JPH0528375A - 火災感知器の試験方法及び試験装置 - Google Patents
火災感知器の試験方法及び試験装置Info
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- JPH0528375A JPH0528375A JP20542591A JP20542591A JPH0528375A JP H0528375 A JPH0528375 A JP H0528375A JP 20542591 A JP20542591 A JP 20542591A JP 20542591 A JP20542591 A JP 20542591A JP H0528375 A JPH0528375 A JP H0528375A
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- nichrome heater
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 感熱式熱感知器及び赤外線式炎感知器の両者
の試験に兼用できるようにするとともに、実火炎の特徴
的波長スペクトクルである4.3μm付近の強度を高
め、装置が軽量小型になるようにする。 【構成】 支持棒1の先端部に火災感知器の感知部に対
向する開口部2を備えたケース3を設け、該ケース3内
に上記開口部2を通して上記感知部に赤外線エネルギを
放出するニクロムヒータ線6を設けるとともに、該ニク
ロムヒータ線6に電圧を印加して加熱する加熱回路を設
け、このニクロムヒータ線6から、実火炎の特徴的波長
スペクトルである4.3μm付近で強度の高い赤外線が
放射して、感熱式熱感知器及び赤外線式炎感知器の両者
の試験を行なうことができるようにする。
の試験に兼用できるようにするとともに、実火炎の特徴
的波長スペクトクルである4.3μm付近の強度を高
め、装置が軽量小型になるようにする。 【構成】 支持棒1の先端部に火災感知器の感知部に対
向する開口部2を備えたケース3を設け、該ケース3内
に上記開口部2を通して上記感知部に赤外線エネルギを
放出するニクロムヒータ線6を設けるとともに、該ニク
ロムヒータ線6に電圧を印加して加熱する加熱回路を設
け、このニクロムヒータ線6から、実火炎の特徴的波長
スペクトルである4.3μm付近で強度の高い赤外線が
放射して、感熱式熱感知器及び赤外線式炎感知器の両者
の試験を行なうことができるようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災感知器の試験方法
及び試験装置に係り、特に、感熱式熱感知器及び赤外線
式炎感知器の両方の火災感知器の試験を行うことができ
る火災感知器の試験方法及び試験装置に関する。
及び試験装置に係り、特に、感熱式熱感知器及び赤外線
式炎感知器の両方の火災感知器の試験を行うことができ
る火災感知器の試験方法及び試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、火災報知用の火災感知器として
は、例えば、感熱式熱感知器や赤外線式炎感知器が知ら
れている。
は、例えば、感熱式熱感知器や赤外線式炎感知器が知ら
れている。
【0003】従来、上記感熱式熱感知器の作動試験を行
う試験装置は、例えば、ベンゼンを燃焼させる発熱体を
備え、そして、このベンゼンの燃焼により熱感知器の熱
感知部を加熱し、強制的に作動させて試験を行うように
している。
う試験装置は、例えば、ベンゼンを燃焼させる発熱体を
備え、そして、このベンゼンの燃焼により熱感知器の熱
感知部を加熱し、強制的に作動させて試験を行うように
している。
【0004】また、従来、上記赤外線式炎感知器の作動
試験を行う試験装置としては、例えば、小型ハロゲンラ
ンプを実火炎に特有なちらつき周波数1〜20Hzで点
滅または明暗させて炎感知器の感知部に照射し、この炎
感知器の動作を確認していた。
試験を行う試験装置としては、例えば、小型ハロゲンラ
ンプを実火炎に特有なちらつき周波数1〜20Hzで点
滅または明暗させて炎感知器の感知部に照射し、この炎
感知器の動作を確認していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の各火災感知器の試験装置にあっては、各火災感
知器毎に専用の装置であり、そのため、試験現場に2種
類の火災感知器があった場合、2種類の試験装置を火災
感知器毎に使い分けなければならないので、取り扱いや
試験作業が煩雑で効率が悪いという問題があった。
た従来の各火災感知器の試験装置にあっては、各火災感
知器毎に専用の装置であり、そのため、試験現場に2種
