に挿入した後、収納管4Bを拡管させる方
法、及び収納管4Bを収納管2よりも熱膨張率の大きな
材料で構成する方法等がある。収納管4Bの外面には、
複数の溝44が形成されている。これらの溝44は、実
施例1の間隙24に相当し間隙23に連通する。間隙及
び溝44には空気が充填される。以上述べた以外の本実
施例の構成は、図1の実施例と同じ構成である。 【0047】収納管4Bに亀裂が発生した場合には、収
納管4B内のヘリウムが溝内に漏洩する。これによる間
隙23の圧力上昇が圧力計21で測定され、サンプリン
グ管25でサンプリングされた空気中のヘリウムが分析
されることにより、収納管4Bの損傷を検知できる。 【0048】収納管4Bの外面の一部が収納管2に接触
しているので、使用済燃料集合体14の崩壊熱で加熱さ
れた収納管4Bの熱量が収納管2に伝わり易くなる。こ
れは、使用済燃料集合体14の冷却効率が向上する。 【0049】本実施例は、図1の実施例と同じ効果も得
ることができる。 (実施例4) 本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵設備を、
図9を用いて以下に説明する。本実施例の放射性物質乾
式貯蔵設備は、図1の実施例における収納管2と収納管
4との間に伝熱促進物質(例えば金網)45を充填したも
のである。本実施例の他の構成は、図1の実施例と同じ
構成である。 【0050】本実施例は、伝熱促進物質45の機能によ
り実施例1よりも収納管4内の使用済燃料集合体14の
冷却を効率よく行うことができる。本実施例における収
納管4内の使用済燃料集合体14の温度を実施例1にお
けるその使用済燃料集合体の温度よりも低下させること
ができる。本実施例は、実施例1と同じ効果を得ること
もできる。 (実施例5) 本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵設備46
を、図10及び図11を用いて以下に説明する。放射性
物質乾式貯蔵設備46は、図1に示すように、収納管4
を収納管2内に内蔵した構成を有する。収納管2のフラ
ンジ2Aの下側に、図1に示すように、上部スラブ11
の一部が存在する。本実施例では、上部スラブ11のそ
の部分が収納管2を支えている。すなわち、収納管2は
上部スラブ11から吊り下げられている。ハニカム状の
伝熱フィン49が、燃料貯蔵室7内において、収納管2
の間に設置される。伝熱フィン49は、各収納管2に接
触している。上部プレナム47が、燃料貯蔵室7内の上
端部に形成される。上部プレナム47は冷却空気排出ダ
クト17に連絡される。下部プレナム48が、燃料貯蔵
室7内で、収納管2及び伝熱フィン49の下方に形成さ
れる。下部プレナム48は冷却空気流入ダクト15に連
絡される。本実施例においても、図示されていないが、
実施例1の燃料装荷機36が用いられる。 【0051】冷却空気流入ダクト15に取り込まれた冷
却空気は、下部プレナム48から収納管2相互に形成さ
れた空間を上方に向かって流れる。その空間において
は、冷却空気は伝熱フィン49内を流れる。収納管4内
の使用済燃料集合体の崩壊熱は、収納管4を介して収納
管2に伝えられる。崩壊熱の一部は、伝熱フィン49に
も伝えられる。冷却空気は、収納管2の表面及び伝熱フ
ィン49の表面と接触することにより、その崩壊熱を除
去する。加熱された冷却空気は、上部プレナム47及び
冷却空気排出ダクト17を通って建屋外に放出される。 【0052】伝熱フィン49は、収納管2の伝熱面積の
増大に寄与しており、内部の使用済燃料集合体の崩壊熱
の除去性能を向上させる。伝熱フィン49は、更に、収
納管2の周囲を支えるので、収納管2の耐震性を向上さ
せる。 【0053】本実施例は、実施例1と同様に、収納管2
内に収納管4が予め設置されており、それぞれの収納管
が蓋で開閉可能に密封されるので、実施例1において収
納管2及び4の構成で得られる効果も生じる。 (実施例6) 本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵設備にお
ける収納管の構成を図12及び図13を用いて説明す
る。本実施例の放射性物質乾式貯蔵設備は、実質的に図
1の放射性物質乾式貯蔵設備と同じ構成を有する。た
だ、本実施例の放射性物質乾式貯蔵設備は、収納管4内
に、図1の放射性物質乾式貯蔵設備の収納管4内に設け
られた仕切板13を備えていない。 【0054】本発明の各実施例では、キャニスタを使用
しない関係上、使用済燃料集合体を一体ずつ収納管4内
に装荷する必要がある。このため、使用済燃料集合体を
収納管4内に収納するのに多くの時間を有する。本実施
例は、篭(ラック)50を用いて複数の使用済燃料集合
体14を一度に運搬する。篭50は、実施例1における
仕切板13に相当する中性子吸収材にて作られた格子板
51の下端に底板52を取り付けた構成を有する。篭5
0は収納管4内に挿入できる大きさを有する。また、格
子板51は、下部における外周部で下方に行くほど細く
なるテーパ部53を有する。格子板51の外周は、格子
板51が収納管4内に挿入された状態で、収納管4の内
面に近接する。格子板51の上端には、一対の吊り上げ
金具54が設けられる。 【0055】図3に示すように、燃料取り出し室10に
おいてクレーン33により輸送キャスク32から取り出
された複数の使用済燃料集合体14は、篭50の格子板
51間に装荷される。使用済燃料集合体14が装荷され
た篭50は、吊り上げ金具54をクレーン33で保持さ
れて燃料仮置き室9に仮置きされる。その後、使用済燃
料集合体14が装荷された篭50は、燃料装荷機36内
に収納されて燃料装荷室6へ移動される。燃料装荷機3
6は、使用済燃料集合体14を収納すべき収納管4の真
上で停止する。使用済燃料集合体14が装荷された篭5
0は、収納管4内に装荷される。テーパ部53が格子板
