JPH05274591A - 移動体用の超音波通信装置 - Google Patents
移動体用の超音波通信装置Info
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- JPH05274591A JPH05274591A JP4073989A JP7398992A JPH05274591A JP H05274591 A JPH05274591 A JP H05274591A JP 4073989 A JP4073989 A JP 4073989A JP 7398992 A JP7398992 A JP 7398992A JP H05274591 A JPH05274591 A JP H05274591A
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- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 既設の車両検知器を有効に利用して、車両の
検知の他に特定車両との情報通信を行うことのできる超
音波通信装置を提供する。 【構成】 道路上に複数設置される端末装置1と、中央
管制装置に対する上り情報を送信する情報送信機2とで
構成され、端末装置1は、車両検知用の超音波信号を送
信する送信部6と、車両よりの反射波により車両を検知
する検知部、情報送信機2からの上り情報を受信して中
央管制装置に伝送する情報認識部、超音波信号の送信を
制御する送信制御部とからなる装置本体4とを備え、情
報送信機2は、超音波信号を上り情報によって変調する
発振変調部9と、発振変調部の出力信号を送信する送波
器10とを備えている。
検知の他に特定車両との情報通信を行うことのできる超
音波通信装置を提供する。 【構成】 道路上に複数設置される端末装置1と、中央
管制装置に対する上り情報を送信する情報送信機2とで
構成され、端末装置1は、車両検知用の超音波信号を送
信する送信部6と、車両よりの反射波により車両を検知
する検知部、情報送信機2からの上り情報を受信して中
央管制装置に伝送する情報認識部、超音波信号の送信を
制御する送信制御部とからなる装置本体4とを備え、情
報送信機2は、超音波信号を上り情報によって変調する
発振変調部9と、発振変調部の出力信号を送信する送波
器10とを備えている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超音波を用いて一般
車両の検出を行うとともに、中央管制装置と特定車両間
で、超音波を用いた情報の送受信を行う移動体用の超音
波通信装置に関する。
車両の検出を行うとともに、中央管制装置と特定車両間
で、超音波を用いた情報の送受信を行う移動体用の超音
波通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高速道路などにおいて用いる超音波通信
装置には、従来より各種のものが存在し、例えば、超音
波車両検知器を用いた対車通信装置(特願昭57−19
3145)、超音波式車両感知器(特願昭61−168
400)、車両用通信装置(特願昭59−3033
4)、車載用通信方式(特願昭59−12642)など
が提案されている。
装置には、従来より各種のものが存在し、例えば、超音
波車両検知器を用いた対車通信装置(特願昭57−19
3145)、超音波式車両感知器(特願昭61−168
400)、車両用通信装置(特願昭59−3033
4)、車載用通信方式(特願昭59−12642)など
が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の超音波通信装置には、それぞれ以下の問題点がある。
先ず、超音波車両検知器を用いた対車通信装置(特願昭
57−193145)にあっては、この装置は路上から
車両への情報伝達ができるだけであるので、パトロール
カー等の特定車両の情報を収集できないという問題点が
ある。
の超音波通信装置には、それぞれ以下の問題点がある。
先ず、超音波車両検知器を用いた対車通信装置(特願昭
57−193145)にあっては、この装置は路上から
車両への情報伝達ができるだけであるので、パトロール
カー等の特定車両の情報を収集できないという問題点が
ある。
【0004】また、超音波式車両感知器(特願昭61−
168400)は、超音波による車両検知器と路車間通
信機を単に結合させたに過ぎず、超音波通信に関するも
のではない。しかも、車両検知には超音波振動子を使用
し、一方、通信用には別のフェライトアンテナが必要で
あるので、1個の超音波振動子を用いて車両の検出と路
車間通信を行うことは出来ないという問題点がある。
168400)は、超音波による車両検知器と路車間通
信機を単に結合させたに過ぎず、超音波通信に関するも
のではない。しかも、車両検知には超音波振動子を使用
し、一方、通信用には別のフェライトアンテナが必要で
あるので、1個の超音波振動子を用いて車両の検出と路
車間通信を行うことは出来ないという問題点がある。
【0005】車両用通信装置(特願昭59−3033
4)は、超音波を用いた車両間音声通信であり、車両検
知の機能を有しないという問題点がある。車載用通信方
式(特願昭59−12642)は、超音波を用いた近距
離での車両間音声通信であり、障害物検知機能を有する
ものの、超音波の送信と受信にはそれぞれ専用の振動子
が必要であるという問題点がある。
4)は、超音波を用いた車両間音声通信であり、車両検
知の機能を有しないという問題点がある。車載用通信方
式(特願昭59−12642)は、超音波を用いた近距
離での車両間音声通信であり、障害物検知機能を有する
ものの、超音波の送信と受信にはそれぞれ専用の振動子
が必要であるという問題点がある。
【0006】更にまた、従来のいずれの装置を用いて
も、既設の車両検知器を利用して路車間の情報通信を行
うことは出来ないので、道路作業車やパトロール車の管
理は、専ら、無線とITVカメラ画像の監視によるしか
なく、この作業が交通管制センタでの管制業務の負荷増
や混乱につながっているという問題点もある。また、情
報提供においては移動する作業車の情報を都度入力する
手段がなく、路線入力で対応しているのも問題である。
も、既設の車両検知器を利用して路車間の情報通信を行
うことは出来ないので、道路作業車やパトロール車の管
理は、専ら、無線とITVカメラ画像の監視によるしか
