JPH05277189A - 蒸気吸入式治療器 - Google Patents

蒸気吸入式治療器

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JPH05277189A
JPH05277189A JP4103997A JP10399792A JPH05277189A JP H05277189 A JPH05277189 A JP H05277189A JP 4103997 A JP4103997 A JP 4103997A JP 10399792 A JP10399792 A JP 10399792A JP H05277189 A JPH05277189 A JP H05277189A
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steam
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vapor
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Tatsuo Horiuchi
辰男 堀内
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TECHNO BAITARU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蒸気流通過口の位置を可変にできるようにし
て、自由で楽なな姿勢で治療することができる蒸気吸入
式治療器を提供する。 【構成】 蒸気用水槽11や冷却用水槽12を具備した
治療器本体1と、治療器本体1の上側に設けられた延長
ユニット2と、治療器本体1の上面を覆うようにして治
療器本体1と延長ユニット2の間に挟まれて配置された
水槽蓋3と、冷却用水槽の水を吸い上げる水吸い上げ管
7とから主に構成されている。延長ユニット2は、カバ
ー用筒体23と蒸気流ガイド管21と水ガイド管22と
から主に構成され、カバー用筒体23と蒸気流ガイド管
21と水ガイド管22は、軟質な材料で構成されたりベ
ローズのように伸縮性を有するように構成されたりす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願の発明は、所定の温度に冷却
された蒸気流を鼻孔や口腔に吸入させて、風邪や鼻炎等
の治療を行う蒸気吸入式治療器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】花粉症等の持続性鼻炎を治療するための
簡易な治療器として、水蒸気の噴出流を鼻孔に吸入させ
る蒸気吸入式治療器が最近市販されている。図5は、従
来の蒸気吸入式治療器の概略構成を説明する側断面図で
ある。図5に示す従来の蒸気吸入式治療器は、外側容器
6と、この外側容器6の内部に配設された蒸気用水槽1
1と、外側容器6の側面に嵌め込まれて配設された冷却
用水槽12と、冷却用水槽12の水を吸い上げて噴射口
250の付近に供給するために配設された水吸い上げ管
7とから主に構成されている。
【0003】まず、外側容器6は全体が硬質プラスチッ
ク等の可撓性の無い材料で形成されている。そして、外
側容器6の側面上部には、円筒状に膨出した部分があ
り、この部分の先端が蒸気流通過口260になってい
る。そして、この膨出した部分の下側の側面には、冷却
用水槽12を嵌め込むための水槽嵌め込み穴32が大き
く開けられている。冷却用水槽12は、この水槽嵌め込
み穴32に嵌め込まれ、外側容器6に対して着脱自在に
なっている。蒸気用水槽11は、下面にヒータ112が
付設され、これにより、蒸気用水槽11内の水が加熱さ
れる。蒸気用水槽11の上面には、円筒状の蒸気室51
が設けられ、調圧機能を有する蓋52がこの蒸気室51
の上部開口を塞ぐようにして設けられている。また、蒸
気室51の側面開口穴の部分から外側容器6の蒸気流通
過口260の付近に向けて延びるようにして蒸気流噴射
管53が設けられており、この蒸気流噴射管53の先端
開口が噴射口250になっている。水吸い上げ管7は、
吸い上げ管挿通穴122に挿通された状態で鉛直な姿勢