51の下部に設けられるので、篭50の収納管4内への
装荷がスムーズに行われる。格子板51が中性子吸収材
であるので、篭50の移動時等において、複数の使用済
燃料集合体14を未臨界の状態に保持できる。 【0056】本実施例は、篭50を用いて複数の使用済
燃料集合体14を一度に移動できかつ収納管4内に装荷
できるので、実施例1に比べて使用済燃料集合体14の
収納管4への装荷を短時間に行うことができる。テーパ
部53の形成により格子板51の半径方向の端面55を
収納管4に実質的に接触させることができる。このた
め、格子板51の端面55から収納管4への熱の移動を
効率よく行うことができる。なお、本実施例は、実施例
1と同じ効果を得ることができる。 (実施例7) 本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵設備56
を図14を用いて説明する。本実施例の放射性物質乾式
貯蔵設備は、図1に示す実施例と実質的に同じ構成を有
する。しかしながら、放射性物質乾式貯蔵設備56の収
納管4Cは、図1の収納管4の長さよりも長く、二段積
みした使用済燃料集合体14を収納できる長さを有す
る。収納管2Bの長さも、収納管4Cに対応して長くな
っている。当然のことながら、下部スラブ12から上部
スラブ11までの高さも、収納管2Bに合わせて高くな
っている。図5の実施例と同様に、燃料装荷機36に替
えて使用済燃料集合体装荷クレーン43を用いている。 【0057】複数の使用済燃料集合体14を収納した篭
50が、使用済燃料集合体装荷クレーン43によって収
納管4C内に挿入される。その後、複数の使用済燃料集
合体14を収納した別の篭50が、同じ収納管4Cに挿
入され、前に収納した使用済燃料集合体14の上に載置
される。収納管4Cは二次蓋5で密封され、収納管2B
が一次蓋3で密封される。 【0058】本実施例は、実施例6で得られる効果を生
じる。さらに、本実施例は、使用済燃料集合体14を容
易に二段積みに収納管内に収納できる。このように二段
積みできることは、放射性物質乾式貯蔵設備に収納でき
る使用済燃料集合体14の収納密度を著しく高めること
ができる。 【0059】 【発明の効果】本発明によれば、外部収納管と内部収納
管との間における伝熱量が増大するので、内部収納管内
に収納された放射性物質の冷却効率を向上できる。これ
は、内部収納管内におけるより多くの放射性物質を収納
でき、放射性乾式貯蔵設備における放射性物質の貯蔵密
度を高めることにつながる。更に、内部収納管の気密性
を容易に確認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である放射性物質乾式
貯蔵設備の縦断面図である。 【図2】図1のII−II断面図である。 【図3】図1のIII−III断面図である。 【図4】図1の収納管の上端部の詳細縦断面図である。 【図5】本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵
設備の縦断面図である。 【図6】本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵
設備の収納管部の詳細縦断面図である。 【図7】図6のVII−VII断面図である。 【図8】図6のVIII部の拡大図である。 【図9】本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵
設備の収納管部の詳細縦断面図である。 【図10】本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯
蔵設備の縦断面図である。 【図11】図10のXI−XI断面図である。 【図12】本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯
蔵設備の収納管下部の詳細縦断面図である。 【図13】図12のXIII−XIII断面図である。 【図14】本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯
蔵設備の縦断面図である。 【符号の説明】 1,42,46,56…放射性物質乾式貯蔵設備、2,
4,4B…収納管、3…一次蓋、5…二次蓋、6…燃料
装荷室、7…燃料貯蔵室、11…上部スラブ、12…下
部スラブ、13…仕切板、14…使用済燃料集合体、1
5…冷却空気流入ダクト、17…冷却空気排出ダクト、
21…圧力計、23,24…間隙、25…サンプリング
管、26,28…ボルト、30…不活性ガス注入孔、3
6…燃料装荷機、44…溝、45…伝熱促進物質、49
…伝熱フィン、50…篭。
貯蔵設備の縦断面図である。 【図2】図1のII−II断面図である。 【図3】図1のIII−III断面図である。 【図4】図1の収納管の上端部の詳細縦断面図である。 【図5】本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵
設備の縦断面図である。 【図6】本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵
設備の収納管部の詳細縦断面図である。 【図7】図6のVII−VII断面図である。 【図8】図6のVIII部の拡大図である。 【図9】本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯蔵
設備の収納管部の詳細縦断面図である。 【図10】本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯
蔵設備の縦断面図である。 【図11】図10のXI−XI断面図である。 【図12】本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯
蔵設備の収納管下部の詳細縦断面図である。 【図13】図12のXIII−XIII断面図である。 【図14】本発明の他の実施例である放射性物質乾式貯
蔵設備の縦断面図である。 【符号の説明】 1,42,46,56…放射性物質乾式貯蔵設備、2,
4,4B…収納管、3…一次蓋、5…二次蓋、6…燃料
装荷室、7…燃料貯蔵室、11…上部スラブ、12…下
部スラブ、13…仕切板、14…使用済燃料集合体、1
5…冷却空気流入ダクト、17…冷却空気排出ダクト、
21…圧力計、23,24…間隙、25…サンプリング
管、26,28…ボルト、30…不活性ガス注入孔、3
6…燃料装荷機、44…溝、45…伝熱促進物質、49
…伝熱フィン、50…篭。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 松田 将省
茨城県日立市大みか町七丁目2番1号
株式会社 日立製作所 電力・電機開発
本部内
(72)発明者 池田 孝志
茨城県日立市大みか町七丁目2番1号
株式会社 日立製作所 電力・電機開発
本部内
(72)発明者 幡宮 重雄
茨城県日立市大みか町七丁目2番1号
株式会社 日立製作所 電力・電機開発
本部内
(72)発明者 山中 庸靖
茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式
会社 日立製作所 日立工場内
(56)参考文献 特開 平7−120589(JP,A)
特開 昭61−120094(JP,A)
特開 平7−151896(JP,A)
特開 昭62−208000(JP,A)
特開 昭62−298799(JP,A)
特開 平8−110399(JP,A)
実開 昭62−149000(JP,U)
実開 昭60−3499(JP,U)
実開 昭50−141100(JP,U)
実開 昭62−148997(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G21C 19/06
G21F 7/015
G21F 9/36 541
G21F 9/36 ZAB
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】燃料貯蔵室内に配置されて上端部が開閉可
能に密封される複数の外部収納管と、これらの外部収納
管内にそれぞれ放射性物質を収納しない状態で設置され
ており、かつ設置後に内部に放射性物質が収納される内
部収納管と、前記各外部収納管の相互間に冷却ガスを供
給する手段とを備え、 前記内部収納管の外面の一部を前記外部収納管の内面に
接触させ、前記内部収納管の外面または前記外部収納管
の内面に溝が形成され、 前記溝と連通して前記内部収納管の気密性を検出する気
密検出手段を設けたことを特徴とする放射性物質乾式貯
蔵設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26823495A JP3405018B2 (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | 放射性物質乾式貯蔵設備及び放射性物質乾式貯蔵方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26823495A JP3405018B2 (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | 放射性物質乾式貯蔵設備及び放射性物質乾式貯蔵方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09113678A JPH09113678A (ja) | 1997-05-02 |
JP3405018B2 true JP3405018B2 (ja) | 2003-05-12 |
Family
ID=17455775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26823495A Expired - Fee Related JP3405018B2 (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | 放射性物質乾式貯蔵設備及び放射性物質乾式貯蔵方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3405018B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2814274B1 (fr) * | 2000-09-15 | 2002-11-29 | Commissariat Energie Atomique | Installation d'entreposage de combustible irradie ou de matieres radioactives |
JP2007046994A (ja) * | 2005-08-09 | 2007-02-22 | Taisei Corp | 使用済燃料貯蔵施設 |
JP2008107299A (ja) * | 2006-10-27 | 2008-05-08 | Toshiba Corp | 廃棄体貯蔵設備 |
JP6759037B2 (ja) * | 2016-09-30 | 2020-09-23 | 三菱重工業株式会社 | 使用済燃料集合体の収納方法及び収納容器 |
-
1995
- 1995-10-17 JP JP26823495A patent/JP3405018B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09113678A (ja) | 1997-05-02 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |