JPH05283433A - 電界効果トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタおよびその製造方法

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JPH05283433A
JPH05283433A JP7660392A JP7660392A JPH05283433A JP H05283433 A JPH05283433 A JP H05283433A JP 7660392 A JP7660392 A JP 7660392A JP 7660392 A JP7660392 A JP 7660392A JP H05283433 A JPH05283433 A JP H05283433A
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metal layer
schottky junction
channel
substrate
junction metal
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JP7660392A
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English (en)
Inventor
Masaru Miyazaki
勝 宮▲崎▼
Junji Shigeta
淳二 重田
Osamu Kagaya
修 加賀谷
Yoshinori Imamura
慶憲 今村
Nobutoshi Matsunaga
信敏 松永
Hiroshi Yanagisawa
寛 柳沢
Hiroto Oda
浩人 小田
Akihisa Terano
昭久 寺野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi ULSI Engineering Corp
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超高周波帯で使用可能なFETを提供する。 【構成】 ドレイン領域がチャネルの長さ方向の端面と
接続した構造の電界効果トランジスタにおいて、ゲート
電極をショットキ接合金属層とその上に低抵抗金属層を
重ねて形成した構造とし、低抵抗金属層とドレイン領域
およびドレイン電極との最短距離hをh≧200nmと
し、ショットキ接合金属層の基板側の面とドレイン領域
の基板側の面の間の距離sを、ショットキ接合金属層の
基板側の面からチャネルの基板側の面の距離をtとした
とき、0<s≦10tとする。 【効果】 FET単体の凹凸を小さくしたので高周波帯
用の集積回路に適する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電界効果トランジスタ
(以下FETと称す)およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、FETは、HIGFET(Het
erostructure Insulated Ga
te FET)やHEMTと呼ばれる高性能化された素
子が、超高周波及び超高速帯で使われている。これを特
にアナログ信号処理用回路に使う場合には、素子ではゲ
ート長を短縮し、ゲート抵抗を小さくする要求の外に、
ゲートとドレイン間容量を低減し、この間の降伏電圧を
高くする等、また回路ではこれらの素子をたくさん集積
でき、高性能で、かつ歩留まり良く作れることが要求さ
れる。従来技術として、FETの歩留まりが良い素子構
造としてショットキ接合のゲート電極に高耐熱性金属を
用い、これをドライエッチングで加工して、この電極を
利用して自己整合的にソ−スとドレイン領域を形成した
ものが良く用いられている。このゲ−ト電極はWSix
(xはWとSiの組成比を表す)等が良く選ばれている
が、これは加工の寸法制御性が良く、かつ約800℃の
高温で熱処理してもショトキ接合が劣化しないためであ
る。しかしWSixメタルはAuやAlの金属に比べて
固有抵抗が高い欠点がある。そこで従来からゲート抵抗
を低減する技術として例えばジャパニ−ズ・ジャ−ナル
オブ アプライドフィジックス23,5(1984
年)第L342から第L345(Japanese J
ournal of Applied Physic
s,Vol.23,5(1984)PPL342−34
5)で述べられているように、WSixメタルにAuを
積層する技術が使われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の構造では超
高周波帯(約10GHz以上)用集積回路として用いる
ことができなかった。
【0004】本発明の目的は、超高周波帯で使用可能な
FETを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ドレイン領
域がチャネルの長さ方向の端面と接続した構造の電界効
果トランジスタにおいて、ゲート電極をショットキ接合
金属層とその上に低抵抗金属層を重ねて形成した構造と
し、低抵抗金属層とドレイン領域およびドレイン電極と
の最短距離hをh≧200nmとし、ショットキ接合金
属層の基板側の面とドレイン領域の基板側の面の間の距
離sを、ショットキ接合金属層の基板側の面からチャネ
ルの基板側の面の距離をtとしたとき、0<s≦10t
とすることにより達成できる。
【0006】
【作用】図1を参照して、本発明の作用を説明する。低
抵抗金属層7とドレイン5D,8Dとの最短距離hをh
≧200nmと長くすることにより、ゲート電極を構成
する低抵抗金属層7とドレイン電極8D間の容量の増加
を避けることができる。hを大きく取るために、WSi
ショットキ接合金属層4を厚くしたり(400nm以
上)、低抵抗金属層7の突出し部の長さpを短くしたり
(p≦500nm)、ドレイン領域5Dの高さを低くし
たりすることにより可能である。また、n型GaAs層
ソース,ドレイン領域5S,5Dの不純物濃度は、低抵
抗化のために高濃度にして、この高さが高くならないよ
うにしている。また、ゲ−ト・ドレイン間容量Cgdを
考慮して、低抵抗金属層7とドレイン5D,8Dとの最
短距離hは300nm以上が好ましい。
【0007】ショットキ接合金属層4の基板1側の面か
らチャネル3の基板1側の面の距離をtとしたとき、シ
ョットキ接合金属層4の基板1側の面とドレイン領域5
Dの基板1側の面の間の距離sを0<s≦10tの範囲
から選ぶことにより、すなわちソース,ドレイン領域5
S,5Dを形成する前処理として深さsの溝を形成する
ことにより、ソース,ドレイン領域5S,5Dの低抵抗
化が可能となる。この深さsの溝は、ソース,ドレイン
領域5S,5Dをチャネルと側面から接触させて抵抗を
小さくするために設けるもので、これが深すぎるとチャ
ネル3の下部の結晶を流れる電流が増加して、ゲートの
短チャネル効果が増大す傾向がある。この傾向を溝の深
さsをパラメータにしてしきい電圧Vthとゲート長L
gの関係に対して図12に示す。短チャネル効果を小さ
い値に抑えるために堀込む溝の深さsは制限(s≦10
t)される。sは200nm以下が好ましい。また、t
は約50nm以内が好ましい。すなわち、HIGFET
の場合は高濃度のn型GaAs層、HEMTの場合は二
次元電子ガス層がエピタキシャル結晶表面から約50n
m以内に位置していることが好ましい。
【0008】その他、チャネル3におけるショトキ接合
金属層4のドレイン側端からドレイン領域5Dまでの距
離gは、ソース抵抗や耐圧の関係から、300nm程度
が適している(g≧100nm)。この距離gは、ショ
ットキ接合金属層4の側面に側壁を形成することによっ
て自己整合的に決める事ができる。また、この距離g
は、ゲ−ト・ドレイン間容量Cgdに影響を及ぼす。図
13はhをパラメータとしたときのCgdとgの関係を
示している。hやgが長い程Cgdは小さくなる。しか
し、gについては寄生抵抗や製造技術の点から長さに制
約がある。また、WSiショットキ接合金属層4を厚く
することにより(400nm以上)、WSiショットキ
接合金属層4とSiO2層6の頭9の高さを揃えるため
のSiO2の平坦化エッチバックをし易くできる。この
平坦化により、電極間の表面高さが揃っていず段差(凹
凸)が大きく残っており、単体素子で利用する構造とし
ては良いが、集積回路を構成する場合には問題のあった
従来技術を改善できる。また、低抵抗金属層7の厚さは
マイクロ波の表皮効果を考慮して0.3ミクロン以上の
厚さとし、またその長さはゲート長0.3ミクロンに対
して0.8ミクロン以下にするのが好ましい。
【0009】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。
