JPH07276148A - 自動車用ホイールの製造方法 - Google Patents

自動車用ホイールの製造方法

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JPH07276148A
JPH07276148A JP7317694A JP7317694A JPH07276148A JP H07276148 A JPH07276148 A JP H07276148A JP 7317694 A JP7317694 A JP 7317694A JP 7317694 A JP7317694 A JP 7317694A JP H07276148 A JPH07276148 A JP H07276148A
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JP
Japan
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design surface
buff
automobile wheel
wet buffing
automobile
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Application number
JP7317694A
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English (en)
Inventor
Norio Fujino
宣男 藤野
Tetsuya Sakagami
哲也 坂上
Yasunobu Tsukamoto
安信 塚本
Shuji Kawasaki
修司 川崎
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B B F YAMATE KK
Asahi Tec Corp
Original Assignee
B B F YAMATE KK
Asahi Tec Corp
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Publication date
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用ホイールのデザイン面の自由度を高
めるとともに、その製造効率を改善する。 【構成】 型成形した金属材料からなり、光輝状態とし
たデザイン面2を有する自動車用ホイール素材1の製造
方法において、前記デザイン面2をバフ加工により光輝
状態とするためのデザイン面仕上げ工程に先だって、前
記自動車用ホイール素材1のうち少なくとも前記デザイ
ン面2を含む領域に液体ホーニング加工を行なって下地
調整を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用ホイールの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用ホイールは、自動車の外観を構
成するので、ホイールのデザイン面の外観は商品価値の
面で極めて重視されるものである。
【0003】そのため、従来から鋳造あるいは鍛造等の
型成形によりそのデザイン面に各種形状の凹凸を形成す
ることによって、そのデザイン的特徴がその商品性に密
着したものとなっている。
【0004】また、このような自動車用ホイールのデザ
イン面においては、これを光輝状態としてその外観性の
向上を図ることが行なわれている。
【0005】したがって、かかる自動車用ホイールのデ
ザイン面においては、前記のように種々の形状の凹凸が
存在するとともに、同時にその外観が光輝状態とされる
ことが求められる。
【0006】このような自動車用ホイールについての従
来の製造方法としては、前記デザイン面において種々の
形状の凹凸が存在しているので、その表面を光輝状態に
する作業は、研磨布紙を用いて下地を調整したうえ、バ
フ加工等によりその研磨用砥粒の粒径を順次細かくする
ことにより行なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
デザイン面の表面を光輝状態とする作業において、デザ
イン面を光輝状態とするために行なう下地の調整作業を
研磨布紙により行なう場合、デザイン面上で研磨布紙が
追随して下地調整をすることのできる凹凸の程度がそれ
ほど広くないので、この限度によりデザイン面の形状の
自由度が損なわれている。
【0008】また、研磨布紙による下地調整作業は、そ
の作業効率が良好でなく自動車用ホイールの製造効率の
面でのネックとなっている。
【0009】この発明は、このような事情に基づいてな
されたもので、自動車用ホイールのデザイン面の自由度
を高めるとともに、その製造効率を改善することを目的
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、型成形した金属材料からな
り、光輝状態としたデザイン面を有する自動車用ホイー
ルの製造方法において、前記デザイン面をバフ加工によ
り光輝状態とするためのデザイン面仕上げ工程に先だっ
て、前記自動車用ホイールのうち少なくとも前記デザイ
