JPH0527658U - シ―ト状物体の特性測定装置 - Google Patents

シ―ト状物体の特性測定装置

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JPH0527658U
JPH0527658U JP7666891U JP7666891U JPH0527658U JP H0527658 U JPH0527658 U JP H0527658U JP 7666891 U JP7666891 U JP 7666891U JP 7666891 U JP7666891 U JP 7666891U JP H0527658 U JPH0527658 U JP H0527658U
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JP
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light
sheet
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JP7666891U
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Inventor
正勝 野口
忠徳 安藤
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄い紙から厚い紙まで紙による透過・散乱が
充分に行われ,感度が高く光の減衰量が少なく,水平面
内の軸ずれに対して測定誤差の少ないシ―ト状物体の特
性測定装置を提供する。 【構成】 投光部からの光をシ―ト状物体を介して受光
する受光素子を有し,前記受光素子からの信号に基づい
て前記シ―ト状物体の物理的特性を測定するシ―ト状物
体の特性測定装置において,前記シ−ト状物体3を挟ん
で周辺に折返し部を有する上部反射板30及び下部反射
板31が配置され,前記シ―ト状物体とテーパを有する
下部反射板の間に両面が鏡面加工された遮蔽板32を配
置する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は,シ―ト状物体に含まれる水分量を測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3,図4,図5は抄紙機等においてシ―ト状物体の水分量を測定する水分計 の従来例を示す構成図である。
【0003】 図3において,1は投光部,2は受光部で,これらは被測定体である紙3を挾 んで対向配置されている。 投光部1では,光源6からの光がレンズ7で平行光とされ,更にチョッパ―・ ホイ―ル8で断続光とされた後,照射窓4を介して紙3に照射される。チョッパ ―・ホイ―ル8には水分による吸収を受ける1.94μmの光(M光)を透過す るフィルタ9と,水分による吸収を受けない1.8μmの光(R光)を透過する フィルタ10とが設けられ,回転に従いM光とR光とを交互に紙3に照射する。 受光部2では,入射窓5より紙3を透過した光が入射し,レンズ11で集束され 受光素子12に集光される。この受光素子12ではM光とR光とを時系列的に検 出し,演算器13に与えR/Mの演算を行い出力する。
【0004】 図4に示す従来例では,投光部1において光源6からの光をレンズ7で平行光 とし,チョッパ―・ホイ―ル8で断続光とした後,照射窓4より紙3に照射する 。このチョッパ―・ホイ―ル8には図3の従来例のようなフィルタは載置されて おらず,ホイ―ルは専ら迷光の影響を除去するためにだけ使用される。照射窓4 より照射された白色光は紙3を挾んで投光部1と受光部2の対向面に設けられた 乱反射面16,17で多重反射され,照射窓4とずれた位置に設けられた入射窓 5より受光部2内に入る。
【0005】 受光部2において,入射光はビ―ムスプリッタ18で2分され,一方はM光を 透過するフィルタ9,レンズ11を経て受光素子12に導かれ,他方はR光を透 過するフィルタ10,レンズ11′を経て受光素子12′に導かれる。受光素子 12で検出されたM光と受光素子12′で検出されたR光は同時に演算器13に 与えられ,R/Mの演算が行なわれ出力される。
