JPH05280357A - 過給圧制御装置 - Google Patents
過給圧制御装置Info
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- JPH05280357A JPH05280357A JP7429292A JP7429292A JPH05280357A JP H05280357 A JPH05280357 A JP H05280357A JP 7429292 A JP7429292 A JP 7429292A JP 7429292 A JP7429292 A JP 7429292A JP H05280357 A JPH05280357 A JP H05280357A
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- Japan
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- control valve
- bypass
- engine
- bypass control
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 機械式過給機のバイパス制御弁開度をエンジ
ン負荷条件に応じて制御する際に、加速時の過給圧上昇
速度を略一様にして滑らかな加速を得るようにする。 【構成】 機械式過給機のバイパス制御弁をスロットル
弁開度に応じて設定し、過給圧を制御する。バイパス制
御弁を設定開度に調節する際のバイパス制御弁作動速度
は、エンジンが低負荷低回転である程大きく、高負荷高
回転である程小さくなるように制御する。これによりバ
イパス制御弁閉弁時の開度Θb の時間変化は図4(B)
に示すように、最初は速く後半で遅くなるため、図4
(A)に示すように略直線的に過給圧Pb が増加し、滑
らかな加速を得ることができる。
ン負荷条件に応じて制御する際に、加速時の過給圧上昇
速度を略一様にして滑らかな加速を得るようにする。 【構成】 機械式過給機のバイパス制御弁をスロットル
弁開度に応じて設定し、過給圧を制御する。バイパス制
御弁を設定開度に調節する際のバイパス制御弁作動速度
は、エンジンが低負荷低回転である程大きく、高負荷高
回転である程小さくなるように制御する。これによりバ
イパス制御弁閉弁時の開度Θb の時間変化は図4(B)
に示すように、最初は速く後半で遅くなるため、図4
(A)に示すように略直線的に過給圧Pb が増加し、滑
らかな加速を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸気系に機械式過給機
を設け、バイパス制御弁の開度調節により過給圧制御を
行うエンジンの過給圧制御装置に関する。
を設け、バイパス制御弁の開度調節により過給圧制御を
行うエンジンの過給圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】吸気系に、エンジン出力軸から機械的に
駆動される過給機(本明細書では「機械式過給機」とい
う)を備えた過給エンジンにおいては、過給機をバイパ
スするバイパス通路に設けたバイパス制御弁の開度を変
化させることによりエンジンの過給圧力を制御する過給
圧制御装置が知られている。
駆動される過給機(本明細書では「機械式過給機」とい
う)を備えた過給エンジンにおいては、過給機をバイパ
スするバイパス通路に設けたバイパス制御弁の開度を変
化させることによりエンジンの過給圧力を制御する過給
圧制御装置が知られている。
【0003】この種の過給圧制御装置の例としては、特
開昭62−276220号公報に開示されたものがあ
る。同公報の装置は、機械式過給機をエンジン出力軸か
ら電磁クラッチを介して駆動し、エンジン高負荷運転時
には電磁クラッチを接続して機械式過給機を作動させる
と共にアクセル開度(エンジン負荷)に応じてバタフラ
イ弁式のバイパス制御弁の開度を設定し、バイパス通路
を流れる空気量を調節してエンジン過給圧を制御してい
る。
開昭62−276220号公報に開示されたものがあ
る。同公報の装置は、機械式過給機をエンジン出力軸か
ら電磁クラッチを介して駆動し、エンジン高負荷運転時
には電磁クラッチを接続して機械式過給機を作動させる
と共にアクセル開度(エンジン負荷)に応じてバタフラ
イ弁式のバイパス制御弁の開度を設定し、バイパス通路
を流れる空気量を調節してエンジン過給圧を制御してい
る。
【0004】すなわち、上記公報の装置は、エンジン高