ン面を含む領域に液体ホーニング加工を行なって下地調
整を行なうことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明によれば、従来研磨布紙に
より行なっていたデザイン面の下地調整を液体ホーニン
グ加工で行なうので、デザイン面において下地調整が可
能な凹凸の限度が広く、デザイン面の形状の自由度が高
まる。
【0012】そして、この液体ホーニング加工は、研磨
布紙による場合より効率的に加工を行なうことができ、
従来の自動車用ホイールの製造効率上のネックを回避し
て製造効率を改善することができる。
【0013】
【実施例】以下、図面に示す実施例によりこの発明を説
明するが、この実施例はアルミニウム合金製の鋳造品で
ある自動車用ホイールについて本願技術を適用するもの
である。なお、この明細書において、デザイン面とは自
動車用ホイールを自動車に装着した場合に、車体の外側
に向き,自動車の外観の一部を構成する面のことであ
る。
【0014】この実施例の自動車用ホイールの製造方法
の全体は、図2に示すとおりである。
【0015】型成形品としての自動車用ホイール素材1
は、所要の形状に形成された鋳型内にアルミニウム合金
(例えば、AC4CH)の溶湯を注湯することによって鋳造
される。
【0016】このようにして鋳造された自動車用ホイー
ル素材1を鋳型から取り出し、その湯口や鋳ばり等を除
去する鋳造品仕上げを行なって、自動車用ホイール素材
1を得る。
【0017】このようにして得られた自動車用ホイール
素材1は、この後、例えば溶体化処理および時効処理等
のため所要の熱処理を行なう。
【0018】この実施例においては、この熱処理の後、
自動車用ホイール素材1は液体ホーニング工程に移行さ
れる。
【0019】この液体ホーニング工程においては、主に
自動車用ホイール素材1のデザイン面2について液体ホ
ーニング加工を行う。
【0020】この液体ホーニング工程は、鋳造に伴って
形成された黒皮部や前記熱処理に伴って形成されたスケ
ールを除去してデザイン面2を清浄にするとともに、後
述のデザイン面仕上げ工程により良好な鏡面仕上げを達
成するための下地となる良好な表面あらさの仕上げ面を
得ることを目指すものである。
【0021】この液体ホーニング工程は、例えば図1に
示す液体ホーニング装置41を用いて前記自動車用ホイ
ール素材1に行なわれる。
【0022】液体ホーニング装置41の加工室42内に
は、ロータリテーブル43と噴射ノズル44とが設置さ
れており、前記ロータリテーブル43上には前記自動車
用ホイール素材1がデザイン面2を上向きにして取り付
けられている。
【0023】そして、前記ロータリテーブル43の下方
には、ホッパ45が設置されており、このホッパ45内
には、所要の粒径(例えば、50〜250メッシュ)に調整
された,アランダムけい石粉末等からなる砂を混入した
水が研摩用混合物Mとして供給されている。
【0024】前記の砂は、この発明でいう,多角形状研
摩剤に該当するものであり、アランダムけい石粉末に限
らず、金剛砂,鉄粉等その他の素材からなりその粒子形
状が多角形状である研摩剤を用いることとしてもよく、
またガラスビーズのように粒子形状が丸みを帯びたいわ
ゆる球状研摩剤を用いてもよい。なお、前記砂による切
削力を重視する場合には、極めて微細な砂は噴射速度が
高くても質量が小さいので砂の粒径は100〜150メッシュ
程度が好ましい。
【0025】前記のホッパ45は噴射ノズル44から噴
射された研摩用混合物Mを回収する機能をも有するもの
であるので、前記研摩用混合物Mは、サイクロン46に
導かれ、ここで破砕された微粉状のアランダムけい石粉
末を排風機47でバッグフィルタ48に排除して再使用
の可能なアランダムけい石粉末と水のみが下部の研摩剤
供給部46aに供給される。
【0026】そして、図外の圧縮空気源からの圧縮空気
が、エアフィルタ49を経て噴射ノズル44に供給され
るようになっており、前記研摩剤供給部46aには、図
外の圧縮空気源からの圧縮空気の一部が比較的低圧に調
整されて供給され、この圧縮空気により前記研摩剤供給
部46aの研摩用混合物Mを予備的に加速しながら噴射
ノズル44に供給するようになっている。
【0027】このようにして噴射ノズル44に達した研
摩用混合物Mは、前記エアフィルタ48側から直接供給
された例えば6kg/cm2の圧縮空気でさらに加速し、噴射
ノズル44から前記ロータリテーブル43上に設置され
た自動車用ホイール素材1のデザイン面2に吹き付けら
れる。
【0028】これによって、前記デザイン面2の表面
は、研摩用混合物Mによる研削作用を受け、黒皮部およ
び熱処理によるスケールが除去される。
【0029】この実施例の液体ホーニング加工のよう
に、例えばアランダムけい石粉末等の多角形状研摩剤を
用いると、デザイン面2における微視的な凸部が効果的
に除去されるのでデザイン面2を良好な仕上げ面とする
ことができ、この表面仕上げは従来の研摩布紙によるも
のに較べて効率が良好であり、加工の自動化をすすめる
ことが容易である。
【0030】そのうえ、デザイン面2の表面の凹凸があ
