JPH0527711Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0527711Y2 JPH0527711Y2 JP1987161165U JP16116587U JPH0527711Y2 JP H0527711 Y2 JPH0527711 Y2 JP H0527711Y2 JP 1987161165 U JP1987161165 U JP 1987161165U JP 16116587 U JP16116587 U JP 16116587U JP H0527711 Y2 JPH0527711 Y2 JP H0527711Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake shoe
- brake
- vibration
- friction material
- bolt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000002783 friction material Substances 0.000 claims description 17
- 238000013016 damping Methods 0.000 claims description 8
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 5
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 7
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 241000239290 Araneae Species 0.000 description 1
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、ブレーキ鳴き音を低減するブレー
キシユーの制振装置に関するものである。
キシユーの制振装置に関するものである。
従来のブレーキ鳴き音対策としては、(a)ブレー
キシユーの剛性を上げて固有振動数をずらすも
の、(b)ライニングの材質等を変更するもの、(c)ブ
レーキシユーの振動モードの振幅の大きい部分に
おもりを固定するもの(例:特開昭59−40025号
公報)、(d)振動のモードの大きい部分のシユーウ
エブ両面にダンパーウエイトを固定するもの
(例:実公昭52−13490号公報)がある。
キシユーの剛性を上げて固有振動数をずらすも
の、(b)ライニングの材質等を変更するもの、(c)ブ
レーキシユーの振動モードの振幅の大きい部分に
おもりを固定するもの(例:特開昭59−40025号
公報)、(d)振動のモードの大きい部分のシユーウ
エブ両面にダンパーウエイトを固定するもの
(例:実公昭52−13490号公報)がある。
ところが上記(c)及び(d)では、ブレーキシユーの
重量が重くなる欠点がある。
重量が重くなる欠点がある。
この考案の目的は、重量増が少なくかつブレー
キ鳴き音を有効に抑制することができるブレーキ
シユーの制振装置を提供することである。
キ鳴き音を有効に抑制することができるブレーキ
シユーの制振装置を提供することである。
この考案のブレーキシユーの制振装置によれ
ば、ブレーキシユーの振動モードの腹にあたるブ
レーキシユーの内周面にライニング材からなる比
較的軽量の摩擦材が当てられ、この摩擦材をブレ
ーキシユーに押圧する押圧部材は、前記摩擦材に
当てられる板状体と、この板状体を前記ブレーキ
シユーに締付けるボルトとを含みかつこのボルト
の締付トルクは5〜20Kgcmである。
ば、ブレーキシユーの振動モードの腹にあたるブ
レーキシユーの内周面にライニング材からなる比
較的軽量の摩擦材が当てられ、この摩擦材をブレ
ーキシユーに押圧する押圧部材は、前記摩擦材に
当てられる板状体と、この板状体を前記ブレーキ
シユーに締付けるボルトとを含みかつこのボルト
の締付トルクは5〜20Kgcmである。
ブレーキシユーを作動させると、ドラムとライ
ニングとの間の回転摩擦摺動によりブレーキシユ
ーは、ドラムの半径方向に振動する。それに伴つ
て、ブレーキシユーの内周面は周方向へ往復動
し、この往復動は半径方向振動の腹の個所におい
て大きい。このため、ブレーキシユーの内周面と
摩擦材との接触面では周方向へ相対摺動が生じ。
その際、ブレーキシユーの内周面は摩擦材により
擦られ、ブレーキシユーの振動エネルギは消費さ
れる。
ニングとの間の回転摩擦摺動によりブレーキシユ
ーは、ドラムの半径方向に振動する。それに伴つ
て、ブレーキシユーの内周面は周方向へ往復動
し、この往復動は半径方向振動の腹の個所におい
て大きい。このため、ブレーキシユーの内周面と
摩擦材との接触面では周方向へ相対摺動が生じ。
その際、ブレーキシユーの内周面は摩擦材により
擦られ、ブレーキシユーの振動エネルギは消費さ
れる。
以下にこの考案を図面の実施例について説明す
る。
る。
第3図は制振装置を装備していないブレーキ装
置の構造図である。ドラム10はホイール(図示
せず)に一体的に固定される。一対のブレーキシ
ユー12は、ドラム10の内周に沿つて延びる円
周部14と、この円周部14の内周側に一体的に
形成されているウエブ16とを備え、ライニング
18は、円周部14の外周側に固着され、ドラム
10の内周面と接触可能にされている。ブレーキ
シユー12は、一端部においてアンカピン20に
よりブレーキスパイダー(図示せず)に揺動自在
に軸支され、S字状カム22により拡開可能な従
動部24を他端部に有している。S字状カム22
は、運転者のブレーキペダルの操作に関係する加