【0010】実施例1 GaAs/AlGaAs系HIGFETの製造に適用し
た一実施例を図2の製造工程図によって述べる。これは
図1の基本構造における製造工程を示したものである。
(1)半絶縁性GaAs基板結晶1にアンド−プのGa
As層(図中省略)、p型GaAs層2、高濃度のn型
GaAs層3、アンド−プのAlGaAs層3,アンド
−プのGaAs層3を順番にエピタキシャル成長でえた
構造のウエ−ハを用いて、(2)これに素子分離のため
のメサ型構造10を形成し、(3)高さ約500nmの
WSiメタルからなるショットキ接合金属層4を形成す
る(図2A)。この場合、チャネル層の厚さを便宜上高
濃度のn型GaAs層から上の、アンド−プのAlGa
As層,アンド−プのGaAs層をふくんだエピタキシ
ャル層の厚さtで表し、これは0.3μmゲート長Lg
の場合に、約30nmである。(4)ソースとドレイン
領域の低抵抗化のための高濃度のn型GaAs層5S,
5Dを所望の領域に設ける。これはゲート電極にSiO
2の側壁を設け、あらかじめエピタキシャル結晶表面を
深さsだけ削って溝を形成し、この領域だけにMOCV
D法によって結晶成長する事で選択的に高濃度のn型G
aAs層5S,5Dが形成される。溝の深さsは約90
nmで,高濃度のn型GaAs層5S,5Dと各ゲート
電極4までの距離gはおのおの300nmである。この
場合、チャネル層tと高濃度のn型GaAs層5S,5
Dは側面で接続されている。高濃度のn型GaAs層は
約4x10E18/cm3、250nmの厚さである
(図2B)。(5)つぎに、所望の厚さのSiO2膜6
(約600nm)を被着して、パターン依存性を無くす
ためにレジストスペ−サパタ−ン10を設け、さらにレ
ジスト層11を塗布してウエ−ハ表面を平坦化して、の
ち、ドライエッチングによりエッチバックしてレジスト
とSiO2を削り、WSi電極4の上面9を露出させる
(図2C)。(6)続いて、MoとAuを連続的に被着
して、低抵抗金属層7をWSiショットキ接合金属層4
の頭9に重ね、イオンミリングで加工をして低抵抗ゲー
ト電極構造7,4を形成する。重ねた低抵抗金属層の厚
みはマイクロ波の表皮効果を考慮して0.3μm以上の
厚さであり、この重ねた低抵抗金属層がドレイン側に飛
び出す距離pはCgdの関係から0.3μm以内として
いる。(7)最後にソースとドレイン領域の低抵抗化の
ために高濃度のn型GaAs層5S,5Dを設けたこの
上面にそれぞれオ−ミック電極8S,8Dを形成して、
本発明構造ののHIGFETが造られる(図2D)。こ
の構造は表面の平坦性に優れた特徴があるので、この後
これらの素子を集積して、回路を構成する場合に有効で
ある。
【0011】実施例2 実施例1で述べた構造および製造工程のうちソース抵抗
を低減するための本発明による他の実施例を図3A,3
B、及び図4A,4Bにそれぞれ示す。これらは図1の
(イ)および(ロ)の領域にソース抵抗を低減するため
の改良を加えたもので、図2の製造工程の変更個所だけ
を説明する。
【0012】図3はFETのしきい電圧が比較的大きい
場合に適用される構造である。ソ−スおよびドレインと
ゲ−ト電極の間にある半導体表面に、WSixショット
キ接合金属層34をマスクとして、Siイオン打ち込み
とアニ−ルによってn型半導体層31を形成する工程が
追加されている(図3A)。この工程後、ソースとドレ
イン領域の低抵抗化のための高濃度のn型GaAs層5
S,5Dを、ショットキ接合金属層34にSiO2から
成る側壁32を設けて、ゲートから離して形成する(図
3B)。この構造の特徴は図3Bから分かるように、n
型半導体層31の深さはMOCVD法によって結晶成長
する前にエピタキシャル結晶表面を深さsだけ削る深さ
よりも浅く形成されていることが特徴である。この工程
は実施例1の図2Aから図2Bの間で処理される。ま
た、同じ効果を得るためには、製造工程手順を変更し
て、図2Bの後に,SiO2の側壁32(図3B)を除
去したあと、WSixゲ−ト34をマスクとして、Si
イオン打ち込みとアニ−ルによってn型半導体層31を
設けた製造方法でも良いことを付言する。
【0013】次に、図4によりFETのしきい電圧が比
較的小さい場合に適用する素子構造とその製造方法を示
す。ソ−スおよびドレインとゲ−ト電極の間にある半導
体表面に、ショットキ接合金属層44をマスクとして、
