JP3099250B2 - 化学センサプレート - Google Patents
化学センサプレートInfo
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- JP3099250B2 JP3099250B2 JP05093809A JP9380993A JP3099250B2 JP 3099250 B2 JP3099250 B2 JP 3099250B2 JP 05093809 A JP05093809 A JP 05093809A JP 9380993 A JP9380993 A JP 9380993A JP 3099250 B2 JP3099250 B2 JP 3099250B2
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- Japan
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- sample liquid
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、血液等を検査する化学
センサに用いられる、特に使い捨て型の簡易型化学セン
サプレートにおいて、検体液と基準液のイオン感応電極
への供給を行い易くした構造に関する。
センサに用いられる、特に使い捨て型の簡易型化学セン
サプレートにおいて、検体液と基準液のイオン感応電極
への供給を行い易くした構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】使い捨て型の簡易型検査用化学センサプ
レートとしては、従来いくつかの化学センサプレートが
提案されている。その一つとして以前に本願出願人によ
り提案されたマルチイオンセンサプレートは、図３に示
すように、基板１上に一対の検体液測定電極２ａ、基準
電極２ｂを一組にして５組設け、それぞれの電極の相対
する端部の円形部分とそれぞれの電極の互いに遠ざかる
側の端部を残して絶縁膜３で覆い、前者を各組それぞれ
の電極に連通する窓部４ａ、４ｂとし、後者を外部電極
としたマルチイオンセンサプレート本体５を設け、さら
に各組の窓部４ａ、４ｂに連通する細長孔６ａ〜６ｅ
と、これら細長孔の列の先端に検体液と基準液を液絡す
るろ紙等の液絡部７と、上記各組の電極２ａ、２ｂに連
通する透孔８ａ、８ｂとを有する堤体９をこのマルチイ
オンセンサプレート本体５に接合し、それぞれの細長孔
中にイオン感応物質を含有する樹脂溶液を滴下し、電極
２ａ、２ｂを覆うようにイオン感応膜を被覆する。この
マルチイオンセンサプレート本体５と堤体９の接合体を
透明なアクリル樹脂板からなる下部セル１０の凹部１０
ａ、１０ｂに填め込み、透明アクリル樹脂からなる上部
セル１２を記下部セル１０に両面接着テープにより接合
し、上記接合体を内装する。上部セル１２は、透明板の
裏面に上記細長孔６ａ〜６ｅに連通する凹溝からなる流
通路１３、１４を隔壁により二分して設け、それぞれの
流通路の一端には検体液投入部１５、基準液投入部１６
を設けるとともに他端には空気抜き孔１７、１７・・を
設け、さらに上記検体液測定電極２ａ、基準電極２ｂの
露出した端部に対応して図示省略した測定器の端子を挿
入する端子挿入孔１８ａ、１８ｂを設けたものである。
レートとしては、従来いくつかの化学センサプレートが
提案されている。その一つとして以前に本願出願人によ
り提案されたマルチイオンセンサプレートは、図３に示
すように、基板１上に一対の検体液測定電極２ａ、基準
電極２ｂを一組にして５組設け、それぞれの電極の相対
する端部の円形部分とそれぞれの電極の互いに遠ざかる
側の端部を残して絶縁膜３で覆い、前者を各組それぞれ
の電極に連通する窓部４ａ、４ｂとし、後者を外部電極
としたマルチイオンセンサプレート本体５を設け、さら
に各組の窓部４ａ、４ｂに連通する細長孔６ａ〜６ｅ
と、これら細長孔の列の先端に検体液と基準液を液絡す
るろ紙等の液絡部７と、上記各組の電極２ａ、２ｂに連
通する透孔８ａ、８ｂとを有する堤体９をこのマルチイ
オンセンサプレート本体５に接合し、それぞれの細長孔
中にイオン感応物質を含有する樹脂溶液を滴下し、電極
２ａ、２ｂを覆うようにイオン感応膜を被覆する。この
マルチイオンセンサプレート本体５と堤体９の接合体を
