JPH0528342B2 - - Google Patents

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JPH0528342B2
JPH0528342B2 JP60180360A JP18036085A JPH0528342B2 JP H0528342 B2 JPH0528342 B2 JP H0528342B2 JP 60180360 A JP60180360 A JP 60180360A JP 18036085 A JP18036085 A JP 18036085A JP H0528342 B2 JPH0528342 B2 JP H0528342B2
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JP
Japan
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ion
liquid
opening
selective
sheet
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JP60180360A
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Osamu Seshimoto
Yoshio Saito
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to US06/896,888 priority patent/US4789435A/en
Priority to DE8686111412T priority patent/DE3687022T2/de
Priority to EP86111412A priority patent/EP0212612B1/en
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Publication of JPH0528342B2 publication Critical patent/JPH0528342B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は、水性液体、とくに生物体液(血液、
尿、唾液等)中の特定のイオン活量(または濃
度)をポテンシオメトリーを利用して定量分析す
るために用いられるイオン活量測定器具に関する
ものである。
[発明の背景] 液体(水道水、河川水、下水、産業排水等)や
生物体液(全血、血漿、血清などの血液、尿、唾
液等)の液滴量を用い、その中に含まれる特定の
イオンの活量をシート状のイオン活量測定器具を
用いて測定する方法は既に知られている。
すなわち、互いに電気的に分離された一対の最
上部にイオン選択層を備えたシート状イオン選択
電極のそれぞれのイオン選択層表面に参照液およ
び被検液を付与し、次いでブリツジにより両液体
を互いに電気的に導通させた状態において、各イ
オン選択電極間の電位差を測定することにより、
その被検液のイオン活量を測定する方法である。
そのようなイオン活量測定器具の例としては、
特開昭52−142586号公報(US 4053381)(USは
米国特許を表す)、特開昭56−6148号公報(US
4273639)、特開昭58−211648号公報(US
4437970)等に記載されているイオン活量測定器
具を挙げることができる。
これらのイオン活量測定器具は、基本的には一
対のシート状イオン選択電極をイオン選択層が上
側となるように配置し、その上に液点着孔(標準
液と被検液の付与を行なうための開口部)を設け
ており、上方からそれぞれのイオン選択層上に、
液点着孔を介し、ピペツトなどを用いて参照液お
よび被検液を付与し、両イオン選択電極間に発生
する電位差を測定することによりイオン活量を測
定する方法を利用している。さらに、上記のイオ
ン活量測定器具を改良したものとして、一個のイ
オン活量測定器具に複数組のイオン選択電極対を
組み込んで、参照液と被検液とをそれぞれ一回付
与することにより複数種のイオンの活量を測定で
きるようにしたものも知られている。
上記のような一対のシート状イオン選択電極を
用いるイオン活量の測定法は簡便で優れた測定法
であるが、本発明者の検討によると、測定器具の
製造および測定操作の実施において種々の問題が
あることが判明した。
まず第一の問題として、参照液と被検液の付与
のために通常用いるピペツトの先端によつてイオ
ン選択層が傷を付けられやすいとの点があげられ
る。イオン選択層は固体ではなく、通常はゼリー
