JPH05272129A - 止水機能を有する護岸構造 - Google Patents

止水機能を有する護岸構造

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Publication number
JPH05272129A
JPH05272129A JP6818392A JP6818392A JPH05272129A JP H05272129 A JPH05272129 A JP H05272129A JP 6818392 A JP6818392 A JP 6818392A JP 6818392 A JP6818392 A JP 6818392A JP H05272129 A JPH05272129 A JP H05272129A
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JP
Japan
Prior art keywords
water
caisson
sheet pile
revetment
head
Prior art date
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Pending
Application number
JP6818392A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Horikoshi
研一 堀越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】止水矢板を安定するための盛土が不要な止水機
能を有する護岸構造を提供することを目的としている。 【構成】中空且つ函体の構造物からなるケーソン1は、
下部中央部に凹部1aが形成され、その凹部1aの天井
面にシール部材であるに止水用ゴム2が固着している。
また、凹部1aの開口部内周縁には止水矢板6の頭部を
挿入する際の該頭部との衝突による破損から保護するた
めに緩衝材用ゴム3が固着している。上記のような構造
を有するケーソン1を、予め図示しないドッグ内で構築
して用意しておく。そして、人工島を構築する際の護岸
設置地点に沿って止水用の鋼管矢板6を海底面に連続打
設した止水矢板の上まで、上記ドッグで構築したケーソ
ン1を曳航し該ケーソン1を沈設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工島等を構築する際
に,前もって護岸設置地点に沿って形成される止水機能
を有する護岸の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、人工島構築等のために前もって構
築される止水機能を有する護岸の構造は、例えば図6に
示すように、止水矢板50並びに52,及び中詰め材5
6とからなる2重締切堤を設置したり、図7に示すよう
に、護岸設置地点に沿って設置されたケーソン式護岸5
3の堤内側に別個に止水矢板50を打設して、堤内から
堤外への浸透流を阻止して止水性を確保していた。
【0003】人工島内部は、上記護岸が構築された後
に、廃材や土等55で埋め立てられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年,
軟着底式護岸と称して、護岸本体の必要重量(ほとんど
が中詰め砂で補われる)を軽減させて、護岸内部空間を
積極的に利用する方法が考えられているが、上記2重締
切堤を採用した場合には、対向する止水矢板50,52
間の空間を有効に利用することができない。
【0005】また、人工島を構築する等の目的で護岸内
部を廃棄物等で埋め立てる場合には、護岸に対して止水
性を持たせる必要性は特に高いが、堤内の埋め立てが充
分に進展していない段階では、図7の場合には、堤内側
の止水矢板50を安定させるための盛土が一般的に必要
であり、諸施工のために手間がかかると共に埋め立て可
能容積がこの盛土によって減少してしまうという問題が
ある。
【0006】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、止水矢板を安定するための盛土が不要
な止水機能を有する護岸構造を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の止水機能を有する護岸構造は、護岸設置地
点に沿って頭部が水没した状態まで打設された止水矢板
と、下部に凹部が形成され、その凹部に上記止水矢板の
頭部を挿入した状態で沈設されて護岸となるケーソン
と、そのケーソンの凹部と矢板の頭部との間に介在する
シール部材とからなることを特徴としている。
【0008】
【作用】止水矢板は、頭部が水没するまで水底に打設す
るので該止水矢板の安定上必要な盛土をする必要がなく
なると共に、地中に埋設された部分が地盤中の浸透流を
抑止して止水の働きをする。また、その止水矢板の頭部
がケーソンを海底に引き込む際のガイドの役割を果たし
て、ケーソンを目的とした護岸設置地点に配設すること
が容易になる。
【0009】また、凹部と止水矢板頭部との間にシール
部材を介在させることによって、該凹部と止水矢板との
接合部からの浸透流が阻止される。さらに、止水矢板の
上にケーソンが配設されるので、従来のような止水矢板
のために埋め立て可能容積が減少することがなくなる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を下記に説明する。本実施例
では本発明の一例として,人工島構築ために構築する護
岸構造で説明する。本実施例で使用される,中空且つ函
体の構造物からなるケーソン1は、図2に示すように、
下部中央部に凹部1aが形成され、その凹部1aの天井
面にシール部材であるに止水用ゴム2が固着している。
また、凹部1aの開口部内周縁には止水矢板6の頭部を
挿入する際の該頭部との衝突による破損から保護するた
めに緩衝材用ゴム3が固着している。
【0011】上記のような構造を有するケーソン1を、
