JPH05285447A - アルミタイヤホイールにおける塗装の下地処理方法 - Google Patents
アルミタイヤホイールにおける塗装の下地処理方法Info
- Publication number
- JPH05285447A JPH05285447A JP11224692A JP11224692A JPH05285447A JP H05285447 A JPH05285447 A JP H05285447A JP 11224692 A JP11224692 A JP 11224692A JP 11224692 A JP11224692 A JP 11224692A JP H05285447 A JPH05285447 A JP H05285447A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- decorative surface
- tire wheel
- wheel
- projecting
- particle size
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アルミタイヤホイールの化粧面の塗装下地処
理を、短時間かつ低コストで行う。 【構成】 第一工程で、所定粒径の鋼粒を所定速度で投
射して製品表面の鋳造欠陥を除去し、第二工程で、所定
粒径の鋼粒を所定速度で投射して製品の表面粗さを所定
限度内に収める。
理を、短時間かつ低コストで行う。 【構成】 第一工程で、所定粒径の鋼粒を所定速度で投
射して製品表面の鋳造欠陥を除去し、第二工程で、所定
粒径の鋼粒を所定速度で投射して製品の表面粗さを所定
限度内に収める。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用アルミタイヤ
ホイールの化粧面を塗装する際の下地処理方法に関す
る。
ホイールの化粧面を塗装する際の下地処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車用アルミタイヤホイールの化粧面
(回転側面の外側部)は、美観上の見地から塗装される
ことが多い。ところで該ホイールは、低圧鋳造、重力鋳
造、ダイキャスト法など各種の鋳造方法によって作られ
るが、品物が大きく、かつ肉厚がまちまちであることか
ら、溶湯冷却時の収縮度にアンバランスが生じ、製品の
表面に引け巣、湯じわ等の鋳造欠陥が出やすい。アルミ
タイヤホイールの化粧面を塗装する際の下地処理では、
このような表面の欠陥を除去すると共に、塗装作業を最
小限(一回塗り)にするため、表面粗さを40μm以下
にすることが求められている。従来、アルミ製品の表面
を塗装する際の下地処理方法としては、例えば特公昭5
4−29451号公報に開示されている如く、被処理表
面に研磨粒子を吹き付けてこれを粗面化した後、該粗面
の突起部分をロールで加圧して均し、以って該表面の塗
装の密着性を向上させることが行われている。
(回転側面の外側部)は、美観上の見地から塗装される
ことが多い。ところで該ホイールは、低圧鋳造、重力鋳
造、ダイキャスト法など各種の鋳造方法によって作られ
るが、品物が大きく、かつ肉厚がまちまちであることか
ら、溶湯冷却時の収縮度にアンバランスが生じ、製品の
表面に引け巣、湯じわ等の鋳造欠陥が出やすい。アルミ
タイヤホイールの化粧面を塗装する際の下地処理では、
このような表面の欠陥を除去すると共に、塗装作業を最
小限(一回塗り)にするため、表面粗さを40μm以下
にすることが求められている。従来、アルミ製品の表面
を塗装する際の下地処理方法としては、例えば特公昭5
4−29451号公報に開示されている如く、被処理表
面に研磨粒子を吹き付けてこれを粗面化した後、該粗面
の突起部分をロールで加圧して均し、以って該表面の塗
装の密着性を向上させることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかし上記方法は、
板状製品には採用できるが、アルミタイヤホイールの化
粧面の如く、凹凸の激しい部分を対象とする場合には採
用が困難であり、更に、表面粗さを40μm以下にする
こともできない。従ってこのような製品に対しては、作
業者がバフやサンドペーパによって下地処理を行ってい
るのが現状であり、生産性やコストの点で問題があっ
た。本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであ
り、アルミタイヤホイールの化粧面の塗装下地処理を、
短時間かつ低コストで行うことができる方法を提供する
ことを目的としている。
板状製品には採用できるが、アルミタイヤホイールの化
粧面の如く、凹凸の激しい部分を対象とする場合には採
用が困難であり、更に、表面粗さを40μm以下にする
こともできない。従ってこのような製品に対しては、作
業者がバフやサンドペーパによって下地処理を行ってい
るのが現状であり、生産性やコストの点で問題があっ
た。本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであ
り、アルミタイヤホイールの化粧面の塗装下地処理を、
短時間かつ低コストで行うことができる方法を提供する
ことを目的としている。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は上記の目的を
達成するため、アルミタイヤホイールの化粧面に二段階
に渡って鋼粒を投射することを要旨としている。すなわ
ち本発明は、アルミタイヤホイールの化粧面に、粒径0.