状の膜であるため、その表面にピペツトの先端が
接触した場合に容易に傷が付き、あるいは変形を
起す。このようなイオン選択層の形状の劣化は測
定誤差を引き起し、はなはだしい場合には測定が
不可能となる。
第二の問題としてイオン選択電極の塩化銀層が
劣化しやすいとの問題がある。イオン選択電極の
多くは、内部参照電極として銀/塩化銀電極(半
電池)を利用しているが、その場合、イオン活量
測定器具を明室に放置すると、液点着孔から入射
する光によつて塩化銀層が変質し、その結果、電
極が劣化する傾向がある。
第三の問題として、イオン選択電極間に発生し
た電位差を測定用するための端子(プローブ)が
汚染されやすいとの問題がある。
シート状イオン選択電極は一般にプラスチツク
シート支持体の表面に電極を形成した形態で用い
られている。イオン選択電極を用いてイオン活量
を測定するには、前記のように一対のイオン選択
電極間の電位差を測定する必要がある。このため
イオン選択電極の導電部位(銀/塩化銀電極にお
いては銀層)の端部に電気接続用領域(たとえば
銀層の延長部分)が設けられる。そして、別に用
意される電位差測定装置の端子をその領域に接触
させて、電位差の測定が行なわれる。この場合、
通常のイオン選択層が上側となるような配置であ
ると、電気接続用領域の表面も当然上方に向けら
れ、電位差測定装置の端子は上方から電気接続用
領域面に接触するように配置される。従つて、同
じく上方から付与される参照液あるいは被検液に
よつて電位差測定用端子が汚染されやすいとの問
題がある。
第四に、イオン活量測定器具と組合せて用いる
電位差測定装置の測定系が複雑になりやすいとの
問題がある。すなわち、通常のイオン選択層が上
側となるような配置であると、上記のように電気
接続用領域の表面も上方に向けられ、電位差測定
装置の端子は上方から電気接続用領域面に接触す
るように配置される。このため電位差測定系の配
線を無理なく行なおうとすれば、その配線は上方
あるいは側部方向に行なう必要がある。一方、電
位差測定装置の測定器具は、参照液や被検液との
接触を避けるためにも、また装置が占める空間の
節約のためにもイオン活量測定器具の下側に配置
することが有利となる。従つて、イオン選択層を
上側にして、その上に参照液や被検液を付与する
操作を想定している従来のイオン活量測定器具を
利用する場合、それと組合せて用いる電位差測定
装置の測定系が複雑になりやすく、また測定系が
必要とする空間が大きくなる。
第五に、従来の方法では多数の検査項目を同時
に測定する際、参照液あるいは被検液の各電極表
面への接触時間に差があり、これが測定誤差の原
因の一つであつた。
[発明の目的] 本発明の目的は、一種または複数種のイオンの
活量を一個の器具を用いて測定する際に有利に利
用されるイオン活量測定器具を提供することにあ
る。
本発明の目的は特に、これまでに知られている
イオン活量器具において問題となりやすい上記の
問題の解決を一挙に達成することのできるイオン
活量測定器具を提供することにある。
[発明の要旨] 本発明は、互いに電気的に分離された少なくと
も一対の、最上部にイオン選択層を備えたシート
状イオン選択電極、それぞれのイオン選択層表面
に参照液および被検液を付与するための液体付与
部、両液体を互いに電気的に導通させるためのブ
リツジを有する被検液のイオン活量測定器具にお
いて、各シート状イオン選択電極はイオン選択層
が下側となるように配置され、そして 液体付与部は、上方の液体付与用開口部、液体
をイオン選択層表面よりも下方の位置に移動させ
る下降通路、液体を次いでイオン選択層表面の直
下に水平方向に移動させる水平通路、および液体
を次いでイオン選択層の表面位置まで上昇させる
液体上昇案内路(ただし、この液体上昇案内路の
上面の直径が下面の直径よりも大きくなるように
途中に段差が設けられており、段差部分とイオン
選択層の表面とが形成する間〓が毛細管現象の発
生を伴なうことのない間〓とされ、かつこの液体
上昇案内路の側壁の頂部はイオン選択層表面に実
質的に接触している)を含むことを特徴とするイ
オン活量測定器具を提供するものである。
[発明の効果] 本発明のイオン活量測定器具を利用することに
よつて、これまでに知られているイオン活量測定
測定器具において問題となりやすい前述の問題の
解決を一挙に達成することのできる。
すなわち、本発明のイオン活量測定器具を利用
することによつて、イオン選択電極のイオン選択
層のピペツト先端の接触などによる物理的劣化、
露光によるイオン選択電極の電極部分の化学的劣
化が効果的に回避できる。
また、本発明のイオン活量測定器具では電気接
