JP2796705B2 - 安全管理システム - Google Patents

安全管理システム

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JP2796705B2
JP2796705B2 JP7212096A JP21209695A JP2796705B2 JP 2796705 B2 JP2796705 B2 JP 2796705B2 JP 7212096 A JP7212096 A JP 7212096A JP 21209695 A JP21209695 A JP 21209695A JP 2796705 B2 JP2796705 B2 JP 2796705B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、安全管理システ
ムに関し、より特定的には、移動部を有する作業機械の
周辺で作業する作業者のための安全管理システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、建設などの作業現場においては、
種々の災害防止対策が講じられている。具体的には、安
全衛生管理体制の面からや安全衛生教育面から、また、
工法および設備の改善などによって安全対策が行なわれ
ている。特に、重機関連分野では重大な災害が多く、十
分な安全対策が必要である。
【0003】従来の重機関連分野では、たとえばクレー
ン作業を例にとると、クレーンを操作するオペレータ
と、玉掛け作業者などとの間では、基本的にはクレーン
フック部が玉掛け作業者に近づいた際に、作業者の合図
に従ってクレーンを操作するという作業管理システムに
なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のクレーンなどの
重機関連分野では、上述したように、クレーン玉掛け作
業を行なう当事者への安全管理面が中心で、その周辺で
異種作業を行なっている作業者が多数いる場合にも、そ
れらの異種作業を行なっている作業者への安全配慮が十
分でないという問題点があった。また、クレーン作業当
事者においても、クレーンのオペレータの合図の見落と
しや玉掛け作業者の不注意などによって事故に巻き込ま
れてしまう場合もあった。
【0005】そこで、従来、クレーン操作室のオペレー
タがクレーンの旋回範囲を見ながら危険と思われるとき
に任意に手動操作にて必要時に無線を飛ばして警報音を
鳴らすという方法が提案されている。しかし、この方法
では、クレーンオペレータの視界に死点(デッドポイン
ト)ができた場合には警報音を鳴らすことができず、安
全管理面で不十分であった。
【0006】また、従来の改善例として、玉掛け作業者
との間で玉掛け作業者が手旗信号などでクレーンオペレ
ータへ合図を送って無線にて警報音を鳴らすというもの
もあった。しかしながら、この場合にも、玉掛け作業者
からの合図をクレーンオペレータが見落としたり、玉掛
け作業者自身の不注意で合図ができない場合があり、こ
の場合には、玉掛け作業者自身を含めて周辺作業者にも
被害者が出るという問題点があった。
【0007】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、移動部を有する作業機械の周辺
で作業する作業者のための優れた災害予防機能を有する
安全管理システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明における安全管
理システムは、移動部を有する作業機械の周辺で作業す
る作業者のための安全管理システムであって、無線送信
機と、警報機とを備える。無線送信機は、作業者が携帯
し、送信可能範囲が所定の範囲内に限定されている。警
報機は、無線受信機と、警報を発する手段と、制御手段
とを含んでいる。無線受信機は、無線送信機から送信さ
れる信号を受信する。警報を発する手段は、電子音およ
び音声のいずれかによる警報を発する。制御手段は、無
線受信機が信号を受信したことに応答して警報を発する
手段を作動させるものであり、第1の制御手段と第2の
制御手段とを含んでいる。第1の制御手段は、無線送信
機と無線受信機との距離が第1の距離にきたときに、警
報を発する手段を作動させて第1の音量で第1の警報音
を発生させるものである。第2の制御手段は、無線送信
機と無線受信機との距離が第1の距離より近い第2の距
離にきたときに警報を発する手段を作動させ、第1の音
量よりも大きい第2の音量で第2の警報音を発生させる
ものである。このように、本発明では、作業者が無線送
