JPH05277868A - 工作機械における工具交換装置 - Google Patents

工作機械における工具交換装置

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JPH05277868A
JPH05277868A JP10021292A JP10021292A JPH05277868A JP H05277868 A JPH05277868 A JP H05277868A JP 10021292 A JP10021292 A JP 10021292A JP 10021292 A JP10021292 A JP 10021292A JP H05277868 A JPH05277868 A JP H05277868A
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Shosaku Katayama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工作機械の工具交換装置において、短時間に
動作完了ししかも主軸側の工具のクランプ/アンクラン
プが完全に完了してから次の動作に移行できるようにす
る。 【構成】 工具を交換する交換アームの進退駆動ならび
に回転駆動がカム機構により一連の動作として行なわれ
る。切換弁により主軸のクランプ機構がアンクランプの
動作開始となってから、完全にアンクランプの検出が得
られるまでの基準時間T1を設定し、この時間内にアン
クランプ完了の出力が得られない場合には、カム機構を
駆動するモータを減速させる。この減速中にアンクラン
プの検出が得られたときにモータを増速し、元の駆動速
度に復帰させる。また前記T1経過後に出力待ちの基準
時間T3を設定し、この時間内にアンクランプの完了出
力がない場合にはモータを低速待機速度V9とし、さら
に出力がない場合には動作を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主軸と工具マガジンと
の間で工具を同時交換する交換アームが設けられている
工具交換装置に係り、特にカム機構により交換アームの
一連の動作が制御される工作機械における工具交換装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は工作機械における工具交換装置の
交換部を部分斜視図により示している。符号tは工具で
ある。この工具tは工具ホルダ1に連結されている。工
具ホルダ1は、テーパシャンク部1aとその後端のプル
スタッド部1bと、保持溝1cとを有している。図7に
おいて(イ)は工具マガジンにおける工具受渡し位置を
示している。符号2は工作機械の主軸である。この主軸
2内には、工具ホルダ1のプルスタッド部1bを引き込
んでクランプする工具クランプ機構が設けられている。
工具マガジンと主軸2との間には、交換駆動部により駆
動されるアーム軸3およびこのアーム軸3の先端に設け
られた交換アーム4が設けられている。交換アーム4の
両端には把持部4aと4bが形成され、それぞれの把持
部4a,4bには工具ホルダ1のキー溝1dと嵌合する
キー5,5が設けられている。また交換アーム4内に
は、把持部4a,4b内に突出して工具ホルダ1をクラ
ンプするクランプ爪が設けられている。
【0003】図8は、図7の工具交換装置をX矢視方向
から見た場合の動作説明図である。交換アーム4の原点
位置は、図8にて(a)で示すように、工具マガジンの
受渡し位置(イ)と主軸2とを結ぶ線に対して直交した
向きである。工具交換動作が開始されると、まず図8に
おいて(b)で示すように、交換アーム4が時計方向へ
例えば90度回転し、把持部4aにより主軸2にクラン
プされている工具ホルダ1が保持され、同時に把持部4
bにより工具マガジンから選択された工具ホルダ1が保
持される。この時点で主軸2内における工具ホルダ1の
クランプが解除される。次に図7にて(c)で示すよう
にアーム軸3が図示下方へ前進し、交換アーム4に保持
された工具ホルダ1が工具tとともに主軸2と工具マガ
ジン側とから抜き出される。
【0004】次に図8にて(d)で示すように交換アー
ム4が反時計方向へ180度駆動され工具の位置が入れ
替わる。次に図7にて(e)で示すように、アーム軸3
が後退し交換アーム4の把持部4bに保持されている工
具ホルダ1が主軸2に挿入され、また把持部4aに保持