続用領域表面が下側に向けて配置されるため、上
方の液体付与系に対しての下方への電位差測定用
配線が無理なく実現する。従つて、電位差測定用
端子の汚染が防止され、かつ電位差測定装置の測
定系の単純化が可能となる。
さらに、本発明のイオン活量測定器具では、液
体をイオン選択層の表面位置まで上昇させる液体
上昇案内路の存在により、参照液あるいは被検液
の各電極表面への接触時間が均一化される。
また、本発明のイオン活量測定器具では、液体
上昇案内路の側壁の頂部の内側(段差の上の部
分)は、イオン選択層表面に対して毛細管現象の
発生が伴なうことのない間〓をもつて(すなわ
ち、余り細い〓間ではない間〓をもつて)隔てら
れているため、毛細管現象による被検液の意図し
ない拡散が発生しないこと、空気が上記の段差部
分に逃げることができるため、被検液に入り込ま
ず、気泡が発生しにくいことなどの理由で、精度
と再現性が高いイオン活量測定が可能となる。
なお、本発明のイオン活量測定器具は、器具の
製造組立て時にシート状イオン選択電極および器
具枠体に歪みが生じがたいとの利点もある。その
結果、高精度のイオン活量の測定が可能なイオン
活量測定器具が得られる。
[発明の詳細な記述] 本発明のイオン活量測定器具を、添付図面を参
照しながら詳しく説明する。
第1図は、本発明のイオン活量測定器具の一例
を示す斜視図である。第1A図は、第1図に示し
たイオン活量測定器具の−線に沿つた立面断
面図であり、第1B図は、第1図に示したイオン
活量測定器具の底面図であり、第1C図は、第1
A図に示した立面断面図の円で囲つた部分Xの拡
大図であり、そして第1D図は、イオン選択電極
のイオン選択層の表面への液体の付着の状態を模
式的に示す図である。
第2図は、第1図に示したイオン活量測定器具
を構成する各部材を詳しく説明するために、各構
成部材を分離して示した図である。
これらの図に示した態様のイオン活量測定器具
には、最上部にイオン選択層を備えた三対のシー
ト状イオン選択電極(一対のイオン選択電極は、
互いに電気的に分離された参照液用イオン選択電
極と被検液用イオン選択電極との組合せからなつ
ている)11a,11b,11cが、イオン選択
層が下側となるように配置されている。この配置
においてシート状イオン選択電極は、第1C図に
示されているように、たとえばプラスチツクシー
ト製支持体111上に、金属銀蒸着層112、塩
化銀層113、電解質層114、そしてイオン選
択層115の各層が積層されて構成されており、
このように構成されたシート状イオン選択電極は
測定器具内に倒立した状態で配置されている。
第1A図から明らかなように、イオン選択電極
のイオン選択層表面への参照液と被検液との付与
のための液体付与部は、上方の液体付与用開口部
12、液体をイオン選択層表面よりも下方の位置
に移動させる下降通路13、液体を次いでイオン
選択層表面の直下に水平方向に移動させる水平通
路14、液体を次いで各々のイオン選択電極の直
下位置から上昇させる液体上昇案内路15a,1
5b,15cから構成されている。第1A図と第
1C図に示されているように、液体上昇案内路1
5a,15b,15cの上面の直径が下面の直径
よりも大きくなるように途中に段差が設けられて
おり、それにより、それぞれの案内路よりも口径
が大きい筒状の空間25a,25b,25cが、
個々設置されている。この空間の設置よつて、第
1D図に模式的に示されているように、水平通路
14を通つたのち上昇してきた液体の水平方向の
拡がりを防止することができる。特に使用する液
体の量を調整することで、液漏れなどのトラブル
の発生しない。また、上記液体上昇案内路の上部
が形成する空間25a,25b,25cの周縁部
の間隙(すなわち、液体上昇案内路の段差部分と
イオン選択層の表面とが形成する間隙)は、液体
上昇案内路15a,15b,15cの段差部分よ
り下部の側壁の頂部がイオン選択層表面に対して
毛細管現象の発生を伴なうことのない間隙にす
る。
なお、イオン選択層表面に対して毛細管現象の
発生を伴なうことのない間隙とは、液体が自重に
逆らつて、イオン選択層と液体上昇案内路の下部
の側壁の頂部との隙間に侵入することができるよ
うな間隙よりも大きい間隙を意味する。上記間隙
は、液体の表面張力および接触する部材の材質、
表面状態などにより変動するが、一般には50μm
以上である。
また、この第4D図より明らかなように、この
液体上昇案内路の側壁の頂部はイオン選択層表面
に実質的に接触している。
水平通路14には、毛管現象を生じうる連続微
細間隙を有する(本明細書ではこれを多孔性とい
う)液体移送用部材(綿包帯布、綿ガーゼまたは
