JPH05272875A - 製錬炉の給鉱装置 - Google Patents

製錬炉の給鉱装置

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JPH05272875A
JPH05272875A JP6863092A JP6863092A JPH05272875A JP H05272875 A JPH05272875 A JP H05272875A JP 6863092 A JP6863092 A JP 6863092A JP 6863092 A JP6863092 A JP 6863092A JP H05272875 A JPH05272875 A JP H05272875A
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compressed air
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Akiyoshi Yamashiro
明義 山城
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ランスによる吹き込み到達距離の変動を抑え
ることができ、もって、製錬炉の製錬効率を低下させる
ことなく製錬炉の炉床の侵食を防止することができる。 【構成】 圧縮空気供給路33にはリフトタンク27内
の圧力を設定する圧力設定器36が設けられ、鉱石供給
路39と前記圧縮空気供給路33とは連結路42によっ
て連結されており、該連結路42には連結路42を流れ
る圧縮空気の流量を設定する流量設定器46が設けら
れ、前記圧力設定器36及び流量設定器46には、単位
時間当りの鉱石の供給量と圧縮空気の流量とからランス
吹き込み到達距離を算出し、このランス吹き込み到達距
離が前記製錬炉内の湯面から炉床までのバス深さに略等
しくなるように、前記圧力設定器36と前記流量設定器
46とに制御信号を発する制御装置47が接続されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製錬炉内にランスを用
いて原料鉱石、珪砂、石灰等(以下、鉱石と総称す
る。)を、酸素を富化した圧縮空気(以下、圧縮空気と
総称する。)とともに製錬炉の溶湯内へ吹き込む製錬炉
の給鉱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の製錬炉の給鉱装置としては図4に
示すようなものがある(特公昭61−54096号公報
参照)。
【0003】鉱石はスクリューコンベア5によってサー
ビスタンク6内に送られ、そして投入元弁7及び投入弁
8を通ってリフトタンク9内に投入される。この鉱石の
輸送用の圧縮空気(例えば7キログラム/平方センチメ
ータ)Aは減圧弁10、加圧弁11,12を通ってリフ
トタンク9内に導かれるとともに、減圧弁13、ブース
ター弁14を通ってリフトタンク9からの鉱石との合流
点に導かれる。これらの輸送用の圧縮空気Aによって、
リフトタンク9内の鉱石は輸送弁15を通ってランス3
の内管3a内に圧送される。他方、反応用の圧縮空気G
はコントロールバルブ16を通ってランスヘッダ3c内
に送り込まれる。なお、図中17はサービスタンク6内
の上面を検知するレベルスイッチ、18はリフトタンク
9内の圧力を減圧する減圧弁、19はリフトタンク9内
に投入された鉱石Mの重量を計るロードセルである。
【0004】このような従来の製錬炉の給鉱装置では、
減圧弁11,12、減圧弁13、ブースター弁14の開
度を一定にして操業し、所定量の圧縮空気と鉱石をラン
ス3から製錬炉1内の溶湯内に供給するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製錬炉の給鉱装置では、操作開始後において、減圧弁1
1,12、減圧弁13、ブースター弁14の開度を一定
にして操業しているので、リフトタンク9内の圧力が、
鉱石Mを搬送するにしたがって低下したり、鉱石Mの供
給路における流体抵抗によって上昇したりするといった
現象が起き、ランス3から溶湯内に供給される単位時間
当りの給鉱量が変動するといった欠点がある。この結
