JPH05280583A - 液体封入型防振装置 - Google Patents

液体封入型防振装置

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JPH05280583A
JPH05280583A JP7684392A JP7684392A JPH05280583A JP H05280583 A JPH05280583 A JP H05280583A JP 7684392 A JP7684392 A JP 7684392A JP 7684392 A JP7684392 A JP 7684392A JP H05280583 A JPH05280583 A JP H05280583A
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JP
Japan
Prior art keywords
liquid
wall
rubber elastic
walls
inner cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP7684392A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigehiro Chiba
重博 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd filed Critical Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Priority to JP7684392A priority Critical patent/JPH05280583A/ja
Publication of JPH05280583A publication Critical patent/JPH05280583A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造を容易にする。すべての方向の振動を有
効に低減する。 【構成】 内筒1と外筒2の間にゴム弾性体製の上部壁
3と下部壁4を渡設してその間の空間を液封入部30と
する。ゴム弾性体製の周方向分割壁14bを120°の
間隔をおいて内筒1と外筒2の間に渡設する。内筒1の
略中央部外周に、外周面がゴム弾性体で形成された略扇
状の周方向分割壁15aを固設する。各軸方向分割壁1
4bと外筒2の間に隙間を設けて、その隙間を上下室間
を連通するメインオリフィス21とし、周方向分割壁1
5aに、隣合うメインオリフィス21、21間を連通す
るサブオリフィス22を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のサスペンショ
ンメンバーマウント等として用いられる液体封入型防振
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の液体封入型防振装置として、従
来、図5〜図7に示すようなものが開発されている。
【0003】同図に示す防振装置は、内筒1と外筒2の
間にゴム弾性体製の上部壁3と下部壁4とが渡設させて
その間の空間が液封入部30となっており、この上下壁
3、4と別に内筒1と外筒2の間に渡設された周方向分
割壁5a、5bと軸方向分割壁6a、6bとにより、こ
の液封入部30内が上下二つずつ計四つの液室7、8、
9、10に仕切られている。そして、内筒1の略中央部
外周には金属製の環状部材11が一体に固着されてい
て、この環状部材11に、対角上に位置する液室7、9
及び8、10の間を夫々連通する一対のオリフィス1
2、13が設けられている。図5〜図7に示す防振装置
は、このような構成であるために、内筒1と外筒2の間
に軸方向の振動が入力されても、また、径方向の振動が
入力されても対角上の液室7と9、8と10の間にオリ
フィス12、13を通しての液体の流動が起こる。これ
により、各液室7、8、9、10の拡張弾性とオリフィ
ス12、13が働き、振動がこれらによって低減され
る。
【0004】尚、この技術は、例えば特開昭62−22
4744号公報等に示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
液体封入型防振装置は、製造に際して金属製の環状部材
11にオリフィス12、13を形成してこの環状部材1
1を内筒1に固定する必要があるため、製造工数がかか
り、製造コストがかさむという不具合がある。また、こ
の従来の防振装置の場合、周方向分割壁5a、5bが内
筒1と外筒2の軸対象位置に配置されているため、図中
G−G方向の振動が入力された場合に、液室7、8、
9、10に容積変化が起こりにくく、この方向の振動に
対する振動低減性能が低いことも問題となっている。
【0006】そこで本発明は、製造が容易で、しかも、
すべて方向の振動を有効に低減することが出来る液体封
入型防振装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するための手段として、内筒と外筒の間に、液封入