で配置されており、下端が冷却用水槽12内の水に没
し、上端が前記噴射口250の付近に位置している。
【0004】上記構成に係る従来の蒸気吸入式治療器の
作用を以下に説明する。まず、蒸気用水槽11を水又は
湯で満たし、冷却用水槽12を水で満たす。そして、ヒ
ータ112機構を作動させて、蒸気用水槽11内の水又
は湯を沸騰させる。この沸騰により、蒸気が蒸気流室5
1と蒸気流噴射管53を通って、噴射口250から噴射
される。噴射口250から蒸気が噴射されると、噴射口
250の近傍は負圧になり、冷却用水槽12内の水は水
吸い上げ管7を通って吸い上げられ、噴射口250によ
り噴射された蒸気に合流混入して蒸気の温度を治療に適
当な温度まで下げて蒸気を霧状とし、新たな蒸気流を作
り出す。新たな蒸気流は、外側容器6の蒸気流通過口2
60を通り器外に噴出される。そして、蒸気流通過口2
60の近傍に治療したい鼻孔や口腔を位置させることに
より、鼻孔や口腔の内部に蒸気流が浸透し洗浄や通気等
の治療が行われる。尚、冷却用水が無くなった場合に
は、冷却用水槽12を外側容器6から取り外し、水の補
充を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の蒸
気吸入式治療器では、蒸気流通過口の近傍に鼻孔や口腔
等の治療部位を位置させて治療を行うが、この蒸気流通
過口は容器本体に形成されており、その位置を変えるこ
とはできなかった。従って、従来の治療器の使用に際し
ては、治療器をテーブル等の上に置き、腰をかがめるか
治療器全体を持ち上げるかして鼻孔や口腔を蒸気流通過
口の付近に位置させる必要があった。このため、椅子に
すわるなどの自由で楽な姿勢で治療を行うことができな
かった。本願の発明の目的は、このような問題を解決す
ることであり、蒸気流通過口の位置を可変にできるよう
にして、自由で楽な姿勢で治療することができる蒸気吸
入式治療器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願の請求項1の蒸気吸入式治療器は、水又は湯を
収納する蒸気用水槽と、この蒸気用水槽内の水又は湯を
加熱して蒸気を発生させて噴射口より噴射させるヒータ
と、冷却用の水を収容した冷却用水槽と、冷却用水槽内
の水を吸い上げて蒸気流と合流させるための水吸い上げ
管と、蒸気用水槽に連通するようにして配置され、噴射
口まで蒸気流を導くための可撓性又は伸縮性を有する蒸
気流ガイド管と、水吸い上げ管に連通するようにして配
置され、噴射口の近傍に水を流出させるための可撓性又
は伸縮性を有する水ガイド管とを備えている。また、同
様に上記目的を達成するため、本願の請求項2に記載の
蒸気吸入式治療器は、請求項1の構成において、蒸気流
ガイド管及び水ガイド管を内部に収納した可撓性又は伸
縮性を有するカバー用筒体と、カバー用筒体の先端に設
けられた握持可能なハンドピースとを具備している。ま
た、同様に上記目的を達成するため、本願の請求項3に
記載の蒸気吸入式治療器は、請求項2の構成において、
カバー用筒体の内部には、ハンドピースの内部で結露し
た水を排水するための結露水排管が配設されている。さ
らに、同様の目的を達成するため、本願の請求項4に記
載の蒸気吸入式治療器は、請求項2又は3の構成におい
て、ハンドピースには、水吸い上げ管の水吸い上げ量を
調節する水量調節機構の操作部が設けられている。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は、
本願発明の実施例の蒸気吸入式治療器の概略構成を説明
するための側断面図である。図1に示す蒸気吸入式治療
器は、蒸気用水槽11や冷却用水槽12を具備した治療
器本体1と、治療器本体1の上側に設けられた延長ユニ
ット2と、治療器本体1の上面を覆うようにして治療器
本体1と延長ユニット2の間に挟まれて配置された水槽
蓋3と、冷却用水槽12の水を吸い上げる水吸い上げ管
7などから主に構成されている。そして、水槽蓋3,延
長ユニット2及び水吸い上げ管7は、一体に治療器本体
1から取り外せるようになっている。
【0008】治療器本体1は、底板10と、この底板1
