JPH05282333A - 商品販売データ処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 上位との通信回線が未接続でありクレジット
ローカル処理でクレジットによる代金支払いを処理する
場合にも、上位との通信回線が接続されているときと同
様に商品区分コードの入力を省略可能にする。 【構成】 商品区分コードのデフォルト値を設定記憶す
る商品区分テーブルを設ける。そして、商品区分コード
がキー入力された場合にはその入力された商品区分コー
ドをクレジット明細情報に組込み、商品区分コードの入
力が省略された場合には商品区分テーブルに格納された
商品区分コードのデフォルト値をクレジット明細情報に
組込んで伝票印字を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、クレジットによる代金
支払いを処理可能な商品販売データ処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図５はデパート等で利用される一般的な
ＰＯＳ（販売時点情報管理）システムの構成を示してい
る。ストアプロセッサ（ＳＰ）１は、当該システムの全
体を管理するもので、このストアプロセッサ１に、ファ
イルプロセッサ（ＦＰ）２を介して複数台のＰＯＳター
ミナル（ＴＭ）３が接続されている。ファイルプロセッ
サ２と各ＰＯＳターミナル３とは通信回線４によりイン
ラインで接続されて閉ループを形成している。

【０００３】各ＰＯＳターミナル３はそれぞれ商品販売
データの登録機能を有し、各売場に分散されて設置され
ている。ファイルプロセッサ２は各ＰＯＳターミナル３
で登録された商品販売データを通信回線４を介して収集
し、例えば商品別，売場別等に分類して集計する。

【０００４】ストアプロセッサ１は、ファイルプロセッ
サ２や各ＰＯＳターミナル３の記憶部に必要なデータを
設定する機能や、ファイルプロセッサ２にて集計された
データを収集して加工し、店全体の売上分析を行う機能
等を備えている。

【０００５】各ＰＯＳターミナル３はそれぞれクレジッ
トカードのカード情報を読取るためのカードリーダ及び
クレジット売上票を印字する伝票プリンタを有してお
り、クレジットによる代金支払いを処理できるようにな
っている。ファイルプロセッサ１は、各種クレジットカ
ード発行会社のホストコンピュータ５に公衆回線または
専用回線６を介してオンラインで接続されている。

【０００６】しかして、ある売場で客がクレジットによ
る代金支払いを申し出ると、店員はまずその客が買い上
げる商品の販売データをＰＯＳターミナル３に登録す
る。次に、店員は該ＰＯＳターミナル３に設けられたク
レジット売上キーを入力してクレジットによる代金支払
いを指示するとともに、当該客が所持するクレジットカ
ードのカード情報を前記カードリーダで読取り操作す
る。

【０００７】そうすると、そのＰＯＳターミナル３では
登録された商品販売データやカード情報等に基づいてク
レジットの成立性を問合わせる伝文が作成され発信され
る。この問合わせ伝文は、ファイルプロセッサ２をスル
ーしてストアプロセッサ１に送信され、さらに、公衆回
線または専用回線６を通って該当するクレジットカード
発行会社のホストコンピュータ５に送信される。

【０００８】ホストコンピュータ５では問合わせのあっ
たクレジット情報からクレジットの成立性を判定し、そ
の判定結果を示す応答伝文を該当するＰＯＳターミナル
３に返信する。

【０００９】この応答伝文を受信したＰＯＳターミナル
３ではその伝文からクレジットの成立性をチェックし、
クレジットの成立が承認されたならば前記伝票プリンタ
を動作させてクレジットカード売上票を印字発行する。
また、クレジットの内容を示すトランザクションデータ
を作成する。このトランザクションデータは適時ファイ
ルプロセッサ２を介してストアプロセッサ１に収集され
て管理される。

【００１０】図７は前記クレジットカード売上票７の一
例である。このクレジットカード売上票７は、一般に、
客の署名欄７１の他、カード発行会社の印字欄７２、客
の会員番号の印字欄７３、クレジット取扱い日の印字欄
７４、クレジットカードの有効期限の印字欄７５、伝票
番号の印字欄７６、商品区分コードの印字欄７７、クレ
ジットにより支払われる代金合計額の印字欄７８等を予
め印刷してある。そして、伝票プリンタによって署名欄
７１以外の各印字欄に該当するデータが印字されるよう
にプログラムされている。

