JPH05272248A - 集合住宅等における車庫 - Google Patents

集合住宅等における車庫

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JPH05272248A
JPH05272248A JP6812492A JP6812492A JPH05272248A JP H05272248 A JPH05272248 A JP H05272248A JP 6812492 A JP6812492 A JP 6812492A JP 6812492 A JP6812492 A JP 6812492A JP H05272248 A JPH05272248 A JP H05272248A
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JP
Japan
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garage
garages
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building
road surface
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JP6812492A
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Hideaki Kondo
秀明 近藤
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Toyota T&S Construction Co Ltd
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Toyota T&S Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集合住宅等の建物における車庫数を多く確保
する。更に、この車庫を基礎部を利用して設ける。 【構成】 居住層の下部に2層からなる下層側車庫5と
上層側車庫6を設ける。各層の車庫を桁行方向に区画壁
7,8を介して複数並設する。各車庫5,6の後部に後
壁5b,6bを設け、前部に開口部5c,6cを形成す
る。各車庫5,6は、上下層及び左右に隣接するものに
対し相互に逆向きに配置する。建物の周囲に床面5a,
6aの中間の高さの車路面12を設け、該面から各車庫
へスロープ13,14を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集合住宅等における車
庫に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、集合住宅において、その住人が保
有する自動車の車庫として、その建物の1階部分を地面
と同等の平面に形成して車庫として使用するか、建物と
は別の場所に駐車場を設けて車庫としているのが現状で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】1住戸に1台以上の自
動車が保有され、かつ、都市部に集中して自動車が保有
されるようになり、反面、地価高騰と都市周辺での車庫
を求めることが困難な現状においては、前記従来の集合
住宅の車庫形態では、その住人用の車庫数を確保するこ
とができないようになってきた。
【0004】一方、中層(法の呼称は5階建迄をいう)
の集合住宅は、壁式のプレキャストコンクリート又は鉄
筋コンクリート造が主流で、かつ地上1階の床高は、住
戸の居住性の高揚から高床式が採用されるようになって
きた。
【0005】そこで、本発明は、上記に鑑み、集合住宅
等において、従来、基礎部としてのみ使用されていた下
層部空間を上下2層の車庫として利用できるようにして
車庫数を多くし、住人の自動車保有数に対応できるよう
にすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決するために、建物(A)における居住層の下部に、梁
方向を前後方向にした2層からなる下層側車庫(5)と
上層側車庫(6)とを形成し、かつ、該下層側車庫
(5)と上層側車庫(6)を夫々桁行方向に複数個区画
壁(7)(8)を介して形成し、しかも、下層側車庫
(5)と上層側車庫(6)は、その前部を開口し後部を
壁面(5b)(6b)とすると共に各車庫(5)(6)
の前後方向を、各層における隣接する車庫の相互と、上
下に位置する車庫の相互が逆向きになるように定め、更
に、前記両車庫の前後方向における建物から所定間隔離
れた位置に、下層側車庫(5)の床面(5a)と上層側
車庫(6)の床面(6a)のほぼ中間の高さの車路面
(12)を設け、該車路面(12)と前記各車庫の前部
とをスロープ(13)(14)で連接したことを特徴と
するものである。
【0007】
【作用】車庫が上下2層に設けられているため、車庫数
を従来の1階部分のみを車庫にしたものに比べて2倍分
確保できる。
【0008】更に、車庫の前後方向を上下及び桁行方向
に隣接する車庫に対して相互に逆向きにしたので、車庫
の後壁が建物の梁方向の両面において、交互に配置さ
れ、建物の桁行方向に対する壁量が十分確保される。
【0009】更に、桁行方向に隣設した車庫相互間には
区画壁を配置できる。上記後壁と区画壁とを地中梁と耐
力壁を兼用する強固な壁とすることにより、これらを基
礎の一部に構成することができる。
【0010】自動車は、各スロープ(13)、(14)
を通じて各車庫に対して自走により出し入れする。車路
面(12)が、下層側車庫(5)の床面(5a)と上層
側車庫(6)の床面(6a)のほぼ中間の高さに設定さ
れているため、従来の地表面が1階の床面と同等で、こ
の地表面から2階及び地下の駐車場に自走駐車するもの
のスロープと比較して、そのスロープの傾斜を同一とし
た場合、スロープ(13)、(14)の距離が半分で良
く、車の出し入れに必要な地表スペースを少なくするこ
とができる。
【0011】
【実施例】本発明を集合住宅に適用した図に示す実施例