連続間隙を有する不織布等)16を充填すること
が液体の円滑な移送にとつて好ましい。また、液
体移送用多孔性部材の充填は、参照液と被検液が
少量となる場合に特に有利である。
三対のイオン選択電極11a,11b,11c
はプラスチツク製の上部枠体18に収容され、通
常は固定状態にある。この上部枠体18には液体
付与用開口部12が設けられており、その二個の
液体付与用開口部(参照液付与用開口部と被検液
付与用開口部)を横切るようにして、それぞれの
液体付与用開口部に付与された液体(参照液と被
検液)を互いに電気的に導通させるためのブリツ
ジ(たとえば、ポリエチレンテレフタレート繊維
加撚糸(紡績糸)などの糸ブリツジ)19が備え
られている。
なお図には示していないが、液付与開口部12
の周囲には小突起領域を設け、点着供給される液
が開口の外側に溢れ出すのを防ぐとともに液の点
着を容易確実にするガイドとすることができる。
上部枠体18の下部にはシート状の水不透過性
中間部材(たとえば、プラスチツク製のマスク)
20が設けられる。点着供給された液体の下降通
路13の一部、液体上昇案内路15a,15b,
15c、およびその上部空間25a,25b,2
5cは、このシート状水不透過性中間部材20に
開口部の形状で形成されている。水不透過性中間
部材20は、上部枠体18の下面には接着剤(感
圧接着剤、感熱接着剤など)、熱融着、あるいは
物理的係合材により接合されていることが望まし
い。
シート状水不透過性中間部材20の下側には、
プラスチツク製の下部枠体21が配設される。
水平通路14は、この下部枠体21に凹陥部と
して形成されている。この水平通路14には、所
望により液体移送用多孔性部材16が充填(収
容)される。液体移送用多孔性部材16は水平通
路14に固定されていてもよい。
下部枠体21の両側部には、イオン選択電極1
1a,11b,11cの各々の電気接続用領域2
2a,22b,22cを下方に向けて露出させる
(第1B図参照)ための切欠き部23が設けられ
ている。この切欠き部23は、複数対のイオン選
択電極のそれぞれに合わせて個別に形成してもよ
く、また全てのイオン選択電極の電気接続用領域
を、器具の両側に設けた一対の切欠き部により露
出させるようにしてもよい。図面に示されている
のは後者の例である。
下部枠体21は水不透過性中間部材20の下面
に、接着剤(感圧接着剤、感熱接着剤など)、熱
融着、あるいは物理的係合材により接合されてい
ることが望ましい。
なお、イオン選択電極の充填、および所望によ
つて液体移送用多孔性部材の充填が可能である限
り、上部枠体、水不透過性中間部材、および下部
枠体の全部あるいは一部が一体として成形されて
いてもよいことは勿論である。また、上部枠体、
水不透過性中間部材および下部枠体のいずれにつ
いても、それぞれを一体とする必要は特になく、
上部枠体、水不透過性中間部材および下部枠体の
いずれについても複数の部材から構成することが
できる。
上部枠体、水不透過性中間部材および下部枠体
は形状保持性のある所望の材料から製造すること
ができるが、成形性、耐衝撃強度などの諸特性を
考慮するとプラスチツク材料から形成することが
好ましい。たとえば、プラスチツク材料を所望の
型に入れてモールド成形する方法、シート状プラ
スチツク材料を用いる絞り成形などの公知の方法
を利用することができる。
すなわち第1図乃至第2図に例示したように、
シート状イオン選択電極が、それぞれの液体付与
用開口部に対応する位置に開口部を有する上部枠
体、下降通路と液体上昇案内路とに対応する位置
に開口部を有し、液体上昇案内路に対応する開口
部は上面の直径が下面の直径よりも大きく、かつ
途中に段差が設けられている水不透過性中間部
材、および水平通路を形成する凹陥部を有する下
部枠体からなる容器に備えられ、ブリツジが上部
枠体の上記開口部を横切るように上部枠体に固定
されてなるイオン活量測定器具は、イオン活量測
定の実施に特に有効に使用できる。
第3図は、本発明のイオン活量測定器具の別の
態様を、前記第2図と同様に、イオン活量測定器
具を構成する各部材を詳しく説明するように、各
構成部材を分離して示した図である。
この図に示した態様のイオン活量測定器具にお
いても、最上部にイオン選択層を備えた三対のシ
ート状イオン選択電極31a,31b,31c
が、イオン選択層が下側となるように配置されて
いる。
三対のイオン選択電極31a,31b,31c
はプラスチツク製の上部枠体38に収容され、通
常は固定状態にある。この上部枠体38には液体
付与用開口部32が設けられている。
第3図の例では、三対のイオン選択電極が液体
