JPH0528120B2 - - Google Patents

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JPH0528120B2
JPH0528120B2 JP21447085A JP21447085A JPH0528120B2 JP H0528120 B2 JPH0528120 B2 JP H0528120B2 JP 21447085 A JP21447085 A JP 21447085A JP 21447085 A JP21447085 A JP 21447085A JP H0528120 B2 JPH0528120 B2 JP H0528120B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powdered sugar
caking
powdered
maltose
isomaltulose
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP21447085A
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English (en)
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JPS6274276A (ja
Inventor
Kazumasa Suzuki
Takeo Mizutani
Akio Masubuchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui DM Sugar Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Sugar Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsui Sugar Co Ltd filed Critical Mitsui Sugar Co Ltd
Priority to JP21447085A priority Critical patent/JPS6274276A/ja
Publication of JPS6274276A publication Critical patent/JPS6274276A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は蔗糖粉糖(以降粉糖と略す)の固結を
防止する方法に関するものである。更に詳しくは
粉糖に固形還元イソマルチユロースおよび/また
は固形還元麦芽糖を添加することによつて粉糖の
固結を防止する方法に関するものである。 (従来技術および発明が解決しようとする問題
点) 粉糖は主に製菓原料として製菓業界で大量に使
用されているが、その他にも一般家庭用として市
場で販売されている。しかしながら粉糖は非常に
固結しやすい性質を有し、取り扱いが難かしいと
いう欠点がある。粉糖が固結しやすいことの原因
としては、粒度が小さく、運動エネルギーが小
さいこと、表面積が大きく不定形であること、
蔗糖結晶の構造が部分的に無定形となり、低い
相対湿度ででも溶解が起り、次にこれが再結晶す
る時に粉糖粒子間の加橋を引起すことが挙げられ
る。これらの諸原因が総合して固結現象が起ると
考えられている。 従来の固結防止法としてはリン酸三カルシウム
などの特定の無機塩を微量添加して粉糖粒子間の
架橋を防止しようとする方法或いは、コーンスタ
ーチなどの澱粉を添加して架橋防止および自由水
分のコンデイシヨンニングを行う方法が一般的で
ある。しかしながらこれらの方法は食品の本体の
味や舌触りを悪くする欠点を有している。マルト
ースを添加する固結防止法が公知となつているが
(特開昭54−35224号)、従来のリン酸三カルシウ
ム、コーンスターチなどを添加する方法と比較し
て食品の味や舌触りは改良されるが、固結防止効
果をコーンスターチと同等にするためには比較的
大量(コーンスターチの2〜3倍量)に添加しな
ければならず、さらには蔗糖にはない性質、例え
ば還元基による褐変反応等が付加されるために製
菓原料として汎用性に欠けるなどの欠点がある。 このような理由から製菓業界では、製菓工程に
おいて粉糖固結によるトラブルを起しながらも、
固結防止剤を使用していない粉糖を製菓原料とし
ているのが現状である。 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は従来技術の欠点を克服するため
に、鋭意研究を重ねた結果、固形還元イソマルチ
ユロースおよび/または固形還元麦芽糖を蔗糖粉
糖に添加することによつて極めて効果的、経済的
に粉糖の固結を防止することができ、かつそれに
よつて食品の本来の味や舌触りをそこねることが
ないことを見出して、本発明を完成するに到つ
た。 固形還元イソマルチユロースは蔗糖に類似した
甘味質を有し、蔗糖粉糖に添加した場合に、蔗糖
粉糖のみの甘味質と全く変わらない甘味質が得ら
れ、かつ固形還元イソマルチユロースは還元基が
還元されているために褐変等の反応性がない。か
つ固形還元イソマルチユロースは、従来公知の手
段たとえばマルトースと比べて粉糖の固結を防止
する効果が顕著である。 還元イソマルチユロースはイソマルチユロース
の中性水溶液にラネーニツケルを触媒として水素
添加することによつて得られるα−D−グルコピ
ラノシド−1,6−ソルビトール(GPSと略す)
とα−D−グルコピラノシド−1,6−マンニト
ール(GPMと略す)の混合物である。 このGPSとGPMの混合溶液を高濃度に濃縮し
種晶を添加して全量固化することによつて固形還
元イソマルチユロースが得られる。 上記のGPSとGPMの混合溶液から、夫々の溶
解度の差を利用して、別々に結晶化した後に両者
を混合しても固形還元イソマルチユロースが得ら
れる。前者の全量固形化する方法によつて得られ
た固形還元イソマルチユロースの方が本発明の効
果がより大きい。 また固形還元麦芽糖は公知の甘味物質であつ
て、従来はテーブルシユガー、チヨコレート、チ
ユーインガム、クツキー、ジヤム、炭酸飲料、乳
飲料、錠菓などの甘味料として使用されている
が、本発明者等は、意外にも固形還元麦芽糖が上
記の固形還元イソマルチユロースと同様に蔗糖粉
糖の固形を防止する優れた効果を示すことを見い
出した。 固形還元麦芽糖と固形還元イソマルチユロース
の固結防止効果の差はほとんど認められない。粉
糖に対する添加量は好ましくは両者ともに各々、
あるいは合計して1〜10%(w/w%)、特に2
〜5%である。10%以上添加しても固結防止効果
の向上は認められず、1%未満の添加量では固結
防止効果が小さいために粉糖の流通段階で固結す
る可能性がある。 (本発明の効果) 粉糖に固形還元イソマルチユロースおよび/ま
