JPH05272708A - ラジアントチューブの炉壁取付構造 - Google Patents

ラジアントチューブの炉壁取付構造

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JPH05272708A
JPH05272708A JP10064092A JP10064092A JPH05272708A JP H05272708 A JPH05272708 A JP H05272708A JP 10064092 A JP10064092 A JP 10064092A JP 10064092 A JP10064092 A JP 10064092A JP H05272708 A JPH05272708 A JP H05272708A
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JP
Japan
Prior art keywords
radiant tube
furnace wall
gas burner
bellows
exhaust gas
Prior art date
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Pending
Application number
JP10064092A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Shioyama
仁 塩山
Takeshi Tanaka
毅 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベローズの溶接部分の亀裂やベローズ自身の
熱による変性を最も少なくすることができるラジアント
チューブの炉壁取付構造を提供するところにある。 【構成】 上記目的を解決するために、本発明のラジア
ントチューブ21の炉壁取付構造はW型又はU字型のラ
ジアントチューブの排ガス側21bを炉壁24に固定
し、該ラジアントチューブのガスバーナ側21aをラジ
アントチューブ21の温度差による軸方向の伸縮を吸収
するベローズ22を介して炉壁24に支持すると共に、
前記ラジアントチューブのガスバーナ側21a入口にガ
スバーナー23のノズルの先端を挿入して成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加熱炉内で鋼材を無酸化
雰囲気又は還元雰囲気中で間接的に加熱するラジアント
チューブの炉壁取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ラジアントチューブは、一般にガスバー
ナにて燃焼した排ガスがラジアントチューブ内を通り排
出される過程に於いて、ラジアントチューブ自身の温度
を800〜900℃に加熱し、更に被加熱物を幅射によ
り加熱するものである。W型又はU字型のラジアントチ
ューブは、燃焼排ガスがラジアントチューブ内を通る過
程に於いて被加熱物に熱が吸収され、そのガス温度はガ
スバーナ側と排ガス側を比較すると、100〜200℃
の温度差が生じる。その温度差の為、ラジアントチュー
ブのガスバーナ側と排ガス側の伸縮に差異が生じ、ガス
バーナ側と排ガス側の両端が固定されて炉壁に取り付け
られると、ガスバーナ側は低温の排ガス側により伸長を
妨げられる圧縮応力が発生し、排ガス側では高温のガス
バーナ側により引き伸ばされる引っ張り応力が発生す
る。そこで、ラジアントチューブの炉壁取付構造に対し
この様な熱応力を吸収できる構造が求められる。この様
に熱応力吸収可能なラジアントチューブの炉壁取付構造
の従来例を図2により説明する(実公平3─35924
広報参照)。
【0003】図2に於いて、1はラジアントチューブ、
2はベローズ、3はガスバーナ、4は炉壁、5及び9は
フランジ、6は煉瓦、7は中間サポート、8は先端サポ
ートである。
【0004】ラジアントチューブのガスバーナ側直管部
1aはフランジ9で炉内雰囲気ガスが洩れないようにボ
ルト又は溶接にて炉壁4に接合されている。ラジアント
チューブの排ガス側直管部1bもフランジ5で炉壁4に
炉内雰囲気ガスが洩れないようにボルト又は溶接にて炉
壁4に接合されている。そして、排ガス側直管部1bの
煉瓦6内に位置する部分にはベローズ2が直列に接合さ
れている。
【0005】この様な構造で炉壁に取り付けられている
ラジアントチューブはガスバーナ側直管部1aと排ガス
側直管部1bとの間に温度差が生じた場合、それが両直
管部1a,1bの間の伸縮の差となって、ガスバーナ側
直管部1aに低温の排ガス側直管部1bによる伸長を妨
げる圧縮応力を発生させ、排ガス側直管部1bには高温
のガスバーナ側直管部1aによる引き伸ばしの引っ張り
応力を発生させる。この様な熱応力をベローズ2は薄肉
の波形状部の弾性変形によって吸収する。この様にし
て、熱応力を吸収するラジアントチューブの炉壁取付構
造に於いて、ベローズ2はベローズ2の溶接部分の亀裂
やベローズ2自身の熱による変性を少なくする為にラジ
アントチューブの温度の低い所と考えられている排ガス
側に取り付けられるのが常識であった。
【0006】図2の他の取付例として、このベローズが
炉壁とラジアントチューブとの間に取り付けられている
ラジアントチューブの炉壁取付構造も知られているが、
このベローズの場合もラジアントチューブの温度の低い
所と考えられている排ガス側に取り付けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ベロー
ズ2は伸縮自在な構造からラジアントチューブの新たな
ウィークポイントとなり、ベローズ2の溶接部分の亀裂
やベローズ2自身の熱による変性は免れることができな
いという問題点を有している。
【0008】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、ベローズの溶接
部分の亀裂やベローズ自身の熱による変性を最も少なく
することができるラジアントチューブの炉壁取付構造を