信機を携帯するとともに、作業機械の移動部に無線受信
機と警報を発する手段と制御手段とからなる警報機が設
けられているので、作業機械の移動部が作業者の携帯す
る無線送信機の送信可能範囲に入ったときにその作業機
械の移動部に設置された警報機から警報が発せられる。
これにより、作業者は作業機械の移動部が接近したこと
を容易に知ることができ、災害を未然に防止することが
できる。さらに、本発明では、上記のようにまず無線送
信機と無線受信機との距離が第1の距離にきたときに第
1の制御手段によって第1の音量で第1の警報音が予鈴
的に発せられ、さらにその第1の距離よりも近い第2の
距離にきたときに第1の音量よりも大きい第2の音量で
第2の警報音が発せられるので、遠い位置から一律に大
音量で警報音を発する場合に比べて周囲への騒音を低減
することができるとともに、作業者はその警報音の大き
さによって作業機械の移動部がどれだけ接近したかを容
易に知ることができる。
【0009】また、上記の安全管理システムにおいて、
無線送信機が警報音を発生させるための手動スイッチを
含むように構成してもよい。このようにすれば、たとえ
ばクレーンの玉掛け作業を作業者が終えた後、クレーン
のクレーンフック部が遠ざかる際に作業者がその手動ス
イッチを押すことによって警報音を発しながらクレーン
の移動部を遠ざけることができ、より安全性が向上す
る。
【0010】また、上記の安全管理システムにおいて、
無線送信機を、第1のコードデータを有する第1の無線
送信機と、第2のコードデータを有する第2の無線送信
機とを含むように構成するとともに、警報機を、第1の
コードデータを有する第1の警報機と、第2のコードデ
ータを有する第2の警報機とを含むように構成してもよ
い。このように構成すれば、第1の無線送信機から送信
される信号電波は必ず第1の警報機によって受信され、
第2の無線送信機から送信される電波は必ず第2の警報
機によって受信されるので、信号電波が混信するのを防
止することができる。
【0011】さらに、上記の安全管理システムにおい
て、無線送信機を、第1の間欠時間で断続的に電波を発
振する第1の無線送信機と、第1の間欠時間とは異なる
第2の間欠時間で断続的に電波を発振する第2の無線送
信機とを含むように構成するとともに、警報機を、第1
の間欠時間で発振される電波を受信する第1の警報機
と、第2の間欠時間で発振される電波を受信する第2の
警報機とを含むように構成してもよい。このように構成
すれば、第1の無線送信機からの信号電波と第2の無線
送信機からの信号電波とが同時に発振された場合であっ
ても、交信不能になるのを有効に防止することができ
る。
【0012】請求項1に記載の安全管理システムは、移
動部を有する作業機械の周辺で作業する作業者のための
安全管理システムであって、無線送信機と、警報機とを
備えている。無線送信機は、作業者が携帯し、送信可能
範囲が所定の範囲内に限定されている。警報機は、無線
受信機と、警報を発する手段と、制御手段とを含んでい
る。無線受信機は、無線送信機から送信される信号を受
信する。警報を発する手段は、電子音および音声のいず
れかによる警報を発する。制御手段は、無線受信機が信
号を受信したことに応答して警報を発する手段を作動さ
せるものであり、決定する手段と制御回路とを含んでい
る。上記決定する手段は、無線送信機からの信号を無線
受信機で連続して第1の時間受信したことに応答して無
線送信機と無線受信機との距離が第1の距離にきたと判
断して第1の警報音を発生させることを決定するととも
に、無線送信機からの信号を無線受信機で第1の時間よ
りも長い第2の時間連続して受信したことに応答して無
線送信機と無線受信機との距離が第1の距離より近い第
2の距離にきたと判断して第2の警報音を発生させるこ
とを決定する。また、制御回路は、上記決定する手段か
らの出力信号に応じて、第1の警報音が発生されること
が決定されている場合は警報を発する手段を作動させて
第1の音量で第1の警報音を発生させ、第2の警報音が
発生されることが決定されている場合は第1の音量より
も大きい第2の音量で第2の警報音を発生させる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0013】図1は、本発明の1の実施の形態による重
機作業の安全管理システムを説明するための斜視図であ
り、図2は図1に示した警報機の設置部分の拡大斜視図
である。図1および図2に示すように、クレーン100
の移動部であるクレーンフック部101には、受信機付
