JP2001258528A - 劣化防止剤及びそれを用いた劣化防止粉末 - Google Patents
劣化防止剤及びそれを用いた劣化防止粉末Info
- Publication number
- JP2001258528A JP2001258528A JP2000073538A JP2000073538A JP2001258528A JP 2001258528 A JP2001258528 A JP 2001258528A JP 2000073538 A JP2000073538 A JP 2000073538A JP 2000073538 A JP2000073538 A JP 2000073538A JP 2001258528 A JP2001258528 A JP 2001258528A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- powder
- deterioration
- degradation
- preventing
- low water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
Abstract
品材料が、保存中吸湿によりケーキングし、流動性を失
うことを防止することができる劣化防止剤を提供するこ
と、更には、保存中のpH等によって変色しやすかった
り、退色しやすい色素で着色された粉末が、保存中変色
したり退色することなく、保存中の色調を保持でき、ま
た、保存中吸湿により経時的に安定性を失うことを防止
することができる劣化防止粉末を提供する。 【解決手段】低水分活性成分を含有することを特徴とす
る劣化防止剤及びそれを用いた劣化防止粉末によって達
成される。
Description
の、吸湿しやすい食品もしくは食品材料が、保存中吸湿
によりケーキングし、流動性を失うことを防止すること
ができる劣化防止剤に関し、また、pH等によって変色
や退色しやすい色素で着色された粉末が、保存中変色す
ることなく、着色された色調を保持し、粉末のままでも
保存中に吸湿により、経時的に安定性を失うことを防止
することができる劣化防止粉末に関する。
粉末醤油、粉末果汁などは、保存中、吸湿しやすく、ケ
ーキングして流動性がなくなったり、水分の吸収によっ
て風味、色調の変化が生じたりしやすく、その保管には
注意を要する。特に、これら易吸湿性粉末は、例えば糖
類と酸味料等の組合せのように、他の副原料との共存下
で更に吸湿性が増大する。
剤(脱酸素材)を入れたりすることも行われているが、
一旦粉末の入った包装体を開封すると、その効果は弱ま
る。また、乾燥剤は多量の包装体入り粉末には添付しや
すいが、少量の包装体入り粉末には、添付し難かった
り、誤食の恐れがあるなどの問題がある。
どの溶媒に溶解すると、色素が発色をするが、上記のよ
うに易吸湿性粉末に着色した場合は、水に溶解する前に
吸湿して発色、変色を生じ、品質を損なうという問題が
ある。また、天然系色素はpHによって発色が異なる
が、保存中の粉末のpHによっては、発色が不安定とな
り、所望の色調に発色できなかったり、保存中に所期の
色調が退色するという問題がある。
情に鑑みなされたものであって、その目的とするところ
は、粉末状や顆粒状の吸湿しやすい食品もしくは食品材
料が、保存中吸湿によりケーキングし、流動性を失うこ
とを防止することができる劣化防止剤を提供すること、
更には、保存中のpH等によって変色しやすかったり、
退色しやすい色素で着色された粉末が、保存中変色した
り退色することなく、保存中の色調を保持でき、また、
保存中吸湿により経時的に安定性を失うことを防止する
ことができる劣化防止粉末を提供するにある。
性成分を含有することを特徴とする劣化防止剤によって
達成される。
ことを特徴とする劣化防止剤によって達成される。
活性成分を含有することを特徴とする劣化防止粉末によ
って達成される。
糖類の中から選ばれた少なくとも一つ及び低水分活性成
分を含有することを特徴とする劣化防止粉末によって達
成される。
粉を含有することを特徴とする劣化防止粉末によって達
成される。
性成分及びアントシアン系色素を含有するアルカリ性粉
末を含有することを特徴とする劣化防止粉末によって達
成される。
末の吸湿を防止する食品素材について検討を行った結
果、低水分活性成分を劣化防止剤として用いると、吸湿
が防止され、粉末のケーキングを防止できることを見出
した。更には、天然色素を含有する粉末が特定のpH域
に調製されていても、低水分活性成分を添加することに
より、保存中、色調が不安定になることがなく、加水等
の使用時に初めて所望の色調に発色したり、保存中の色
調を維持できることを見出し本発明を完成した。
発明の劣化防止剤は、低水分活性成分を含有する。
活性成分は、水分活性Awが好ましくは0.2以下、更
に好ましくは0.15以下であることが望ましい。すな
わち、水分活性Awが0.2を超えると劣化防止効果が
得られにくい傾向にある。なお、本発明においては、水
分活性Awは、芝浦電子(株)製の水分活性計 WA3
60で測定した値をいう。
澱粉や乾燥デキストリン等が挙げられる。上記乾燥澱粉
としては、例えば、殺菌コンスターチ、殺菌馬鈴薯澱
粉、殺菌タピオカ澱粉等が挙げられる。
活性成分の添加量は、特に限定するものではなく、適宜
設定すればよい。好ましくは、劣化防止剤全体重量中、
50重量%(以下「%」と記す)以上であることが、食
品材料の保存中に吸湿によるケーキングを防止すること
ができる点で好適である。また、本発明の劣化防止剤
は、低水分活性成分の他に、本発明の目的を損なわない
範囲で、賦形剤等の副原料が含有されてもよい。
はなく、例えば粉体等が挙げられる。
のようにして製造される。すなわち、まず、上記低水分
活性成分、また、必要に応じ、副原料を準備する。そし
て、これらを粉体ミキサー等を適宜用いて粉体混合すれ
ば、本発明の劣化防止剤が得られる。
のまま粉末状の製品として用いてもよいし、粉末飲料等
の粉末食品の原料として好適に用いることができる。
する。本発明の劣化防止粉末は、粉末材料及び低水分活
性成分を含有する。
糖類粉末、粉末調味料(粉末醤油など)、粉末果汁等が
挙げられる。これらは単独でも組み合わせてもよい。