果、ランス3による吹き込み到達距離が変動し、この吹
き込み到達距離が製錬炉内の湯面から炉床までのバス深
さよりも大きくなると、圧縮空気と鉱石とが炉床に衝突
して炉床の侵食が促進され、一方吹き込み到達距離が製
錬炉内の湯面から炉床までのバス深さよりも大幅に小さ
くなると、圧縮空気、鉱石と製錬炉内の溶湯との混合が
不完全になり製錬効率が低下する。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、ランスによる吹き込み到達距離の変動を抑える
ことができ、もって、製錬炉の製錬効率を低下させるこ
となく製錬炉の炉床の侵食を防止することができる製錬
炉の給鉱装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の製錬炉の給鉱装
置は、製錬炉内に挿入されるランスと、鉱石を蓄えるリ
フトタンクと、該リフトタンクと前記ランスとを連通す
る鉱石供給路と、前記リフトタンクへ圧縮空気を送り込
む圧縮空気供給路とを備え、前記鉱石を圧縮空気ととも
に前記ランスを介して製錬炉の溶湯内へ吹き込む製錬炉
の給鉱装置において、前記圧縮空気供給路には前記リフ
トタンクへ供給する空気の圧力を設定する圧力設定器が
設けられ、前記鉱石供給路と前記圧縮空気供給路とは連
結路によって連結されており、該連結路には連結路を流
れる圧縮空気の流量を設定する流量設定器が設けられ、
前記流量設定器及び圧力設定器には、単位時間当りの鉱
石の供給量と圧縮空気の流量とからランス吹き込み到達
距離を算出し、このランス吹き込み到達距離が前記製錬
炉内の湯面から炉床までのバス深さに略等しくなるよう
に、前記圧力設定器と前記流量設定器とに制御信号を発
する制御装置が接続されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の溶錬炉の給鉱装置によれば、圧縮空気
を圧縮空気供給路からリフトタンク内に導き、鉱石を圧
縮空気とともに鉱石供給路を通してランスに導き、ラン
スから溶錬炉内の溶湯内に吹き込む。ここで、制御装置
により単位時間当りの鉱石の供給量と圧縮空気の流量と
からランス吹き込み到達距離が算出される。この算出し
たランス吹き込み到達距離が製錬炉内の湯面から炉床ま
でのバス深さに略等しくなるように、圧力設定器と流量
設定器とに制御装置から制御信号が発せられ、圧縮空気
供給路からリフトタンクへ供給される空気の圧力と、鉱
石供給路に連通する連結路における圧縮空気の流量とが
調整される。この調整により、吹き込み到達距離がバス
深さに対して適正なものとなるので、製錬炉の炉床の侵
食を抑制できる一方、製錬効率を高く保持することがで
きる。
【0009】
【実施例】以下に図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。
【0010】図1に示すように、フローコンベア20の
図中下方にはサービスタンク21が設けられており、こ
のサービスタンク21とフローコンベア20とは受入弁
22を介して連結されている。サービスタンク21には
投入された鉱石の量を検知するリミットスイッチ23,
24,25が設けられており、リミットスイッチ23,
24は鉱石の上限を検知するもので、リミットスイッチ
25は鉱石の下限を検知するものである。また、サービ
スタンク21にはモータ26により駆動されるバイブレ
ータが設けられている。
【0011】サービスタンク21の図中下方にはリフト
タンク27が設けられている。このリフトタンク27と
サービスタンク21とは投入元弁28及び投入弁29を
介して直列に接続されている。リフトタンク27とサー
ビスタンク21とは大排気弁30と小排気弁31とを介
して接続されている。
【0012】リフトタンク27には、図示しないコンプ
レサに接続された圧縮空気供給路32,33,34が接
続されている。圧縮空気供給路32はリフトタンク27
の頂上部に連通しており、圧縮空気供給路32には上加
圧弁35が設けられている。圧縮空気供給路33はリフ
トタンク27の下部に連通しており、圧縮空気供給路3
3には圧力設定器36と流動化弁37とが直列に設けら
れている。圧縮空気供給路34は圧縮空気供給路33に