類の火災感知器があった場合、2種類の試験装置を火災
感知器毎に使い分けなければならないので、取り扱いや
試験作業が煩雑で効率が悪いという問題があった。
【0006】また、赤外線式炎感知器用の試験装置にあ
っては、ハロゲンランプは実火炎の特徴的波長スペクト
ルである4.3μm付近の強度が小さいので、焦電素子
を用いる炎感知器に使用するためには電力効率が悪く、
AC電源式やバッテリ式それぞれにあって装置が大型と
なり、重い試験装置となってしまい、それだけ、例えば
天井面に取付られている炎感知器の試験をする場合、ハ
シゴ等を用いてメンテナンスを実施しなければならない
ため作業効率が著しく悪いという問題点があった。
っては、ハロゲンランプは実火炎の特徴的波長スペクト
ルである4.3μm付近の強度が小さいので、焦電素子
を用いる炎感知器に使用するためには電力効率が悪く、
AC電源式やバッテリ式それぞれにあって装置が大型と
なり、重い試験装置となってしまい、それだけ、例えば
天井面に取付られている炎感知器の試験をする場合、ハ
シゴ等を用いてメンテナンスを実施しなければならない
ため作業効率が著しく悪いという問題点があった。
【0007】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、感熱式熱感知器及び赤外線式炎感知器の両
者の試験に兼用できるようにするとともに、実火炎の特
徴的波長スペクトクルである4.3μm付近の強度を高
め、しかも、装置が軽量小型になるようにした火災感知
器の試験方法及び試験装置の提供を目的とする。
れたもので、感熱式熱感知器及び赤外線式炎感知器の両
者の試験に兼用できるようにするとともに、実火炎の特
徴的波長スペクトクルである4.3μm付近の強度を高
め、しかも、装置が軽量小型になるようにした火災感知
器の試験方法及び試験装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本考案は、感熱式熱感知部もしくは赤外線式炎感知部を
有する火災感知器の作動試験を行う試験方法であって、
ニクロムヒータ線を加熱し、該ニクロムヒータ線から上
記感知器の感知部へ赤外線エネルギを放出する火災感知
器の試験方法にある。
本考案は、感熱式熱感知部もしくは赤外線式炎感知部を
有する火災感知器の作動試験を行う試験方法であって、
ニクロムヒータ線を加熱し、該ニクロムヒータ線から上
記感知器の感知部へ赤外線エネルギを放出する火災感知
器の試験方法にある。
【0009】また、感熱式熱感知部もしくは赤外線式炎
感知部を有する火災感知器の作動試験を行う試験装置で
あって、支持棒の先端部に上記感知器の感知部に対向す
る開口部を備えたケースを設け、該ケース内に上記開口
部を通して上記感知部に赤外線エネルギを放出するニク
ロムヒータ線を設けるとともに、該ニクロムヒータ線に
電圧を印加して加熱する加熱回路を設けた火災感知器の
試験装置にある。
感知部を有する火災感知器の作動試験を行う試験装置で
あって、支持棒の先端部に上記感知器の感知部に対向す
る開口部を備えたケースを設け、該ケース内に上記開口
部を通して上記感知部に赤外線エネルギを放出するニク
ロムヒータ線を設けるとともに、該ニクロムヒータ線に
電圧を印加して加熱する加熱回路を設けた火災感知器の
試験装置にある。
【0010】そして、試験装置において、上記加熱回路
はニクロムヒータ線に印加する電圧を断続的に変化させ
る機能を備えたものが有効である。
はニクロムヒータ線に印加する電圧を断続的に変化させ
る機能を備えたものが有効である。
【0011】また、試験装置において、上記ニクロムヒ
ータ線の前面に回転させられて赤外線放射を断続させる
チョッパを設けたものが有効である。
ータ線の前面に回転させられて赤外線放射を断続させる
チョッパを設けたものが有効である。
【0012】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例
に係る火災感知器の試験方法及び試験装置を説明する。
実施例に係る試験装置は、感熱式熱感知部もしくは赤外
線式炎感知部を有する図2に示すような火災感知器Kの
作動試験を行うものである。火災感知器Kは例えば天井
等に取付けられている。
に係る火災感知器の試験方法及び試験装置を説明する。
実施例に係る試験装置は、感熱式熱感知部もしくは赤外
線式炎感知部を有する図2に示すような火災感知器Kの
作動試験を行うものである。火災感知器Kは例えば天井
等に取付けられている。
【0013】図1及び図2は、第一の実施例に係る試験
装置を示す正面図及び側面図である。
装置を示す正面図及び側面図である。
【0014】図において、1は伸縮可能な支持棒であっ