負荷時にはバイパス制御弁開度を小さく設定して、これ
によりバイパス通路を通って過給機吐出側から入口側に
還流する空気量を減らし、過給機圧縮比を高めて過給圧
を上昇させ、逆に、エンジン低負荷時にはバイパス制御
弁開度を大きく設定して過給機圧縮比を下げて過給機駆
動損失を低減するものである。
負荷時にはバイパス制御弁開度を小さく設定して、これ
によりバイパス通路を通って過給機吐出側から入口側に
還流する空気量を減らし、過給機圧縮比を高めて過給圧
を上昇させ、逆に、エンジン低負荷時にはバイパス制御
弁開度を大きく設定して過給機圧縮比を下げて過給機駆
動損失を低減するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の特開昭62−2
76220号公報の装置によれば、エンジンの運転条件
に応じてバイパス制御弁の開度を設定することにより適
切な過給圧を得ることができる。しかし、上記公報の装
置では、バタフライ弁式のバイパス制御弁を設定開度ま
で移動させる際の開閉速度(作動速度)には何ら考慮が
払われておらず、エンジンの運転条件にかかわらずバイ
パス制御弁の作動速度は一定である。
76220号公報の装置によれば、エンジンの運転条件
に応じてバイパス制御弁の開度を設定することにより適
切な過給圧を得ることができる。しかし、上記公報の装
置では、バタフライ弁式のバイパス制御弁を設定開度ま
で移動させる際の開閉速度(作動速度)には何ら考慮が
払われておらず、エンジンの運転条件にかかわらずバイ
パス制御弁の作動速度は一定である。
【0006】このため、上記公報の装置では加速時等の
過給圧の上昇速度が一様にならず滑らかな加速を得られ
ない場合が生じる。図3はバイパス制御弁開度Θb と過
給圧Pb との関係を各エンジン回転数Neについて示し
ている。図3からわかるように、回転数Ne を一定とし
た場合バイパス制御弁開度Θb に対する過給圧力Pb の
変化は開度Θb が大きい程緩やかでΘb が小さい程急に
なる。これは、バイパス制御弁の開度が大きい場合に
は、バイパス制御弁の開度が多少変化しても、もともと
流路面積が大きいため、バイパス通路を通る流量に対す
る影響は小さいのに対して、バイパス制御弁の開度が小
さい場合には、流路面積が小さくなっているためバイパ
ス制御弁のわずかな開度変化に対してもバイパス通路を
通る流量が大きく変化するためである。従って、例えば
バイパス制御弁を全開状態から一定作動速度で閉じたよ
うな場合には作動開始時の過給圧上昇速度は遅く、バイ
パス制御弁が全閉に近くなるにつれて過給圧が急速に上
昇するようになる。
過給圧の上昇速度が一様にならず滑らかな加速を得られ
ない場合が生じる。図3はバイパス制御弁開度Θb と過
給圧Pb との関係を各エンジン回転数Neについて示し
ている。図3からわかるように、回転数Ne を一定とし
た場合バイパス制御弁開度Θb に対する過給圧力Pb の
変化は開度Θb が大きい程緩やかでΘb が小さい程急に
なる。これは、バイパス制御弁の開度が大きい場合に
は、バイパス制御弁の開度が多少変化しても、もともと
流路面積が大きいため、バイパス通路を通る流量に対す
る影響は小さいのに対して、バイパス制御弁の開度が小
さい場合には、流路面積が小さくなっているためバイパ
ス制御弁のわずかな開度変化に対してもバイパス通路を
通る流量が大きく変化するためである。従って、例えば
バイパス制御弁を全開状態から一定作動速度で閉じたよ
うな場合には作動開始時の過給圧上昇速度は遅く、バイ
パス制御弁が全閉に近くなるにつれて過給圧が急速に上
昇するようになる。
【0007】図4(A),(B),点線はこの時間変化
を図示したものである。図4(B)点線のようにバイパ
ス制御弁開度を直線的に減少(すなわち一定速度で閉じ
て行った)場合、過給圧は図4(A)点線のように最初
は緩やかに、バイパス制御弁全閉付近では急速に上昇す
ることになる。このため、アクセルを急に踏み込んで加
速したような場合(図4(C))、加速開始時のエンジ
ン出力上昇は小さく、後半になって急激に出力が上昇す
ることになり、滑らかな加速が得られない問題が生じ
る。
を図示したものである。図4(B)点線のようにバイパ
ス制御弁開度を直線的に減少(すなわち一定速度で閉じ
て行った)場合、過給圧は図4(A)点線のように最初
は緩やかに、バイパス制御弁全閉付近では急速に上昇す
ることになる。このため、アクセルを急に踏み込んで加
速したような場合(図4(C))、加速開始時のエンジ