圧エアにより回転を制御され、ブレーキ作動時で
は、一対のブレーキシユー12を拡開して、ライ
ニング18をドラム10の内周面に押し付ける。
置の構造図である。ドラム10はホイール(図示
せず)に一体的に固定される。一対のブレーキシ
ユー12は、ドラム10の内周に沿つて延びる円
周部14と、この円周部14の内周側に一体的に
形成されているウエブ16とを備え、ライニング
18は、円周部14の外周側に固着され、ドラム
10の内周面と接触可能にされている。ブレーキ
シユー12は、一端部においてアンカピン20に
よりブレーキスパイダー(図示せず)に揺動自在
に軸支され、S字状カム22により拡開可能な従
動部24を他端部に有している。S字状カム22
は、運転者のブレーキペダルの操作に関係する加
圧エアにより回転を制御され、ブレーキ作動時で
は、一対のブレーキシユー12を拡開して、ライ
ニング18をドラム10の内周面に押し付ける。
ブレーキシユー12がS字状カム22により拡
開されて、ライニング18がドラム10の内周面
に押圧されるのに伴つて、ブレーキシユー12の
円周部14がドラム10の半径方向へ振動する振
動モード26が現れ、この振動モード26はブレ
ーキ鳴き音の原因になつている。また、この振動
モード26は、各ブレーキシユー12の円周部1
4においてにおいて腹を2個、有している。
開されて、ライニング18がドラム10の内周面
に押圧されるのに伴つて、ブレーキシユー12の
円周部14がドラム10の半径方向へ振動する振
動モード26が現れ、この振動モード26はブレ
ーキ鳴き音の原因になつている。また、この振動
モード26は、各ブレーキシユー12の円周部1
4においてにおいて腹を2個、有している。
第2図は制振装置を装備するブレーキシユー1
2をその内周面側から見た図である。従動部24
とは反対側のブレーキシユー12の端部には、ア
ンカピン20を挿通されるピン挿通部28が設け
られている。フリクシヨナルダンパ30は、ウエ
ブ16の両側にそれぞれ2個、したがつて各ブレ
ーキシユー12において計4個、設けられ、第2
図の振動モード26の腹の個所において、すなわ
ち振動モード26の振幅が大きい個所においてブ
レーキシユー12の円周部14の内周面に固定さ
れている。
2をその内周面側から見た図である。従動部24
とは反対側のブレーキシユー12の端部には、ア
ンカピン20を挿通されるピン挿通部28が設け
られている。フリクシヨナルダンパ30は、ウエ
ブ16の両側にそれぞれ2個、したがつて各ブレ
ーキシユー12において計4個、設けられ、第2
図の振動モード26の腹の個所において、すなわ
ち振動モード26の振幅が大きい個所においてブ
レーキシユー12の円周部14の内周面に固定さ
れている。
第1図はフリクシヨナルダンパ30の詳細な構
造図である。ライニング材によつて構成される比
較的軽量の摩擦材32は円周部14の内周面に当
てられ、板状体34は、円周部14とは反対側か
ら摩擦材32に当てられている。ボルト36は、
板状体34及び摩擦材32を貫通し、ブレーキシ
ユー12の円周部14に螺合し、板状体34を介
して摩擦材32を円周部14の内周面に押圧す
る。フリクシヨナルダンパ30は、従来のブレー
キ鳴き音対策として使用されるおもりに対して重
量で約1/5〜1/6にすることができる。
造図である。ライニング材によつて構成される比
較的軽量の摩擦材32は円周部14の内周面に当
てられ、板状体34は、円周部14とは反対側か
ら摩擦材32に当てられている。ボルト36は、
板状体34及び摩擦材32を貫通し、ブレーキシ
ユー12の円周部14に螺合し、板状体34を介
して摩擦材32を円周部14の内周面に押圧す
る。フリクシヨナルダンパ30は、従来のブレー
キ鳴き音対策として使用されるおもりに対して重
量で約1/5〜1/6にすることができる。
第3図の振動モード26の発生に伴つて、ブレ
ーキシユー12の円周部14は周方向へも往復動
するので、円周部14の内周面は摩擦材32によ
り擦られる。これにより、ブレーキシユー12の
振動エネルギが吸収され、振動モード26は減衰
され、ブレーキ鳴き音は抑制される。
ーキシユー12の円周部14は周方向へも往復動
するので、円周部14の内周面は摩擦材32によ
り擦られる。これにより、ブレーキシユー12の
振動エネルギが吸収され、振動モード26は減衰
され、ブレーキ鳴き音は抑制される。
第4図はフリクシヨナルダンパ30がある場合
と無い場合とで振動加速度応答、すなわちブレー
キ鳴き音の違いを示す実験グラフである。フリク
シヨナルダンパ30が無い場合に振動加速度応答
がピークとなる約2500〜2800Hzにおいて、フリク
シヨナルダンパ30付きのブレーキシユー12で
は、振動加速度応答が18dB低減されている。
と無い場合とで振動加速度応答、すなわちブレー
キ鳴き音の違いを示す実験グラフである。フリク
シヨナルダンパ30が無い場合に振動加速度応答
がピークとなる約2500〜2800Hzにおいて、フリク
シヨナルダンパ30付きのブレーキシユー12で
は、振動加速度応答が18dB低減されている。
第5図は振動モード26の締付トルクと振動加
速度応答の低減量との関係を示す実験グラフであ
る。締付トルク5〜20Kgcmの範囲では、効果が大
きいことが分かる。
速度応答の低減量との関係を示す実験グラフであ
る。締付トルク5〜20Kgcmの範囲では、効果が大
きいことが分かる。
このように、この考案によれば、ブレーキシユ
ーの作動に伴う、ブレーキシユーの半径方向への
振動モードに対し、ブレーキシユーの内周面が周
方向へ往復動するのに着目し、比較的軽量の摩擦
材をこの摩擦材に当てられる板状体と、この板状