連通してリフトタンク27の下部に連通しており、圧縮
空気供給路34には下加圧弁38が設けられている。
【0013】リフトタンク27は鉱石供給路39を介し
てランス40に接続されている。鉱石供給路39には輸
送弁41が設けられており、この輸送弁41の下流側
と、図示しないコンプレッサとが連結路42を介して連
結されている。連結路42の途中から分岐して分岐路4
3が設けられており、分岐路43はリフトタンク27に
連通している。分岐路43には1次ブースター弁44が
設けられている。前記連結路42には2次ブースター弁
45と流量設定器46とが直列に接続されている。な
お、図中48はエアレーション弁である。
【0014】前記圧力設定器36と流量設定器46とは
制御装置47に接続されている。この制御装置47には
鉱石の給鉱量を示す電気信号と圧縮空気の流量を示す電
気信号とが入力されるようになっており、これらの電気
信号に基づいて、ランス吹き込み到達距離を算出し、こ
のランス吹き込み到達距離が製錬炉内の湯面から炉床ま
でのバス深さに略等しくなるように、圧力設定器36と
流量設定器46とに制御信号を発して、圧力設定値と流
量設定値とを変更するようにしている。
【0015】次に、本実施例の作動状況について説明す
る。
【0016】1サイクルは投入工程、加圧工程、輸送工
程、排気工程からなっている。
【0017】まず、大排気弁30、投入弁29、投入元
弁28、エアレーション弁48を開弁することによりサ
ービスタンク21から鉱石をリフトタンク27内に投入
する(投入工程)。タイマがカウントアップされるか又
は、リフトタンク27に設けたロードセルが定量を計測
したときに、大排気弁30、投入弁29、投入元弁2
8、エアレーション弁48を閉弁して、鉱石の投入を停
止する。
【0018】次に、上加圧弁35と下加圧弁38とを開
弁してリフトタンク27内の圧力を上昇させる(加圧工
程)。そして、リフトタンク27内の圧力が圧力設定器
36で設定した圧力になったら、上加圧弁35と下加圧
弁38とを閉弁して加圧を停止する。
【0019】次に、2次ブースター弁45、輸送弁4
1、流動化弁37、1次ブースター弁44を開弁するこ
とにより、リフトタンク27内の鉱石を圧縮空気ととも
にランス40に向かって輸送する(輸送工程)。そし
て、リフトタンク27に設けたロードセルによりリフト
タンク27内の鉱石の重量が所定値以下に低下したとき
に、2次ブースター弁45、輸送弁41、流動化弁3
7、1次ブースター弁44を閉弁して鉱石の輸送を停止
する。
【0020】次に、2次ブースター弁45、輸送弁4
1、流動化弁37、1次ブースター弁44を閉弁してか
ら所定の時間が経過したときに、大排気弁30と小排気
弁31とを開弁してリフトタンク27内の大気を排気す
る(排気工程)。そして、タイマがカウントアップした
ときに大排気弁30と小排気弁31とを閉弁して排気を
停止する。
【0021】図2に、1サイクルにおける輸送重量と時
間の関係について示す。1サイクルの時間Bのうち時間
Aの間だけ鉱石が輸送され、時間A以外のときは鉱石の
輸送はされていない。ここで、A/Bを給鉱率といい、
通常の操業状態のときは40%〜60%となっている。
また、1サイクル中に輸送された鉱石の重量をWとした
ときに、このWを前記給鉱率で除した数値を瞬間給鉱量
という。この瞬間給鉱量はランスから製錬炉内に吹き込
まれる鉱石の単位時間当りの給鉱量に比例する数値であ
り、単位時間当りの給鉱量を代用するものである。
【0022】本実施例では、1サイクルにおいて、1サ
イクルの時間Bと鉱石の輸送に要した時間Aとを計測す
ることによって、上記給鉱率と瞬間給鉱量とを算出する
ようにしており、瞬間給鉱量を単位時間当りの給鉱量と
して制御装置47に入力するようにしている。さらに、
制御装置47には鉱石供給路39に連通する連結路42
内の圧縮空気の流量が入力されるようになっており、瞬
間給鉱量と流量とに基づいてランス40から圧縮空気を
ともなって吹き込まれる鉱石の吹き込み到達距離を算出
するようになっている。さらに、制御装置47では、算
出された吹き込み到達距離と、製錬炉内の湯面から炉床
までのバス深さとを比較して、吹き込み到達距離がバス