ン出力上昇は小さく、後半になって急激に出力が上昇す
ることになり、滑らかな加速が得られない問題が生じ
る。
【0008】また、上記はエンジン回転数Ne を一定に
保持した場合であるが、図3に示すように過給圧Pb と
バイパス制御弁開度Θb との関係はエンジン回転数Ne
によっても変化する。すなわち、エンジン回転数Ne が
高い場合は低い場合に較べて全体的に過給圧Pb は高く
なっておりバイパス制御弁を閉じていった場合の過給圧
Pb の立ち上がりは低回転時より速くなり、回転数Ne
によって過給圧Pb の上昇速度が異なってくる。
保持した場合であるが、図3に示すように過給圧Pb と
バイパス制御弁開度Θb との関係はエンジン回転数Ne
によっても変化する。すなわち、エンジン回転数Ne が
高い場合は低い場合に較べて全体的に過給圧Pb は高く
なっておりバイパス制御弁を閉じていった場合の過給圧
Pb の立ち上がりは低回転時より速くなり、回転数Ne
によって過給圧Pb の上昇速度が異なってくる。
【0009】このため、加速時等に滑らかな加速を得る
ようにするためには前述の特開昭62−276220号
公報の装置のようにエンジン運転条件にかかわらずバイ
パス制御弁を一定速度で作動させたのでは不充分であ
る。上記公報の装置においても、バイパス制御弁の作動
速度を極めて速くして短時間で全開から全閉の状態に到
達するようにすればある程度初期加速を改善することは
可能であるが、バイパス制御弁は、通常ステッパモータ
等のアクチュエータを用いて開閉駆動するため、バイパ
ス制御弁を一律に高速度で作動させるようにすると上記
の問題の他、以下に述べる問題が生じる場合がある。
ようにするためには前述の特開昭62−276220号
公報の装置のようにエンジン運転条件にかかわらずバイ
パス制御弁を一定速度で作動させたのでは不充分であ
る。上記公報の装置においても、バイパス制御弁の作動
速度を極めて速くして短時間で全開から全閉の状態に到
達するようにすればある程度初期加速を改善することは
可能であるが、バイパス制御弁は、通常ステッパモータ
等のアクチュエータを用いて開閉駆動するため、バイパ
ス制御弁を一律に高速度で作動させるようにすると上記
の問題の他、以下に述べる問題が生じる場合がある。
【0010】すなわち、バタフライ弁式のバイパス制御
弁を用いた場合、制御弁開度が大きい領域では、制御弁
体は気流に対して平行に近い角度になっているため、気
流による作動抵抗が小さくアクチュエータに要求される
トルクも小さい。これに対して制御弁開度が小さい領域
では制御弁の弁体が気流に対して直角に近い角度である
ため作動抵抗が極めて大きく、アクチュエータに要求さ
れるトルクも大きくなる。このため、一律にバイパス制
御弁の作動速度を増大させようとするとバイパス制御弁
全閉近傍での大きな作動トルクと高い動作速度とを同時
に供給できるアクチュエータを選定する必要が生じるた
めステッパモータ等の大型化を招き、搭載性の悪化やコ
ストの増大等の問題を生じる。
弁を用いた場合、制御弁開度が大きい領域では、制御弁
体は気流に対して平行に近い角度になっているため、気
流による作動抵抗が小さくアクチュエータに要求される
トルクも小さい。これに対して制御弁開度が小さい領域
では制御弁の弁体が気流に対して直角に近い角度である
ため作動抵抗が極めて大きく、アクチュエータに要求さ
れるトルクも大きくなる。このため、一律にバイパス制
御弁の作動速度を増大させようとするとバイパス制御弁
全閉近傍での大きな作動トルクと高い動作速度とを同時
に供給できるアクチュエータを選定する必要が生じるた
めステッパモータ等の大型化を招き、搭載性の悪化やコ
ストの増大等の問題を生じる。
【0011】本発明は上記課題を解決し、アクチュエー
タの大型化等の問題を生じることなく、滑らかな加速を
達成するように、バイパス制御弁を作動させる過給圧制
御装置を提供することを目的としている。
タの大型化等の問題を生じることなく、滑らかな加速を
達成するように、バイパス制御弁を作動させる過給圧制
御装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段は図1に示される。すなわちエンジンAの吸気通
路Bには機械式過給機Cと、該過給機をバイパスするバ
イパス通路Dが配置され、バイパス通路Dにはバタフラ
イ弁形式のバイパス制御弁Eが設けられている。設定手
段FはエンジンAの負荷条件に応じてバイパス制御弁E
の開度を設定し、駆動手段Gは設定手段Fにより設定さ
