JPH05274006A - 調節計 - Google Patents

調節計

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JPH05274006A
JPH05274006A JP6859092A JP6859092A JPH05274006A JP H05274006 A JPH05274006 A JP H05274006A JP 6859092 A JP6859092 A JP 6859092A JP 6859092 A JP6859092 A JP 6859092A JP H05274006 A JPH05274006 A JP H05274006A
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JP
Japan
Prior art keywords
set value
reference trajectory
value
calculation unit
control
Prior art date
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Pending
Application number
JP6859092A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Takatsu
春雄 高津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP6859092A priority Critical patent/JPH05274006A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】設定値変更と外乱抑制応答のどちらに対して
も、同一の演算パラメータで対応できるようにすると共
に、ロバスト性を高くする。 【構成】制御対象であるプロセスからの現在のプロセス
量(PV)と外部から与えられた設定値(SV)とを入
力し、指定された応答時間(TR)を用いて現在のプロ
セス量からどの様にして前記設定値に近づけるかを指定
する参照軌道(RSV)を計算する参照軌道計算部と、
参照軌道信号を内部の設定値とすると共にプロセスから
現在のプロセス量(PV)を入力し、このプロセス量を
内部設定値に近づけるように操作出力(MV)を計算し
この操作出力をプロセスに送出する操作出力演算部とを
備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度、流量、圧力など
各種のプロセス量を制御するのに用いられる調節計に関
し、更に詳しくは、予測制御の持つ参照軌道の概念を利
用した、いわゆる1自由度構造の使い勝手の良好な調節
計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプロセス制御の中心は、比例
(P),積分(I)あるいは比例,積分,微分(D)演
算によるフィードバック制御ないしはフィードフォワー
ド制御であり、その有効性は既に多くの実績から明らか
となっている。しかしながら、PID制御演算に用いら
れるPID演算パラメータの最適な値は、外乱抑制時と
設定値変更時とでは異なっている。
【0003】このために、従来装置においては、設定値
フィルタ(あるいは目標値フィルタ)を設け、設定値S
Vをこの設定値フィルタを介して制御演算部に印加する
ようにし、外乱抑制時と設定値変更時との条件が同じに
なるように構成するものもあった(例えば、雑誌「計
装」Vol.29 No.2 昭和61年2月号「2自
由度PID制御方式とその応用 広井和男」)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このような装置においては、本質的に設定値の変更に対
する応答を、フィルタを用いて抑制しているに過ぎず、
プロセスの特性変動に対してきめ細かに対応することが
できないという課題がある。本発明は、このような点に
鑑みてなされたもので、設定値変更と外乱抑制応答のど
ちらに対しても同一で、かつ最適な演算パラメータで対
応することができ、プロセスの特性変動に対しても安定
した制御を行える調節計を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明は、制御対象であるプロセスからの現在のプロ
セス量(PV)と外部から与えられた設定値(SV)と
を入力し、指定された応答時間(TR)を用いて現在の
プロセス量からどの様にして前記設定値に近づけるかを
指定する参照軌道(RSV)を計算する参照軌道計算部
と、この参照軌道計算部からの参照軌道信号を内部設定
値とすると共に前記プロセスから現在のプロセス量(P
V)を入力し、このプロセス量を内部設定値に近づける
ように操作出力(MV)を計算し、この操作出力をプロ
セスに送出する制御演算部とを備えた調節計である。
【0006】
【作用】参照軌道計算部は、現在のプロセス量(PV)
と、外部から与えられる設定値(SV)と、指定された
応答時間(TR)を用いて現在のプロセス量からどの様
にして設定値(SV)に近づけるかを指定する参照軌道
(RSV)を計算する。制御演算部は、実プロセスから
のプロセス量を入力すると共に参照軌道計算部から与え
られる参照軌道信号を内部設定値とし、PID制御演算
を行い、計算結果をプロセスに出力する。
【0007】これにより、1自由度構造で使い勝手のよ
いPID調節計を実現する。
【0008】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は、本発明の一実施例の構成ブロック図
である。図において1は制御対象であるプラント(プロ
セス)で、生産量の変化、制御目標の変化、各種の外乱
等により、その動特性が変化するものとする。2は制御
対象であるプロセス1から出力される現在のプロセス量
(PV)と、外部から与えられる設定値(SV)とを入
力し、指定された応答時間(TR)を用いて現在のプロ
セス量からどの様にして設定値(SV)に近づけるかを
指定する参照軌道(PSV)を計算する参照軌道計算部
である。
【0009】この参照軌道部2に与える応答時間(T
R)は、例えば、プロセス1を含む閉ループ応答時間が
一つの演算定数(パラメータ)として与えられる。3は
制御演算部で、プロセス1からのプロセス量(PV)が
入力されると共に、参照軌道計算部2から参照軌道信号
(RSV)が内部設定値として与えられている。この制
御演算部3は、例えばPID制御演算を行うものであっ
て、プロセス量(PV)が、内部設定値に近づくように
(両者が重なるように)、操作出力(MV)を計算し、
この操作出力(MV)をプロセス1に送出する。
【0010】この様に構成した装置の動作を、次に説明
する。図2は、例えば100msあるいは200msの
制御周期ごとに繰り返される動作を示すフローチャート
である。まず、参照軌道計算部2は、現在のプロセス量
PVと設定値SVとの間に、制御偏差が存在する場合、
