JPH0527998U - 照明装置及び照明装置の送信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】危険と思われる場所の状態を速やかに検知して
報知することができる照明装置及び照明装置の送信装置
を提供する。 【構成】蛍光灯ＦＬと常夜灯BLとフォトダイオードＰＤ
と点消灯制御する制御部MC2 を有する照明装置１であっ
て、制御部はMC2 はフォトダイオードＰＤに異常検知信
号が受信されると蛍光灯ＦＬを点灯する。また、照明装
置１の送信装置３であって、周囲の状態を検知する検知
手段ＳＳとスイッチ部ＳＷと発光ダイオードＤとこれら
を制御する制御手段MC1 とを有し、制御手段MC1 は異常
検知手段ＳＳが異常状態を検知すると発光ダイオードＤ
より異常検知信号を送信する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、リモコン操作式の照明装置に係り、特に異常状態が発生した場合に セイフティー動作する照明装置及び照明装置の送信装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のリモコン操作式の照明装置には、本体に感振装置等の安全装置を設けた ものがある。

【０００３】 なお、感振装置については、夜間消灯して就寝している間に地震が発生した場 合、強制的に照明ランプを点灯して足元を明るくするものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のものでは照明装置本体に感振装置等の安全装置が設けら れている為、地震の場合はともかく、ガス漏れや火事等については照明装置付近 までガス等が到達しないと検知しない欠点があった。

【０００５】 本考案は、このような点に鑑みてなされたもので、危険と思われる場所の状態 を速やかに検知して報知することができる照明装置及び照明装置の送信装置を提 供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、照明ランプと、補助ランプと、これらを点消灯制御する制 御部と、前記照明ランプ及び補助ランプを点消灯するための受信部とを有し、前 記制御部は受信部に異常検知信号が受信された時、照明ランプを点灯する照明装 置である。

【０００７】 請求項２の考案は、前記照明装置の点消灯動作を行うスイッチと、動作信号を 送信する送信部と、周囲の状態を検知する検知手段と、前記スイッチ操作に対応 して前記送信部に点消灯動作のための信号を出力する制御手段とを有し、前記制 御手段は検知手段から異常状態が検出された時、送信部から異常検知信号を出力 する照明装置の送信装置である。

【０００８】

【作用】

請求項１の考案では、就寝時等に照明ランプ及び補助ランプを消灯し、このと き例えばガス漏れ等の異常状態が発生したことを受信部により検知した場合、制 御部は照明ランプを点灯する。

【０００９】 請求項２の考案では、スイッチ操作により請求項１の照明装置の受信部に点消 灯の信号を送信する送信装置であって、所望の位置の感振装置・煙検知装置・温 度検知装置・ガス漏れ検知装置等の検知手段から異常状態が検知された場合、制 御手段は異常検知信号を送信する。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１乃至図４を用いて説明する。

【００１１】 先ず、図１において１は天井に取り付けられた照明装置で、内部に後述する制 御部等を有するコントロールボックス２を有し、このコントロールボックス２の 下面には、補助ランプである常夜灯BLが設けられ、更に取付金具照Ｊを介して明 ランプである蛍光灯ＦＬが取り付けられている。また、コントロールボックス２ の上部から蛍光灯ＦＬまでを覆うように御椀形状のセードＳを取付けている。

【００１２】 なお、PSはプルスイッチでこのプルスイッチPSを引く毎に「蛍光灯点灯モード →常夜灯点灯モード→消灯モード」の切り換えが繰り返し行われる構成となって いる。

【００１３】 そして、３は長方体形状の送信装置で、前面に後述する送信部Ｄと上面には点 消灯モード切り換え用のスイッチであるスイッチ部ＳＷ（図示せず）を設けてお り、内部には後述する制御手段等が配置してある。

【００１４】 次に本願の送信装置３と照明装置１の概略回路構成図を示す図２を用いて基本 回路構成を説明する。

【００１５】 照明装置１はマイコン等からなる制御部MC2 を中枢の制御部としている。そし て、この制御部MC2 のポートP1は蛍光灯ＦＬを点消灯制御するために設けられ、 ポートP2は常夜灯BLを点消灯制御するために設けられ、ポートP1は直流電源ＤＣ 及びバックアップ用の二次電池Ｂが電源切換回路BCを介して接続され、ポートP4 は受信部であるフォトダイオードＰＤを接続し、照明装置１が構成されている。 そして、図示しないが電源電圧の検出用ポートも設けられ、電源の電圧を監視し ている。なお、前述したプルスイッチPSは、図示しないが他のポートに接続され ている。

【００１６】 送信装置３もマイコン等からなる制御手段MC1 を中枢の制御部としている。そ して、請求の範囲におけるスイッチに該当するスイッチ部ＳＷが設けられ、この スイッチ部ＳＷには消灯モードに切り換えるためのオフスイッチSW1 と、蛍光灯 ＦＬ点灯モード及び常夜灯BL点灯モードに切り換えるためのオンスイッチSW2 が 設けられ、オフスイッチSW1 の一端は制御手段MC1 のポートP2へ、オンスイッチ SW2 の一端は制御手段MC1 のポートP3へと接続されており、これらオフスイッチ SW1 及びオンスイッチSW2 の他端はポートP4に接続されている。