たは固形還元麦芽糖をたとえば1〜10%(w/w
%)、好ましくは2〜5%(w/w%)添加する
ことによつて固結を有効に防止することができ
る。しかも固形還元イソマルチユロースおよび/
または固形還元麦芽糖は水溶性であり化学的反応
性に乏しいため、粉糖そのもの、あるいは粉糖を
用いた菓子類の品質を低下させることなく、しか
も蔗糖に近似した甘味質を有するため菓子類の味
を損ねることがない。蔗糖粉糖を標準として本発
明の方法による粉糖およびその他の各種固結防止
剤を用いた粉糖の食感と呈味性を比較した官能検
査の結果を第1表に示した。 粉糖に対する固結防止剤の添加量は、すべての
場合において5%(w/w%)であり、特に鋭敏
なパネラー15名によつて行つた官能検査結果であ
る。
【表】 この官能検査の結果によれば、固形還元イソマ
ルチユロースと固形還元麦芽糖を添加した粉糖
は、食感、呈味性ともに蔗糖粉糖とほとんど差が
なく、他の固結防止剤を添加した粉糖に比較して
特に優れている。 実施例 以下に実施例によつて説明する。 実施例 1 グラニユー糖に粉末還元イソマルチユロースを
0、0.5、1、2、3、5、10、15、及び30%
(w/w%)の9水準量添加し、混合機で十分に
混合した後、不二パウダル製エツクサンプルミル
で粉砕し、平均粒径35ミクロンの粉糖を得る。粉
末還元麦芽糖、マルトースについても同様にして
9水準添加量の粉糖を得る。得た粉糖は各々、可
及的に1Kgづゝ厚さ60ミクロンのポリ袋(200×
300mm)6袋に詰めて脱気した後に開口部を熱シ
ールした。得られたサンプルを固結防止剤3種×
添加量9水準を各3袋、合計81袋づゝに2分し、
一方は荷重グループ、他方は無荷重グループとす
る。各グループの81袋は厚さ1cmの木板上に3袋
重ねて並べ、更に木製パレツト上に乗せた。 荷重グループは3袋重ねの上にも厚さ1cmの木
板を乗せて、35.7Kgの荷重を加え2週間常温蔵置
した。この時の荷重35.7Kgは25Kg詰クラフト紙袋
砂糖の10段積の荷重に相当する。 蔵置条件は最高温度24±4℃、最低温度19±2
℃、相対湿度69〜87%であり過去の粉糖固結テス
ト中、最も固結しやすい条件であつた。2週間蔵
置した後、3袋重ねの中間のポリ袋を木板上に移
し鋭利なナイフでポリ袋の側面を切り、ポリ袋の
上面を取去り、粉糖表面の特定の5ケ所において
断面積1.33cm2のポリエチレン製円柱を粉糖中に1
cmめり込ませるために円柱に加えた荷重を測定し
た。その荷重平均値gを固結強度として、その結
果を第1図に示した。縦軸に示す固結強度は、小
さい方が望ましい。 荷重グループ(実線)の粉末還元イソマルチユ
ロース(○段)と粉末還元麦芽糖□印)は殆んど
同一線上にあり、マルトース(×印)に比べて固
結が明らかに少ない。粉糖に対する添加量は1%
以上(w/w%)で効果が有り、1〜10%、特に
2〜5%(w/w%)が好ましいことが図から判
る。 実施例 2 実施例1と同様にして粉末還元イソマルチユロ
ース、粉末還元麦芽糖、コーンスターチ、マルト
ース、β−サイクロデキストリン及び粉末ソルビ
トールを粉糖に対して夫々5%(w/w%)添加
し、実施例1と同じ条件で蔵置した後に固結強度
を測定した結果を第2表に示す。測定方法も実施
例1と同じである。
【表】 粉末還元イソマルチユロース、粉末還元麦芽糖
及びコーンスターチの固結防止効果は良好であ
り、ほとんど差がない。しかし前記第1表の粉糖
の官能検査の結果から、粉末還元イソマルチユロ
ース、粉末還元麦芽糖が固結防止剤としてコーン
スターチより優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1によつて調製した各種粉糖の
固結防止剤の添加量(w/w%)と固結強度gの
関係を示すグラフである。実線は荷重グループ、
点線は無荷重グループである。○印は粉末還元イ
ソマルチユロース、□印は粉末還元麦芽糖、×印
はマルトースを添加した粉糖である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 蔗糖粉糖に固形還元イソマルチユロースおよ
    び/または固形還元麦芽糖を添加することを特徴
    とする蔗糖粉糖の固結防止法。 2 固形還元イソマルチユロースおよび/または
    固形還元麦芽糖を蔗糖粉糖に対して1〜10%
    (w/w%)添加することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の固結防止法。
JP21447085A 1985-09-30 1985-09-30 粉糖の固結防止法 Granted JPS6274276A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21447085A JPS6274276A (ja) 1985-09-30 1985-09-30 粉糖の固結防止法

Applications Claiming Priority (1)

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JP21447085A JPS6274276A (ja) 1985-09-30 1985-09-30 粉糖の固結防止法

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Publication Number Publication Date
JPS6274276A JPS6274276A (ja) 1987-04-06
JPH0528120B2 true JPH0528120B2 (ja) 1993-04-23

Family

ID=16656255

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JP21447085A Granted JPS6274276A (ja) 1985-09-30 1985-09-30 粉糖の固結防止法

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JP4048166B2 (ja) * 2002-11-18 2008-02-13 三井製糖株式会社 血糖値上昇抑制剤及び体脂肪蓄積抑制剤並びに食用材料
DE102006022506A1 (de) 2006-05-08 2007-11-15 Südzucker AG Mannheim/Ochsenfurt Isomaltulose mit verbesserter Fließfähigkeit
KR101617379B1 (ko) 2015-05-13 2016-05-02 주식회사 삼양사 혼합당 과립 분말 및 이의 제조방법

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