【００１１】ここで、印字欄７７に印字される商品区分
コードは、クレジットにより代金が支払われる商品の分
類コードであり、ＣＡＴ（クレジット・オーソリゼーシ
ョン・ターミナル）仕様で義務づけられているコードの
ことである。例えば一般利用の商品区分コードは「００
０」、食料品の商品区分コードは「８９０」、電気製品
の商品区分コードは「６５０」、テレビジョンの商品区
分コードは「６５４」となっている。

【００１２】この商品区分コードは、クレジットによる
代金支払い業務が発生する毎に各ＰＯＳターミナルでキ
ー入力する必要がある。しかし、売場によって使用する
商品区分コードが大部分で共通するので、従来は、スト
アプロセッサ１に図６に示すように各ＰＯＳターミナル
のターミナル番号別に商品区分コードを設定記憶するコ
ードテーブル８を設け、ＰＯＳターミナルで商品区分コ
ードの入力が省略された場合には、このコードテーブル
８にプリセットされている該当ターミナル番号に対応す
る商品区分コードで伝票印字等を処理していた。

【００１３】例えば図６に示すコードテーブル８の例の
場合、ターミナル番号「０００１」のＰＯＳターミナル
３とターミナル番号「０００２」のＰＯＳターミナル３
とはいずれも食料品売場に設置されており、商品区分コ
ードとして「８９０」がプリセットされている。また、
ターミナル番号「０００３」のＰＯＳターミナル３は家
電売場に設置されており、商品区分コードとして「６５
０」がプリセットされている。また、ターミナル番号
「０００ｎ」のＰＯＳターミナル３は家電売場のテレビ
ジョン特設コーナーに設置されており、商品区分コード
として「６５４」がプリセットされている。

【００１４】そして、例えば家電売場でテレビジョン以
外の電気製品がクレジットにより買い上げられ、ターミ
ナル番号「０００３」のＰＯＳターミナル３でその商品
の登録を処理する場合には、商品区分コード「６５０」
の入力を省略してもストアプロセッサ１からのクレジッ
トを承認する応答伝文のなかにコードテーブル８から読
出された商品区分コード「６５０」が含まれるので、ク
レジット売上票７の印字欄７７にその商品区分コード
「６５０」が印字される。

【００１５】また、同じく家電売場でテレビジョンがク
レジットにより買い上げられ、ターミナル番号「０００
ｎ」のＰＯＳターミナル３でその商品の登録を処理する
場合には、商品区分コード「６５４」の入力を省略して
もストアプロセッサ１からのクレジットを承認する応答
伝文のなかにコードテーブル８から読出された商品区分
コード「６５４」が含まれるので、クレジット売上票７
の印字欄７７にその商品区分コード「６５４」が印字さ
れる。

【００１６】ところが、各ＰＯＳターミナル３は通常、
ストアプロセッサ１までの通信回線が切断されておりク
レジットの成立性について上位機種に問合わせができな
い場合でも、クレジットによる支払い金額が予め設定さ
れた上限額以下であればクレジットを承認する機能、い
わゆるクレジットローカル処理機能を備えている。

【００１７】このクレジットローカル処理では商品区分
コードをストアプロセッサ１から受け取ることができな
いため、商品区分コードの入力を省略した場合には印字
欄７７が空欄になったクレジット売上票７が発行されて
いた。

【００１８】

【発明が解決しようとする課題】このように従来のこの
種のＰＯＳシステムにおいては、各ＰＯＳターミナル３
とストアプロセッサ１との通信回線が接続されている場
合には省略可能であった商品区分コードを、通信回線が
未接続であり各ＰＯＳターミナル３でクレジットローカ
ル処理が行われる場合にはキー入力しなければならず、
作業能率の低下が否めなかった。

【００１９】そこで本発明は、上位との通信回線が未接
続でありクレジットローカル処理でクレジットによる代
金支払いを処理する場合にも、上位との通信回線が接続
されているときと同様に商品区分コードの入力を省略で
きる商品販売データ処理装置を提供しようとするもので
ある。