なく、この作業が交通管制センタでの管制業務の負荷増
や混乱につながっているという問題点もある。また、情
報提供においては移動する作業車の情報を都度入力する
手段がなく、路線入力で対応しているのも問題である。
【0007】この発明は、これらの問題点に着目してな
されたものであって、既設の超音波ヘッドや車両検知器
を有効に利用して、車両の検知を行うと同時に特定車両
との情報通信を行うことのできる超音波通信装置を提供
することを第1の目的とする。また、既設の車両検知器
を利用して路車間の情報通信を行うことにより管制セン
タの管理業務の負担を軽減できると共に、高速道路など
の一般利用者に対するサービス向上も可能にする移動体
用の超音波通信装置を提供することを第2の目的とす
る。
されたものであって、既設の超音波ヘッドや車両検知器
を有効に利用して、車両の検知を行うと同時に特定車両
との情報通信を行うことのできる超音波通信装置を提供
することを第1の目的とする。また、既設の車両検知器
を利用して路車間の情報通信を行うことにより管制セン
タの管理業務の負担を軽減できると共に、高速道路など
の一般利用者に対するサービス向上も可能にする移動体
用の超音波通信装置を提供することを第2の目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する
為、請求項1に係る移動体用の超音波通信装置は、中
央管制装置と接続され、移動体の移動路上の複数箇所に
設置される端末装置と、前記各移動体に設置され、前
記中央管制装置に対する上り情報を前記端末装置に向か
って送信する情報送信装置とを備える移動体用の超音波
通信装置であって、前記端末装置は、当該端末装置付
近を移動する前記移動体に向かって検知用の超音波信号
を送信する送信部(a)と、当該移動体によって反射
される検知用の超音波信号を受信して前記移動体の存在
を検知する検知部(b)と、前記情報送信装置より送
信されてくる前記上り情報を受信して、これを前記中央
管制装置に伝送する情報認識部(c)と、前記上り情
報の受信時には前記検知用の超音波信号の送信を停止さ
せる送信制御部(d)とを備え、前記情報送信装置
は、前記検知用の超音波信号とは異なる周波数の超音波
信号を前記上り情報によって変調する発振変調部(
a)と、この発振変調部の出力信号を前記端末装置に向
かって送信する情報送信部(b)とを備えている。
為、請求項1に係る移動体用の超音波通信装置は、中
央管制装置と接続され、移動体の移動路上の複数箇所に
設置される端末装置と、前記各移動体に設置され、前
記中央管制装置に対する上り情報を前記端末装置に向か
って送信する情報送信装置とを備える移動体用の超音波
通信装置であって、前記端末装置は、当該端末装置付
近を移動する前記移動体に向かって検知用の超音波信号
を送信する送信部(a)と、当該移動体によって反射
される検知用の超音波信号を受信して前記移動体の存在
を検知する検知部(b)と、前記情報送信装置より送
信されてくる前記上り情報を受信して、これを前記中央
管制装置に伝送する情報認識部(c)と、前記上り情
報の受信時には前記検知用の超音波信号の送信を停止さ
せる送信制御部(d)とを備え、前記情報送信装置
は、前記検知用の超音波信号とは異なる周波数の超音波
信号を前記上り情報によって変調する発振変調部(
a)と、この発振変調部の出力信号を前記端末装置に向
かって送信する情報送信部(b)とを備えている。
【0009】また、請求項2に係る移動体用の超音波通
信装置は、移動路上を移動する移動体に設置される第
1の送受信装置と、中央管制装置と接続され前記移動
路上の複数箇所に設置される第2の送受信装置とを備え
る移動体用の超音波通信装置であって、前記第1の送
受信装置は、当該移動体を特定する識別番号など、前記
中央管制装置に対して伝送するべき上り情報を前記第2
の送受信装置に向かって送信する第1の送信部(a)
と、前記第2の送受信装置より送信されてくる前記中央
管制装置からの下り情報を受信する第1の受信部(
b)とを備え、前記第2の送受信装置は、前記中央管
制装置からの下り情報を前記第1の送受信装置に向かっ
て送信すると共に、前記移動体が当該第2の送受信装置
付近に存在するか否かを検知する為の検知用信号を前記
移動体に向かって放射する第2の送信部(a)と、当
該移動体によって反射される前記検知用信号を受けると
共に、前記第1の送受信装置から送信されてくる上り情
報を受信する第2の受信部(b)とを備えている。
信装置は、移動路上を移動する移動体に設置される第
1の送受信装置と、中央管制装置と接続され前記移動
路上の複数箇所に設置される第2の送受信装置とを備え
る移動体用の超音波通信装置であって、前記第1の送
受信装置は、当該移動体を特定する識別番号など、前記
中央管制装置に対して伝送するべき上り情報を前記第2
の送受信装置に向かって送信する第1の送信部(a)
と、前記第2の送受信装置より送信されてくる前記中央
管制装置からの下り情報を受信する第1の受信部(
b)とを備え、前記第2の送受信装置は、前記中央管
制装置からの下り情報を前記第1の送受信装置に向かっ
て送信すると共に、前記移動体が当該第2の送受信装置
付近に存在するか否かを検知する為の検知用信号を前記
移動体に向かって放射する第2の送信部(a)と、当
該移動体によって反射される前記検知用信号を受けると
共に、前記第1の送受信装置から送信されてくる上り情
報を受信する第2の受信部(b)とを備えている。
【0010】
〔請求項1に係る移動体用の超音波通信装置〕 端末装置は、移動路上の複数箇所に設置され、中央管
制装置と接続されている。そして、検知信号放射部(
a)は、移動路上の移動体に向かって超音波信号を放射
し、検知部(b)は、移動体からの反射波の有無によ
って移動体の存在を検知する。一方、移動体に設置され
る情報送信装置からは、上り情報が送信されてくるの
で、情報認識部(c)は、この情報を受信して中央管
制装置に対して伝送し、放射制御部(d)は、この上
り情報の受信時に車両検知用の超音波信号の放射を停止
する。
制装置と接続されている。そして、検知信号放射部(
a)は、移動路上の移動体に向かって超音波信号を放射
し、検知部(b)は、移動体からの反射波の有無によ
って移動体の存在を検知する。一方、移動体に設置され
る情報送信装置からは、上り情報が送信されてくるの
で、情報認識部(c)は、この情報を受信して中央管
