JPH0527343U - 樹脂軸受 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハウジングへの軸受ブッシュの組み合わせが
容易であり、しかも、ハウジングと軸受ブッシュの結合
力が強力な構造にする。 【構成】 合成樹脂材料をもって製作され、ハウジング
に挿入されてシャフトを支える軸受ブッシュの側方に、
軸線の方向と交差する溝を形成され、円筒形状部材を略
半割りにされて前記溝の深さよりも大なる高さを備えた
圧縮片を前記溝の底面に添えられている構造とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車、家電、ＯＡ機器等に多く使用されている樹脂軸受の構造に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

自動車、家電、ＯＡ機器等において比較的に軽荷重を受ける軸受に、一例を図 ３に示すような合成樹脂材料による軸受ブッシュを用いた樹脂軸受が多く使用さ れている。 同図の樹脂軸受は、合成樹脂材料をもって製作され、ハウジング１に圧入され た軸受ブッシュ３によってシャフト２を支える構造になっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

上記した従来の技術による樹脂軸受においては、圧入代を付された軸受ブッシ ュ３をハウジング１に圧入されているために、適切な圧入代の設定を必要とする ばかりでなく、軸受ブッシュ３にクリープを生じてハウジング１に対する圧入代 がなくなり、抜け易くなることがあるので、図上に示すような金属リング７や止 めピンなどを用いて抜け防止手段を講じなければならず、組み立て工程が煩雑に なるおそれが大である。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

本考案は、上記した従来の技術による樹脂軸受における問題点を考慮して、ハ ウジングに挿入されてシャフトを支える軸受ブッシュの側方に、軸線の方向と交 差する溝を形成し、円筒形状部材を略半割りにして前記溝の深さよりも大なる高 さを備えた圧縮片を形成し、前記溝の底面に添えた構成となすものである。

【０００５】 軸受ブッシュの側方に形成された溝の底面に添えられる圧縮片は、軸受ブッシ ュ本体と別体に製作されて側方の溝に挿入される構造または軸受ブッシュ本体と 一体に形成されて溝の底面側へ曲げられる構造等が選択的に採用される。

【０００６】

【作用】

上記した構造を備えた本考案による樹脂軸受においては、軸受ブッシュの溝の 深さよりも大なる高さを備えて溝の底面に添えられた圧縮片が、ハウジングの内 面と溝の底面に挟圧されて、ハウジングに対する軸受ブッシュの結合力を強化さ せる。

【０００７】

【実施例】

図１の実施例においては、合成樹脂材料によって製作された軸受ブッシュ３の 側方に、軸線の方向と交差する溝４が形成され、中空の円筒を略半割りにされて 高さを溝４の深さよりも大きく設定された圧縮片５が、曲げ可能なジョイント６ を介して軸受ブッシュ３と一体的に形成され、図２に示すように、溝４の底面に 添えられ、矢印の方向に圧縮された状態でハウジングに挿入される。

【０００８】

【考案の効果】

本考案による樹脂軸受が、上記したように、ハウジングに挿入されてシャフト を支える軸受ブッシュの側方に、軸線の方向と交差する溝を形成され、円筒形状 部材を略半割りにされて前記溝の深さよりも大なる高さを備えた圧縮片を前記溝 の底面に添えられている構成を備えていることにより、圧縮片に圧力を加えた状 態でブッシュをハウジングに挿入すると、圧縮片の弾発力がハウジングの内面を 押圧するので、ハウジングと軸受ブッシュの強力な結合力が保証される。

【０００９】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の斜視図である。

【図２】同実施例の装着時の状況を示す正面図である。

【図３】従来の技術による樹脂軸受の一例の断面図であ
る。

【符号の説明】

１ ハウジング ２ シャフト ３ 軸受ブッシュ ４ 溝 ５ 圧縮片 ６ ジョイント ７ 金属リング

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハウジングに挿入されてシャフトを支え
   る軸受ブッシュの側方に、軸線の方向と交差する溝を形
   成され、円筒形状部材を略半割りにされて前記溝の深さ
   よりも大なる高さを備えた圧縮片を添えられている樹脂
   軸受。