JPH05281897A - ホログラフィックフィルタおよびその作成方法 - Google Patents
ホログラフィックフィルタおよびその作成方法Info
- Publication number
- JPH05281897A JPH05281897A JP4076657A JP7665792A JPH05281897A JP H05281897 A JPH05281897 A JP H05281897A JP 4076657 A JP4076657 A JP 4076657A JP 7665792 A JP7665792 A JP 7665792A JP H05281897 A JPH05281897 A JP H05281897A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- interference fringes
- photosensitive material
- recorded
- incident
- holographic filter
- Prior art date
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- Granted
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- Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
- Holo Graphy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 容易にブロードバンドのフィルタ特性を得
る。 【構成】 本発明は複数の異なる入射方向から光束を感
光材料に対して入射させ、干渉縞を記録することにより
異なるピッチの干渉縞を記録し、また線光源を使用して
入射方向が連続的に変化する光束により干渉縞を記録し
て、干渉縞のピッチを連続的に変化させることを特徴と
する。
る。 【構成】 本発明は複数の異なる入射方向から光束を感
光材料に対して入射させ、干渉縞を記録することにより
異なるピッチの干渉縞を記録し、また線光源を使用して
入射方向が連続的に変化する光束により干渉縞を記録し
て、干渉縞のピッチを連続的に変化させることを特徴と
する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はブロードバンドのホログ
ラフィックフィルタおよびその作成方法に関するもので
ある。
ラフィックフィルタおよびその作成方法に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】感光材料に対して所定ピッチの干渉縞を
記録すると、そのピッチにより決まる所定波長に対して
回折効率がピークを呈する。従って、あるピッチの干渉
縞が記録された感光材料は所定波長の光に対して反射率
を大きくすることができ、光学フィルタとして利用する
ことができる。このことを利用して、例えば赤外線領域
に対して反射特性を大きくした熱線反射膜等が既に提案
されている。また、材料処理により干渉縞を乱し、反射
波長領域のバンド幅を拡げる方法等も提案されている。
記録すると、そのピッチにより決まる所定波長に対して
回折効率がピークを呈する。従って、あるピッチの干渉
縞が記録された感光材料は所定波長の光に対して反射率
を大きくすることができ、光学フィルタとして利用する
ことができる。このことを利用して、例えば赤外線領域
に対して反射特性を大きくした熱線反射膜等が既に提案
されている。また、材料処理により干渉縞を乱し、反射
波長領域のバンド幅を拡げる方法等も提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、干渉縞
を記録した回折格子でソーラーリフレクター等の広いバ
ンド幅のフィルタを作成することは極めて困難であっ
た。特に従来材料処理によってバンド幅を拡げているた
め、反射波長域を特定の波長域に制御する技術が極めて
難しいという問題があった。
を記録した回折格子でソーラーリフレクター等の広いバ
ンド幅のフィルタを作成することは極めて困難であっ
た。特に従来材料処理によってバンド幅を拡げているた
め、反射波長域を特定の波長域に制御する技術が極めて
難しいという問題があった。
【０００４】本発明は上記課題を解決するためのもの
で、光学系の工夫により容易にブロードバンドのフィル
タ特性を得ることができるホログラフィックフィルタお
よびその作成方法を提供することを目的とする。
で、光学系の工夫により容易にブロードバンドのフィル
タ特性を得ることができるホログラフィックフィルタお
よびその作成方法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、干渉縞が記録
されたホログラフィックフィルタにおいて、異なる複数
のピッチの干渉縞が記録されていることを特徴とする。
されたホログラフィックフィルタにおいて、異なる複数
のピッチの干渉縞が記録されていることを特徴とする。
【０００６】また、本発明は、ホログラフィックフィル
タを干渉縞の記録により作成する方法において、感光材
料に対する入射方向が異なる複数の光束により、干渉縞
を記録することを特徴とし、また、感光材料に対して入
射方向が連続的に変化する光束により干渉縞を記録する
ことを特徴とする。
タを干渉縞の記録により作成する方法において、感光材
料に対する入射方向が異なる複数の光束により、干渉縞
を記録することを特徴とし、また、感光材料に対して入
射方向が連続的に変化する光束により干渉縞を記録する
ことを特徴とする。
【０００７】
【作用】本発明は複数の異なる入射方向から光束を感光