制装置に対して伝送し、放射制御部(d)は、この上
り情報の受信時に車両検知用の超音波信号の放射を停止
する。
【0011】ここで、上り情報とは、例えば車番など各
特定車両(パトロールタカーなど)に固有の情報をい
い、超音波信号によって例えばFS変調方式などを利用
して送信されてくる。このように、超音波信号を利用し
て情報の授受を行うので、既設の超音波ヘッドをそのま
ま使用することができ、また、車両検知部(b)の回
路の一部を、上り情報認識部(c)や放射制御部(
d)の回路に共用することもできる。つまり、簡易な回
路の追加のみによって特定車両の検出と道路情報の収集
が可能となるのである。
特定車両(パトロールタカーなど)に固有の情報をい
い、超音波信号によって例えばFS変調方式などを利用
して送信されてくる。このように、超音波信号を利用し
て情報の授受を行うので、既設の超音波ヘッドをそのま
ま使用することができ、また、車両検知部(b)の回
路の一部を、上り情報認識部(c)や放射制御部(
d)の回路に共用することもできる。つまり、簡易な回
路の追加のみによって特定車両の検出と道路情報の収集
が可能となるのである。
【0012】情報送信装置は、移動路上を自由に移動
する移動体中に設置され、超音波信号を前記端末装置に
向かって送信する装置である。発振変調部(a)は、
前記端末装置が放射する検知用信号とは別の周波数の超
音波信号を発振して、この超音波信号を前記上り情報に
よって変調する。そして、情報送信部(b)は、この
発振変調部(a)の出力を前記端末装置に向かって送
信する。なお、発振変調部(a)から出力される超音
波信号には複数の周波数を用いてもよく、その場合は送
信できる情報量が周波数分だけ増加する。
する移動体中に設置され、超音波信号を前記端末装置に
向かって送信する装置である。発振変調部(a)は、
前記端末装置が放射する検知用信号とは別の周波数の超
音波信号を発振して、この超音波信号を前記上り情報に
よって変調する。そして、情報送信部(b)は、この
発振変調部(a)の出力を前記端末装置に向かって送
信する。なお、発振変調部(a)から出力される超音
波信号には複数の周波数を用いてもよく、その場合は送
信できる情報量が周波数分だけ増加する。
【0013】〔請求項2に係る移動体用の超音波通信装
置〕 第1の送受信装置は移動路上を移動する移動体に設置
される。そして、第1の送信部(a)は、中央管制装
置に対して伝送するべき上り情報(例えば、当該移動体
を特定する識別番号など)を第2の送受信装置に向かっ
て超音波信号を利用して送信する。また、第1の受信部
(b)は、第2の送受信装置より送信されてくる前記
中央管制装置からの下り情報を受信して認識する。
置〕 第1の送受信装置は移動路上を移動する移動体に設置
される。そして、第1の送信部(a)は、中央管制装
置に対して伝送するべき上り情報(例えば、当該移動体
を特定する識別番号など)を第2の送受信装置に向かっ
て超音波信号を利用して送信する。また、第1の受信部
(b)は、第2の送受信装置より送信されてくる前記
中央管制装置からの下り情報を受信して認識する。
【0014】ここで、下り情報とは、特に限定されない
が、例えば、道路作業車やパトロール車に対する中央管
制装置からの連絡や指令が該当する。また、例えば、一
般車両に対する旅行時間計測データでもよい。 第2の送受信装置は、中央管制装置と接続されてお
り、移動路上の複数箇所に設置されている。そして、第
2の送信部(a)は、中央管制装置からの前記下り情
報を第1の送受信装置に向かって送信すると共に、移動
体が当該第2の送受信装置付近に存在するか否かを検知
する為の検知用信号を前記移動体に向かって放射する。
尚、送信・放射されるのは共に超音波信号である。
が、例えば、道路作業車やパトロール車に対する中央管
制装置からの連絡や指令が該当する。また、例えば、一
般車両に対する旅行時間計測データでもよい。 第2の送受信装置は、中央管制装置と接続されてお
り、移動路上の複数箇所に設置されている。そして、第
2の送信部(a)は、中央管制装置からの前記下り情
報を第1の送受信装置に向かって送信すると共に、移動
体が当該第2の送受信装置付近に存在するか否かを検知
する為の検知用信号を前記移動体に向かって放射する。
尚、送信・放射されるのは共に超音波信号である。
【0015】第2の受信部(b)は、当該移動体によ
って反射される前記検知用超音波信号を受けると共に、
前記第1の送受信装置から送信されてくる上り情報を受
信する。尚、受信した超音波信号に基づいて移動体の存
在の有無が検知され、また、上り情報は、中央管制装置
に伝送される。このように、超音波信号を用いて情報通
信を行うので、車両検知用の既設の装置に適宜な回路を
付設するだけで第2の送受信装置を構築することがで
き、従って、安価な費用でセンタ管制業務の負担減や移
動体に対するサービス向上を実現できることになる。
って反射される前記検知用超音波信号を受けると共に、
前記第1の送受信装置から送信されてくる上り情報を受
信する。尚、受信した超音波信号に基づいて移動体の存
在の有無が検知され、また、上り情報は、中央管制装置
に伝送される。このように、超音波信号を用いて情報通
信を行うので、車両検知用の既設の装置に適宜な回路を
付設するだけで第2の送受信装置を構築することがで
き、従って、安価な費用でセンタ管制業務の負担減や移
動体に対するサービス向上を実現できることになる。
【0016】
【実施例】以下、実施例に基づいて、この発明を更に詳
細に説明する。図1は、請求項1の発明の一実施例であ
る移動体用の超音波通信装置の概略構成図を図示したも
のである。この装置は、高速道路などの複数箇所に設置
され中央管制装置(図示せず)と接続されている端末装
置1と、パトロールカーなどの特定車両に設置され中央
管制装置に対する上り情報を端末装置1に向かって送信
する情報送信機2とで構成されている。
細に説明する。図1は、請求項1の発明の一実施例であ
る移動体用の超音波通信装置の概略構成図を図示したも
のである。この装置は、高速道路などの複数箇所に設置
され中央管制装置(図示せず)と接続されている端末装
置1と、パトロールカーなどの特定車両に設置され中央
管制装置に対する上り情報を端末装置1に向かって送信
する情報送信機2とで構成されている。
【0017】端末装置1は、支柱3に設置される装置本
体4と、支柱3の支持アーム5に固定される超音波送受