れた開度になるようにバイパス制御弁Eを開閉駆動す
る。速度制御手段HはエンジンAの負荷と回転数とに応
じて駆動手段Gを制御してバイパス制御弁Eの開閉速度
が高負荷高回転時に小さく、低負荷低回転時には大きく
なるようにする。
の手段は図1に示される。すなわちエンジンAの吸気通
路Bには機械式過給機Cと、該過給機をバイパスするバ
イパス通路Dが配置され、バイパス通路Dにはバタフラ
イ弁形式のバイパス制御弁Eが設けられている。設定手
段FはエンジンAの負荷条件に応じてバイパス制御弁E
の開度を設定し、駆動手段Gは設定手段Fにより設定さ
れた開度になるようにバイパス制御弁Eを開閉駆動す
る。速度制御手段HはエンジンAの負荷と回転数とに応
じて駆動手段Gを制御してバイパス制御弁Eの開閉速度
が高負荷高回転時に小さく、低負荷低回転時には大きく
なるようにする。
【0013】
【作用】上述の手段の作用は図3,図4を用いて説明さ
れる。バイパス制御弁開度Θb はエンジン負荷(例えば
スロットル弁開度)に応じて設定され、エンジン低負荷
時には全開とされ、負荷が増大するにつれて開度が小さ
く設定され、エンジン高負荷時には全閉となる。
れる。バイパス制御弁開度Θb はエンジン負荷(例えば
スロットル弁開度)に応じて設定され、エンジン低負荷
時には全開とされ、負荷が増大するにつれて開度が小さ
く設定され、エンジン高負荷時には全閉となる。
【0014】一方、図3に示すようにエンジン過給圧P
b はバイパス制御弁開度Θb とは比例せず、バイパス制
御弁開度Θb が大きいときには開度Θb が多少変化して
も過給圧Pb はあまり変化しないが、開度Θb が小さい
ときにはΘb のわずかな変化に対してもPb が大きく変
化する。また、回転数Ne が高い場合にはバイパス制御
弁開度Θb が大きい領域でも開度Θb に対する過給圧P
b の変化が比較的大きくなる。
b はバイパス制御弁開度Θb とは比例せず、バイパス制
御弁開度Θb が大きいときには開度Θb が多少変化して
も過給圧Pb はあまり変化しないが、開度Θb が小さい
ときにはΘb のわずかな変化に対してもPb が大きく変
化する。また、回転数Ne が高い場合にはバイパス制御
弁開度Θb が大きい領域でも開度Θb に対する過給圧P
b の変化が比較的大きくなる。
【0015】本発明では、バイパス制御弁の開閉速度を
高負荷高回転では小さく、低負荷低回転では大きくする
ことによりバイパス制御弁開度Θb が大きく、過給圧P
b に対する感度が低い領域では高速作動させ、開度Θb
が小さく過給圧Pb に対する感度が高い部分では低速作
動させると共に、エンジン回転数Ne が高い程上記作動
速度を遅くしている。
高負荷高回転では小さく、低負荷低回転では大きくする
ことによりバイパス制御弁開度Θb が大きく、過給圧P
b に対する感度が低い領域では高速作動させ、開度Θb
が小さく過給圧Pb に対する感度が高い部分では低速作
動させると共に、エンジン回転数Ne が高い程上記作動
速度を遅くしている。
【0016】これにより、図4(C)に示すようにアク
セルが急に踏み込まれたような場合に、バイパス制御弁
開度Θb がスロットル弁開度に応じた所定開度まで開く
際の速度が、図4(B)実線で示すように最初は早く、
後半では遅くなるため過給圧Pb は図4(A)実線に示
すように略一様な速度で上昇し滑らかな加速感を得るこ
とができる。
セルが急に踏み込まれたような場合に、バイパス制御弁
開度Θb がスロットル弁開度に応じた所定開度まで開く
際の速度が、図4(B)実線で示すように最初は早く、
後半では遅くなるため過給圧Pb は図4(A)実線に示
すように略一様な速度で上昇し滑らかな加速感を得るこ
とができる。
【0017】また、バイパス制御弁の作動抵抗が大きい
領域ではバイパス制御弁の作動の速度を低く、作動抵抗
の小さい領域では作動速度を高く制御するためステッパ
モータ等のバイバス制御弁アクチュエータの大型化を生
じない。
領域ではバイパス制御弁の作動の速度を低く、作動抵抗
の小さい領域では作動速度を高く制御するためステッパ
モータ等のバイバス制御弁アクチュエータの大型化を生
じない。
【0018】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を説明
する。図2は本発明の過給圧制御装置を適用するエンジ
ンの実施例の構成を示す略示図である。図において1は
エンジン、2はエンジンの吸気通路、3は運転者のアク
セルペダル(図示せず)の操作に応じて吸気流量を連続