材料に対して入射させ、干渉縞を記録することにより異
なるピッチの干渉縞を記録し、また線光源等を使用して
入射方向が連続的に変化する光束により干渉縞を記録し
て、干渉縞のピッチを連続的に変化させることにより、
所定波長域の回折効率を大きくしてブロードバンドのフ
ィルタ特性が得られるようにしたので、従来のように材
料処理によるバンド幅の制御を行う必要がなく、容易に
ブロートバンドのホログラフィックフィルタを作成する
ことが可能となる。
材料に対して入射させ、干渉縞を記録することにより異
なるピッチの干渉縞を記録し、また線光源等を使用して
入射方向が連続的に変化する光束により干渉縞を記録し
て、干渉縞のピッチを連続的に変化させることにより、
所定波長域の回折効率を大きくしてブロードバンドのフ
ィルタ特性が得られるようにしたので、従来のように材
料処理によるバンド幅の制御を行う必要がなく、容易に
ブロートバンドのホログラフィックフィルタを作成する
ことが可能となる。
【０００８】
【実施例】図１は本発明のホログラフィックフィルタ作
成方法を説明するための図である。感光材料１に対して
入射方向の異なる光束Ｌ１，Ｌ２，Ｌ３，Ｌ４及び感光
材料の反対側から光束Ｌ０を入射させると、光束相互の
なす角度に応じたピッチの干渉縞がそれぞれ記録され
る。その結果、図２に示すように、ピーク波長が異なる
複数の回折効率特性の重なった特性が得られ、所定波長
域に対して回折効率が大きくなり、この波長域の光に対
する反射特性が向上し、容易にバンドカット光学フィル
タを作成することができる。
成方法を説明するための図である。感光材料１に対して
入射方向の異なる光束Ｌ１，Ｌ２，Ｌ３，Ｌ４及び感光
材料の反対側から光束Ｌ０を入射させると、光束相互の
なす角度に応じたピッチの干渉縞がそれぞれ記録され
る。その結果、図２に示すように、ピーク波長が異なる
複数の回折効率特性の重なった特性が得られ、所定波長
域に対して回折効率が大きくなり、この波長域の光に対
する反射特性が向上し、容易にバンドカット光学フィル
タを作成することができる。
【０００９】また、図３に示すように、感光材料１の反
対面にミラー２を密着させ、同様に入射方向の異なる複
数の光束Ｌ１，Ｌ２，Ｌ３，Ｌ４を入射させて干渉縞を
記録するようにしても良い。図４は複数の発散点光源
３，４，５により干渉縞を記録するようにしたもので、
それぞれの入射方向の角度の差に応じたピッチの干渉縞
が記録される。この場合にも光束Ｌ０の代わりに感光材
料の反対面にミラーを密着させて記録するようにしても
良い。また、光源と感光材料との間にレンズを介在させ
るようにしてもよく、また、１つの点光源と複数個のレ
ンズを用いて干渉縞を記録するようにしても良い。
対面にミラー２を密着させ、同様に入射方向の異なる複
数の光束Ｌ１，Ｌ２，Ｌ３，Ｌ４を入射させて干渉縞を
記録するようにしても良い。図４は複数の発散点光源
３，４，５により干渉縞を記録するようにしたもので、
それぞれの入射方向の角度の差に応じたピッチの干渉縞
が記録される。この場合にも光束Ｌ０の代わりに感光材
料の反対面にミラーを密着させて記録するようにしても
良い。また、光源と感光材料との間にレンズを介在させ
るようにしてもよく、また、１つの点光源と複数個のレ
ンズを用いて干渉縞を記録するようにしても良い。
【００１０】図５は連続的に変化するピッチの干渉縞を
記録するようにしたもので、線光源６により感光材料１
を照射する。この場合、感光材料１に対する入射方向は
連続的に変化しているので、記録される干渉縞のピッチ
も連続的に変化し、ブロードバンドのホログラフィック
フィルタを作成することができる。図５の場合にも光束
Ｌ０の代わりに反対面にミラーを密着させても良いこと
はもちろんである。
記録するようにしたもので、線光源６により感光材料１
を照射する。この場合、感光材料１に対する入射方向は
連続的に変化しているので、記録される干渉縞のピッチ
も連続的に変化し、ブロードバンドのホログラフィック
フィルタを作成することができる。図５の場合にも光束
Ｌ０の代わりに反対面にミラーを密着させても良いこと
はもちろんである。
【００１１】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光学系を
使用して容易に異なるピッチの干渉縞を記録することが
できるので、ブロードバンドのホログラフィック光学フ
ィルタを容易に作成することが可能となる。
使用して容易に異なるピッチの干渉縞を記録することが
できるので、ブロードバンドのホログラフィック光学フ
ィルタを容易に作成することが可能となる。
【図１】 本発明のホログラフィックフィルタ作成方法
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図２】 本発明のフィルタの回折効率特性を示す図で
ある。
ある。
【図３】 裏面にミラーを密着させたホログラフィック
フィルタ作成方法を説明するための図である。
フィルタ作成方法を説明するための図である。
【図４】 複数の点光源によるホログラフィックフィル
タ作成方法を説明するための図である。
タ作成方法を説明するための図である。
【図５】 線光源を用いたホログラフィックフィルタ作
成方法を説明するための図である。
成方法を説明するための図である。
１…感光材料、２…ミラー。３，４，５…点光源、６…
線光源。
線光源。
Claims (6)
- 【請求項１】 干渉縞が記録されたホログラフィックフ
ィルタにおいて、異なる複数のピッチの干渉縞が記録さ
れていることを特徴とするホログラフィックフィルタ。 - 【請求項２】 ホログラフィックフィルタを干渉縞の記
録により作成する方法において、感光材料に対する入射