器6とで構成されており、この超音波送受器6は、道路
7の上方から通過車両8の方に向かって設置されてい
る。ここで、超音波送受器6は、車両検知用に既設され
ているものであり、車両の通過を検知する為の検知用パ
ルスを車両8に向かって放射すると共に、情報送信機2
からの超音波信号を受信するためのものである。
体4と、支柱3の支持アーム5に固定される超音波送受
器6とで構成されており、この超音波送受器6は、道路
7の上方から通過車両8の方に向かって設置されてい
る。ここで、超音波送受器6は、車両検知用に既設され
ているものであり、車両の通過を検知する為の検知用パ
ルスを車両8に向かって放射すると共に、情報送信機2
からの超音波信号を受信するためのものである。
【0018】情報送信機2は、車両8の適当な場所に載
置される車載機器9と、車両の上部に設置される超音波
送波器10とで構成されている。図2は、情報送信機2
の回路ブロック図を図示したものであり、情報送信機2
の車載機器9は、送信符号設定部11と、符号変換器1
2と、FS発振変調器13と、送信アンプ14とで構成
されている。ここで、FS発振変調器13は、超音波送
受器6より放射される車両検知用の超音波周波数f1
(例えば25KHz)とは異なる周波数f2 (例えば2
2KHz)の超音波を発振すると共に、この周波数f2
の超音波信号を符号変換器12からの送信データに応じ
てFS変調するものである。そして、このFS変調波
は、送信アンプ14で増幅され超音波送波器10より端
末装置1側の超音波送受器6に向かって送信される。
尚、各特定車両から端末装置1を介して中央管制装置
(図示せず)に伝送される情報、例えば車番などの固有
情報は、送信符号設定部11で設定され、符号変換器1
2で送信データに変換されてFS発振変調器13に供給
されている。
置される車載機器9と、車両の上部に設置される超音波
送波器10とで構成されている。図2は、情報送信機2
の回路ブロック図を図示したものであり、情報送信機2
の車載機器9は、送信符号設定部11と、符号変換器1
2と、FS発振変調器13と、送信アンプ14とで構成
されている。ここで、FS発振変調器13は、超音波送
受器6より放射される車両検知用の超音波周波数f1
(例えば25KHz)とは異なる周波数f2 (例えば2
2KHz)の超音波を発振すると共に、この周波数f2
の超音波信号を符号変換器12からの送信データに応じ
てFS変調するものである。そして、このFS変調波
は、送信アンプ14で増幅され超音波送波器10より端
末装置1側の超音波送受器6に向かって送信される。
尚、各特定車両から端末装置1を介して中央管制装置
(図示せず)に伝送される情報、例えば車番などの固有
情報は、送信符号設定部11で設定され、符号変換器1
2で送信データに変換されてFS発振変調器13に供給
されている。
【0019】図3は、超音波送波器10の構造を図示し
たものである。以下、図3を参照しつつ超音波送波器1
0の構造などを説明する。車両8に搭載される超音波送
波器10は、ほぼ真上に向かって超音波信号を送波しな
ければならないので、通常の電気音響変換器15、例え
ばスピーカ等をそのまま用いたのでは雨や塵埃等により
機能を果たすことができない。そのために電気音響変換
器15から先に超音波の進路を90°を曲げる反射器1
6を有する中空筒17を設けて超音波を上向けに誘導
し、さらに雨対策として電気音響変換器15と反射器1
6との間の筒の側面に水抜き用開口部18を設けてい
る。超音波送波器10の全体は取付金具(上)19に取
り付けられたケース20に収納され、車両(図面外)に
取り付けられたキャリア21を取付金具(上)19と取
付金具(下)22とではさみ、固定ボルト23で固定し
て車両に搭載している。
たものである。以下、図3を参照しつつ超音波送波器1
0の構造などを説明する。車両8に搭載される超音波送
波器10は、ほぼ真上に向かって超音波信号を送波しな
ければならないので、通常の電気音響変換器15、例え
ばスピーカ等をそのまま用いたのでは雨や塵埃等により
機能を果たすことができない。そのために電気音響変換
器15から先に超音波の進路を90°を曲げる反射器1
6を有する中空筒17を設けて超音波を上向けに誘導
し、さらに雨対策として電気音響変換器15と反射器1
6との間の筒の側面に水抜き用開口部18を設けてい
る。超音波送波器10の全体は取付金具(上)19に取
り付けられたケース20に収納され、車両(図面外)に
取り付けられたキャリア21を取付金具(上)19と取
付金具(下)22とではさみ、固定ボルト23で固定し
て車両に搭載している。
【0020】図4は、端末装置1の回路ブロック図を図
示したものであり、装置本体4と超音波送受器6とで構
成されている。ここで、装置本体4は、車両検知部4a
と情報受信部4bとに大別される。車両検知部4aは、
周波数f1 (例えば25KHz)の超音波を発振する発
振部24と、パルス変調器25と、送信アンプ26と、
結合器27と、受信アンプ28と、ゲート回路29と、
検知パルスを出力する判定回路30と、発振器31と、
ゲート回路32とで構成されている。また、情報受信部
4bは、車両に載置された情報送信機からの信号を選択
して受信する受信フィルタ33と、FS復調器34と、
ゲート回路35と、情報送信機からの情報を出力する符
号逆変換器36と、超音波検出回路37と、ゲート回路
38と、記憶回路39と、モノマルチバイブレータ40
とで構成されている。
示したものであり、装置本体4と超音波送受器6とで構
成されている。ここで、装置本体4は、車両検知部4a
と情報受信部4bとに大別される。車両検知部4aは、
周波数f1 (例えば25KHz)の超音波を発振する発
振部24と、パルス変調器25と、送信アンプ26と、
結合器27と、受信アンプ28と、ゲート回路29と、
検知パルスを出力する判定回路30と、発振器31と、
ゲート回路32とで構成されている。また、情報受信部
4bは、車両に載置された情報送信機からの信号を選択
して受信する受信フィルタ33と、FS復調器34と、
ゲート回路35と、情報送信機からの情報を出力する符
号逆変換器36と、超音波検出回路37と、ゲート回路
38と、記憶回路39と、モノマルチバイブレータ40
とで構成されている。
【0021】図5、図6は、図2と図4の回路の動作を
説明する為のタイムチャートを示したものであり、
(a)符号変換器12(図2参照)より供給される送信