ってもその凹部の深くまでを容易に仕上げることがで
き、これはデザイン面2を光輝状態とするための下地調
整が比較的自由に行えることを意味する。
【0031】このようにして、主にデザイン面2の下地
調整が行なわれた後、自動車用ホイール素材1は、機械
加工工程において所要部分の機械加工が行なわれ、自動
車用ホイール素材1としての正確な所定の形状に形成さ
れる。
【0032】このようにして下地の調整された自動車用
ホイール素材1のデザイン面2には、この後、次のよう
なデザイン面仕上げが行なわれ、そのデザイン面2は所
要の鏡面状態に仕上げられる。
【0033】なお、この実施例における自動車用ホイー
ル素材1においては、デザイン的な要求からそのデザイ
ン面2にはスポーク部3,透孔4,ハブ部5およびリム
部6等により多数の凹凸が形成されている(図4,5等
参照)。
【0034】このような自動車用ホイール素材1のデザ
イン面2に対するデザイン面仕上げ工程は、図3に示す
ように、大きくデザイン面予備仕上げ工程とデザイン面
鏡面仕上げ工程とからなるものである。
【0035】そして、デザイン面予備仕上げ工程におい
ては、乾式バフ加工と,電解複合型縦軸湿式バフ加工
と,横軸湿式バフ加工と,縦軸湿式バフ加工とをこの順
に行なうものである。
【0036】このデザイン面予備仕上げ工程において、
最初に行なわれる乾式バフ加工工程は、研磨液を用いな
い,いわゆる乾式バフ加工により例えば2段階に分けて
行なわれる。
【0037】すなわち、この乾式バフ加工の第1段階
は、サイザルバフで中仕上げ用コンパウンドを用いて回
転速度が例えば2000r.p.m程度の高速で行なう。
【0038】そして、この乾式バフ加工の第2段階は、
前記サイザルバフより剛性の小さい木綿製のバフに極め
て良好な仕上げ用のコンパウンドを用いて前記と同様の
回転速度で行なう。
【0039】このような乾式バフ加工工程が完了した時
点でのデザイン面2の表面仕上げ状態は、従来、型成形
品について機械のみにより量産的に達成することのでき
た鏡面仕上げと同等の状態である。
【0040】この実施例においては、このような自動車
用ホイール素材1のデザイン面2に対して、以下におい
て詳細に説明する湿式バフ加工等を行なうことによっ
て、型成形品について従来習熟した技能者の手作業によ
ってのみ達成することのできた鏡面仕上げを機械的に行
なうものである。
【0041】すなわち、このようにして乾式バフ加工工
程の完了した自動車用ホイール素材1のデザイン面2に
は、次に電解複合型縦軸湿式バフ加工工程が行なわれ
る。
【0042】電解複合型縦軸湿式バフ加工工程の内容は
次のようである(図9および図4,5参照)。
【0043】この電解複合型縦軸湿式バフ加工工程にお
いて、自動車用ホイール素材1はバフ盤の回転テーブル
11上にその中心を回転テーブル11の回転中心Oと一
致させて前記デザイン面2が上向きの水平姿勢に固定
し、これに上方から垂下した回転軸12の下端部に装着
したバフ13の下端面13aで前記デザイン面2を研磨
するものである。
【0044】前記回転テーブル11は加工時には低速で
回転駆動され、前記バフ13による加工部位を順次周方
向に変位させるものである。なお、この実施例の前記回
転テーブル11は適宜時間(例えば、30秒)毎にその回
転方向を逆転するものである。
【0045】そして、前記バフ13は、従来のバフに較
べて極めて柔軟な素材により形成されたもので、この実
施例では発泡倍率の高い(例えば、3倍〜5倍),連続
気泡のスポンジ材で形成されたものである。なお、バフ
13としてはスポンジ材に限らず、これと同等程度に柔
軟であればその他の材料からなるバフを用いてもよい。
【0046】そのため、このバフ13は、デザイン面2
に凹凸が存在するにもかかわらず、図4に示すように、
その下端面がデザイン面2上に確実に接触状態を維持で
きる。 かかるバフ13のデザイン面2への押圧力は、
例えば1kgf/cm2以下の小さなものである。
【0047】そして、このバフ13の上部には、バフ1
3の平面形状と一致した形状の電極14が設置されてお
り(図9参照)、この電極14は後述する電解加工機能
を奏するために用いられる。
【0048】かかるバフ13を下端部に支持する前記回
転軸12は、油圧シリンダ等で構成された昇降装置15
に保持されており、前記回転軸12は前記バフ13の回
転速度が10m/sec以下の程度の極めて低速度となるよう
に、例えば300r.p.mで駆動するものであり、この実施例
の場合には前記バフ13の回転速度は例えば4m/secであ
る。
【0049】これは、柔軟な素材からなる前記バフ13
の下端面13aが、前記デザイン面2の凹凸に対する接
触状態を維持しながらその凹凸に追従して確実に変形で
きるようにするためである。
【0050】そして、この回転軸12の回転方向は、前
記回転テーブル11の回転方向と一致する向きに回転駆
動されるようになっており、前記回転テーブル11の回
転方向が逆向きに反転する際には、前記昇降装置15に
より回転軸12が引き上げられ前記バフ13がデザイン
面2から上方に離間するとともに、この回転軸12の回
転方向も逆向きに反転駆動するようになっている。