【００２０】

【課題を解決するための手段】本発明は、クレジットに
よる代金支払いを指示するクレジット売上キーを有し、
このクレジット売上キーのキー入力により販売登録され
た商品のクレジットによる代金支払いが指示されるとク
レジットの成立性をチェックし、クレジットの成立が承
認されると販売登録された商品が属する商品区分コード
を含むクレジット明細情報を伝票印字する商品販売デー
タ処理装置において、商品区分コードのデフォルト値を
設定記憶する商品区分テーブルと、商品区分コードを入
力する商品区分入力手段と、この入力手段により商品区
分コードが入力された場合にはその入力された商品区分
コードをクレジット明細情報に組込み、商品区分コード
の入力が省略された場合には商品区分テーブルに格納さ
れた商品区分コードのデフォルト値をクレジット明細情
報に組込んで伝票印字を制御する制御手段とを備えたも
のである。

【００２１】

【作用】このような構成の本発明であれば、商品区分テ
ーブルには本発明装置が設置された売場で頻繁に使用さ
れる商品区分コードがデフォルト値として予め設定され
る。本実施例装置でクレジットによる代金支払いを処理
する場合、商品の登録を行うとともにクレジット売上キ
ーをキー入力してクレジットによる代金支払いを指示す
る。このとき、クレジットで代金が支払われる商品が商
品区分テーブルに設定された商品区分コードで分類され
る商品の場合にはその商品区分コードの入力を省略し、
分類されない商品の場合には商品区分入力手段によって
該当する商品区分コードを入力する。

【００２２】そうすると、商品区分コードの入力が省略
された場合には、商品区分テーブルに設定されている商
品区分コードのデフォルト値が商品区分コードとしてク
レジット明細情報に組込まれて伝票印字される。これに
対し、商品区分コードの入力が行われた場合には、その
入力コードがクレジット明細情報に組込まれて伝票印字
される。

【００２３】従って、本発明装置が上位との通信回線が
未接続でありクレジットローカル処理でクレジットによ
る代金支払いを処理する場合にも、商品区分コードの入
力を省略可能である。

【００２４】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。なお、この実施例では、本発明を図５に示
すＰＯＳシステムのＰＯＳターミナル３に適用した場合
について説明する。

【００２５】図１はＰＯＳターミナル３の構成を示すブ
ロック図である。このＰＯＳターミナル３は、ＣＰＵ
（中央処理装置）１１、ＲＯＭ（リード・オンリ・メモ
リ）１２、ＲＡＭ（ランダム・アクセス・メモリ）１３
で構成されるマイクロコンピュータを内蔵している。

【００２６】また、日時を計時する時計回路１４、信号
の入出力を制御するＩ／Ｏポート１５、前記通信回線４
を介してファイルプロセッサ２との間で行われるデータ
の送受信を制御する通信インタフェース１６のほか、キ
ーボードコントローラ１７、表示コントローラ１８、プ
リンタコントローラ１９、カードリーダインタフェース
２０、プリンタインタフェース２１等の各部を備えてい
る。

【００２７】前記ＣＰＵ１１と、ＲＯＭ１２、ＲＡＭ１
３、時計回路１４、Ｉ／Ｏポート１５、各インタフェー
ス１６，２０，２１及び各コントローラ１７，１８，１
９とは、バスライン２２によって互いに接続されてい
る。

【００２８】このＰＯＳターミナル３は、商品の登録業
務及び代金支払い業務に必要な各種キーが配設されたキ
ーボード２４、販売登録された商品の値段や１取引の合
計金額等を表示するための表示器２５、レシート用紙及
びジャーナル用紙に印字を行うためのプリンタ２６、ク
レジットカードに記録されたカード情報を読取るための
カードリーダ２７、クレジットカード売上票７に印字を
行うための伝票プリンタ２８を有する。

【００２９】そして、キーボード２４はキーボードコン
トローラ１７に接続され、表示器２５は前記表示コント
ローラ１８に接続され、プリンタ２６はプリンタコント
ローラ１９に接続される。また、カードリーダ２７は前
記カードリーダインタフェース２０に接続され、伝票プ
リンタ２８は前記プリンタインタフェース２１に接続さ
れる。