符号、(b)車両に設置される超音波送波器10(図2
参照)の出力であるFS変調波、(c)発振器31(以
下図4参照)の出力パルス、(d)発振器31からゲー
ト回路29に供給される車両ゲートパルス、(e)ゲー
ト回路32からパルス変調器25に供給される検知器送
波パルス、(f)送信アンプ26の出力であるパルス変
調波、(g)受信アンプ28の出力である超音波の受信
波、(h)受信フィルタ33のフィルタ出力、(i)超
音波検出回路37の超音波検出信号、(j)モノマルチ
バイブレータ40の出力パルス、(k)ゲート回路38
の出力である通信状態信号、及び(l)記憶回路39の
出力を示している。
説明する為のタイムチャートを示したものであり、
(a)符号変換器12(図2参照)より供給される送信
符号、(b)車両に設置される超音波送波器10(図2
参照)の出力であるFS変調波、(c)発振器31(以
下図4参照)の出力パルス、(d)発振器31からゲー
ト回路29に供給される車両ゲートパルス、(e)ゲー
ト回路32からパルス変調器25に供給される検知器送
波パルス、(f)送信アンプ26の出力であるパルス変
調波、(g)受信アンプ28の出力である超音波の受信
波、(h)受信フィルタ33のフィルタ出力、(i)超
音波検出回路37の超音波検出信号、(j)モノマルチ
バイブレータ40の出力パルス、(k)ゲート回路38
の出力である通信状態信号、及び(l)記憶回路39の
出力を示している。
【0022】以下、図5、図6のタイムチャートを参照
しつつ、図4の回路の動作を説明する。パルス変調器2
5には、発振器24の出力である周波数f1 (例えば2
5KHz)の超音波信号と、ゲート回路32の出力とが
供給されている。ここで、ゲート回路32の出力〔図
5、図6の(e)参照〕は、周波数がf3 (例えば10
Hz)であってパルス幅がt1 である発振器31の出力
パルス波〔図5、図6の(c)参照〕とほぼ同じもので
ある。そして、パルス変調器25は、発振器24の出力
である超音波信号をゲート回路32の出力パルス波でF
S変調するので、図5、図6の(f)に示すパルス変調
波が超音波送受器6から放射される。
しつつ、図4の回路の動作を説明する。パルス変調器2
5には、発振器24の出力である周波数f1 (例えば2
5KHz)の超音波信号と、ゲート回路32の出力とが
供給されている。ここで、ゲート回路32の出力〔図
5、図6の(e)参照〕は、周波数がf3 (例えば10
Hz)であってパルス幅がt1 である発振器31の出力
パルス波〔図5、図6の(c)参照〕とほぼ同じもので
ある。そして、パルス変調器25は、発振器24の出力
である超音波信号をゲート回路32の出力パルス波でF
S変調するので、図5、図6の(f)に示すパルス変調
波が超音波送受器6から放射される。
【0023】このパルス変調波は、超音波送受器6の下
を通過する車両8によって反射されて超音波送受器6で
受信され、その後、結合部27を介して受信アンプ28
に伝えられ、ここで増幅される〔図5、図6の(g)参
照〕。図5、図6の(g)に示す受信波は、送信アンプ
26の出力を結合器27を通してそのまま受けた直接波
と、車両側の情報送信機2から送信されてくる通信用超
音波と、車両での反射波(又は路面での反射波)とが混
在したものとなる。しかし、路面反射波と車両反射波と
は受信されるタイミグが相違するので、この位相の相違
を利用して車両反射波のみが判定回路30に供給される
ようにしている。
を通過する車両8によって反射されて超音波送受器6で
受信され、その後、結合部27を介して受信アンプ28
に伝えられ、ここで増幅される〔図5、図6の(g)参
照〕。図5、図6の(g)に示す受信波は、送信アンプ
26の出力を結合器27を通してそのまま受けた直接波
と、車両側の情報送信機2から送信されてくる通信用超
音波と、車両での反射波(又は路面での反射波)とが混
在したものとなる。しかし、路面反射波と車両反射波と
は受信されるタイミグが相違するので、この位相の相違
を利用して車両反射波のみが判定回路30に供給される
ようにしている。
【0024】すなわち、発振器31では、周波数がf3
であって、ゲート回路32に供給されるパルス〔図5、
図6の(c)参照〕とは位相の相違する車両ゲート信号
〔図5、図6の(d)参照〕を発生しており、この車両
ゲート信号をゲート回路29に加えることによって車両
反射波のみを判定回路30に供給している。そして、判
定回路30は、車両反射波が供給されたことを条件に検
知パルスを出力して通過車両の存在を検出する。なお、
情報送信機2を搭載した車両8が通信用超音波を送信し
ている場合には、周波数f1 の車両反射波と周波数f2
の通信用超音波とが車両ゲート信号〔図5、図6の
(d)〕のHレベルの時に重なるが、通過車両が存在す
る場合であるから2つの超音波信号を重なっても何の問
題もない。
であって、ゲート回路32に供給されるパルス〔図5、
図6の(c)参照〕とは位相の相違する車両ゲート信号
〔図5、図6の(d)参照〕を発生しており、この車両
ゲート信号をゲート回路29に加えることによって車両
反射波のみを判定回路30に供給している。そして、判
定回路30は、車両反射波が供給されたことを条件に検
知パルスを出力して通過車両の存在を検出する。なお、
情報送信機2を搭載した車両8が通信用超音波を送信し
ている場合には、周波数f1 の車両反射波と周波数f2
の通信用超音波とが車両ゲート信号〔図5、図6の
(d)〕のHレベルの時に重なるが、通過車両が存在す
る場合であるから2つの超音波信号を重なっても何の問
題もない。
【0025】一方、受信波〔図5、図6の(g)参照〕
は、受信フィルタ33にも加わっている。この受信フィ
ルタ33は、通信用超音波周波数であるf2 を選択して
出力するので、図5、図6の(h)の如き波形となる。
そして、FS復調器34は、この信号を復調して符号化
データを出力してゲート回路35に供給する。ゲート回
路35には図5、図6の(k)に示す通信状態信号が加
わっており、この通信状態信号がHレベルの時のみ符号
化データが符号逆変換器36に加わり、符号逆変換器3
6は符号を解読し、解読後の情報は、必要に応じて交通
管制装置(図示せず)などに伝送される。
は、受信フィルタ33にも加わっている。この受信フィ
ルタ33は、通信用超音波周波数であるf2 を選択して
出力するので、図5、図6の(h)の如き波形となる。
