JPH05272600A - 差動歯車装置用ワッシャ - Google Patents
差動歯車装置用ワッシャInfo
- Publication number
- JPH05272600A JPH05272600A JP9586892A JP9586892A JPH05272600A JP H05272600 A JPH05272600 A JP H05272600A JP 9586892 A JP9586892 A JP 9586892A JP 9586892 A JP9586892 A JP 9586892A JP H05272600 A JPH05272600 A JP H05272600A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- washer
- side gear
- holes
- face
- lubricant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ワッシャ3Bには、サイドギヤ2の歯先円と
歯底円とによって囲まれる範囲と対向する箇所に貫通孔
32を形成する。貫通孔2は、ワッシャ3Bの周方向に
多数形成する。 【効果】 サイドギヤ2は、ウオーム歯車状をなしてい
るので、その歯溝21内の潤滑油がサイドギヤ2の回転
に伴って軸線方向へ移動する。そして、この潤滑油がワ
ッシャ3Bの貫通孔32に強制的に入り込む。これによ
って、ワッシャ3Bの端面を十分に潤滑することができ
る。
歯底円とによって囲まれる範囲と対向する箇所に貫通孔
32を形成する。貫通孔2は、ワッシャ3Bの周方向に
多数形成する。 【効果】 サイドギヤ2は、ウオーム歯車状をなしてい
るので、その歯溝21内の潤滑油がサイドギヤ2の回転
に伴って軸線方向へ移動する。そして、この潤滑油がワ
ッシャ3Bの貫通孔32に強制的に入り込む。これによ
って、ワッシャ3Bの端面を十分に潤滑することができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ウオーム歯車機構を
備えた差動歯車装置に用いられるワッシャに関するもの
である。
備えた差動歯車装置に用いられるワッシャに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、ウオーム歯車機構を備えた差動
歯車装置は、図3に示すように、回転駆動されるハウジ
ング1と、このハウジング1の回転軸線L上に回転自在
に設けられた一対のウオーム歯車状をなすサイドギヤ2
と、軸線をサイドギヤ2の軸線と直交する方向に向けた
状態でハウジング1に回転自在に設けられ、各サイドギ
ヤ2とそれぞれ噛み合うエレメントギヤ(図示せず)と
を備えており(特開昭49ー50625号公報参照)、
トルクを分配することができる等の利点を有しているこ
とから、最近では従来の傘歯車を用いた差動歯車装置に
代えて多用されるようになってきた。
歯車装置は、図3に示すように、回転駆動されるハウジ
ング1と、このハウジング1の回転軸線L上に回転自在
に設けられた一対のウオーム歯車状をなすサイドギヤ2
と、軸線をサイドギヤ2の軸線と直交する方向に向けた
状態でハウジング1に回転自在に設けられ、各サイドギ
ヤ2とそれぞれ噛み合うエレメントギヤ(図示せず)と
を備えており(特開昭49ー50625号公報参照)、
トルクを分配することができる等の利点を有しているこ
とから、最近では従来の傘歯車を用いた差動歯車装置に
代えて多用されるようになってきた。
【0003】ところで、この種の差動歯車装置において
は、一対のサイドギヤ2,2間、およびサイドギヤ2と
ハウジング1との間にそれぞれワッシャ3が配置されて
いる。ワッシャ3は、大きなスラスト力を受けた状態
で、ハウジング1、サイドギヤ2、または他のワッシャ
3と相対回転する。したがって、ワッシャ3の両端面に
は、ハウジング1内の潤滑油をできる限り多く供給する
必要がある。
は、一対のサイドギヤ2,2間、およびサイドギヤ2と
ハウジング1との間にそれぞれワッシャ3が配置されて
いる。ワッシャ3は、大きなスラスト力を受けた状態
で、ハウジング1、サイドギヤ2、または他のワッシャ
3と相対回転する。したがって、ワッシャ3の両端面に
は、ハウジング1内の潤滑油をできる限り多く供給する
必要がある。
【0004】そこで、従来においては、図2に示すワッ
シャ3Aが用いられている。このワッシャ3Aは、各端
面に外周から内周まで達する溝31を形成したものであ
り、溝31の外周側の開放部分から溝31内に潤滑油を
入り込ませ、これによってワッシャ3Aと他の部材との
間に潤滑油を供給しようとするものである。
シャ3Aが用いられている。このワッシャ3Aは、各端
面に外周から内周まで達する溝31を形成したものであ
り、溝31の外周側の開放部分から溝31内に潤滑油を
入り込ませ、これによってワッシャ3Aと他の部材との
間に潤滑油を供給しようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記ワッシャ3Aにお
いては、潤滑油が強制的に溝31に供給されることがな
く、その自重によって単に溝31内に入り込むだけであ
る。このため、溝31内に入り込む潤滑油の量が少な
く、潤滑油を十分に供給することができないという問題
があった。また、溝31を形成するとその部分の厚さが