体をブレーキシユーに締付けるボルトとからなる
押圧部材のボルトで、ブレーキシユーに押圧し、
かつこの際のボルトの締付トルクを振動モードの
締付トルクと振動加速度応答の低減量との関係を
示す実験結果において効果が大きいことが確認さ
れた5〜20Kgcmとして、ブレーキシユーの内周面
との摩擦材との摩擦摺動によりブレーキシユーの
振動エネルギを吸収し、振動モードの振幅を低減
し、これにより、ブレーキ鳴き音を抑制すること
ができるのであり、この考案では、おもりを用い
ず、軽量の摩擦材を適当な締付トルクでボルトに
よりブレーキシユーに押し付けるだけでよいの
で、ブレーキシユーの重量増を回避することがで
きる。
ーの作動に伴う、ブレーキシユーの半径方向への
振動モードに対し、ブレーキシユーの内周面が周
方向へ往復動するのに着目し、比較的軽量の摩擦
材をこの摩擦材に当てられる板状体と、この板状
体をブレーキシユーに締付けるボルトとからなる
押圧部材のボルトで、ブレーキシユーに押圧し、
かつこの際のボルトの締付トルクを振動モードの
締付トルクと振動加速度応答の低減量との関係を
示す実験結果において効果が大きいことが確認さ
れた5〜20Kgcmとして、ブレーキシユーの内周面
との摩擦材との摩擦摺動によりブレーキシユーの
振動エネルギを吸収し、振動モードの振幅を低減
し、これにより、ブレーキ鳴き音を抑制すること
ができるのであり、この考案では、おもりを用い
ず、軽量の摩擦材を適当な締付トルクでボルトに
よりブレーキシユーに押し付けるだけでよいの
で、ブレーキシユーの重量増を回避することがで
きる。
第1図はフリクシヨナルダンパの詳細な構造
図、第2図は制振装置を装備するブレーキシユー
をその内周面側から見た図、第3図は制振装置を
装備していないブレーキ装置の構造図、第4図は
フリクシヨナルダンパがある場合と無い場合とで
振動加速度応答、すなわちブレーキ鳴き音の違い
を示す実験グラフ、第5図は振動モードの締付ト
ルクと振動加速度応答の低減量との関係を示す実
験グラフである。 12……ブレーキシユー、32……摩擦材(ラ
イニング材)、34……板状体、36……ボルト。
図、第2図は制振装置を装備するブレーキシユー
をその内周面側から見た図、第3図は制振装置を
装備していないブレーキ装置の構造図、第4図は
フリクシヨナルダンパがある場合と無い場合とで
振動加速度応答、すなわちブレーキ鳴き音の違い
を示す実験グラフ、第5図は振動モードの締付ト
ルクと振動加速度応答の低減量との関係を示す実
験グラフである。 12……ブレーキシユー、32……摩擦材(ラ
イニング材)、34……板状体、36……ボルト。
Claims (1)
- ブレーキシユーの振動モードの腹にあたる前記
ブレーキシユーの内周面にライニング材からなる
比較的軽量の摩擦材が当てられ、この摩擦材を前
記ブレーキシユーに押圧する押圧部材は、前記摩
擦材に当てられる板状体と、この板状体を前記ブ
レーキシユーに締付けるボルトとを含みかつこの
ボルトの締付トルクは5〜20Kgcmであることを特
徴とするブレーキシユーの制振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987161165U JPH0527711Y2 (ja) | 1987-10-21 | 1987-10-21 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987161165U JPH0527711Y2 (ja) | 1987-10-21 | 1987-10-21 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0165944U JPH0165944U (ja) | 1989-04-27 |
JPH0527711Y2 true JPH0527711Y2 (ja) | 1993-07-15 |
Family
ID=31443877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987161165U Expired - Lifetime JPH0527711Y2 (ja) | 1987-10-21 | 1987-10-21 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0527711Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5213490U (ja) * | 1975-07-18 | 1977-01-31 | ||
JPS5940025A (ja) * | 1982-08-30 | 1984-03-05 | Akebono Brake Ind Co Ltd | ドラムブレ−キ用シユ− |
-
1987
- 1987-10-21 JP JP1987161165U patent/JPH0527711Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5213490U (ja) * | 1975-07-18 | 1977-01-31 | ||
JPS5940025A (ja) * | 1982-08-30 | 1984-03-05 | Akebono Brake Ind Co Ltd | ドラムブレ−キ用シユ− |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0165944U (ja) | 1989-04-27 |
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