【0006】 図5は更に従来の他の実施例を示すもので,紙3を挟んで防塵ガラス22,2 3で開口部が覆われた球面鏡20,21が配置されている。この例においては光 源6から放射され,前記2種類のフィルタを有するチョッパ―・ホイ―ル8で断 続光とされた光は照射窓5を介して紙3に照射される。そして紙3を透過または 紙で散乱した光は球の内面で反射して再び紙を照射することより紙を複数回透過 して受光素子12に達する。検出された光は図3で示した例と同様に演算器(図 示せず)でR/Mの演算が行なわれ,紙の水分量に関連した電気信号が出力され る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の装置において,図3に示す構成のものは,構造が簡単で,光量減衰 も少ないという利点が有る半面,測定対象は紙1枚であるため,この紙の厚さが 薄い場合は感度のよいものが得られないという問題が有る,また,図4に示す構 成のものは,投光部と受光部の光軸がずらされて設けられているため紙との会合 回数は多くなるが,紙で散乱した光は最大180°の拡がりがあることを考える と,紙と一回しか会合しない光も含まれており感度的に必ずしも満足できるもの ではなかった。また,一回透過光の影響を少なくするために光軸のずれ量を大き くすると光量が減少するという問題があった(従来例では投光部と受光部の光軸 のずれ量を60mm程度とし,上下の反射板との間隔を6〜8mm程度に設計し ている)。
【0008】 また,図5に示す構成のものは,紙により透過散乱させた回数の少ない光(水 分子と充分に会合していない低感度の光)も検出光の中に含まれているため,水 分検出感度が低いという問題がある。更にこの方法では薄い紙と厚い紙では感度 が異なるので紙質の影響が大きくなるという問題がある。 本考案は上記従来技術の問題を解決するために成されたもので,薄い紙から厚 い紙まで紙による透過・散乱が充分に行われ,感度が高く光の減衰量が少なく, 水平面内の軸ずれに対して測定誤差の少ない装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する為の本考案の構成は,投光部からの光をシ―ト状物体を介 して受光する受光素子を有し,前記受光素子からの信号に基づいて前記シ―ト状 物体の物理的特性を測定するシ―ト状物体の特性測定装置において,前記シ−ト 状物体を挟んで配置された上部反射板及び下部反射板と,前記シ―ト状物体と下 部反射板の間に配置され,両面が鏡面加工された遮蔽板とを有し,前記上部反射 板と下部反射板のうち,少なくとも上部反射板の外周に折返し部を形成すると共 に,前記下部反射板の反射面とシート状物体との間隔が中心部に向かうに従って 離れるようにテーパを形成したことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】
投光部から入射した光は紙を透過または紙で散乱し上部反射板と遮蔽板の間を 外周方向に広がる。その光は,上部反射板,紙,下部反射板の間で透過・散乱を 繰返しながら外周方向に伝搬し,折返し部で反射して更に透過・散乱を繰返しな がら中心部に向かう。この光の一部は下部反射板で反射した後,遮蔽板の裏側に 回り込み下部反射板と遮蔽板の間で反射して受光素子に達する。
【0011】
【実施例】
以下,図面に従い本考案を説明する。図1は本考案の装置の一実施例を示す要 部断面斜視図,図2は図1のA視図である。 これらの図において30は紙に対向する側が鏡面加工された外形(D1 )60 mm程度の上部反射板であり,中央に3mm程度の投光孔30a(d1 )が形成 され,外周部に折返しリング30bが形成されている。この折返しリング30b は凸状のリングとされ,内周は鏡面の垂線に対して断面が60゜程度の斜辺を有 している。 31は紙に対向する側が鏡面加工された外形60mm程度の下部反射板であり ,反射面が中心部に向かうに従ってシート状物体との間隔が離れるようにテーパ が設けられると共に中央に18mm程度の受光孔31a(d2 )が形成され,外 周部に折返しリング31bが形成されている。この折返しリング31bは凸状の リングとされ,内周は垂線に対して断面が60゜程度の斜辺を有している。
【0012】 32は両面が鏡面加工され,一方の面の中央部に表面が鏡面に加工された円錘 状の突起(円錘ミラ―)33を有する直径30mm程度の遮蔽板である。この遮 蔽板32は下部反射板31と紙3の間の空間に複数の支柱(図示せず)で下部反 射板の折返しリング31bの上部と同程度の高さに固定され,円錘ミラ―33を 受光孔31a側に向けて配置されている。なお,遮蔽板32の中心は上部,下部 の反射板30,31の軸心に合せた方が好ましい。