【0051】したがって、前記回転テーブル11の回転
方向の反転があっても、回転テーブル11の回転方向と
前記バフ13の回転方向とは常に同方向に維持される。
【0052】このような回転軸12には軸穴12aが形
成されており(図9)、この軸穴12aを通じて前記バ
フ13の中央部分には、砥粒が添加された研磨液が供給
されるようになっている。この研磨液は後述の電解加工
において電解液としても機能するものであり、この実施
例では粒径が10μmのアルミナを砥粒として含有し、界
面活性剤と電解物質との添加された水溶液である。
【0053】また、この実施例においては、図4に仮想
線で示すように、前記と同一の研磨液をバフ13とデザ
イン面2との接触部位に向けて供給する研磨液ノズル1
6が設置されており、これにより前記バフ13への新鮮
な砥粒の供給を確実に行なうようになっている。
【0054】この研磨液ノズル16からの研磨液の供給
は、前記回転テーブル11の回転方向の反転時にも継続
するようになっているので、前記回転テーブル11の反
転にともなっての前記バフ13の上昇時にはそれまでバ
フ13の直下であった部位に向けて研磨液を噴射するの
で、バフ13とデザイン面2との間に介在していた,バ
フかすやその他の異物を効果的に除去することができる
利点がある。
【0055】そして、この電解複合型縦軸湿式バフ加工
工程における電解加工は、図9に示すようにして、前記
による縦軸湿式バフ加工と複合的に行なわれる。
【0056】すなわち、この実施例での電解加工は、前
記電極14と自動車用ホイール素材1との間に介装され
た直流電源17と前記研磨液とにより行なわれるもので
あり、前記電極14はプラス側に,自動車用ホイール素
材1のデザイン面2はマイナス側に接続されている。
【0057】そして、前記電極14とデザイン面2との
間には、前記回転軸12の軸穴12aから供給された研
磨液や前記研磨液ノズル16から供給された研磨液が連
続気泡のスポンジ材で形成されたバフ13に浸潤して存
在しているので、これらの研磨液により前記直流電源1
7からの電解回路が形成され、デザイン面2の表面にお
いては前記砥粒によるバフ加工と同時に電解加工が行な
われ、電解複合型のバフ加工が実行される。
【0058】したがって、この電解複合型縦軸湿式バフ
加工工程においては、通常のバフ加工と較べて、加工効
率が良好である。
【0059】この電解複合型縦軸湿式バフ加工工程の完
了した後、前記デザイン面2は横軸湿式バフ加工工程を
行なう。なお、以下の説明において混乱を避けるため、
以下この横軸湿式バフ加工工程を予備仕上げ横軸湿式バ
フ加工工程ということとする。
【0060】この予備仕上げ横軸湿式バフ加工工程の内
容は次のようである(図6,7,8参照)。
【0061】すなわち、この予備仕上げ横軸湿式バフ加
工工程においても、自動車用ホイール素材1は回転テー
ブル21上にその中心を回転テーブル21の回転中心O
と一致させて前記デザイン面2が上向きの水平姿勢に固
定し、これの上方に左右側方から延在した回転軸22
a,22bに装着したバフ23a,23bの周面で前記
デザイン面2を研磨するものである。
【0062】この回転テーブル21は加工時には低速で
一定方向にのみ回転駆動され、前記バフ13による加工
部位を順次周方向に変位させるものである。
【0063】前記バフ23a,23bは、柔軟な素材に
より形成されたもので、この実施例では発泡倍率の高い
(例えば、3倍〜5倍),独立気泡のウレタン発泡材で
形成されたものである。なお、これらのバフ23a,2
3bにおいても同程度の柔軟性を有する材料であれば、
その他の材料からなるバフを用いることとしてもよい。
【0064】そして、この実施例のバフ23a,23b
は、ともに適宜の厚さのバフ材を複数枚(図示の場合は
5枚)積層状態で前記回転軸22a,22bに貫通させ
て装着し、そのバフ23a,23bの全体としての周面
形状を前記デザイン面2の半径方向断面形状に近似した
形状としたものである(図7参照)。
【0065】そのため、これらのバフ23a,23b
は、デザイン面2の半径方向での凹凸が存在するにもか
かわらず、それぞれの周面24a,24bがデザイン面
2に線接触状態で確実に接触状態を維持できる。
【0066】このように、予備仕上げ横軸湿式バフ加工
工程ではバフ23a,23bがデザイン面2に線接触状
態となるので、後述のように供給される砥粒による研磨
力が大きく、前記電解複合型縦軸湿式バフ加工工程によ
る電解跡を効果的に消去させることができる。
【0067】そのうえ、これらのバフ23a,23bが
横軸であり、デザイン面2への接触部位が円弧形状であ
ることにより、デザイン面2上に形成された凹部内へ深
く侵入させ、凹部内を研磨することが比較的容易である
(図8参照)。
【0068】そして、これらのバフ23a,23bとデ
ザイン面2との接触が線接触状態であるので、これらの
バフ23a,23bに予め撓みを与えるようにしてデザ
イン面2上にセットすれば、後述するようにデザイン面
2上の凹部に対してもその撓みが開放されることによっ
てバフ23a,23bの周面24a,24bを確実に接
触させることができる。