酸、リンゴ酸、フマル酸及びアスコルビン酸等が挙げら
れる。
う糖等の天然糖質甘味料の他、粉飴、糖アルコール、オ
リゴ糖、非還元性少糖類、還元澱粉分解物、タガトース
などの糖類が挙げられる。
類が持つカルボニル基を還元して得られる鎖状多価アル
コールの総称である。具体的には、マルチトール(還元
麦芽糖)、ソルビトール、エリスリトール、キシリトー
ル、ラクチトール(還元乳糖)、パラチニット(イソマ
ルト、還元パラチノース)、還元澱粉糖化物、マンニト
ール等が挙げられる。これらは単独でも数種組み合わせ
てもよい。
少糖類としては、トレハロース、ラフィノース、各種オ
リゴ糖等が挙げられる。これらは単独でも数種組み合わ
せてもよい。
成分の添加量は、劣化防止粉末の用途にもよるが、粉末
材料重量に対して0.5%以上、より好ましくは、0.
5〜10%とすることが、風味及び吸湿防止効果を発揮
する点で望ましい。例えば、糖類粉末を用いてテーブル
シュガーとして利用する場合には、低水分活性成分は、
粉末材料重量に対して10%以下とすることが甘味の
質、溶解性等の点で望ましい。
応じて色素が用いられる。色素は、特に限定するもので
はなく、天然着色料、合成着色料の中から、適宜単独も
しくは複数組み合わせて用いてもよい。また、β−カロ
チン、抹茶、クロロフィル、ココア等、着色料としての
機能を持つ食品素材を用いてもよい。また、色素の剤形
は、粉末、液状、ペースト状、打錠等、各種の形態の中
から適宜単独もしくは複数組合せて選択して用いればよ
い。上記色素の添加量は、特に限定するものではなく、
色素の力価(着色濃度)、着色したい色調や添加する目
的によって適宜設定すればよい。この中でも、赤キャベ
ツ色素等のアントシアン系色素は、pHによって(特に
アルカリ性粉末の場合)は、保存中に退色しやすいの
で、本発明の劣化防止効果を得る上で好適に用いられ
る。
末材料、低水分活性成分、色素以外に、必要に応じ、任
意の副原料として、例えばココアバターやカカオマスな
どのカカオ豆由来原料、カカオ同等脂、乳化剤、香料、
スクラロースなどの高感度甘味料、塩類、乳製品、蛋白
原料、食物繊維、各種栄養成分(ビタミン類等)、一般
的な澱粉及びその加工品、ゲル化剤等を、適宜単独もし
くは数種組み合わせて用いてもよい。
粉末は、例えば次のようにして製造される。すなわち、
まず、上記の粉末材料と低水分活性成分、また、必要に
応じ、色素及び副原料を準備する。そして、これらを粉
体ミキサー等を適宜用いて粉体混合すれば、本発明の劣
化防止粉末が得られる。
そのまま粉末状の製品として用いてもよいし、粉末飲料
等の粉末食品の原料として好適に用いることができる。
劣化防止粉末は、低水分活性成分を含有しているので、
粉末材料の吸湿によるケーキングを防止することができ
る。また、天然色素を含有する粉末が特定のpH域に調
製されていても、低水分活性成分を添加することによ
り、保存中、色調が不安定になることがなく、加水等の
使用時に初めて所望の色調に発色したり、保存中の色調
を維持できる。また、調製は、例えば粉体混合すればよ
いので、製造装置は従来から粉末調製に用いられている
装置を用いて簡便に製造することができる。
明する。 〈実施例1〜7、比較例1〜2〉表1に示す組成にて、
下記のようにして劣化防止粉末を調製した。
合に基づき原料粉末を準備し、粉体ミキサーにて10分
間混合し、劣化防止粉末を調製した。
劣化防止粉末について、専門パネラー20名によって、
吸湿性、退色性、風味を評価した。その結果を表1に合
わせて示す。
止剤である低水分活性成分が含有されていたので、変色
もしくは吸湿の防止がされていたのに対し、比較例1、
2は低水分活性成分を用いていないので、吸湿及び退色
が生じた。
Claims (6)
- 【請求項1】低水分活性成分を含有することを特徴とす
る劣化防止剤。 - 【請求項2】低水分活性成分が乾燥澱粉である請求項1
記載の劣化防止剤。 - 【請求項3】粉末材料及び低水分活性成分を含有するこ
とを特徴とする劣化防止粉末。 - 【請求項4】粉末材料が酸味料、糖類の中から選ばれた
少なくとも一つである請求項3記載の劣化防止粉末。 - 【請求項5】低水分活性成分が乾燥澱粉である請求項3
記載の劣化防止粉末。 - 【請求項6】アントシアン系色素を含有するアルカリ性
粉末が含有された請求項3記載の劣化防止粉末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000073538A JP2001258528A (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | 劣化防止剤及びそれを用いた劣化防止粉末 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000073538A JP2001258528A (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | 劣化防止剤及びそれを用いた劣化防止粉末 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001258528A true JP2001258528A (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=18591770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000073538A Pending JP2001258528A (ja) | 2000-03-16 | 2000-03-16 | 劣化防止剤及びそれを用いた劣化防止粉末 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001258528A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011518549A (ja) * | 2008-04-08 | 2011-06-30 | ロケット・フルーレ | 高流動性および耐ケーキング性を有する粉末状結晶マルチトール組成物 |