0の端部に立設した筒状の外壁120と、この外壁12
0により取り囲まれるようにして外壁120の内部に配
置された内部隔壁110とから主に構成されている。内
部隔壁110は、外壁120とともに冷却用水槽12を
形成する冷却用水槽底板121に延設されている。即
ち、冷却用水槽底板121が、外壁120の内面の所定
の高さの位置から内部に延びている。そして、冷却用水
槽底板121の先端は上に向けて折れ曲がり、その先に
上記内部隔壁110が延設されている。尚、この内部隔
壁110も、筒状のものである。また、筒状の内部隔壁
110の底部開口を塞ぐようにして、導熱板111が配
置されている。そして、導熱板111の裏面には、ヒー
タ112が付設されている。導熱板111は、内部隔壁
110とともに蒸気用水槽11を構成するものであり、
ヒータ112の発熱を効率よく伝えるために、ステンレ
ス等の熱伝導率の良い材料で形成されている。尚、ヒー
タ112としては、特に限定されるものではないが、例
えばセラミックヒータ等が使用できる。
【0009】水槽蓋3は、図1に示すような段差や凹凸
部分が幾つか設けられており、この段差や凹凸の部分が
前記内部隔壁110及び外壁120に嵌合することで、
蒸気用水槽11及び冷却用水槽12の各上部開口を密封
して塞ぐものである。尚、密封を確実にするために、嵌
合箇所にはオーリング32が介在されている。水槽蓋3
の中央部には、蒸気用水槽11からの蒸気流噴出のため
の小さな穴が開けられており、この穴に短い円筒状の噴
出管31が挿着されている。この噴出管31には、後述
の蒸気流ガイド管21の下端が接続されている。尚、こ
の噴出管31の位置は、特に定めなくともよいが、通常
は筒状の内部隔壁110の中心軸上に位置している。
【0010】一方、水槽蓋3の冷却用水槽12を臨む部
分には、上下に長い管状の管保持部33が形成されてい
る。そして、水吸い上げ管7は、この管保持部33に上
端が装着されて下方に延び、冷却用水槽12内の水に没
している。尚、水吸い上げ管7の下端開口には、フィル
タ71が嵌着されている。また、水槽蓋3から突き出た
管保持部33の頭部331は、図1に示すように内側に
向けて折れ曲がっており、この頭部331に水ガイド管
22の下端が接続されている。尚、管保持部33は、水
吸い上げ管7と水ガイド管22とを連通させている。
【0011】次に、本実施例の特徴点である延長ユニッ
ト2の構成について説明する。本実施例における延長ユ
ニット2は、治療器本体1と離れた所望の場所に蒸気流
の噴射口250をもってきて、できるだけ自由な姿勢で
治療ができるようにするためのものである。この延長ユ
ニット2は、カバー用筒体23と、このカバー用筒体2
3の内部に収納された蒸気流ガイド管21及び水ガイド
管22と、カバー用筒体23の上側に取り付けられたハ
ンドピース25等から主に構成されている。
【0012】まず、前述の水槽蓋3の上側には、下側ス
カート部24が水槽蓋3の凹部に嵌め込まれるようにし
て設けられている。この下側スカート部24は、スカー
ト状に広がった筒状のものであり、その上端にカバー用
筒体23の下端が接続されている。尚、下側スカート部
24には、スカート部空気取り入れ口241が設けられ
ている。カバー用筒体23は、ゴム製又は布製の柔らか
なもので可撓性又は伸縮性に富んでいる。また、このカ
バー用筒体23には、掃除機のホースのようなものも採
用できる。カバー用筒体23には、蒸気流ガイド管21
や水ガイド管22を覆って見栄えを良く保護する目的
と、先端に後述のハンドピース25を設けて使い易くす
る目的とがある。カバー用筒体23に収納された蒸気流
ガイド管21及び水ガイド管22は、シリコンゴム等の
柔らかな材料で形成されている。尚、蒸気流ガイド管2
1としては、耐熱性の良い材料で形成されるべきことは
勿論である。蒸気流ガイド管21は、下端が前記水槽蓋
3の噴出管31に接続され、先端が後述のハンドピース
25の蒸気流ガイド管保持部252に保持されている。
水ガイド管22は、下端が前述のように管保持部33の
頭部331に接続されており、先端が後述のように水量
調節機構4のガイド管保持筒42に接続されている。