付与用開口部32の左右に一対と二対とに振り分
けられている。このような構成とすることによつ
て、液体付与用開口部32と最も遠いイオン選択
電極との間の距離が第1〜2図に示した例の測定
器具に比較して近くなるため、粘度の高い液体を
試料として用いる場合に有利となる。
上部枠体38の下部には、その液体付与用開口
部32に対応する位置に二個の開口部51を有す
るプラスチツク製ブリツジ支持部材52が置かれ
る。この二個の開口部51の開口部を横切るよう
にして、液体付与用開口部の各々の部位に付与さ
れた液体(参照液と被検液)を互いに電気的に導
通させるためのブリツジ39が備えられている。
ブリツジ支持部材52の下側にはシート状水不
透過性中間部材(たとえばプラスチツク製のマス
ク)40が設けられる。液体の下降通路33の一
部、液体上昇案内路35a,35b,35c、お
よびその上部空間45a,45b,45cがこの
シート状水不透過性中間部材40に開口部として
形成されている。液体上昇案内路35a,35
b,35c、およびその上部空間45a,45
b,45cとの関係は前記の第1図〜第1D図に
示した態様における関係と同様である。水不透過
性中間部材40は、ブリツジ支持部材52および
上部枠体38の下面に接着剤(感圧接着剤、感熱
接着剤など)、熱融着、あるいは物理的係合材に
より接合されていることが望ましい。
シート状水不透過性中間部材40の下側には、
プラスチツク製の下部枠体41が配設される。
水平通路34は、この下部枠体41に凹陥部と
して形成されている。そして、この水平通路34
に、所望により液体移送用多孔性部材36が充填
される。なお、液体移送用多孔性部材36は水平
通路34に固定されていてもよい。
下部枠体41の両側部には、イオン選択電極3
1a,31b,31cの各々の電気接続用領域を
下側に向けて露出(第1B図参照)させるための
切欠き部43が設けられている。
下部枠体41は水不透過性中間部材40の下面
に、接着剤(感圧接着剤、感熱接着剤など)、熱
融着、あるいは物理的係合材により接合されてい
ることが望ましい。
イオン選択電極の収容、および所望により用い
られる液体移送用多孔性部材の充填が可能である
限り、上部枠体、ブリツジ支持部材、水不透過性
中間部材、および下部枠体の全部あるいは一部が
一体として成形されていてもよいことは勿論であ
る。また各部材が複数の部材から構成されていて
もよいこと、そして各部材は任意の材料から形成
されていてもよいことは前述の例と同様である。
すなわち、第3図に示した各部材により構成さ
れるイオン活量測定器具は、第2図に示した上部
枠体18が、液体付与用開口部の配置が代わり、
かつそれぞれの液体付与用開口部に対応する位置
に開口部を有する上部枠体38と上記開口部に対
応する位置に開口部を有するブリツジ支持部材5
2に分割されている例である。
第3図に示した測定器具は上記のように上部枠
体とブリツジ支持部材とを分割した態様であり、
それぞれが単純な形態の部材となるため、製造が
容易になるとの利点がある。
また、第3図に示した測定器具においては糸ブ
リツジが上部枠体に固定されず、独立したブリツ
ジ支持板(ブリツジ支持部材)に固定されている
ので、ことに糸ブリツジ固定のための熱融着操作
時の歪みが上部枠体に発生せず、従つてイオン選
択電極に歪みが波及することがない。従つて、か
つ器具の製造時の組立て精度が高められることに
なり、その結果高精度のイオン活量測定が得られ
やすいとの利点もある。
なお、これまでに添付図面に示した本発明の測
定器具の各種の代表的態様を示したが、本発明の
イオン活量測定器具はこれらの態様に限定される
ものでないことは勿論である。たとえば、それぞ
れの態様に示された特徴的構成を相互に組合わせ
た態様のイオン活量測定器具なども、本発明のイ
オン活量測定器具の好ましい態様である。
本発明の測定器具においてはブリツジおよび液
体移送用部材としては毛管現象を生じうる連続微
細間隙を有する(多孔性)素材から適宜に選択し
て用いることができる。ブリツジ用多孔性素材と
しては加撚糸の他メンブランフイルタ、濾紙、特
開昭55−20499号公報に記載の両面に疎水性有機
ポリマー層をラミネートした濾紙等を、そして液
移送部材用多孔性素材としては綿包帯布、綿ガー
ゼ不織布の他に種々の加撚糸性の織布、加撚性の
編布、メンブランフイルタ、濾紙等をそれぞれ用
いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のイオン活量測定器具の一例
を示す斜視図である。第1A図は、第1図に示し
たイオン活量測定器具の−線に沿つた立体断