【0069】この予備仕上げ横軸湿式バフ加工工程にお
いても、前記回転軸22a,22bの回転速度が例え
ば、100〜500r.p.mで、0.8〜10m/secの低速であり、柔
軟なバフ23a,23bの撓みの開放による凹部内への
接触の確実が図られていることは前記電解複合型縦軸湿
式バフ加工工程の場合と同様である。
【0070】この実施例において前記回転軸22aの回
転方向は、前記回転テーブル21の回転方向と一致する
向きに回転駆動されるようになっており、他方の回転軸
22bの回転方向は逆向きとなっている。
【0071】そして、これらの回転軸22a,22bで
回転駆動される前記バフ23a,23bのデザイン面2
への接触開始側の部位に向けて、研磨液ノズル26a,
26bがそれぞれ設置されている。
【0072】なお、これらの研磨液ノズル26a,26
bから噴射して供給される研磨液は前記と同様のもの
で、粒径が10μmのアルミナを砥粒として含有し、界面
活性剤の添加された水溶液であり、これによって前記バ
フ23a,23bへの新鮮な砥粒の供給が行なわれる。
【0073】そして、この予備仕上げ横軸湿式バフ加工
工程のように回転軸22a,22bを概ね水平の姿勢と
してバフ23a,23bの周面でバフ加工を行なうこと
とした横軸湿式バフ加工工程においては、前記したよう
にバフ23a,23bとデザイン面2との接触領域が線
状であるので、接触領域内への新鮮な砥粒の供給が研磨
液ノズル26a,26bからの噴射により確実に行える
うえ、バフかす等の異物を噴射した研磨液で容易に流し
去ることができる。
【0074】このような理由から、前記デザイン面2は
この予備仕上げ横軸湿式バフ加工工程によりその凹凸の
如何にかかわらず、次のようにして使用する砥粒に応じ
た良好な仕上げ面とすることができる。
【0075】すなわち、図8に示すように、バフ23
a,23bに所要量の撓みdを与えてセットした場合、
その撓みdの開放に応じて各バフ23a,23bの周面
24a,24bの下端を撓み量相当分だけ低い部位にま
で到達させることができる。
【0076】これは、前記デザイン面2の周方向に凹凸
が存在するとき、その凹凸の深さが概ね寸法d以下であ
ればその凹部内にも各バフ23a,23bが接触し、研
磨液が供給されることによってその凹部内についても湿
式バフ加工が行なわれることを意味する。
【0077】そして、この実施例において、回転方向を
それぞれ逆向きとしたバフ23a,23bをデザイン面
2上に接触するように配置してあるが、これは自動車用
ホイール素材1が回転テーブル21により一方向に駆動
されることにより、前記デザイン面2で半径方向に延在
するスポーク部3の周方向両側側部に対するバフの接触
を均等な状態とし、スポーク部3の両側に対するバフ加
工状態を均質にするためである。
【0078】前記のように、これらのバフ23a,23
bは撓みdの消長を伴って加工を行なうので、バフ23
a,23b自体は発熱するが、これらのバフ23a,2
3bの撓みの部分には前記のように研磨液を直接かける
ので、バフ23a,23bの寿命の延長に寄与する利点
がある。
【0079】このような予備仕上げ横軸湿式バフ加工工
程の完了したデザイン面2は、次に縦軸湿式バフ加工工
程が行なわれる。なお、以下の説明において混乱を避け
るため、以下この縦軸湿式バフ加工工程を予備仕上げ縦
軸湿式バフ加工工程ということとする。
【0080】この予備仕上げ縦軸湿式バフ加工工程は、
前記した電解複合型縦軸湿式バフ加工工程に用いたと同
様の装置(図4,5参照)により行なわれるが、電極1
4や直流電源17等の電解加工関連装置類(図9)は設
けられていない点のみが相違する。
【0081】以下においては、前記と共通のものについ
ては同一の参照番号を用いて予備仕上げ縦軸湿式バフ加
工工程を説明する。
【0082】すなわち、この予備仕上げ縦軸湿式バフ加
工工程においては、回転テーブル11上に前記と同様に
設置された自動車用ホイール素材1のデザイン面2上に
上方から垂下した回転軸12の下端部に装着したバフ1
3の下端面13aで前記デザイン面2を研磨するもの
で、前記のごとき電解加工は行なわれない。
【0083】この予備仕上げ縦軸湿式バフ加工工程にお
いても、回転テーブル11の駆動は前記の場合と同様に
低速であり、適宜時間(例えば、30秒)毎にその回転方
向を逆転することは同様である。
【0084】また、バフ13が、従来のバフに較べて極
めて柔軟な素材により形成されたもので、この実施例で
は発泡倍率の高い,同種の連続気泡のスポンジ材で形成
されていることも同様である。
【0085】これらの事情から、バフ13のデザイン面
2への押圧力が例えば1kgf/cm2以下の小さなものとされ
た状態でありながら、バフ13がデザイン面2の凹凸の
存在にもかかわらず、図4に示すように、その下端面1
3aがデザイン面2上に確実に接触状態を維持できるこ
とも同様である。
【0086】そして、バフ13を下端部に支持する前記
回転軸12が例えば300r.p.m程度の低速で駆動され、バ
フ13の回転速度が10m/sec以下(例えば4m/sec)の程
度の極めて低速度になっており、また前記回転軸12が