【0013】また、ハンドピース25は、下側がスカー
ト状に広がった短い略円筒状のものであり、硬質プラス
チック等の硬質な材料で形成されている。このハンドピ
ース25は、上記カバー用筒体23の先端開口に嵌め込
まれるようにして取り付けられている。ハンドピース2
5の内部には、水平な隔壁状の管保持板251が形成さ
れている。管保持板251の下面中央部には、管状の蒸
気流ガイド管保持部252が形成されて下方に延びてお
り、蒸気流ガイド管21の先端は、蒸気流ガイド管保持
部252に装着されている。蒸気流ガイド管保持部25
2が形成された部分の管保持板251の上面には、図の
ような小さな隆起部253が設けられ、その内部には、
蒸気流ガイド管保持部252の内部にそのまま連通する
貫通孔が形成されている。そしてこの隆起部253の先
端開口が、噴射口250になっている。また、噴射口2
50は、内径0.5mmから1mm程度の大きさであ
る。
【0014】また、管保持板251には、蒸気流ガイド
管保持部252と同様の排水管保持部257が設けられ
て下方に延びており、排水管保持部257の下端には、
結露水排管258の上端が接続されている。この結露水
排管258は、ハンドピース25やノーズピース26内
で結露した水を排水するものであり、カバー用筒体23
の内部に配設されて、下端が水槽蓋3の近傍に達してい
る。排水管保持部257の内部の貫通孔は、管保持板2
51を貫通してハンドピース25の内部空間に連通して
いる。従って、ハンドピース25やその上のノーズピー
ス26の内部で結露した水が、この結露水排管258を
通って、水槽蓋3の上面の凹部に溜まるようになってい
る。
【0015】また、ハンドピース25の側面には、ハン
ドピース吸気口254が設けられている。このハンドピ
ース吸気口254の部分には、吸気調節用カバー255
で被われており、空気の流入量の調節ができるようにな
っている。図2は、吸気調節用カバーによる吸気調節を
説明する斜視概略図である。図2に示すように、ハンド
ピース吸気口254は、縦長の形状であり、周上に幾つ
か設けられている。また、このハンドピース吸気口25
4を被う吸気調節用カバー255は、円く曲げられた板
バネ状であり、少し反らせるようにしてハンドピース2
5の周面に嵌め込まれて、手で回すことが可能な状態で
配置されている。そして、吸気調節用カバー255に
は、ハンドピース吸気口254と同様の形状大きさのカ
バー吸気口256が設けられている。従って、吸気調節
用カバー255を回してハンドピース吸気口254とカ
バー吸気口256とを一致させたりずらしたりしなが
ら、吸気量を調節するようになっている。尚、このよう
に吸気量を調節するのは、蒸気流に巻き込まれる空気の
量を調節することにより、水量調節部4による調節に加
えてさらに蒸気流の温度や粒子径の微調節を行う為であ
る。
【0016】また、ハンドピース25の上側には、噴射
口250から噴射された蒸気流をガイドするためのノー
ズピース26が取り付けられている。このノーズピース
26は、ハンドピース25とほぼ同じ径の円筒状であ
り、手前側(使用者の位置する側)に少し折れ曲がった
形状を有している。そして、ノーズピース26の先端部
は、横に並べて開けた二つの穴から形成された蒸気流通
過口260になっている。また、側面には、余剰蒸気排
出孔261が開けられている。ノーズピース26の下端
面は、図のようなテーパになっており、前述のハンドピ
ース25の上端面は、逆向きのテーパになっている。従
って、ノーズピース26は、その下端面をハンドピース
25の上端面に嵌合するようにして取り付けられる。
尚、このような取付構造にしているのは、ノーズピース
26が鼻孔や口腔等の治療部位が直接触れる部分である
ため、頻繁に交換する必要があるからである。即ち、例
えば一家にこの治療器が一台ある場合には、家族の各メ
ンバーに専用のノーズピース26を一つづつ持たせるよ
うにするのである。
【0017】次に、上述のようなハンドピース25に設
けられた水量調節機構4について説明する。水量調節機
構4は、具体的には水ガイド管22の先端に設けたニー