て、先端部には、火災感知器Kに対向する開口部2を有
したカップ型のケース3をU字形の取付金具4を介して
設けてある。取付金具4はケース3の開口部2の角度位
置を変えることができるように該ケース3を回動可能に
軸支している。8は、角度位置を固定する固定ねじであ
る。上記ケース3には、加熱させられて上記開口部2を
通して火災感知器Kの感知部に赤外線エネルギを放出す
るニクロムヒータ線6を設けてある。このニクロムヒー
タ線6においては、図3に示すように、実火炎の特徴的
波長スペクトル域である4.3μm付近のエネルギ強度
が高いことを、本件出願人は実験により確認している。
て、先端部には、火災感知器Kに対向する開口部2を有
したカップ型のケース3をU字形の取付金具4を介して
設けてある。取付金具4はケース3の開口部2の角度位
置を変えることができるように該ケース3を回動可能に
軸支している。8は、角度位置を固定する固定ねじであ
る。上記ケース3には、加熱させられて上記開口部2を
通して火災感知器Kの感知部に赤外線エネルギを放出す
るニクロムヒータ線6を設けてある。このニクロムヒー
タ線6においては、図3に示すように、実火炎の特徴的
波長スペクトル域である4.3μm付近のエネルギ強度
が高いことを、本件出願人は実験により確認している。
【0015】また、支持棒1の下端部は、握持部1aと
して形成され、この握持部1aにはニクロムヒータ線6
に電圧印加して加熱する加熱回路が内蔵されている。こ
の加熱回路は、外部電源もしくは内部のバッテリからの
電力をニクロムヒータ線6に供給するものである。7は
加熱回路をON・OFFするスイッチである。
して形成され、この握持部1aにはニクロムヒータ線6
に電圧印加して加熱する加熱回路が内蔵されている。こ
の加熱回路は、外部電源もしくは内部のバッテリからの
電力をニクロムヒータ線6に供給するものである。7は
加熱回路をON・OFFするスイッチである。
【0016】従って、この第一の実施例に係る試験装置
によれば、火災感知器Kの作動試験を行うときは、ま
ず、図1及び図2に示すように、ケース3の開口部2が
試験を行う火災感知器Kに対向するよう該ケース3の角
度調整をし、支持棒1を伸張させてケース3の開口部2
を火災感知器Kに対向させる。そして、スイッチ7をO
Nさせてニクロムヒータ線6を加熱する。これにより、
ニクロムヒータ線6からは赤外線エネルギが放出され、
火災感知器Kの感知部に伝達される。
によれば、火災感知器Kの作動試験を行うときは、ま
ず、図1及び図2に示すように、ケース3の開口部2が
試験を行う火災感知器Kに対向するよう該ケース3の角
度調整をし、支持棒1を伸張させてケース3の開口部2
を火災感知器Kに対向させる。そして、スイッチ7をO
Nさせてニクロムヒータ線6を加熱する。これにより、
ニクロムヒータ線6からは赤外線エネルギが放出され、
火災感知器Kの感知部に伝達される。
【0017】今、火災感知器Kが感熱式熱感知器である
とすると、この火災感知器Kの感知部に熱エネルギを感
知させその動作の確認が行われる。
とすると、この火災感知器Kの感知部に熱エネルギを感
知させその動作の確認が行われる。
【0018】一方、火災感知器Kが赤外線式炎感知器で
あるとすると、この火災感知器Kの感知部に赤外線エネ
ルギを感知させる。この場合、赤外線エネルギの強度
は、図3に示すように、実火炎の特徴的波長スペクトル
である4.3μm付近で高いので、高効率で試験を行う
ことができる。すなわち、図3に示すように、従来の赤
外線電球では、赤外線エネルギの強度が1μm付近で高
く、そのため効率が悪いものとなって大型にせざるを得
なかったが、実施例では、高効率にできしかも小型化を
実現できる。
あるとすると、この火災感知器Kの感知部に赤外線エネ
ルギを感知させる。この場合、赤外線エネルギの強度
は、図3に示すように、実火炎の特徴的波長スペクトル
である4.3μm付近で高いので、高効率で試験を行う
ことができる。すなわち、図3に示すように、従来の赤
外線電球では、赤外線エネルギの強度が1μm付近で高
く、そのため効率が悪いものとなって大型にせざるを得
なかったが、実施例では、高効率にできしかも小型化を
実現できる。
【0019】図4乃至図6には、第二の実施例に係る試
験装置を示してある。この試験装置は、上記第一の実施
例と同様に、支持棒(図示せず)の先端部に取付金具4
を介してケース3を回動可能に軸支し、固定ねじ8で適
宜の角度位置に設定可能にしてある。
験装置を示してある。この試験装置は、上記第一の実施
例と同様に、支持棒(図示せず)の先端部に取付金具4
を介してケース3を回動可能に軸支し、固定ねじ8で適
