JPH0527214A - 焦点距離可変液晶レンズ - Google Patents

焦点距離可変液晶レンズ

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Publication number
JPH0527214A
JPH0527214A JP18238991A JP18238991A JPH0527214A JP H0527214 A JPH0527214 A JP H0527214A JP 18238991 A JP18238991 A JP 18238991A JP 18238991 A JP18238991 A JP 18238991A JP H0527214 A JPH0527214 A JP H0527214A
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JP
Japan
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liquid crystal
light
focal length
lens
crystal molecules
Prior art date
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Pending
Application number
JP18238991A
Other languages
English (en)
Inventor
Koetsu Hibino
光悦 日比野
Shoji Yokoishi
章司 横石
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH0527214A publication Critical patent/JPH0527214A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏光板が不要で構造が簡単な焦点距離可変液
晶レンズを提供する。 【構成】 レンズの形状を有し液晶分子が一方向に配向
された液晶セル1と、1/4波長板2と、反射板3とを
順次重合わせて構成されている。液晶セル1の入射光を
互いに直交する2つの偏光成分、つまり液晶分子の配向
方向と平行な偏光成分とこれと直交する方向の偏光成分
とに分けた場合、液晶分子の配向方向と平行な偏光成分
は液晶分子に対して異常光となり、電界印加により屈折
率が異常光に対する値から常光に対する値まで連続的に
変化する。この偏光成分が1/4波長板2に入射すると
円偏光となり、これが反射板3の働きで反対回りの円偏
光となって再び1/4波長板2に入射すると入射時とは
直交方向の偏光成分となるので、再び液晶セル1に入射
しても焦点距離可変の効果は受けない。一方、液晶分子
の配向方向と直交する偏光成分はこの逆となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焦点距離可変液晶レン
ズに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶の電気光学効果を利用し
て焦点距離を可変とした焦点距離可変液晶レンズが知ら
れている。例えば、特開昭60−50510号公報に
は、レンズの形状を有し、一対の透明基板で画定された
空間に誘電異方性が正の電界効果形液晶を封入した液晶
セルよりなり、液晶分子を基板に平行となるように一方
向に配向させた焦点距離可変液晶レンズが開示されてい
る。
【0003】この液晶レンズにしきい値以上の交流電圧
を印加すると、電子分極により分極している液晶分子は
長軸の向きを電圧印加方向に変える。このため、印加電
圧の大きさを制御することにより、基板に平行に配向し
ていた液晶分子の長軸の向きを基板に対して垂直方向に
連続的に変えることができる。したがって、液晶分子の
配向の方位に偏光した入射光に対して、液晶セルのみか
けの屈折率は異常光に対する値から常光に対する値まで
連続的に変化する。このように、印加電圧により液晶分
子の配向方向を制御して液晶セルのみかけの屈折率を変
化させることにより、レンズの焦点距離を異常光に対す
る値から常光に対する値まで連続的に変化させることが
できる。
【0004】なお、基板に対して垂直配向させた誘電異
方性が負の液晶を用いると、印加電圧に対する焦点距離
の変化が逆になる。また、磁界を加えても液晶分子の配
向状態を変えることができるので、磁界による焦点距離
可変のレンズとすることもできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の焦
点距離可変液晶レンズでは、入射光の偏光方向を液晶分
子の配向方向に一致させるために、偏光板を必要とす
る。このため、常に偏光板による60〜70%の透過損
失が避けられず、明るい焦点距離可変レンズとすること
ができないという問題点がある。
【0006】このような問題点を解決するものとして、
偏光板を不要とした焦点距離可変液晶レンズが特開昭6
0−51818号公報に開示されている。この液晶レン
ズは、同一の特性を有する2枚の液晶による焦点距離可
変レンズA、Bを、電圧を印加していないときの各々の
液晶分子の配向方向が互いに直交するように重ね合わせ
た構造としたものである。このレンズで、偏光板が不要
となる理由は以下の通りである。
【0007】入射光は、互いに直交する2つの偏光成
分、つまりレンズAの液晶分子の配向方向とレンズBの
液晶分子の配向方向とに分解することができる。まず、
レンズAにおける配向方向と平行な偏光成分がレンズA
に入射した場合を考える。この偏光成分はレンズAに対