ドル弁機構である。即ち、水量調節機構4は、水ガイド
管22の先端を保持したガイド管保持筒42と、このガ
イド管保持筒42を下面に固定し、ハンドピース25に
設けられた取付穴に挿着された筒状のニードル弁体43
と、水の吸い上げ量を調節するためにニードル弁体43
の内部に収納されたニードル44と、ニードル44の位
置を上下に変位させて弁を開閉する弁押圧棒45及び操
作部46などから主に構成されている。
【0018】ニードル弁体43の底板には、ニードル4
4が開閉するニードル孔が設けられており、このニード
ル孔を介して水ガイド管22の内部とニードル弁体43
の内部とが連通している。また、ニードル弁体43の内
部には、円錐状のニードル44を巻くようにして巻きス
プリング443が配置されている。この巻きスプリング
443は、上方のニードル44の台座47を押圧して、
ニードル44を上に持ち上げる力を常時発生させてい
る。一方、ニードル44の上の弁押圧棒45は、その下
端がニードル弁体43の内部に進入し、ニードル44の
台座47の上面を押さえつけている。弁押圧棒45の側
面には、ネジ切りされた部分があり、ハンドピース25
の取付穴の周面に設けられたネジ山に螺合している。そ
して、弁押圧棒45の上部には、操作部46が設けられ
ている。つまり、操作部46を回すと、巻きスプリング
443の弾性によって弁押圧棒45が上下に変位し、こ
れによりニードル孔の開閉量即ち冷却用水の流量の調節
が行われるのである。また、ニードル弁体43の側面に
は、水流出管41の取付部431が設けられて横に延び
ている。そして、この取付部431には水流出管41が
接続されて連通しており、この水流出管41の水流出管
41の先端は噴射口250の近傍に位置している。
【0019】さて次に、このような蒸気吸入式治療器の
作用について、以下に説明する。まず、蒸気用水槽11
及び冷却用水槽12への水又は湯の供給について説明す
る。蒸気用水槽11及び冷却用水槽12に水を溜める場
合には、水槽蓋3の周壁部分を挟持するようにして、水
槽蓋3,延長ユニット2及び水吸い上げ管7を一体に治
療器本体1から取り外す。こうすると、蒸気用水槽11
及び冷却用水槽12の上面開口が露出するから、この部
分から水を注ぐ。この際、前述のように内部隔壁110
には流通孔13が設けられているので、どちらの水槽か
ら水を注いでも良く、一方の水槽に注ぐと流通孔13を
通して他方の水槽に流れ両者の水位は一定になる。尚、
注入後の水位は、流通孔13の位置と略同じ高さになる
ようにする。
【0020】この様にして水又は湯を注入した後、水槽
蓋3,延長ユニット2及び水吸い上げ部管7を一体に元
の通りに治療器本体1に嵌め込んで固定し、不図示のス
イッチを入れてヒータ112を動作させる。所定時間経
過後、蒸気用水槽11内の水が沸騰し、蒸気が発生す
る。発生した蒸気は、水槽蓋3の噴出管31を通って蒸
気流となり、蒸気流ガイド管21にガイドされて、噴射
口250から噴射される。
【0021】この際、従来の治療器の説明で述べたのと
同様に、噴射口250の近傍に位置する水流出管41の
先端部分が負圧になり、この負圧により、冷却用水槽1
2内の水を水吸い上げ管7が吸い上げる。吸い上げられ
た水は、水ガイド管22にガイドされ、ニードル弁体4
3を経て水流出管41から流出し、蒸気流を冷却して霧
状になる。尚、吸い上げられる水は、水吸い上げ管7の
下端に設けられたフィルタ71を通っており、清浄な状
態で蒸気流に合流している。水ガイド管22からの水が
合流した蒸気流は、ハンドピース吸気口254からの外
気を巻き込みながら好適な粒子の大きさの霧となってハ
ンドピース25及びノーズピース26の内部を移動し、
ノーズピース26の先端の蒸気流通過口260から放出
される。そして、蒸気流通過口260の近傍に治療した
い鼻孔や口腔を位置させることによって、鼻孔や口腔の
内部に蒸気流を吸引させて、治療を行う。この際、操作
部46を回してニードル44を上下させ、冷却用水の流
量を調節して、噴射される蒸気流の温度を丁度良い温度
に調節する。
【0022】この様にして最適な温度の蒸気流を発生さ
せ、鼻孔や口腔の治療を行う。尚、「治療」とは、厳密
