JPS645825Y2

JPS645825Y2 -

Info

Publication number: JPS645825Y2
Application number: JP17854182U
Authority: JP
Priority date: 1982-11-26
Filing date: 1982-11-26
Publication date: 1989-02-14
Also published as: JPS5982958U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、ストロボ用電池収納装置、更に詳し
くは、可搬型の大光量ストロボにおいて用いられ
る電池収納装置に関する。

周知のように、一般のストロボは、野外等にお
ける閃光写真撮影に対処できるように、可搬型に
形成されていて、同ストロボに収納ないし接続さ
れた電源電池を動作電源として作動するようにな
つている。特に、報道写真等の撮影に用いられる
可搬型の大光量ストロボは、大きなガイドナンバ
が得られるように大容量の主コンデンサを配設し
ており、かつ、この大容量の主コンデンサを迅速
に充電する必要があるので、多数個の電源電池を
収納ないし接続するようになつている。このた
め、ストロボの操作性、携帯性を損なわない電池
収納装置が要望されていた。

本考案の目的は、上述の点に鑑み、単３型乾電
池をきわめてコンパクトに配置してストロボ本体
のグリツプ内に挿入し得るようにすると共に、単
３型乾電池の長さがその直径の３倍より若干長い
ことを巧みに利用して、グリツプ内への過挿入を
防止する挿入規制部を同時に設けるようにしたス
トロボ用電池収納装置を提供するにある。

以下、本考案を図示の一実施例に基づいて説明
する。

第１図は、本考案の一実施例を示すストロボ用
電池収納装置をストロボ本体に装着した状態を示
し、第２図は、上記電池収納装置をストロボ本体
から若干引き出した状態を示している。

本実施例の電池収納装置２０が装着されるスト
ロボ本体１０は、前面に発光窓１１ａ，１１ｂが
形成された箱体でなる本体部１１と、この本体部
１１を水平な支軸（図示せず）を中心として若干
回動可能に配設する基台部１２と、この基台部１
２の底面から下方に向けて垂下するように突設さ
れた長円筒状のグリツプ筒部１３とで、その主体
が構成されている。上記発光窓１１ａ，１１ｂ
は、上下に連設された長方形状の透明窓で形成さ
れていて、その内部には放物面状に彎曲された光
反射板１４ａ，１４ｂと、閃光放電管FL₁，FL₂
とがそれぞれ配設されている。

一方、本実施例の電池収納装置２０は、割型状
の２つの半筐体２１Ａ，２１Ｂを重ね合わせて、
下端部に中空長方形板状の挿入規制部２１ｂを有
する中空長円柱状に形成された筐体２１と、この
筐体２１内に収納された20本の電源電池２２（第
７図参照）とで、その主体が構成されている。上
記電源電池２２は、充電可能な単３型乾電池（例
えば、ニツケルカドミウム電池）で形成されてい
て、第４図、第６図および第７図に示すように、
20本のうち18本は、中心軸を垂直方向に揃えたう
えで、前後方向に３本、左右方向に２本、垂直方
向に３本ずつ重ね合わされて、上記筐体２１の中
空長円柱状のグリツプ挿入部２１ａ内に収納され
ている。また、20本のうちの残りの２本の電源電
池２２は、中心軸を前後方向に向けて並置され、
上記筐体２１の挿入規制部２１ｂ内に収納されて
いる。そして、各電源電池２２は、筐体２１内に
収納された状態で、第８図に示すように、４本ず
つ５群の電池群に分けられ、各電池群に含まれる
電池２２がそれぞれ直列となるように接続されて
５つの直流電源E₁〜E₅が形成されている。即ち、
上段の後がわおよび中程に配置された４本の電池
２２が直列に接続されて第１の直流電源E₁が、
中段の後がわおよび中程に配置された４本の電池
２２が直列に接続されて第２の直流電源E₂が、
下段の後がわおよび中程に配置された４本の電池
２２が直列に接続されて第３の直流電源E₃が、
上記挿入規制部２１ｂ内に水平に配置された２本
の電池２２および下段の前がわに配置された２本
の電池２２が直列に接続されて第４の直流電源
E₄が、前がわの上段および中段に配置された４
本の電池２２が直列に接続されて第５の直流電源
E₅がそれぞれ形成されている。各電源電池２２
は、第８図に図示する極性でそれぞれ配置されて
おり、各電池群において隣り合う反対極同士が１
個所を残して３または１枚の導電接片２３によつ
て互いに接続されて、４本の電池２２が直列に接
続されている。そして、第１ないし第５の直流電
源E₁〜E₅の正極は、導出接片２４ａおよびリー
ド線２５ａを通じて、第２図および第５図に示す
右がわの半筐体２１Ｂの上端側壁の前がわ凹陥部
に配設された共通正極出力端子t₀に接続されてい
る。また、第１ないし第５の直流電源E₁〜E₅の
負極は、導出接片２４ｂおよびリード線２５ｂを
通じて、左右の半筐体２１Ａ，２１Ｂの上端側壁
の凹陥部に配設された５つの負極出力端子t₁〜t₅
に各別に接続されている。従つて、本電池収納装
置２０の電気回路は、第９図に示すような回路に
なる。なお、上記各直流電源E₁〜E₅は、塩化ビ
ニル樹脂等の熱可塑性樹脂でなる絶縁シート２６
（第８図参照）によつて、相互間を絶縁されるよ
うにパツクされて筐体２１内に収納されており、
収納後は半筐体２１Ａ，２１Ｂがビス等によつて
相互に固着されて外部へは容易に取り出すことが
できないようになつている。

