JPH05272562A - ピンスライド型車両用ディスクブレーキのキャリパ支持構造 - Google Patents
ピンスライド型車両用ディスクブレーキのキャリパ支持構造Info
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- JPH05272562A JPH05272562A JP4066276A JP6627692A JPH05272562A JP H05272562 A JPH05272562 A JP H05272562A JP 4066276 A JP4066276 A JP 4066276A JP 6627692 A JP6627692 A JP 6627692A JP H05272562 A JPH05272562 A JP H05272562A
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Abstract
の作動を安定させる。キャリパの傾動や傾きによる摩擦
パッドの偏摩耗を抑える。 【構成】反作用部2bのディスク回入側及び回出側に、
それぞれ摺動ピン6を、作用部2aに向けて突設する。
ブリッジ部2c両側のキャリパ支持腕8a,8aに、ブ
リッジ部2cの側部から作用部2aに沿って延びる袋状
突部8b,8bを設ける。各袋状突部8bに、挿通孔8
dを反作用部2b側に開口して設け、これら挿通孔8d
にそれぞれ作用部2bの摺動ピン6を差し込んで、キャ
リパ2を支持する。
Description
の各種の走行車両に用いられるピンスライド型のディス
クブレーキであって、詳しくは、車体側のブラケット
と、このブラケットに一対の摺動ピンを介して支持され
るキャリパとの構造に関する。
ド型のディスクブレーキは、ディスクロータの両側に対
向配置される作用部と反作用部とを、ディスクロータの
外側を跨ぐブリッジ部で連結したキャリパ構成となって
おり、作用部のディスク回入側及び回出側、または車体
に取付けられたブラケットからブリッジ部の両側に延設
されたキャリパ支持腕のいずれか一方に摺動ピンを突設
し、これら摺動ピンを、他方に形成した挿通孔に挿通さ
せて、キャリパをディスク軸方向へ移動可能に支持して
いる(例えば、実開平3−14328号公報参照)。
ド型のディスクブレーキでは、作用部に形成されたシリ
ンダ孔にピストンが装着されるうえ、シリンダ孔底部の
液圧室に作動液が供給され、更には上述の摺動ピンや挿
通孔用の取付け腕が作用部に設けられるため、作用部側
の重量が増大し、反力爪のみの反作用部側に較べて、キ
ャリパ重量が作用部側に著しく偏ったものとなってい
る。
のライニングが摩耗して行くと、キャリパが初期設定位
置から次第に作用部側へアジャストして行くため、作用
部と反作用部との重量差が一層増大するばかりか、キャ
リパ重量を支える摺動ピンの差込み長さが次第に減少し
て行き、摺動ピンが挿通孔内でガタ付き易くなったり傾
いて、ディスク軸方向へのキャリパの円滑な移動が妨げ
られ、制動時にはキャリパがディスク回出方向へ大きく
傾動して、摩擦パッドに偏摩耗を与えるという問題があ
る。
たもので、その目的とするところは、摩擦パッドの初期
設定からフル摩耗に亙って、安定した制動を行なえるよ
うにしたキャリパ支持構造を提供することにある。
め、本発明は、ディスクロータの両側部に対向配置され
る作用部と反作用部とを、ディスクロータの外側を跨ぐ
ブリッジ部で連結してキャリパを構成し、該キャリパ
を、前記ブリッジ部の両側部に配設されたキャリパ支持
腕に、一対の摺動ピンを介してディスク軸方向へ移動可
能に支持したピンスライド型車両用ディスクブレーキに
おいて、前記摺動ピンを、前記反作用部と前記キャリパ
支持腕のいずれか一方に突設し、他方に前記挿通孔を形
成して、該挿通孔に前記摺動ピンを挿通せしめたことを
特徴としている。
作用部側へ移されるので、キャリパ重量の偏りが是正さ
れる。また、ライニングの摩耗で、キャリパが作用部方
向へアジャストした場合に、摺動ピンがキャリパのアジ
ャストに連れて挿通孔の差込み方向へ移動し、摺動ピン
の差込み長さは、少くとも一定に保たれるか増加し、従
来のように減少することはない。
明する。
2は、車輪と一体に回転するディスクロータ3を挟ん
で、両側部に対向配置される作用部2a及び反作用部2
bと、これらをディスクロータ3の外側を跨いて連結す
るブリッジ部2cとからなっている。作用部2aには、
ピストン4を収容するシリンダ孔5が設けられ、反作用
部2bには反力爪2dが一体形成されている。反作用部
2bのディスク回入側及び回出側には、取付け腕2e,
2eが突設されており、これら取付け腕2e,2eに
は、それぞれ摺動ピン6が、その先端を作用部2aに向
けて、取付けボルト7にて固定されている。
述の作用部2aが配置されるディスクロータ3の一側部
で、図示しない車体に固設される。このブラケット8に
は、ディスクロータ3の外側を跨いでブリッジ部2cを