面図であり、第1B図は、第1図に示したイオン
活量測定器具の底面図であり、第1C図は、第1
A図に示した立体断面図の円で囲つた部分Xの拡
大図であり、そして第1D図は、イオン選択電極
の表面への液体の付着の状態を模式的に示す図で
ある。第2図は、第1図に示したイオン活量測定
器具を構成する各部材を詳しく説明するために、
各構成部材を分離して示した図である。第3図
は、本発明のイオン活量測定器具の別の態様を、
上記第2図と同様に、イオン活量測定器具を構成
する各部材を詳しく説明するように、各構成部材
を分離して示した図である。 11a,11b,11c:イオン選択電極、3
1a,31b,31c:イオン選択電極、11
1:プラスチツクシート製支持体、112:金属
銀蒸着層、113:塩化銀層、114:電解質
層、115:イオン選択層、12,32:液体付
与用開口部、13,33:液体の下降通路、1
4,34:液体の水平通路、15a,15b,1
5c:液体上昇案内路、25a,25b,25
c:液体上昇案内路上部の空間、35a,35
b,35c:液体上昇案内路、45a,45b,
45c:液体上昇案内路上部の空間、16,3
6:液体移送用多孔性部材、18,38:上部枠
体、19,39:ブリツジ、20,40:水不透
過性中間部材(マスク)、21,41:下部枠体、
22a,22b,22c:イオン選択電極の電気
接続領域、23,43:切欠き部、52:ブリツ
ジ支持部材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 互いに電気的に分離された少なくとも一対
    の、最上部にイオン選択層を備えたシート状イオ
    ン選択電極、それぞれのイオン選択層表面に参照
    液および被検液を付与するための液体付与部、両
    液体を互いに電気的に導通させるためのブリツジ
    を有する被検液のイオン活量測定器具において、 各シート状イオン選択電極はイオン選択層が下
    側となるように配置され、そして 液体付与部は、上方の液体付与用開口部、液体
    をイオン選択層表面よりも下方の位置に移動させ
    る下降通路、液体を次いでイオン選択層表面の直
    下に水平方向に移動させる水平通路、および液体
    を次いでイオン選択層の表面位置まで上昇させる
    機能を有し、上面開口部の直径が下面開口部の直
    径よりも大きくなるように途中に段差が設けられ
    て、段差部分とイオン選択層の表面とが形成する
    間〓が毛細管現象の発生を伴なうことのない間〓
    とされ、かつ側壁の頂部がイオン選択層表面に実
    質的に接触している液体上昇案内路を含むことを
    特徴とするイオン活量測定器具。 2 上記水平通路に液体移送用多孔性部材が充填
    されていることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のイオン活量測定器具。 3 シート状イオン選択電極が、それぞれの液体
    付与用開口部に対応する位置に開口部を有する上
    部枠体、下降通路と液体上昇案内路とに対応する
    位置に開口部を有し、液体上昇案内路に対応する
    開口部は上面の直径が下面の直径よりも大きく、
    かつ途中に段差が設けられている水不透過性中間
    部材、および水平通路に形成する凹陥部を有する
    下部枠体からなる容器に備えられ、ブリツジが上
    部枠体の上記開口部を横切るように上部枠体に固
    定されていることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載のイオン活量測定器具。 4 シート状イオン選択電極が、それぞれの液体
    付与用開口部に対応する位置に開口部を有する上
    部枠体、上記開口部に対応する位置に開口部を有
    するブリツジ支持部材、下降通路と液体上昇案内
    路とに対応する位置に開口部を有し、液体上昇案
    内路に対応する開口部は開口上面の直径が開口下
    面の直径よりも大きく、かつ途中に段差が設けら
    れている水不透過性中間部材、および水平通路を
    形成する凹陥部を有する下部枠体からなる容器に
    備えられ、ブリツジがブリツジ支持部材の上記開
    口部を横切るように該支持部材に固定されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第3
    項のいずれかの項記載のイオン活量測定器具。
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