して異常光線となる。したがって、この状態でレンズA
に電圧を印加すると、液晶分子は電圧に応じて徐々に電
極に垂直な方向に向きを変えるので、異常光線成分に対
して液晶レンズAのみかけの屈折率は異常光に対する値
から常光に対する値まで連続的に変化し、焦点距離可変
の効果を受けることができる。このレンズAに対しての
異常光線成分はレンズBでは常光成分となるため、みか
けの屈折率は変化せず焦点距離可変の効果を受けない。
したがって、そのまま直進する。一方、もう一方の入射
光成分であるレンズAで常光に相当する偏光成分はレン
ズAではみかけの屈折率は変化せず、焦点距離可変の効
果は受けないが、レンズBでは異常光に相当する成分と
なるため、上述のレンズAに異常光が入射した場合と同
様に、液晶レンズBのみかけの屈折率は変化し焦点距離
可変の効果を受けることになる。ここで、レンズA及び
レンズBに同じ電圧を印加すれば互いに等しい焦点距離
可変の効果を及ぼすことになる。したがって、2枚の焦
点距離可変レンズの光軸方向を互いに直交するように重
ねることにより、あらゆる方向に対して焦点距離可変の
レンズとして動作することとなり、偏光板を使用するこ
となく入射光の偏光方向に無関係に焦点距離を可変でき
るレンズとすることができる。
【0008】このように、上記特開昭60−51818
号公報に開示された焦点距離可変液晶レンズでは、偏光
板を不要にすることはできたが、偏光板を不要とするた
めにレンズを2枚必要とするので、コストがかかりすぎ
る上、かさばり重くなるという欠点がある。本発明は上
記実情に鑑みてなされたものであり、偏光板が不要で、
かつ簡単構造をもち、しかも安価な焦点距離可変液晶レ
ンズを提供することを解決すべき技術課題とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の焦点距離可変液
晶レンズは、レンズの形状を有し液晶分子が少なくとも
一方向に配向された液晶セルと、1/4波長板と、反射
板とを順次重合わせてなることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の焦点距離可変液晶レンズでは、液晶セ
ルの液晶分子が少なくとも一方向に配向されている。こ
の液晶セルに入射する入射光は、互いに直交する2つの
偏光成分、つまり上記液晶分子の配向方向と平行な方向
の偏光成分とこれと直交する方向の偏光成分とに分解す
ることができる。
【0011】まず、上記液晶分子の配向方向と平行な偏
光成分が液晶レンズに入射した場合を考える。上記液晶
分子の配向方向と平行な入射光の偏光成分は、液晶分子
の長軸方向と一致しこれらの液晶分子に対して異常光線
成分となる。したがって、この状態で液晶セルに電界又
は磁界を印加すると、液晶分子は電界又は磁界方向に向
きを変えるので、異常光線成分に対して液晶セルのみか
けの屈折率は異常光に対する値から常光に対する値まで
連続的に変化し、焦点距離可変の効果を受ける。この偏
光成分は次に1/4波長板に入射し、1/4波長板の効
果により円偏光となる。この円偏光は次に反射板で反射
して反対回りの円偏光となる。そして、再び1/4波長
板に入射し、1/4波長板の効果を受けて入射時とは直
交方向の偏光成分となる。このため、再び液晶セルに入
射しても、この偏光成分は液晶分子に対して常光線成分
となり、液晶セルのみかけの屈折率は変化せず焦点距離
可変の効果を受けない。
【0012】一方、上記液晶分子の配向方向と直交方向
の偏光成分は、液晶セルに入射しても常光線成分となり
焦点距離可変の効果を受けない。この偏光成分が次に1
/4波長板に入射すると、1/4波長板の効果により円
偏光となる。この円偏光は次に反射板で反射して反対回
りの円偏光となる。そして、再び1/4波長板に入射
し、1/4波長板の効果により入射時とは直交方向、つ
まり液晶分子の配向方向と平行な方向の偏光成分とな
る。このため、再び液晶セルに入射した時は異常光線成
分となりみかけの屈折率が変化し焦点距離可変の効果を
受ける。
【0013】したがって、本発明の焦点距離可変液晶レ
ンズでは、入射光の偏光方向に無関係に焦点距離を可変
できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を説明する。
本実施例の焦点距離可変液晶レンズは、液晶セル1と、
1/4波長板2と、反射板3とを順次重ね合わせて構成
されている。液晶セル1は、図2の断面図に示すよう
に、平凹レンズ11と、平凹レンズ11の内周面に形成
された第1透明導電膜12と、第1透明導電膜12の表
面に形成された第1配向膜13と、平板ガラス14と、
平板ガラス14の内周面に形成された第2透明導電膜1
5と、第2透明導電膜15の表面に形成された第2配向
膜16と、平凹レンズ11及び平板ガラス14の周囲を
封止して密閉空間を形成するシール剤17と、上記密閉
空間内に封入された液晶18とから構成されている。な
お、第1透明導電膜12及び第2透明導電膜15は、図
示しない電界印加手段に接続されている。
【0015】上記第1配向膜13及び第2配向膜16
は、ポリビニルアルコールの溶液を塗布することにより
約1000Åの膜厚で形成されている。なお、ポリイミ
ド溶液を塗布してもよい。また、第1配向膜13及び第
2配向膜16は図2の左右方向にラビング処理されてお
り、上記液晶18の液晶分子はホモジニアス分子配列を
している。
【0016】1/4波長板2は、厚さ0.6mmのフィ
ルムで構成されている。反射板3は、厚さ1.1mmの
表面をアルミニウムで被覆したガラスで構成されてい
る。以下、上記構成を有する本実施例の焦点距離可変液