やや離間して挟む一対のキャリパ支持腕8a,8aが延
設されている。キャリパ支持腕8a,8aには、ブリッ
ジ部2cの両側部に近接した位置から、作用部2aの側
部に沿って延びる袋状突部8b,8bが設けられ、また
ディスクロータ3の他側部側を、コ字型のタイバー8c
にて連結されている。各袋状突部8bには、反作用部2
b側に開口する挿通孔8dがあって、上述のキャリパ2
は、反作用部2bから突出する摺動ピン6,6を、これ
らの挿通孔8d,8dに差し込んで、ディスク軸方向へ
移動可能に支持される。
対の摩擦パッド9,9が、ディスクロータ3を挟んで対
向配置されている。各摩擦パッド9は、ディスクロータ
3と摺接するライニング9aと、ブラケット8に保持さ
れる裏板9bとからなっている。裏板9bの両側部に
は、耳片9c,9cが突設されていて、摩擦パッド9
は、この耳片9c,9cを、キャリパ支持腕8a,8a
にディスクロータ3を挟んで対向して設けられたパッド
ガイド溝8e,8eに嵌挿して、キャリパ2と同様にデ
ィスク軸方向へ移動可能に吊持される。
6の先端に、少くともライニング9aの厚さ一枚分以上
の間隙を足した長さで形成され、ライニング9aがフル
摩耗した場合にも、摺動ピン6の先端が挿通孔8dの底
部に突き当たることがないようにしている。また、本実
施例のキャリパ2は、従来型のキャリパで作用部側にあ
った摺動ピンを、反作用部2b側へ移すことになるの
で、作用部2a側では重量が軽減され、また反作用部2
b側では重量が増加して、双方のバランスが極力均等に
近づくようにしており、従来型キャリパの重心G1が、
図1に示す位置にあったとすれば、本実施例のキャリパ
2の重心G2は、これよりもディスクロータ3側に近づ
いた位置に変更される。
シリンダ孔5の底部に画成された液圧室5aに昇圧した
作動液が供給されると、ピストン4がディスクロータ3
方向へ前進して、作用部2a側の摩擦パッド9を押動
し、該パッド9のライニング9aを、ディスクロータ3
の一側面へ押圧する。次にこの反作用で、キャリパ2が
作用部2a方向へ移動し、反力爪2dが反作用部2b側
の摩擦パッド9を押動して、該パッド9のライニング9
aを、ディスクロータ3の他側面へ押圧する。
るキャリパ2は、摺動ピン6,6が反作用部2bに設け
られていて、その重心G2がディスクロータ3側に寄せ
られていることから、作用部2aと反作用部2bとの重
量バランスが従来よりも優れ、ディスクロータ3からの
引摺りトルクにも傾動が極力抑えられるので、ディスク
軸方向への移動が円滑に行なえて、安定した制動力を発
揮できると共に、傾動によるライニング9aの偏摩耗が
抑止される。
ング9aが摩耗して行くと、キャリパ2が摺動ピン6,
6と一体となって、作用部2a方向へアジャストされ
る。このアジャスト量は、反作用部2b側のライニング
9aの摩耗量に相当し、キャリパ2では、この摩耗の進
行に連れて重心G2が作用部2a側へ移動し、また摺動
ピン6では、挿通孔8dへ徐々に深く差込まれて行く。
ると、その重心G2は、反作用部2b側のライニング9
aの摩耗に連れて、次第にディスクロータ3から遠ざか
り、キャリパ重量が作用部2a側に偏って、作用部2a
がディスク中心方向へ倒れようとするが、キャリパ2の
アジャストに連動して、摺動ピン6,6が挿通孔8dの
奥深く差込まれて行き、差込み長さが次第に増して行く
ので、キャリパ2の重量が作用部2a側へ移動しても、
摺動ピン6,6が挿通孔8d内でカダ付くことがなくな
り、キャリパ2を確実に保持して、作用部2a側への倒
れ込みを防止する。
の実施例のように袋状に形成すると、塵埃等の侵入を防
止できて好ましいが、本発明は、挿通孔をディスク軸方
向に貫通させてもよい。なぜならば、キャリパ重心が従
来のものよりもディスクロータに近づいて、作用部と反
作用部の重量差が小さくなり、またキャリパが作用部方
向へアジャストした際にも、摺動ピンの差込み長さが減
少することがなく、一定の差込み量が確保されるからで
ある。
動ピンをキャリパ支持腕に突設し、キャリパの反作用部
に挿通孔を形成してもよい。
摺動ピンをキャリパの反作用部かブリッジ部両側のキャ
リパ支持腕のいずれか一方に突設し、他方に挿通孔を形
成して、この挿通孔に摺動ピンを挿通して、キャリパを
ディスク軸方向へ移動するようにしたから、作用部と反
作用部との重量差が従来よりも小さくなって、ディスク
ロータからの引摺りトルクにも傾動が極力抑えられるの
で、ディスク軸方向への移動が円滑に行なえて、安定し
た制動力を発揮できると共に、傾動によるライニングの
偏摩耗が抑止される。
パが作用部方向へアジャストした場合にも、摺動ピンの
差込み長さは、少くとも一定に保たれるか或いは増加す
るので、差込み長さが減少する従来のように、摺動ピン
が挿通孔内でガタ付いたり、キャリパが偏荷重によって
作用部側へ倒れ込んだりすることがなくなり、摩擦パッ
ド取付け初期の設定能力を、ライニングがフル摩耗する
までの長期間に亙って発揮することができる。