透明なアクリル樹脂板からなる下部セル１０の凹部１０
ａ、１０ｂに填め込み、透明アクリル樹脂からなる上部
セル１２を記下部セル１０に両面接着テープにより接合
し、上記接合体を内装する。上部セル１２は、透明板の
裏面に上記細長孔６ａ〜６ｅに連通する凹溝からなる流
通路１３、１４を隔壁により二分して設け、それぞれの
流通路の一端には検体液投入部１５、基準液投入部１６
を設けるとともに他端には空気抜き孔１７、１７・・を
設け、さらに上記検体液測定電極２ａ、基準電極２ｂの
露出した端部に対応して図示省略した測定器の端子を挿
入する端子挿入孔１８ａ、１８ｂを設けたものである。
【０００３】このような構造のセンサプレートを使用す
るときは、検体液投入部１５、基準液投入部１６にそれ
ぞれ検体液、基準液を注射器等により注入すると、流通
路１３、１４にそれぞれの液が流通され、細長孔６ａ〜
６ｅ中のイオン感応性電極上に供給されるとともに、両
流通路の先端に位置する液絡部７において両液は接触す
る。この状態で測定器の端子を端子挿入孔１８ａ、１８
ｂに挿入してその電極に接触させることにより検体液の
イオン濃度が測定され、検体液、基準液の１回の注入で
合計５種類のイオン成分が測定される。上記のような構
造では、上部セルは例えばアクリル樹脂等で作られるた
め撥水性があり、流通路中にろ紙や不織布等を設けて検
体液、基準液を導くことも行われている。
るときは、検体液投入部１５、基準液投入部１６にそれ
ぞれ検体液、基準液を注射器等により注入すると、流通
路１３、１４にそれぞれの液が流通され、細長孔６ａ〜
６ｅ中のイオン感応性電極上に供給されるとともに、両
流通路の先端に位置する液絡部７において両液は接触す
る。この状態で測定器の端子を端子挿入孔１８ａ、１８
ｂに挿入してその電極に接触させることにより検体液の
イオン濃度が測定され、検体液、基準液の１回の注入で
合計５種類のイオン成分が測定される。上記のような構
造では、上部セルは例えばアクリル樹脂等で作られるた
め撥水性があり、流通路中にろ紙や不織布等を設けて検
体液、基準液を導くことも行われている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ろ紙や
不織布は供給される検体液、基準液を多く保持し過ぎ、
イオン感応膜を被覆した電極のうち、これらの液の供給
量が不足したり、全く供給されないものが生じたりする
ことがあり、測定エラーが発生するという問題があっ
た。また、ろ紙がコスト高であることと、ろ紙を流通路
に填め込むために打ち抜き成形する手間が面倒であり、
製造の作業性を悪くしている。本発明の目的は、検体液
と基準液のそれぞれをイオン感応膜を被覆した全ての電
極に隈なく供給できる化学センサプレートを提供するこ
とにある。
不織布は供給される検体液、基準液を多く保持し過ぎ、
イオン感応膜を被覆した電極のうち、これらの液の供給
量が不足したり、全く供給されないものが生じたりする
ことがあり、測定エラーが発生するという問題があっ
た。また、ろ紙がコスト高であることと、ろ紙を流通路
に填め込むために打ち抜き成形する手間が面倒であり、
製造の作業性を悪くしている。本発明の目的は、検体液
と基準液のそれぞれをイオン感応膜を被覆した全ての電
極に隈なく供給できる化学センサプレートを提供するこ
とにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、化学感応膜の被覆膜を有する検体液測定
電極と基準電極を一対にして複数組を基板上に設けた化
学センサプレート本体と、上記検体液測定電極に検体液
を供給する閉じた流通路と上記基準電極に基準液を供給
する閉じた流通路をそれぞれ上記基板面上に形成し、そ
れぞれの流通路に連通する検体液投入部、基準液投入部
を有する上部セルと、上記それぞれの流通路に供給され
た検体液、基準液を液絡する液絡部を少なくとも有し、
上記それぞれの流通路の内面に液体の表面張力を下げる
界面活性物質を付着させた化学センサプレートであっ
て、該界面活性物質が少なくとも水溶性ポリマーを含有
し、該少なくとも水溶性ポリマーを含有する界面活性物
質の膜を上記それぞれの流通路の内面に形成した化学セ
ンサプレートを提供するものである。
決するために、化学感応膜の被覆膜を有する検体液測定