晶レンズの作用について、図1を参照しつつ説明する。
なお、図1(a)は液晶分子の配向方向に平行な偏光成
分の変化を矢印で示し、図1(b)は液晶分子の配向方
向に直交する偏光成分の変化を同じく矢印で示す。ま
た、図1中、点線の矢印は液晶分子の配向方向を示し、
実線の直線状矢印は液晶分子の配向方向に平行な偏光成
分を示し、実線の円状矢印は円偏光の向きを示し、丸点
印は液晶分子の配向方向に直交する偏光成分を示す。
【0017】本実施例の焦点距離可変液晶レンズに入射
する入射光は、互いに直交する2つの偏光成分、つまり
上記液晶分子の配向方向と平行な方向の偏光成分とこれ
と直交する方向の偏光成分とに分解することができる。
まず、上記液晶分子の配向方向と平行な偏光成分が液晶
レンズに入射した場合を考える(図1(a)参照)。上
記液晶分子の配向方向と平行な入射光の偏光成分は、液
晶分子の長軸方向と一致しこれらの液晶分子に対して異
常光線成分となる。したがって、この状態で液晶セル1
に電界を印加すると、液晶分子は電界方向に向きを変え
るので、異常光線成分に対して液晶セル1のみかけの屈
折率は異常光に対する値から常光に対する値まで連続的
に変化し、焦点距離可変の効果を受ける。この偏光成分
は次に1/4波長板2に入射し、1/4波長板2の効果
により円偏光となる。この円偏光は次に反射板3で反射
して反対回りの円偏光となる。そして、再び1/4波長
板2に入射し、1/4波長板2の効果を受けて入射時と
は直交方向の偏光成分となる。このため、再び液晶セル
1に入射しても、この偏光成分は液晶分子に対して常光
線成分となり、液晶セル1のみかけの屈折率は変化せず
焦点距離可変の効果を受けない。
【0018】一方、上記液晶分子の配向方向と直交方向
の偏光成分が液晶レンズに入射した場合を考える(図1
(b)参照)。この液晶分子の配向方向と直交方向の偏
光成分が液晶セル1に入射しても常光線成分となり焦点
距離可変の効果を受けない。この偏光成分が次に1/4
波長板2に入射すると、1/4波長板2の効果により円
偏光となる。この円偏光は次に反射板3で反射して反対
回りの円偏光となる。そして、再び1/4波長板2に入
射し、1/4波長板2の効果により入射時とは直交方
向、つまり液晶分子の配向方向と平行な方向の偏光成分
となる。このため、再び液晶セル1に入射した時は異常
光線成分となりみかけの屈折率が変化し焦点距離可変の
効果を受ける。
【0019】したがって、本発明の焦点距離可変液晶レ
ンズでは、入射光の偏光方向に無関係に焦点距離を可変
できる。しかも、本実施例の液晶レンズは、単独の液晶
セル1に厚さの薄い1/4波長板2及び反射板3を重ね
合わせた構造であるので、薄型軽量化を図るとともに、
コスト低減を図ることができる。なお、上記実施例で
は、液晶セル1としてホモジニアス分子配列をもつもの
を用いたが、ホメオトロピック分子配列やツイスト分子
配列をもつものでも適用可能である。また、上記実施例
では、電界を印加することにより液晶分子の配向状態を
制御する例を示したが、磁界を印加する場合にも本発明
を適用することができる。また、フレネルレンズ等を利
用した液晶レンズにも本発明を適用することができる。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の焦点距離
可変液晶レンズは、偏光板を用いることなく、単独の液
晶セルに厚さの薄いの1/4波長板及び反射板を重ね合
わせたもので、入射光の偏光方向に無関係に焦点距離を
可変できるので、薄型軽量化及びコスト低減をを図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の焦点距離可変液晶レンズにおける入
射偏光成分の変化を説明する模式図で、図1(a)は液
晶分子の配向方向に平行な偏光成分の変化を示し、図1
(b)は液晶分子の配向方向に直交する偏光成分の変化
を示す。
【図2】本実施例にかかる液晶セルの断面図を示す。
【符号の説明】
1は液晶セル、2は1/4波長板、3は反射板である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 レンズの形状を有し液晶分子が少なくと
    も一方向に配向された液晶セルと、1/4波長板と、反
    射板とを順次重合わせてなることを特徴とする焦点距離
    可変液晶レンズ。
JP18238991A 1991-07-23 1991-07-23 焦点距離可変液晶レンズ Pending JPH0527214A (ja)

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JP18238991A JPH0527214A (ja) 1991-07-23 1991-07-23 焦点距離可変液晶レンズ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010507119A (ja) * 2006-10-19 2010-03-04 エシロール アンテルナシオナル (コンパニー ジェネラレ ドプテイク) セルのアレイを備える電気的に制御可能な光学部品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010507119A (ja) * 2006-10-19 2010-03-04 エシロール アンテルナシオナル (コンパニー ジェネラレ ドプテイク) セルのアレイを備える電気的に制御可能な光学部品

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