【0013】 上記上部,下部反射板30,31は含有水分を測定すべき紙3を挟んで必要な 許容幅を考慮した上で可能な限り近接して配置され,投光空間34および受光空 間35を形成する。 なお,図では省略しているが受光素子12の後段には,この素子の出力に基づ いて含有水分の演算を行う演算部等,水分測定装置として必要な構成要素が備え られている。
【0014】 この様な構成において,投光部から紙面上に照射された光のうち紙の表面で散 乱した光は上部反射板30で,透過した光は遮蔽板32で反射されて再び紙3に 戻される。この様にして紙3で透過・散乱して周囲に伝搬した光は,主に上部反 射板30の反射面で反射されて中心部へ戻され,更に紙3による透過・散乱を繰 り返して受光部に達する。下部反射板31に設けたテーパと遮蔽板32の下の円 錘ミラ―33は到達した光を有効に受光素子12へ導く働きをする。 なお,本実施例においては下部反射板に折返しリングを形成した図を示したが この折返しリングはなくてもよい。
【0015】
【考案の効果】
以上実施例とともに具体的に説明した様に本考案によれば, 投光孔から入射した光は,はじめ紙を透過または散乱するが,これらの光は 遮蔽板と上部反射板との間で反射して複数回紙と会合する。そして遮蔽板の外周 に達した時点で一部の光が下部反射板と遮蔽板の裏側に回り込み反射を繰返しな がら受光素子に達する。一方反射板の更に外周へ向かって紙との会合を繰返した 光は折返しリングで折返して再び遮蔽板の外周に達し,一部は遮蔽板の裏側に回 り込み透過・散乱を繰返しながら受光素子に達する。その結果,紙を例えば一回 だけ透過した水分検出感度の低い光が受光素子側へ達することがなくなるので感 度が向上する。 折返しリングで光を受光素子側(中心方向)へ戻す構造の為,光の閉込め効 果が高くなり,検出光量が多く低坪量紙(例えば30g/m2 程度)から高坪量 (例えば150g/m2 程度)まで同一の光学系で測定可能となる。 水分子と充分に会合し,なおかつ薄い紙から厚い紙まで紙による透過・散乱 が充分に成された光が検出されるため,紙質の影響が小さくなる。 光が折返しリングで折返し,テーパ部で反射した光は中央部に向かうので, 従来と同じ光路長の光を得るのに小さな測定面積で済む。 上部,下部反射板等の光学系が円形構造となっている為,ヘッドが水平方向 にずれた場合における影響が小さく優れた走行特性を有しており,上部,下部の 反射板の外径を異ならせればさらに誤差の発生を少なくすることができる。 などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の装置の一実施例を示す要部断面斜視図
である。
【図2】図1のA視図である。
【図3】従来装置の構成図である。
【図4】従来装置の他の実施例を示す構成図である。
【図5】従来装置の他の実施例を示す構成図である。
【符号の説明】
3 サンプル紙 30 上部反射板 30a 投光孔 30b 折返しリング 31 下部反射板 31a 受光孔 31b 折返しリング 32 遮蔽板 33 円錘ミラ―

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投光部からの光をシ―ト状物体を介して
    受光する受光素子を有し,前記受光素子からの信号に基
    づいて前記シ―ト状物体の物理的特性を測定するシ―ト
    状物体の特性測定装置において,前記シ−ト状物体を挟
    んで配置された上部反射板及び下部反射板と,前記シ―
    ト状物体と下部反射板の間に配置され,両面が鏡面加工
    された遮蔽板とを有し,前記上部反射板と下部反射板の
    うち,少なくとも上部反射板の外周に折返し部を形成す
    ると共に,前記下部反射板の反射面とシート状物体との
    間隔が中心部に向かうに従って離れるようにテーパを形
    成したことを特徴とするシ―ト状物体の特性測定装置。
JP7666891U 1991-09-24 1991-09-24 シ―ト状物体の特性測定装置 Pending JPH0527658U (ja)

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