Siイオン打ち込みとアニ−ルによってn型半導体層4
1を形成する工程が追加されている(図4A)。この工
程後、ソースとドレイン領域の低抵抗化のための高濃度
のn型GaAs層45S,45Dを、ショットキ接合金
属層44にSiO2の側壁42を設けて、ゲートから離
して形成する(図4B)。この構造は図4Bから分かる
ように、n型半導体層41の深さはMOCVD法によっ
て結晶成長する前にエピタキシャル結晶表面を削る溝の
深さsよりも深く形成されていることが特徴で、これに
よってより抵抗の低いn型半導体層41が形成できる。
この工程は実施例1の図2Aから図2Bの間で処理され
る。また、同じ効果を得るためには、製造工程手順を変
更して、図2Bの後に,SiO2の側壁42(図4B)
を除去したあと、ショットキ接合金属層44をマスクと
して、Siイオン打ち込みとアニ−ルによってn型半導
体層41を溝よりも深く設けた構造の製造方法でも良い
ことを付言する。
【0014】実施例3 実施例1の基本構造で述べたものを用いて、実施例2と
異なりソース抵抗を低減するための他の実施例を図5に
示す。実施例1の図2Aと図2Bの間に次の工程が追加
されている。すなわち、ショットキ接合金属層54に第
一のSiO2の側壁55を設け約30nm離し、これを
マスクとして、Siイオン打ち込みとアニ−ルによって
n型半導体層51を設けた(図5A)後、ゲート電極に
第二のSiO2の側壁52を設けて、ソースとドレイン
領域の低抵抗化のための高濃度のn型GaAs層55
S,55Dをゲートから離して形成した工程が追加され
ている(図5B)。この特徴は、n型半導体層51がゲ
ート端に直接接触していないのでこのキャリヤ濃度を上
げて抵抗を下げてもゲート耐圧が低下することを防止す
るための効果がある。この実施例ではSiイオン打ち込
みとアニ−ルによってn型半導体層51を設ける前に第
一のSiO2の側壁55を設けたことが特徴で、n型半
導体層51の深さは実施例2の図4に述べたようにもち
ろん深めにしても良いことを付言する。
【0015】実施例4 実施例1の基本構造で述べたものをもちいて、実施例
2、3と異なりソース抵抗を低減するための他の実施例
を図6に示す。実施例1の図2Aと図2Bの間に次の工
程が追加されている。すなわち、ショットキ接合金属層
54をマスクとして、GaAsの領域だけにMOCVD
法によって結晶成長する事で選択的にn型半導体層61
を約100nmの厚さで形成する(図6A)。この後、
ショットキ接合金属層54にSiO2の側壁62を設け
て、ソースとドレイン領域の低抵抗化のための高濃度の
n型GaAs層65S,65Dをゲートから離して形成
した工程が追加されている(図6B)。この特徴は、n
型半導体層51がエピタキシャル結晶層で設けることが
できるのでイオン打ち込みの工程よりも厚さと抵抗値が
設計しやすく、かつゲートの短チャネル効果の抑制に効
果がある。この実施例で省略したが、GaAsの領域に
MOCVD法によって結晶成長する前に軽くGaAs層
を削ったり、低ド−ズ量のイオン打ち込み層を設けたり
しても同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0016】実施例5 実施例の4で述べた構造及び製造方法を変更して得られ
た、他の実施例を述べる。これは実施例3,図5Aで述
べているように、ショットキ接合金属層54に第一のS
iO2の側壁を設け約20nm離した後、これをマスク
として、GaAsの領域だけにMOCVD法によって結
晶成長する事で選択的にn型半導体層を約100nmの
厚さで形成した構造を製造する方法である。実施例3で
述べたと同様に、WSixゲ−ト54に第一のSiO2
の側壁を設けたことによりゲート耐圧を向上させなが
ら、ソース抵抗を低減できる特徴がある。
【0017】実施例6 実施例1の基本構造で述べたものをもちいて、実施例
2、4と異なりソース抵抗を低減するための他の実施例
を図7及び図8に示す。まず図7の例から説明する。実
施例1の図2Aと図2Bの間に次の工程が追加されてい
る。ショットキ接合金属層74をマスクとして、GaA
s系結晶層を約50nmの深さ76削る。これはチャネ
ル層73より深くする(図7A)。この後,この削った
領域だけにMOCVD法によって結晶成長する事で選択
的にn型半導体層77を約50nmの厚さで形成する。
この成長層の厚さは、削った厚さをほぼ埋め戻す程度と