警報機2が設置されている。また、クレーンフック部1
01への玉掛け作業を行なう玉掛け作業者50は送信機
1を携帯している。送信機1は、送信可能範囲が所定の
範囲内に限定されており、その送信可能範囲内にクレー
ンフック部101に設けられた受信機付警報機2が入っ
たときに受信機付警報機2から警報音が発せられる。
【0014】具体的には、送信機1を携帯した作業者5
0と受信機付警報機2を取付けたクレーンフック部10
1との間隔が約30m前後に接近した場合に、予鈴とし
て警報音1(たとえばメロディなど)を小音量で発す
る。さらに、クレーンフック部101が10m前後に近
づいた場合には、警報音1に比べて音量の大きい警報音
2が発せられる。これにより、玉掛け作業者50〜52
やその他の周辺の現場作業者にクレーンフック部101
の接近などを報知し、衝突事故などを防止することがで
きる。
【0015】このように、本実施の形態の構成によれ
ば、クレーン玉掛け作業時において、クレーン玉掛け作
業者50〜52はもちろんのこと、その他現場周辺で作
業を行なっている種々の作業者が、クレーンフック部1
01の動きをあまり意識せずに作業に従事することがで
きる。すなわち、送信機1の受信範囲内に受信機付警報
機2が入った場合には、自動的に警報音1および2が発
せられるので、現場作業者が個々に自分の作業に専念し
ていても、自動的にこれらの人に注意を喚起することが
でき、その結果、荷役作業者(玉掛け作業者)50〜5
2を始め周辺での混在作業者の安全を図ることができ
る。
【0016】なお、本実施の形態では、警報音を、比較
的遠い位置から発せられる小さい音量の予鈴としての警
報音1と、比較的近い位置に近づいたときに警報音1よ
りも大きな音量で発せられる警報音2との二段階に分け
ることによって、比較的遠い位置から連続して大音量の
警報音を発する場合に比べて周囲への騒音を少なくする
ことができるという効果がある。警報音1が発せられる
約30mの距離や、警報音2が発せられる約10mの距
離は、周囲の環境などによって適宜変更する必要があ
る。また、警報音1および2は、メロディなどの電子音
や音声などを用いる。特に、予鈴としての警報音1とし
てメロディなどを用いれば周囲への騒音をより緩和する
ことができる。
【0017】図3は、送信機1と受信機付警報機2との
構成を示したブロック図であり、図4は送信機1のより
詳細な構成を示したブロック図であり、図5は受信機付
警報機のより詳細な構成を示したブロック図である。図
3に示すように、送信機1の送信可能範囲(一点鎖線)
は所定の範囲内に限定されている。受信機付警報機2
は、送信機1からの信号電波を受信するための受信機2
1と、制御回路22と、音源23と、増幅器24と、ス
ピーカ25とを備えている。制御回路22には、受信機
21からの出力信号が入力される。増幅器24と音源回
路23には、制御回路22からの出力信号が入力され
る。また、増幅器24には、音源を発生する音源発生器
11からの信号が入力され、その音源が増幅器24によ
って増幅され、スピーカ25から出力される。
【0018】送信機1は、図4に示すように、所定のア
ドレスコードを選択するためのアドレスセレクタ11
と、送信部12とから構成されており、アドレスセレク
タ11によって選択されたアドレスコードが送信部12
に入力され、送信部12からそのアドレスコードを有す
る無線信号が送信される。
【0019】図5に示すように、受信機付警報機2は、
受信機21と警報部20とを備えており、より詳細に
は、受信機21は、受信部21aと、データ判定器21
bと、警報部電源制御手段21cとを備えている。警報
部20は、制御回路22と音源回路23と増幅器24と
スピーカ25とを含んでいる。
【0020】送信機1からの無線信号は受信部21aに
よって受信され、その受信部21aからの出力信号はデ
ータ判定器21bに入力される。データ判定器21bで
は、受信部21aによって受信された信号電波のアドレ
スコードがこの受信機付警報機2のアドレスコードと一
致するかどうかが判断される。データ判定器21bから
の出力は警報部電源および警報音制御手段21cに入力
される。警報部電源および警報音制御手段21cでは、
受信部21aによって受信された信号電波の受信時間に
応じて、警報音1かまたは警報音2を発するかを判断す
る。警報部電源および警報音制御手段21cからの出力
信号は警報部20に入力される。
【0021】警報部20では、制御回路22からの信号
が音源回路23と増幅器24とに入力される。警報部電
