JPH05281285A - 雑音除去回路 - Google Patents

雑音除去回路

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Publication number
JPH05281285A
JPH05281285A JP10530992A JP10530992A JPH05281285A JP H05281285 A JPH05281285 A JP H05281285A JP 10530992 A JP10530992 A JP 10530992A JP 10530992 A JP10530992 A JP 10530992A JP H05281285 A JPH05281285 A JP H05281285A
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JP
Japan
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signal
noise
detector
detected
partial discharge
Prior art date
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Pending
Application number
JP10530992A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Suzuki
弘 鈴木
Takeshi Endo
桓 遠藤
Tomoaki Imai
友章 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力ケーブル線路の部分放電測定において、
簡易に実現可能な雑音除去回路を提供する。 【構成】 電力ケーブル線路の部分放電測定において、
電力ケーブルおよび接続部の測定対象に取り付けた検出
器の信号S0 と、別途設けた外来雑音検出器の信号N0
を同時測定し、両信号に対し予め決定した測定周波数の
信号成分のみを取り出して検波した後、各々、異なる遮
断周波数fS ,fN を有するローパスフィルタ(fS
N )を通し得られた信号S1 ,N1 に対して、上記雑
音信号N1がある所定のレベル以上になった場合、検出
信号S1 の持続時間以上の期間、検出信号S1 のゲート
回路をオフ(非通過)とすることにより測定対象(電力
ケーブルおよび接続部)からの検出信号から外来雑音を
除去させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電力ケーブル線路に
対する部分放電測定における雑音除去技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】部分放電測定に用いられる雑音除去技術
は多数あるが、複数の信号を同時に検出し雑音を除去す
る手法としては次の方法が知られている。
【0003】(1)2信号の差動・平衡検出回路による
雑音除去法
【0004】二つの供試体でブリッジ回路を構成し、差
動変圧器を用いて外部雑音を抑制する方法である。これ
は二つの供試体の接地側にそれぞれ検出インピーダンス
を挿入してブリッジ回路を構成して測定するものであ
る。そして、侵入雑音に対して検出インピーダンスの値
を調整して、各インピーダンスに現れる雑音電圧の大き
さと位相が同一になるように平衡をとり、供試体のいず
れかで放電が発生すると、その電流によってインピーダ
ンスに生じるパルス電圧に差を生じ、その差を差動変圧
器で検出するものである。また、抵抗分圧法による平衡
検出回路がある。これはパルス電流の大きさ,位相をそ
れぞれ可変抵抗器で調整することに特徴があり、平衡調
整が容易である。
【0005】これらのアナログ信号によりブリッジなど
での引算の代わりに信号の極性、即ち正か負かというロ
ジックを用いているデジタルブリッジがある。これは検
出された信号の極性が供試体中で発生した場合と外来雑
音では異なることを利用して雑音を除去するものであ
る。
【0006】さらに改良したものにパルス弁別システム
(PDS)および論理制御雑音弁別器がある。これらの
デジタルブリッジでは、二つの信号の大きさがアナログ
ブリッジのように揃うことは必ずしも必要ではなく、信
号があるレベル以上であれば、その極性条件によっての
み雑音除去の動作をする。また、光ファイバを利用した
デジタルブリッジとして報告されているシビアロジック
回路を使用するものがある。(電気学会技術報告II部第
222号「高電圧絶縁特性の新測定技術」第16頁参
照)
【0007】(2)多信号論理検出回路による雑音除去
