JPH05279133A - フェライト焼成用下敷き - Google Patents
フェライト焼成用下敷きInfo
- Publication number
- JPH05279133A JPH05279133A JP4077387A JP7738792A JPH05279133A JP H05279133 A JPH05279133 A JP H05279133A JP 4077387 A JP4077387 A JP 4077387A JP 7738792 A JP7738792 A JP 7738792A JP H05279133 A JPH05279133 A JP H05279133A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- underlay
- ferrite
- deterioration
- core
- ferrite layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Compounds Of Iron (AREA)
- Magnetic Ceramics (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明はMn−Zn系フェライトの製造工程
において、イオンの拡散による電磁気特性の劣化や機械
強度特性の劣化が防止でき、しかも加熱冷却の繰り返し
に対しても劣化しにくい下敷きを提供する。 【構成】 表面にFe2 O3 ;50〜60モル%、Mn
O;20/40モル%、ZnO;10〜15モル%を主
成分としたMn−Zn系フェライト層を付着させたセラ
ミックス製の下敷きである。 【効果】 Mn−Zn系フェライトの焼成時にコアと接
するのは付着させたMn−Zn系フェライト層であるた
め、イオンの拡散によるコアの電磁気特性の劣化や機械
強度特性の劣化がない。また付着させたMn−Zn系フ
ェライト層の熱遮蔽効果のため加熱冷却の繰り返しによ
る下敷きの劣化もない。
において、イオンの拡散による電磁気特性の劣化や機械
強度特性の劣化が防止でき、しかも加熱冷却の繰り返し
に対しても劣化しにくい下敷きを提供する。 【構成】 表面にFe2 O3 ;50〜60モル%、Mn
O;20/40モル%、ZnO;10〜15モル%を主
成分としたMn−Zn系フェライト層を付着させたセラ
ミックス製の下敷きである。 【効果】 Mn−Zn系フェライトの焼成時にコアと接
するのは付着させたMn−Zn系フェライト層であるた
め、イオンの拡散によるコアの電磁気特性の劣化や機械
強度特性の劣化がない。また付着させたMn−Zn系フ
ェライト層の熱遮蔽効果のため加熱冷却の繰り返しによ
る下敷きの劣化もない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はMn−Zn系フェライト
コアの製造工程に用いられる下敷きに関するものであ
る。
コアの製造工程に用いられる下敷きに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】Mn−Zn系フェライトコアの焼成法に
よる製造工程では、セラミックス製の下敷きの上にコア
を載せて焼成される。この下敷きはAl2 O3 を主成分
とするものとZrO2 を主成分とするものの2種類に大
別される。
よる製造工程では、セラミックス製の下敷きの上にコア
を載せて焼成される。この下敷きはAl2 O3 を主成分
とするものとZrO2 を主成分とするものの2種類に大
別される。
【0003】Al2 O3 を主成分とする下敷きの場合、
下敷きからのコアへのAlイオンの拡散が起こり、この
拡散したAlイオンによる電磁気特性の劣化や機械強度
特性の劣化が生じてしまう。そのためAl2 O3 製の下
敷きは要求される品質の厳しくないコアの焼成用に用い
られている。
下敷きからのコアへのAlイオンの拡散が起こり、この
拡散したAlイオンによる電磁気特性の劣化や機械強度
特性の劣化が生じてしまう。そのためAl2 O3 製の下
敷きは要求される品質の厳しくないコアの焼成用に用い
られている。
【0004】一方、ZrO2 を主成分とする下敷きの場
合にも下敷きからのコアへのZrイオンの拡散は生じる
が、Zrイオンの場合には著しい電磁気特性の劣化や機
械強度特性劣化などは生じないため、要求される品質の
厳しい高周波用のコアの焼成用に用いられている。しか
し、ZrO2 製の下敷きはAl2 O3 製の下敷きよりも
価格が高く、しかも焼成時の加熱冷却の繰り返しによる
劣化のため、使用開始後の破損頻度が激しくコスト上昇
の大きな原因となっていた。
合にも下敷きからのコアへのZrイオンの拡散は生じる
が、Zrイオンの場合には著しい電磁気特性の劣化や機
械強度特性劣化などは生じないため、要求される品質の
厳しい高周波用のコアの焼成用に用いられている。しか
し、ZrO2 製の下敷きはAl2 O3 製の下敷きよりも
価格が高く、しかも焼成時の加熱冷却の繰り返しによる
劣化のため、使用開始後の破損頻度が激しくコスト上昇
の大きな原因となっていた。
【0005】これら、2つの問題を解決する手段とし
て、例えば特開昭62−65970号公報にあるよう
に、焼成するMn−Zn系フェライトコアと同一主成分
組成のMn−Zn系フェライト焼成顆粒を下敷きの上に
敷く技術があった。
て、例えば特開昭62−65970号公報にあるよう
に、焼成するMn−Zn系フェライトコアと同一主成分
組成のMn−Zn系フェライト焼成顆粒を下敷きの上に
敷く技術があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】焼成するMn−Zn系