源および警報音制御手段21cによって判断された警報
音1または警報音2が制御回路22、音源回路23およ
び増幅器24を介してスピーカ25から発せられる。
【0022】次に、送信機1と受信機付警報機2との距
離が遠い場合に発せられる警報音1と、その距離が近い
場合に発せられる警報音2とに対応する信号電波の受信
方法について説明する。図6は、送信機1と受信機付警
報機2との距離が遠い場合の受信方法を説明するための
タイムチャートであり、図7は送信機1と受信機付警報
機2との距離が近い場合の受信方法を説明するためのタ
イムチャートである。
【0023】まず、図6を参照して、送信機1と受信機
付警報機2との距離が遠い場合には、受信機1が電波の
密度が弱い領域にある。言い換えると、電波のある部分
と電波のない部分とがあるような電波の粗密がある状態
にある。したがって、この場合には、電波を連続的に受
信する時間(設定時間1)を短くして少しの電波でも受
信機付警報機2が受信できるようにする。この設定時間
1は受信機付警報機2に設けられた感度切換スイッチ1
(図示せず)を用いて調整する。設定時間1以上の時間
連続的に電波を受信した場合には、警報音が吹鳴され
る。この警報音の吹鳴音は、付近への迷惑を考慮して
音量を小さく、かつメロディなどの快い音色で約10〜
15秒間(タイマスイッチがオンのとき)吹鳴させる。
この警報音は設定時間以上の電波の受信後に電波が途
切れても約10〜15秒間吹鳴される。この警報音は
接近を知られる予鈴の役割を果たす。なお、上記した感
度切換スイッチ1の切換操作により設定時間1の切換
(調整)を行なうことによって、受信距離の調節を行な
うことができる。
【0024】次に、送信機1と受信機付警報機2との距
離が近い場合について図7を用いて説明する。この場合
には、受信機付警報機2が電波の密度の強い(濃い)領
域にあるため、電波を連続的に受信する時間(設定時間
2)を設定時間1よりも長くする。これにより、電波が
完全に受信できた状態で受信機付警報機2を動作させ
る。このときの吹鳴音は、始めに設定時間1以上の受信
後に上述した警報音(メロディなどの音色)を小音量
で吹鳴し、設定時間2以上電波を受信後は警報音が自
動的に大音量の警報音に変わる。これにより、クレー
ンフック部が接近したことを知らせる。警報音は、タ
イマスイッチがオンの場合には約10〜15秒間だけ吹
鳴する。受信機付警報機2内に設置された感度切換スイ
ッチ2(図示せず)の切換操作によって設定時間2を切
換えることにより、受信可能距離の調節が行なえる。こ
の場合、たとえば10〜20mに設定する。
【0025】なお、図6および図7に示した場合におい
て、受信機付警報機2のタイマスイッチのオン/オフ操
作による吹鳴の仕方について以下に説明する。タイマス
イッチがオンのときには、受信機付警報機2が電波を設
定時間以上受信した場合に、警報音(,)が上述の
ように約10〜15秒間吹鳴する。一方、タイマスイッ
チがオフのときには、受信機付警報機2が電波を受信し
たとき直ちに警報音が吹鳴し、電波が途切れた場合には
停止する。すなわち、受信機付警報機2の電波の受信状
態がそのまま反映されたものとなる。
【0026】また、上述した構成において、玉掛け作業
者50が携帯する送信機1に、受信機付警報機2から警
報音を発生させるための手動スイッチ(図示せず)を設
けてもよい。その場合には、その手動スイッチをオンす
れば、オンされている間だけ受信機付警報機2は大音量
の警報音を吹鳴し、スイッチがオフされると停止す
る。この手動スイッチは、送信機1からの電波が届く範
囲内に受信機付警報機2がある場合にのみ有効なスイッ
チである。この手動スイッチを使用した場合のタイムチ
ャートが図8に示される。また図9には手動スイッチを
用いる場合の一例が示されている。図8および図9を参
照して、クレーン100のクレーンフック部101が玉
掛け作業者50〜52近傍にまで接近し、警報音およ
びが既に吹鳴されて停止した後、荷役作業が行なわれ
る。その荷役作業が完了してクレーンフック部101に
玉掛けが行なわれた後、クレーンフック部101の移動
前に作業者50は自らが携帯する送信機1の手動スイッ
チをオンする。これにより、警報音が大音量で吹鳴し
ながら荷が移動される。このような形で送信機1の手動
スイッチを用いる。
【0027】図9に示した作業工程の後、その荷200
はたとえば図10に示すような形で搬送される。その荷
200の搬送先の受入作業者55もまた送信機1を携帯
している。これにより、受入作業者55と荷200との