電極と基準電極を一対にして複数組を基板上に設けた化
学センサプレート本体と、上記検体液測定電極に検体液
を供給する閉じた流通路と上記基準電極に基準液を供給
する閉じた流通路をそれぞれ上記基板面上に形成し、そ
れぞれの流通路に連通する検体液投入部、基準液投入部
を有する上部セルと、上記それぞれの流通路に供給され
た検体液、基準液を液絡する液絡部を少なくとも有し、
上記それぞれの流通路の内面に液体の表面張力を下げる
界面活性物質を付着させた化学センサプレートであっ
て、該界面活性物質が少なくとも水溶性ポリマーを含有
し、該少なくとも水溶性ポリマーを含有する界面活性物
質の膜を上記それぞれの流通路の内面に形成した化学セ
ンサプレートを提供するものである。
【０００６】
【作用】上部セルの検体液、基準液のそれぞれの流通路
内面に液体の表面張力を下げる界面活性物質を付着させ
たので、これらの液はこれら流通路によく濡れ、流通路
全体に隈なく供給される。
内面に液体の表面張力を下げる界面活性物質を付着させ
たので、これらの液はこれら流通路によく濡れ、流通路
全体に隈なく供給される。
【０００７】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。参考例 １ 図１中、２５はマルチイオンセンサプレート本体であっ
て、ガラスエポキシ基板１には一対一組の検体液測定電
極２２ａ、基準電極２２ｂが５組設けられ、さらにそれ
ぞれの電極の相対する端部の円形部分とそれぞれの電極
の互いに遠ざかる側の端部を残してエポキシ樹脂等の樹
脂膜からなる絶縁膜２３で覆い、前者を各組それぞれの
電極に連通する窓部２４ａ、２４ｂとし、後者を外部電
極とする。これらの電極は銅電極に銀メッキが施され、
さらに上記窓部２４ａ、２４ｂの下部の各組一対の相対
する端部には塩化銀層が形成されている。２９は上記マ
ルチイオンセンサプレート本体に重ねられるポリエステ
ルフィルム等の堤体であって、上記各組の窓部２４ａ、
２４ｂをとり囲む細長孔２６ａ〜２６ｅが設けられてい
るとともに、これら細長孔の列の先端に細長凹溝２７が
設けられ、さらに両側縁には上記各組の一対の電極の互
いに遠い側の端部に対応して透孔２８ａ、２８ｂが設け
られている。この堤体２９とマルチイオンセンサプレー
ト本体２５とを両面接着テープで接合した状態で細長孔
２６ａ〜２６ｂにそれぞれに異なる５種のイオン感応物
質を含有する樹脂溶液を滴下し、乾燥することにより上
記塩化銀層上にそれぞれのイオン感応膜が形成され、そ
れぞれのイオン感応性電極ができあがる。
る。参考例 １ 図１中、２５はマルチイオンセンサプレート本体であっ
て、ガラスエポキシ基板１には一対一組の検体液測定電
極２２ａ、基準電極２２ｂが５組設けられ、さらにそれ
ぞれの電極の相対する端部の円形部分とそれぞれの電極
の互いに遠ざかる側の端部を残してエポキシ樹脂等の樹
脂膜からなる絶縁膜２３で覆い、前者を各組それぞれの
電極に連通する窓部２４ａ、２４ｂとし、後者を外部電
極とする。これらの電極は銅電極に銀メッキが施され、
さらに上記窓部２４ａ、２４ｂの下部の各組一対の相対
する端部には塩化銀層が形成されている。２９は上記マ
ルチイオンセンサプレート本体に重ねられるポリエステ
ルフィルム等の堤体であって、上記各組の窓部２４ａ、
２４ｂをとり囲む細長孔２６ａ〜２６ｅが設けられてい
るとともに、これら細長孔の列の先端に細長凹溝２７が
設けられ、さらに両側縁には上記各組の一対の電極の互
いに遠い側の端部に対応して透孔２８ａ、２８ｂが設け
られている。この堤体２９とマルチイオンセンサプレー
ト本体２５とを両面接着テープで接合した状態で細長孔
２６ａ〜２６ｂにそれぞれに異なる５種のイオン感応物
質を含有する樹脂溶液を滴下し、乾燥することにより上
記塩化銀層上にそれぞれのイオン感応膜が形成され、そ
れぞれのイオン感応性電極ができあがる。
【０００８】上記堤体の細長凹溝２７に次の組成の液絡
材ペーストを流し込み、乾燥させて液絡材２７ａを設け
る。 水 １０ｍｌ ポリビニルアルコール（ＰＶＡ） １ｇ シリカゲル６０Ｈ（Ｍｅｒｃｋ社製ＴＬＣ用担体） ４．４ｇ
材ペーストを流し込み、乾燥させて液絡材２７ａを設け
る。 水 １０ｍｌ ポリビニルアルコール（ＰＶＡ） １ｇ シリカゲル６０Ｈ（Ｍｅｒｃｋ社製ＴＬＣ用担体） ４．４ｇ