フェライトコアと同一主成分組成のMn−Zn系フェラ
イト焼成顆粒を下敷きの上に敷く技術では、下敷きから
のイオンの拡散を防止し特性の劣化を防ぐことが可能で
ある。しかし、下敷きの顆粒が焼成後のコアの底面に付
着してしまう問題があった。また、通常の下敷きだけを
使用する製造工程にくらべて、さらに顆粒を敷く作業が
加わるため、作業能率が著しく低下してしまう問題もあ
った。本発明は、通常の下敷きと同じ形状でありなが
ら、イオンの拡散による電磁気特性の劣化や機械強度特
性の劣化が防止でき、しかも加熱冷却の繰り返しに対し
ても劣化しにくい下敷きを提供することを目的としてい
る。
フェライトコアと同一主成分組成のMn−Zn系フェラ
イト焼成顆粒を下敷きの上に敷く技術では、下敷きから
のイオンの拡散を防止し特性の劣化を防ぐことが可能で
ある。しかし、下敷きの顆粒が焼成後のコアの底面に付
着してしまう問題があった。また、通常の下敷きだけを
使用する製造工程にくらべて、さらに顆粒を敷く作業が
加わるため、作業能率が著しく低下してしまう問題もあ
った。本発明は、通常の下敷きと同じ形状でありなが
ら、イオンの拡散による電磁気特性の劣化や機械強度特
性の劣化が防止でき、しかも加熱冷却の繰り返しに対し
ても劣化しにくい下敷きを提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はMn−Zn系フ
ェライトコアの製造工程に用いられる下敷きにおいて、
表面にFe2 O3 ;50〜60モル%、MnO;20〜
40モル%、ZnO:10〜15モル%を主成分とした
Mn−Zn系フェライト層を付着させたことを特徴とす
るセラミックス製の下敷きに関するものである。
ェライトコアの製造工程に用いられる下敷きにおいて、
表面にFe2 O3 ;50〜60モル%、MnO;20〜
40モル%、ZnO:10〜15モル%を主成分とした
Mn−Zn系フェライト層を付着させたことを特徴とす
るセラミックス製の下敷きに関するものである。
【0008】
【作用】本発明の下敷きはAl2 O3 もしくはZrO2
を主成分とするような通常のセラミックスでよく、その
形状も通常の板状、あるいは箱状などでよい。Mu−Z
n系フェライト層はこの下敷きの表面のうちコアと接す
る面を含む最低1つの面以上に付着してあればよい。ま
た、付着させるMn−Zn系フェライト層は必ずしも、
焼成するコアの組成と同一である必要はなく、一般的な
Mn−Zn系フェライトの組成、即ちFe2 O3 ;50
〜60モル%、MnO;20〜40モル%、ZnO;1
0〜15モル%であればよい。
を主成分とするような通常のセラミックスでよく、その
形状も通常の板状、あるいは箱状などでよい。Mu−Z
n系フェライト層はこの下敷きの表面のうちコアと接す
る面を含む最低1つの面以上に付着してあればよい。ま
た、付着させるMn−Zn系フェライト層は必ずしも、
焼成するコアの組成と同一である必要はなく、一般的な
Mn−Zn系フェライトの組成、即ちFe2 O3 ;50
〜60モル%、MnO;20〜40モル%、ZnO;1
0〜15モル%であればよい。
【0009】本発明における表面にMn−Zn系フェラ
イト層を付着させた下敷きでは、焼成時にコアと接する
のは付着させたMn−Zn系フェライト層であるため、
イオンの拡散によるコアの電磁気特性の劣化や機械強度
特性の劣化がない。さらに、ZrO2 を主成分とした下
敷きに付着させた場合でも、付着させたMn−Zn系フ
ェライト層の熱遮蔽効果のため加熱冷却の繰り返しによ
る下敷きの劣化もない。
イト層を付着させた下敷きでは、焼成時にコアと接する
のは付着させたMn−Zn系フェライト層であるため、
イオンの拡散によるコアの電磁気特性の劣化や機械強度
特性の劣化がない。さらに、ZrO2 を主成分とした下
敷きに付着させた場合でも、付着させたMn−Zn系フ
ェライト層の熱遮蔽効果のため加熱冷却の繰り返しによ
る下敷きの劣化もない。
【0010】
(実施例1)Mn−Zn系フェライト仮焼粉を造粒後、
E形コアに成形した。この成形体を表面にMn−Zn系
フェライト層をもつAl2 O3 製下敷きに載せて焼成し
た。また、比較例として通常のAl2 O3 製下敷きおよ
びZrO2 製下敷きの上にも成形体を載せて焼成した。
表1にそれぞれの下敷きで焼成した焼成体のコアロスと
E強度(JIS−C−2514準拠)の結果を示す。
E形コアに成形した。この成形体を表面にMn−Zn系
フェライト層をもつAl2 O3 製下敷きに載せて焼成し
た。また、比較例として通常のAl2 O3 製下敷きおよ
びZrO2 製下敷きの上にも成形体を載せて焼成した。
表1にそれぞれの下敷きで焼成した焼成体のコアロスと
E強度(JIS−C−2514準拠)の結果を示す。
【0011】
【表1】
【0012】表1から明らかなように、本発明の下敷き
を使用したコアは、電磁気特性の劣化や機械強度特性の
劣化がみられない。
を使用したコアは、電磁気特性の劣化や機械強度特性の
劣化がみられない。
【0013】(実施例2)表面にMn−Zn系フェライ
ト層を付着させたAl2 O3 製下敷きと、比較例として
通常のAl2 O3 製下敷きおよびZrO2 製下敷きの、
未使用状態と加熱冷却の繰り返し後の状態のそれぞれの
表面のビッカース硬さ(JIS−Z−2244準拠)を
測定した。加熱冷却の繰り返しとして、1350℃×4
時間の昇降温を10サイクル繰り返した。表2にビッカ
ース硬さの測定結果を示す。
ト層を付着させたAl2 O3 製下敷きと、比較例として
通常のAl2 O3 製下敷きおよびZrO2 製下敷きの、
未使用状態と加熱冷却の繰り返し後の状態のそれぞれの
表面のビッカース硬さ(JIS−Z−2244準拠)を
測定した。加熱冷却の繰り返しとして、1350℃×4