宜の角度位置に設定可能にしてある。
【0020】このケース3内には、加熱させられて赤外
線エネルギを放出するリング状のニクロムヒータ線6が
設けられている。このニクロムヒータ線6は、図6に示
すように、加熱回路10によって加熱させられる。この
加熱回路10は、外部電源を取入れる電源回路11と、
電源回路11からの電力を充電するバッテリ充電回路1
2と、電源回路11もしくはバッテリ充電回路12の電
圧をニクロムヒータ線6に供給して加熱する温度制御回
路13とを備えている。また、温度制御回路13は、ニ
クロムヒータ線6に印加する電圧を断続的に変化させる
断続機能を備えている。この断続は、実火炎に特有なち
らつき周波数1〜20Hzで行なうようにしてある。
線エネルギを放出するリング状のニクロムヒータ線6が
設けられている。このニクロムヒータ線6は、図6に示
すように、加熱回路10によって加熱させられる。この
加熱回路10は、外部電源を取入れる電源回路11と、
電源回路11からの電力を充電するバッテリ充電回路1
2と、電源回路11もしくはバッテリ充電回路12の電
圧をニクロムヒータ線6に供給して加熱する温度制御回
路13とを備えている。また、温度制御回路13は、ニ
クロムヒータ線6に印加する電圧を断続的に変化させる
断続機能を備えている。この断続は、実火炎に特有なち
らつき周波数1〜20Hzで行なうようにしてある。
【0021】また、ケース3内には、ニクロムヒータ線
6の内側下方に設けられケース3下部に設けた燃料タン
ク14からの燃料を燃焼させる火口部15が設けられて
いる。16は温度調節板、17は消火キャップ、18は
燃料タンク14を保持するスプリングである。
6の内側下方に設けられケース3下部に設けた燃料タン
ク14からの燃料を燃焼させる火口部15が設けられて
いる。16は温度調節板、17は消火キャップ、18は
燃料タンク14を保持するスプリングである。
【0022】従って、この第二の実施例に係る試験装置
によれば、火災感知器Kの作動試験を行うときは、上記
と同様に、ケース3の開口部2を火災感知器Kに対向さ
せ、ニクロムヒータ線6を加熱するとともに、火口部1
5で燃料を燃焼させる。これにより、ニクロムヒータ線
6からは実火炎の特徴的波長スペクトルである4.3μ
m付近で強度が高い赤外線エネルギが放出され、火口部
15からは燃焼熱が放出され、火災感知器Kの感知部に
伝達される。そのため、火災感知器Kが感熱式熱感知器
であっても赤外線式炎感知器であっても、両者の試験を
行なうことができる。この場合、火口部15から燃焼に
よる熱放射も行なうので、それだけ、高効率で確実な試
験を行うことができる。
によれば、火災感知器Kの作動試験を行うときは、上記
と同様に、ケース3の開口部2を火災感知器Kに対向さ
せ、ニクロムヒータ線6を加熱するとともに、火口部1
5で燃料を燃焼させる。これにより、ニクロムヒータ線
6からは実火炎の特徴的波長スペクトルである4.3μ
m付近で強度が高い赤外線エネルギが放出され、火口部
15からは燃焼熱が放出され、火災感知器Kの感知部に
伝達される。そのため、火災感知器Kが感熱式熱感知器
であっても赤外線式炎感知器であっても、両者の試験を
行なうことができる。この場合、火口部15から燃焼に
よる熱放射も行なうので、それだけ、高効率で確実な試
験を行うことができる。
【0023】また、赤外線式炎感知器の作動試験におい
ては、ニクロムヒータ線6からは赤外線エネルギが放出
され、しかも、温度制御回路13の断続機能によりニク
ロムヒータ線6に印加する電圧が断続的に変化させられ
るので、実火炎に特有な周波数1〜20Hzのちらつき
を生じさせることができ、それだけ、疑似火炎としての
精度が高くなり、この点においても、高効率で確実な試
験を行うことができる。
ては、ニクロムヒータ線6からは赤外線エネルギが放出
され、しかも、温度制御回路13の断続機能によりニク
ロムヒータ線6に印加する電圧が断続的に変化させられ
るので、実火炎に特有な周波数1〜20Hzのちらつき
を生じさせることができ、それだけ、疑似火炎としての
精度が高くなり、この点においても、高効率で確実な試
験を行うことができる。
【0024】次に図7には、第三の実施例に係る試験装
置を示してある。この試験装置は、上記第一の実施例と
同様に、支持棒1の先端部に取付金具4を介してケース
3を回動可能に軸支し、固定ねじ8で適宜の角度位置に
設定可能にしてある。また、ケース3内には、加熱させ
られて赤外線エネルギを放出するニクロムヒータ線6が
設けられている。更に、上記ニクロムヒータ線6の前面
にモータ(図示せず)により回転させられて赤外線放射