されている工具ホルダ1が工具マガジンに戻される。こ
の時点で主軸2内で工具ホルダ1がクランプされる。さ
らに図8にて(f)で示すように、交換アーム4が反時
計方向へ例えば90度駆動されて原点位置に復帰し、交
換動作を完了する。
【0005】上記の交換アーム4の旋回動作およびアー
ム軸3の進退動作は、従来シリンダ機構などにより行な
われ、(a)(b)…で示す各動作の完了を検出スイッ
チなどにより確認しながら動作を続行していた。しかし
ながらこのような1動作ずつ確認しながらの駆動では工
具交換時間が非常に長くなる。そこで例えば特開昭62
ー282840号公報などに示すように、モータにより
駆動されるカム機構を設け、このカム機構により、交換
アーム4の旋回駆動、アーム軸3の進退駆動、さらには
主軸2内の工具クランプ機構を駆動するメカバルブの制
御などを一連の動作として行わせるものが提案され、カ
ム機構を使用した一連の動作により工具交換時間の短縮
を図るようになってきている。
【0006】図9は従来のカム機構方式の工具交換装置
の動作を示すタイムチャートである。(A)は交換アー
ム4ならびにアーム軸3が原点位置にあることを検知す
る検知部からの出力で、ハイレベルのときが原点復帰状
態である。(B)は主軸2内の工具クランプ機構をアン
クランプ状態にするメカバルブまたは電磁弁などの切換
弁の動作を示すものであり、ハイレベルのとき切換弁が
アンクランプ駆動状態である。(C)は主軸2内の工具
クランプ機構により工具ホルダ1のクランプが完全に解
除されたことを検出する検出出力であり、ハイレベルの
とき、アンクランプ完了の検出状態である。(D)は主
軸内の工具クランプ機構をクランプ状態にする前記切換
弁の動作を示すものであり、ハイレベルのとき切換弁が
クランプ駆動状態である。(E)は主軸内の工具クラン
プ機構により工具がクランプされたことを検出する検出
出力であり、ハイレベルのときが工具クランプ完了の検
出状態である。(F)はカム機構を駆動するモータの減
速領域を示し、ハイレベルのときモータが減速制御され
る。(G)は前記モータの駆動速度を示している。
【0007】カム機構を使用した交換駆動部では、図9
(G)に示すようにモータを一定速度V2にて連続駆動
し、交換アーム4ならびにアーム軸3が原点位置から外
れている時間T内に、図7と図8にて(b)ないし
(f)で示す動作が一連に行なわれる。そして制御部で
は、図9に示すように、カム機構の制御により主軸2内
の工具クランプ機構を駆動する切換弁がアンクランプ状
態に切換えられた後に所定時間T1が設定され、この時
間T1内に図9(C)の工具アンクランプ完了の検出出
力が得られるか否か監視される。また図7の(e)の動
作により交換後の工具が主軸2に装着され、カム機構の
制御により前記切換弁が工具クランプ駆動状態に切換え
られた後の所定時間T2内に図9(E)のクランプ完了
検出出力があるか否か監視される。そして前記監視時間
T1またはT2内に、図9(C)のアンクランプ完了の検
出出力、または同図(E)のクランプ完了出力が得られ
なかったときには、工具交換動作を停止させている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】最近では工作機構の駆
動効率を高めるために工具交換動作に要する時間Tの短
縮が求められており、前記時間Tを2秒程度さらには2
秒未満まで短縮することが望まれている。短時間T内に
一連の動作を完了させようとすると、交換アーム4が工
具ホルダ1を保持して主軸から工具を抜き出すまでの動
作時間が短く、したがって切換弁をアンクランプ動作状
態に切換えてから主軸内でのアンクランプ完了を検出す
るまでの前記監視時間T1の設定も短くしなくてはなら
ない。同様に切換弁をクランプ状態に切換えてから工具
クランプ完了の検出出力を得るまでの監視時間T2も短
く設定することが必要である。
【0009】そのため、主軸2内の工具クランプ機構を
駆動するためのシリンダ機構への油圧の低下やその他の
条件が原因となって、切換弁を切換えてから主軸2内の
工具のアンクランプ/クランプが完了するまでの時間が
少しでも長くなると、前記監視時間T1とT2内にクラン
プ/アンクランプ完了の検出出力が得られなくなる。よ
って、工具交換装置の停止が頻繁に起ることになり、全
体の交換動作時間Tを短く設定しても結果的に停止回数
が多くなって工具交換動作にかかる時間が長くなる。