的に変化させるスロットル弁、5はスロットル弁3の下
流側吸気通路に設けられた過給機である。
する。図2は本発明の過給圧制御装置を適用するエンジ
ンの実施例の構成を示す略示図である。図において1は
エンジン、2はエンジンの吸気通路、3は運転者のアク
セルペダル(図示せず)の操作に応じて吸気流量を連続
的に変化させるスロットル弁、5はスロットル弁3の下
流側吸気通路に設けられた過給機である。
【0019】過給機5は本実施例では容積型の圧縮機が
用いられ、エンジン1のクランク軸4から電磁クラッチ
6を介して機械的に駆動される。図に7で示すのは過給
機5をバイパスしてスロットル弁3下流側吸気通路と過
給機出口側吸気通路とを接続する吸気バイパス通路であ
り、この吸気バイパス通路7にはバイパス通路を通る空
気流量を連続的に調節可能なバタフライ弁形式のバイパ
ス制御弁9が設けられている。8はバイパス制御弁を開
閉駆動するステップモータ等のアクチュエータ、19は
バイパス制御弁9の開度に比例した電圧信号を出力する
バイパス開度センサである。
用いられ、エンジン1のクランク軸4から電磁クラッチ
6を介して機械的に駆動される。図に7で示すのは過給
機5をバイパスしてスロットル弁3下流側吸気通路と過
給機出口側吸気通路とを接続する吸気バイパス通路であ
り、この吸気バイパス通路7にはバイパス通路を通る空
気流量を連続的に調節可能なバタフライ弁形式のバイパ
ス制御弁9が設けられている。8はバイパス制御弁を開
閉駆動するステップモータ等のアクチュエータ、19は
バイパス制御弁9の開度に比例した電圧信号を出力する
バイパス開度センサである。
【0020】バイパス制御弁9の開度を変更すると、バ
イパス通路7を通って過給機5の吐出側から入口側に還
流する空気量が変化するため回転数を変えずに過給機5
の圧縮比を調節することができる。すなわちバイパス制
御弁9の開度を大きくすれば過給機5の圧縮比は減少
し、過給圧が低下する。逆にバイパス制御弁9の開度を
小さくすることにより過給機圧縮比は増大し、過給圧が
上昇する。
イパス通路7を通って過給機5の吐出側から入口側に還
流する空気量が変化するため回転数を変えずに過給機5
の圧縮比を調節することができる。すなわちバイパス制
御弁9の開度を大きくすれば過給機5の圧縮比は減少
し、過給圧が低下する。逆にバイパス制御弁9の開度を
小さくすることにより過給機圧縮比は増大し、過給圧が
上昇する。
【0021】図に12で示すのはスロットル弁3の開度
に比例した電圧信号を発生するスロットル開度センサ、
15で示すのはスロットル弁3上流側に設けられ、エン
ジン吸入空気流量に比例した電圧信号を発生するエアフ
ローメータ、13はエンジン1のディストリビュータ
(図示せず)に設けられ、エンジン回転数に応じたパル
ス信号を発生する回転数センサである。
に比例した電圧信号を発生するスロットル開度センサ、
15で示すのはスロットル弁3上流側に設けられ、エン
ジン吸入空気流量に比例した電圧信号を発生するエアフ
ローメータ、13はエンジン1のディストリビュータ
(図示せず)に設けられ、エンジン回転数に応じたパル
ス信号を発生する回転数センサである。
【0022】図に21で示すのはエンジンの制御を行う
電子制御装置(BCU)である。本実施例ではECU2
1は、中央演算装置(CPU)23、ランダムアクセス
メモリ(RAM)24、リードオンリメモリ(ROM)
25及び入、出力ポート26,27をそれぞれ相互に双
方向性バス28で接続した構成のディジタルコンピュー
タが用いられている。
電子制御装置(BCU)である。本実施例ではECU2
1は、中央演算装置(CPU)23、ランダムアクセス
メモリ(RAM)24、リードオンリメモリ(ROM)
25及び入、出力ポート26,27をそれぞれ相互に双
方向性バス28で接続した構成のディジタルコンピュー
タが用いられている。
【0023】ECU21の入力ポート26には本発明の
過給圧制御のために、エアフローメータ15からの吸入
空気流量信号とスロットル開度センサ12からのスロッ
トル開度信号、バイパス開度センサ19からのバイパス
開度信号がそれぞれ図示しないA/D変換器を経由して
入力され、回転数センサ13からはエンジン回転数信号
が入力されている。
過給圧制御のために、エアフローメータ15からの吸入
空気流量信号とスロットル開度センサ12からのスロッ
トル開度信号、バイパス開度センサ19からのバイパス
開度信号がそれぞれ図示しないA/D変換器を経由して