昇降装置15で保持され、この回転軸12の回転方向
が、前記回転テーブル11の回転方向が逆向きに反転す
る際に、前記昇降装置15により前記バフ13がデザイ
ン面2から上方に離間するとともに、この回転軸12の
回転方向も逆向きに反転し、前記回転テーブル11の回
転方向と一致する向きに回転駆動されるようになってい
る点も同様である。
【0087】このようなバフ13とデザイン面2との接
触部には、前記と同様に回転軸12の軸穴12aと研磨
液ノズル16とから、粒径が10μmのアルミナを砥粒と
して含有した同一の組成からなる研磨液が供給されて湿
式バフ加工が行なわれる。
【0088】このような予備仕上げ縦軸湿式バフ加工工
程を、前記予備仕上げ横軸湿式バフ加工工程に後続して
行なうこととしたのは、予備仕上げ横軸湿式バフ加工工
程による研磨跡をこれと交差する方向に研磨を行なう予
備仕上げ縦軸湿式バフ加工工程により消去するためであ
る。
【0089】そして、この予備仕上げ縦軸湿式バフ加工
工程は、バフ13が柔軟であり,その回転速度が低速で
あることから前記デザイン面2の凹凸への追従性が良好
で凹凸の存在にかかわらずデザイン面2を確実に研磨す
ることができ、前記回転テーブル11の反転に際しての
バフ13の昇降動作によりバフ13の直下に巻き込まれ
ていた異物を研磨液で効果的に除去することができ、極
めて良好な仕上げ面を確実に得ることのできる利点を有
する。
【0090】このような予備仕上げ縦軸湿式バフ加工工
程までのデザイン面予備仕上げ工程の完了した自動車用
ホイール素材1には、次にデザイン面鏡面仕上げ工程が
行なわれる。
【0091】このデザイン面鏡面仕上げ工程は、鏡面仕
上げ横軸湿式バフ加工と鏡面仕上げ縦軸バフ加工とをこ
の順に行なうものである(図3参照)。
【0092】この鏡面仕上げ横軸湿式バフ加工工程は、
研磨液のみが相違するが前記の予備仕上げ横軸湿式バフ
加工工程と概ね同様に行なわれるので、その装置および
方法等の前記と共通するものについてはその説明を省略
することとし、相違点に関連する事項のみを以下に説明
する。
【0093】すなわち、この実施例の鏡面仕上げ横軸湿
式バフ加工工程に用いられる研磨液は、粒径が1μmの
アルミナを砥粒として含有するとともに、界面活性剤を
添加された水溶液である。
【0094】この鏡面仕上げ横軸湿式バフ加工工程を、
前記予備仕上げ縦軸湿式バフ加工工程に後続して行なう
のは、粒径10μmの砥粒を用いて行なった予備仕上げ縦
軸湿式バフ加工工程による研磨跡を、粒径1μmの砥粒
を用いて消去して輝きを増すためであり、横軸湿式バフ
加工としたのはそのバフ23a,23bの周面24a,
24bによる研磨力が大きく、微小な粒径の砥粒を用い
た湿式バフ加工であっても効率的に先の研磨跡を消去す
ることができ、極めて良好な光輝状態の仕上げ面を得る
ことができるからである。
【0095】なお、この鏡面仕上げ横軸湿式バフ加工工
程においても、前記予備仕上げ横軸湿式バフ加工工程と
同様の理由から、線接触状であり,新鮮な砥粒の供給が
容易であることにより砥粒による研磨力が大きく、また
デザイン面2の凹部内をも研磨することができ、さらに
バフ23a,23bの撓みを生じる部位に研磨液を直接
吹き付けることができるので、バフ23a,23bを確
実に冷却することができる利点を具備するものである。
【0096】この後、自動車用ホイール素材1には、鏡
面仕上げ縦軸湿式バフ加工工程が行なわれ(図4,5参
照)、最終的に自動車用ホイール1のデザイン面2は鏡
面状態に仕上げられる。
【0097】この鏡面仕上げ縦軸湿式バフ加工工程は、
研磨液のみが相違するが前記予備仕上げ縦軸湿式バフ加
工工程と概ね同様に行なわれるので、その装置および方
法等の前記と共通するものについてはその説明を省略す
ることとし、相違点に関連する事項のみを以下に説明す
る。
【0098】すなわち、この実施例の鏡面仕上げ縦軸湿
式バフ加工工程に用いられる研磨液は、粒径が1μmの
アルミナを砥粒として含有するものであって、前記鏡面
仕上げ横軸湿式バフ加工工程の研磨液と同一のものであ
る。
【0099】この鏡面仕上げ縦軸湿式バフ加工工程を、
前記鏡面仕上げ横軸湿式バフ加工工程に後続して行なう
のは、前記の鏡面仕上げ横軸湿式バフ加工工程は研磨力
が大きく、これによる微小な研磨跡を同一粒径の砥粒を
含有する同一の研磨液を用いて、先の研磨跡と交差する
方向に研磨することによって、消去するためである。
【0100】これによって得られるデザイン面2の仕上
げ面は、型成形品の従来品と比較すると、熟練した作業
者が手作業により仕上げた鏡面仕上げ品と同等の鏡面仕
上げ状態である。
【0101】なお、この鏡面仕上げ縦軸湿式バフ加工工
程においても、前記予備仕上げ縦軸湿式バフ加工工程の
場合と同様の柔軟なバフ13が用いられ,その回転速度
が低速であることから前記デザイン面2の凹凸への追従
性が良好で凹凸の存在にかかわらずデザイン面2を確実
に下端面13aで研磨することができ、前記回転テーブ
ル11の反転に際してのバフ13の昇降動作によりバフ
13の直下に巻き込まれていた異物を研磨液で効果的に
除去することができ、極めて良好な仕上げ面を確実に得