時間の昇降温を10サイクル繰り返した。表2にビッカ
ース硬さの測定結果を示す。
【0014】
【表2】
【0015】表2から明らかなように本発明の下敷きは
硬度が高く、しかも加熱冷却サイクルによる強度の劣化
がほとんどない。
硬度が高く、しかも加熱冷却サイクルによる強度の劣化
がほとんどない。
【0016】
【発明の効果】本発明の下敷きを使用すれば電磁気特性
および機械強度特性の劣化の極めて少ないMn−Zn系
フェライトコアの焼成が可能であり、また本発明の下敷
きは加熱冷却の繰り返しに対しても劣化がほとんどない
ことは明らかである。
および機械強度特性の劣化の極めて少ないMn−Zn系
フェライトコアの焼成が可能であり、また本発明の下敷
きは加熱冷却の繰り返しに対しても劣化がほとんどない
ことは明らかである。
Claims (1)
- 【請求項1】 Mn−Zn系フェライトコアの製造工程
に用いられる下敷きにおいて、その表面にMn−Zn系
フェライト層を持つことを特徴とするフェライト焼成用
下敷き。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4077387A JPH05279133A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | フェライト焼成用下敷き |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4077387A JPH05279133A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | フェライト焼成用下敷き |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05279133A true JPH05279133A (ja) | 1993-10-26 |
Family
ID=13632485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4077387A Withdrawn JPH05279133A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | フェライト焼成用下敷き |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05279133A (ja) |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP4077387A patent/JPH05279133A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100222757B1 (ko) | 인덕터용 연자성재료 및 이를 이용한 인덕터의 제조방법 | |
US6440323B1 (en) | Mn-Zn ferrite and production process thereof | |
KR19980041026A (ko) | 저온소성용 고주파 연자성재료 및 이를 이용한 인덕터의 제조방법 | |
KR0177818B1 (ko) | Mn-Zn 페라이트의 제조방법 | |
JPH05279133A (ja) | フェライト焼成用下敷き | |
US2152656A (en) | Insulator for spark plugs | |
JP2759003B2 (ja) | 亜鉛を含有するソフトフェライトの製造方法およびそれに用いる焼成用敷板 | |
KR100421435B1 (ko) | 고강도.고열전도성 히터용 세라믹 기판 및 그 제조방법 | |
US3563898A (en) | Mg-mn-al ferrite body for microwave application | |
JPH04354305A (ja) | ソフトフェライトの製造方法 | |
KR100269854B1 (ko) | 페라이트 제조용 세터 및 그 제조방법 | |
JPH04323806A (ja) | 耐熱衝撃フェライト材料 | |
JPH0822912A (ja) | 高透磁率MnZnフェライトの製造方法 | |
JPH04359413A (ja) | ソフトフェライトの製造方法 | |
JPH0469103B2 (ja) | ||
JP2622078B2 (ja) | 磁気ヘッド用非磁性セラミックスの製造法 | |
US3066102A (en) | Ferrite containing neodymium | |
JP2004307338A (ja) | 焼成用道具材 | |
JP2801807B2 (ja) | ソフトフェライトの製造方法 | |
KR100446340B1 (ko) | 페라이트계 제품의 소성용 지그 | |
Takechi et al. | The Effect of a Small Amount Addition of Many Different Oxides on the Magnetic Property of Mn-Zn Soft Ferrite | |
JP2003151812A (ja) | 高透磁率酸化物磁性材料、及びその製造方法 | |
JPH09142942A (ja) | 亜鉛アルミナスピネル含有基材を用いた焼成用治具 | |
JPH0635343B2 (ja) | 高透磁率Mn―Zn系フェライトの製造方法 | |
JPH03141612A (ja) | 高周波電源用トランス磁芯 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990608 |