JP2801807B2 - ソフトフェライトの製造方法 - Google Patents

ソフトフェライトの製造方法

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JP2801807B2
JP2801807B2 JP3340675A JP34067591A JP2801807B2 JP 2801807 B2 JP2801807 B2 JP 2801807B2 JP 3340675 A JP3340675 A JP 3340675A JP 34067591 A JP34067591 A JP 34067591A JP 2801807 B2 JP2801807 B2 JP 2801807B2
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soft ferrite
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ferrite
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正勝 山崎
清詩 有江
哲 成谷
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JFE Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波用軟磁性材料と
して使用されるMn−Zn系やNi−Zn系等の亜鉛を1構成成
分とするソフトフェライトの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】Mn−Zn系やNi−Zn系等のソフトフェライ
トは一般に原料酸化物の混合−仮焼−粉砕−造粒の工程
を経た後、所望の形状に成形し最終的に高温下で適正な
温度および雰囲気条件のもとで焼成することによって製
造されている。焼成はプッシャー式連続炉で行われるこ
とが一般的であるが、焼成効率を増大させるために、フ
ェライト成形体をセラミックス製の板上に複数段に積載
して焼成することが多く行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数段
に積載して焼成したフェライトコアのうち、特に最上段
のコアは、それより下部のコアと比較して磁気特性が大
幅に劣るという問題点があった。その為、焼成された製
品の材質変動を狭い範囲で厳密に管理することが要求さ
れる場合には、最上段に積載したフェライトコアは歩留
りを低下させる原因となることさえあった。
【0004】本発明は、前記問題点を解決することを目
的とするもので、最上段に積載したソフトフェライトコ
アの焼成時の劣化を防止したソフトフェライトの製造方
法を提案するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ソフトフェラ
イト成形体をセラミックス製の板上に一段又は複数段に
積載して焼成するにあたり、該成形体の最上段表面上に
セラミックス製の板を載置することを特徴とするソフト
フェライトの製造方法であり、成形体の最上段表面上に
載置するセラミックス製の板としては、ジルコニア系セ
ラミックスの板が望ましい。
【0006】
【作用】本発明者らは、前記問題点に関し、種々検討を
重ねた結果、複数段積載したソフトフェライト成形体の
最上段積載コアの上部表面上にセラミックス製の板を載
置して焼成することによって、該焼成コアの磁気特性を
それより下部のコアと同等にし得ることを見出した。そ
して、本発明は初透磁率が重要な高透磁率材質にも、鉄
損値が重要な低損失材質にも適用し得る。
【0007】また載置するセラミックスの材質によって
効果の大小があり、ジルコニア系セラミックスが好まし
いが、特に材質は限定されない。上記の効果が得られる
理由は現時点では必ずしも十分明らかではないが、焼成
中のZn分の雰囲気への逸散が抑制されること、又は焼成
後の冷却時、コア最上表面の冷却速度を緩和し、最終的
にコア内に残る残留応力を小さくすること等が考えられ
る。
【0008】本発明の適用は、上述のことから明らかな
様に、フェライト成形体を複数段積載した場合に限定さ
れるものではなく、一段積載の場合にも効果がある。本
発明の適用によって得られる効果について、以下に実施
例をもって具体的に説明する。
【0009】
【実施例】
実施例1 最終組成として Fe2O3:52.3モル%、 MnO:36.1モル
%、 ZnO:11.6モル%となる基本組成の原料に添加物と
してSiO2、 CaO、 Nb2O5およびTiO2を配合し材料を通常
よく行われる方法で処理し、外径36mmのトロイダルコア
に成形した。
【0010】これらの成形体を2段に積載して焼成する
にあたり、図1のように成形体の上に何も載せない通常
どおりの方法で焼成した場合、および図2にように成形
体の上にジルコニア製の板およびアルミナ製の板を載せ
て焼成した場合における焼結体の特性を測定し比較し
た。得られた焼成コアについて、100kHz、 200mT、 100
℃の鉄損値を測定した結果を表1に示す。
【0011】表1から明らかな様に、従来法の比較例と
比べ本発明例では上段コアの磁気特性が大幅に改善され
ていることがわかる。得られた磁気特性は上部に載置す
るセラミックスの材質に依存するが、特にジルコニアを
使用した場合には、下段コアと全く変わらないレベルと
なっている。
【0012】
【表1】
【0013】実施例2 最終組成として、 Fe2O3:53.0モル%、 MnO:26.9モル
%、 ZnO:20.1モル%となる基本組成の原料に添加物と
してSiO2、 CaO、 Nb2O5および Bi2O3を配合した材料を
通常よく行われる方法で処理し、外径36mmのトロイダル
コアに成形した。
【0014】これらの成形体を焼成するにあたり、実施
例1と同様に焼成し、100kHzの初透磁率を測定した結果
を表2に示す。表2から高透磁率材質についても、本発
明による改善効果が著しいことがわかる。得られた磁気
特性は上部に載置するセラミックスの材質に依存する
が、特にジルコニアを使用した場合には、下段コアと全
く変らないレベルとなっている。
【0015】
【表2】
【0016】実施例3 1段積みにした以外は実施例2と全く同様に処理した結
果を表3に示す。表3から、本発明の改善効果が著しい
ことがわかる。
【0017】
【表3】
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明は、ソフトフェライ
ト成形体を一段又は複数段積載して焼成するにあたり、
成形体の最上段コアの表面上にセラミックス製の板を載
置することにより、焼成フェライトコアの磁気的性質の
劣化を引き起こすことなくソフトフェライトを焼成する
ことを可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の焼成中の敷板とトロイダルコアの積載状
況を示した図である。
【図2】本発明の焼成中の敷板とトロイダルコアの積載
状況を示した図である。
【符号の説明】
1 フェライトコア 2 セッター 3 コア上に載せる板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−41708(JP,A) 特開 平1−183462(JP,A) 特開 平1−305853(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01F 1/34,41/02 C04B 35/26,35/64

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソフトフェライト成形体をセラミックス
    製の板上に一段又は複数段に積載して焼成するにあた
    り、該成形体の最上段表面上にセラミックス製の板を載
    置することを特徴とするソフトフェライトの製造方法。
  2. 【請求項2】 成形体の最上段表面上に載置するセラミ
    ックス製の板がジルコニア系セラミックスであることを
    特徴とする請求項1記載のソフトフェライトの製造方
    法。
JP3340675A 1991-12-24 1991-12-24 ソフトフェライトの製造方法 Expired - Lifetime JP2801807B2 (ja)

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