そして、FS復調器34は、この信号を復調して符号化
データを出力してゲート回路35に供給する。ゲート回
路35には図5、図6の(k)に示す通信状態信号が加
わっており、この通信状態信号がHレベルの時のみ符号
化データが符号逆変換器36に加わり、符号逆変換器3
6は符号を解読し、解読後の情報は、必要に応じて交通
管制装置(図示せず)などに伝送される。
【0026】超音波検出回路37、ゲート回路38、記
憶回路39、モノマルチバイブレータ40は車両検知器
4aと情報受信部4bとを両立させる為の付設回路であ
る。この回路において、超音波検出回路37は、通過車
両8の送波器10からの通信用超音波(周波数f2 )の
みを検出すべきであるが、一般に受信フィルタ33の阻
止域減衰量の実用的な有限性から、本来の受信波(周波
数f2 )に比べて非常に大きなエネルギーを有する直接
波(周波数f1 )の漏れ込みを阻止することは困難であ
る。その為、超音波検出回路37の出力は、図5、図6
の(i)の如く変化し、直接波の漏れにより周波数f2
による情報通信が妨害されることになる。
憶回路39、モノマルチバイブレータ40は車両検知器
4aと情報受信部4bとを両立させる為の付設回路であ
る。この回路において、超音波検出回路37は、通過車
両8の送波器10からの通信用超音波(周波数f2 )の
みを検出すべきであるが、一般に受信フィルタ33の阻
止域減衰量の実用的な有限性から、本来の受信波(周波
数f2 )に比べて非常に大きなエネルギーを有する直接
波(周波数f1 )の漏れ込みを阻止することは困難であ
る。その為、超音波検出回路37の出力は、図5、図6
の(i)の如く変化し、直接波の漏れにより周波数f2
による情報通信が妨害されることになる。
【0027】しかし、直接波の漏れにより妨害を受ける
時間t2は、直接波の持続時間t1に比べて長くなるか
ら、検知器送波パルス〔図5、図6の(e)参照〕の立
ち上がりでモノマルチバイブレータ40をトリガし、妨
害を受ける時間t2よりも長いパルス幅t3の負論理パ
ルス〔図5、図6の(j)参照〕を発生させ、これをゲ
ート回路38に供給する。ゲート回路38では、モノマ
ルチバイブレータ40の出力がHレベルの時のみ、超音
波検出信号〔図5、図6の(i)参照〕を通過させるの
で、ゲート回路38から出力される信号は、車両に搭載
された情報送信機2との通信状態を示すものとなる〔図
5、図6の(k)参照〕。
時間t2は、直接波の持続時間t1に比べて長くなるか
ら、検知器送波パルス〔図5、図6の(e)参照〕の立
ち上がりでモノマルチバイブレータ40をトリガし、妨
害を受ける時間t2よりも長いパルス幅t3の負論理パ
ルス〔図5、図6の(j)参照〕を発生させ、これをゲ
ート回路38に供給する。ゲート回路38では、モノマ
ルチバイブレータ40の出力がHレベルの時のみ、超音
波検出信号〔図5、図6の(i)参照〕を通過させるの
で、ゲート回路38から出力される信号は、車両に搭載
された情報送信機2との通信状態を示すものとなる〔図
5、図6の(k)参照〕。
【0028】記憶回路39には、この通信状態信号〔図
5、図6の(k)参照〕と、発振器31の出力である周
波数f3 のパルス〔図5、図6の(c)参照〕とが供給
されており、発振器出力パルス〔図5、図6の(c)〕
の立ち上がり時点での通信状態信号〔図5、図6の
(k)〕を記憶している。そして、記憶回路39の出力
〔図5、図6の(l)〕をゲート回路32に供給してい
る。尚、ゲート回路32は、この記憶回路出力〔図5、
図6の(l)〕に応じて動作して、記憶回路出力〔図
5、図6の(l)〕がHレベルの時に、発振器31の出
力波〔図5、図6の(c)〕をパルス変調器25に供給
する〔図5、図6の(e)参照〕。
5、図6の(k)参照〕と、発振器31の出力である周
波数f3 のパルス〔図5、図6の(c)参照〕とが供給
されており、発振器出力パルス〔図5、図6の(c)〕
の立ち上がり時点での通信状態信号〔図5、図6の
(k)〕を記憶している。そして、記憶回路39の出力
〔図5、図6の(l)〕をゲート回路32に供給してい
る。尚、ゲート回路32は、この記憶回路出力〔図5、
図6の(l)〕に応じて動作して、記憶回路出力〔図
5、図6の(l)〕がHレベルの時に、発振器31の出
力波〔図5、図6の(c)〕をパルス変調器25に供給
する〔図5、図6の(e)参照〕。
【0029】また、通信状態信号〔図5、図6の
(k)〕は、前記の如くゲート回路35にも加えられ、
FS信号復調器34からの受信符号出力の不安定化を防
止している。なお第4図において情報受信部4bとゲー
ト32を取り去り、発振器31からの出力〔図5、図6
の(c)〕をパルス変調器25への入力として接続すれ
ば通信機能を持たない通常の超音波式車両検知器を構成
することができる。従って、既設の超音波車両検知器に
超音波式通信装置を付設するだけで、従来の車両検知機
能を損なうことなく、特定車両からの情報をも受信でき
るという装置改良上の簡易性が生じる。
(k)〕は、前記の如くゲート回路35にも加えられ、
FS信号復調器34からの受信符号出力の不安定化を防
止している。なお第4図において情報受信部4bとゲー
ト32を取り去り、発振器31からの出力〔図5、図6
の(c)〕をパルス変調器25への入力として接続すれ
ば通信機能を持たない通常の超音波式車両検知器を構成
することができる。従って、既設の超音波車両検知器に
超音波式通信装置を付設するだけで、従来の車両検知機
能を損なうことなく、特定車両からの情報をも受信でき
るという装置改良上の簡易性が生じる。
【0030】なお上述の実施例では、ゲート回路32を
設けて、検知器送波パルス〔図4の(c)〕の出力を記
憶回路出力〔図4の(l)〕によって制御したが、これ
は必ず必要というものではなく、車両の速度や特定車両
からの情報量、通信確度との関係でゲート回路32を設
けないことも可能である。また、通信超音波の周波数f
2 を複数の周波数に拡張すること、および情報の送受信
において変調方式を振幅変調や位相変調等他の方式に変
更することは、容易である。
設けて、検知器送波パルス〔図4の(c)〕の出力を記
憶回路出力〔図4の(l)〕によって制御したが、これ
は必ず必要というものではなく、車両の速度や特定車両
からの情報量、通信確度との関係でゲート回路32を設
けないことも可能である。また、通信超音波の周波数f