【0010】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、交換動作の全体時間を短くした場合において、主
軸における工具クランプまたはアンクランプの検出出力
が遅れても、全体の動作を停止させることなく、継続し
て動作を続行できるようにした工作機械における工具交
換装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による工具交換装
置は、工具クランプ機構ならびにこの工具クランプ機構
の動作完了を検出する検出部を備えた主軸と、複数の工
具を備えた工具マガジンと、主軸と工具マガジンとの間
で工具を交換する交換アームならびにこの交換アームを
支持するアーム軸と、このアーム軸を駆動する交換駆動
部とが設けられている工具交換装置において、前記交換
駆動部には、少なくとも前記アーム軸を主軸の軸方向と
並行に進退させる直線駆動とアーム軸を中心とする交換
アームの旋回駆動とを行うカム機構と、このカム機構を
駆動するモータとが設けられ、さらに、主軸側には前記
交換アームの動作と同期して前記工具クランプ機構のク
ランプ/アンクランプ駆動の切換えを行う切換弁を有
し、この切換弁の切換えによって前記工具クランプ機構
がクランプ/アンクランプ動作を開始した時点から所定
時間内に前記検出部からのクランプ/アンクランプ動作
完了の出力があるか否かを監視し、この出力がなかった
ときに前記モータを減速させる制御手段が設けられてい
ることを特徴とするものである。
【0012】さらに、前記制御手段により、前記モータ
の減速を開始した時点から、さらにある所定時間内にク
ランプ/アンクランプ動作完了の出力がなかったとき
に、前記モータを停止させることも可能である。
【0013】
【作用】上記手段では、交換駆動部に設けられたモータ
によりカム機構が駆動され、このカム機構により、少な
くともアーム軸の直線駆動、交換アームの旋回駆動が行
われ、さらにこの動作に同期して主軸内の工具クランプ
機構のシリンダを駆動する切換弁の切換制御が行なわれ
る。切換弁が駆動され主軸内の工具クランプ機構により
工具のクランプまたはアンクランプが完了すると、この
動作完了が検出部により検出される。制御部では、前記
切換弁が切換制御されてから所定時間内に主軸における
工具クランプまたはアンクランプ完了の検出出力がある
か否かを監視し、所定時間内に出力がない場合には、モ
ータの駆動速度を減速させ、クランプまたはアンクラン
プの完了を検知する出力があった時点で、モータを加速
して元の駆動速度に復帰させる。これにより、動作を停
止させることなく、主軸における工具のクランプまたは
アンクランプが完了してから動作を継続できるようにな
る。一方、モータの駆動速度を減速させた時点からある
所定時間経っても出力がない場合には、モータを停止さ
せアラームとする。
【0014】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、交換駆動部の外観ならびに電気制御回路の
構成を示すブロック図、図2は交換アームを駆動する交
換駆動部の動作機能の説明図、図3は工作機械の主軸の
断面図、図4は主軸内の工具クランプ部を示す拡大断面
図、図5、図6は本発明による工具交換装置の動作を説
明するタイムチャートである。図1において、符号10
は交換駆動部である。交換駆動部10により、アーム軸
3が(c)(e)で示すように、軸方向へ進退駆動さ
れ、さらに交換アーム4が(b)(d)(f)(図2参
照)で示すように旋回駆動される。図7に示したのと同
様に、アーム軸3は主軸2と並行で、且つ主軸2と、工
具マガジンにおける工具受渡し位置(イ)との中間に設
けられている。交換駆動部10では、モータMにより内
部のカム機構が駆動されこのカム機構により前記各動作
の制御が行なわれる。またカム機構の回転位相は、位相
検出部11から検出される。
【0015】図2の動作機能の説明図に示すように、交
換アーム4の両端部には把持部4aと4bが形成されて
おり、この把持部4a,4b内に、工具ホルダ1のキー
溝1d(図7参照)に嵌合するキー5がそれぞれ設けら
れている。アーム軸3の上部にはスプライン3aが形成
され、このスプライン3aを介して回転駆動筒12がア
ーム軸3と回転方向にのみ連結されている。またアーム
軸3の中央部には係合溝3bが形成されている。モータ
Mの出力軸13には3つのカム要素14,15,16が
固定されている。図2では機能を説明するために3つの
