JPH0527270U - 舶用エンジンの吸気通路閉鎖装置 - Google Patents

舶用エンジンの吸気通路閉鎖装置

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JPH0527270U
JPH0527270U JP7399991U JP7399991U JPH0527270U JP H0527270 U JPH0527270 U JP H0527270U JP 7399991 U JP7399991 U JP 7399991U JP 7399991 U JP7399991 U JP 7399991U JP H0527270 U JPH0527270 U JP H0527270U
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隆司 都留
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 舶用エンジンの吸気通路にビルジ水が浸入す
る以前に吸気通路を閉鎖してエンジンを停止させる。 【構成】 吸気ボックス19は吸気筒21の上端に形成
されてエンジンルームに連通する空気導入口211 と、
キャブレタおよびスロットル弁を介装した吸気管25に
連通する空気導出口192 を備える。吸気ボックス19
の下部に設けたフロートガイド30にはフロート31が
上下動自在に収納され、そのフロート31の上部から吸
気ボックス19の内部に延出するガイド棒32の先端に
は、吸気筒21下端に形成した弁座212 に着座可能な
開閉弁33が設けられる。船体内部のビルジ水の水面が
上昇してフロート31が浮き上がると、開閉弁33が吸
気筒21の弁座212 に着座して該吸気筒21を閉鎖す
る。これにより、吸気ボックス19への外気の導入が遮
断されてエンジンが停止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、船体内部に搭載したエンジンの吸気通路への水の浸入を防止すべく 前記吸気通路を閉鎖する舶用エンジンの吸気通路閉鎖装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの内部に水が吸入されるとオイルの白濁やスパークプラグの端子着水 による失火等の不都合が発生する。そこで、エンジンの吸気通路に浸入したビル ジ水によりフロート弁を作動させて前記吸気通路を閉鎖し、前記不都合の発生を 未然に防止するものが提案されている(実開昭57−63799号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のエンジンの吸気通路閉鎖装置は、エンジンの吸気通路に ビルジ水が浸入することにより初めてフロート弁が作動するので、吸気通路を閉 鎖するタイミングに遅れが生じる問題がある。
【0004】 本考案は前述の事情に鑑みてなされたもので、吸気通路に水が浸入する以前に 該吸気通路を閉鎖することが可能な舶用エンジンの吸気通路閉鎖装置を提供する ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、船体内部に搭載したエンジンに接続す る吸気通路への水の浸入を防止すべく前記吸気通路を閉鎖する舶用エンジンの吸 気通路閉鎖装置であって、前記吸気通路を閉鎖可能な弁手段と該吸気通路の外部 に設けたフロートとを連動連結し、船体内部に浸入したビルジ水によりフロート が浮上した時に前記弁手段で吸気通路を閉鎖することを第1の特徴とする。
【0006】 また本考案は前述の第1の特徴に加えて、前記吸気通路は船体内部に開口する 室を含み、この室内部に設けた弁手段を室外部に設けたフロートにより作動させ ることを第2の特徴とする。
【0007】 また本考案は前述の第1または第2の特徴に加えて、前記フロートを、船体内 部を前後方向に延びて上向きに突出する左右一対の補強部の間に設けたことを第 3の特徴とする。
【0008】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
【0009】 図1〜図3は本考案の一実施例を示すもので、図1は小型船の全体側面図、図 2は図1の2−2線断面図、図3は図1の3−3線断面図である。
【0010】 図1および図2に示すように、ウオータジェット推進のレジャー用小型船Bの 船体は、グラスファイバー製のアッパーハル1とロアハル2をその周縁部におい て上下に接合してなる。アッパーハル1の後部にはシート3が設けられ、このシ ート3に座乗した乗員は両足をアッパーハル1に凹設したステップ11 に載置す るとともに両手をステアリングハンドル4に添え、スロットルレバー5を操作し ながら小型船Bの運転を行う。