距離が所定の距離に近づいた場合に、図1で説明したよ
うな二段階の警報音およびが発せられる。この警報
音およびによって、荷200の搬送経路の下方で別
な作業を行なっている作業者56は、荷200が接近し
ていることに気づき、作業者56は頭上の荷200に注
意しながら作業を行なうことができる。その結果、災害
の発生を未然に有効に防止することができる。なお、こ
の場合の警報音は、たとえば図10に示すような、
「ピ、ピ、ピ、吊り荷が移動します。頭上にご注意下さ
い。」のような音声であってもよいし、図11に示すよ
うな「クレーン作業中です。頭上に注意して下さい。」
というような音声であってもよい。
【0028】なお、図12〜図14は、図1に示したタ
イプのクレーン以外の重機に上記した安全管理システム
を用いる場合の用途例を示したものである。図12に示
すようなタイプの重機に用いてもよいし、図13に示す
ようなレールの上を搬送するクレーンに用いてもよい
し、図14に示すような設置型のクレーンに用いてもよ
い。
【0029】また、上述した例では、1つのクレーンに
取付けられる1つの受信機付警報機とそれに対応する送
信機1との関係について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、クレーンが複数台存在し、その複数のクレーンのそ
れぞれに受信機付警報機2が設置され、それぞれの受信
機付警報機2に対応して送信機1が存在する場合にも適
用可能である。このように複数対の受信機付警報機2と
送信機1とが存在する場合には、それぞれの受信機付警
報機2とそれに対応する送信機1とが固有のアドレスコ
ードを有するように構成する。これにより、対応関係が
明確になり、混信を防止することができる。また、受信
機付警報機2と送信機1との送受信はノイズの少ない周
波数帯域をできるだけ使用するのが好ましい。
【0030】なお、上記のように複数の対の受信機付警
報機2と送信機1とを使用し、かつ同時使用が頻繁にあ
るような使用状況下では、間欠発振方式かまたはキャリ
アセンス方式を採用するのが望ましい。間欠発振方式と
は、たとえばタイマなどを用いて電波を断続的に発振さ
せる方式である。この場合、各々の送信機1の間欠時間
を互いに異ならせておく。それにより、複数の送信機1
から同時に送信が行なわれたとしても、電波が重ならな
い状態を作り出すことができる。この状態により混信を
防止することができる。もちろんこれは、CPU等を利
用してランダム発信方式として、間欠周期を固定せず、
常に異なった間欠周期による発信も可能である。また、
キャリアセンス方式とは、各々の送信機がそれぞれ受信
機を有しており、その受信機によって他の送信機1から
信号電波が送信されているのを検知することができ、他
の送信機1から電波が送信されている間は信号電波を送
信しないように制御することができる。これにより、同
時に送信機1から信号電波を送信しようとする場合にも
容易に混信を防止することができる。
【0031】上述のような構成によって、本発明では、
重機関連作業などの安全性をより高めることが可能な安
全管理システムを提供することができる。
【0032】なお、今回開示された実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許
請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意
味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図
される。たとえば、警報機は、音声または電子音による
警報を発するものであったが、これに加えて、光(たと
えば点滅光)による警報を発するようにされていてもよ
い。また、本発明による安全管理システムは、上述した
実施の形態のようにクレーンに限らず、他の作業機械の
移動物体などにも関連して用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1の実施の形態による重機作業の安全
管理システムを説明するための概略斜視図である。
【図2】図1に示したクレーンフック部の拡大斜視図で
ある。
【図3】図1に示した送信機1と受信機付警報機2の概
略構成を示したブロック図である。
【図4】図1に示した送信機1の内部構成を示したブロ
ック図である。
【図5】図1に示した受信機付警報機の内部構成を示し
たブロック図である。
【図6】送信機1と受信機付警報機2との距離が遠い場
合の警報音の吹鳴のしかたを示したタイムチャート図で