に医療的な意味での治療に限らず、鼻孔や口腔を単に洗
浄するだけのような場合も含まれる。また、使用してい
くうちに二つの水槽の内部の水又は湯は当然減少してい
く。ここで、本実施例では不図示の水位センサが設けら
れており、所定の水位以下に減少すると水位センサが働
き、不図示の注水ランプが点灯して注水を警告するよう
になっている。
【0023】以上説明した実施例の蒸気吸入式治療器に
おいては、蒸気流ガイド管21,水ガイド管22及びこ
れらを収納したカバー用筒体23がいずれも可撓性又は
伸縮性を有する材料で形成されているので、先端の蒸気
流通過口260を任意の位置にもってくることができ
る。従って、椅子に座って自由で楽な姿勢で治療を行う
ことができる。また、蒸気流ガイド管21,水ガイド管
22及びカバー用筒体23をゴムベローズ等で形成し、
可撓性とともに伸縮性にも富むようにしておけば、さら
に使い勝手の良い治療器になる。この場合、使用しない
時にカバー用筒体23を係止しておく係止部を治療器本
体1に設けるようにしておけば、延長ユニット2を縮め
て係止することにより、コンパクトに整理できる治療器
になる。
【0024】尚、蒸気流ガイド管21,水ガイド管22
及びカバー用筒体23が上下に伸び縮みするだけの場合
でも、噴射口250の位置を任意の高さの位置にもって
くることができるようになるから、従来に比べて充分に
効果がある。即ち、治療器をテーブルにおいて治療する
ような場合、大人と子どもでは鼻孔等の高さが当然異な
る。そこで、延長ユニット2を伸縮させて、最適の高さ
の位置に蒸気流通過口260をもってきて、腰を屈める
必要の無い楽な姿勢で治療を行うようにするのである。
【0025】また、上記実施例では、蒸気用水槽11を
取り囲むようにして冷却用水槽12が配置されているの
で、治療器の外表面を手で触っても熱くなく、使用中に
治療器を他の場所に移したり、治療器全体を手で持ちな
がら治療を行うようなことが可能である。
【0026】次に、本願発明の蒸気吸入式治療器の他の
実施例について説明する。図3は、本願発明の蒸気吸入
式治療器の他の実施例の概略を説明するための側断面図
である。図3に示す治療器は、水量調節機構4がハンド
ピース25の部分でなく水槽蓋3の部分に取り付けられ
ている点が前述の実施例と異なる。即ち、水槽蓋3の冷
却用水槽12を臨む位置には、水量調節機構4を取り付
けるための穴が設けられていて、水量調節機構4を構成
するニードル弁体43がこの穴に挿着固定されることに
より、水量調節機構4全体が水槽蓋3に保持されてい
る。
【0027】この実施例では、前述の実施例のガイド管
保持筒42と同様の吸い上げ管保持筒48が、ニードル
弁体43の下面に固定され、水吸い上げ管7がこの吸い
上げ管保持筒48の下端に接続されている。水量調節機
構4のその他の構造や動作は、前述の実施例と同様なの
で説明を省略する。この実施例の治療器は、水量調節機
構4の操作部46がハンドピース25の部分に無いので
若干使い勝手が悪いが、その分ハンドピース25の部分
が重たくなく、長時間使用しても疲れないという効果が
ある。
【0028】次に、この実施例の治療器において、延長
ユニット2をノーマルユニットに交換した構造について
簡単に説明する。図4は、図3に示す延長ユニットに変
えてノーマルユニットを取り付けた治療器の構造を示す
側断面概略図である。ノーマルユニットは、従来のよう
に蒸気流通過口260を治療器本体1の近傍位置に固定
して配置させるためのものである。通常は、使用者の側
でこのような交換をする必要性はそれほど無いが、メー
カーとしては、延長タイプの治療器とノーマルタイプの
治療器とで部品を共通にできるので、コストを安くでき
る効果がある。
【0029】交換されるノーマルユニットは、下側スカ
ート部24の上端に嵌め込まれるノーマルノーズピース
81と、噴出管31に交換して挿着されるノーマル噴出
管82と、水ガイド管22を取り外して取付部431に
取り付けられるノーマル水流出管83とから構成されて
いる。即ち、延長ユニットに替えてノーマルユニットを
取り付ける場合には、蒸気流ガイド管21及び水ガイド