深さとほぼ等しくなるリフトタンク27内の圧力と連結
路42の流量とを設定する。そして、この設定値を圧力
設定器36と流量設定器46とに発して、圧力と流量の
設定値を変更させる。この結果、1つ前の1サイクルに
おける給鉱状態を反映して吹き込み到達距離が適正値に
調整されるので、炉床の損傷を防止することができると
ともに製錬効率を高くすることができる。また、炉床が
長時間使用することができるので、連続製錬が容易にな
る。さらに、ランスを多数設けることができるので、大
型炉に対応することができる。
【0023】図3に、サイクル中のリフトタンク27内
の圧力及びリフトタンク27内の鉱石の重量の変化を示
す。リフトタンク27内の圧力は加圧工程において直線
的に上昇し、輸送工程においてて略一定に保持され、排
気工程において漸次減少せしめられる。一方、リフトタ
ンク27内の鉱石の重量は、輸送工程において鉱石がラ
ンス40に供給されるにしたがってその重量が漸次減少
する。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
製錬炉内に挿入されるランスと、鉱石を蓄えるリフトタ
ンクと、該リフトタンクと前記ランスとを連通する鉱石
供給路と、前記リフトタンクへ圧縮空気を送り込む圧縮
空気供給路とを備え、前記鉱石を圧縮空気とともに前記
ランスを介して製錬炉の溶湯内へ吹き込む製錬炉の給鉱
装置において、前記圧縮空気供給路には前記リフトタン
クへ供給する空気の圧力を設定する圧力設定器が設けら
れ、前記鉱石供給路と前記圧縮空気供給路とは連結路に
よって連結されており、該連結路には連結路を流れる圧
縮空気の流量を設定する流量設定器が設けられ、前記流
量設定器及び圧力設定器には、単位時間当りの鉱石の供
給量と圧縮空気の流量とからランス吹き込み到達距離を
算出し、このランス吹き込み到達距離が前記製錬炉内の
湯面から炉床までのバス深さに略等しくなるように、前
記圧力設定器と前記流量設定器とに制御信号を発する制
御装置が接続されているので、ランスによる吹き込み到
達距離の変動を抑えることができ、もって、製錬炉の製
錬効率を低下させることなく製錬炉の炉床の侵食を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体構成図である。
【図2】本発明の一実施例における輸送重量の変化状態
を示す図である。
【図3】本発明の一実施例におけるタンク重量及びタン
ク圧力の変化状態を示す図である。
【図4】従来の製錬炉の給鉱装置を示す全体構成図であ
る。
【符号の説明】
27 リフトタンク 39 鉱石供給路 32,33,34 圧縮空気供給路 36 圧力設定器 40 ランス 42 連結路 46 流量設定器 47 制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製錬炉内に挿入されるランスと、鉱石を
    蓄えるリフトタンクと、該リフトタンクと前記ランスと
    を連通する鉱石供給路と、前記リフトタンクへ圧縮空気
    を送り込む圧縮空気供給路とを備え、前記鉱石を圧縮空
    気とともに前記ランスを介して製錬炉の溶湯内へ吹き込
    む製錬炉の給鉱装置において、前記圧縮空気供給路には
    前記リフトタンクへ供給する空気の圧力を設定する圧力
    設定器が設けられ、前記鉱石供給路と前記圧縮空気供給
    路とは連結路によって連結されており、該連結路には連
    結路を流れる圧縮空気の流量を設定する流量設定器が設
    けられ、前記流量設定器及び圧力設定器には、単位時間
    当りの鉱石の供給量と圧縮空気の流量とからランス吹き
    込み到達距離を算出し、このランス吹き込み到達距離が
    前記製錬炉内の湯面から炉床までのバス深さに略等しく
    なるように、前記圧力設定器と前記流量設定器とに制御
    信号を発する制御装置が接続されていることを特徴とす
    る製錬炉の給鉱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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