【００３０】また、このＰＯＳターミナル３は、電源の
オン、オフを制御するとともに「登録」「点検」「精
算」「設定」等の各種モードを選択するためのモードス
イッチ２９と、現金等を収納するためのドロワを開放さ
せるドロワ開放装置３０とを有する。

【００３１】上記モードスイッチ２９の出力信号は前記
Ｉ／Ｏポート１５に入力される。また、前記ドロワ開放
装置３０の駆動を指令する信号は上記Ｉ／Ｏポート１５
から出力される。

【００３２】図２は前記キーボード２４のキー構成を示
す平面図である。このキーボード２４は、図示するよう
に、置数キー３１、複数のプリセットキー３２、ＪＡＮ
キー３３、部門キー３４、金額キー３５、預／現計キー
３６、クレジット売上キー３７、クレジット訂正キー３
８、送信キー３９、区分キー４０、分割支払い，ボーナ
ス支払い，ボーナス併用支払いの各クレジット支払い方
法を入力するキー４１、伝票キー４２等の各種キーを備
えている。

【００３３】因みに、クレジット売上キー３７はクレジ
ットによる代金支払いを指示するキーである。また区分
キー４０は、置数キー３１により置数された数値データ
が商品区分コードであることを指示するキーであり、こ
の置数キー３１と区分キー４０とで商品区分コードの入
力手段を構成する。

【００３４】前記ＣＰＵ１１は前記モードスイッチ２９
により選択されたモードに従い、予め設定されたプログ
ラムに基づいて各部を制御するもので、そのプログラム
データはＲＯＭ１２に記憶されている。また、前記ＣＰ
Ｕ１１はＲＡＭ１３に形成された各種メモリエリアを使
用してデータ処理を行う。

【００３５】図３はＲＡＭ１３に形成される主要なメモ
リエリアを示しており、図示するように商品登録用メモ
リ５１、取引金額メモリ５２、商品区分テーブル５３、
ワークエリア５４、置数バッファ５５、伝票印字バッフ
ァ５６、クレジット売上トランザクションファイル５７
等が形成されている。

【００３６】因みに、商品登録用メモリ５１は販売登録
された商品の販売データを例えば部門別に累計処理する
エリア、取引金額メモリ５２は１取引で販売登録された
商品の合計金額を格納するエリア、商品区分テーブル５
３は前記商品区分コードのデフォルト値を設定記憶する
エリア、ワークエリア５４は演算処理するデータを一時
格納するエリア、置数バッファ５５は前記置数キー３１
により入力された数値データを一時格納するエリア、伝
票印字バッファ５６は前記クレジットカード売上票７に
印字するデータを格納するエリア、クレジット売上トラ
ンザクションファイル５７はクレジットにより処理され
た取引のトランザクションデータを蓄積するエリアであ
る。

【００３７】しかして、前記ＣＰＵ１１はモードスイッ
チ２９により「登録」モードが選択されている状態で特
に図４の流れ図で示す処理を実行するようにプログラム
されている。

【００３８】すなわち、Ｐ１で商品販売データの登録処
理が行われた後で、Ｐ２でクレジット売上キー３７がキ
ー入力されて、クレジットによる代金支払いが指示され
ると、Ｐ３でクレジット支払い方法，クレジット取引金
額等、クレジットに関する各種の情報の入力処理を行
う。なお、この処理にはカードリーダ２７でクレジット
カードに記録されているカード情報を読み取る処理を含
む。

【００３９】次いで、Ｐ４でキーボード２４の区分キー
４０のキー入力を検知した場合には、Ｐ５で置数レジス
タ５５に置数データが格納されているか調べる。そして
置数データが格納されていない場合（置数データ＝０）
には、Ｐ６で商品区分テーブル５３にプリセットされて
いる商品区分コードのデフォルト値をワークエリア５４
に一時格納する。これに対し、置数データが格納されて
いる場合には、Ｐ７でその置数レジスタ５５内の置数デ
ータをワークエリア５４に一時格納する。

