JPH0528229Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 替刃式の包丁の新しい替刃と切れなくなつた替
刃を収納する保管ケースである。

「従来の技術」 包丁には刃先を有する金属製の刃身主体を柄部
に着脱自在にした包丁があるが、この替刃である
刃身主体を使用しない場合いの保管と、切れなく
なつた刃身主体を安全に収納しておける考案は、
全く無い現状であつた。

「本考案が解決しようとする問題点」 替刃式の包丁であれは、予備の新しい替刃と切
れなくなつた古い替刃が生じるものであり、取扱
いによつては危険な包丁の刃身主体が、替刃包丁
として売られる事により、それを購入した消費者
の家庭に、幾本もの替刃が安全な収納方法も無く
放置されるものとなり、甚しく危険であり、また
廃棄するにも危険なものであり、処置に困つてい
る問題が生じている現状である。

「問題点を解決するための手段」 本考案は上記の問題点を解決するために、替刃
式の包丁でかならず生じる問題点であるところ
の、予備の新しい替刃を常に用意されていなけれ
ばならない事に対する安全な保管と、切れなくな
つた使用済の替刃を安全に保管できるもので、且
つ廃棄するにも安全な状態で廃棄できるものを、
一体化した保管ケースとして実現する事に特徴を
有する考案であり、以下を図面と共に説明する。

第１図は本考案の実施例を示す斜視図であり、
第２図は本考案の実施例を示す要部断面図であ
り、第３図は本考案の実施例を示す背面より見た
斜視図である。

刃身主体１を収納する長方形の下蓋２の深さが
２cmとし該下蓋２の中へ内蓋３を１cmの深さに載
設して底部に中空室４を設け、下蓋２の底部５に
前板６に近い前方位置に前板６に平行状態に横長
窓孔７を穿設し、下蓋２に上方より冠着される上
蓋８を側面板９に蝶着してなるケース体１０を金
属製薄板にて成型してなる替刃包丁用刃身保管ケ
ースである。

「作用」 本考案は上記の構成であるから、新しい替刃で
ある刃身主体１は下蓋２の内蓋３上に入れられ上
蓋８が回動して冠着すると共に、切れなくなつた
古い替刃である刃身主体１は下蓋２の底板５に穿
設された横長窓孔７より挿通して全体を中空室４
に挿入して収納するものである。

「実施例」 予備の新しい替刃である刃身主体１を内蓋３上
に保管のため収納する場合い、ケース内で替刃が
移動しないため、従来包装に多く使用されている
切込みを入れて替刃を固定する台紙を使用した
り、合成樹脂製の替刃が嵌合する凹部を有する台
紙を使用して固定させる場合いもある。

中空室４は古い替刃を安全に収納するために設
けられたもので、多量の収納を必要とする場合い
には深さを所要の寸法に深くすればよいものであ
る。

「考案の効果」 替刃式の包丁であれば、かならず予備の新しい
替刃と切れなくなつた古い替刃が生じるものであ
るが、これら危険な刃身主体１が購入した消費者
の家庭の台所で、新しい替刃は下蓋２の内蓋３上
に収納し、古い替刃は底部の中空室４に収納され
るものとなるので、直接に人間の身体が触れる事
のないケース体１０に収納される事により、危険
が無くなり、刃身主体１を廃棄したい場合いにも
中空室４に収納された古い替刃は、横長窓孔７で
ある１ケ所のみに穿設された入口より、取り出そ
うとしても、長い刃身主体は中空室４の底板５上
に接触した状態で動くのみであるから、横長窓孔
７より取り出す事ができないため、第三者が危険
な目的のため取り出そうとしても不可能であり、
安全な廃棄方法となるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
斜視図である。第２図は要部断面図。第３図は背
面より見た斜視図である。 １……刃身主体、２……下蓋、３……内蓋、４
……中空室、５……底板、６……前板、７……横
長窓孔、８……上蓋、９……側面板、１０……ケ
ース体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 刃身主体１を収納する長方形の下蓋２の深さが
   ２cmとし該下蓋２の中へ内蓋３を１cmの深さに載
   設して底部に中空室４を設け、下蓋２の底板５に
   前板６に近い前方位置に前板６に平行状態に横長
   窓孔７を穿設し、下蓋２に上方より冠着される上
   蓋８を側面板９に蝶着してなるケース体１０を金
   属製薄板にて成型してなる替刃包丁用刃身保管ケ
   ース。