JPH0527960U - 電池ボツクス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長時間連続的に電力を供給する必要があると
きは電流容量を増やすことができ、長時間連続使用する
必要がない時は電流容量を減らし、コンパクトで携帯性
良好な状態で使用できる電池ボックスを提供する。 【構成】 二つの電池収納ケース１０、１８をガイド溝
１７およびガイドリブ１９からなるスライド結合構造に
より相互に伸縮自在に結合し、かつ、電池を収納した前
記二つの電池収納ケースの電気的接続が並列接続になる
ようにした構成により、同一の電池ボックスを、長時間
連続使用する機器に使用する場合と携帯性を必要とする
機器に使用する場合とで適時電流容量を変えて共用し、
多目的の使用に供することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、直流駆動機器に用いられる電池ボックスに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近時、ビデオ、オーディオ、通信機などの分野で小型携帯機器の普及が著しく 、それらの中の大半が直流駆動であり、したがって、電源用の電池を収容するた めの電池ボックスは極めて重要な付属品である。

【０００３】 従来、このような目的に使用される電池ボックスとしては、図５に示すような ものがあった。電池１を収納するケース２に蓋３を設け、ケース２の内部にリブ ２ａ、２ｂが設けられており、このリブ２ａ、２ｂに電池１の電極に接触させ電 気的に接続するための電極ばね４、５がはめ込まれ、かつ、端部の電極ばね４に 出力ケーブル６が半田付けにより接続されている。

【０００４】 上記電池ボックスにおいて、複数の電池１をケース２の中に直列接続になるよ うに収納すると、複数の電池１から電極ばね４、出力ケーブル６を介して電力が 取り出される。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

従来の電池ボックスは、以上のように構成されており、直列接続された一組の 電池の電流容量分が出力ケーブルから取り出されるだけなので、長時間連続使用 する機器に対しては電流容量が不足し、使用の途中で電池を入れ換えなければな らないという問題点があった。従って、上記問題点を解消しなければならないと いう課題がある。

【０００６】 この考案は、上記課題を解決するためになされたもので、長時間の使用が必要 なときは長時間連続的に電力を供給でき、その必要がない時はコンパクトに縮小 化し、携帯性が良好な状態で使用できる電池ボックスを提供することを目的とす る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この考案による電池ボックスは、複数の電池を収納し、それらの電池を電極ば ねを介して電気的に接続し同一の電圧を出力するようにした二つの電池収納ケー スを備え、電池を収納した前記二つの電池収納ケースの電気的接続が並列接続に なるように前記電池収納ケースの電極ばねを接続するとともに、前記電池収納ケ ースにガイドリブおよびガイド溝からなる機械的スライド結合構造を設け、この 機械的スライド結合構造により前記二つの電池収納ケースを相互に伸縮自在に結 合してなるものである。

【０００８】

【作用】

この考案による電池ボックスは、長時間使用が必要でないとき時は、二つの電 池収納ケースの一方に電池をたとえば４個だけ収納するとともに、この電池収納 ケースをもう一方の電池収納ケースの中に収容し、電池ボックスをコンパクトに 縮めた状態で使用することができる。また、長時間連続使用する機器に対しては 、ガイドリブおよびガイド溝からなる機械的スライド結合構造により前記電池収 納ケースを互いに引き伸ばした状態にし、もう一方の電池収納ケースにも電池を 収納し、全体で８個の電池を収納することにより、それぞれ４個電気的に接続し た電池を収納した電池収納ケースを相互に電気的に並列接続し、出力ケーブルか ら出力するので、電池ボックスの電流容量を２倍にすることができる。

【０００９】

【実施例】実施例１ 以下、この考案の一実施例を図に基づいて説明する。図１は、この考案による 電池ボックスの一実施例を分解して示した斜視図である。図１において、１は電 池、１０は電池１を収納する第１の電池収納ケースであり、内部にリブ１１、１ ２、１３、１４が形成されている。リブ１１、１２とリブ１３、１４とは向きが 互いに９０度の角度をなしている。リブ１１、１３には、電池電極と接触する幅 の狭い電極ばね１５が、また、リブ１２、１４には同じく幅の広い電極ばね１６ がはめ込まれている。電極ばね１５には出力ケーブル６が半田付けにより接続さ れている。図２に示すように、第１の電池収納ケース１０の外側面にはガイド溝 １７が設けられている。