JP2013046594A (ja) * | 2011-08-29 | 2013-03-07 | Kracie Foods Ltd | アルコール含有飲料粉末 |
-
2000
- 2000-03-16 JP JP2000073538A patent/JP2001258528A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011518549A (ja) * | 2008-04-08 | 2011-06-30 | ロケット・フルーレ | 高流動性および耐ケーキング性を有する粉末状結晶マルチトール組成物 |
JP2013046594A (ja) * | 2011-08-29 | 2013-03-07 | Kracie Foods Ltd | アルコール含有飲料粉末 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6984732B2 (en) | High-intensity sweetener composition and delivery of same | |
US4732773A (en) | Instant beverage and instant tea | |
US5087442A (en) | Preparation for iron supply, preparation for vitamin supply and method for stabilizing a foam preparation | |
JP3598389B2 (ja) | 粉末清涼飲料製剤の安定保存法及び粉末清涼飲料製剤 | |
JP2904968B2 (ja) | 色素の褪色防止剤 | |
AU705779B2 (en) | Low-pressure tableted effervescent preparation | |
US3625709A (en) | Acetaldehyde carbohydrate complex | |
CA2674509A1 (en) | Edible film-shaped preparation with cola taste | |
US4113865A (en) | Fruit juice-sugar granules | |
US2426634A (en) | Composition and method | |
JP2001258528A (ja) | 劣化防止剤及びそれを用いた劣化防止粉末 | |
JPH0870792A (ja) | アスコルビン酸含有糖衣物 | |
JPH08154589A (ja) | 粒状物入り粘弾性食品 | |
KR20010093797A (ko) | 물의 존재 하에서 용해되고 건조한 상태에서 메일라드반응을 피하는 건조한 조성물의 제조방법 및 그 용도 | |
JP2912481B2 (ja) | チューインガム | |
ES2526898T3 (es) | Composiciones de edulcorante que contienen sucralosa | |
JP3611131B2 (ja) | アスコルビン酸含有食品添加用糖衣物 | |
JP3199531B2 (ja) | ハードキャンディ及びその製造方法 | |
JP2001128639A (ja) | 着色糖類粉末及びそれを用いた組合せ菓子 | |
JPH01132344A (ja) | 飲食物 | |
EP1662912B1 (en) | An edible mix and method of making the same | |
EP0908107B1 (en) | Sweetening compositions containing neohesperidin-dihydrochalcone and at least another high-intensity sweetener | |
JPS61143027A (ja) | 甘味料保持体の製法 | |
JP2022083890A (ja) | 固形物 | |
AU691717C (en) | Stable preservation method of powdered soft drink preparation and powdered soft drink preparation |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060306 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20060711 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060712 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070402 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080507 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080707 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090407 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090707 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20090910 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20090910 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20091201 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20100129 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120110 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120110 |