【0008】直流部分放電現象は交流部分放電現象とは
異なり、一過性の発生頻度の低い過渡現象である。この
ため、部分放電現象による信号と雑音が分離しにくい。
そこで、この雑音と信号を分離するために多信号論理検
出回路による雑音除去として、アンテナおよび複数の検
出インピーダンスにより得られた5個の信号の極性の組
み合わせにより供試体に発生した部分放電を判別する方
法がある。即ち、検出信号が極性が異なることを利用し
て供試体に発生した部分放電を判別するのである。(電
気学会技術報告II部第222号「高電圧絶縁特性の新測
定技術」第16〜18頁参照)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】部分放電測定の際に使
用される前述した従来技術では、次のような欠点があ
る。
【0010】上記2信号の差動・平衡検出回路による
雑音除去法では、信号と雑音の大きさと位相が同一とな
るように調整する必要があり、特に、雑音源が複数で不
確定の場合、平衡調整が不便である。
【0011】上記多信号論理検出回路による雑音除去
法では、検出器で検出された信号は所定の周波数成分を
取り出した後に検波するため、信号の極性情報が失われ
る。このため、信号の極性情報を利用するデジタルブリ
ッジあるいは多信号論理検出回路は不適である。
【0012】この発明の目的は、電力ケーブル線路の部
分測定において、簡易に実現可能な雑音除去回路を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、電力ケーブ
ル線路の部分放電測定において、電力ケーブルおよび接
続部の測定対象に取り付けた検出器の信号S0 と、別途
設けた外来雑音検出器の信号N0 を同時測定し、両信号
に対し予め決定した測定周波数の信号成分のみを取り出
して検波した後、各々、異なる遮断周波数fS ,fN
有するローパスフィルタ(fS <fN )を通し得られた
信号S1 ,N1 に対して、上記雑音信号N1 がある所定
のレベル以上になった場合、検出信号S1 の持続時間以
上の期間、検出信号S1 のゲート回路をオフ(非通過)
とすることにより測定対象(電力ケーブルおよび接続
部)からの検出信号から外来雑音を除去させることを特
徴とする雑音除去回路である。
【0014】
【作用】部分放電検出信号と外来雑音検出信号を同時測
定し、異なる遮断周波数を有するローパスフィルタを通
して、部分放電検出信号の立ち上がりを外来雑音信号の
立ち上がりよりも時間的に遅らせ、外来雑音信号の立ち
上がり時刻のタイミングで部分放電検出信号用ゲートを
オフ(非通過)とする点にある。これらの両信号が同時
に発生、検出された場合にも確実に部分放電検出信号か
ら外来雑音を除去することができる。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。図1は、一実施例の雑音除去回路図である。課
電トランス1により供試体である電力ケーブル2に電圧
を印加する。この例では、接続部3に検出電極4を取り
付け、検出器5により部分放電検出信号S0 を検出す
る。一方、アンテナ8および受信機9により雑音信号N
0 を検出する。ただし、部分放電検出信号S0 および雑
音信号N0 の検出方法はどのような方式のものであって
も構わない。検出器5および受信機9の出力はスペクト
ラムアナライザ6および10に入力させ、これらのスペ
クトラムアナライザ6および10により予め決定された
測定周波数成分を取り出し、次の検波器7および11に
よりそれぞれ検波する。そして、雑音除去部12に出力
し、雑音信号N0 と同時刻に検出された部分放電検出信
号S0 を除去するのである。なお、13は観測用モニタ
ーである。
【0016】図2に雑音除去部12の構成を示し、その
動作を示すタイムチャートを図3に示す。即ち、接続部
3から検出電極4により得られた部分放電検出信号S0
の検波器7による出力波形〔図3の(A)〕は、高周波
遮断周波数fS を有するローパスフィルタ14を通り、
立ち上がりのゆっくりしたパルスS1 〔図3の(C)〕
に変換される。一方、雑音信号N0 は検波器11により
図3の(B)に示す出力波形になる。この出力波形N0
は高域遮断周波数fN (fs <fN )を有するローパス
フィルタ15を通り、パルスS1 よりも立ち上がり時間
の短いパルスN1 〔図3の(D)〕に変換される。
【0017】従って、部分放電検出信号S0 および雑音
信号N0 は同時刻に発生,検出されたパルスであるが、
ローパスフィルタ14および15の出力波形には時間差
が生じ、雑音信号N0 に対応するパルスN1 に続き、部
分放電検出信号S0 に対応するパルスS1 が観測され
