JPH0527356Y2 - - Google Patents

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JPH0527356Y2
JPH0527356Y2 JP566289U JP566289U JPH0527356Y2 JP H0527356 Y2 JPH0527356 Y2 JP H0527356Y2 JP 566289 U JP566289 U JP 566289U JP 566289 U JP566289 U JP 566289U JP H0527356 Y2 JPH0527356 Y2 JP H0527356Y2
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JP
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engine
cylinder head
intake hole
hole
vehicle body
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JP566289U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は左右一対の車体フレームを備えた自
動2輪車におけるエンジンの取付構造に関するも
のである。
[従来の技術] 従来より、自動2輪車では、クランクケース下
部の2箇所とシリンダヘツドの1箇所を車体フレ
ームに取り付けるエンジンの取付構造が採用され
ている(たとえば、特開昭61−146693号公報参
照)。この取付構造によれば、上記3箇所の支持
点で形成される三角形が大きくなるので、重いも
のであるエンジンを良好に支持できる。
[考案が解決しようとする課題] ところで、従来より、車体の左右方向に複数の
気筒が並んで配置されるとともに、エンジン上方
に左右一対の車体フレームを備えた大型の自動2
輪車がある。この種の自動2輪車では、長ボルト
をエンジンに貫通させるとともに、この長ボルト
によつて、左右一対の車体フレーム間にエンジン
を挾み付けてエンジンを車体フレームに取り付け
ることにより、エンジンを車体フレームの強度メ
ンバとして作用させることができる。
しかし、従来は、シリンダヘツドにおける支持
点を、エンジンの構造が複雑な位置に設定してい
ることから、シリンダヘツドの部分については、
短い2本のボルトを左右一対設けて、エンジンを
支持している。したがつて、この部分について
は、車体フレームを十分補強できない。
この考案は上記従来の課題に鑑みてなされたも
のでは、多気筒の重いエンジンを良好に支持でき
るとともに、左右一対の車体フレームをエンジン
によつて補強し得る自動2輪車におけるエンジン
の取付構造を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、この考案は、ま
ず、エンジン本体における吸気孔近傍のクランク
ケース側の部分が、シリンダ軸線に対して鈍角に
形成されている。上記吸気孔近傍のクランクケー
ス側の部分に長ボルトを貫通させるとともに、こ
の長ボルトによつて、左右一対の車体フレームか
ら突出するブラケツト間にエンジンを挾み付け
て、エンジンを車体フレームに取り付けている。
[作用] この考案によれば、エンジン本体における吸気
孔近傍のクランクケース側の部分が、シリンダ軸
線に対して鈍角に形成されているから、この部分
に比較的広いスペースが生じ、そのため、この部
分に長ボルトを貫通して配置することができる。
この長ボルトによつて、左右一対の車体フレーム
から突出するブラケツト間にエンジンを挾み付け
ているから、この部分についても車体フレームが
エンジンにより補強される。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を図面にしたがつて
説明する。
第1図において、1はヘツドパイプで、フロン
トフオーク2を回動自在に支持している。3はメ
インフレームで、ヘツドパイプ1から後方Bの下
方へ向つて延びており、このメンバフレーム3の
下方にエンジンEが配置されている。上記メイン
フレーム3は、スイングアーム(図示せず)を揺
動自在に支持するピボツト軸Pの上下近傍におい
て曲成されて下方に延び、エンジンEの後方Bに
廻り込んでいる。上記メインフレーム3は、第2
図のように、ヘツドパイプ1から2叉状に分かれ
ており、このメインフレーム3,3間にエンジン
Eが配置されている。
上記エンジンEは、複数の気筒が車体の左右方
向Aに並んで配置された列型エンジンで、第1図