管22の下端を取り外しながら延長ユニット2を一体に
治療器本体1から取り外し、噴射ノズル31をノーマル
噴射ノズル82に交換するとともに、取付部431にノ
ーマル水流出管83を取り付け、そしてノーマルノーズ
ピース81を上から嵌め込むようにする。
【発明の効果】以上説明したように、本願の請求項1に
記載の蒸気吸入式治療器によれば、蒸気流ガイド管及び
水ガイド管がいずれも可撓性又は伸縮性を有する材料で
形成されているので、先端の蒸気流通過口を任意の位置
にもってくることができる。従って、椅子に座って自由
で楽な姿勢で治療を行うことができる。また、本願の請
求項2に記載の蒸気吸入式治療器によれば、上記効果に
加え、蒸気流ガイド管等がカバー用筒体に覆われて保護
されるとともに見栄えが良くなり、先端のハンドピース
を握って治療できるのでさらに使い勝手の良い治療器に
なる。また、本願の請求項3に記載の蒸気吸入式治療器
によれば、上記効果に加え、ハンドピース内で生じた結
露水が手元で外部に漏れること無く排水され、きれいで
使い易い治療器となる。さらに、本願の請求項4に記載
の蒸気吸入式治療器によれば、上記効果に加えて、水量
調節機構を手元で操作することができ、この点でさらに
使い勝手のよい治療器になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例の蒸気吸入式治療器の概略構
成を説明するための側断面図である。
【図2】吸気調節用カバーによる吸気調節を説明する斜
視概略図である。
【図3】本願発明の蒸気吸入式治療器の他の実施例の概
略を説明するための側断面図である。
【図4】図3に示す延長ユニットに変えてノーマルユニ
ットを取り付けた治療器の構造を示す側断面概略図であ
る。
【図5】従来の蒸気吸入式治療器の概略構成を説明する
側断面図である。
【符号の説明】
1 治療器本体 11 蒸気用水槽 12 冷却用水槽 110 内部隔壁 112 ヒータ 120 外壁 2 延長ユニット 21 蒸気流ガイド管 22 水ガイド管 23 カバー用筒体 25 ハンドピース 250 噴射口 253 結露水排管 26 ノーズピース 260 蒸気流通過口 3 水槽蓋 4 水量調節部 7 水吸い上げ管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水又は湯を収納する蒸気用水槽と、この
    蒸気用水槽内の水又は湯を加熱して蒸気を発生させて噴
    射口より噴射させるヒータと、冷却用の水を収容した冷
    却用水槽と、冷却用水槽内の水を吸い上げて蒸気流と合
    流させるための水吸い上げ管と、蒸気用水槽に連通する
    ようにして配置され、噴射口まで蒸気流を導くための可
    撓性又は伸縮性を有する蒸気流ガイド管と、水吸い上げ
    管に連通するようにして配置され、噴射口の近傍に水を
    流出させるための可撓性又は伸縮性を有する水ガイド管
    とを備えていることを特徴とする蒸気吸入式治療器。
  2. 【請求項2】 前記蒸気流ガイド管及び水ガイド管を内
    部に収納した可撓性又は伸縮性を有するカバー用筒体
    と、カバー用筒体の先端に設けられた握持可能なハンド
    ピースとを具備したことを特徴とする請求項1に記載の
    蒸気吸入式治療器。
  3. 【請求項3】 前記カバー用筒体の内部には、前記ハン
    ドピースの内部で結露した水を排水するための結露水排
    管が配設されていることを特徴とする請求項2に記載の
    蒸気吸入式治療器。
  4. 【請求項4】 前記ハンドピースには、水吸い上げ管の
    水吸い上げ量を調節する水量調節機構の操作部が設けら
    れていることを特徴とする請求項2又は3に記載の蒸気
    吸入式治療器。
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JP2016128002A (ja) * 2004-09-15 2016-07-14 オプティノーズ アズOptinose As 経鼻配送装置
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