【０００９】次にマルチイオンセンサプレート本体２５
と堤体２９との接合体を透明なアクリル樹脂板からなる
下部セル３０の凹部３０ａ、３０ｂに填め込み、この下
部セル３０に透明アクリル樹脂からなる上部セル３２を
両面接着テープにより接合し上記接合体を内装する。上
部セル３２は、透明板の裏面に上記細長孔２６ａ〜２６
ｅ及び液絡材２７ａに連通する下方を開口した凹溝から
なる流通路３３、３４を隔壁により二分して設け、それ
ぞれの流通路の一端には検体液投入部３５、基準液投入
部３６を設けるとともに他端には空気抜き孔３７、３７
・・を設け、さらに上記検体液測定電極２２ａ、基準電
極２２ｂの露出した端部、外部電極に対応して図示省略
した測定器の端子を挿入する端子挿入孔３８ａ、３８ｂ
を設けたものである。上記流通路３３、３４には予め次
の組成の界面活性剤液を塗布し、図２に示すように界面
活性物質３９を付着させておく。 エチルアルコール １００ｍｌ エマルゲン４０８（花王（株）製イオン性界面活性剤） ０．２ｍｌ
と堤体２９との接合体を透明なアクリル樹脂板からなる
下部セル３０の凹部３０ａ、３０ｂに填め込み、この下
部セル３０に透明アクリル樹脂からなる上部セル３２を
両面接着テープにより接合し上記接合体を内装する。上
部セル３２は、透明板の裏面に上記細長孔２６ａ〜２６
ｅ及び液絡材２７ａに連通する下方を開口した凹溝から
なる流通路３３、３４を隔壁により二分して設け、それ
ぞれの流通路の一端には検体液投入部３５、基準液投入
部３６を設けるとともに他端には空気抜き孔３７、３７
・・を設け、さらに上記検体液測定電極２２ａ、基準電
極２２ｂの露出した端部、外部電極に対応して図示省略
した測定器の端子を挿入する端子挿入孔３８ａ、３８ｂ
を設けたものである。上記流通路３３、３４には予め次
の組成の界面活性剤液を塗布し、図２に示すように界面
活性物質３９を付着させておく。 エチルアルコール １００ｍｌ エマルゲン４０８（花王（株）製イオン性界面活性剤） ０．２ｍｌ
【００１０】このようにして得られたマルチイオンセン
サプレートを使用するときは、検体液投入部３５、基準
液投入部３６にそれぞれ検体液、基準液を注射器等によ
り注入すると、流通路３３、３４にそれぞれの液が流通
され、それぞれの液が細長孔２６ａ〜２６ｅ中のそれぞ
れのイオン感応性電極に供給されるとともに、液絡材２
７ａに浸透して検体液と基準液は接触し、電気的導通を
なし得る状態になる。この状態で測定器の端子を端子挿
入孔３８ａ、３８ｂに挿入してその電極に接触させるこ
とにより検体液のそれぞれのイオン濃度が測定され、合
計５種類のイオン成分が検体液、基準液の１回の操作で
測定される。
サプレートを使用するときは、検体液投入部３５、基準
液投入部３６にそれぞれ検体液、基準液を注射器等によ
り注入すると、流通路３３、３４にそれぞれの液が流通
され、それぞれの液が細長孔２６ａ〜２６ｅ中のそれぞ
れのイオン感応性電極に供給されるとともに、液絡材２
７ａに浸透して検体液と基準液は接触し、電気的導通を
なし得る状態になる。この状態で測定器の端子を端子挿
入孔３８ａ、３８ｂに挿入してその電極に接触させるこ
とにより検体液のそれぞれのイオン濃度が測定され、合
計５種類のイオン成分が検体液、基準液の１回の操作で
測定される。
【００１１】この際、上記の界面活性剤液をそれぞれの
流通路に検体液投入部、基準液投入部との連結部開口の
ごく近傍まで塗布しておくことにより、これら投入部に
供給されたそれぞれの液が界面活性剤と接触し、その表
面張力が低下してそれぞれの流通路に良く濡れて流れ、
各イオン感応膜を被覆した電極に順次供給される。この
際、それぞれの流通路を仕切る壁の下端部は堤体と密接
し、かつ各イオン感応膜の近傍まで接近しており、さら
にイオン感応膜は撥水性であるため、表面張力を低下さ
れた検体液、基準液は混じりあうことなくそれぞれの流
通路を直進し、全電極のイオン感応膜上に供給される。
なお、これらの液に界面活性剤が混入しても測定しよう
とするイオンに妨害にならないように、その界面活性剤
の種類を選択することができる。
流通路に検体液投入部、基準液投入部との連結部開口の
ごく近傍まで塗布しておくことにより、これら投入部に
供給されたそれぞれの液が界面活性剤と接触し、その表