を断続させるチョッパ20を設けてある。この断続は、
実火炎に特有なちらつき周波数1〜20Hzで行なうよ
うにしてある。また、支持棒1の下端部の握持部1aに
はニクロムヒータ線6に電圧印加して加熱する加熱回路
が内蔵されている。7は加熱回路及びモータをON・O
FFするスイッチである。
置を示してある。この試験装置は、上記第一の実施例と
同様に、支持棒1の先端部に取付金具4を介してケース
3を回動可能に軸支し、固定ねじ8で適宜の角度位置に
設定可能にしてある。また、ケース3内には、加熱させ
られて赤外線エネルギを放出するニクロムヒータ線6が
設けられている。更に、上記ニクロムヒータ線6の前面
にモータ(図示せず)により回転させられて赤外線放射
を断続させるチョッパ20を設けてある。この断続は、
実火炎に特有なちらつき周波数1〜20Hzで行なうよ
うにしてある。また、支持棒1の下端部の握持部1aに
はニクロムヒータ線6に電圧印加して加熱する加熱回路
が内蔵されている。7は加熱回路及びモータをON・O
FFするスイッチである。
【0025】従って、この第三の実施例に係る試験装置
によれば、火災感知器Kの作動試験を行うときは、スイ
ッチ7をONさせてニクロムヒータ線6を加熱するとと
もに、チョッパ20を回転させる。これにより、ニクロ
ムヒータ線6からは赤外線エネルギが放出され、火災感
知器Kの感知部に伝達される。
によれば、火災感知器Kの作動試験を行うときは、スイ
ッチ7をONさせてニクロムヒータ線6を加熱するとと
もに、チョッパ20を回転させる。これにより、ニクロ
ムヒータ線6からは赤外線エネルギが放出され、火災感
知器Kの感知部に伝達される。
【0026】火災感知器Kが赤外線式炎感知器の場合に
は、実火炎の特徴的波長スペクトルである4.3μm付
近で強度が高い赤外線エネルギが放出され、しかも、チ
ョッパ20により実火炎に特有な周波数1〜20Hzの
ちらつきが生じさせられるので、それだけ、疑似火炎と
しての精度が高くなり、高効率で確実な試験を行うこと
ができる。
は、実火炎の特徴的波長スペクトルである4.3μm付
近で強度が高い赤外線エネルギが放出され、しかも、チ
ョッパ20により実火炎に特有な周波数1〜20Hzの
ちらつきが生じさせられるので、それだけ、疑似火炎と
しての精度が高くなり、高効率で確実な試験を行うこと
ができる。
【0027】即ち、第二の実施例のようにニクロムヒー
タ線6に印加する電力を変化させた場合、ニクロムヒー
タ線6の熱応答時定数があるため、ニクロムヒータ線6
から放射される赤外光は完全にON・OFFせず、その
ちらつき成分の量を大きくできないが、第三の実施例に
おいては、ニクロムヒータ線6の前面にあるチョッパ2
0を回転させることによりちらつきを達成したので、ニ
クロムヒータ線6からの赤外放射光を完全にON・OF
Fさせることができ、1波長ちらつき式の赤外線式炎感
知器を試験するときはニクロムヒータ線6に印加する電
力を少なくしてもON・OFFの赤外線放射光量の差を
大きくできるので、省電力な現場用試験装置とすること
ができる。
タ線6に印加する電力を変化させた場合、ニクロムヒー
タ線6の熱応答時定数があるため、ニクロムヒータ線6
から放射される赤外光は完全にON・OFFせず、その
ちらつき成分の量を大きくできないが、第三の実施例に
おいては、ニクロムヒータ線6の前面にあるチョッパ2
0を回転させることによりちらつきを達成したので、ニ
クロムヒータ線6からの赤外放射光を完全にON・OF
Fさせることができ、1波長ちらつき式の赤外線式炎感
知器を試験するときはニクロムヒータ線6に印加する電
力を少なくしてもON・OFFの赤外線放射光量の差を
大きくできるので、省電力な現場用試験装置とすること
ができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の火災感知
器Kの試験方法及び試験装置によれば、ニクロムヒータ
線を疑似火炎源としたので、ニクロムヒータ線からは、
実火炎の特徴的波長スペクトルである4.3μm付近で
強度の高い赤外線が放射されることから、感熱式熱感知
器及び赤外線式炎感知器の両者の試験を行なうことがで
きる。そのため、同一の場所に感熱式熱感知器及び赤外
線式炎感知器の両者があっても、一個の試験装置でメン
テナンスができ、作業効率が向上し、経済効果が大にな
る。
器Kの試験方法及び試験装置によれば、ニクロムヒータ
線を疑似火炎源としたので、ニクロムヒータ線からは、
実火炎の特徴的波長スペクトルである4.3μm付近で
強度の高い赤外線が放射されることから、感熱式熱感知
器及び赤外線式炎感知器の両者の試験を行なうことがで
きる。そのため、同一の場所に感熱式熱感知器及び赤外