【００４０】次いで、Ｐ８で通信インタフェース１６を
介して上位のストアコントローラ１と接続状態にあるか
調べる。そして、非接続状態いわゆるオフラインの場合
には、Ｐ９でクレジットによる支払い金額が予め設定さ
れている上限金額以下かチェックする。そして、クレジ
ットによる支払い金額が上限金額を越える場合にはクレ
ジット不成立を判定してエラーとする。

【００４１】クレジットによる支払い金額が上限金額以
下の場合にはクレジットを承認し、Ｐ１０でカード情報
及びキー入力されたクレジットに関する情報に基づいて
クレジットカード売上票７に印字するデータを作成して
伝票印字バッファ５６にセットする。このとき、クレジ
ットカード売上票７における商品区分コードの印字欄７
７に対応する印字バッファ５６の領域には、ワークエリ
ア５４に格納されているデータをセットする。

【００４２】その後、Ｐ１１で伝票印字バッファ５６の
内容をプリンタインタフェース２１を介して伝票プリン
タ２８に送信してクレジットカード売上票７の印字を制
御するとともに、Ｐ１２で所定のフォーマットでクレジ
ット売上のトランザクションデータを作成して、該当フ
ァイル５７に格納したならば、この処理を終了する。

【００４３】なお、Ｐ８で通信インタフェース１６を介
して上位のストアコントローラ１と接続状態にある場合
には、従来と同様にＰ１３でクレジットの成立性を問合
わせる伝文を作成して通信インタフェース１６より発信
する。これにより、上位からの応答がありクレジットの
成立が承認されたならば、Ｐ１４でクレジットカード売
上票７に印字するデータを作成して伝票印字バッファ５
６にセットする。このとき、クレジットカード売上票７
における商品区分コードの印字欄７７に対応する印字バ
ッファ５６の領域には応答伝文中の商品区分コードをセ
ットする。

【００４４】その後、Ｐ１１で伝票印字バッファ５６の
内容をプリンタインタフェース２１を介して伝票プリン
タ２８に送信してクレジットカード売上票７の印字を制
御するとともに、Ｐ１２で所定のフォーマットでクレジ
ット売上のトランザクションデータを作成して、該当フ
ァイル５７に格納したならば、この処理を終了する。

【００４５】このように構成された本実施例において
は、例えば食料品売場に設置されるＰＯＳターミナルの
場合には商品区分テーブル５３に商品区分コード「８９
０」をデフォルト値として設定し、家電売場に設置され
るＰＯＳターミナルの場合には商品区分テーブル５３に
商品区分コード「６５０」をデフォルト値として設定す
る。

【００４６】そして、例えば家電売場で客がクレジット
による代金支払いを申し出ると、店員はまずその客が買
い上げる商品の販売データをＰＯＳターミナル３に登録
する。次に、店員は該ＰＯＳターミナル３に設けられた
クレジット売上キー３７を入力してクレジットによる代
金支払いを指示するとともに、当該客が所持するクレジ
ットカードのカード情報を前記カードリーダ２７で読取
り操作する。

【００４７】また、客の買い上げる商品が電気製品の場
合には区分キー４０のみをキー入力し、商品区分コード
の置数入力を省略する。そうすると、ワークエリア５４
には商品区分テーブル５３にプリセットされている商品
区分コードのデフォルト値「６５０」がセットされる。

【００４８】そして、ストアプロセッサ１までの通信回
線が切断されておりクレジットの成立性について上位機
種に問合わせができない場合には、クレジットによる支
払い金額が予め設定された上限金額以下か否かがチェッ
クされる。そして、上限金額以下の場合にはクレジット
が承認されて、伝票プリンタ２８によりクレジットカー
ド売上票７が印字されるとともに、クレジット売上のト
ランザクションデータが作成されてトランザクションフ
ァイル５７に格納される。

【００４９】ここで、クレジットカード売上票７の商品
区分コードの印字欄７７には、ワークエリア５４にセッ
トされたデータが印字される。すなわち、商品区分テー
ブル５３に予め設定されていた商品区分コードのデフォ
ルト値「６５０」が印字されることになる。また、この
商品区分コードのデフォルト値「６５０」は、クレジッ
ト売上のトランザクションデータにも組み込まれてトラ
ンザクションファイル５７に格納される。