面張力が低下してそれぞれの流通路に良く濡れて流れ、
各イオン感応膜を被覆した電極に順次供給される。この
際、それぞれの流通路を仕切る壁の下端部は堤体と密接
し、かつ各イオン感応膜の近傍まで接近しており、さら
にイオン感応膜は撥水性であるため、表面張力を低下さ
れた検体液、基準液は混じりあうことなくそれぞれの流
通路を直進し、全電極のイオン感応膜上に供給される。
なお、これらの液に界面活性剤が混入しても測定しよう
とするイオンに妨害にならないように、その界面活性剤
の種類を選択することができる。
【００１２】実施例１ 参考例 １において、界面活性剤液を次の組成のものに変
えたほかは同様にしてマルチイオンセンサプレートを作
製した。 エチルアルコール １００ｍｌ ポリビニルピロリドン（ＰＶＰ） ２ｇ エマルゲン ０．２ｍｌ このようにすると、ＰＶＰによりエマルゲンを流通路の
内面に固定し、界面活性剤の効果と水溶性のポリマー
（ＰＶＰ）の効果の両方により検体液、基準液のそれぞ
れの流通路における濡れをよくし、良く導くことができ
る。
えたほかは同様にしてマルチイオンセンサプレートを作
製した。 エチルアルコール １００ｍｌ ポリビニルピロリドン（ＰＶＰ） ２ｇ エマルゲン ０．２ｍｌ このようにすると、ＰＶＰによりエマルゲンを流通路の
内面に固定し、界面活性剤の効果と水溶性のポリマー
（ＰＶＰ）の効果の両方により検体液、基準液のそれぞ
れの流通路における濡れをよくし、良く導くことができ
る。
【００１３】実施例２ 参考例 １において、界面活性剤液の代わりに次の界面活
性物質を用いた以外同様にしてマルチイオンセンサプレ
ートを作製した。 エチルアルコール １００ｍｌ ＰＶＰ ２ｇ
性物質を用いた以外同様にしてマルチイオンセンサプレ
ートを作製した。 エチルアルコール １００ｍｌ ＰＶＰ ２ｇ
【００１４】本発明において、界面活性剤としてはノニ
オン性、アニオン性、カチオン性、両性のいずれでも良
く、水溶性のポリマーとしてはＰＶＰのほかＰＶＡ、ポ
リアクリルアミド等その他のポリマーが例示され、これ
らは１種又は２種以上併用することもできる。
オン性、アニオン性、カチオン性、両性のいずれでも良
く、水溶性のポリマーとしてはＰＶＰのほかＰＶＡ、ポ
リアクリルアミド等その他のポリマーが例示され、これ
らは１種又は２種以上併用することもできる。
【００１５】
【発明の効果】本発明によれば、化学感応膜の被覆膜を
有する検体液測定電極と基準電極を一対にして複数組を
設け、検体液と基準液を流通させる流通路に少なくとも
水溶性ポリマーを含有する界面活性物質の膜を形成した
ので、複数のイオン種の濃度を同時に測定することがで
き、検体液、基準液の流通路に対する濡れがよくなり、
その膜も固定されており、その流通が円滑になってすべ
ての電極のイン感応膜にそれぞれの液を供給できる。ま
た、ろ紙のように液を保持しないので、液の供給が不足
になるイオン感応膜もなく、測定エラーも生じないよう
にできる。
有する検体液測定電極と基準電極を一対にして複数組を
設け、検体液と基準液を流通させる流通路に少なくとも
水溶性ポリマーを含有する界面活性物質の膜を形成した
ので、複数のイオン種の濃度を同時に測定することがで
き、検体液、基準液の流通路に対する濡れがよくなり、
その膜も固定されており、その流通が円滑になってすべ
ての電極のイン感応膜にそれぞれの液を供給できる。ま
た、ろ紙のように液を保持しないので、液の供給が不足
になるイオン感応膜もなく、測定エラーも生じないよう
にできる。
【図１】本発明の第１の実施例のマルチイオンセンサプ
レートの分解斜視図である。
レートの分解斜視図である。
【図２】その上部セルの裏面を示す斜視図である。
【図３】以前の出願で提案されたものを主な構成とした
マルチイオンセンサープレートの分解斜視図である。
マルチイオンセンサープレートの分解斜視図である。