5〜0.8mm鋼粒を、投射速度50〜75m/secで投射する第一
工程と、該第一工程に引き続いて、上記アルミタイヤホ
イールの化粧面に、粒径0.15〜0.3mm鋼粒を、投射速度3
5〜65m/secで投射する第二工程と、から成ることを特
徴としている。
達成するため、アルミタイヤホイールの化粧面に二段階
に渡って鋼粒を投射することを要旨としている。すなわ
ち本発明は、アルミタイヤホイールの化粧面に、粒径0.
5〜0.8mm鋼粒を、投射速度50〜75m/secで投射する第一
工程と、該第一工程に引き続いて、上記アルミタイヤホ
イールの化粧面に、粒径0.15〜0.3mm鋼粒を、投射速度3
5〜65m/secで投射する第二工程と、から成ることを特
徴としている。
【0005】
【実験例】以下、本発明を一実験例に基づいて詳細に説
明する。発明者は初め、一回の投射で上記目的を達成し
ようと試みたが成功しなかった。なぜなら、表面の鋳造
欠陥を除去するためには投射エネルギーを大きくする必
要があるが、その場合は表面粗さが50〜90μm程度にな
り、この粗さを隠すために塗料の重ね塗りが必要になっ
て、作業工程の増加、すなわち生産性の低下とコストア
ップを招く結果になるからである。逆に投射エネルギー
を小さくすると、表面粗さは40μm以下に収まるが、表
面の鋳造欠陥を除去することができない。そこで発明者
は、投射材を二度打ちすることとし、最初の投射で表面
の鋳造欠陥を除去し、二回目の投射で表面を平滑化して
その粗さを40μm以下にすることを思い付き、これを達
成するために最適な投射条件を求めて種々の実験を行っ
た。その結果を下記の表1〜表5に示す。
明する。発明者は初め、一回の投射で上記目的を達成し
ようと試みたが成功しなかった。なぜなら、表面の鋳造
欠陥を除去するためには投射エネルギーを大きくする必
要があるが、その場合は表面粗さが50〜90μm程度にな
り、この粗さを隠すために塗料の重ね塗りが必要になっ
て、作業工程の増加、すなわち生産性の低下とコストア
ップを招く結果になるからである。逆に投射エネルギー
を小さくすると、表面粗さは40μm以下に収まるが、表
面の鋳造欠陥を除去することができない。そこで発明者
は、投射材を二度打ちすることとし、最初の投射で表面
の鋳造欠陥を除去し、二回目の投射で表面を平滑化して
その粗さを40μm以下にすることを思い付き、これを達
成するために最適な投射条件を求めて種々の実験を行っ
た。その結果を下記の表1〜表5に示す。
【0006】なお表1は、アルミタイヤホイールの化粧
面に対する最初の投射(以下、第一工程という)におい
て、鋼粒投射材の粒径及び投射速度を種々変化させた場
合の表面状態(表面粗さの程度並びに鋳造欠陥の有無)
を示し、表2〜表5は、上記第一工程で鋳造欠陥が除去
された製品の化粧面に対する二回目の投射(以下、第二
工程という)において、鋼粒投射材の粒径及び投射速度
を種々変化させた場合の表面状態(表面粗さの程度)を
示すものである。但し、表2は、第一工程で粒径1.0mm
の鋼粒投射材を45m/secで投射した製品に対して、表3
は、第一工程で粒径0.8mmの鋼粒投射材を75m/secで投
射した製品に対して、表4は、第一工程で粒径0.8mmの
鋼粒投射材を45m/secで投射した製品に対して、表5
は、第一工程で粒径0.5mmの鋼粒投射材を75m/secで投
射した製品に対して、それぞれ二回目の投射を行った結
果を示す。また、いずれの実験においても、鋼粒投射材
の投射量を300kg/min,投射時間を20secとした。
面に対する最初の投射(以下、第一工程という)におい
て、鋼粒投射材の粒径及び投射速度を種々変化させた場
合の表面状態(表面粗さの程度並びに鋳造欠陥の有無)
を示し、表2〜表5は、上記第一工程で鋳造欠陥が除去
された製品の化粧面に対する二回目の投射(以下、第二
工程という)において、鋼粒投射材の粒径及び投射速度
を種々変化させた場合の表面状態(表面粗さの程度)を
示すものである。但し、表2は、第一工程で粒径1.0mm
の鋼粒投射材を45m/secで投射した製品に対して、表3
は、第一工程で粒径0.8mmの鋼粒投射材を75m/secで投
射した製品に対して、表4は、第一工程で粒径0.8mmの