について説明する。図の集合住宅は、建物Aの上下方向
に4つの居住層1,2,3,4を構成し、桁行方向(図
において長手方向)に各層毎に3つの居住室1A,1
B,1C,…が構成されている。尚、中間の居住室1
B,2B,3B,4Bは、その両側に隣接する居住室1
A,1C,…よりも建物の桁行方向に長く構成され、多
家族用に構成されている。
【0012】1階の住戸1の下部には2層の空間が構成
され、これらが下層側車庫5と上層側車庫6になってい
る。下層側車庫5の床面5aは、地表面G.Lとほぼ同
一面に設定されている。
【0013】下層側車庫5は、建物Aの梁方向を前後方
向として形成され、その後方側には後壁5bが形成さ
れ、前方側は開口部5cとしてこれにシャッター5dが
付設されている。
【0014】該下層側車庫5は、建物Aの桁行方向に対
して、図4に示すように区画壁7を介して並列的に配置
され、図の実施例においては9室5A〜5I設けられて
いる。また、該下層側車庫5は、図の実施例において
は、中間の広い住戸1Bの位置において3列、両側の住
戸1A,1Cの位置において2列夫々配置されている。
【0015】更にまた、該下層側車庫5は、その左右に
隣接する下層側車庫に対して相互に前後方向が逆向きに
なっており、梁方向の建物の両面において、後壁5bと
開口部5cが交互に配置されている。
【0016】上層側車庫6も図5に示すように、前記下
層側車庫5と同様に桁行方向に多数並設され、かつ、左
右に隣接する上層側車庫に対して相互に前後方向が逆向
きになっており、梁方向の建物の両面において、後壁6
bと開口部6cが交互に配置されている。
【0017】更に該各上層側車庫6は各下層側車庫5と
同位置の真上に配置され、上層側車庫6相互を仕切る区
画壁8が下層の区画壁7と同一位置に配置されている。
更にまた、上層側車庫6の前後方向の向きは、同位置の
真下の下層側車庫5に対して相互に逆の方向に設定され
ている。
【0018】前記車庫間を仕切る区画壁7,8は、地中
梁と耐力壁を兼用する壁に形成し、基礎の一部を構成し
ている。また、建物の同一側面に位置する下層側車庫5
の後壁5bと上層側車庫6の後壁6bとは、図3に示す
ように、スパンドレル10を設けて共通する鉄筋11を
配筋し、連続した一体の強固な壁とし、これらが地中梁
と耐力壁を兼用する基礎の一部を構成している。
【0019】12は車路面で、前記車庫の前後方向にお
ける建物から所定間隔離れた位置の地表面G.Lに盛土
して造成されており、その車路面12の高さは、下層側
車庫5の床面5aと上層側車庫6の床面6aとのほぼ中
間の高さの位置に設定されている。このように盛土して
車路面12を形成することにより、洪水時等において地
表面G.Lを流れる雨水が下層側車庫5内に流入するこ
とを防止できる。
【0020】該車路面12と前記下層側車庫5は下りス
ロープ13で連接されており、上層側車庫6は上りスロ
ープ14で連接されている。したがって、該下りスロー
プ13と上りスロープ14は、建物の片側において交互
に並設されている。
【0021】尚、下層側車庫5の床面5a部は、ベタ基
礎とし、杭打地業等により建物を支承している。本実施
例において、下層側車庫5へ駐車する場合は、自動車を
車路面12から下りスロープ13を通じて下層側車庫5
へ自走進入し、その後にシャッター5dを閉める。
【0022】上層側車庫6へ駐車する場合は、自動車を
車路面12から上りスロープ14を通じて上層側車庫6
へ自走進入し、そのシャッター6dを閉める。尚、上記
実施例は、集合住宅に本発明を適用した例を示したが、
その他の建物にも本発明を適用できることは勿論であ
る。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、建物の下
層部に多数の車庫を形成でき、特に集合住宅における住
人の自動車保有数に対応した車庫を確保することができ
る。
【0024】更に、その車庫部における各車庫間には区
画壁を有し、かつ建物の両面には交互に配置した後壁を
有するため、この車庫部に十分な壁量を確保できる。そ
のため、その壁を地中梁及び耐力壁を兼ねた強固な壁と
して基礎の一部に構成し、高床式の基礎部を車庫に有効
利用した建物にすることができる。
【0025】更に、車庫へのスロープを短くできるた
め、車の出し入れに必要な地表スペースを少なくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す建物の略側断面図。
【図2】 同正面図。
【図3】 同後壁と配筋状態を示す正断面図。
【図4】 下層側車庫を示す平断面図。
【図5】 上層側車庫を示す平断面図。
【符号の説明】
A 建物 1〜4 居住層 5 下層側車庫 6 上層側車庫 5a,6a 床面 5b,6b 後壁 5c,6c 開口部 7,8 区画壁 12 車路面 13,14 スロープ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物(A)における居住層の下部に、梁
    方向を前後方向にした2層からなる下層側車庫(5)と
    上層側車庫(6)とを形成し、かつ、該下層側車庫
    (5)と上層側車庫(6)を夫々桁行方向に複数個区画
    壁(7)(8)を介して形成し、しかも、下層側車庫
    (5)と上層側車庫(6)は、その前部を開口し後部を
    壁面(5b)(6b)とすると共に各車庫(5)(6)
    の前後方向を、各層における隣接する車庫の相互と、上
    下に位置する車庫の相互が逆向きになるように定め、更
    に、前記両車庫の前後方向における建物から所定間隔離
    れた位置に、下層側車庫(5)の床面(5a)と上層側
    車庫(6)の床面(6a)のほぼ中間の高さの車路面
    (12)を設け、該車路面(12)と前記各車庫の前部
    とをスロープ(13)(14)で連接したことを特徴と
    する集合住宅等における車庫。
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