ある。
【図7】送信機1と受信機付警報機2との距離が近い場
合の警報音の吹鳴のしかたを示したタイムチャート図で
ある。
【図8】送信機に設けられる手動スイッチの動作を説明
するためのタイムチャートである。
【図9】玉掛け作業後の手動スイッチの使用方法を説明
するための斜視図である。
【図10】図9に示した作業工程の後の荷の搬送作業時
の状態を示した斜視図である。
【図11】図9に示した作業工程の後の荷の搬送作業時
の状態を示した斜視図である。
【図12】本発明の安全管理システムを図1に示した例
とは異なる例に用いる場合を示した斜視図である。
【図13】本発明の安全管理システムを図1に示した例
とは異なる例に用いる場合を示した斜視図である。
【図14】本発明の安全管理システムを図1に示した例
とは異なる例に用いる場合を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 送信機 2 受信機付警報機 100 クレーン 101 クレーンフック部 150 クレーン操作者
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−217082(JP,A) 特開 平4−368000(JP,A) 特開 平7−168985(JP,A) 特開 平7−121786(JP,A) 実開 平6−86186(JP,U) 実開 平6−86190(JP,U) 実開 昭63−139284(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08B 21/00 G08B 3/00 G08B 3/10 G08B 7/00 G08B 7/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動部を有する作業機械の周辺で作業す
    る作業者のための安全管理システムであって、 前記作業者が携帯し、送信可能範囲が所定の範囲内に限
    定された無線送信機と、 前記無線送信機から送信される信号を受信する無線受信
    機と、電子音および音声のいずれかによる警報を発する
    手段と、前記無線受信機が信号を受信したことに応答し
    て前記警報を発する手段を作動させる制御手段とを有
    し、前記作業機械の移動部に設置される警報機とを備
    え、 前記制御手段は、 前記無線送信機からの信号を前記無線受信機で連続して
    第1の時間受信したことに応答して前記無線送信機と前
    記無線受信機との距離が第1の距離にきたと判断して第
    1の警報音を発生させることを決定するとともに、前記
    無線送信機からの信号を前記無線受信機で前記第1の時
    間よりも長い第2の時間連続して受信したことに応答し
    て前記無線送信機と前記無線受信機との距離が前記第1
    の距離より近い第2の距離にきたと判断して第2の警報
    音を発生させることを決定する手段と、 前記決定する手段からの出力信号に応じて、前記第1の
    警報音が発生されることが決定されている場合は前記警
    報を発する手段を作動させて第1の音量で第1の警報音
    を発生させ、前記第2の警報音が発生されることが決定
    されている場合は前記第1の音量よりも大きい第2の音
    量で前記第2の警報音を発生させる制御回路とを含む、
    安全管理システム。
  2. 【請求項2】 前記無線送信機は、前記警報音を発生さ
    せるための手動スイッチを含む、請求項1に記載の安全
    管理システム。
  3. 【請求項3】 前記無線送信機は、 第1のコードデータを有する第1の無線送信機と、 第2のコードデータを有する第2の無線送信機とを含
    み、 前記警報機は、 前記第1のコードデータを有する第1の警報機と、 前記第2のコードデータを有する第2の警報機とを含
    む、請求項1または2に記載の安全管理システム。
  4. 【請求項4】 前記無線送信機は、 第1の間欠時間で断続的に電波を発振する第1の無線送
    信機と、 前記第1の間欠時間とは異なる第2の間欠時間で断続的
    に電波を発振する第2の無線送信機とを含み、 前記警報機は、 前記第1の間欠時間で発振される電波を受信する第1の
    警報機と、 前記第2の間欠時間で発振される電波を受信する第2の
    警報機とを含む、請求項1または2に記載の安全管理シ
    ステム。
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