【００１７】 ＳＳは検知手段で、煙検知装置S1と地震検知装置S2とガス検知装置S3とを並列 接続して構成しており、一端はリレースイッチRSを介して制御手段MC1 のポート P3に接続され、他端は制御手段MC1 のポートP10 に接続されている。

【００１８】 そして、制御手段MC1 のポートP5には送信部である赤外線を発光する発光ダイ オードＤが接続され抵抗R2を介して接地されている。

【００１９】 更に、制御手段MC1 のポートP6には光量センサCds が接続されており、制御手 段MC1 はこの光量センサCds によって明暗を判断するもので、室内等の周囲が暗 いと判断した場合はポートP1から信号を出力し、リレースイッチRSを閉成して検 知手段ＳＳからの検知信号の待機状態にする構成となっている。

【００２０】 なお、制御手段MC1 のポートP9には電池ＢＴが接続され、制御手段MC1 はこの ポートP9から動作電力を得ている。

【００２１】 次に、上記構成につき作用を図３及び図４を参照して説明する。

【００２２】 通常操作の場合、送信装置３のスイッチ部ＳＷのオンスイッチSW2 を押すと、 制御手段MC1 はこれを検知し、発光ダイオードＤを点滅することによって蛍光灯 ＦＬ点灯モードにする信号を送信する。そして、再びこのオンスイッチSW2 を押 すと、制御手段MC1 は発光ダイオードＤを点滅させることによって常夜灯BL点灯 モードにする信号を送信する。更に、このオンスイッチSW2 を繰り返し押すと、 蛍光灯ＦＬ点灯モードと常夜灯BL点灯モードの信号を発光ダイオードＤから交互 に出力する。

【００２３】 一方、照明装置１の受信部であるフォトダイオードＰＤは、発光ダイオードＤ からの信号を受けると、制御部はこれを検知し、この信号に対応して蛍光灯ＦＬ 及び常夜灯BLを点灯する。

【００２４】 なお、送信装置３のオフスイッチSW1 を押すと制御手段MC1 は消灯モードの信 号を発光ダイオードＤにより送信させ。この信号を、照明装置１のフォトダイオ ードＰＤが検知し、制御部MC1 はこの信号に対応して消灯モード動作を行う。

【００２５】 ここで、異常状態が発生した場合の動作を説明する。

【００２６】 先ず、室内の照明を消灯して就寝する場合、送信装置３の周囲も暗くなり、制 御手段MC1 は、光量センサCds から得られる検知信号により、周囲が暗いことを 判断する。

【００２７】 制御手段MC1 は暗いことを判断すると、リレースイッチRSを閉成するべくポー トP1から信号を出力し、検知手段ＳＳとポートP3及びポートP10 を接続し、検知 手段からの検知信号の有無を確認している。

【００２８】 一方、照明装置１の制御部MC2 は、図３のように発光ダイオードＤからの出力 の有無(001) を判断し、信号が無い場合は電源電圧が停止しているか否か(002) を判断し、両者とも無しと判断した場合は通常の操作モード(004) として動作す る。そして、逐次出力の有無(001) の判断と電源電圧停止の有無(002) の判断と を行っている。

【００２９】 ここで、室内の火事等により煙が発生した場合、検知手段ＳＳの煙検知装置S1 が火事による煙を検知し、接点を閉成すると、制御手段MC1 は異常であることを 検知し、ポートP5に信号を出力して発光ダイオードＤを発光し、異常検知信号の 出力を例えば１分間隔で行う。

【００３０】 そして、照明装置１の制御部MC2 はフォトダイオードＰＤから異常検知信号を 検知すると、３秒間隔で蛍光灯ＦＬと常夜灯BLを交互に点灯(005) する。

【００３１】 したがって、この蛍光灯ＦＬと常夜灯BLの交互点灯の眩しさによって、就寝中 の人に異常状態が生じたことを報知するものである。

【００３２】 なお、照明装置１の制御部MC2 は、送信装置３からのスイッチ部ＳＷの操作出 力(006) があった場合は、通常操作モード(004) に復帰し、異常信号（１分間隔 ）が停止(007) した場合には、常夜灯点灯出力(008) を行なって通常操作モード (004) に復帰する。

【００３３】 次に、就寝中に電源が停電状態になった場合につき説明する。

【００３４】 照明装置１の制御部MC2 は、異常信号の有無(001) 及び電源電圧停止の有無(0 02) を常時検知しているが、電源電圧が停止した場合、図４のフローに沿って動 作する。すなわち、電源電圧の復帰の有無を確認(101) し、電源電圧が復帰した 場合、異常信号の有無を確認(102) し、停電前のモードが蛍光灯ＦＬ点灯モード であるか(103) 及び常夜灯BL点灯モード(104) であるかを確認する。