薄くなってワッシャ3Aの強度が低下する。したがっ
て、溝31を多数形成することができない。このため、
潤滑油を十分に供給することがより一層困難であった。
いては、潤滑油が強制的に溝31に供給されることがな
く、その自重によって単に溝31内に入り込むだけであ
る。このため、溝31内に入り込む潤滑油の量が少な
く、潤滑油を十分に供給することができないという問題
があった。また、溝31を形成するとその部分の厚さが
薄くなってワッシャ3Aの強度が低下する。したがっ
て、溝31を多数形成することができない。このため、
潤滑油を十分に供給することがより一層困難であった。
【0006】この発明は、上記事情を考慮してなされた
もので、端面に潤滑油を十分に供給することができる差
動歯車装置用ワッシャを提供することを目的としてい
る。
もので、端面に潤滑油を十分に供給することができる差
動歯車装置用ワッシャを提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、差動歯車装置のウオーム歯車状をな
すサイドギヤの端面に接触した状態で用いられる差動歯
車装置用ワッシャにおいて、前記サイドギヤの歯先円と
歯底円とによって囲まれる範囲と対向する箇所に、当該
箇所を貫通する貫通孔を周方向に沿って複数個形成した
ことを特徴とするものである。
を達成するために、差動歯車装置のウオーム歯車状をな
すサイドギヤの端面に接触した状態で用いられる差動歯
車装置用ワッシャにおいて、前記サイドギヤの歯先円と
歯底円とによって囲まれる範囲と対向する箇所に、当該
箇所を貫通する貫通孔を周方向に沿って複数個形成した
ことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】サイドギヤはウオーム歯車状をなしている。し
たがって、サイドギヤが回転すると、その歯面における
ねじの送り作用により、サイドギヤの歯溝内の潤滑油が
その軸線方向送られ、これがワッシャの貫通孔内に強制
的に入り込む。貫通孔内に入り込んだ潤滑油によってワ
ッシャの端面が潤滑される。
たがって、サイドギヤが回転すると、その歯面における
ねじの送り作用により、サイドギヤの歯溝内の潤滑油が
その軸線方向送られ、これがワッシャの貫通孔内に強制
的に入り込む。貫通孔内に入り込んだ潤滑油によってワ
ッシャの端面が潤滑される。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図1を参
照して説明する。なお、図1は、この発明に係るワッシ
ャ3Bをサイドギヤ側と逆側から見た図である。ワッシ
ャ3Bは、従来のワッシャと同様に、薄いリング状をな
しており、その外径はサイドギヤ2の歯先円径D1(サ
イドギヤ2の外径)とほぼ等しく、その内径はサイドギ
ヤ2の内径D3とほぼ等しくか、若干大径になってい
る。
照して説明する。なお、図1は、この発明に係るワッシ
ャ3Bをサイドギヤ側と逆側から見た図である。ワッシ
ャ3Bは、従来のワッシャと同様に、薄いリング状をな
しており、その外径はサイドギヤ2の歯先円径D1(サ
イドギヤ2の外径)とほぼ等しく、その内径はサイドギ
ヤ2の内径D3とほぼ等しくか、若干大径になってい
る。
【0010】ワッシャ3Bには、その一端面から他端面
まで貫通する貫通孔32が周方向に等間隔をもって多数
形成されている。各貫通孔32は、サイドギヤ2の端面
における歯先円と歯底円(直径D2)とによって囲まれ
る範囲と対向する箇所に形成されている。特に、この実
施例においては、貫通孔32が歯底円に接するように配
置されている。
まで貫通する貫通孔32が周方向に等間隔をもって多数
形成されている。各貫通孔32は、サイドギヤ2の端面
における歯先円と歯底円(直径D2)とによって囲まれ
る範囲と対向する箇所に形成されている。特に、この実
施例においては、貫通孔32が歯底円に接するように配
置されている。
【0011】貫通孔32は、サイドギヤ2の歯先円と歯
底円とによって囲まれ範囲に形成されているから、サイ
ドギヤ2の歯溝21と対向することになる。この場合、
サイドギヤ2とワッシャ3Bとの周方向における相対位
置関係に拘わらず、より多数の貫通孔32が歯溝21と
対向するように、貫通孔32の形成個数nについては、
次式から求めるのが望ましい。 n=Ns÷A ここで、 Ns;サイドギヤ2の歯数 A;0.5、1.,5または2.5のうちのいずれかの数
底円とによって囲まれ範囲に形成されているから、サイ
ドギヤ2の歯溝21と対向することになる。この場合、
サイドギヤ2とワッシャ3Bとの周方向における相対位
置関係に拘わらず、より多数の貫通孔32が歯溝21と
対向するように、貫通孔32の形成個数nについては、
次式から求めるのが望ましい。 n=Ns÷A ここで、 Ns;サイドギヤ2の歯数 A;0.5、1.,5または2.5のうちのいずれかの数
【0012】上記構成のワッシャ3Bにおいては、貫通
孔32がサイドギヤ2の歯溝21と対向しているので、
歯溝21内の潤滑油が貫通孔32内に入り込み、貫通孔
32内に入り込んだ潤滑油によってワッシャ3Bの各端
面が潤滑される。この場合、サイドギヤ2がウオーム歯
車状をなしているので、歯溝21内の潤滑油はサイドギ
ヤ2の歯面の送り作用によって貫通孔32内に強制的に
送り込まれる。したがって、潤滑油を十分に供給するこ
とができる。しかも、貫通孔32を形成したとしても、