のクランクケース4、シリンダブロツク5、シリ
ンダヘツド6およびヘツドカバー7が、相互にボ
ルト(図示せず)で締結されてなる。上記クラン
クケース4は、破線で示す分割面4aにおいて上
下に分割されているとともに、ミツシヨンケース
8を一体に形成している。
上記エンジンEは、クランクケース4における
ミツシヨンケース8の上下2箇所と、シリンダヘ
ツド6とにおいて、メインフレーム3から突出す
るブラケツト3a,3b,3cに支持されてい
る。上記メインフレーム3のブラケツト3aに
は、第2図に明示する長ボルト10が貫通してい
る。この長ボルト10は、エンジンEを貫通して
いるとともに、上記ブラケツト3a,3a間にエ
ンジンEを挾み付けて、エンジンEをメインフレ
ーム3に取り付けている。第1図の他のブラケツ
ト3b,3cにも、同様な長ボルト10が貫通し
て設けられて、メインフレーム3から突出するブ
ラケツト3bまたは3c間にエンジンEを挾み付
けて、エンジンEをメインフレーム3に取り付け
ている。
第3図はシリンダヘツド6の背面図、第4図は
シリンダヘツド6の一部底面図である。第3図に
おいて、シリンダヘツド6には、シリンダヘツド
6における吸気孔11近傍の下方(第1図のクラ
ンクケース4側)の部分6bに、貫通孔12が車
体の左右方向Aに形成されている。
上記貫通孔12は、シリンダヘツド6の左右端
部における一対の貫通丸孔12a,12aと、そ
の内側の下方開放溝12b,12bと、中央の後
方開放溝12cとからなる。上記貫通丸孔12
a,12aは、第5図のシリンダヘツド6から突
出する円筒部6aに、鋳抜きされた下穴を貫通キ
リ加工し形成されている。
第6図は第3図の−線断面図である。第3
図の上記下方開放溝12b,12bは、第4図お
よび第6図に示すように、下方が開放された溝状
に構成されており、鋳抜きによつて形成されてい
る。
第7図および第8図は、それぞれ、第3図の
−線および−線断面図である。第3図の上
記後方開放溝12cは、第7図および第8図に明
示するように、後方Bが開放された溝状に構成さ
れており、機械加工によつて形成されている。
第6図において、上記吸気孔11は、排気孔1
3よりも長く形成されている。上記シリンダヘツ
ド6における吸気孔11近傍の下方の部分6b
は、シリンダ軸線Cに対して鈍角に形成されてい
る。つまり、吸気孔11の軸線11Cは、シリン
ダ軸線Cに対して斜め上方から交差している。し
たがつて、第1図の吸気孔11に連通するキヤブ
レタ14の吸気通路14aは、前傾したエンジン
Eに上方から混合気を供給する。なお、15はエ
アクリーナである。
第3図のシリンダヘツド6には、上記後方開放
溝12cの下方に水ジヤケツト16が形成されて
いる。上記シリンダヘツド6における上記水ジヤ
ケツト16のさらに下方には、第7図に示すサー
モスタツト17のサーモスタツトキヤツプ18が
装着される冷却水フイツテイング部6cが形成さ
れている。なお、シリンダヘツド6の後端面6d
には水ジヤケツト16に連通する冷却水配管のジ
ヨイント(図示せず)が接続されている。
つぎに、上記シリンダヘツド6の貫通孔12の
形成方法について説明する。
第6図において、20は上金型、21は下金
型、22は摺動金型、23は中子である。24は
幅木で、中子23に一体形成されており、下金型
21上に載置されて中子23を支持している。な
お、第6図および第8図において、機械加工面の
素材取付等は、説明の簡略化のため、図示等を省
略している。
上記下金型21は下方に型抜きされ、下方開放
溝12bを鋳抜きにより形成する。一方、第8図
の摺動金型22は矢印B1方向に型抜きされるの
であるが、吸気孔11を形成する中子23の幅木
24が下金型21上に載置されている関係上、後
方開放溝12cは摺動金型22によつては形成で
きない。また、シリンダヘツド6の下部には、第
7図の冷却水フイツテイング部6cが形成されて
いる関係上、上記後方開放溝12cは第8図の下
金型21によつても形成できない。そのため、上
記後方開放溝12cに対応する部分は、素材の状
態では形成できないから、第7図の二点鎖線で示
すように先端が半球状のドリル25を、第3図の
矢印A1のように移動させて、上記後方開放溝1
2cが切削加工により形成される。
上記構成においては、第1図のエンジンEがシ
リンダヘツド6およびミツシヨンケース8の3箇
所でメインフレーム3に取り付けられているか
ら、3箇所の支持点SPで形成される三角形が大
きくなる。したがつて、重いものであるエンジン
Eを良好に支持できる。
ところで、第6図のシリンダヘツド6における
吸気孔11近傍の下方の部分6bが、シリンダ軸