【００１０】 １８は電池を収納する第２の電池収納ケースであり、図２に示すように、内側 面にガイドリブ１９が設けられており、前記第１の電池収納ケース１０の外側面 に設けられたガイド溝１７とスライド可能に嵌合し、電池収納ケース１０が電池 収納ケース１８の中に出し入れ自在に形成されている。また、２０、２１は、そ れぞれ、電池収納ケース１０、１８の蓋である。なお、図１には示されていない が、図３または図４で明らかのように、電池収納ケース１８の内面端部に、電池 収納ケース１０に設けられたリブ１３、１４に対向してリブ２２が設けられてお り、この部分に電池収納ケース１０に設けられたリブ１４にはめ込まれたものと 同じ幅の広い電極ばね１６がはめ込まれている。

【００１１】 ４個の電極ばね１５は、図示のように互いに接続されており、電池１が８個の ときは図３に示すように、また、４個のときは図４に示す状態で電池収納ケース １０、１８の中に直列接続になるように収納され、電極ばね１５、出力ケーブル ６を介して電圧が取り出される。

【００１２】 以下、動作について説明する。図２に示すように、電池収納ケース１０と１８ とは、ガイド溝１７とガイドリブ１９とからなるスライド結合構造により伸縮可 能に結合されており、また、電極ばね１５が図１のように接続されているので、 第１の電池収納ケース１０に、電池４個だけを収納して使用する場合は、この第 １の電池収納ケース１０を第２の電池収納ケース１８の中に収容し、電池ボック スをコンパクトに縮めた状態で使用することができる。また、ガイド溝１７およ びガイドリブ１９からなるスライド結合構造により前記電池収納ケース１０、１ ８を互いに引き伸ばした状態にし、第２の電池収納ケース１８にも、第１の電池 収納ケース１０に収納された電池の方向と直角をなす方向に別の４個の電池を収 納し、全体で８個の電池を収納する。このようにすることにより、それぞれ４個 分に相当する同一の電圧を互に電気的に並列接続して出力することができ、電流 容量を増大させることができる。電池収納ケースを伸長させ、電池８個を使用す るときは、第２の電池収納ケース１８に設けられた蓋２０が第１の電池収納ケー ス１０の蓋となり、蓋２１が第２の電池収納ケース１８の蓋になる。また、電池 収納ケース１０、１８を収縮させ、電池４個を使用するときは、第２の電池収納 ケース１８が第１の電池収納ケース１０の蓋になり、コンパクト化され、携帯性 が良好になる。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したとおり、この考案による電池ボックスは、二つの電池収納ケース をスライド結合構造により相互に伸縮自在に結合し、かつ、電池を収納した前記 二つの電池収納ケースの電気的接続が並列接続になるようにした構成により、同 一の電池ボックスを、長時間連続使用する機器に使用する場合と携帯性を必要と する機器に使用する場合とで電流容量を変えて共用し、多目的の使用に供するこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案による電池ボックスの一実施例の分解
斜視図である。

【図２】図１に示す実施例の電池収納ケースの横断面図
である。

【図３】図１に示す実施例において、電池が８個入った
状態の水平断面図である。

【図４】図１に示す実施例において、電池が４個入った
状態の水平断面図である。

【図５】従来の電池ボックスの分解斜視図である。

【符号の説明】

１ 電池 ６ 出力ケーブル １０ 第１の電池収納ケース １１，１２，１３，１４ リブ １５，１６ 電極ばね １７ ガイド溝 １８ 第２の電池収納ケース １９ ガイドリブ ２０，２１ 蓋

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の電池を収納し、それらの電池を電
   極ばねを介して電気的に接続し同一の電圧を出力するよ
   うにした二つの電池収納ケースを備え、電池を収納した
   前記二つの電池収納ケースの電気的接続が並列接続にな
   るように前記電池収納ケースの電極ばねを接続するとと
   もに、前記電池収納ケースにガイドリブおよびガイド溝
   からなる機械的スライド結合構造を設け、この機械的ス
   ライド結合構造により前記二つの電池収納ケースを相互
   に伸縮自在に結合してなることを特徴とする電池ボック
   ス。