カム要素14,15,16を全て円板カムとして別々に
示しているが、実際の装置では、各カム要素は円板カム
や溝カムの組み合わせであり、全てのカム要素が1枚の
カムにより構成されるのが一般的である。
【0016】カム要素14はアーム軸3を(c)(e)
で示すように直線駆動するためのものである。図2の機
構が収納されるハウジング内には、駆動アーム17が軸
18を介して揺動自在に設けられており、この駆動アー
ム17の先端に設けられた駆動ローラ17aが前記係合
溝3b内に係合されている。駆動アーム17の基部には
ローラによるフォロワー17bが設けられており、この
フォロワー17bがカム要素14のカム形状により駆動
され、この駆動力によりアーム軸3が(c)と(e)で
示すように直線駆動される。カム要素15は、交換アー
ム4を旋回させるためのものである。例えば前記回転駆
動筒12にはカム溝12aが形成され、カム要素15の
回転により駆動されるレバーなどが前記カム溝12aに
ローラを介して係合されるなどして、カム要素15によ
り、回転駆動筒12およびアーム軸3が(b)(d)
(f)で示す方向および角度だけ回転駆動される。
【0017】カム要素16は、工作機械の主軸に設けら
れる工具クランプ機構を制御するものである。このカム
要素16の所定の回転位相により位相検出部11が動作
される。位相検出部11の検出動作により主軸における
工具クランプ機構がクランプまたはアンクランプに切換
えられる。またモータMの出力軸13には、前記位相検
出部11を構成する検出円板11aが固定されている。
この検出円板11aは外周部が複数に分離されているも
のであり、この分離部をセンサ11bが読み取ることに
より、各カム要素14,15,16の回転位相が検出さ
れる。また、前記位相検出部11からのカムの回転位相
の検出出力により、アーム軸3と交換アーム4とが原点
復帰したことが検出される。また、交換アーム4のそれ
ぞれの把持部4a,4b内には常に把持部4a,4b内
に突出する方向へ付勢されたクランプ爪27aが設けら
れている。
【0018】図3と図4に示すように、工作機械の主軸
2内には摺動ロッド35が進退自在に挿入され、この摺
動ロッド35の図示上端はピストンロッド36が連結さ
れている。このピストンロッド36はシリンダ37内の
ピストン37aと一体となって駆動される。摺動ロッド
35は図4に示す皿ばね38により常に図示上方へ付勢
されている。摺動ロッド35の図示下端外周にはクラン
プボール42を保持するボール保持部材41が固定さ
れ、このボール保持部材41は主軸2の内面に固定され
たガイド部材39の内面に摺動自在に設けられている。
皿ばね38により摺動ロッド35ならびにボール保持部
材41が上昇させられているときには、クランプボール
42により、工具ホルダのプルスタッド部1bが上方へ
持ち上げられ、工具ホルダ1のテーパシャンク部1a
が、主軸2のテーパ保持面2aに圧接された状態でクラ
ンプされる。またシリンダ37により摺動ロッド35が
下降させられると、クランプボール42がガイド部材3
9の内面から外れ、プルスタッド部1bのクランプ力が
解除される。
【0019】前記シリンダ37への油圧供給経路には切
換弁40が設けられている。図2に示す位相検出部11
のカム検出により、切換弁40は工具ホルダをクランプ
する給油経路とアンクランプの給油経路に切換えられ
る。前記ピストンロッド36の図示上端にはドグ36a
が設けられており、このドグ36aがリミットスイッチ
43と44とにより検知される。リミットスイッチ43
はピストンロッド36の下降限を検出して、工具ホルダ
1のクランプ解除が完了されたことを検出するものであ
る。またリミットスイッチ44はピストンロッド36の
上昇限を検出して、主軸2内での工具ホルダのクランプ
完了を検出するものである。
【0020】図1に示す制御部45は、CPUならびに
RAMなどを主体として構成されたものであり、この制
御部45からの指令により、インバータ機能を有するモ
ータドライバー46が交換駆動部10のモータMの回転
速度を制御する。また交換駆動部の位相検出部11から
の検知出力は、波形整形機能を有する検出回路47を経
て制御部45に入力される。さらに図4に示すリミット
スイッチ43と44の動作は検出回路49と51に検知
されて制御部45に入力される。
【0021】次に上記実施例における工具交換動作につ
いて説明する。図5、図6は、工具交換動作を示すタイ