2 を複数の周波数に拡張すること、および情報の送受信
において変調方式を振幅変調や位相変調等他の方式に変
更することは、容易である。
【0031】図7は、請求項2の発明の一実施例である
移動体用の超音波通信装置を用いた交通管制システムの
システム構成図を図示したものである。図7に示す移動
体用の超音波通信装置は、超音波送受信器41と、車載
用超音波送受信器42とで構成されている。ここで、超
音波送受信器41は、道路上の複数箇所に設置されてお
り、各々は、通信回線によって交通管制センタ43と接
続されている。そして、超音波信号を下り情報によって
変調して送信すると共に車両検知用の超音波信号を放射
する送信部と、車載用超音波送受信器42から送信され
てくる上り情報を受信する受信部で構成されている。こ
こで、下り情報とは、例えば、管制員44から道路作業
車45やパトロールカー46に付与されるメッセージを
いい、上り情報とは、各車両45,46から交通管制セ
ンタ43に伝送されるべき情報をいい、例えば、車両識
別番号、作業進捗状況、メッセージなどが該当する。交
通管制センタ43は、上り情報の内容に基づいて道路作
業車を集中管理したり、道路情報板47の表示などを変
更させる。尚、交通管制センタ43で集中管理されるの
は、車両のロケーション管理、移動作業車の情報提供の
自動化、作業進捗状況管理などである。
移動体用の超音波通信装置を用いた交通管制システムの
システム構成図を図示したものである。図7に示す移動
体用の超音波通信装置は、超音波送受信器41と、車載
用超音波送受信器42とで構成されている。ここで、超
音波送受信器41は、道路上の複数箇所に設置されてお
り、各々は、通信回線によって交通管制センタ43と接
続されている。そして、超音波信号を下り情報によって
変調して送信すると共に車両検知用の超音波信号を放射
する送信部と、車載用超音波送受信器42から送信され
てくる上り情報を受信する受信部で構成されている。こ
こで、下り情報とは、例えば、管制員44から道路作業
車45やパトロールカー46に付与されるメッセージを
いい、上り情報とは、各車両45,46から交通管制セ
ンタ43に伝送されるべき情報をいい、例えば、車両識
別番号、作業進捗状況、メッセージなどが該当する。交
通管制センタ43は、上り情報の内容に基づいて道路作
業車を集中管理したり、道路情報板47の表示などを変
更させる。尚、交通管制センタ43で集中管理されるの
は、車両のロケーション管理、移動作業車の情報提供の
自動化、作業進捗状況管理などである。
【0032】各車両45,46に搭載される車載用超音
波送受信器42は、超音波送受信器41より送信されて
くる下り情報を受ける受信部と、超音波信号を上り情報
によって変調して送信する送信部とで構成されている。
この実施例の場合、既存の車両検知器によって通過車両
の検知が行われると共に、超音波信号を用いた路車間の
双方向の通信回線か構築できる。従って、車両ロケーシ
ョンや作業進捗状況は、交通管制センタ43で常に管理
することができ、従って移動作業車への適切な指示が可
能となり、且つ、把握した情報に基づいて道路情報板な
どの情報提供設備へのきめ細かい情報提供を自動化する
こともできる。
波送受信器42は、超音波送受信器41より送信されて
くる下り情報を受ける受信部と、超音波信号を上り情報
によって変調して送信する送信部とで構成されている。
この実施例の場合、既存の車両検知器によって通過車両
の検知が行われると共に、超音波信号を用いた路車間の
双方向の通信回線か構築できる。従って、車両ロケーシ
ョンや作業進捗状況は、交通管制センタ43で常に管理
することができ、従って移動作業車への適切な指示が可
能となり、且つ、把握した情報に基づいて道路情報板な
どの情報提供設備へのきめ細かい情報提供を自動化する
こともできる。
【0033】その他、車載用超音波送受信器42を一般
車両に搭載すれば、車両識別番号の統計処理により旅行
時間の計測を行うことも可能となる。更にまた、交通管
制センタから車両に対して任意のデータを送信できるの
で、例えば緊急メッセージを送信することにより事故の
未然防止を図ることもできる。
車両に搭載すれば、車両識別番号の統計処理により旅行
時間の計測を行うことも可能となる。更にまた、交通管
制センタから車両に対して任意のデータを送信できるの
で、例えば緊急メッセージを送信することにより事故の
未然防止を図ることもできる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る移
動体用の超音波通信装置では、電波等を用いることなく
超音波信号によって特定車両の検出を行っている。そし
て、既存の1個の超音波振動子によって、車両の検知を
行うと同時に超音波通信による特定車両の検出をするこ
ともできる。
動体用の超音波通信装置では、電波等を用いることなく
超音波信号によって特定車両の検出を行っている。そし
て、既存の1個の超音波振動子によって、車両の検知を
行うと同時に超音波通信による特定車両の検出をするこ
ともできる。
【0035】つまり、この発明に係る超音波情報通信で
は、既存の車両検知用の装置や回路の一部をそのまま使
用できるという利点があり、その為、道路側に通信用支
柱を立設する必要もなく、設備費を軽減できるという効
果がある。また、移動体からの上がり情報の内容によっ
ては、工事、清掃、事故など車両近辺の道路情報を車中
から交通管制センタに伝送することができ、広範な応用
が可能となり、例えば工事用看板や道路情報板をリモー
トコントロールすることにも応用できる。
は、既存の車両検知用の装置や回路の一部をそのまま使
用できるという利点があり、その為、道路側に通信用支
柱を立設する必要もなく、設備費を軽減できるという効
果がある。また、移動体からの上がり情報の内容によっ
ては、工事、清掃、事故など車両近辺の道路情報を車中
から交通管制センタに伝送することができ、広範な応用
が可能となり、例えば工事用看板や道路情報板をリモー
トコントロールすることにも応用できる。
【図1】請求項1に係る移動体用の超音波通信装置につ
いて概略構成図を図示したものである。
いて概略構成図を図示したものである。
【図2】車載用の情報送信機のブロック図を図示したも
のである。
のである。
【図3】車載用の超音波送波器を示す構造図である。
【図4】端末装置の本体回路のブロック図を図示したも
のである。
のである。