上記凹陥部は、第５図に示すように、筐体２１
の上端部の左右両側壁に前がわ、中程、後がわと
なるように３つずつ形成されており、上記共通正
極出力端子t₀および負極出力端子t₁〜t₅が１つず
つ配設されている。また、筐体２１の上端部の前
後壁には、その左右位置にクリツクストツプ用の
係止溝２１ｃがそれぞれ穿設されている。この係
止溝２１ｃは、第１図に示すように本電池収納装
置２０をグリツプ筒部１３内に挿入してストロボ
本体１０に装着した際に、同本体１０内に配設さ
れたクリツクストツプ用の板ばね部材（図示せ
ず）と係合して、電池収納装置２０をストロボ本
体１０に暫定的に固定する役目をする。さらに、
筐体２１の左側壁には、第３図および第６図に示
すように、２列の縦溝２１ｄ，２１ｅが若干離間
するように形成されており、この縦溝２１ｄ，２
１ｅは、グリツプ筒部１３の内面がわに形成され
た突条（図示せず）と協働して、電池収納装置２
０のストロボ本体１０への誤装着を防止する役目
をする。即ち、電池収納装置２０の前後左右を間
違えてストロボ本体１０に装着した場合には、上
記共通正極出力端子t₀および負極出力端子t₁〜t₅
がストロボ本体１０内でストロボの電気回路に正
しく接続されないことになるので、これを防止す
るために設けられている。上記挿入規制部２１ｂ
は、単３型乾電池の長さがその直径の３倍より若
干長いので、少なくとも前後方向に上記グリツプ
挿入部２１ａよりも若干張り出すようになつてい
る。従つて、電池収納装置２０をストロボ本体１
０に装着したときには、グリツプ筒部１３の挿入
開口端が上記挿入規制部２１ｂの上面２１b₁に当
接するようになつており、この挿入規制部２１ｂ
は、電源電池２２を収納するばかりでなく、電池
収納装置２０のグリツプ筒部１３への過挿入を防
止する部材としての役目をする。

以上のように本実施例のストロボ用電池収納装
置２０は構成されているが、この電池収納装置２
０は、グリツプ挿入部２１ａの上端部をグリツプ
筒部１３の下端開口部に嵌合させ、同装置２０を
グリツプ筒部１３内に押し込むことによつてスト
ロボ本体１０に装着される。即ち、電池収納装置
２０をグリツプ筒部１３内に押し込むと、グリツ
プ筒部１３の挿入開口端が挿入規制部２１ｂの上
面２１b₁に衝合してそれ以上押し込み得なくなる
と同時に、係止溝２１ｃに板ばね部材が係合して
電池収納装置２０が暫定的に抜け止めされ、同装
置２０がストロボ本体１０に装着される。そし
て、この装着された状態で、各出力端子t₀〜t₅が
対応する入力端子に各別に接触され、直流電源
E₁〜E₅はそれぞれストロボの電気回路に接続さ
れる。