ることのできる利点を有するものである。
【0102】このようにしてデザイン面仕上げ工程が完
了し、デザイン面2が光輝状態の鏡面に仕上げられた自
動車用ホイール素材1のデザイン面2上には、次のよう
な被膜形成工程が行なわれ、図10に示す透明被膜31
が形成される。
【0103】この実施例において、被膜形成工程に用い
る被覆組成物は、シリカ−オルガノシラン系の無機−有
機複合系塗料であり、無機質材料を主成分とし、分散液
とアクリル樹脂と界面活性剤とを含有するものである。
【0104】この被覆組成物の分散液は、被覆組成物の
固形分の総量に対し、20〜60重量%のコロイド状シリカ
と、20〜60重量%のオルガノアルコキシシランの部分加
水分解縮合物からなるものである。
【0105】また、この被覆組成物のアクリル樹脂は、
被覆組成物の固形分の総量に対し、5〜40重量%の不飽
和エチレン性単量体の重合体または共重合体と、150〜5
50重量%のグリコール誘導体を必須とする溶剤とからな
るものであり、この溶剤はメタノール等の低級脂肪族ア
ルコールに10重量%以上のグリコール誘導体が含有され
たものである。
【0106】そして、被覆組成物の界面活性剤はノニオ
ン系の界面活性剤が添加されている。
【0107】なお、この被覆組成物には、この他必要に
応じて、増粘剤,消泡剤や染料等を適宜添加してもよ
い。
【0108】この被覆組成物において、前記各組成成分
が配合され,また前記の配合割合としてあるのは次のよ
うな理由のためである。
【0109】すなわち、前記コロイド状シリカの配合割
合が20〜60重量%とされているのは、20重量%より小さ
いと形成される透明被膜31の硬度が低下し、60重量%
より大きいと透明被膜31の耐衝撃性が低下するからで
ある。
【0110】前記オルガノアルコキシシランの部分加水
分解縮合物の配合割合が20〜60重量%とされているの
は、20重量%より小さいと透明被膜31の密着性が低下
し、60重量%より大きいと透明被膜31の耐衝撃性が低
下するからである。
【0111】前記不飽和エチレン性単量体または共重合
体の配合割合が5〜40重量%とされているのは、5重量%
より小さいと20μmを越える透明被膜31の形成が困難
であり、熱収縮等によるクラックが発生しやすく、耐衝
撃性や防食性が低下するからである。また、40重量%よ
り大きいと透明被膜31の硬度が低下し、耐擦傷性や耐
汚染性が低下するからである。
【0112】メタノール等の低級脂肪族アルコールに10
重量%以上のグリコール誘導体を含有させた溶媒を用い
るのは、透明被膜31の保存安定性を高め、被膜の形成
作業性と形成された透明被膜31の外観を良好にするた
めである。
【0113】界面活性剤としてノニオン系界面活性剤を
用いるのは、透明被膜31の保存安定性が良好であるか
らである。
【0114】このような被覆組成物を用いてのデザイン
面2上への透明被膜31の形成は、スプレー塗装等の通
常の方法により行なわれる。この場合、前記被覆組成物
のデザイン面2への密着性が優れているので、デザイン
面2を清浄にしておけばプライマリ処理は不要である。
【0115】被覆組成物をデザイン面2上に施した後、
自動車用ホイール1を乾燥炉等で、100〜200℃で10〜20
分程度加熱して被覆組成物を乾燥硬化させ、透明被膜3
1が得られる。
【0116】このようにして形成されたデザイン面2上
の透明被膜31は、優れた透明度と、デザイン面2への
良好な密着性を有するとともに、高い耐衝撃性と耐擦傷
性とを有するものである。そのため、この実施例の自動
車用ホイール1のデザイン面2上の透明被膜31は、従
来の膜厚より薄く,例えば10μm程度に形成しても、十
分にデザイン面2を損傷から保護することができる。
【0117】このことから、透明被膜31の膜厚を薄く
することにより、透明被膜31の透明度が従来より一層
良好な状態となることを意味するが、デザイン面2は前
記のように極めて良好な鏡面仕上げがなされているの
で、デザイン面2自体の傷や仕上げむらが実質上ほとん
ど視認されることもない。
【0118】また、この透明被膜31は耐食性と密着性
が良好であるので、デザイン面2に錆を生じにくく、当
所の光輝状態を長期に渡って維持することができ、耐汚
染性も良好であることから、この透明被膜31の表面に
付着した汚れを容易におとすことができ、簡単に光輝状
態で維持することができる利点もある。
【0119】したがって、この実施例の自動車用ホイー
ル1においては、デザイン面2が極めて良好な仕上げ面
とされ、そのうえそのデザイン面2上に形成された透明
被膜31も極めて良好な透明度を有するものであるの
で、デザイン面2の優れた光輝状態を透明被膜31の外
側から明瞭に視認することができ、自動車用ホイール1
の外観性がきわめて良好となる。
【0120】なお、前記透明被膜31は、有機系塗料を
用いて形成させることとしてもよいが、いわゆる無機質
塗料や無機質材料を主成分とする被覆組成物を用いるこ
とによりアルミニウム合金製自動車用ホイールでの糸錆
の発生を防止できる利点がある。
【0121】以上説明したように、この実施例において
は、アルミニウム合金製鋳造品を実施対象とし、そのデ