ワッシャ3Bの厚さが薄くなることがないので、ワッシ
ャ3Bの強度を損なうことなく貫通孔32を多数形成す
ることができる。したがって、潤滑油の供給量をより一
層多くすることができる。
孔32がサイドギヤ2の歯溝21と対向しているので、
歯溝21内の潤滑油が貫通孔32内に入り込み、貫通孔
32内に入り込んだ潤滑油によってワッシャ3Bの各端
面が潤滑される。この場合、サイドギヤ2がウオーム歯
車状をなしているので、歯溝21内の潤滑油はサイドギ
ヤ2の歯面の送り作用によって貫通孔32内に強制的に
送り込まれる。したがって、潤滑油を十分に供給するこ
とができる。しかも、貫通孔32を形成したとしても、
ワッシャ3Bの厚さが薄くなることがないので、ワッシ
ャ3Bの強度を損なうことなく貫通孔32を多数形成す
ることができる。したがって、潤滑油の供給量をより一
層多くすることができる。
【0013】この発明は、上記実施例に限定されるもの
でなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可
能である。例えば、上記の実施例においては、多数の貫
通孔32をワッシャ3Bの周方向へ等間隔をもって配置
しているが、不等間隔に配置してもよい。また、貫通孔
32をサイドギヤ2の歯底円より外側に配置してもよ
い。
でなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可
能である。例えば、上記の実施例においては、多数の貫
通孔32をワッシャ3Bの周方向へ等間隔をもって配置
しているが、不等間隔に配置してもよい。また、貫通孔
32をサイドギヤ2の歯底円より外側に配置してもよ
い。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の差動歯
車装置用ワッシャによれば、サイドギヤの歯先円と歯底
円とによって囲まれる範囲に貫通孔を形成したものであ
るから、サイドギヤの送り作用によって貫通孔内に潤滑
油を強制的に送り込むことができ、これによってワッシ
ャの端面に十分な量の潤滑油を供給することができる。
しかも、貫通孔を多数形成することができるから、潤滑
油をより一層十分に供給することができる等の効果が得
られる。
車装置用ワッシャによれば、サイドギヤの歯先円と歯底
円とによって囲まれる範囲に貫通孔を形成したものであ
るから、サイドギヤの送り作用によって貫通孔内に潤滑
油を強制的に送り込むことができ、これによってワッシ
ャの端面に十分な量の潤滑油を供給することができる。
しかも、貫通孔を多数形成することができるから、潤滑
油をより一層十分に供給することができる等の効果が得
られる。
【図1】この発明の一実施例たるワッシャをサイドギヤ
側と逆側から見た図である。
側と逆側から見た図である。
【図2】従来のワッシャの一例を示すもので、図2
(A)はその平面図であり、図2(B)は図2(A)の
X−X矢視断面図である。
(A)はその平面図であり、図2(B)は図2(A)の
X−X矢視断面図である。
【図3】差動歯車装置の一例を示すもので、サイドギヤ
およびワッシャをハウジングから取り出した状態で図示
してある。
およびワッシャをハウジングから取り出した状態で図示
してある。
2 サイドギヤ 3B ワッシャ 32 貫通孔
Claims (1)
- 【請求項1】 差動歯車装置のウオーム歯車状をなすサ
イドギヤの端面に接触した状態で用いられる差動歯車装
置用ワッシャにおいて、前記サイドギヤの歯先円と歯底
円とによって囲まれる範囲と対向する箇所に、当該箇所
を貫通する貫通孔を周方向に沿って複数個形成したこと
を特徴とする差動歯車装置用ワッシャ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9586892A JPH05272600A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 差動歯車装置用ワッシャ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9586892A JPH05272600A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 差動歯車装置用ワッシャ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05272600A true JPH05272600A (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=14149342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9586892A Pending JPH05272600A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 差動歯車装置用ワッシャ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05272600A (ja) |
-
1992
- 1992-03-23 JP JP9586892A patent/JPH05272600A/ja active Pending
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