する。この後、ショットキ接合金属層74にSiO2
側壁72を設けて、これをマスクに結晶層を削り78
(図7B)、ソースとドレイン領域の低抵抗化のための
高濃度のn型GaAs層75S,75Dをゲートから離
して形成した工程が追加されている(図7C)。この特
徴は、n型半導体層51がエピタキシャル結晶層で設け
ることができるのでイオン打ち込みの工程よりも厚さと
抵抗値が設計しやすく、かつゲートの短チャネル効果の
抑制に効果がある。また、これに加えて、n型半導体層
77が結晶基板に埋め込まれているので、Cgdの低減
効果がある。
【0018】次に図8の例を説明する。これは図7に示
した製造工程の手順を入替えたものである。この工程を
簡単に説明すると、まず、ショットキ接合金属層84に
SiO2の側壁82を設け約300nm離し、これをマ
スクとして、ソースとドレイン領域の低抵抗化のための
高濃度のn型GaAs層85S,85Dをゲートから離
して形成する(図8A)。この後、SiO2の側壁82
を除去して,ショットキ接合金属層84をマスクとし
て、GaAs系結晶層を約50nmの深さ86削る。こ
れはチャネル層83より深くする(図8B)。この後,
MOCVD法によって結晶成長する事で選択的にn型半
導体層87を約50nmの厚さで形成する。この成長層
の厚さは、削った厚さをほぼ埋め戻す程度とする。この
後、MoとAuを連続的に被着して、低抵抗金属層88
をWSiゲ−トメタル84の頭に重ね、イオンミリング
で加工をして低抵抗ゲート電極構造を形成する。最後に
オ−ミック電極89S,89Dを形成するために、これ
らの領域にあるn型半導体層87を削って、ソースとド
レイン領域の低抵抗化のために高濃度のn型GaAs層
85S,85Dを露出させてこの上面にそれぞれオ−ミ
ック電極89S,89Dを設けることで本発明構造のH
IGFETが造られる(図8C)。この実施例の図では
省略したが、GaAsの領域にMOCVD法によって結
晶成長する前に軽くGaAs層を削ったり、低ド−ズ量
のイオン打ち込み層を設けたりしても同様の効果が得ら
れることはいうまでもない。
【0019】実施例7 実施例6で述べた構造及び製造方法を変更して得られ
た、他の実施例を述べる。これは実施例3,図5Aで述
べているように、ショットキ接合金属層54に第一のS
iO2の側壁を設けて分離した後、これをマスクとし
て、結晶層を削り、GaAsの領域だけにMOCVD法
によって結晶成長する事で選択的にn型半導体層を形成
した構造を製造する方法である。実施例3で述べたと同
様に、ショットキ接合金属層54に第一のSiO2の側
壁を設けたことによりゲート耐圧を向上させながら、ソ
ース抵抗を低減できる特徴がある。
【0020】実施例8 実施例1で述べた構造のうちCgdをさらに低減するた
めの実施例を、図9に示す。図9はWSiショットキ接
合金属層4とこれに重ねた低抵抗金属層7’の構造を示
したもので、ゲ−トとドレインの静電容量を低減するた
め重ねた低抵抗金属層7’端とWSixメタル4の端が
ドレイン側8Dで一致するような構造になっている。こ
の構造の作り方は、図2で説明したように同図の工程図
Dを一部変更して、低抵抗金属層7の重ねの工程におい
て達成される。最新のホトリソグラフィ技術を使って、
この合わせ精度は0.1μm以内が達成されているの
で、図9の構造を得ることが可能である。なお、FET
の構造は図1と同様な結晶構造の例を示しているが、図
9の素子構造においてソース抵抗を低減する構造と製造
方法は実施例2から7で述べたものをそのまま使って良
いことはいうまでもない。
【0021】実施例9 実施例1で述べた構造において、ゲート電極の構造だけ
が図1及び図9と異なる場合の本発明による他の実施例
を図10に示す。同図はWSixショットキ接合金属層
104とこれに重ねた低抵抗金属層107の構造はほぼ
同じ寸法から構成されていて、かつ、この最上面は絶縁
膜から露出した構造に特徴がある。これは、ショットキ
接合金属層104にバリヤ金属105を挾んで低抵抗金
属107を重ねたあとにゲート電極を加工して、ソース
電極とドレイン電極を形成し、さらに絶縁膜をかぶせた
あと平坦化のエッチングによって形成できる。また、こ
の構造はゲート金属104上にめっきなどにより低抵抗
金属層を埋め込んで形成してもよい。この構造による特
徴は表面の凹凸が、極めて小さいことである。なお、F
ETの構造は図1と同様な結晶構造の例を示している