２２ａ 検体液測定電極 ２２ｂ 基準液測定電極 ２５ マルチセンサープレート本体 ２７ａ 液絡材 ２９ 堤体 ３３ 検体液流通路 ３４ 基準液流通路 ３９ 界面活性物質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−124250（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−212050（ＪＰ，Ａ) 「岩波理化学事典 第５版」1998年２ 月20日、岩波書店発行、第1316頁「ポリ アクリルアミド」の項 「化学大辞典 ８ 縮刷版」昭和54年 11月10日 縮刷版第23刷、共立出版発 行、第767頁「ポリビニルアルコール」 の項、第769頁「ポリビニルピロリドン」 の項 (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G01N 27/28 331
Claims (1)
- 【請求項１】 化学感応膜の被覆膜を有する検体液測定
電極と基準電極を一対にして複数組を基板上に設けた化
学センサプレート本体と、上記検体液測定電極に検体液
を供給する閉じた流通路と上記基準電極に基準液を供給
する閉じた流通路をそれぞれ上記基板面上に形成し、そ
れぞれの流通路に連通する検体液投入部、基準液投入部
を有する上部セルと、上記それぞれの流通路に供給され
た検体液、基準液を液絡する液絡部を少なくとも有し、
上記それぞれの流通路の内面に液体の表面張力を下げる
界面活性物質を付着させた化学センサプレートであっ
て、該界面活性物質が少なくとも水溶性ポリマーを含有
し、該少なくとも水溶性ポリマーを含有する界面活性物
質の膜を上記それぞれの流通路の内面に形成した化学セ
ンサプレート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05093809A JP3099250B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 化学センサプレート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05093809A JP3099250B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 化学センサプレート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06288960A JPH06288960A (ja) | 1994-10-18 |
| JP3099250B2 true JP3099250B2 (ja) | 2000-10-16 |
Family
ID=14092738
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05093809A Expired - Lifetime JP3099250B2 (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 化学センサプレート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3099250B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3350810B2 (ja) * | 1997-12-29 | 2002-11-25 | 太陽誘電株式会社 | イオンセンサ及びイオンセンサプレート |
| EP1085317B1 (en) * | 1998-06-05 | 2006-09-27 | Arkray, Inc. | Measuring apparatus for ion activity |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP05093809A patent/JP3099250B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
| Title |
|---|
| 「化学大辞典 ８ 縮刷版」昭和５４年１１月１０日 縮刷版第２３刷、共立出版発行、第７６７頁「ポリビニルアルコール」の項、第７６９頁「ポリビニルピロリドン」の項 |
| 「岩波理化学事典 第５版」１９９８年２月２０日、岩波書店発行、第１３１６頁「ポリアクリルアミド」の項 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06288960A (ja) | 1994-10-18 |
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