ムチャートである。(A)は交換アーム4ならびにアー
ム軸3が原点位置にあることを検知する検知部からの出
力であり、この出力は交換駆動部10の位相検出部11
からの出力により得られる。(A)がハイレベルのとき
が原点復帰状態である。図5に示すように交換アーム4
とアーム軸3とが原点位置からモータが増速され(V
1)、その後定速(V2)になり、交換動作終了時に減速
され(V3)、原に復帰して停止する。
【0022】交換アーム4とアーム軸3とが原点位置か
ら外れているT時間の間に、各カム要素14と15によ
り、アーム軸3が直線駆動され且つ交換アーム4が旋回
駆動される。すなわち、交換アーム4は原点位置(a)
から(b)で示すように例えば60度旋回され、把持部
4aにより主軸2に保持されている工具ホルダ1が保持
され、把持部4bにより工具マガジン側の工具ホルダ1
が保持される。その後アーム軸3が(c)で示すように
下降し、主軸2と工具マガジン側とから工具ホルダ1が
引き抜かれる。次に交換アーム4が(d)で示すように
180度旋回し、工具が入れ換わる。その後アーム軸3
が(e)で示すように上昇し、新たな工具tに連結され
た工具ホルダ1が主軸2に保持され、また使用後の工具
tが連結された工具ホルダ1が工具マガジンに戻され
る。そして交換アーム4が(f)方向へ例えば60度回
転して、交換アーム4が原点位置に復帰する。
【0023】(B)は、カム要素16の所定の位相と同
期して切換弁40がアンクランプ状態に切換えられたと
きをハイレベルにて示している。前記電磁切換弁40の
切換により、シリンダ37によりピストン37aとピス
トンロッド36が駆動され、摺動ロッド35が下降し、
工具ホルダ1のプルスタッド部1bのクランプが解除さ
れ、この状態がリミットスイッチ43により検出された
状態を(C)においてハイレベルで示している。
【0024】制御部45では、位相検出部11が検出状
態となり切換弁40が切換えられてからリミットスイッ
チ43が検出状態になるまでの基準時間T1が設定され
ている。図5に示すように、仮に基準時間T1内にリミ
ットスイッチ43の出力が得られない場合には、制御部
45からの指令によりモータドライバー46にてモータ
Mが減速させられる(図5におけるV4)。この減速動
作中においてΔT1時間後にリミットスイッチ43から
出力が得られ、工具ホルダ1のアンクランプが確認され
たときに、制御部45の指令によりモータMが減速から
加速(V5)に切換えられ、定速V2に復帰する。上記の
減速動作により、主軸2にて工具ホルダ1が確実にアン
クランプになるまで、次の動作すなわちアーム軸3が
(c)で示すように下降し始める動作を遅らせることが
でき、工具ホルダ1がクランプ状態のまま抜き出され、
故障の原因になるのを防止できる。
【0025】なお、制御部45では、前記基準時間T1
経過後にリミットスイッチ43からの出力があるか否か
を待つための出力待ちの基準時間T3が設定されてい
る。そして(C)の出力が前記基準時間T3内に得られ
ないときは、モータがV4の減速からV9で示す低速待機
速度になる。そして前記基準時間T3が経過した時点で
動作を停止させ、アラームとする。
【0026】後続の(c)(d)(e)の動作により、
新たな工具tの工具ホルダ1が主軸2内に挿入される
が、この直前にカム要素16の位相と同期して、図3に
示す切換弁40がクランプ動作の給油経路に切換えられ
る。この切換状態を図6の(D)にてLレベルにて示し
ている。図6に示すように、このとき、制御部45では
主軸2での工具ホルダのクランプ完了の基準時間T2が
設定され、この時間T2の間に図3に示すリミットスイ
ッチ44の出力が得られるか否か監視する。(E)はリ
ミットスイッチ44の出力があったときをHレベルで示
している。前記基準時間T2内にリミットスイッチ44
からの検知出力がない場合には、その時点でモータMが
減速される。この減速速度は図6にてV6で示してい
る。
【0027】そして減速中のΔT2時間後に(E)の出
力がありクランプ完了が確認されたときに、図6に示す
ように制御部45の指令によりモータMが増速される
(V7)。前記減速により、主軸2内にて工具ホルダ1
のクランプが完了するまで、後続の動作すなわち交換ア
ーム4の(f)で示す旋回動作を遅らせることができ、
工具ホルダが主軸2に確実にクランプされてから交換ア
ーム4が原点位置に復帰する。さらに、交換アーム4が