また、電池収納装置２０をストロボ本体１０か
ら取り外す場合には、外部に露呈する挿入規制部
２１ｂに指を掛け、同装置２０をグリツプ筒部１
３内から強く引き出すようにすればよい。かくす
れば、係止溝２１ｃと板ばね部材との係合が外
れ、グリツプ挿入部２１ａがグリツプ筒部１３内
から引き出されて、電池収納装置２０がストロボ
本体１０から取り外される。

なお、本実施例の電池収納装置２０は、収納さ
れた電源電池２２が筐体２１内に封入されて取り
出し得ないようになつているが、上記電源電池２
２が充電式のものであるので、起電力が消耗した
場合には、本電池収納装置２０を所定の充電装置
（図示せず）に装着することによつて、起電力を
回復せしめることができる。この充電に要する操
作としては、電池収納装置２０に端子t₀〜t₅がす
でに形成されているので、対応する端子を有する
充電装置にこれを装着し、電源を投入するだけの
簡単な操作ですむ。

以上述べたように、本考案によれば、軸方向を
揃えて２行３列に整列させた６本の単３型乾電池
の呈する外形が、手で握るのに適当な形状および
太さとなるので、多数本の電池をコンパクトにま
とめてストロボ本体のグリツプ内に収納すること
が可能となる。また、最下位に並置される２本の
単３型乾電池の外形が、電池収納装置のグリツプ
内への挿入を規制するのに適当な長さおよび厚味
を有するので、同時に挿入規制部を形成すること
ができる。

よつて、従来に比べて大容量でかつ小型であ
り、しかも操作性、携帯性の良いストロボ用電池
収納装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示すストロボ用
電池収納装置をストロボ本体に装着した状態を示
す一部破摧斜視図、第２図は、上記第１図に示し
たストロボ用電池収納装置をストロボ本体から若
干引き出した状態を示す一部破摧斜視図、第３図
は、上記第２図に示したストロボ用電池収納装置
の側面図、第４図は、上記第２図に示したストロ
ボ用電池収納装置の一部破摧正面図、第５図は、
上記第２図に示したストロボ用電池収納装置の平
面図、第６図は、上記第２図に示したストロボ用
電池収納装置の、上記第３図に示す−線に沿
う断面図、第７図は、上記第２図に示したストロ
ボ用電池収納装置における電源電池の配設状態を
示す斜視図、第８図は、上記第２図に示したスト
ロボ用電池収納装置における電源電池の接続状態
を示す分解斜視図、第９図は、上記第２図に示し
たストロボ用電池収納装置の電気回路図である。１０……ストロボ本体、１３……グリツプ筒
部、２０……電池収納装置、２１……筐体、２１
ａ……グリツプ挿入部、２１ｂ……挿入規制部、
２２……単３型乾電池。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】６本の単３型乾電池を、その端面が全体として
略長方形状を呈するように、軸方向を揃えて２行
３列に整列させ、これを軸方向に複数段重ね合わ
せて収納するようになつており、ストロボ本体に
設けられたグリツプ筒部内に挿入されて電池収納
装置を上記ストロボ本体に装着せしめるグリツプ
挿入部と、このグリツプ挿入部の下位に同挿入部と一体に
形成されていて、上記グリツプ挿入部内に配置さ
れた単３型乾電池の端面が全体として呈する略長
方形状の長手方向が軸方向となるように、２本の
単３型乾電池を並置して収納するようになつてお
り、上記グリツプ筒部の挿入開口端に衝合して電
池収納装置の同筒部内への過挿入を防止する挿入
規制部と、からなるストロボ用電池収納装置。