【0011】 ロアハル2の内面に船体前後方向に形成した左右一対の補強部21 には、ラバ ー製の防振マウント6を介して2サイクル2気筒エンジンEが搭載される。バル クヘッド7で仕切られるロアハル2の後部には、ロアハル2の底面に開口する水 取入口81 を前端に備えるとともに、前記ステアリングハンドル4に連結されて 左右に首振りするステアリングノズル9を後端に備えたダクト8が設けられる。 ダクト8の内部に収納されたインペラ10の回転軸11は、ダクト8の上面およ びバルクヘッド7を前方に貫通してカップリング12で中間軸13に接続され、 この中間軸13は更にカップリング14を介してエンジンEのクランクシャフト 15に接続される。したがって、エンジンEのクランクシャフト15の回転は中 間軸13および回転軸11を介してインペラ10に伝達され、インペラ10の回 転により水取入口81 からダクト8に吸引された水はステアリングノズル9から 後方に噴出して小型船Bを推進する。そしてステアリングハンドル4を操作して ステアリングノズル9の方向を変えることにより、ウオータジェットの方向を制 御して左右への操向が行われる。
【0012】 バルクヘッド7より前方のロアハル2前部に形成されたエンジンルームには、 ステアリングハンドル4の前方に設けた空気取入口161 からアッパーハル1の 内面に沿設された空気取入通路16を介して外気が導入される。またエンジンル ームの内部は換気用導管17を介してシート3下面の空間に連通し、更にシート 3後端の換気口18を介して外気に連通する。
【0013】 図3を併せて参照すると明らかなように、ロアハル2の左側の補強部21 には 、エンジンEの左前方に位置するように吸気ボックス19が接着または適当な取 付金具等により装着される。吸気ボックス19は合成樹脂でブロー成形した中空 の箱体であって、その上部開口はメンテナンスを行うべく着脱自在な蓋部材20 により覆われる。蓋部材20の下面には仕切板201 が下向きに突設されるとと もに、吸気ボックス19の底面からは仕切板191 が上向きに突設され、これら 2つの仕切板201 ,191 により吸気ボックス19の内部が迷路状に区画され る。
【0014】 吸気ボックス19の蓋部材20には該吸気ボックス19の内部をエンジンルー ムに連通させる吸気筒21が貫通し、その吸気筒21の上部には塵の浸入を防止 すべくメッシュ22を張設した2個の空気導入口211 が形成される。前記空気 導入口211 は吸気筒21の上端に支持したカップ状のカバー23で覆われ、外 気は蓋部材20の上面とカバー23の外周下面の隙間から吸気筒21に導入され る。これにより、空気導入口211 がエンジンルーム内部の比較的高い位置に設 けられることと相俟って、水飛沫が吸気筒21の内部に浸入することが効果的に 防止される。
【0015】 一方、前記仕切板201 ,191 を挟んで吸気筒21の反対側に形成された空 気導出口192 には、エンジンEの吸気マニホールド24に接続する吸気管25 が接続され、前記吸気管25には多孔式の吸気消音箱26と内部にスロットル弁 27を有するキャブレタ28が介装される。前記吸気ボックス19と吸気管25 はエンジンEに対する吸気通路29を構成する。
【0016】 ロアハル2の左右一対の補強部21 の間に位置する吸気ボックス19の底面に は、側面および底面に開口301 を有する円筒状のフロートガイド30が固定さ れる。フロートガイド30の内部に上下動自在に収納されたフロート31の上面 から上方に延びるガイド棒32は帯状の金属板に捩じりを与えたもので、フロー トガイド30の上面に形成したスリット状のガイド溝302 を僅かな摩擦力をも って貫通する。したがってフロート31がフロートガイド30の内部を上下動す る際に該フロート31はガイド棒32の捩れに応じて回転する必要があり、且つ ガイド棒32とガイド溝302 間の摩擦力に打ち勝つ必要があるため、船底に溜 まったビルジ水が動揺してもフロート31が上下に踊ることが防止される。また 、ビルジ水がトラップされる左右の補強部21 の間にフロートガイド30を設け たことにより、水飛沫や船体の揺れの影響を受けることなくビルジ水を確実に検 知することが可能となる。
【0017】 吸気ボックス19の内部に延びるガイド棒32の上端には皿状の開閉弁33が 固着され、この開閉弁33が上昇することにより吸気筒21の下端に形成した弁 座212 に着座し、吸気ボックス19とエンジンルームの連通が遮断される。こ のとき、開閉弁33は弁座212 に着座すべく上向きに移動するのに対し、吸気 筒21から吸気ボックス19に導入される空気は下向きに流れるため、吸気負圧 によって開閉弁33が弁座212 に吸着される虞れが無い。
【0018】 次に、前述の本考案の実施例の作用を説明する。
【0019】 小型船Bの走行中、アッパーハル1の空気取入口161 から空気取入通路16 を介してエンジンルームに導入された外気は、吸気ボックス19の蓋部材20の 上面とカバー23の隙間およびメッシュ22を張設した空気導入口211 から吸 気筒21の内部に導かれ、そこから開閉弁33と弁座212 の間隙を介して吸気 ボックス19の内部に供給される。吸気ボックス19内部の空気は2枚の仕切板 201 ,191 の間を通って空気導出口192 から吸気管25に流入し、吸気騒 音を防止すべく吸気消音箱26を通過した後、キャブレタ28において燃料と混 合し、更にスロットル弁27および吸気マニホールド24を通ってエンジンEに 供給される。このとき、吸気ボックス19がスロットル弁27の上流位置に設け られているため、その吸気ボックス19が混合気の流れに与える影響を軽減する ことができる。