原点位置に復帰する直前にモータMが減速される(V
8)。
【0028】なお、この場合においても、前記基準時間
T2経過後に出力待ちの基準時間T4が設定される。そし
てこの間にリミットスイッチ44からの出力がない場合
にはモータMは減速V6から低速待機速度V10に切換え
られる。さらに基準時間T4を経た時点でクランプ検出
出力がなかったときには、アラームとしてモータMを停
止する。なお上記実施例では、図2に示すカム要素16
により位相検出部11が動作し、これにより例えば電磁
的に切換弁40が動作して、主軸におけるクランプ/ア
ンクランプ動作が行なわれるが、図2に示すカム要素1
6によりレバーが駆動され、これによりメカバルブが駆
動されて、図3に示すシリンダ37への給油経路が切換
えられるようにしてもよい。
【0029】また上記実施例では、工具マガジン側にお
いて、工具ホルダがポット内にばね力などにより保持さ
れ、交換アーム4により工具ホルダが保持されてそのま
まひき抜けば工具ホルダがポットから抜き出される場合
を想定したが、工具が工具マガジン内にてロック機構に
よりロックされる構造であってもよい。この場合の工具
マガジンのロックならびにアンロックは、図2において
さらに追加したカム要素によって行なわれる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、例えば油
圧の低下などにより主軸内での工具ホルダのクランプま
たはアンクランプの完了が多少おくれた場合であって
も、動作を停止することなく、クランプまたはアンクラ
ンプが確実にできるような制御が可能になる。よって工
具交換完了までの時間を短縮しても、確実な動作を実現
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による工具交換装置の交換駆動部ならび
に電気回路の構成を示すブロック図、
【図2】交換駆動部内の駆動機構の機能を説明する説明
図、
【図3】主軸内の工具クランプ機構の構造を示す断面
図、
【図4】主軸の工具保持部の構造を示す部分断面図、
【図5】工具交換動作のタイムチャート、
【図6】工具交換動作のタイムチャート、
【図7】交換アームの動作説明図、
【図8】交換アームの動作説明図、
【図9】従来の工具交換動作における問題点を説明する
タイムチャート、
【符号の説明】
t 工具 1 工具ホルダ 3 アーム軸 4 交換アーム 4a,4b 把持部 11 位相検出部 12 回転駆動筒 M モータ 14,15,16 カム要素 35 摺動ロッド 36 ピストンロッド 37 シリンダ 40 切換弁 43,44 リミットスイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具クランプ機構ならびにこの工具クラ
    ンプ機構の動作完了を検出する検出部を備えた主軸と、
    複数の工具を備えた工具マガジンと、主軸と工具マガジ
    ンとの間で工具を交換する交換アームならびにこの交換
    アームを支持するアーム軸と、このアーム軸を駆動する
    交換駆動部とが設けられている工具交換装置において、
    前記交換駆動部には、少なくとも前記アーム軸を主軸の
    軸方向と並行に進退させる直線駆動とアーム軸を中心と
    する交換アームの旋回駆動とを行うカム機構と、このカ
    ム機構を駆動するモータとが設けられ、さらに、主軸側
    には前記交換アームの動作と同期して前記工具クランプ
    機構のクランプ/アンクランプ駆動の切換えを行う切換
    弁を有し、この切換弁の切換えによって前記工具クラン
    プ機構がクランプ/アンクランプ動作を開始した時点か
    ら所定時間内に前記検出部からのクランプ/アンクラン
    プ動作完了の出力があるか否かを監視し、この出力がな
    かったときに前記モータを減速させる制御手段が設けら
    れていることを特徴とする工作機械における工具交換装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段では、前記モータの減速を
    開始した時点から、さらにある所定時間内に検出部から
    のクランプ/アンクランプ動作完了の出力がなかったと
    きに、前記モータを停止させる請求項1記載の工作機械
    における工具交換装置。
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