予め図示しないドッグ内で構築して用意しておく。そし
て、図3に示すように、人工島を構築する際の護岸設置
地点に沿って止水用の鋼管矢板6を海底面に連続打設し
て止水矢板を構築する。上記鋼管矢板6の海底4内への
根入れ長さは、止水性が確保できる深さまで打設すると
共に、その矢板頭部6aが水没するまで打設する。
【0012】なお、鋼管矢板6を打設した際に、頭部6
aが水没しているのでブイなどによって海上から位置が
分かるように目印を設けておくとよい。次に、上記ドッ
グで構築したケーソン1を船で上記護岸設置点まで曳航
し、図4に示すように、ケーソン1の喫水を調整しなが
ら該ケーソン1を海底4に引き込む。即ち、ケーソン1
の凹部1aを上記打設した矢板6の頭部6a上方に配置
し、続けて該頭部6aで案内してケーソン1を海底4に
向けて引き込む。そして、頭部6a上面を凹部1a天井
面に被着している止水用ゴム2当接させ、もってケーソ
ン1を矢板6に接合する。
【0013】上記矢板6の頭部をケーソン1の凹部1a
へ挿入する際に、該頭部6aが直接ケーソン1と衝突し
ようとしても、先に緩衝材用ゴム3と当接するので該ケ
ーソン1が破損することはない。次に、ケーソン1内部
に中詰め砂7を投入し該ケーソン1を沈設する。その
際、止水ゴム2と止水矢板6の接合圧を調整し、充分な
止水効果が得られるように止水矢板頭部6aの海底4か
らの突出量等によって設定する。また、上記接合圧は、
止水矢板6の鉛直支持力に対しての安全性が確保される
ように設定しておく。
【0014】上記のようにして順次,鋼管矢板6及びケ
ーソン1を護岸設置地点に沿って構築して止水機能を有
する護岸が構築されたら、図1に示すように、護岸内部
の海水を排除し該護岸内側を廃棄物や埋め立て土等8で
埋め立てて人工島を構築する。このとき、止水矢板6が
ケーソン1の下に位置するので、該止水矢板6の構築に
よる人工島の埋め立て可能容積や構築された人工島の面
積を減少させることはない。
【0015】なお、上記実施例では、止水矢板として鋼
管矢板6を採用しているが、他の公知の矢板を採用して
もよい。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明の止水機能を有す
る護岸構造では、止水矢板を頭部が水没するまで海底に
打設するので、該止水矢板の転倒防止をするための盛土
をする必要がなくなると共に、その上にケーソンを配設
するので該止水矢板の構築による埋め立て可能容積の減
少がなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の護岸構造を示す側面図で
ある。
【図2】本発明に係る実施例のケーソンを示す側面図で
ある。
【図3】本発明に係る実施例の止水矢板を構築した状態
を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る実施例の止水矢板に向けてケーソ
ンを引き込む状態の側面図である。
【図5】本発明に係る実施例の止水矢板とケーソンの接
合状態を示す側面図である。
【図6】従来の護岸である2重締切堤を示す図である。
【図7】従来の護岸であるケーソン式護岸を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ケーソン 1a 凹部 2 止水用ゴム(シール部材) 6 鋼管矢板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 護岸設置地点に沿って頭部が水没した状
    態まで打設された止水矢板と、下部に凹部が形成され、
    その凹部に上記止水矢板の頭部を挿入した状態で沈設さ
    れて護岸となるケーソンと、そのケーソンの凹部と矢板
    の頭部との間に介在するシール部材とからなることを特
    徴とする止水機能を有する護岸構造。
JP6818392A 1992-03-26 1992-03-26 止水機能を有する護岸構造 Pending JPH05272129A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6818392A JPH05272129A (ja) 1992-03-26 1992-03-26 止水機能を有する護岸構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6818392A JPH05272129A (ja) 1992-03-26 1992-03-26 止水機能を有する護岸構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05272129A true JPH05272129A (ja) 1993-10-19

Family

ID=13366418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6818392A Pending JPH05272129A (ja) 1992-03-26 1992-03-26 止水機能を有する護岸構造

Country Status (1)

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JP (1) JPH05272129A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20050015392A (ko) * 2003-08-05 2005-02-21 원 회 양 요철이 심한 지역에서의 방파제 기초구조

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20050015392A (ko) * 2003-08-05 2005-02-21 원 회 양 요철이 심한 지역에서의 방파제 기초구조

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