【００３５】 そして、制御部MC2 は消灯モードであると判断した場合は、常夜灯点灯出力(1 06) を行なう。

【００３６】 したがって、消灯にて就寝し停電状態が発生して復帰した場合、常夜灯BLが点 灯するので、起きた時直ぐに停電状態が発生したことを確認できる。

【００３７】 なお、停電前のモードが蛍光灯ＦＬ点灯モードであると判断した場合は、蛍光 灯ＦＬ点灯出力(107) を行ない、常夜灯BL点灯モード(104) と判断した場合は、 常夜灯点灯出力(106) を行なう。すなわち、消灯モード以外のモードの場合は停 電状態以前のモードに復帰するものである。

【００３８】 更に、停電状態の最中に、送信装置３から異常である旨の信号が出力された場 合、制御部MC2 は異常信号の有無(102) の判断で、異常信号有りと判断し、３秒 間隔で蛍光灯ＦＬと常夜灯BLを交互に点灯を行ない(108) 、スイッチ操作有り(1 09) と判断するまで交互点灯を行なう。そして、スイッチ操作が有ったことを判 断すると、スイッチ操作に対応した出力を行なう(110) ものである。

【００３９】 以上詳記したように、就寝中に停電状態が生じたことを、常夜灯を点灯するこ とで報知するので、電力消費を低く抑えて人が起きたとき直ぐに停電状態を知る ことができ、例えばタイマー設定していた電気炊飯器等の直ちに設定を修正する 必要のあるものに対応できるものである。

【００４０】 また、火事などの異常状態に対してはどのような点灯モードであっても、蛍光 灯が点滅する為、この点滅の眩しさ、すなわち視覚を刺激して異常状態を報知す ることができる。

【００４１】 そして、照明装置の送信装置に異常を検知する検知手段を設けたので、危険と 思われる場所に容易に設置でき、この位置の異常を逸早く検知でき、例えば灰皿 やストーブ等の近くに容易に設置できるので、極めて有効なものである。

【００４２】 更に、耳の不自由な人にとっては、視覚の刺激により確実に異常状態を報知で き、極めて利用価値の高いものである。

【００４３】 また、通常用いられている検知装置に異常検知信号を設けることで、逸早くガ ス漏れ等の異常を報知することができる。

【００４４】 なお、本考案は前記の一実施例に限定されるものではなく、例えば受信及び送 信は赤外線でなく電波であっても良く、また、制御手段及び制御部は電子回路に より構成しても良く、更に、蛍光灯と常夜灯の交互点灯による報知については蛍 光灯のみの点滅であっても良く、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変形して実施し 得るものである。

【００４５】

【考案の効果】

請求項１の考案によれば、受信部が受信した信号により照明の照明ランプ及び 補助ランプの点消灯を行う制御手段を有する照明装置において、異常検知信号が 受信された時照明ランプを点灯する構成としたので、消灯にて就寝した場合にガ ス漏れや火事等の異常状態が発生しても、照明ランプの点灯による眩しさにより 直ちに異常状態であることを報知できるものである。

【００４６】 請求項２の考案によれば、請求項１の照明装置の送信装置において、周囲の状 態を検知する検知手段を設け、検知手段が異常状態を検知した場合は異常検知信 号を送信するので、危険と思われる位置に容易に設置でき、この位置の状態を逸 早く検知することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の照明装置及び照明装置の送信装置の一
実施例を示す平面方向から見た使用状態図である。

【図２】本考案の照明装置及び照明装置の送信装置の概
略回路構成図である。

【図３】制御部の動作フローチャート図である。

【図４】制御部の動作フローチャート図である。

【符号の説明】

１ 照明装置 ＦＬ 蛍光灯（照明ランプ） BL 常夜灯（補助ランプ） MC2 制御部 ＰＤ フォトダイオード（受信部） ３ 受信装置 ＳＷ スイッチ部（スイッチ） ＳＳ 検知手段 Ｄ 送信部（発光ダイオード） MC1 制御手段

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 照明ランプと、補助ランプと、これらを
   点消灯制御する制御部と、前記照明ランプ及び補助ラン
   プを点消灯するための受信部とを有し、前記制御部は受
   信部に異常検知信号が受信された時、照明ランプを点灯
   することを特徴とする照明装置。
2. 【請求項２】 前記照明装置の点消灯動作を行うスイッ
   チと、動作信号を送信する送信部と、周囲の状態を検知
   する検知手段と、前記スイッチ操作に対応して前記送信
   部に点消灯動作のための信号を出力する制御手段とを有
   し、前記制御手段は検知手段から異常状態が検出された
   時、送信部から異常検知信号を出力することを特徴とす
   る請求項第１項に記載の照明装置の送信装置。