入力され、回転数センサ13からはエンジン回転数信号
が入力されている。
【0024】また、ECU21の出力ポートは図示しな
い駆動回路を介してバイパス制御弁9のアクチュエータ
8に接続されバイパス制御弁9の開度変更を行うほか、
電磁クラッチ6に接続されクラッチのON/OFFによ
り過給機5の作動を制御するようになっている。本実施
例では、ECU21は、エンジン負荷条件が所定領域に
あるときに電磁クラッチ6を接続して過給機5を作動さ
せると共に、ステッパモータ8を駆動してバイパス制御
弁9の開度をエンジン負荷(スロットル開度)に応じて
調節する。更に、本実施例では、ステッパモータ8の作
動速度は、高負荷、高回転になる程小さく、低負荷低回
転になる程大きくなるようにエンジン負荷(バイパス制
御弁開度)に応じて決定される。
い駆動回路を介してバイパス制御弁9のアクチュエータ
8に接続されバイパス制御弁9の開度変更を行うほか、
電磁クラッチ6に接続されクラッチのON/OFFによ
り過給機5の作動を制御するようになっている。本実施
例では、ECU21は、エンジン負荷条件が所定領域に
あるときに電磁クラッチ6を接続して過給機5を作動さ
せると共に、ステッパモータ8を駆動してバイパス制御
弁9の開度をエンジン負荷(スロットル開度)に応じて
調節する。更に、本実施例では、ステッパモータ8の作
動速度は、高負荷、高回転になる程小さく、低負荷低回
転になる程大きくなるようにエンジン負荷(バイパス制
御弁開度)に応じて決定される。
【0025】図5に本発明による過給制御のフローチャ
ートの一実施例を示す。本制御動作はECU21により
一定時間毎(例えば16ミリ秒毎)に実行される。図5
でルーチンがスタートするとステップ100ではエンジ
ン回転数Ne、スロットル弁開度Θt 、吸入空気量Q、
バイパス制御弁開度Θb が前述の各センサから読み込ま
れる。
ートの一実施例を示す。本制御動作はECU21により
一定時間毎(例えば16ミリ秒毎)に実行される。図5
でルーチンがスタートするとステップ100ではエンジ
ン回転数Ne、スロットル弁開度Θt 、吸入空気量Q、
バイパス制御弁開度Θb が前述の各センサから読み込ま
れる。
【0026】次いでステップ105ではエンジン負荷条
件が過給機作動領域にあるか否かが判定される。図6は
過給機5を作動させる負荷条件を示し、縦軸はエンジン
負荷を表すパラメータとしてエンジン1回転当りの吸入
空気量Q/N、横軸はエンジン回転数N e を表してい
る。図6からわかるように過給機は比較的高負荷領域で
作動するが、エンジン回転数が高い領域では過給機は比
較的低負荷から作動するようにされている。ECU21
はROM25に図6の関数を格納しており、ステップ1
05では吸入空気量Qとエンジン回転数Ne とから図6
の関数に基づいて過給機の作動要否を判定している。
件が過給機作動領域にあるか否かが判定される。図6は
過給機5を作動させる負荷条件を示し、縦軸はエンジン
負荷を表すパラメータとしてエンジン1回転当りの吸入
空気量Q/N、横軸はエンジン回転数N e を表してい
る。図6からわかるように過給機は比較的高負荷領域で
作動するが、エンジン回転数が高い領域では過給機は比
較的低負荷から作動するようにされている。ECU21
はROM25に図6の関数を格納しており、ステップ1
05では吸入空気量Qとエンジン回転数Ne とから図6
の関数に基づいて過給機の作動要否を判定している。
【0027】ステップ105でエンジン負荷条件が過給
機作動領域にあると判定された場合は、ステップ110
でバイパス制御弁9の目標開度Θboが設定される。図7
はバイパス制御弁9の目標開度Θboを示す。Θboはエン
ジン負荷(スロットル開度Θ t )に応じて設定され、ス
ロットル開度Θt が小さい低負荷条件では全開とされ、
所定のスロットル開度以上ではスロットル開度Θt が増
加するにつれて略直線的に減少し、スロットル開度が大
きい高負荷条件では全閉とされて過給圧を上昇させるよ
うになっている。
機作動領域にあると判定された場合は、ステップ110
でバイパス制御弁9の目標開度Θboが設定される。図7
はバイパス制御弁9の目標開度Θboを示す。Θboはエン
ジン負荷(スロットル開度Θ t )に応じて設定され、ス
ロットル開度Θt が小さい低負荷条件では全開とされ、
所定のスロットル開度以上ではスロットル開度Θt が増
加するにつれて略直線的に減少し、スロットル開度が大
きい高負荷条件では全閉とされて過給圧を上昇させるよ
うになっている。