提供するところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明のラジアントチューブの炉壁取付構造はW型
又はU字型のラジアントチューブの排ガス側を炉壁に固
定し、該ラジアントチューブのガスバーナ側をラジアン
トチューブの温度差による軸方向の伸縮を吸収するベロ
ーズを介して炉壁に支持すると共に、前記ラジアントチ
ューブのガスバーナ側入口にガスバーナーのノズルの先
端を挿入して成る。
【0010】
【作用】ガスバーナのノズルの先端付近のガスはまだ十
分に燃焼していないので比較的温度が低い。この様な点
を考慮してラジアントチューブのガスバーナ側と炉壁と
をベローズを介して支持すると共に、ガスバーナのノズ
ルの先端をラジアントチューブのガスバーナ側入口に挿
入すると、ガスバーナのノズルの先端が挿入されている
部分はガスがまだ十分に燃焼していないのと、燃焼の為
に使用される空気の高速気流とによって余り温度が上が
らず、ベローズの溶接部分の亀裂やベローズ自身の熱に
よる変性が少なくなる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明のラジアントチューブの炉壁取付
構造を示す断面図である。図1に於いて、21はラジア
ントチューブ、21aはラジアントチューブのガスバー
ナ側、21bはラジアントチューブの排ガス側、22は
ベローズ、23はガスバーナ、24は炉壁である。尚、
図示のラジアントチューブ21はU字型であり横向きに
取り付けられたものが例示されている。
【0012】ラジアントチューブの排ガス側21bは第
1取付具26により間接的に炉壁24に固定されてい
る。第1取付具26は炉壁24に溶接されている円盤型
バング26aと、調整管28を介してラジアントチュー
ブの排ガス側21bを排ガス側ダクト30bに継ぐフラ
ンジ25付きのスリーブ26bと、ラジアントチューブ
21の軸直角方向の変形を防止する支持体26cとから
なる。調整管28はラジアントチューブの排ガス側21
b周辺の補修や部品の取り替えを容易にする為に設けら
れたもので、その端部のフランジ28aが排ガス側ダク
ト30bのフランジにボルト又は溶接にて接合されてお
り、その他端のフランジ28bはスリーブ26bのフラ
ンジ25と現地で現物に合わせてボルト又は溶接にて正
確に接合される。尚、排ガス側ダクト30b、調整管2
8及びスリーブ26cの内壁には断熱材31が配備され
ており、排ガスは熱交換器に図外の吸気ファンにより導
かれるようになっている。
【0013】ラジアントチューブのガスバーナ側21a
は第2取付具27により間接的に炉壁24にベローズ2
2を介して摺動可能に取り付けられている。第2取付具
27は炉壁24に溶接されている円盤型バング27a
と、ラジアントチューブのガスバーナ側21aをガスバ
ーナ側ダクト30aに継ぐフランジ29付きのスリーブ
27bと、ラジアントチューブ21の軸直角方向の変形
を防止する支持体27cとからなる。スリーブ27bの
端部のフランジ29はガスバーナ側ダクト30aのフラ
ンジにボルト又は溶接にて接合されている。そして、ベ
ローズ22は端部が第2取付具の支持体27cに他端が
スリーブ27bに取り付けられてラジアントチューブの
熱による軸方向の熱応力を吸収する。ガスバーナ23は
ノズルがラジアントチューブのガスバーナ側21aに挿
入されており、そのノズルの先端は炉壁24面に合わさ
れている。
【0014】このような構造で炉壁に取り付けられてい
るラジアントチューブ21はガスバーナ側21aがベロ
ーズ22を圧縮する方向に移動することによりガスバー
ナ側21aと排ガス側21bの温度差による伸縮の差を
吸収する。そして、ベローズ22がガスバーナのノズル
の先端が挿入されている部分、即ち、ガスがまだ十分に
燃焼していないのと、燃焼の為に使用される空気の高速
気流とによって比較的温度が上昇しない場所に設けられ
ているので、ベローズ22の溶接部分の亀裂やベローズ
22自身の熱による変性が少なくなる。その結果、ラジ
アントチューブの寿命が長くなる。又、ガスバーナ23
及び調整管28を取り除くことにより、ラジアントチュ
ーブのガスバーナ側入口及び排ガス側出口が開くので、
その周辺の補修やベローズ22などの部品の取り替えが
容易になる。
【0015】
【発明の効果】ガスバーナのノズルの先端付近のガスが
まだ十分に燃焼していないのと、燃焼の為に使用される
空気の高速気流とによって比較的温度が上昇しないこと
に着目して、ラジアントチューブのガスバーナ側をベロ
ーズを介して炉壁に取付けると共に、ガスバーナのノズ
ルの先端をラジアントチューブのガスバーナ側入口に挿
入しているので、ベローズの溶接部分の亀裂やベローズ
自身の熱による変性を最も少なくできる。その結果、ラ
ジアントチューブ全体の寿命が今まで以上に長くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラジアントチューブの炉壁取付構造を
示す断面図である。
【図2】従来のラジアントチューブとその炉壁取付構造
を示す図である。
【符号の説明】
21 ラジアントチューブ 21a ガスバーナ側のラジアントチューブ 21b 排ガス側のラジアントチューブ 22 ベローズ 23 ガスバーナ 24 炉壁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 W型又はU字型のラジアントチューブの
    排ガス側を炉壁に固定し、該ラジアントチューブのガス
    バーナ側をラジアントチューブの温度差による軸方向の
    伸縮を吸収するベローズを介して炉壁に支持すると共
    に、前記ラジアントチューブのガスバーナ側入口にガス
    バーナーのノズルの先端を挿入して成るラジアントチュ
    ーブの炉壁取付構造。
JP10064092A 1992-03-26 1992-03-26 ラジアントチューブの炉壁取付構造 Pending JPH05272708A (ja)

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