現在のプロセス量PVから設定値SVまでの参照軌道信
号RSVを、(1)式に従って計算し、それを制御演算
部3に出力する。
【0011】 RSV=α・PV+(1−α)・SV …(1) ただし、 α=exp(−3・TS/TR) TSは制御周期 TRは応答時間 図3は、参照軌道計算部2で行われる軌道計算の概念図
である。
【0012】調節計がプロセス1を安定して制御してい
る状態のもとでは、プロセス1からのプロセス量PV
と、設定値SVとは一致した状態にある。いま、現在の
時点で設定値SVが図示するように、ステップ状に変更
されたとすると、プロセス量PVと設定値SVとの間に
偏差が生ずる。この場合、参照軌道計算部2は、(1)
式に基づいて、現在のプロセス量PVから設定値SVま
での参照軌道信号RSVを計算する。このような計算
は、制御周期で行われていて、(1)式によって得られ
る計算値は、図3の〇点で示す通りとなり、参照軌道
は、これらの各点を結ぶことで得られる。
【0013】ここで、プロセス1の特性が変動するよう
な場合、参照軌道計算部2に与える応答時間TRを、プ
ロセスの特性に応じて調整する。即ち、例えば、プロセ
ス1のゲインが大きくなった場合には、応答時間TRを
長くし、反対に小さくなった場合には、応答時間を短く
調整する。これにより、プロセスの特性が変化する場合
にも対応することが可能となり、ロバスト性を高くする
ことができる。
【0014】なお、参照軌道を計算する概念は、例え
ば、高津;「内部モデル予測制御」コンピュートロール
No.27.第51頁〜第58頁、コロナ社、198
9年に開示されている。制御演算部3は、参照軌道計算
部2から出力される参照軌道(RSV)と、プロセス1
からのプロセス量PVとを入力し、両者が重なるような
操作信号MVを計算する。ここでの計算式は、(2)式
で代表される。
【0015】 MV=func(RSV,PV,PB,TI,TD) =func(PV,SV,PB,TI,TD) …(2) ただし、PB;比例定数 TI;積分定数 TD;微分定数 図4は、設定値SVをステップ状に変化させた時、制御
演算部3で行われる制御演算の動作を示す概念図であ
る。制御演算部3は、図示するように、参照軌道計算部
2から出力される参照軌道(RSV)と一致するような
操作信号MVが、プロセス1に向けて出力される。
【0016】図5は、本発明の他の実施例を示す構成ブ
ロック図である。この実施例では、参照軌道計算部2と
制御演算部3との間に、外部から与えられる設定値SV
と、参照軌道計算部2から出力される参照軌道信号RS
Vとを選択するSV選択手段4を設けたものである。こ
のSV選択手段4は、制御偏差(SV−PV)が所定の
値より小さくなると駆動信号が与えられ、設定値SVを
選択し、参照軌道の計算をバイパスするように構成して
ある。なお、SV選択手段4に与える駆動信号は、例え
ば、参照軌道計算部2から与えるような構成としてもよ
い。
【0017】この実施例によれば、設定値変更時におい
て、その制御偏差(SV−PV)が所定の値より大きい
場合にのみ、予測制御の持つ参照軌道の概念が導入され
るもので、操作信号PVを変更後の設定値SVにスムー
ズに落ちつかせることができる。なお、上記の実施例で
は、制御演算部3はPID制御演算を行うことを想定し
たものであるが、PI演算を行うものでもよい。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、以下のような効果がある調節計を実現できる。 (a)設定値変更と外乱抑制応答のどちらに対しても、
同一のPID演算パラメータで対応することができる。 (b)プロセスの特性変動に対して、参照軌道計算部2
に与える応答時間TRを調整するだけで対応することが
でき、ロバスト性を高くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成ブロック図である。
【図2】制御周期ごとに繰り返される動作を示すフロー
チャートである。
【図3】参照軌道計算部で行われる軌道計算の概念図で
ある。
【図4】設定値SVをステップ状に変化させた時制御演
算部で行われる制御演算の動作を示す概念図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す構成ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 プロセス(プラント) 2 参照軌道計算部 3 制御演算部 4 SV選択手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御対象であるプロセスからの現在のプロ
    セス量(PV)と外部から与えられた設定値(SV)と
    を入力し、指定された応答時間(TR)を用いて現在の
    プロセス量からどの様にして前記設定値に近づけるかを
    指定する参照軌道(RSV)を計算する参照軌道計算部
    と、 この参照軌道計算部からの参照軌道信号を内部設定値と
    すると共に前記プロセスから現在のプロセス量(PV)
    を入力し、このプロセス量を内部設定値に近づけるよう
    に操作出力(MV)を計算し、この操作出力をプロセス
    に送出する制御演算部とを備えた調節計。
  2. 【請求項2】参照軌道計算部に与える応答時間(TR)
    を、プロセスの特性変動に応じて調整するようにした請
    求項1の調節計。
  3. 【請求項3】参照軌道計算部と制御演算部との間に、外
    部から与えられる設定値(SV)と、参照軌道計算部か
    ら出力される参照軌道信号(RSV)とを選択するSV
    選択手段を設け、制御偏差(SV−PV)が所定の値よ
    り小さくなると設定値(SV)を選択し、参照軌道の計
    算をバイパスするようにした請求項1の調節計。
JP6859092A 1992-03-26 1992-03-26 調節計 Pending JPH05274006A (ja)

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JP6859092A JPH05274006A (ja) 1992-03-26 1992-03-26 調節計

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006307743A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Honda Motor Co Ltd プラントを制御する制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006307743A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Honda Motor Co Ltd プラントを制御する制御装置

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