ザイン面2での鏡面仕上げの下地調整として液体ホーニ
ング加工工程を熱処理工程の後に行なったものである
が、本願の液体ホーニング加工工程は前記図2に示す自
動車用ホイールの製造工程において、前記熱処理工程前
に行い,あるいは機械加工工程中またはその後に行なう
こととしてもよい。
【0122】液体ホーニング加工工程を熱処理工程前に
行なった場合には、液体ホーニング加工の完了したデザ
イン面2上に熱処理による薄いスケールが形成される
が、これは前記したデザイン面予備仕上げ工程により確
実に除去されるので支障はない。
【0123】また、液体ホーニング加工工程を機械加工
工程中またはその後に行なう場合には、機械加工の完了
部分に対しても液体ホーニング加工がなされることとな
るが、これが問題となる場合には、その部分にマスキン
グを施しておけば何等支障を生じない。
【0124】そして、本願発明は、前記のようにデザイ
ン面2に限らず、デザイン面2を含む広い領域に対して
実施することとしてもよく、鋳造品のみならず鍛造品か
らなる自動車用ホイールであっても同様に実施すること
ができ、さらに対象品の材料は、アルミニウム合金に限
らず、銅合金やその他鏡面仕上げの対象となる金属材料
であれば同様に実施することができる。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、従来研磨布紙により行なっていたデザイン
面の下地調整を液体ホーニング加工で行なうので、デザ
イン面において下地調整が可能な凹凸の限度が広く、デ
ザイン面の形状の自由度が高まる。
【0126】そして、この液体ホーニング加工は、研磨
布紙による場合より効率的に加工を行なうことができ、
従来の自動車用ホイールの製造効率上のネックを回避し
て製造効率を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液体ホーニング装置の概略説明図である。
【図2】自動車用ホイールの製造工程図である。
【図3】デザイン面仕上げ工程の詳細工程図である。
【図4】縦軸湿式バフ加工工程の説明用上面図である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図6】横軸湿式バフ加工工程の説明用上面図である。
【図7】図6のC−C断面図である。
【図8】横軸湿式バフ加工工程におけるスポーク部への
バフの接触状態の説明図である。
【図9】図4のB−B断面における電解複合型縦軸湿式
バフ加工工程の説明図である。
【図10】透明被膜の形成されたデザイン面の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 自動車用ホイール素材 2 デザイン面 41 液体ホーニング装置 44 噴射ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川崎 修司 静岡県浜松市中田島町1431番地

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型成形した金属材料からなり、光輝状態
    としたデザイン面を有する自動車用ホイールの製造方法
    において、 前記デザイン面をバフ加工により光輝状態とするための
    デザイン面仕上げ工程に先だって、前記自動車用ホイー
    ルのうち少なくとも前記デザイン面を含む領域に液体ホ
    ーニング加工を行なって下地調整を行なうことを特徴と
    する自動車用ホイールの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車用ホイールの製造
    方法において、前記液体ホーニング加工で工作液ととも
    にノズルから噴射されるべき研摩剤として多角形状研摩
    剤を用いることを特徴とする自動車用ホイールの製造方
    法。
JP7317694A 1994-04-12 1994-04-12 自動車用ホイールの製造方法 Pending JPH07276148A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007106285A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Topy Ind Ltd 車両ホイールの製造方法
US11684983B2 (en) 2019-07-24 2023-06-27 Rays Engineering Co., Ltd. Method for producing vehicle wheels

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007106285A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Topy Ind Ltd 車両ホイールの製造方法
JP4516509B2 (ja) * 2005-10-14 2010-08-04 トピー工業株式会社 車両ホイールの製造方法
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