線Cに対して鈍角に形成されており、そのため、
上記部分6bに比較的広いスペースが生じる。ま
た、排気孔13近傍は高温になるので、シリンダ
ヘツド6が高温になるのを避けるために、シリン
ダヘツド6における排気孔13は短く形成される
のに対し、吸気孔11近傍は比較的低温なので、
吸気孔11は排気孔13よりも長く形成してもよ
い。したがつて、上記シリンダヘツド6における
吸気孔11近傍の下方の部分6bには、やはり、
比較的広いスペースが生じる。
このように、上記部分6bには、比較的広いス
ペースが生じるので、この部分6bに第2図の長
ボルト10を貫通して配置することができる。し
たがつて、第1図の3箇所の支持点SP全てにつ
いて、上記長ボルト10により、第2図の左右一
対のメインフレーム3から突出するブラケツト3
a,3b,3c(第1図)間にエンジンEを挾み
付けることができる。したがつて、メインフレー
ム3をエンジンEにより補強し得る。
ところで、長ボルト10が貫通する第3図の貫
通孔12が長くなるのは避けられない。ここで、
上記貫通孔12を貫通孔12の軸方向(左右方向
A)にドリルで深孔加工により形成すると、加工
性が著しく低下する。これに対し、この実施例に
おける貫通孔12の形成方向では、貫通丸孔12
aおよび下方開放溝12bを鋳抜きによつて形成
する一方で、後方開放溝12cを第7図の半球状
のドリル25により形成している。したがつて、
深孔加工が不要になるので、加工性が著しく向上
する。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案によれば、吸気
孔近傍のクランクケース側の部分に広いスペース
を設定することができ、上記部分およびクランク
ケースまたはミツシヨンケースとに3本の長ボル
トを貫通させて、左右一対の車体フレームから突
出するブラケツト間にエンジンを挾み付けて取り
付けたので、多気筒の重いエンジンを良好に支持
できるとともに、車体フレームをエンジンによつ
て補強し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す自動2輪車
の要部の概略側面図、第2図はメインフレームの
平面図、第3図はシリンダヘツドの背面図、第4
図はシリンダヘツドの一部底面図、第5図は第3
図の−線矢視図、第6図は第3図の−線
断面図、第7図は第3図の−線断面図、第8
図は第3図の−線断面図である。 3……車体フレーム(メインフレーム)、3a,
3b,3c……ブラケツト、4……クランクケー
ス、6……エンジン本体(シリンダヘツド)、6
b……吸気孔近傍のクランクケース側の部分、8
……ミツシヨンケース、10……長ボルト、11
……吸気孔、12……貫通孔、B……後方、C…
…シリンダ軸線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数の気筒が車体の左右方向に並んで配置さ
    れ、エンジン本体における吸気孔近傍のクランク
    ケース側の部分がシリンダ軸線に対して鈍角に形
    成され、上記吸気孔近傍のクランクケース側の部
    分と、クランクケースまたはミツシヨンケースと
    に、3本の長ボルトが貫通され、これら3本の長
    ボルトによつて、エンジン上方の左右一対の車体
    フレームから突出するブラケツト間にエンジンが
    挾み付けられて、エンジンが車体フレームに取り
    付けられてなる自動2輪車におけるエンジンの取
    付構造。
JP566289U 1989-01-20 1989-01-20 Expired - Lifetime JPH0527356Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP566289U JPH0527356Y2 (ja) 1989-01-20 1989-01-20

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JP566289U JPH0527356Y2 (ja) 1989-01-20 1989-01-20

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Publication Number Publication Date
JPH0296391U JPH0296391U (ja) 1990-08-01
JPH0527356Y2 true JPH0527356Y2 (ja) 1993-07-12

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