方向が異なる複数の光束により、干渉縞を記録すること
を特徴とするホログラフィックフィルタの作成方法。 - 【請求項３】 請求項２記載の方法において、複数の発
散点光源からの光束により干渉縞を記録することを特徴
とするホログラフィックフィルタの作成方法。 - 【請求項４】 干渉縞の記録によりホログラフィックフ
ィルタを作成する方法において、感光材料に対して入射
方向が連続的に変化する光束により干渉縞を記録するこ
とを特徴とするホログラフィックフィルタの作成方法。 - 【請求項５】 請求項４記載の方法において、線光源か
らの光束により干渉縞を記録することを特徴とするホロ
グラフィックフィルタの作成方法。 - 【請求項６】 請求項２〜５のいずれか１項記載の方法
において、感光材料の反対側にミラーを配置し、感光材
料裏面で光を反射させて干渉縞を記録することを特徴と
するホログラフィックフィルタの作成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07665792A JP3432235B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | ホログラフィックフィルタの作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07665792A JP3432235B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | ホログラフィックフィルタの作成方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05281897A true JPH05281897A (ja) | 1993-10-29 |
| JP3432235B2 JP3432235B2 (ja) | 2003-08-04 |
Family
ID=13611482
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07665792A Expired - Lifetime JP3432235B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | ホログラフィックフィルタの作成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3432235B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1607983A2 (en) * | 2004-06-09 | 2005-12-21 | Alps Electric Co., Ltd. | Angular and wavelength multiplexing apparatus for holographic storage |
| JP2009020134A (ja) * | 2007-07-10 | 2009-01-29 | Sharp Corp | ホログラム素子、ホログラム素子作製装置、ホログラム素子作製方法、およびホログラム再生装置 |
| US11768461B2 (en) | 2018-09-12 | 2023-09-26 | Lg Chem, Ltd. | Manufacturing method of holographic optical element and display device including holographic optical device manufactured thereby |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP07665792A patent/JP3432235B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1607983A2 (en) * | 2004-06-09 | 2005-12-21 | Alps Electric Co., Ltd. | Angular and wavelength multiplexing apparatus for holographic storage |
| EP1607983A3 (en) * | 2004-06-09 | 2007-12-19 | Alps Electric Co., Ltd. | Angular and wavelength multiplexing apparatus for holographic storage |
| JP2009020134A (ja) * | 2007-07-10 | 2009-01-29 | Sharp Corp | ホログラム素子、ホログラム素子作製装置、ホログラム素子作製方法、およびホログラム再生装置 |
| US11768461B2 (en) | 2018-09-12 | 2023-09-26 | Lg Chem, Ltd. | Manufacturing method of holographic optical element and display device including holographic optical device manufactured thereby |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3432235B2 (ja) | 2003-08-04 |
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Legal Events
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