鋼粒投射材を45m/secで投射した製品に対して、表5
は、第一工程で粒径0.5mmの鋼粒投射材を75m/secで投
射した製品に対して、それぞれ二回目の投射を行った結
果を示す。また、いずれの実験においても、鋼粒投射材
の投射量を300kg/min,投射時間を20secとした。
【0007】
【表1】
【0008】
【表2】
【0009】
【表3】
【0010】
【表4】
【0011】
【表5】
【0012】上記実験結果から、第一工程では、粒径0.
5mm以上の鋼粒を45〜75m/secの速度で投射することに
より、製品表面の鋳造欠陥をほぼ除去できることが分か
った。また、第二工程では、粒径0.15〜0.3mmの鋼粒を3
5〜65m/secの速度で投射することにより、表面粗さを4
0μm以下にすることができることが分かった。但し、第
一工程で粒径1.0mmの鋼粒を45m/secの速度で投射した
製品(表面粗さ92μm)に対して、第二工程で鋼粒を投射
しても、表面粗さを所定範囲内に収めることができない
ことが分かった(表2参照)。 これらのことから、第
一工程で粒径0.5〜0.8mmの鋼粒を50〜75m/secの速度で
投射し、第二工程で粒径0.15〜0.3mmの鋼粒を35〜65m/
secの速度で投射することが、本発明の目的を達成する
ための最適投射条件であると考えられる。
5mm以上の鋼粒を45〜75m/secの速度で投射することに
より、製品表面の鋳造欠陥をほぼ除去できることが分か
った。また、第二工程では、粒径0.15〜0.3mmの鋼粒を3
5〜65m/secの速度で投射することにより、表面粗さを4
0μm以下にすることができることが分かった。但し、第
一工程で粒径1.0mmの鋼粒を45m/secの速度で投射した
製品(表面粗さ92μm)に対して、第二工程で鋼粒を投射
しても、表面粗さを所定範囲内に収めることができない
ことが分かった(表2参照)。 これらのことから、第
一工程で粒径0.5〜0.8mmの鋼粒を50〜75m/secの速度で
投射し、第二工程で粒径0.15〜0.3mmの鋼粒を35〜65m/
secの速度で投射することが、本発明の目的を達成する
ための最適投射条件であると考えられる。
【0013】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
はアルミタイヤホイールの化粧面を鋼粒投射材で二度打
ちすることにより、鋳造欠陥を除去すると共に、表面粗
さを40μm以下に平滑化するため、人手によるバフやサ
ンドペーパを使用しての塗装下地処理作業が不要にな
る。その結果、短時間で製品を処理でき、生産性が向上
すると共に、コストを低減することができる。
はアルミタイヤホイールの化粧面を鋼粒投射材で二度打
ちすることにより、鋳造欠陥を除去すると共に、表面粗
さを40μm以下に平滑化するため、人手によるバフやサ
ンドペーパを使用しての塗装下地処理作業が不要にな
る。その結果、短時間で製品を処理でき、生産性が向上
すると共に、コストを低減することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 アルミタイヤホイールの化粧面に、粒径
0.5〜0.8mmを、投射速度50〜75m/secで投射する第一工
程と、 該第一工程に引き続いて、上記アルミタイヤホイールの
化粧面に、粒径0.15〜0.3mmを、投射速度35〜65m/sec
で投射する第二工程と、から成ることを特徴とするアル
ミタイヤホイールにおける塗装の下地処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11224692A JPH05285447A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | アルミタイヤホイールにおける塗装の下地処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11224692A JPH05285447A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | アルミタイヤホイールにおける塗装の下地処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05285447A