が、図9の素子構造においてソース抵抗を低減する構造
と製造方法は実施例2から7で述べたものをそのまま使
って良いことはいうまでもない。
【0022】実施例10 実施例1で述べた構造において、WSixショットキ接
合金属層4’’の位置だけが図1と異なる場合の本発明
による他の実施例を図11に示す。図11はソース領域
5Sとショットキ接合金属層4’’の間隔に比べて、ド
レイン領域5Dとショットキ接合金属層4’’の間隔が
長くなっている構造を示したもので、これはCgdをさ
らに低減するためになされている。なお、この場合にも
ソース抵抗を低減するために述べたように、ソ−スおよ
びドレインとゲ−ト電極の間にある半導体表面もしくは
内部に、特別に設計されたn型半導体層を設けた構造に
してもよいことを付言する。
【0023】
【発明の効果】本発明の特徴及び効果は以下の通りであ
る。
【0024】(1)ショットキ接合金属層に高耐熱材料
を用い、ドライエッチによって微細パターンが再現性良
く形成できるため、ゲート長が0.3μm以下の素子に
特に有効な構造及び製造方法である。
【0025】(2)ゲート電極に自己整合でソース電極
を形成し、ソース抵抗を効果的に低減できる構造及び製
造方法なので、FETの高性能特性が得られる。
【0026】(3)ソース及びドレイン領域を選択結晶
成長の低抵抗層で構成し、チャネルの側面から接触を取
る構造なので、ソース抵抗が低く、かつ短チャネル効果
が小さい。
【0027】(4)エッチバックによりゲートの平坦化
を行い、ショットキ接合金属層に低抵抗金属層を重ねた
ゲート電極構造は、ゲート抵抗が小さく、素子の表面凹
凸が小さい構造なので、高周波帯用の集積回路を高性能
化するために適している。
【0028】以上、本発明の実施例をHIGFETで述
べてきたが、本発明の主旨からFETの結晶構造はヘテ
ロ接合を用いないMESFETでもよく、またもちろん
HEMT構造であってもよい。またGaAs系のエピタ
キシャル結晶を用いることで説明してきたが、InGa
As等の化合物半導体全般に本発明は適用できることは
いうに及ばない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構造を示すFETの断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例1のHIGFETの製造工程図
である。
【図3】本発明の実施例2のHIGFETの製造工程図
である。
【図4】本発明の実施例2のHIGFETの製造工程図
である。
【図5】本発明の実施例3のHIGFETの製造工程図
である。
【図6】本発明の実施例4のHIGFETの製造工程図
である。
【図7】本発明の実施例6のHIGFETの製造工程図
である。
【図8】本発明の実施例6のHIGFETの製造工程図
である。
【図9】本発明の実施例8のHIGFETの断面図であ
る。
【図10】本発明の実施例9のHIGFETの断面図で
ある。
【図11】本発明の実施例10のHIGFETの断面図
である。
【図12】本発明のしきい電圧とゲート長の関係(パラ
メータs)を示す図である。
【図13】本発明のCgdとgの関係(パラメータh)
を示す図である。
【符号の説明】
1…結晶基板、3…チャネル層、4…WSiショットキ
接合金属層(ゲート電極)、5S…高濃度GaAsソー
ス領域、5D…高濃度GaAsドレイン領域、6…Si
2層、7…低抵抗金属層(ゲート電極)、6…SiO2
層、8S…ソース電極、8D…ドレイン電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 重田 淳二 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 加賀谷 修 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 今村 慶憲 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 松永 信敏 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 柳沢 寛 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 小田 浩人 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 日 立超エル・エス・アイ・エンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 寺野 昭久 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、該基板上に形成されたチャネル