【0028】ECU21は図7の関数をROM25に格
納しており、ステップ110ではステップ100で読込
んだスロットル開度Θt を基に図7からバイパス制御弁
9の開度目標値Θboを設定する。次いで、ステップ11
5ではバイパス制御弁9の作動速度が決定される。バイ
パス制御弁9の作動速度は1回のルーチン実行で駆動す
るバイパス制御弁9の開度変化量ΔΘb で与えられる。
図8に示すように、作動速度ΔΘb はエンジン負荷が高
い程(すなわち、バイパス制御弁開度Θb が小さい程)
小さくエンジン負荷が低い程(バイパス制御弁開度Θb
が大きい程)大きく設定され、また、バイパス制御弁開
度Θb が同じであれば作動速度ΔΘb はエンジン回転数
Ne が高い程小さく、低い程大きく設定される。
納しており、ステップ110ではステップ100で読込
んだスロットル開度Θt を基に図7からバイパス制御弁
9の開度目標値Θboを設定する。次いで、ステップ11
5ではバイパス制御弁9の作動速度が決定される。バイ
パス制御弁9の作動速度は1回のルーチン実行で駆動す
るバイパス制御弁9の開度変化量ΔΘb で与えられる。
図8に示すように、作動速度ΔΘb はエンジン負荷が高
い程(すなわち、バイパス制御弁開度Θb が小さい程)
小さくエンジン負荷が低い程(バイパス制御弁開度Θb
が大きい程)大きく設定され、また、バイパス制御弁開
度Θb が同じであれば作動速度ΔΘb はエンジン回転数
Ne が高い程小さく、低い程大きく設定される。
【0029】実際にはΔΘb の二次元マップは、車種、
エンジン型式等に基づいて個々に設定されるが、図8は
その概略傾向を示している。本実施例では、ECU21
はROM25に図8のマップを格納しており、ステップ
120ではこのマップを基に作動速度ΔΘb を決定す
る。ステップ110,115でバイパス制御弁の目標開
度Θboと作動速度ΔΘb が決定されると、ステップ12
0〜ステップ135では、これらに基づいてバイパス制
御弁9が駆動される。
エンジン型式等に基づいて個々に設定されるが、図8は
その概略傾向を示している。本実施例では、ECU21
はROM25に図8のマップを格納しており、ステップ
120ではこのマップを基に作動速度ΔΘb を決定す
る。ステップ110,115でバイパス制御弁の目標開
度Θboと作動速度ΔΘb が決定されると、ステップ12
0〜ステップ135では、これらに基づいてバイパス制
御弁9が駆動される。
【0030】すなわちステップ120〜125では目標
開度Θboと現在のバイパス制御弁開度Θb とが比較さ
れ、ステップ130と135では、ΘboとΘb との大小
に応じてステップ115で決定されたΔΘb だけバイパ
ス制御弁9を開弁(ステップ130)又は閉弁(ステッ
プ135)するようにステッパモータ8が駆動され、ス
テップ140では電磁クラッチ6が接続されて過給機5
が作動する。これにより、ステップ120でΘb =Θbo
が成立するまでバイパス制御弁9はルーチン実行毎にバ
イパス制御弁開度Θb とエンジン回転数Ne とに応じた
作動量ΔΘb だけ駆動されるため、図4(B)実線に示
すようなバイパス制御弁開度特性を得ることができる。
開度Θboと現在のバイパス制御弁開度Θb とが比較さ
れ、ステップ130と135では、ΘboとΘb との大小
に応じてステップ115で決定されたΔΘb だけバイパ
ス制御弁9を開弁(ステップ130)又は閉弁(ステッ
プ135)するようにステッパモータ8が駆動され、ス
テップ140では電磁クラッチ6が接続されて過給機5
が作動する。これにより、ステップ120でΘb =Θbo
が成立するまでバイパス制御弁9はルーチン実行毎にバ
イパス制御弁開度Θb とエンジン回転数Ne とに応じた
作動量ΔΘb だけ駆動されるため、図4(B)実線に示
すようなバイパス制御弁開度特性を得ることができる。
【0031】
【発明の効果】本発明の過給圧制御装置によれば、上述
のようにバイパス制御弁開閉速度をエンジン負荷と回転
数とに応じて変化させるようにしたため、過給圧力の上
昇速度が均一化され、滑らかな加速を得ることができ
る。また、バイパス制御弁の作動抵抗の大きい領域では
作動速度を低く、作動抵抗の小さい領域では作動速度を
高く制御するため、ステッパモータ等のバイパス制御弁
アクチュエータの大型化を生じない。
のようにバイパス制御弁開閉速度をエンジン負荷と回転
数とに応じて変化させるようにしたため、過給圧力の上
昇速度が均一化され、滑らかな加速を得ることができ