部を構成するゴム弾性体製の上部壁と下部壁を渡設する
と共に、ゴム弾性体製の複数の周方向分割壁を軸対象位
置からずらして渡設し、前記内筒の略中央部外周に、少
なくとも外周側の面がゴム弾性体で形成された略扇状の
軸方向分割壁を固設し、さらに、この各軸方向分割壁と
外筒の間に隙間を設けて、その隙間を上下室間を連通す
るメインオリフィスとする一方で、前記周方向分割壁
に、隣合うメインオリフィス間を連通するサブオリフィ
スを設けるようにした。
【0008】
【作用】軸方向の振動が入力された場合には、上部側の
液室と下部側の液室の間にメインオリフィスを通した液
体の流動が起こり、径方向の振動が入力された場合に
は、周方向分割壁によって分割された液室間にメインオ
リフィスとサブオリフィスを通した液体の流動が起こ
り、夫々の振動は液室の拡張弾性と各オリフィスの働き
とによって低減される。
【0009】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図1〜図4に基づ
いて説明する。尚、図5〜図7に示した従来のものと同
一部分には同一符号を用いるものとする。
【0010】図面において、1は、図示しない車体側の
部材に固定される内筒であり、2は、図示しないサスペ
ンションメンバー側の部材に固定される外筒である。内
筒1と外筒2は同心に配置され、その間にはゴム弾性体
によって形成された上部壁3と下部壁4が夫々渡設され
ている。そして、内筒1と外筒2とこれら上部壁3、下
部壁4とによって囲まれた空間が液封入部30となって
いて、この液封入部30にエチレングリコール等の液体
が充填されている。尚、外筒2は、外筒本体2aとこの
外筒本体2aの内周側にかしめ固定された補助筒2bと
によって構成されている。
【0011】また、内筒1と外筒2の間には、上下端が
前記上部壁3と下部壁4とに一体に結合される周方向分
割壁14a、14b、14cが夫々120°の間隔をお
いて渡設され、これらの周方向分割壁14a、14b、
14cによって液封入部30が周方向に三等分されてい
る。尚、周方向分割壁14a、14b、14cは120
°の間隔をおいて設けられているため、当然のことなが
ら夫々は軸対象位置からずれている。
【0012】さらにまた、内筒1の略中央部外周には、
略扇状の軸方向分割壁15a、15b、15cが一体に
設けられ、液封入部30の内部が、この軸方向分割壁1
5a、15b、15cと前記周方向分割壁14a、14
b、14cとによって上下各三つずつの液室16a、1
6b、16cと17a、17b、17cとに仕切られて
いる。各軸方向分割壁15a、15b、15cと周方向
分割壁14a、14b、14cとの隣接部にはスリット
20が設けられ、このスリット20によって周方向分割
壁14a、14b、14cの弾性変形がより容易になる
ように図られている。各軸方向分割壁15a、15b、
15cと外筒2の間には前記スリット20を含む所定の
隙間が設けられていて、この隙間が上下の液室16aと
17a、16bと17b、16cと17cを夫々連通す
るメインオリフィス21となっている。また、各軸方向
分割壁15a、15b、15cはその外面全域がゴム弾
性体によって覆われており、このゴム弾性体によって覆
われた径方向外方の面(前記メインオリフィス21に臨
む面)には軸方向に所定間隔をおいて一対のビード18
a、18bが設けられている。このビード18a、18
bは径方向の振動時に外筒2と当接し、そのつぶれに伴
って軸方向分割壁15a、15b、15c部分の弾性が
緩やかに高まるようになっている。
【0013】一方、前記各周方向分割壁14a、14
b、14cの外周部には、隣合うメインオリフィス2
1、21間を連通するサブオリフィス22が設けられ、
周方向分割壁14a、14b、14cによって分割され
た液室間がこのサブオリフィス22とメインオリフィス
21を通して連通するようになっている。尚、サブオリ
フィス22の両端は軸方向分割壁15a、15b、15
cのビード18a、18bに挟まれた部分に夫々開口し
ている。尚、メインオリフィス21とサブオリフィス2
2は周方向分割壁14a、14b、14cと軸方向分割
壁15a、15b、15cのゴム弾性体部分に形成され
るものであるため、これらはゴム弾性体によって両分割
壁14a、14b、14c、15a、15b、15cを
型成形する際に同時に形成される。
【0014】この液体封入型防振装置は以上のような構
成であるため、内筒1と外筒2の間に軸方向の振動が入
力されると、上部の液室16a、16b、16cと下部
の液室17a、17b、17cの間の液圧の変動によっ
て各液室16a、16b、16c、17a、17b、1
7cの液体がメインオリフィス21を通して流動する。
これにより、各液室16a、16b、16c、17a、
17b、17cの拡張弾性とメインオリフィス21が働
き、入力振動はこれらの働きによって低減する。
【0015】また、内筒1と外筒2の間に径方向の振動
が入力されると、周方向分割壁14a、14b、14c