    と、該チャネル上に形成されたゲート電極と、上記チャ
    ネルの長さ方向の端面と接続したドレイン領域を有する
    電界効果トランジスタにおいて、上記ゲート電極は上記
    チャネル上に形成されたショットキ接合金属層と該ショ
    ットキ接合金属層上に形成された低抵抗金属層を有し、
    上記低抵抗金属層と上記ドレイン領域およびドレイン電
    極との最短距離hはh≧200nmであり、上記ショッ
    トキ接合金属層の基板側の面と上記ドレイン領域の上記
    基板側の面の間の距離sは、上記ショットキ接合金属層
    の基板側の面から上記チャネルの基板側の面の距離をt
    としたとき、0<s≦10tであることを特徴とする電
    界効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】上記ショットキ接合金属層と上記低抵抗金
    属層のドレイン側の面は実質的に同一平面内にある請求
    項1記載の電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】上記ショットキ接合金属層と上記低抵抗金
    属層とはほぼ同じ平面形状をしている請求項1記載の電
    界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】上記ゲート電極のショットキ接合金属層は
    上記ドレイン領域よりソース領域寄りに位置している請
    求項1記載の電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】チャネル構成層が形成された基板の素子領
    域を規定するためのメサ構造を形成する工程と、上記チ
    ャネル構成層のチャネル上にショットキ接合金属層を形
    成する工程と、上記基板のソース,ドレイン領域形成予
    定部に溝を形成する工程と、該溝に半導体層を成長させ
    上記ソース,ドレイン領域を形成する工程と、上記ショ
    ットキ接合金属層および上記ソース,ドレイン領域形成
    後全面に絶縁膜を被着する工程と、該絶縁膜上にレジス
    ト層を塗布して基板表面を平坦化する工程と、該平坦化
    工程後上記レジスト層および上記絶縁膜を削り上記ショ
    ットキ接合金属層の上面を露出させる工程と、低抵抗金
    属層を上記ショットキ接合金属層上に重ねて形成する工
    程と、上記ソース,ドレイン領域にそれぞれオ−ミック
    電極を形成する工程を有することを特徴とする電界効果
    トランジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】上記チャネルの上記ソース,ドレイン領域
    と上記ショットキ接合金属層の間の領域に上記チャネル
    の導電型と同じ導電型を呈する不純物原子を上記ショッ
    トキ接合金属層をマスクとして用い注入する工程を有す
    る請求項5記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  7. 【請求項7】上記不純物原子注入工程の前に上記ショッ
    トキ接合金属層の側面に絶縁性側壁を形成する工程を有
    し、該絶縁性側壁は上記不純物原子注入工程のマスクと
    して働く請求項6記載の電界効果トランジスタの製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5949097A (en) * 1995-03-17 1999-09-07 Hitachi, Ltd. Semiconductor device, method for manufacturing same, communication system and electric circuit system

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