【図5】図2と図4の回路の動作を説明する為のタイム
チャートの最初の部分である。
チャートの最初の部分である。
【図6】図2と図4の回路の動作を説明する為のタイム
チャートの残りの部分である。
チャートの残りの部分である。
【図7】請求項2に係る移動体用の超音波通信装置を用
いた交通管制システムのシステム構成図を図示したもの
である。
いた交通管制システムのシステム構成図を図示したもの
である。
1 端末装置 2 情報送信装置 4 端末装置の装置本体 6 超音波送受器 9 車載用の情報送信機 10 車載用の超音波送波器
フロントページの続き (72)発明者 平田 彰禎 京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン 株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】中央管制装置と接続され、移動体の移動路
上の複数箇所に設置される端末装置と、前記各移動体に
設置され、前記中央管制装置に対する上り情報を前記端
末装置に向かって送信する情報送信装置とを備える移動
体用の超音波通信装置であって、 前記端末装置は、当該端末装置付近を移動する前記移動
体に向かって検知用の超音波信号を放射する検知信号放
射部と、当該移動体によって反射される検知用の超音波
信号を受信して前記移動体の存在を検知する検知部と、
前記情報送信装置より送信されてくる前記上り情報を受
信して、これを前記中央管制装置に伝送する情報認識部
と、前記上り情報の受信時には前記検知用の超音波信号
の放射を停止させる放射制御部とを備え、 前記情報送信装置は、前記検知用の超音波信号とは異な
る周波数の超音波信号を前記上り情報によって変調する
発振変調部と、この発振変調部の出力信号を前記端末装
置に向かって送信する情報送信部とを備えることを特徴
とする移動体用の超音波通信装置。 - 【請求項2】移動路上を移動する移動体に設置される第
1の送受信装置と、中央管制装置と接続され前記移動路
上の複数箇所に設置される第2の送受信装置とを備える
移動体用の超音波通信装置であって、 前記第1の送受信装置は、当該移動体を特定する識別番
号など、前記中央管制装置に対して伝送するべき上り情
報を前記第2の送受信装置に向かって送信する第1の送
信部と、前記第2の送受信装置より送信されてくる前記
中央管制装置からの下り情報を受信する第1の受信部と
を備え、 前記第2の送受信装置は、前記中央管制装置からの下り
情報を前記第1の送受信装置に向かって送信すると共に
前記移動体が当該第2の送受信装置付近に存在するか否
かを検知する為の検知用信号を前記移動体に向かって放
射する第2の送信部と、当該移動体によって反射される
前記検知用信号を受けると共に前記第1の送受信装置か
ら送信されてくる上り情報を受信する第2の受信部とを
備えることを特徴とする移動体用の超音波通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4073989A JPH05274591A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 移動体用の超音波通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4073989A JPH05274591A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 移動体用の超音波通信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05274591A true JPH05274591A (ja) | 1993-10-22 |
Family
ID=13534034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4073989A Pending JPH05274591A (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 移動体用の超音波通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05274591A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07160992A (ja) * | 1993-12-10 | 1995-06-23 | Mitsubishi Electric Corp | 交通情報システムならびにこの交通情報システムにおける中央処理装置および車載機 |
JPH0863694A (ja) * | 1994-08-25 | 1996-03-08 | Kokusai Electric Co Ltd | 交通量調査方法及び装置 |
JP2005292129A (ja) * | 2004-03-12 | 2005-10-20 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 超音波位置計測装置 |
JP2006058164A (ja) * | 2004-08-20 | 2006-03-02 | Mitsubishi Electric Corp | 超音波式位置情報送信装置、超音波式位置情報受信装置および超音波式位置情報検出装置 |
JP2007174420A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Matsushita Electric Works Ltd | データ伝送装置 |
JP2007228299A (ja) * | 2006-02-23 | 2007-09-06 | Matsushita Electric Works Ltd | データ伝送装置およびデータ伝送システム |
JP2018136148A (ja) * | 2017-02-20 | 2018-08-30 | 株式会社デンソー | 情報管理システム |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP4073989A patent/JPH05274591A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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