【００５０】また、この家電売場において電気製品以外
の商品がクレジットで取引された場合には、キャッシャ
は置数キー３１で該当商品の区分コードを置数した後、
区分キー４０をキー入力する。そうすると、ワークエリ
ア５４にはキー入力された商品区分コードがセットされ
る。

【００５１】この場合にも、クレジットカード売上票７
の商品区分コードの印字欄７７には、ワークエリア５４
にセットされたデータが印字される。すなわち、キー入
力された商品区分コードが印字されることになる。ま
た、このキー入力された商品区分コードは、クレジット
売上のトランザクションデータにも組み込まれてトラン
ザクションファイル５７に格納される。

【００５２】従って、ストアプロセッサ１までの通信回
線が切断されておりクレジットの成立性について上位機
種に問合わせができない場合でも、該当する商品区分コ
ードが商品区分テーブル５３に格納された商品区分コー
ドのデフォルト値と一致している場合には、その商品区
分コードのキー入力を省略することができる。

【００５３】すなわち本実施例によれば、上位との通信
回線が接続されてるときと同様にして商品区分コードの
キー入力を省略できるので、クレジットによる代金支払
いが発生したときの作業能率の向上を図り得る。

【００５４】また、ストアプロセッサ１までの通信回線
が接続されておりクレジットの成立性について上位機種
に問合わせができる場合には、ＰＯＳターミナル３では
登録された商品販売データやカード情報等に基づいてク
レジットの成立性を問合わせる伝文が作成されるが、こ
の問い合わせ伝文にワークエリア５４にセットされた商
品区分コードを組込むことによって、上位から応答伝文
にその商品区分コードを付加させることは容易に実施で
きる。こうすることにより、従来はストアプロセッサ１
で必要であった商品区分テーブル８を不要にできるの
で、問合わせに要する処理時間を短縮できる効果も奏す
る。

【００５５】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形
実施可能であるのは勿論である。

【００５６】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、上
位との通信回線が未接続でありクレジットローカル処理
でクレジットによる代金支払いを処理する場合にも、上
位との通信回線が接続されているときと同様に商品区分
コードの入力を省略できる商品販売データ処理装置を提
供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例であるＰＯＳターミナルの構
成を示すブロック図。

【図２】図１におけるキーボードの主要なキー構成を示
す平面図。

【図３】図１におけるＲＡＭに形成される主要なメモリ
エリアを示す図。

【図４】図１におけるＣＰＵが実行するプログラム処理
の要部を示す流れ図。

【図５】一般的なクレジット処理機能を有するＰＯＳシ
ステムの全体図。

【図６】図５におけるストアプロセッサに形成されるコ
ードテーブルの構成図。

【図７】一般的なクレジットカード売上票のフォーマッ
トを示す平面図。

【符号の説明】

１…ストアプロセッサ、２…ファイルプロセッサ、３…
ＰＯＳターミナル、５…ホストコンピュータ、７…クレ
ジットカード売上票、８…コードテーブル、１１…ＣＰ
Ｕ、３１…置数キー、４０…区分キー、５３…商品区分
テーブル、４５…伝票印字バッファ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 クレジットによる代金支払いを指示する
   クレジット売上キーを有し、このクレジット売上キーの
   キー入力により販売登録された商品のクレジットによる
   代金支払いが指示されるとクレジットの成立性をチェッ
   クし、クレジットの成立が承認されると販売登録された
   商品が属する商品区分コードを含むクレジット明細情報
   を伝票印字する商品販売データ処理装置において、 前記商品区分コードのデフォルト値を設定記憶する商品
   区分テーブルと、 前記商品区分コードを入力する商品区分入力手段と、 この入力手段により商品区分コードが入力された場合に
   はその入力された商品区分コードを前記クレジット明細
   情報に組込み、前記商品区分コードの入力が省略された
   場合には前記商品区分テーブルに格納された商品区分コ
   ードのデフォルト値を前記クレジット明細情報に組込ん
   で伝票印字を制御する制御手段と、を具備したことを特
   徴とする商品販売データ処理装置。