【0020】 さて、ロアハル2の左右の補強部21 の内側に浸入したビルジ水が開口301 からフロートガイド30の内部に流入すると、フロートガイド30の内部に収納 されたフロート31が上方に浮き上がり、このフロート31にガイド棒32を介 して連結された開閉弁33が吸気筒21下端の弁座212 に着座する。すると吸 気ボックス19の内部がエンジンルームから遮断されて吸気管25に空気が供給 されなくなり、エンジンEは停止する。これにより、エンジンEの内部に水が吸 入されることが防止され、スパークプラグの失火等の問題が回避される。またビ ルジ水が船底に溜まった段階、すなわちビルジ水が吸気ボックス19と吸気管2 5よりなる吸気通路29に浸入する以前に該吸気通路29を閉鎖してエンジンE を停止させることができるので、エンジンEへのビルジ水の吸入を確実に防止す ることができる。
【0021】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は前記実施例に限定されるもので はなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案を逸脱することなく種々の 小設計変更を行うことが可能である。
【0022】 例えば、実施例ではフロート31と開閉弁33をガイド棒32で直接連結して いるが、フロート31と開閉弁33をリンク機構等を介して連結することも可能 である。また搭載するエンジンは4サイクルエンジンであっても良く、その場合 には潤滑油の白濁を防止することができる。
【0023】
【考案の効果】
以上のように本考案の第1の特徴によれば、ビルジ水の浸入を検知するフロー トを吸気通路の外部に設け、このフロートに連動連結された弁手段により吸気通 路を閉鎖しているので、吸気通路の内部にビルジ水が浸入する以前に確実にエン ジンを停止させることができる。
【0024】 また本考案の第2の特徴によれば、吸気通路に形成した室内部に弁手段を設け たので予め弁手段を有する室を小組みすることが可能となり、その組立が容易に 行われる。
【0025】 また本考案の第3の特徴によれば、船体内部を前後方向に延びて上向きに突出 する左右一対の補強部の間にフロートを設けたので、船体の揺れによって発生す る水飛沫やビルジ水の水面変化の影響を軽減し、フロートを確実に作動させるこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】小型船の全体側面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図1の3−3線断面図
【符号の説明】
1・・・・・アッパーハル(船体) 2・・・・・ロアハル(船体) 21 ・・・・補強部 19・・・・吸気ボックス(室) 29・・・・吸気通路 31・・・・フロート 33・・・・開閉弁(弁手段)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体(1,2)内部に搭載したエンジン
    (E)に接続する吸気通路(29)への水の浸入を防止
    すべく前記吸気通路(29)を閉鎖する舶用エンジンの
    吸気通路閉鎖装置であって、 前記吸気通路(29)を閉鎖可能な弁手段(33)と該
    吸気通路(29)の外部に設けたフロート(31)とを
    連動連結し、船体(1,2)内部に浸入したビルジ水に
    よりフロート(31)が浮上した時に前記弁手段(3
    3)で吸気通路(29)を閉鎖することを特徴とする、
    舶用エンジンの吸気通路閉鎖装置。
  2. 【請求項2】 前記吸気通路(29)は船体(1,2)
    内部に開口する室(19)を含み、この室(19)内部
    に設けた弁手段(33)を室(19)外部に設けたフロ
    ート(31)により作動させることを特徴とする、請求
    項1記載の舶用エンジンの吸気通路閉鎖装置。
  3. 【請求項3】 前記フロート(31)を、船体(1,
    2)内部を前後方向に延びて上向きに突出する左右一対
    の補強部(21 )の間に設けたことを特徴とする、請求
    項1または2記載の舶用エンジンの吸気通路閉鎖装置。
JP7399991U 1991-09-13 1991-09-13 舶用エンジンの吸気通路閉鎖装置 Expired - Fee Related JP2532581Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6415728B1 (en) 1999-11-25 2002-07-09 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Personal watercraft
JP2016055677A (ja) * 2014-09-05 2016-04-21 ヤンマー株式会社 船舶

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US6415728B1 (en) 1999-11-25 2002-07-09 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Personal watercraft
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