true JPH05285447A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=14581904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11224692A Pending JPH05285447A (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | アルミタイヤホイールにおける塗装の下地処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05285447A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015020241A (ja) * | 2013-07-19 | 2015-02-02 | マコー株式会社 | ウエットブラスト処理方法で用いる砥粒及びウエットブラスト処理方法 |
-
1992
- 1992-04-03 JP JP11224692A patent/JPH05285447A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015020241A (ja) * | 2013-07-19 | 2015-02-02 | マコー株式会社 | ウエットブラスト処理方法で用いる砥粒及びウエットブラスト処理方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN108136565B (zh) | 用于处理构件的表面的方法 | |
CN110815057A (zh) | 一种无酸磷化金属板材的处理方法 | |
JPH05285447A (ja) | アルミタイヤホイールにおける塗装の下地処理方法 | |
JP2642556B2 (ja) | 溶射皮膜形成方法 | |
CN110856842A (zh) | 一种汽车饰板的表面喷漆工艺 | |
JP2003039440A (ja) | 凹凸模様を賦形する成形用金型及びその製造方法 | |
RU2152865C1 (ru) | Способ обработки поверхности изделий | |
JP4873438B2 (ja) | マグネシウム成形体の表面処理方法 | |
JP2738004B2 (ja) | ディスクホイールの製造方法 | |
GB1484023A (en) | Metal member having a non-skid surface and method of making same | |
JP2007144345A (ja) | 塗装不良品の表面処理方法 | |
JPH0224060A (ja) | 金属ワークの表面処理方法および被覆工具の製造方法 | |
KR101961183B1 (ko) | 금형의 증착 전처리 방법 | |
JPH0483862A (ja) | 表面処理方法 | |
JP2009023073A (ja) | ステンレス鋼の表面形成方法およびブラスト梨地形成材 | |
JP2002224960A (ja) | 木材表面の処理方法 | |
JPH0671552A (ja) | 自動車用ホイールの製造方法 | |
JP3118267B2 (ja) | 車両用ホイール | |
JP3531942B2 (ja) | 軽合金製鏡面仕上材の製造方法 | |
JP2003181507A (ja) | 冷間圧延作業ロールの表面粗度制御方法、冷間圧延作業ロール及び被圧延材 | |
JPH07276148A (ja) | 自動車用ホイールの製造方法 | |
JP2004082175A (ja) | 鋳造品表面への成膜方法、成膜鋳造品の製造方法、成膜のための前処理方法、及び成膜鋳造品 | |
CN115256057A (zh) | 一种实木家具的涂装以及砂光工艺 | |
JPH06240419A (ja) | 鋳造品の表面層のピンホールの修正方法 | |
JPH1190833A (ja) | 研磨材を吹き付けて行なう光沢仕上方法及びその研磨材 |