によって分割された液室間の液圧の変動によって各液室
16a、16b、16c、17a、17b、17cの液
体がメインオリフィス21とサブオリフィス22を通し
て流動する。これにより、各液室16a、16b、16
c、17a、17b、17cの拡張弾性とメインオリフ
ィス21とサブオリフィス22が働き、入力振動はこれ
らの働きによって低減される。ここで、この防振装置の
場合、周方向分割壁14a、14b、14cを120°
の間隔をおいて(互いが軸対象位置にこないように)配
置するようにしてあるため、径側のいずれの方向から振
動の入力があっても各液室16a、16b、16c、1
7a、17b、17cは同様に弾性変形する。したがっ
て、径側のいずれの方向からの入力振動も同様に低減さ
れる。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明は、各軸方向分割壁
と外筒の間に隙間を設けて、その隙間を上下室間を連通
するメインオリフィスとする一方で、メインオリフィス
間を連通するサブオリフィスを周方向分割壁に設けるた
め、いずれのオリフィスも軸方向分割壁や周方向分割壁
をゴム弾性体によって型成形する際に同時に形成するこ
とが出来る。このため、従来のものに比較して製造が容
易になって製造コストの低減が可能になる。
【0017】また、本発明は、複数の周方向分割壁を軸
対象位置からずらして渡設して、径側のいずれの方向か
ら振動の入力があっても各液室が容易に弾性変形するよ
うにしたため、すべて方向の振動を同じように有効に低
減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図2A−A線に沿う断
面図。
【図2】図1のB−B線に沿う断面図。
【図3】図1のC−C線に沿う断面図。
【図4】図1のD−D線に沿う断面図。
【図5】従来の技術を示す断面図。
【図6】図5のE−E線に沿う断面図。
【図7】図5のF−F線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…内筒、 2…外筒、 3…上部壁、 4…下部壁、 14a、14b、14c…周方向分割壁、 15a、15b、15c…軸方向分割壁、 21…メインオリフィス、 22…サブオリフィス、 30…液封入部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒と外筒の間に、液封入部を構成する
    ゴム弾性体製の上部壁と下部壁を渡設すると共に、ゴム
    弾性体製の複数の周方向分割壁を軸対象位置からずらし
    て渡設し、前記内筒の略中央部外周に、少なくとも外周
    側の面がゴム弾性体で形成された略扇状の軸方向分割壁
    を固設し、さらに、この各軸方向分割壁と外筒の間に隙
    間を設けて、その隙間を上下室間を連通するメインオリ
    フィスとする一方で、前記周方向分割壁に、隣合うメイ
    ンオリフィス間を連通するサブオリフィスを設けたこと
    を特徴とする液体封入型防振装置。
JP7684392A 1992-03-31 1992-03-31 液体封入型防振装置 Pending JPH05280583A (ja)

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JP (1) JPH05280583A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2735833A1 (fr) * 1995-06-23 1996-12-27 Tokai Rubber Ind Ltd Dispositif d'amortissement a remplissage de fluide ayant une grande rigidite elastique dans deux directions mutuellement perpendiculaires
EP0754877A1 (de) * 1995-07-21 1997-01-22 Metzeler Gimetall AG Axial dämpfende Hydrobuchse

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US5690320A (en) * 1995-06-23 1997-11-25 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fluid-filled damping device having a large spring stiffness values in two mutually perpendicular diametric directions
EP0754877A1 (de) * 1995-07-21 1997-01-22 Metzeler Gimetall AG Axial dämpfende Hydrobuchse

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