部分断面平面図
2b…反作用部、2c…ブリッジ部、2e…取付け腕、
3…ディスクロータ、4…ピストン、5…シリンダ孔、
6…摺動ピン、7…取付けボルト、8…ブラケット、8
a…キャリパ支持腕、8b…キャリパ支持腕8aに形成
された袋状突部、8c…タイバー、8d…摺動ピン6が
差込まれる挿通孔、9…摩擦パッド、9a…ライニン
グ、9b…裏板、G1…従来のキャリパの重心位置、G
2…本実施例のキャリパ2の重心位置
Claims (1)
- 【請求項1】 ディスクロータの両側部に対向配置され
る作用部と反作用部とを、ディスクロータの外側を跨ぐ
ブリッジ部で連結してキャリパを構成し、該キャリパ
を、前記ブリッジ部の両側部に配設されたキャリパ支持
腕に、一対の摺動ピンを介してディスク軸方向へ移動可
能に支持したピンスライド型車両用ディスクブレーキに
おいて、前記摺動ピンを、前記反作用部と前記キャリパ
支持腕のいずれか一方に突設し、他方に挿通孔を形成し
て、該挿通孔に前記摺動ピンを挿通せしめたことを特徴
とするピンスライド型車両用ディスクブレーキのキャリ
パ支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04066276A JP3103950B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | ピンスライド型車両用ディスクブレーキのキャリパ支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04066276A JP3103950B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | ピンスライド型車両用ディスクブレーキのキャリパ支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05272562A true JPH05272562A (ja) | 1993-10-19 |
JP3103950B2 JP3103950B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=13311158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04066276A Expired - Fee Related JP3103950B2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | ピンスライド型車両用ディスクブレーキのキャリパ支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3103950B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5593006A (en) * | 1993-05-25 | 1997-01-14 | Alliedsignal Europe Services Techniques | Sliding caliper disk-brake |
CN1069745C (zh) * | 1994-01-07 | 2001-08-15 | 联合信号欧洲技术股务公司 | 返回行程改进的盘式制动器 |
KR100799495B1 (ko) * | 2007-03-27 | 2008-01-31 | 주식회사 만도 | 차량용 디스크 브레이크 |
JP2009173082A (ja) * | 2008-01-22 | 2009-08-06 | Hitachi Ltd | ブレーキ装置 |
-
1992
- 1992-03-24 JP JP04066276A patent/JP3103950B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US5593006A (en) * | 1993-05-25 | 1997-01-14 | Alliedsignal Europe Services Techniques | Sliding caliper disk-brake |
CN1069745C (zh) * | 1994-01-07 | 2001-08-15 | 联合信号欧洲技术股务公司 | 返回行程改进的盘式制动器 |
KR100799495B1 (ko) * | 2007-03-27 | 2008-01-31 | 주식회사 만도 | 차량용 디스크 브레이크 |
JP2009173082A (ja) * | 2008-01-22 | 2009-08-06 | Hitachi Ltd | ブレーキ装置 |
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JP3103950B2 (ja) | 2000-10-30 |
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