線式炎感知器の両者があっても、一個の試験装置でメン
テナンスができ、作業効率が向上し、経済効果が大にな
る。
【0029】また、実火炎の特徴的波長スペクトルであ
る4.3μm付近で強度の高い赤外線が放射されること
から、高効率で試験を行うことができ、そのため、装置
を省電力で安価な小型にすることができる。そのため、
軽量化できるので、火災感知器に装置を近付けて試験を
行なうことができ、火災感知器を取り外したり梯子を使
用しなくてもよく、この点でも作業効率が向上した。
る4.3μm付近で強度の高い赤外線が放射されること
から、高効率で試験を行うことができ、そのため、装置
を省電力で安価な小型にすることができる。そのため、
軽量化できるので、火災感知器に装置を近付けて試験を
行なうことができ、火災感知器を取り外したり梯子を使
用しなくてもよく、この点でも作業効率が向上した。
【図1】本発明の第一の実施例に係る試験装置を示す正
面図である。
面図である。
【図2】本発明の第一の実施例に係る試験装置をその使
用状態とともに示す側面図である。
用状態とともに示す側面図である。
【図3】ニクロムヒータ線のスペクトル特性を示すグラ
フである。
フである。
【図4】本発明の第二の実施例に係る試験装置を示す要
部正面図である。
部正面図である。
【図5】本発明の第二の実施例に係る試験装置を示す要
部側面半断面図である。
部側面半断面図である。
【図6】本発明の第二の実施例に係る試験装置の回路図
である。
である。
【図7】本発明の第三の実施例に係る試験装置を示す正
面図である。
面図である。
1 支持棒
1a 把持部
2 開口部
3 ケース
4 取付金具
6 ニクロムヒータ線
10 加熱回路
13 温度制御回路
20 チョッパ
Claims (4)
- 【請求項1】 感熱式熱感知部もしくは赤外線式炎感知
部を有する火災感知器の作動試験を行う試験方法であっ
て、ニクロムヒータ線を加熱し、該ニクロムヒータ線か
ら上記感知器の感知部へ赤外線エネルギを放出すること
を特徴とする火災感知器の試験方法。 - 【請求項2】 感熱式熱感知部もしくは赤外線式炎感知
部を有する火災感知器の作動試験を行う試験装置であっ
て、支持棒の先端部に上記感知器の感知部に対向する開
口部を備えたケースを設け、該ケース内に上記開口部を
通して上記感知部に赤外線エネルギを放出するニクロム
ヒータ線を設けるとともに、該ニクロムヒータ線に電圧
を印加して加熱する加熱回路を設けたことを特徴とする
火災感知器の試験装置。 - 【請求項3】 上記加熱回路はニクロムヒータ線に印加
する電圧を断続的に変化させる機能を備えたことを特徴
とする請求項2記載の火災感知器の試験装置。 - 【請求項4】 上記ニクロムヒータ線の前面に回転させ
られて赤外線放射を断続させるチョッパを設けたことを
特徴とする請求項2記載の火災感知器の試験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20542591A JPH0528375A (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 火災感知器の試験方法及び試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20542591A JPH0528375A (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 火災感知器の試験方法及び試験装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0528375A true JPH0528375A (ja) | 1993-02-05 |
Family
ID=16506641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20542591A Pending JPH0528375A (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 火災感知器の試験方法及び試験装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0528375A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1991
- 1991-07-22 JP JP20542591A patent/JPH0528375A/ja active Pending
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