る。また、バイパス制御弁の作動抵抗の大きい領域では
作動速度を低く、作動抵抗の小さい領域では作動速度を
高く制御するため、ステッパモータ等のバイパス制御弁
アクチュエータの大型化を生じない。
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の過給制御装置を適用したエンジンの実
施例を示す略示図である。
施例を示す略示図である。
【図3】バイパス制御弁開度とエンジン回転数とに対す
る過給圧力の変化を説明する図である。
る過給圧力の変化を説明する図である。
【図4】本発明の過給制御装置の効果を示す図である。
【図5】本発明の過給制御動作の一実施例を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図6】過給機の作動負荷条件を説明する図である。
【図7】バイパス制御弁の開度設定の一実施例を示す図
である。
である。
【図8】バイパス制御弁の作動速度の設定を説明する図
である。
である。
【符号の説明】 1…エンジン 2…吸気管 3…スロットル弁 5…機械式過給機 6…電磁クラッチ 7…バイパス通路 9…バイパス制御弁 21…電子制御装置(ECU)
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジン吸気通路に配置した機械式過給
機と、該過給機をバイパスして上流側と下流側の吸気通
路を接続するバイパス通路と、該バイパス通路に設けた
バタフライ弁式のバイパス制御弁とを備え、該バイパス
制御弁の開度を変えてエンジン過給圧力を変化させる過
給圧制御装置において、 エンジン負荷条件に応じて前記バイパス制御弁開度設定
値を決定する設定手段と、バイパス制御弁を上記設定開
度になるように開閉駆動する駆動手段と、バイパス制御
弁の開閉速度がエンジン高負荷高回転時には小さく、低
負荷低回転時には大きくなるようにエンジン負荷と回転
数とに応じて前記駆動手段を制御する速度制御手段とを
備えたことを特徴とする過給圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7429292A JPH05280357A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 過給圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7429292A JPH05280357A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 過給圧制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05280357A true JPH05280357A (ja) | 1993-10-26 |
Family
ID=13542923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7429292A Pending JPH05280357A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 過給圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05280357A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6733351B2 (en) * | 2001-09-03 | 2004-05-11 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Induction system for marine engine |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP7429292A patent/JPH05280357A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6733351B2 (en) * | 2001-09-03 | 2004-05-11 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Induction system for marine engine |
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