る。ローパスフィルタ15の出力パルスN1 があるレベ
ル以上になった場合、レベルトリガ16とゲートパルス
発生器17によりゲート回路18を閉じるためのゲート
信号N2 〔図3の(E)〕が生成される。このゲート信
号N2 はレベルトリガが働いた時刻t2 から、パルスS
1 の持続時間(t2 〜t3 )以上、時刻t4 (t3 <t
4 )まで維持される。ゲート回路18はこのゲートパル
ス発生器17の信号が出力されている期間中入力信号を
非通過とする。
【0018】従って、部分放電検出信号S0 と雑音信号
0 が同時刻に検出された場合、図3の(F)に示すよ
うにゲート回路18の出力にはパルスが現れず、部分放
電検出信号S0 から雑音に対応するパルスが除去される
ことになる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の雑音除
去回路は部分放電検出信号と外来雑音信号を同時に測定
し、異なる遮断周波数を有するローパスフィルタを通す
ことにより、部分放電検出信号の立ち上がりを外来雑音
信号の立ち上がりよりも時間的に遅らせ、外来雑音信号
の立ち上がりが時刻のタイミングで部分放電検出信号用
ゲートをオフ(非通過)とする点にある。従って、実線
路ケーブルの場合、外来雑音の検出部は、3相ケーブル
の他相の接続部から、あるいは同一ケーブルの隣の接続
部から検出した信号を用いても良い。また、外来雑音の
検出部は、複数取り付けても良く、その場合、いずれか
一つが動作すれば雑音除去部を働かすことができる。更
に、部分放電信号S0 および雑音信号N0 の測定周波数
は同一でも良く、また異なっていても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の雑音除去回路の一実施例を示すブロ
ック図、
【図2】図1の雑音除去部の構成を示すブロック図、
【図3】図2の雑音除去部の動作を説明するためのタイ
ムチャート図である。
【符号の説明】
1 課電トランス 2 電力ケーブル 3 接続部 4 検出電極 5 検出器 6,10 スペクトラムアナライザ 7,11 検波器 8 アンテナ 9 受信機 12 雑音除去部 13 モニター 14,15 ローパスフィルタ 16 レベルトリガ 17 ゲートパルス発生器 18 ゲート回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブル線路の部分放電測定におい
    て、電力ケーブルおよび接続部の測定対象に取り付けた
    検出器の信号S0 と、別途設けた外来雑音検出器の信号
    0 を同時測定し、両信号に対し予め決定した測定周波
    数の信号成分のみを取り出して検波した後、各々、異な
    る遮断周波数fS ,fN を有するローパスフィルタ(f
    S <fN )を通し得られた信号S1 ,N1 に対して、上
    記雑音信号N1 がある所定のレベル以上になった場合、
    検出信号S1 の持続時間以上の期間、検出信号S1 のゲ
    ート回路をオフ(非通過)とすることにより測定対象
    (電力ケーブルおよび接続部)からの検出信号から外来
    雑音を除去させることを特徴とする雑音除去回路。
JP10530992A 1992-04-01 1992-04-01 雑音除去回路 Pending JPH05281285A (ja)

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JP10530992A JPH05281285A (ja) 1992-04-01 1992-04-01 雑音除去回路

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07225253A (ja) * 1994-02-14 1995-08-22 Tokyo Electric Power Co Inc:The 部分放電測定システム
JPH10142286A (ja) * 1996-11-08 1998-05-29 Nissin Electric Co Ltd 絶縁診断装置
JP2008281567A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 General Electric Co <Ge> アーク検出器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10142286A (ja) * 1996-11-08 1998-05-29 Nissin Electric Co Ltd 絶縁診断装置
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